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【国の概要(情勢など)】
  陰陽師の氏族が発展して作られた王国。
人類に敵対するアヤカシを使役する彼らは基本的に良い目では見られないが敵対する存在を召還し、使役する彼らの実力はもはや天儀において欠かせないものとなっている。
国内においてアヤカシの被害は既に無視出来ない状況となっており、アヤカシによってアヤカシを滅する事を目的としており、勇より智を振るう事を良しとする風習が国王の性質からしても強い。
それ故にアヤカシに関する情報収集等は常に怠らず国内の各所にて独自にアヤカシを調査、研究する専門施設があるのも、この国ならではの特徴だろう。

比較的アヤカシによる被害の少ない五行であるが氏族間の統率は取れておらず、国家としての体裁を保つまでには中々到っていない。
それ故に複雑な氏族間の対立に囚われず独自の意思や思考で行動する、陰陽師の集団が幾つか存在するが架茂は自分の手の内から離れて行動している彼らの存在を余り快く見てはいない。
西部のアヤカシの被害が少ない平原地帯に、多くの人口が集まってきている。
【国王説明】
架茂(かも)王
本名:架茂 天禅(カモテンゼン)
年齢:35  性別:男  クラス:陰陽師

五行の国王で、必要な事以外は余り喋らない寡黙な男。
国王であるが自らの趣向に没頭する人間であり、興味がわいた事には薄笑いを浮かべて直接・間接的を問わずに協力しようとしたり、その割に自分の与り知らない所で動きがあるのを嫌う事から身の回りで起きるどんな事にでも首を突っ込みたがる、好奇心旺盛と言うか器の小さい部分が目に付く。
狭量で神経質な所があり、規律やスケジュールは立て始めると果てがない程に細かくなると言う。
そんな性格に重ねて軽度の引き篭もりの彼は見た印象も不健康そうで、国王と言う身分の割に未だ独身である。

しかし対アヤカシ戦においては確かな知識と技術を持った上で陰陽術を振るう、エキスパートである。
人は見た目に寄らない、とは正しく彼の為にある言葉なのかも知れない。
【主な都市】

首都:結陣(けつじん)
川沿いの町であり、港町との交易の要衝として栄えている。

その他、主要都市部等
・闇陣(あんじん) 場所:結陣東、武天との境界
武天から流れてくるアヤカシを警戒する砦が備えられた都市。
その内部にある家屋までアヤカシの侵攻に備えた無骨で物々しい作りになっており
過去、有事に際しても確かな防壁となった五行で最も強固とも言われている。

・三陣(さんじん) 場所:三珠島群沿いの海岸側
海路にて他国との輸出入を唯一扱う商業都市だが、内部の様子はとても静か。
他国と海路で結ばれている唯一の接点で、故に五行の生命線が一つ。

・矛陣(むじん) 場所:神楽の都沿いの海岸側
三陣とは用途を分けた、結陣に次ぐ研究施設を持つ都市。
封陣院の一つが設置されており、海上及び海中に出没するアヤカシの研究を此処で一手に引き受けている。

【その地域独自の物・組織・建物など】
特筆すべき組織・建造物等

・陰陽四寮(所在:結陣)
次代を担う陰陽師を育成、教育する施設。
とは言え容易くは入れず、相応の試験をパスした上で高額な学費を納めなければならない上に
国営の為に規律が厳しい事でも有名。
その為に大抵の者は道場に通う現状こそあるもそれだけにレベルは高く、
此処から輩出された者はその殆どが優れた陰陽師として名を馳せている事実はある。

名前の通り、玄武、青龍、朱雀、白虎と名前を冠した四つの寮がある。
それぞれに日々切磋琢磨しては技術、技能の向上を図るべく四寮制が取られ、
四季を通して行われる行事の都度、その腕を競い合っている。

・封陣院(所在:結陣他、五行の各地に数箇所点在)
五行運営の元、知望院にある文献等を用いてアヤカシに関わる様々な研究を行っている施設。
当該施設は結陣を中枢に据え、規模こそ様々だが五行の各所に設営されており
常に情報交換を行っては様々な方向からアヤカシの研究を進め、
その解析と陰陽術の発展に心血を注いでいる。

・知望院(所在:結陣)
アヤカシが発生した当初から今まで、陰陽師の先人達が戦って来ては蓄えた
アヤカシに関する文書や巻物に書簡が保管されている施設。(現代における、大規模な図書館)
とは言え内部へ立ち入るには相応の身分に理由が必要な為、非常に限られた者しか入る事が出来ない。


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