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■オープニング本文 前回のリプレイを見る その日、ギルドを訪れた大柄な男は一つの依頼を持ってやってきた。 男の名は伽嵐(ガラン)、かつて八極轟拳に囚われていた名のある泰拳士だ。 「この依頼は、他言無用に願いたい。非常に難しい依頼となるのだが……」 ガランはそういって、依頼の詳細について語り出すのだった。 依頼は、とある塔に潜入して、ある人物の奪還を頼みたい、というものだった。 その塔は、孤独の塔と名付けられていて、一人の囚人が捉えられている。 その囚人こそが、奪還の目標である。塔を支配しているのは「八極轟拳」。 八極轟拳の支配領域の片隅にあるこの塔は存在している。 塔自体は古くからあるもので、さほど重要な拠点では無い。 そのため、どうやらここに配属されている幹部は、かつて失態を犯した人物らしい。 囚人は年老いた建築家である。 彼は、八極轟拳のために働かされ幾つかの拠点を作った男で、名は、王柔(オウジュウ)という。 砦や城、牢獄などの堅牢な防衛施設や仕掛けの多い複雑な建築に長けた腕利きの建築家。 彼を八極轟拳の手から奪還することが出来れば、大いにガラン達は助かる、というわけなのだ。 ……ガランは、かつて八極轟拳に囚われていた男であるということは先程述べた。 彼は、かつて閃翻拳という名の泰拳士の流派の長であった。 閃翻拳は八極轟拳と敵対し、その結果幾人かは寝返り、残る心ある拳士たちは皆、斃されたのだ。 だが、ガランは囚われから解放されて依頼、密かに活動を続けていた。 八極轟拳に立ち向かう同志を集め、時には彼らに立ち向かい、徐々に力を蓄えているのである。 この依頼は、ガランら八極轟拳に対抗する者たちに取って、大きな動きの切っ掛けになるだろう。 成功の確率を上げるためには戦闘力や作戦遂行能力に長けた人物が必要だ。 そこで、ガランは開拓者に助けを求めることにしたのである。 さて、どうする? |
■参加者一覧
梢・飛鈴(ia0034)
21歳・女・泰
水鏡 絵梨乃(ia0191)
20歳・女・泰
羅喉丸(ia0347)
22歳・男・泰
鷲尾天斗(ia0371)
25歳・男・砂
九法 慧介(ia2194)
20歳・男・シ
フィン・ファルスト(ib0979)
19歳・女・騎
緋乃宮 白月(ib9855)
15歳・男・泰
迅脚(ic0399)
14歳・女・泰 |
■リプレイ本文 ● 「あわわわわわ、凄腕の人ばっかりだ……」 馬車に揺られつつ、少々緊張気味な開拓者が一人。迅脚(ic0399)だ。 まだ新人と言っても良い彼女は周りの面子に少々圧倒されているようである。 だが、そんな彼女の肩に手をぽんと置いて、 「そんなに緊張しなくてモ、大丈夫だゼ。あたしらがしっかり援護するからナ」 にぎにぎと獲物の様子を確かめながら事も無く梢・飛鈴(ia0034)が言った。 その言葉に、他の開拓者達も頷いて。 「ボクと天斗は、ジャモンの相手。後はリシの龍の動きが気になるところだけど……」 水鏡 絵梨乃(ia0191)は作戦を確認しながらそういえば。 「要は、コッソリ入ってバーッとジィさんを掻っ攫うだけだろォ?」 「まったく、天斗は毎回そうやって適当なんだから。リシの相手、ちゃんと頼むわよ?」 鷲尾天斗(ia0371)が大あくびしながら言った言葉に水鏡が釘をさしたり。 これから強敵を相手にするというのに、この余裕。だが彼らにはそれを裏打ちする自信があった。 鍛え抜かれたそれぞれの実力に油断の無い策。 「……変わり者揃いだが、頼りになりそうだな」 ガランは一人だけ連れてきた部下にそう言いながら、談笑する開拓者達を見やるのだった。 そして馬車は塔の近くまでやってきた。 ● 「……ん? 何時もの商人か、今日は何のようだ?」 そんな言葉と共に、二人ほど八極轟拳の拳士が近付いてきた。 下っ端の見張りのようだ。その二人が、暢気に馬車に近付いてきた次の瞬間、馬車から影が飛び出した。 「気配からして、拳でジューブンだなァ」 「力こそすべて、って言うんだから、あんた達が弱けりゃぶちのめされるって事も理解してんのよね?」 一瞬で一人の背後に回った鷲尾が、一人の首をうしろから締め上げてごきり。 もう一人にはフィン・ファルスト(ib0979)が一瞬で間合いに。 彼女は刀を抜くことも無く、柄でそのまま鳩尾を一突きして昏倒させるのだった。 どさりと倒れる見張り二人。すぐにガランたちがその二人を拘束。 「さて、無事に助け出せるように、全力を尽くすとしようか」 「ええ、とにかくオウジュウさんの救出、がんばりましょう」 九法 慧介(ia2194)と緋乃宮 白月(ib9855)の二人も馬車を降りて、身構えると。 「……出来れば気付かれずに行きたいな。入り口は此処だけのようだし一気に進もう」 羅喉丸(ia0347)の言葉に、一同は頷いて。 そしてガランとその部下は馬車で待機、一気に救出作戦が開始されるのだった。 がちゃりと唐突に扉が開かれた。 塔の一階は、がらんとした倉庫のような部屋だった。 荷物置き場や詰め所のような場所なのだろう、数人の男が怪訝な表情で開いた扉に視線をやる。 するとそこから一気に八つの影が飛び込んできた。 「なっ……」 声を上げようとする男たち。その男の肩を矢が射貫く。 矢を放ったのは九法だ。次々に矢を放ち、あっという間に二人を無力化だ。 だがまだ二人、慌てて立ち上がって身構えようとするのだが、 「雑魚にあんまり時間をかけてられんからナ……」 「同感だ。一撃で仕留めようか」 瞬脚で、飛び込んだのは飛鈴と水鏡だ。 どん、地面を蹴った音が重なって一つだけ。どん、蹴りが敵を打つ音、これもまた重なって一つ。 飛鈴と水鏡は、たったの一撃で立ち塞がった雑魚をなぎ倒し、階段を目指すのだった。 塔の内壁、壁に沿って上へとらせん状に作られた階段を一気に一同は登って行った。 途中に二階の戸があり、階段はそこで途切れていた。 二階はどうやら居住用の部屋のようだ。中には拳士たちがいるだろう。 此処は突破するしか無い。開拓者達は一気に踏み込んでいくのだった。 ここまで来たらもう止まることは出来ない。 何よりも速度、一瞬でも早くだ。 ● ばたんと戸を開けて飛び込む開拓者達、そこは板が敷かれた妙な部屋だった。 どうやら居住空間と練武場所を兼用しているようだ。そこに飛び込む開拓者達を拳士が迎え撃つ。 「侵入者かっ!」 さすがにこの数だ、見つからずに進むわけにはいかなくなった。 だがやることは一つ。一刻も早く上へと進むことだ。 「名乗る名などありません、大切な拳術を邪に汚した罪……うわっいきなり殴りかかってきた!?」 「ごちゃごちゃ何を抜かしてやがる!」 迅脚は、眼前に躍り出てきた拳士を相手に構えを取るが、敵は問答無用に棍で殴りかかってくる。 だが、迅脚はその一撃を飛び上がって避けた。 細かい足捌きでするすると敵の攻撃を躱し、敵の一撃は脚力でひらりと躱す。 そして一気に接近すると、 「速さなら負けません、牙狼拳、ホアタタタタア!」 びしびしと短い打撃の連打で牙狼拳。なかなかに鋭い拳だ。 だが、 「はっ! 軽いんだよ一撃がっ!」 悲しいかな一撃の重さは無いようで、八極轟拳の拳士にはあまり通用していないようだ。 だが、その油断が命取りだ。 「……なら、重い一撃を喰らわしてやるヨ」 瞬脚で踏み込んだ飛鈴は、その拳士の懐で身をかがめ、顎先めがけて絶破昇竜脚。 天に昇る蹴りの一撃に、男は天井まで吹っ飛ぶのだった。 「さ、ここは仲間にまかせテ、さっさと先を急ぐゾ」 「は、はい! 助かりました!!」 一気に進む飛鈴と迅脚、その背を水鏡と羅喉丸、天斗にフィンが追う。 遮ろうとする拳士たちに加え、上階の幹部を呼ぼうとする拳士もいたのだが、 「それはさせんよ。すこし黙っていて貰おうか」 どんと床に敷かれた板を踏み砕いて、羅喉丸が距離を詰め、その拳士の喉に痛烈な一撃。 ぐぅっ、と声にならない呻きを上げて悶絶する男。 「ッつーかさァ、お前等相手の強さも計れないんですかァ!!」 刀を抜くまでもないと、拳の一撃で拳士の鼻っ柱を粉砕しつつ、のしのしと進む天斗。 そして、 「残りは僕に任せて先に行って下さい! ここは、引き受けました!」 金の瞳を炯々と輝かせた緋乃宮がそう言いながら、拳士らと対峙。 敵はまだ数名が残っているようだが、その真ん中に彼はそのまま踏み込むのだった。 囲まれた緋乃宮、だが仲間たちは彼をそのままに先を急いだ。 見捨てたのでは無い、信頼しているのだ。 そして拳士たちが緋乃宮に襲いかかった。 前と後ろからの同時攻撃だ。だが緋乃宮はまるで後ろに眼があるかのように、後ろからの槍を回避。 八極天陣でどっしりと地面を構えたまま、連打を回避して回避して回避する! そして反撃はたったの一撃だ。だが転反攻の一撃は軽くない。拳と蹴りで合計二発。 前後の拳士はただ一発の反撃ではじき飛ばされて昏倒するのだった。 だが、まだじりじりと彼を囲んで拳士たちが身構えるのだが。 「……次は切り刻んであげますよ? さて、僕の技がどこまで通用するのでしょうか?」 ゆらりと黒い布を振り回して、周囲を囲む拳士たちを一人で牽制する緋乃宮であった。 ● そして開拓者達は三階にやってきた。そこにはだれもいないようだが……。 その瞬間外から声が聞こえた。ガランと九法の声だ。 「龍が、登って行くぞ!! リシが戻って来た!!」 「とどめきれません! 塔の屋上を目指しています!!」 九法の声と共に、矢が風を切る音が続いた。 矢は敵幹部リシの龍を狙って放たれたようだ。だがリシと龍のトウコツはそれを回避しつつ塔に肉薄。 塔の周りをぐるぐると周りつつ、矢を避けて屋上を目指しているようだ。 それに気付いた瞬間、フィンと天斗は、仲間たちに先に行けとだけ促して、壁に突進した。 始めて刀を抜き放つ天斗、刀を振る前に短銃で壁を何度も穿ち、そこめがけて刀を走らせる。 続いてフィンも刀を抜いて石壁にさらに刃を走らせる。 石壁に火花を上げて刻まれた4つの亀裂、それを二人は同時に蹴り抜いて、なんと塔の外に飛び出した! 丁度真下には龍、その背で驚愕の表情のリシ! 「やっと多少は骨のある奴見付けたぜぇ!」 「上には行かせないよ、残念っ!」 飛降りながら、龍に飛びついて切りつける二人。翼を裂かれ、滑空しつつ地面に転げ落ちる龍。 ごろごろとリシだけじゃなく、天斗とフィンも転げ落ちて。 「き、きさまぁ……」 睨み付けるリシを前に、 「……ロリっ娘じゃないし、ツマラン。実にツマラン! 俺ァ龍をやる、そっちは任せたぜ」 「任されたよ! ……龍相手に、一人で大丈夫?」 「はっ! これぐらい余裕よォ。遊んでやるから、かかってきな」 フィンの言葉ににやりと笑う天斗であった。 そして二人が飛降りたあと、残る四人は一気に四階へ。 そこではすでに騒動に気付いたジャモンが待ち構えていた。 その眼前に飛び出す水鏡と羅喉丸。 「此処は我々がっ!」 水鏡の言葉に、迅脚と飛鈴はさらに先に進む。 ジャモンはそれを放置して、じりっと二人に向き合った。 ……ジャモンとて、かつては幹部だった男だ。 しかも、開拓者に一度辛酸をなめさせられてから、さらに技を磨き力を高めてきたのだ。 だが、彼は眼前に立つ二人の拳士を見て、背中に冷たい汗が伝うのを感じた。 「……貴様は、あのときの……」 どうやら水鏡には見覚えがあったようだ。ジャモンはぎりりと血が滲むほどに歯を食いしばる。 「今回は、きっちり勝負をつけてあげるよ」 にやりと挑発する水鏡だが、ジャモンは動けなかった。 眼前に居る2人が共に、ともすれば自分以上の腕をもっているということに彼は気付いてしまったのだ。 「う……うぉぉぉおおおおおお!!」 だが、ジャモンは吼えた。鎖を手に、2人を相手に戦いを挑むしか、彼には無かったのである。 そしてその叫びを聞きながら、迅脚と飛鈴は最上階に到達した。 そこには牢があり、見張りが3人待ち構えて居た。 「ひとり、任せたゾ」 「わ、わかりました!!」 迅脚にひとりを任せ、飛鈴が一気に飛び込んだ。その勢いのまま跳躍して、足をぐるりと振り回し踵落とし。 脳天を上から蹴られて、ひとりは無様に叩きつけられた。 飛鈴はその足を今度は下から上へと蹴り上げて絶破昇竜脚。 上から下へ、そしてまた上へと伸びる蹴りがもう一人の顎を捉えて、空中で二回転させる。 あっというまの攻撃にあっけにとられる最後の見張り。それを迅脚が一気に攻める。 まずは空気撃で転倒を狙い体勢を崩す。 彼女はまだ自分の一撃が軽いことを理解していた。ならばどうすればいいか。 「なら、速さで手数を補うまでです! アチョオー! ホアタア!!」 怪鳥音とともに、間合いに踏み込むと体勢の崩れた敵に連打連打連打連打! 独特の短打に、強烈な腿法。回転数の早い連打で一気に見張りを倒すのであった。 そして残るは牢屋をどうするか。だが……。 ● リシの得物は槍だ。彼女は槍を手に、フィンへと突きを放つ。 フィンは盾でそれを受けて、刀で手足を狙う。 だがさすがに泰拳士の身のこなしは早かった。なかなかに捉えられない。 「できれば、投降してくれない?」 「……ぬかせっ! この窮奇のリシ、命乞いをするなどと甘く見るな!」 その言葉にフィンは覚悟を決めた。 リシの裂帛の突き。足払いからつなげた必至の突きをフィンは盾で見事にはじき飛ばした。 そのまま盾を放り出すフィン。足下の瓦礫を掴んで握りつぶすとそれで目つぶし。 たった一瞬だけリシは目をつぶってしまった。 次の瞬間、フィンは猛烈な突き。リシは為す術も無く喰らって、吹っ飛ばされて地面を転がる。 「……残念、非力!」 ぶん、と刀を振るってフィンは宣言するのだった。 「龍相手とはなぁ……ツマラン!」 文句たらたらのまま、剣と短銃を手に天斗は暴れ回っていた。 羽を裂かれた龍のトウコツ。だが諦めずに天斗に襲いかかるが、短銃と剣が踊り近づけない。 しかし、フィンがリシを倒したその時、トウコツはなんと翼を広げた。 「おぉ? まだ飛べたのかよォ! 逃げる気か?!」 天斗の言葉もむなしく、龍は逃げ去ろうとするのだが、そこに矢が。 「おっと、逃がしませんよ。厄介そうですからね」 九法が塔から出てきて、龍を矢で射貫いたのだ。 落ちてくる龍、それに襲いかかる天斗。それをみて九法は、 「それにしても、やっぱり肉弾戦は良いなぁ……刀持ってくれば良かったかも」 そう呟くのだった。 吼えるジャモン、両手の鎖がうなりを上げて風を切り、石の床と壁に触れて火花を発する。 触れればただでは済まないだろう。だが、水鏡と羅喉丸は真っ向からそれを見据えていた。 「……力こそ全てなのだろう。ならば、力に驕る者はさらなる強者の前に敗れると知れ」 まず動いたのは羅喉丸。彼はなんと鎖の渦に踏み込んで、鎖を腕で絡め取る。 がちりと絡みつく鎖、ジャモンはそれを引きつけようとするが、それが羅喉丸の狙いだ。 羅喉丸は全身全霊の力でその鎖を逆に引っ張った。 ジャモンの体が中に浮く。とっさにもう一方の鎖を引き寄せ、腕に巻き付け防御の構え。 だが、そこに羅喉丸の連打が叩き込まれた。 泰練気法・弐による圧倒的な連打が鎖で巻き固めた腕を打つ。 空中で、連打を食らいジャモンは吹っ飛ばされた。 鎖を手放してしまい、防御の上からなのに衝撃で視界が歪む。 だが敵は一人では無かった。古酒を飲み下し、ぽいとそれを捨てた水鏡が、するすると間合いを詰めてくる。 残る鎖を放つジャモン。その鎖はかつてのときより数段早く鋭かった。 だが、水鏡もかつて対峙したときより数段動きが速かった。 乱酔拳の複雑な動き、それをジャモンは追えない。気付いたときには懐に入られていた。 そしてそのまま鎖の一撃の出鼻を取られて転反攻。蹴りが腕を砕き、最後の鎖も手放してしまう。 たった一呼吸、超級の拳士である水鏡と羅喉丸の連打によって、強敵ジャモンは力尽きるのであった。 そして塔に静寂が訪れるのだった。 ● 静寂を乱したのは、木の板を蹴り砕く音だった。 「フム、意外に頑丈だったナ」 牢屋の扉の鍵を蹴り壊した飛鈴。中のオウジュウは面食らった顔をしているが、 「私たち、ガランさんに協力する開拓者です。さあ、逃げますよ!」 そういってオウジュウに手を貸す迅脚。すると階段を上ってくる足音が。 迅脚はオウジュウをかばい、飛鈴は旋棍を手に身構えるが、 「わわ、大丈夫ですよ。もう塔の中は片付きましたから」 ひょこりと顔をだしたのは緋乃宮だ。 あの後、大きな怪我を追うことも無く、塔内の拳士たちはみな倒されたようだ。 リシと龍も外で撃破され、完全に塔内は制圧。開拓者は無事に、依頼をこなしたようで。 「その人が、オウジュウさんですか? 無事、救出できましたね!」 迅脚に、緋乃宮も手を貸して、二人は塔内を降りていくのだった。 こうして無事に依頼は解決した。 オウジュウは、かつて八極轟拳が敵対する拳士を捕らえために作った監獄を設計した人物らしい。 次の戦いもすぐやって来るだろう |