【国の概要(情勢など)】
天儀西北に発見された新たな儀。
かつては、人々が豊かな土地に町を作り暮らしていたようであるが、現在は既にそれらは皆滅び、無主地となっている。同地は開拓者らが東から西へと踏破、調査を展開し、魔の森の変異種とでも呼ぶべきヘカトンケイレスの消滅にも成功。一部で住民の移住なども進んでいる。
希儀は、儀中央に広大な地中海が広がり、北西側と南東側に土地が分かれている。また、北方には強力なケモノである神獣「テウメッサ」の広大な縄張りが存在するほか、南西側山脈には数多くの鷲獅鳥が生活している。
現在、希儀は大まかに三領域に分割されており、それぞれ、宿営地明向の位置する「東部領域」、山脈で繋がる最も広大な「北部領域」、南西に河で区切られた「南部領域」で暫定的に区分されている。
現地の気候は、夏季に感想を伴いながらも、温暖で安定した気候である。
希儀の探索を行った結果、「★」の岬は、最初にたどり着いた開拓者天河 ふしぎにより「夢の岬」と名付けられ、現地の灯台には「翼灯台」が命名された。
また、最西端の岬についても、最初にたどり着いた開拓者によって命名される予定である。(詳しくは【希儀】懸崖の神々をご参照ください)
【その地域独自の物・組織・建物など】
■神霊「アルテナ」
希儀にその存在を伝えられる「懸崖の神々」の一柱。
甲冑を着て武装した女性と思しき姿をしており、希儀探索にて発見された神殿の奥、二重隠し部屋の中にあった。アルテナは開拓者たちの前に剣闘士を出現させて襲い掛からせるが、その実力を認めると、彼らの元に「テロスマキア」と呼ばれる一本の矢と祭壇のイメージを残した。
以降、再度の接触は無いものの、隠し部屋の奥にはまだアルテナの気配があり、消滅した訳ではないと考えられている。
懸崖の神々は全部で六柱いたと記されているが、現在、接触できた神霊は唯一「アルテナ」のみで、他は、文献に「クリュメノウス」の名が見られる他、「ガイウス」に関係すると思しき祭壇が山頂に確認されたのみ。
■ヘカトンケイレス
希儀南西の方角に位置していた巨大樹。
大量の樹木が絡み合った大樹のような姿をしており、幹の直径は1km以上。この樹木そのものが一種の魔の森に近い存在と言え、枝に覆われた地上に瘴気を降らし、アヤカシを出現させていた。
し一方で魔の森とは少し違い、傍目には普通の大樹のようであり、禍々しさは感じさせないものだった。
その正体は過去に大アヤカシを押さえ込む為に用いられた樹だった。ヘカトンケイレスは大量の瘴気を取り込む力を持つ樹であり、それが結果として飽和し、瘴気を吐き出していたのである。
ヘカトンケイレスは、内部に突入した開拓者たちの手により、アルテナより授けられた「テロスマキア」を用いることで大アヤカシ「アザトッホニウス」共々消滅した。