冥越国を滅亡に追いやった芳崖などに代表される、 その存在自体が国家に対して災厄となるアヤカシである。 大アヤカシは魔の森の奥に存在しており、基本的にそこから出てくることはなく、 他アヤカシが集積した恐怖や有機物そのものを集積し、 自らの力の増強や魔の森の構成にあてられていると考えられている。 極めて高い知能を持ち、人語をかいするものがいる一方で、配下のアヤカシに力を与えるもっぱら、 自らはとりたてて高い知能を持たないものも存在する。 大アヤカシは基本的に新たに生まれてくることはなく、上級アヤカシがいかに力をつけようともなることはない。 したがって、世界の大アヤカシをすべて滅することができれば、魔の森の繁茂は理論上止めることができる。 |
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上級アヤカシとは、アヤカシを統括する、アヤカシの指揮官的存在であり、 アヤカシの力を飛躍的に高める魔の森こそ構成することはできないが、 中級・下級アヤカシが集めてきた恐怖や有機物を自らのものにすることができる特権が存在する。 したがってより多くの配下をしたがえている上級アヤカシは、 積極的に緒村・町に襲撃をかけ、力の素を集めることで飛躍的に自らの力を高める。 1体の上級アヤカシを滅するために氏族が連合してあたるということは よく聞かれる事象であり、時間経過とともに強大になっていく存在でもあるので、 魔の森の外で発見され次第、殲滅作戦がとられるケースも多い。 上級アヤカシになると、多くのアヤカシを高い知能を持ち、人語を理解する存在も多くみられるようになる。 大アヤカシから直接生み出される上級アヤカシもいる一方で、 中級アヤカシが力をため、上級アヤカシとなるケースも存在する。 |
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中級アヤカシとは、下級アヤカシが力を蓄えたか、あるいは魔の森付近で巨大な瘴気が結合し、 強力なアヤカシとして生まれた存在である。 魔の森は形成できず、また配下がとってきた力を自分のものとすることもできませんが、 下級アヤカシに対して絶対的な命令力を保持しており、 頭の良いものは効率的に力のもとを集めようとしています。 力は基本的に強大であり、駆け出しの開拓者では1対1の戦いではまず勝つことはできません。 頭は良いものもいますが、部下の力を自分のものとはできないためか、 基本的には個人で突進するタイプが多いようです。 |
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下級アヤカシとは、この世の瘴気がかたまり、具現化した存在です。 魔の森付近でより多く発生しますが、いたるところで唐突に出現する可能性があります。 基本的に人間をはじめとする有機物や、それが発する恐怖を喰らって力をたくわえようとします。 知能は基本的に低いものが多く、見境なく襲ってくることがあります。 |
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ケモノはアヤカシと姿形は似ており、一概に見分けはつきにくいですが、 アヤカシが瘴気からできており、死ぬと気体に戻るのに対して、 ケモノは人間と同じく生物であり、死ぬと肉塊になります。 獰猛なケモノはアヤカシと同じく人を食料とみて襲ってきますが、 アヤカシのように「力を蓄えること」が存在理由ではなく、生存することが存在理由ですので、 どんなに獰猛なケモノでも満腹なら人は襲わず、 人を気に入れば、友好関係を築くこともありえます。 基本的に知能は低いですが、長く生きたケモノの中には、 人間並みの知能を身につけたものも存在します。 |
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