ワールドガイド>開拓者ギルド
<開拓者ギルドとは>

開拓者ギルドとは、開拓者の管理と仕事の斡旋を一括しておこなう組織である。
本拠地は天儀本島南東部に位置する神楽の都。
天儀本島の各所をはじめとして、ジルベリア帝国・泰国にもその施設を置き、各国の承認のもとに組織を形成している。
任務は基本的に4つに分けられ、

1.新大陸調査時の、開拓者の取り纏めと探索任務。
2.遺跡内部への開拓者の派遣と宝珠の発掘。
3.各地の住民から寄せられる、国家単位で解決するには小さいような事件の解決
4.アヤカシ被害解決のための、定期的な魔の森への探索。
以上の事柄を基本的に生業とし、宝珠の分配や依頼手数料などによって独立採算制をとっている。

名目的には王朝の認可のもとに動く独立組織であり、各王家の制約を受けない独立組織であるが、
国単位の権力が王朝と比べて相対的に大きくなってきている昨今、
実質的に国内活動においては瑣末なことはともかくとして、国家から大きく制約を受けることもある。

<移動手段>

開拓者は開拓者ギルドの統制のもと、管理の観点から基本的に神楽の都に住居を構えている。
だが、広大な天儀全土で発生する事件を解決するためには一箇所に留まっていてはあまりにも効率が悪い。

そのため、依頼を受けた開拓者は『精霊門』と呼ばれる、
瞬時に任意の精霊門設備まで移動させることができる特殊施設を優先的に使用することができる。
各地の精霊門からは基本的に徒歩や乗り合い馬車などで移動することになるが、
依頼の緊急性に応じては、現地開拓者ギルドスタッフから移動手段が貸し出される場合もある。

<宝珠の産出地、及びアヤカシの巣窟 『遺跡』>
安定した火力を必要とする鍛治や飛空船などの移動手段、
食料の産出にかかわる水車の補助動力にいたるまで、
既にこの世界において欠かすことのできなくなった宝珠であるが、基本的に自然発生はせず、
王朝が管理している遺跡の内部からしか産出することはできない。

遺跡の内部は壁に埋まった宝珠によって常にぼんやりとした光を放っており、松明などで照らす必要はない。
(よって壁の宝珠については原則開拓者は採掘を禁止されている)
遺跡内部において開拓者が宝珠の採掘源とするのは、
明かりとするにはあまりにも眩い鉱脈(鉄や銅などと違い、宝珠は純度の極めて高い状態で埋まっているわけであるが)から採掘する方法と、遺跡製作時に残されたと思われる貯蔵庫(宝箱)から入手する方法、そして遺跡内部のアヤカシを打ち倒しそのアヤカシから入手する方法である。

通常のアヤカシと違い、遺跡内部のアヤカシは倒すと地に還った後に宝珠を残すものも多く、
また強力な相手ほど良質な宝珠を残すため、一攫千金を狙う開拓者は良質な宝珠を求めて、遺跡奥の強敵に勝負を挑むことが多い。
遺跡内部
<遺跡内部のアヤカシ>
遺跡入り口 我々がふだん目にするアヤカシと、遺跡内部に生息するアヤカシでは多少性質が違う。
どちらも我々にとって敵である(姿を発見するや、襲ってくる)という点では共通であるが、
宝珠を吐き出す以外にも少しだけ性質が異なっている点が存在する。

1.殺した生物を食さない。殺すだけで終わる。
2.魔の森がなくても発生する。掃討をしてもいつの間にか復活している。
3.遺跡の内部のみに生息し、外には出ない。


という点である。
また、そもそもよく見ることができる形態も、遺跡内部のアヤカシは特殊なようである。

これについてとある陰陽師は言う、
「そもそもアヤカシとは瘴気の塊である。魔の森がないところから発生することはおかしい」と。
だからといって、我々にとってみればどちらのアヤカシもたいして変わることはない。

開拓者にとってみれば、依頼で倒して報奨金をもらうか、宝珠の分け前をもらうか。
ただそれだけの違いと考える者が多いようである。
ワールドガイド>開拓者ギルド