ワールドガイド世界地図>陽州
陽州(鬼ヶ島)
 約五百年の長きに渡って封印されていた儀。
古の修羅と天儀の戦いにより、同地は修羅の追放先とされ、その後封印されていた。
陽州には元々多勢の修羅が住んでいたが、多くの修羅が追放されると同時に、修羅以外の住人の陽州からの移住が行われ、陽州の住人は殆どが修羅となった。
とはいえ、封印されると解っていても長年住み慣れた土地を離れたくなかった住人も多く、少数ではあるものの、修羅以外(人間及び獣人)も陽州に残っており、現代にその血を伝えている。
主要氏族の代表者数名が集まっての合議制を取っている。
規模が小さくアヤカシの脅威も弱かったことから、村や集落の自治に任せた政治体制をとっていたが、封じられた酒天を王と定めていた為、建前としては最高位は空位とされていた。
人口自体は比較的少ないものの、天儀同様氏族社会であり、各地に血縁や技能を中心とした氏族が存在している。

【国土】
首都:陽州市
やや大型の島を中心とする儀であり、陽州本島は通称鬼ヶ島と呼ばれる。
天儀南方に位置し、高温多湿の温暖な気候。降雪は数年から十年に一度もあればよいくらいであり、一方、夏季には台風や暴風雨が多く訪れる。
アヤカシ被害が少ないこともあり、豊かな農作と漁業に支えられ、食料不足に悩むことは少ないが、鉱物資源などには事欠く。

【開拓者】
島の既存クラスはサムライ、巫女、弓術士、シノビ、志士、吟遊詩人など。
陰陽師、砲術士、騎士、魔術師、泰拳士、砂迅騎、ジプシーはこれまで存在しなかった。
しかし彼ら修羅は比較的好奇心が強く、天儀や諸外国からの異邦人である開拓者らに対しては友好的である。

修羅については【開拓者とは】を参照の事。

【文化】
陽州では歌謡が盛んであり、吟遊詩人は陽州で独自に発展した。近年の流行は明るい曲が中心で、彼らは宴の度に駆り出されてその演奏を披露している。
修羅たちは酒に強い者が多いこともあって、陽州では様々な酒が作られており、修羅たちによる酒宴が日夜繰り広げられているという。
また、修羅たちは身体機能に優れることから力技での解決が可能なことも多く、力不足を補う上で有効な細かな作業や工芸、果ては交渉ごとや駆け引きにまで無頓着な傾向がある。
正直、直言、硬骨は彼らにとって美徳であり、嘘や欺瞞、裏切りは強く忌避されるべきものとされる。
彼ら修羅を陥れるのは簡単である。修羅たちは外界から隔絶された陽州でそうした文化を築いてきた為に露骨な裏切りというものに弱い。逆に、そうした裏切りに逢ったとき、彼らは烈火の如く怒りを露わにするという。


ワールドガイド世界地図>陽州