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■オープニング本文 【これは朱雀寮新二年生用シナリオです】 入寮式が終わり、朱雀寮の上級生達は一足先に通常授業に戻る。 一年生は今月半ばに寮内見学会があり、その後授業が始まるだろう。 三年生達は既に通常授業に入っているようだ。 歓迎会で新一年生に『先輩』と呼ばれて以降、二年生となった寮生達は知らず背筋を伸ばすことが多くなったかもしれない。 自分達は『先輩』になったのだ。そう思うと気が引き締まる。 「三年生の先輩達も去年はきっとこんな気持ちだったのでしょうね」 一緒に委員会活動を始めるのは九月か十月くらいからであろうか。 楽しみのような、不安なような…、いや多分楽しみの方が大きい。 そんなことを考えながら二年生は、今までとは違う講義室にやってきて緊張の面持ちで二年生担当講師を待っていた。 待つこと暫し 「よしっ! 全員揃っているな!」 陰陽師というより、サムライか泰拳士と言った風情の体育会系講師が入ってきた。 彼の名を直接ではないが寮生達は勿論知っている。 「改めて。二年担当講師 西浦三郎という。お前さん達とすれ違いで卒業した元朱雀寮生だ。寮長は三年、一年の対応があるので二年生は基本、私が担当する。よろしくな」 そう白い歯を見せて笑う笑顔は太陽のようであった。 昨年一年間は殆ど関わることが無かったが、上級生達から話は聞いているし、見かけたことも少なからずある。 先輩でありながら先生。 まだどう関わって行ったらいいか解らないが、でもきっとうまくやって行けるだろうと彼らはその笑顔に確信する。 「さて、二年生の初めての授業は今年一年間の方針を決めてもらうことになる。これは朱雀寮の授業計画として決まっている事だから、意義があってもまあ、諦めてくれ」 「その方針というのはどういうものなのでしょうか?」 授業内容に意義などあろう筈もないが、内容が解らなければ決めようがない。 不安げに問う寮生に 「専門授業だ」 と三郎はあっさり答えた。 「専門…授業?」 聞きなれない言葉に首を傾げる寮生の姿は顔ぶれは変わってもいつものこと。講師三郎はああ、と頷く。 「簡単に言えば何を専門に勉強するか、だな。一年生の時は実習が多かったが、二年生は陰陽寮内での研究も多くなる。また実習の時も自分の専門テーマを頭に入れて行動するといろいろと評価も高くなる。 二年生だと主にアヤカシと術応用に分かれる。アヤカシの方を選んだ者はアヤカシの生態研究や実験を主にする。ちょっと貴重な専門書物なども閲覧できる。実習でもアヤカシの生態調査などを先頭に立ってやって貰うことになるだろう。 術応用の方は術の幅広い勉強と研究だ。術の仕組みや使い方や工夫の方法や研究していくことになるだろう。 基本、決めた授業は一年間通すことになるがどっちも同じ授業内でやるし、選ばなかった方は全然学べないって訳では無いから、気楽に決めてくれ。自分が興味のある、やりたいものを選ぶのが一番だ」 「今回は専門授業をどちらかに決めるだけ、ですか?」 「そう。その中で何を研究していくかは後で指示がある。まあ自分のやりたいことのおおよその見通しはつけておいてもいいけどな。というわけで、期日までにどちらの選択授業をとるかを決定し、理由と共に提出すること」 三郎は講師としてそう指示を出した。 二年生になれば一年生とはやはり違う授業内容になるのだと緊張が走る。 「一年生の時は、まあざっくり行ってしまえば陰陽師としての姿勢や気持ちを試す授業が多い。本格的にいろいろ学んでいくのは二年生からだ。言うまでもないが自覚を持って頑張れよ」 三郎は先生であると同時に先輩で、つまり同じ道を歩んできた人物だ。 それ故の言葉には説得力があるように思えた。 専門授業、研究。 陰陽師の学府においての本格的な授業が、新しい学年が目指す道への一歩がこれから始まろうとしている。 |
■参加者一覧
芦屋 璃凛(ia0303)
19歳・女・陰
蒼詠(ia0827)
16歳・男・陰
サラターシャ(ib0373)
24歳・女・陰
クラリッサ・ヴェルト(ib7001)
13歳・女・陰
カミール リリス(ib7039)
17歳・女・陰 |
■リプレイ本文 ●二年次の始まり 今年度初めての授業。 「心新たに取り組んで行きたいですね」 それぞれの決意と思いを持って二年生達は授業に臨んでいた。 そして、現れた新しい課題と、担当教官。 陰陽寮の二年生達は眼の前に立つ二年担当教官と名乗った人物の顔をもう一度じっくりと見つめなす。 そして、ふとあることを思い出したのだった。 「西浦先生は、確か以前一年の授業で一度同行していただいた方でしたよね」 確認するように問いかける蒼詠(ia0827)に彼はああ、と頷いた。 「覚えていたか? まあ、私もあえて口に出さなかったんだが」 カラカラと笑う豪快な笑顔は一年前、授業の監督官として一緒に同行した彼と変わりない。 「はい。その節はお世話になりました」 他の二年生達もそれぞれに彼の事を思い出したようだ。 「まさか、あの時の先生が担当になるなんて…」 「確か、元体育委員長なんですよね?」 目を瞬かせた芦屋 璃凛(ia0303)の言葉の後をカミール リリス(ib7039)が引き継ぐ。 「ん。…とはいえ、今は余計な口は出さないけどな。寮内の活動は基本寮生のものだ」 「では、改めて今年一年、どうぞよろしくお願いします」 丁寧にお辞儀をする蒼詠、そしてサラターシャ(ib0373)が頭を下げ 「西浦先生って呼ばせて貰うね。お世話になります!」 クラリッサ・ヴェルト(ib7001)は明るく笑った。 「ああ、こちらこそよろしく頼むな!」 返す笑顔に今は陰りは無い。 あの実習当時。 大事にしていたからくりが動作不良を起こしておりその解決の為の行動を当時の二年生に託していたと後で聞いたが、そんなことを殆ど感じさせない様子と空気のような対応、そしていざと言う時の実力に尊敬の念さえ抱いたものだ。 「陰陽寮の、体育委員の先輩…」 自らに確認するように璃凛が呟く。ふと 「ん?」 その声を聞きつけたのか三郎が璃凛の方を向いた。 「呼んだか?」 「いえ! なにも!! あ、うちは術応用を選択するつもりです。で、成果発表の時にそれを組手とかで現す事って出来るんでしょうか?」 「う〜ん、どんな研究をするか解らないから何とも言えないけど、成果発表は大勢の前でするからなあ〜。ま、それはもう少し研究内容を絞り込んでからだ」 「解りました。…先生、じゃなくて三郎先輩、うちは陰陽師としていえ、後輩として超えて見せます。…絶対に!」 「璃凛!」 いきなりの啖呵にも似た挑戦の言葉を三郎にぶつける璃凛。 だが彼はその真っ直ぐな思いを悠々と、 「上等。それくらいの方が鍛えがいもあるというものだ。まあ、頑張れ」 心底楽しそうな笑顔で受け止める。そして 「他の者達もそれぞれ相談してもいいから選択授業を選ぶこと。理由も記入した提出期限までに私に提出。以上だ」 言いたいことだけ言うと彼は退室してしまった。質問する隙もない。 「ああいうところは寮長と良く似てますね。さて、どうしましょうか?」 肩を竦めたリリスの問いにそれぞれが自然に集まって円陣を汲んだのだった。 担当教官は去った。 今度、向き合うのは新しい課題である。 ●迷い、惑い、そして探す 「アヤカシ研究か術の研究。どちらにしようか迷ってしまいますね……お茶を入れました。よろしければどうぞ」 「ありがとう」「頂きます」 サラターシャが入れたカモミールティでのどを潤しながら 「専門授業の選択…二年になった実感が湧きますね」 「でも、いきなり難しい話ではありますよね」 「いえ、楽しみですね。勿論真面目に取り組まなくてはいけないでしょうが今は、待ち遠しい」 「うん、しっかりやらないと」 彼らはそれぞれに思い、考える。 「今回の課題は他の方の意見は参考にすることは出来ても、結局は自分で考えなければ意味がないこと、ですからね」 そう。だから結局は自分自身で決めなくてはならないのだ。 「彼方さんと清心さんはどうするか決めておられますか? やはりご一緒ですか?」 サラターシャの問いに彼方はいいえ、と首を横に振った。 「僕は、お師匠様の手伝いをしたいと思っています。だから術応用を選ぶ予定なのですが…清心は」 「僕はアヤカシの研究をするつもりでいます。特に人に憑依するアヤカシについて調べた いと思っているんです」 二人の少年達はそれぞれ思うところがあるようである。 クラリッサはと言えば、新しい本を捲りながらどこか優雅なティータイムの風情だ。 「なんだか余裕っぽいですね」 驚く彼方にまあね、と言いながら彼女は本を閉じる。 「私の答えはもう決まってるから」 「どちらに?」 「術応用。アヤカシ研究にも興味はあるけど、やりたいことはこっちの方だから」 「なるほど。蒼詠さんは、どうです?」 頷いてからサラターシャは蒼詠に顔を向けた。 「僕? 僕ですか?」 サクサク…コクンとカモミールティとお茶請けのクッキーを飲み込んだ蒼詠は少し考えて 「僕は、将来的には瘴気障害の治療方法を陰陽師ならではの方法で出来ないか研究したいと思っていますのでこの二択から、というのであれば術応用になると思います。まだこうしたいという見通しだけ、なのですけどね」 なるほどと皆頷く。 「そういうサラターシャさんは?」 「私の最終目的はアヤカシとは何かを知ることなのです」 「それじゃあ、アヤカシ研究ですか。皆さんもうある程度の見通しを決めているんですね…」 リリスが感心したように言うが 「いえ、そこはまだ迷っています」 サラターシャはそう答えた。 「えっ?」 仲間達の浮かべる疑問の顔に優しく微笑みながらサラターシャは説明する。 「アヤカシの元であり、術の元である瘴気を調べてみたいのです。その関係で研究してみたい術もあって…もう少し考えてみようと思っているのですが…」 「そうですか。ボクもまだ迷ってるところです。元々はアヤカシの研究をしたくてここに 入ったわけですが…ん?」 「璃凛さん?」 ふと、サラターシャは話の輪の外にいた璃凛に声をかけた。リリスも、そして他の仲間達も気付いただろう。会話を止めて目をやる。いつもとは違う彼女の様子に。 「あ、なに?」 考えに沈んでいたようで、璃凛はかけられた声にその時初めて気付いて、ハッと顔を上げる。 「璃凛さんは術応用に決めていらっしゃるのでしょう? 何をそんなに悩んだような、焦ったような顔をしておられるのですか?」 心配そうに問うサラターシャに慌てたように璃凛は手を横に振る。 「あ、な、なんでもない。うちが焦ったりなんか…無いよ。ただ、皆、真剣に考えて、目指す目標を持って挑もうとしてるんだなってちょっと思っただけ」 何を当たり前のことを? 小さく疑問符を浮かべてリリスは言った。 「悩んで、決めるも…、有りでしょうけど、それで止まってしまったら意味ないですからね」 ガタン。 椅子が音を立てて動く。音の方を見る寮生達の前で璃凛は笑顔を作って立ち上がった。 「ゴメン。ちょっと考え事があるから。後でね」 そう言うと逃げるように講義室を出て行ってしまう。 「どうしたんでしょうか?」 「璃凜のあの表情…、気のせいですか…」 「何か、気になることがおありなのかもしれませんね」 仲間達は心配そうに顔を見合わせる。しかし 「でも、こういうことは助けては上げられないよ。さっき誰かも言ってたけど他の人の意見は参考に過ぎない。結局、自分の進む道を決められるのは自分だけなんだから」 クラリッサの言葉に二年生達は頷く。 「璃凛なら、大丈夫、と思いましょう。さて今は、何に絞るか考えておきましょうか。あくまで参考にしますので、皆さんの意見や選択理由などを聞かせて頂けませんか?」 そして、それぞれに選んだ道と思いを言葉に紡いだのだった。 ●選んだこと クラリッサは割と早くに自分の選ぶ道を決めていた。 『選択授業 術応用 理由 今ある術は全部先人が最適化した形だと思うけど、どこか着眼点を変えられれば別の方向性が見えてくるかもしれないから。 まずは治癒符をメインにして、瘴気回収も少し取り入れたいと思います。理論と仕組みを把握して、二つを組み合わせられれば自動治癒なんてことも出来るかもしれない。 新しい術の構成は難しいかもしれないけれど、研究する価値はあると思います」 玄武寮の母とはきっと違う、新しい視点で、彼女は陰陽師の可能性を見つめている。 蒼詠の根本は『人を守り、癒やし、助けたいと思う気持ち』 だから、選ぶ道はその為の力となるもの、である。 『術応用を選択します。 僕は進級試験の小論文でも書いた通り、将来的には瘴気障害の治療方法を陰陽師ならもう少し簡単に出来るようになれないか研究出来ればと思っています。 もう一つ興味があるのは治癒符の威力/効果の拡大です。 治癒だけで無く例えば解毒治療も出来るようになれば巫女だけに頼り切る事も無くなるかと思いますし、治癒符も一度に複数治療もしくは威力を大きく出来る、言うなれば上位の術が出来ないかと思いますので。 こういう事が出来ないか、と考えているだけで具体的に研究方法などは今の所全く思い付きませんが、もし出来れば陰陽師の行動はかなり幅が広がるのでは無いでしょうか』 保健委員としての一年が彼の思いを後押しする。 確固とした目標を持って彼は次席となった二年次をスタートさせる。 彼方には最初から目指すものがあった。 『選択 術応用 僕の目標は師匠の力になることです。師匠はここで学ぶ僕よりもずっと術にもアヤカシにも詳しい。だから、本当は必要なんてないかもしれないけれど、それでも師匠の力になる為には最低でも同じくらいの知識は必要になると思います。 自らの知識をより育てて行く為にまずは術の知識をちゃんと身に着けたいと考えています』 迷い、悩んだ末サラターシャは自らの行く道を定めた。 『術応用を選択します。 私の最終目標はアヤカシとは何か、を知ることです 何の為に存在し、なぜ殺戮と破壊を好むのか。その理由を突き止めたいと願っています。 アヤカシを調べるのか、術の元となる瘴気を調べるのか。 とても悩みましたが、今回は術を選択します 巫女にはアヤカシを探知する技がありますが、陰陽師の技にはありません アヤカシや瘴気に詳しい陰陽師が探索の手を持ち合わせていないのはとても不可思議です。 瘴気を探知し、識別出来るようになれば、また新しい瘴気の性質を知ることが出来るかもしれません。 それはアヤカシの本質を知る事にもつながると思います。 探知に類する術がないので、現時点では瘴気回収を研究候補にします。 他にも試してみたい方法はあります。 視野を狭めることなく、いろいろな方法で試みたいと思っています。 応用に留まらず、新規の開発も視野に入れて研究を行っていければと思います』 目標は高いが一歩ずつ進んでいくと心に決めて、歩き出す。 そして、璃凛は一人、手を握りしめた。 「このままじゃ、変わらない…。このままじゃ出遅れる。変わらなきゃ…、追い越されるなんて嫌だ」 思い出すのは過去の苦い思い出。 一瞬、強ばった顔で歯がみした。 自分の考えに自信を持とうとするが余り。本人が気がついていないが気持ちが高ぶりと焦りで周りが見えなくなり始める思い。 もう二度と、あんな悔しい思いはしたくない。誰かに迷惑を掛けたく無い…。 「強くならなきゃ。師匠や先輩に負けないくらい。皆と共に歩いて行く為に…」 『術応用を選択です。 小論文の一文に書いてある術を研究してみたいと言うのも有るけど三郎先生に後輩として、だけではなく陰陽師として一人前に成れるか試してみたいです。 そして、うちに書けている、応用力を高めておきたいから。 それが足りていなければ、術の形や使用法に縛られてしまい。結果判断を鈍らせ特に自分を、危険に陥らせてしまい誰かに迷惑を掛けてしまうから。守る力を得る為にも』 彼女の目は遠くて近い目標を真っ直ぐに見つめている。 清心は…心に抱く不安があった。 親友や同輩たちとの楽しそうな日々にともすれば忘れそうになるのだけれど…。 忘れた方がいいのかもしれないけれど…。 『アヤカシを研究します。特に憑依能力を持つアヤカシを調べたいです。 人の身体や心まで奪うというアヤカシの憑依能力。 それによる被害を少しでも減らす為に』 迷い、考え、沢山の本と、仲間達とのかかわりを通しリリスは結論を出した。 提出用書類を前に筆を取り、滑らせる。 『選択内容 アヤカシ研究 理由 アヤカシの研究をしたいという目的もあったので、こちらを選択します。 それに、被害を減らす為にもアヤカシの生態や行動パターンなどを知らなければ間違った判断や、思い込みを正す事が出来ないので詳しく調べたいという所です。 いつか、故郷に戻る時に役立てたいとも、思っています』 故郷、アル=カマルのアヤカシは天儀やジルベリアとも大きく違うという。 彼女にとって当たり前のアヤカシがこちらでは珍しく、逆に天儀ではアル=カマルの アヤカシは滅多に見ることがない。 知らない事が恐怖を呼ぶ.そんな中の一番必要な薬はきっと、知識だ。 その薬をいつか故郷に役立てる為に。 ●それぞれの目指す道 提出された研究課題を確認して三郎は寮長に提出する。 「アヤカシ研究が2名。術研究が5名ですか。今年はやや偏りましたね」 「はい。でもそれぞれに既に見通しなどもあるようなので、問題は無いかと」 解りました。三郎の言葉に頷いて寮長は申請を受理する。 「どうですか? 今年の二年生は?」 「いい子達ですよ。鍛えがいがありそうですね」 寮長の言葉に三郎は楽しそうに答える。 「私達や今の三年と違って、彼らは力を合わせる事でより大きな力を発揮するタイプのような気がします。後はその芯となるものが見つかれば…」 「なるほど。では、今年一年彼らをよろしく頼みますよ」 「はい。全力で」 一礼し退室した三郎は大きく息を吐き出すと、自分の手を見た。 「私なんか、目標にしない方がいいのにな…」 吐き出すような呟きと弱音は絶対に人には見せない事だ。 思いかえすのは真っ直ぐな瞳。 どこか遠い自分にも似た熱い情熱を持った…。 「……よしっ!! 迷わない! 教師が迷ったら生徒も迷う。今はただ突っ走るのみだ!!」 彼は自らに気合を入れると歩き出した。 そして図書室にて… 「本、貸して〜!」 「あ、璃凛。元気になった? 悩みがあるなら聞くよ。聞く事しか…できないかもしれないけど」 「ありがとう。心配かけたのなら、ごめん。でも、大丈夫」 「それなら良かった。今年も頑張りましょう」 かくして陰陽寮の二年目が始まる。 自らの目指す道。 その道のりを探す二年目が…。 |