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■オープニング本文 「夏だわ」 派手な衣装を身に着けた壮年の男は、眩しい空を睨み付け、どこか憎々しげに呟いた。 「夏なのよ。分かる?」 「ハイ、先生」 対して、答えた女性は真顔である。男が纏う華やかな衣服に対し、女は深い青のチャイナドレスのみを身に着け、長い黒髪を背に流している。汗一つかかず涼しい顔をしているが、夏の気配の色濃い景色の中にあって、それはいささか異様な光景でもあった。 両者は、かたや新進気鋭の服飾デザイナー、かたやその助手、という組み合わせである。男の創り出す刺激的かつ情熱的なデザインは、古典的な装いを愛好するものから眉を顰められることもままあったが、一方で一部の個性的な若者からは熱狂的な支持を受けていた。完全な手製、一点ものの製作しか行わないため、作品はそれなりに高額であるが、どんなところにも物好きの金持ちはいるものであるし、趣味のために身を切り詰める人間だっているのである。 それはともかく、海だ。 海水浴の盛んな泰国にあって、色とりどりの水着で砂浜が彩られる様は、夏の風物詩とも言える。その一様に楽しげな、賑やかなさまを遠目に思ってか、浜から少し離れた崖の上で、男は眉間の皺を深めるのだった。 なぜならば、その鮮やかな光景こそが、まさに男の頭を悩ませている真っ最中だからである。 彼は、自分の作った衣服で誰かが輝くことが好きだった。一年で一番眩しい季節、夏。そのきらめく砂浜、光る海。毎年の水着のデザインは彼が特に気合をいれる仕事の一つであり、顧客が待ちかねる商品でもある。 しかし、毎年作っていればネタだって切れてくるものだ。需要と期待に応えられない作り手は、未来の需要を失う。それを思うと、男の胃はじりじりと焦げるようだった。 「夏なんだから水着だわ。水着で海よ。一夏の恋よ。砂浜に名前書いちゃったりなんかすんのよ。きゃっきゃしながら追いかけっこよ。キィイイイイイイ!! 羨ましい!!」 「先生、主旨がずれておられます」 「ずれちゃいないわよ! それが問題なんだってば!!」 だんだん!と、男が激しく地団太を踏む。いい年こいて何やってんだこいつ、という風にもとれる冷めた――あるいは落ち着いた視線のまま、女は次の言葉を待った。その横顔に感情らしい感情は読み取れない。ただ涼やかに、色を持たない。 男は高らかに言った。 「『浜辺の恋』!! 今年の水着のテーマはこれよ!!」 「随分とベタですね」 「普遍的と言ってちょうだい。永遠のテーマだわ。やっぱりこれしかないわ」 「失礼致しました。普遍的なテーマですね」 「そうよ。でも、アクセントが必要なの。それをずっと考えていたんだけど……そう、そうね、こうしましょう」 くるりと浜から目を背け、男は背後を振り返った。浜の何かが目に留まったのだろう、その表情は先ほどまでと違い、何か道を開いたようにも見える。女の背に、もぞりと嫌な予感が這った。 「『闘う浜辺の恋!!』」 「何言ってんだあんた」 とうとう口をついた言葉に、責は無いと言えよう。しかし男は気にした様子は無い。ひらひらと手を振って事もなげに言った。 「夏の恋は闘う恋よ。命がけよ。そうよ、そうなのよ! だから、そういうものをつくりたいの」 「具体的にお願いします」 「戦闘服としての水着よ。色んな意味でね。それに常々、開拓者とアヤカシの闘いを題材に取り入れたいと思ってたのよねえ。きっととっても刺激的よ!」 「はあ、そりゃ、刺激はあるでしょうが……つまり?」 「あんた、アヤカシが出る場所を調べてちょうだい。それの討伐依頼を出すわ。水着で。水着で討伐。いいじゃない? 見たくない?」 「あんたデザインのためなら何やってもいいと思ってません?」 「やるなら徹底的に、よ」 男はぱちんと片目を瞑り、女は深く溜息を吐いた。 翌日の昼ごろのことである。 「調べたところによると」 女は言いながら、手元の地図をなぞった。 「この辺りに、毎年夏ごろ、アヤカシが上陸してくる浜があるそうです。とはいえ浜の周囲はほぼ断崖で、現状、あまり被害は無いらしいのですが……何年か前までは、付近が隠れ家的な避暑地として人気だったようですね」 「……あら、ここ、行ったことあるわ。この辺りを通って浜に降りられるのよね。まあ、行かなくなったと思ってたら、アヤカシが出るようになってたの。へええ」 「ご存知でしたか」 「父親の別荘があるの」 こいつ殴りたい。女性がそう思ったかどうかはさだかではない。しかし、お陰で奇妙な依頼が届け出られてしまった。それだけは事実だった。 「水着でアヤカシ退治です」 ギルド係員はどことなく呆れを滲ませた声音で、しかし淡々と告げた。 「まずは依頼人の指定した屋敷に向かって下さい。依頼人が昨年デザインした水着が貸し出されるそうです。ただ、お気に入りの水着がある場合は、それを着用しても構わないそうです」 細い指でこめかみを抑えながら、係員は書類を読み上げる。心なし、眉が上がりかけているのは気のせいかもしれない。しかし口角は確実にひきつっている。 「……戦闘は出来るだけ派手に、とのこと。下級のアヤカシばかりと報告を受けていますが……まあ、近隣に人のいない浜ですのでね。ただし、あまり広くはありません。周囲の環境を壊さないよう、気をつけて下さい」 読み終えてようやく肩の力が抜けたのだろう。ほう、と大きな溜息を吐いて、係員は顔を上げた。 「特殊な依頼ですから、報酬は少し多めです。引き受けますか?」 |
■参加者一覧
秋霜夜(ia0979)
14歳・女・泰
サーシャ(ia9980)
16歳・女・騎
トゥルエノ・ラシーロ(ib0425)
20歳・女・サ
黒木 桜(ib6086)
15歳・女・巫
羽紫 稚空(ib6914)
18歳・男・志
煌星 珊瑚(ib7518)
20歳・女・陰
龍惺 星音(ib7881)
17歳・女・ジ
戸隠 菫(ib9794)
19歳・女・武 |
■リプレイ本文 ●到着 「いらっしゃーい」 「ようこそお越し下さいました」 指定された屋敷は、眼下に海を臨む森の奥にあった。 とはいえ、道そのものは整備されている。人里から離れてはいるものの、交通の便は悪くなかったのだろう――以前までは。 人の訪れなくなった今は、整備された道の脇に高く草が生い茂り、ときに根や蔓が路上に掛かってしまっている。道中いくつかあった似たような別荘も、すっかり寂れた様子だった。 しかし当の屋敷は、訪れてみれば往年のままの快適さだった。潮風が吹き抜ける窓には風通しの良い日除けが下ろされて直射日光を防ぐ。周囲が森なのだからさぞ虫も多かろうと思えば、何やら良い香りが焚き染められ、聞けば虫除けだと女性は言った。 「屋敷はすっかり整っております。どうぞ明日までごゆっくりお過ごし下さい」 「話は聞いてるでしょ? 明日になったら、水着に着替えて浜に下りてちょうだい。バッチリ刺激的なとこ見せてよねん」 ぱちり、片目を瞑った壮年の男に、集められた開拓者が抱いた感想は定かではない。 「なるほどね」 広間のような部屋で冷たいお茶を啜りながら、まず口火を切ったのは戸隠菫(ib9794)だった。 「やっぱり、随分変わった依頼人さんみたい」 「水着って……依頼に何か関係あるの?」 やや苦い顔を示しているのはトゥルエノ・ラシーロ(ib0425)。本来アヤカシ退治を主とする開拓者が、まるで見世物のように扱われる依頼に抵抗を覚えるのは自然なことと言えた。 しかしそれに対し、傍らに座るサーシャ(ia9980)は穏やかに笑って頷いた。 「なかなか面白い催しですねー」 「……まあ、一度受けた依頼なのだし、遂行はするけれど……」 何とも鷹揚な物言いにつられてか、不承不承、トゥルエノも頷く。その様子を見ながら、秋霜夜(ia0979)はことりと首を傾げて茶器を長卓に置いた。 「一応メインはアヤカシ退治なんですよね。下級のものばかりと聞いてますけど」 「うん。派手な戦闘でって注文付きだけどね。ちなみにあたしは、武器はスピアを使うつもりだよ」 「スピアです? じゃあ、長柄系の得物同士、一緒に戦いましょう」 戸隠の武器に反応し、秋がぱっと顔を明るくした。それに応え、戸隠も青い目をきらめかせて笑みを作る。 「いいね、うんと派手に見せちゃおう!」 「はいです! 頑張りましょう!」 あっという間に意気投合した少女二人を前に、こちらも同じくらい若い女性二人はそっと顔を見合わせた。身長差の大きい二人だが、トゥルエノも決して小柄という訳ではない。現に、ペアの成立した少女二人よりも彼女は背が高かった。 「どうしましょうかー。武器は大剣なのですが」 「私は……どちらでも。合わせるわ」 決定を委ねたトゥルエノに、サーシャはふむと顎に手を添える。 「では、がんがん行きましょう。派手なのをお好みのようですしー」 「ええと、それは」 一体どういうことなのかしら、と尋ねかけてトゥルエノはやめた。多分、ガンガン行けばいいのだ。『まあ、近隣に人のいない浜ですのでね』とギルドの受付も言っていた。 『周囲の環境を壊さないよう、気をつけて下さい』とその後には続けられていたのだが、このとき彼女は、それを考えないことにした。 ●試着会? 「それでは、水着を選ばせて頂きます」 翌日の、そろそろ太陽が中天に差し掛かろうかという頃。開けた部屋に一同が集められ、女性が静かにそう告げた。その足元には長押のような箱があり、鮮やかな布がはみ出している。 「昨日の内に、あなたたちに似合いそうなのを選んでおいたの! いくつか試着してもらうからねー、うふふっ」 「あ、あのっ」 挙手をしたのは秋だった。 「あたし、自分で水着を用意してきたんですけど」 「私もですー」 サーシャも同じく手を挙げ、どうしましょう、と男に問い掛ける。 「あらそう。じゃあ、浜へはそれを着て行ってもらって構わないわ、動きやすさもあるでしょうし。でも、試着はしてちょうだいねっ」 踊っている。思いっきり語尾が踊っている。 その後、一同には何着かの水着が手渡され、衝立の後ろで着替えるよう指示が出された。 「わ、わあ……」 「な、何なのこれはっ」 「あらあら……」 「こ、こんなの着られないです!」 一部の阿鼻叫喚を尻目に、男は非常にご機嫌である。助手からの視線は非常に冷たいものになっているが、それでもご機嫌である。 「タイプの違う子たちが集まってくれてよかったわあ、うふっ」 「あのー、どうでしょうか」 まず真っ先に衝立から現れたのはサーシャだった。彼女の場合、まずその身体に合うものがあまり多くは無かったのだが、幸い水着の生地にはある程度伸縮性がある。しかし、集まったのはいずれもなかなか際どいデザインだった。 「あっらあ! いいわいいわあ! あなたこのままモデルやらない?」 生地は、黒と見まがうばかりの深い赤。いわゆるワンピースタイプの水着だが、首の後ろで布をリボンのように結ぶデザインのため、背中は大きく開いている。前はV字に大きく切れ込まれており、胸の谷間どころか臍まで露になっているのだが、胸の直ぐ下の胴体をぐるりと細い黒皮のベルトが押さえており、ベルトにつけられた細い鎖が弧を描いて揺れていた。 本人の体格の良さとも相まって、何とも迫力がある。 「あたしはどうかな?」 次に姿を見せたのは戸隠だった。彼女も首の後ろで結ぶタイプのデザインだが、こちらは細い紐である。また、水着の形状もビキニタイプを採用している。胸を覆う部分にはギャザーを寄せた布が何段か重ねられており、鮮やかな緑が目に眩しい。 下は、こちらも両脇を紐で結ぶようになっており、紐の先には小さなガラス玉がいくつかつけられている。紐と縁取りは金色を採用しており、対照はいかにも明るい。 「きゃー! かわいいわねえ! かわいい中にも大人の色っぽさが……いいわいいわあ!」 「あ、のう……」 やや控えめに現れたのは秋。その彼女に、女性はいま気づいたという風な顔でぽんと手を打った。 「ああ、ケープをご希望されていたのはあなたさまですよね?」 「え、あ、はいです」 「こちらをどうぞ」 「ありがとうございます!」 渡されたそれを羽織ってようやく安心したのか、先ほどより落ち着いた顔立ちで少女は衝立を出た。 「まああ! 妖精みたい!」 ケープは白。銀色の縁取りがされており、裾にはギャザーが寄せられている。泰国風の牡丹の刺繍が生地よりも光沢のある白糸で施されている。 水着は明るい水色で、ビキニタイプではあるが、チャイナドレスの襟の形を採用している。鎖骨の辺りに円形の穴があり、肌を見せつつ、銀糸で縁取られている。下はごく短く股下の浅いスパッツで、裾に小さな木製のビーズがいくつも縫い付けられている。 褒められた少女は、少しはにかんでケープを胸元に寄せた。 最後となったトゥルエノは、いかにも出て行きづらそうに衝立を後にした。 「あらぁ……あなたスタイルいいわねえ、よく似合うわあ。絶対良いわよ、これ」 色は深い青である。襟元は秋のものと同様にチャイナドレスに似せられているが、こちらは縁取りが鮮やかに赤い。そして、布地が脇を覆うことなく、体の前後を覆っている。 そして、布地を固定するために、やはり赤い紐が互い違いに交差して前後の布地の縫いとめている。ちょうど革靴に紐を通し、そうして結ぶように。 また、青い布地には更に深い青の糸で龍の刺繍が施されていた。ところどころには飛沫を表したものか、小さな小さな真珠が縫いとめられている。 「……露出が多すぎないかしら……」 「それがいいんじゃない!」 思い切りぐっと親指を立てた男は、飛び切りの輝くような笑顔を浮かべていた。 ●闘う浜辺の…… そんなこんなで大試着会が終わった後、一同は己が選んだ、または用意した水着を身に着けて浜へ向かった。戸隠の「退治が終わったら、役得でバカンスさせてもらって良いよね?」との言葉に依頼人が諾と返したため、彼女の足取りは揚々と軽い。 浜は、小さくはあるが美しく、眩しかった。砂浜は白く、海はどこまでも青い。その日の天気が快晴だったこともあり、絶好の海水浴日和と言えただろう。 アヤカシさえいなければ。 「あー、結構多いね」 「ちゃっちゃと終わらせてしまうです!」 「派手にしていいんですものね」 「気を抜かずに行くわよ」 もっとも、アヤカシ自体は、数は多くてもさほど苦戦する相手ではなかった。 「行きます! 『破軍』!」 「行くよ! 『雨絲煙柳』!」 少女二人のペアは息のあった動きを見せて的確にアヤカシを撃破していったし、人型のみならず軟体生物のようなアヤカシにも怯む様子は無かった。 「『流し斬り』!」 サーシャは大剣を振り回すのではなく、確実に隙をついて潰していく。鎧が無いことも剣による防御で補い、攻撃を叩きこむときだけ派手な立ち回りを見せた。 一方のトゥルエノは襲ってくる相手の数によって技を使い分け、特に複数の相手ならば回転切りで吹き飛ばす。単体ならば渾身の一撃を加え、激しい水飛沫が 上がった。 「『スマッシュ』!」 水着の女性たちの大立ち回りに、少し離れた崖からその様子を観察していた男は歓声を上げた。女性の姿が無いのは、この後の『バカンス』の支度のためかもしれない。 「そこよおおおおおおおおおお! やっちゃえええええええ!!」 ――ひとまず、誰よりもこの場を楽しんでいたのが依頼人であることは確かだったろう。 やがてアヤカシが目に見えてその数を減らしていった頃、単調だった攻勢の手に一つの変化が加わった。 「……タコ、かしら」 「イカじゃないかなあ」 「クラゲに見えるです」 「何でもいいわよ! あれが、指揮をしているアヤカシかしら?」 「あんまり組織立った感じはなかったから、そうとも言い切れないけど……」 とりあえず、倒す。現れたアヤカシは今までのものよりも明らかに大きく、無数のぬめぬめとした肉色の足を蠕動させて岸辺に迫っていた。 「先手必勝! 『護法童子』!」 ふわり、幻影の火炎が浮く。それは真っ直ぐにアヤカシに向かうと、強烈な一撃を叩き込んだ。 「ナイスです!」 「畳み掛けましょう」 「ええ!」 身悶えるアヤカシに、三人の一撃が次々と加えられる。攻撃の苛烈さに一時飛沫がアヤカシを覆ったが、再びその姿が現れるころには、繰り返し連撃を受けてぐったりとした姿があった。 しかし、それで手を緩めることはない。 「とどめよ!」 ざっくり、深々と砂を貫かんとばかりのトゥルエノの斬撃が決まり、大型アヤカシもその動きを止めた。 やはり、多少の指揮系統はあったのだろうか。その後ほどなくしてアヤカシたちは混乱を見せ始め、斬り伏せ、叩き伏せられ、砂浜から一掃された。 「さすがに、疲れたです……」 「そうね、体も砂っぽいし……」 「お腹が空いて来ましたね」 「ほんとほんと」 砂まみれ、海水まみれの髪を整えながら頷き合う彼女たちに、少し遠くから声がかかった。 「おーい、お疲れ様ー!」 ●海の家……のような 「いやあ、素敵だったわあ、開拓者ちゃんたち。血沸き! 肉躍る! アイデアが湧いて湧いて止まらないのよ! まあ、恋って感じじゃないけど! でも闘う女の子ってイイわねえ!」 「お疲れ様です。お腹もお空きでしょうし、魚介などを用意しました」 放っておくと延々喋りかねない男を遮って、女性は完結にそう言った。 砂浜に、簡単に設置された網と鉄板。ザルに氷と共に乗せられた新鮮な魚介を前にして、戸隠の目がきらりと光る。 「よーし、食べたいものがあったらなんでも作るよ!」 「わーい! あたしイカ焼きが食べたいです!」 「麦茶なども御座います」 「ありがとうございます。いいですね」 「口の中が塩っぽいから、嬉しいわ」 冷たい麦茶を受け取って、二人がほっと息を吐く。徐々に火力の増す網の上に、ひょいひょいと貝が置かれ始めた。 「サザエ焼きましょサザエ」 「先生、あなたが食べてどうするんですか」 「固いことはいいっこなしよ」 いちいち片目を瞑るのをやめろ。助手の女性は喉下まで出掛かった言葉をぐっと飲み込み、ぱんと両手を叩いて溜息を吐いた。 「足りなければ追加も御座います。どうぞご堪能なされませ」 一部から歓声が上がったのは……いうまでもない。 |