【 朝廷と歴史 】
 天儀では、朝廷が記した歴史書においてのみ、古えの時代を覗うことができる。
とある歴史学者の言葉を借りれば、天儀の歴史とは朝廷の歴史に他ならなかった。
文字文化が相当古くから発達していた天儀において、ここ百数十年の極めて新しい時代を除いて、朝廷の記述する「正史」のみしか歴史書として残されてこなかったことを鑑みるに、相当強い統制がなされていたと考えられている。

ところが、絶対的な権力を保持していた朝廷も、豪奢で華やかな生活とアヤカシの影によって徐々に力を失っていく。
そして各国の歴史書が朝廷の意向を無視して記述されはじめた時、その衰退は誰の目にも明らかとなった。
属国であった天儀の各国は徐々に独立独歩の道を歩み始め、やがては、直属の戦力であった北面氏族への支払いにすら窮するようになる。
帝の、ひいては精霊の代弁者たる巫女や神官を各氏族に派遣する精度は辛うじて存続しているが、それも、かつての「監視役」や「徴税官」としての役目は最早失われ、もっぱら技術交流要員や精霊門の管理要員と看做されているに過ぎない。

凋落著しい天儀王朝であるが、その内部は未だ秘密に溢れかえっていると断じて相違ない。
そもそも遭都の御所や神宮内部は一部の解放区画を除いて一般の立ち入りすら禁じられており、内部の様子はほとんど外へは漏れ聞こえてこない。
朝廷に対して挑戦的な態度を見せる巨勢王やジルベリア帝国からしてもそれは同様で、宝珠や遺跡などの開拓時代を切り開いた朝廷の姿を垣間見る一方、人々には、その成立過程を含め朝廷の本当の姿はあまりにも知られていない。



【 紀元前から開拓者増加前まで 】

 開拓者が急激に増えるまでの間、天儀には長い歴史があった。
以前の歴史はここから閲覧する事が出来る。

【 これまでの歴史 】

 天儀歴1009年、開拓者の数が急激に増加した。ここからは、その開拓者達の足跡が年表に刻まれている。
【各年の年表】 1009年  1010年  1011年  1012年  1013年  1014年  1015年

年数  月数 事件や出来事
『関連するシナリオ・イベント等』
(場所・国等)

天儀歴
1009年
 4月 ・開拓者の数が急激に増加する。
(神楽の都)
 10月 ・理穴東部の魔の森が急激に拡大。大アヤカシ「炎羅」率いる軍勢が緑茂の里へ迫る。
各国連合軍がこれと対決し、遂に「炎羅」を討ち取る。
『◆緑茂の戦い』(理穴)
 12月 ・陰殻で里同士の対立が激化する。
『◆血の掟』 (陰殻)

天儀歴
1010年
 3月 ・ジルベリア南部でコンラート・ヴァイツァウを中心に反乱が勃発。
激戦の末、オリジナルアーマー「ケニヒス」を撃破する。
『◆ヴァイツァウの乱』(ジルべリア)

 8月 ・渡月海域において魔神「牌紋」と交戦。魔戦獣封印に成功し、これを撃破。
開拓者らを中心とする開拓船は嵐の壁を突破し、新たな儀を発見する。
『◆第三次開拓計画発令』(遭都)

 9月 ・夜叉衆を名乗る夜盗が暗躍。アヤカシの被害を遭ったを人々を中心に誘拐を企てる。
『夜叉の流儀』(東房)
 11月  刀匠・野込重邦、据え物斬り対決にてその名を知らしめる
『刀匠、猛る』(水州)
 12月 ・石鏡国安須を中心に例大祭が始まるも、大もふさまが脱走。
封印された修羅の王「酒天童子」が復活するなど波乱含みながら、無事執り行われる。
『◆安須大祭』(石鏡)

・夜叉衆が誘拐をしていた目的が、「人喰花」を育てるためだと露見する。
『夜叉の末路』(東房)

天儀歴
1011年
 2月 ・天儀各地にアヤカシが侵攻。遭都には大アヤカシ「弓弦」の軍勢が迫る。
開拓者らが中心となって弓弦配下の「紅呉」を撃破。朝廷と修羅の和平が結ばれる。
『◆修羅と天儀』(遭都)
 3月 ・開拓者たちがアル=カマルにおいて現地人との接触に成功する。
(アル=カマル)
・「人喰花」を蒐集、育成していた元・豪商の空知右禅が捕縛される。「人喰花」は開拓者の手により処分される。
『禍の花』(東房)
 4月 ・天儀とアル=カマルの間に友好関係が成立する。
(アル=カマル)

・上級アヤカシ・禍輪公主が本格的に活動を開始。人喰花増殖事件の黒幕と目される。
『【禍輪】死桜』(東房)
 5月  一羽の鳩がもたらした手紙より遠野村の開拓史が始まった。
『鳩からの届け物~理穴~』(理穴北東)
 6月 ・新大陸アル=カマルに眠る神砂船を巡る争奪戦。
開拓者たちはアヤカシを撃破し、妨害者を退けて神砂船の起動に成功する。
『◆砂漠に輝きし』(アル=カマル)

 7月 ・開拓者と当時私設組織だった浪志隊が賊集団『蝮党』を討伐。
(『【浪志】消えゆく命の灯』他(神楽の都・各地)

 9月 ・長き眠りから目覚めた大アヤカシ、大粘泥「瘴海」が武州を飲み込まんと迫る。
霊剣「鬼鎮陽平御剣」を手にした開拓者の攻撃に、大粘泥「瘴海」は消滅した。
『◆武州の戦い』(武天)

   謎の男・葱神一刀斎現る。交戦した男性開拓者の心に深い傷を残す
『【鷹姫】右往左往。』(天儀)
 10月 ・人喰花を用いて、魔の森を広げた上級アヤカシ「禍輪公主」が東房・不動寺に侵攻を開始する。以後、天儀歴3月まで続く。
『太禍】禍輪の乱・一』『【太禍】禍輪の乱・二』『【太禍】飛鳥原への道』『【太禍】禍輪の乱・三』)(東房・不動寺 )
 帝都において、本格的な観光案内マップが制作される
『軟弱絵師と帝都案内~食』(ジルべリア・帝都ジェレゾ)
   理穴伝統舞踊・樹理穴踊りの伝承への試みが始まる
『理穴 演舞場・樹理穴』(理穴)
 11月 ・修羅たちの追放された「陽州」が開放され、交流が再開される。
『五百年の邂逅』(陽州)
・翌12月にかけて、『◆武州の戦い』の戦地だった魔の森が、焼き払われる。
『連動シナリオ【緑野】』(武天)
 12月 ・浪志隊が正式に発足する。
(神楽の都)

天儀歴
1012年
 1月 ・大アヤカシ「弓弦童子」が魔神「牌紋」の宝珠を取り込み、絶望の幕が上げられた。
開拓者たちは、殺戮を狙うその攻撃を退け、「弓弦童子」の撃破に成功した。
『◆妖鬼襲来』(北面)
 2月  花椿隊の乙女達による祈りを紡いだ防寒布が贈られる
『【北戦】祈り、つなぐ』(【北戦】)
 3月 ・とある大富豪が城塞都市ナーマを設立。
『【城】地下に刺さった棘』『【城】はじめての民』他(アル=カマル・辺境地域)
・前年発見された不思議な等身大人形「からくり」が一斉に機能を停止。
「クリノカラカミ」との接触に成功した後、各地のからくりは機能を回復した。
『◆からくり異変』(開拓者ギルド)
・上級アヤカシ『禍輪公主』が少女の姿を捨て太禍輪と化すも、開拓者の奮戦により討伐される。
『【太禍】明日の香り』(東房・飛鳥原)
 4月 ・それまで仲たがいしていた東房と北面が、開拓者たちの助力によって共闘。
両国の国境にある魔の森を掃討することに成功する。
『◆浄の炎と穢れの大地』(東房・北面)
 5月
・浪志組の創設者である東堂俊一が決起、回天を企図。
開拓者と浪志組により、東堂一派の身柄を確保。
この決起は先手を打ったことで早急に鎮圧され、首謀者東堂は流罪となった。
『◆大神の変』『【桜蘭】若葉、茂る為に』他(天儀・遭都)
・上級アヤカシ『刹血華』が活動開始。
配下がジルベリア最北領スウィートホワイト領内に出没する。
『Ψ狂い咲きピエロΨ』(ジルべリア・スウィートホワイト領)
 6月 ・アル=カマルにて魔の森を作り出していた大アヤカシ「レジェフ」の撃破に成功。
砂漠の大地であったアル=カマルが、徐々に緑を取り戻していく事が判明する。
『◆砂の翠月』(アル=カマル)
 7月 ・泰国にて猫族の祭りが盛大に催される。
『◆三日月は秋刀魚に似てるよ祭り』(泰国)
 8月
東房の森で見つかった『八咫烏』が、選ばれし武僧達によって攻略される。
『◆虚ろの森』他(東房)
 9月 ・新たに見つかった儀『希儀』を巡る冒険が開始される。
無人の儀ではびこるアヤカシを討伐し、新天地として開拓が進められることになる。
『◆懸崖の神々』(希儀)
・数多の人々に赤い悪夢をもたらした「フェイカー」が終焉を迎える。
『【紅嵐】最終決戦』(ジルべリア・ジェレゾ)
 11月 ・スウィートホワイト首都ホワイティアに突如として氷の城が出現。上級アヤカシ『刹血華』によるものと判明。
『【玩弄】氷の城1』(ジルべリア・スウィートホワイト領)
   武天にて上級アヤカシ猪王が出現。開拓者により辛くも撃退される
『猪王が出た!』(天儀)
 12月 ・ジルべリアで新型アーマー『人狼』『火竜』がロールアウトする。
『◆年末年始』(ジルべリア)

天儀歴
1013年
 2月 ・「穂邑」の身に顕れた「神代」を巡って張り巡らされる生成姫の陰謀。
五行国での戦いにより、開拓者たちは冥越八禍衆の一旗「生成姫」の撃破に成功した。
『◆懐かしき空の声』(五行)
 4月 ・上級アヤカシ『刹血華』が開拓者の奮戦により討伐される。
同時にホワイティアに現れた氷の城も消失する。
『【玩弄】氷の城Ψ終氷Ψ』(ジルべリア・スウィートホワイト領)
   児童大量虐殺者ジルドレ公とその一党に法の裁きが下る。
『【推理】終息』(ジルベリア)
 6月  上級アヤカシ羅碧孤、アヤカシと人の違いを教え諭し、逝く
『狐狸・因果の先に見る』(北面・東房付近の魔の森)
 7月 ・理穴東部で魔の森が急速に拡大し、合戦が繰り広げられる。
氷羅と砂羅と称される大アヤカシを撃破。以降理穴の魔の森は縮小に向かう。
『◆膨らむ瘴気』(理穴)
 8月 ・陰殻で慕容王交代の為の「叛」が起こされる。
交代は行われず、慕容王は続投すると共に「叛」の見直しがはじまる。
『◆それを継ぐ者』(陰殻)
   儀弐王遠野村訪問、東部奪回宣言と祝賀会を開催
『儀弐王遠野村訪問・大宴会』(大アヤカシ『氷羅』『砂羅』討伐)
 9月 ・からくりたちがより強い自立性を獲得したことから、彼らの開拓者登録が解禁される。
『◆からくりの見る夢』(世界)
 10月  大アヤカシ『氷羅』『砂羅』討伐を受け、復興を志す者が現れる
『新しい生き方』(理穴東部)
 11月 ・泰儀の崩壊と落下を狙う偽の春華王と彼の率いる曾頭全の地方反乱。
開拓者はこれを阻止し、大アヤカシ「フェンケゥアン」を護大の内部空間に撃破した。
『◆大地吼えるとき』(泰)
   上級アヤカシ猪王、リィムナの挑発で不厳王より離反、魔の森に消える。
『鳳華の龍脈、五芒星の参』(天儀)
 12月 ・上級アヤカシ、ディーヴェの軍勢が討伐される。
『【城】水源を賭けた決戦』(アル=カマル・城塞都市ナーマ)

天儀歴
1014年
 1月 ・一つの目の『レドの壺』、開拓者の協力により発見。レド集落の少年エセルが、一族の後継者になる。
『新月の遺跡』(アル=カマル)
 2月 ・ある男が開拓者と共に笹塚の村を訪れる。
『秘密の大作戦』(天儀)
   自然の猛威に苦しむ村に、多開拓者が救援に向かう
『新しい生き方』(天儀)
   大アヤカシ不厳王、激戦の末に開拓者により討ち取られる。
『決戦不厳王! 死線を越えて』(天儀)
 3月 ・東房に勢力を広げる大アヤカシ「黄泉」の軍勢との合戦が繰り広げられる。
この合戦の最中、開拓者らは護大派の存在を始めて知る。
大アヤカシ「黄泉」は撃破され、冥越に向かう北上ルートが確保される。
『◆嵐祓う時』(東房)
 5月 ・藤原氏一派、保守派が更迭される。
三位湖にて古代人「亞久留」を討伐。
『◆嵐祓う時』『【震嵐】誇り【浪志】』『【震嵐】氷嵐との決戦』(天儀・神楽の都・石鏡)
 6月 ・ショコラ隊、希儀でエトーリア王家財宝発見に成功。
『【ch】エトーリアの財宝』(希儀・最西端)
   喫茶店・晦堂、開拓者の助力により経営を立て直す。
『【朗読】閑古鳥を追い払え』(天儀)
 7月 ・狗久津山を目指す開拓者ギルドと連合軍は、遂に冥越国へ直接進撃する。
「於裂狐」「山喰」「芳崖」らは連合を組んで迎え撃ち、冥越で激しい合戦となる。
開拓者ギルドはこの反撃を退け、「山喰」と「芳崖」を撃破、狗久津山を確保した。
『◆滅星の階』(冥越)
 8月 ・薄まった嵐の壁の先に無人島が発見され、後に「箱庭」と称されていたことが確認される。
無人島にあった多数の遺産が解明されたことで古代文明の一部が解明される。
『◆水庭』(冥越)
・開拓者らは狗久津山の精霊門を再起動させることに成功。
(冥越)
開拓者たちが旧世界(地上)へと到達する。
(世界)
 9月 ・朝廷と護大派の間に交渉の場が設けられるもこれは罠であり、交渉は失敗に終わる。
『【空庭】護大派の狂気』(世界)
・ 大アヤカシ「天荒黒蝕」との間に一時的な共闘関係を結ぶ。
(世界)
   各分野のエキスパートを集めた調査組織「イッチー」が結成される
『教授と新たなる組織』(ジルベリア)
   古代人唐鍼、同じ護大派に襲われる。翌日、唐鍼が天儀に正式に協力する。
『【空庭】古代人・接』(神楽の都)
 11月 ・旧世界の護大派首都「無明」周辺を中心に護大を巡る合戦が繰り広げられる。
開拓者ギルドでは護大をいかに処するか議論が交わされる。
護大は現実世界にその姿を現し、開拓者らは護大内部に広がる世界へと突入。
護大を直接撃破するのではなく語りかける。護大は護大であることを終え、消滅した。
天儀落下の危険性は現時点で完全に取り除かれたものと宣言される。
『◆原初の地平線』(世界)
 12月 指導者層を失った護大派の残党は天儀との和議に同意する。
(世界)
泰国の地方で「魔が差した」ことが原因の事件が激減。
『許せない。だけど~蓮』(泰・巌坂)
天儀神教会のエルディン神父が結婚。相手は助祭のティアラ。
(神楽の都)

天儀歴
1015年
 1月 ・護大を巡る戦いが決着したことから天儀一武道会が再開される。
『◆天儀一武道会』(遭都)
   古代人、初めてカタケットという文化に触れる。
『古代人・学~プレカタケ~』(神楽の都)
 2月 ・寮長不在が続いた青龍寮にて最後の卒業試験が実施される。
『【青龍】永遠の問い』(天儀・五行国青龍寮)
   少数の開拓者による、復興の為の世界を巡る救護班の編成。試験運用が始まる。
『世界の舵を取り、天を照らし』(安州)
   朱藩で名高い満腹屋の二号店開店、都の人々の心を掴む。
『開店満腹屋弐号店~満腹屋~』(神楽の都)
   五行王架茂天禅、元開拓者のリリアーナ・ピサレットと婚姻。
『【春来】今日の佳き日に』(五行)
 3月 ・冥越八禍衆の無有羅、吠え声の海洞にて開拓者達の奮戦により封印される。
『狂気の最果てにて』(天儀・辺境)

 4月  上級アヤカシ妖志乃、開拓者との決戦の末に討伐され消滅か。
『【妖志乃】決戦、そして……』(天儀)
   古代人の開拓者第一号、季珠果が登録される。初回はお弁当作成等、開拓者に補助してもらった。
『古代人・開』(神楽の都)
 5月  鵬沃平原で蒼旗軍、開拓者達が轟煉及び八極轟拳を奮戦の末討伐。
『【轟拳】五 決着』『鵬沃平原の決戦』(泰国・辺境)


【 これからの歴史 】

天儀の【未来】。それは開拓者達が残した足跡により決まっていく。

未来の歴史はこちらから!