ワールドガイド世界地図>理穴
【国の概要(情勢など)】
  弓使いの氏族が発展されて形成された国家。
三位湖(さんみこ)の北辺を勢力範囲とする氏族、
森の中に生き、狩りとともに生活をおこなってきた一族であると伝えられている。
他の氏族との接触を極力避けてきたことから、あまり実態をしられていないが、
その国土はアヤカシに大きく侵食されており、特に東部はもはや冥越国のように
見捨てられているという表現が適切な状況となっている。

理穴は東部の魔の森に飲まれた地帯と西部平原によって大きく事情は違う。
西部平原は武天からの援護もあり、治安を保っているが、
東部はいつアヤカシにのまれるかわからない状況となっている。
森の住民と呼ばれた理穴の一族も既に人間が生息できる森は僅かしか残っていない状況が続いていたが、天儀歴1009年11月、理穴東部の魔の森を形成していた大アヤカシ「炎羅」が開拓者ら七カ国連合軍によって退治された。

今後は徐々に森の範囲は縮小していくことが期待されている。

【国王説明】
儀弐(ぎじ)王
本名:儀弐重音(ギジシゲネ)
年齢:28  性別:女  クラス:弓術士

理穴国の国王、中性的な顔立ちをしており、常に冷静かつ冷徹に物事を判断する。
少数の親衛隊をつれて前線において常に戦っており、魔の森の縮小に尽力している。

目だった成果が残せずにいたが、「緑茂の戦い」においてついに大アヤカシを滅し、
天儀の歴史においてはじめて魔の森縮小を実現する。

【主な都市】
奏生(ソウジョウ)
理穴の首都。
西部海岸線に設置されており、貿易都市としても栄えている。
儀弐王のもとよく統治されており、治安も良好であるため各地から人が流れ込み、人口が増加している。

緑茂(リョクモ)
理穴東部に位置する里。
温泉程度しか取り上げることがない里であったが、
大アヤカシの襲来によって一躍その名は全大陸に知れ渡った。

【その地域独自の物・組織・建物など】
生産

・染物
草木染め、藍染めの技術に優れている為に、無地の反物を輸入して染める産業が発達している。
養蚕も行われているが、輸出分を考えると絶対的に足りていない。
反物に限ったものではないが、元の図案を創作する絵師も多く存在する。
ただしアヤカシの森の浸食の為に減少傾向にある。
都市部では後染め(友禅)が主流、農村部では先染め(草木、藍染)が主流。
土地柄に関係なく、ろうけつ染めも多い。

・製紙
紙の生産が非常に多い。
絵の具の顔料は武天で採掘された鉱物に頼っているが、近年は朱藩からも入ってきている。
植物性の絵の具は理穴内で大抵揃う。

・農作物
野菜や果物が美味しいと評判である。
その多くは現在魔の森になってしまった土地で採取されたものを品種改良したもの。
非常に辛いと評判の唐辛子がある。
優れた作物品種を持つ理穴だが、その反面作付けする土地が魔の森の恐怖に晒されている。
養蜂が盛んに加えてサトウキビ、サトウダイコンの栽培も多く行われているので甘い食材が豊富。
朱藩の菓子職人にとっては羨望の対象である。

ワールドガイド世界地図>理穴