言い訳せずに痩せなさい
マスター名:龍河流
シナリオ形態: ショート
相棒
難易度: やや易
参加人数: 6人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2012/01/24 02:10



■オープニング本文

 たいていの人は『それ』の理由を、数限りなく述べることが出来る。
 例えば。

「新年のお祝いにお呼ばれしたし」
「親戚が集まる席もあったし」
「いただきものもたくさんあってね」
「お客さんも予定より多く来たんだ」
「疲れると甘いものが欲しくなるじゃない」
「寒い時には温かいものだろう」

 そこはジェレゾの一角。姉妹の医者が開いている診療所だった。
 姉妹は共に実年齢より五歳以上は若く見え、二十歳前と変わらぬ腰周りを維持し、真冬になっても手荒れなどとは縁がなく、化粧ののりでも悩んだことのない、外見的には素晴らしい女性達だった。
 姉のエカテリーナは、これまでに三度も死病を患った高齢の患者に気に入られて結婚、死別していて、その度に相続問題で揉め事が起こり、妹のアデライーダは毒と付く植物、生き物の類が大好きだということを除けば、医者としての腕前も文句なしの美人姉妹である。とりあえず、近所の人々の評判はよい。
 だが現在、エカテリーナは激怒している真っ最中。彼女の正面にいるのは、長年の患者の夫婦だ。妻の方と幼馴染みのよしみで主治医を務めているが、エカテリーナが二人に激怒するのはこれが初めてではない。
 なぜと言って、夫婦は一人ずつが三人掛けの長椅子にようやく収まっている状態で、座る時にもそれぞれに二人付いている使用人に手伝ってもらわないと満足に身動きがままならない有様なのだ。

「太り過ぎにも程があるわ! そのままじゃ、次の新年は迎えられないわよ!!」
「まあ、お姉様。ちゃんとお薬を飲んでくだされば、今のままでも二年は大丈夫ですわ」
「えっ、二年?」
「あれ、去年もそう言ったよね?」
「‥‥死にたい奴を診る程、こっちも暇じゃないわよーっ!!!!」

 人間ってここまで横に大きく膨らめるんだと、いっそ感心したくなるような体型の夫婦は、エカテリーナの怒声に首をすくめたのも一瞬。主治医と家族と使用人達の苦労でなんとか生き延びている現状も気付かず、言葉尻を捉えて余計なことを口にした。
 もちろんエカテリーナは更に激怒したが、夫婦は苦い薬を飲むのも、食事を節制するのも、どうしても嫌だったらしい。口の中でごにょごにょ言い訳を呟いている。
 この様子に、エカテリーナは握った拳を震わせ、アデライーダは激怒した姉が劇薬を手にしないように薬戸棚の鍵をがっちり掛け直した。
 そして。

「言い訳せずに痩せなさい!」

 叫んだエカテリーナは、夫婦の息子の許可を取り付け、開拓者ギルドに駆け込んだのだった。


■参加者一覧
柊沢 霞澄(ia0067
17歳・女・巫
福幸 喜寿(ia0924
20歳・女・ジ
利穏(ia9760
14歳・男・陰
羽紫 雷(ib7311
19歳・男・吟
ゼクティ・クロウ(ib7958
18歳・女・魔
ラグナ・グラウシード(ib8459
19歳・男・騎


■リプレイ本文

●唐突に、三日目早朝
 主夫婦の減量を強烈に後押しする目的で呼ばれた開拓者六人だが、先方からねだられてお客扱いで宿泊して三日目。その早朝のことだ。
「お医者様っ!」
 夫君の方に付き添う使用人が、蒼い顔で医者修行中の羽紫 雷(ib7311)を呼びに来た。
「ご主人に何かありましたか?」
 ちょうど台所に行こうと扉を開けていた利穏(ia9760)が尋ねると、相手はぶんぶんと首を縦に振る。慌てて走ってきて、息切れでよく喋れない様子に、呼ばれた羽柴は体を暖めようと飲むところだった蜂蜜たっぷり香草茶を差し出している。
 と、あまりの甘さに、使用人はむせてしまった。落ち着くまで、ちょっと時間が掛かりそうだったが。
「奥様がーっ」
 今度は金切り声を上げた夫人付きの使用人が、女性陣の部屋目掛けて、ものすごい勢いで走ってきた。流石にこの頃には、すでに起き出していた柊沢 霞澄(ia0067)と福幸 喜寿(ia0924)が何事かと顔を覗かせている。
 ところが、こちらの使用人は大変と繰り返すばかりで、何がなにやら良く分からない。
「直接行ったほうが早いわよ」
 ゼクティ・クロウ(ib7958)の鶴の一声、というか当然の指摘に沿って、彼らは主人夫婦の寝室へと小走りに向かうことにした。霞澄と喜寿が夫人の使用人の手を引き、ラグナ・グラウシード(ib8459)はぜいぜいあえいでいる夫君の付き人を肩に担いで向かうと。
「あぁ、両親が。こんなに苦しそうなのは、今までにないことなんですぅ」
 ぽっちゃりした両手を握り合わせ、右往左往する息子と使用人達が彼らを待っていた。
 そして、大きな部屋に詰め込まれた二台の巨大な寝台の上では、問題の夫婦がどちらも顔面蒼白でおなかを押さえて、うんうんと唸っている。額には脂汗がびっしりで、毒でも飲まされたかと疑いたくなる苦しみようだ。
「誰か、エカテリーナ先生のところに走ってください。念のため、家を出る準備をお願いして」
 右往左往する使用人にてきぱきと指示を出し、夫婦の脈を取りながら、羽柴が二人に体の調子を尋ね始めてしばらく後。
「待て、諦めるな! ちょっとの我慢だ」
「気をしっかり持って〜!」
 ラグナと喜寿の二人の叫びに、他の四人があれこれ言う声も重なりつつ、男女別で夫婦を担ぎ上げる開拓者達の姿があった。

●遡って、初日
 太りすぎてどうしようもない。という夫婦の家を訪ねた開拓者達は、六人揃って、こう思っていた。
「よくもまあ、そこまでになれるものだな。だが、それではいささか動きにくかろう」
 うっかり口にしてしまったのはラグナだが、他も言わないだけで、思っていることは同じだ。そのくらい、目の前の夫婦は太っていた。
 なにしろ、夫君は羽柴より少し小さく、夫人は霞澄、ゼクティ、喜寿の三人とだいたい同じくらいの背丈だが、横幅は六人では最も頑健なラグナより更に三割から五割増しだ。利穏が隣に立つと、まるで団子と串である。
 これは徹底的に減量の決意を固めてもらわねば駄目だと、医学を修める羽柴でなくても分かるのだが、夫婦も十五歳の息子も緊迫感がない。ラグナの言い様に、『膝がちょっと痛くてね』と照れ笑いしているのだから、主治医が激怒するのも納得だ。
「膝ばかりじゃないでしょ? そんな体では、そのうちに呼吸困難を起こすんじゃないかしら?」
 はっきりきっぱり『食べすぎよ』と言い放ったのは、ゼクティだった。現実をしっかり認識させるための厳しいことを言う役回りを買って出た彼女だが、その実、自分はしっかりと出されたお茶とお菓子をいただいている。
 おかげで、少しばかり説得力に欠けていた発言に、後押しをしたのは羽柴で。
「冗談ではなく、呼吸困難や内臓、特に肝臓の疲弊による急激に体調悪化、運が悪ければ昏倒してそのまま死亡という危険性はありますよ」
 医者である彼も『このままだと死ぬ』と言い切ったので、ようやく夫婦が心配そうな顔付きになった。今までは主治医が『ちょっと怒りっぽい』とか『すぐ大袈裟に言う』と思い込んで、注意を話半分で聞いていたようだ。自分の体型を鏡で見た事がないのかと、喜寿が生温い笑顔になってしまっている。
 なにはともあれ、夫婦の性格も端的に判明したし、霞澄と利穏が一番小さい菓子一つを食べて胸を押さえるくらいの脂っぽさから、普段の食生活もだいたい察しがついた。
 そうくれば、後にやることはもう決まっているとばかりに、六人はそれぞれの目的毎に家の中に散っていったが、喜寿は夫婦にこう言い聞かせている。
「一人で立てんのは困らんけ? 一人で動けたら、好きなとこに好きなように行けるんよ。そしたらきっと楽しいさね」
 ちょっと夫婦だけで放置して困らせてみようかなんてことも考えてみた喜寿だが、実行したら寿命が縮みそうな夫婦の太りっぷりに、『痩せたら好きなことが出来て楽しい』と想像させる方向に切り替えている。長いこと人の手を借りて生活している夫婦の反応は鈍いが、皆がするりと椅子から立ち上がる姿は羨ましいと思ったようだ。
 今回の依頼には入っていないが、若い息子まで『よいしょ』と掛け声を上げて立ち上がるのはいただけないと、何人かは思っている。

●二日目、急展開
 初日に夫婦の性格を鋭く見抜き、主治医に家族、料理人をはじめとする使用人達の証言を集めた六人は、二日目の朝食前に改めて作戦会議を開いていた。
「食事前にみかんを食べるといいって聞いたけど?」
「そうだね。先に野菜や果物をおなかに入れておくと、食事の全体量が減らせるけど‥‥昨夜の様子じゃ、みかんの一つ二つじゃ効果は望めない」
 もちろん、前日の夕食から減量作戦は開始されている。けれども『珍しいお客様来訪』とご馳走の準備をしていた料理人は、野菜料理の量を増やせと言われて悲しそうな顔になるし、夫婦も息子も『よく噛め』と指導したからってすぐには直らない。
 そう。皆が予想していた通りに、ここの家では『味が濃くて、脂や砂糖がいっぱいの料理や菓子を、あまり噛まずに飲み込むように食べる』のが当たり前になっていた。食べる量は夫婦が特出しているが、息子も味の好みや食べ方はほぼ同じだし、余った材料で作る食事をする使用人達も大抵がぽっちゃりめ。
 これはゼクティが言う『食前にみかん』程度では解決出来る肥満や習慣ではなく、羽柴が唸るのも致し方ない。昨夜も霞澄と利穏が、味付けやよく噛む事の利点をせっせと訴えたが、聞いてはいても実行出来るかは別。服薬も、利穏が傍らで頑張っていたので全部飲んだが、これまではけっこういい加減な服用をしていたらしい。
「寒天は、割とお気に召していたようですが」
「でも、丸呑みするので、危ないかも‥‥」
 だが利穏が持ち込んだ寒天で作った菓子は、物珍しさもあって喜んで食べていた。それも霞澄が見る通りに飲み込みやすいのもあるからだろうが、脂と砂糖たっぷりの菓子で締めくくられるよりはいい。もっと劇的な改善が必要だが、初日はこれがまあ前進だ。
 それに、夫婦が服薬を拒否する理由も分からなくはない。
「不味っ。うーん、これは飲みたくないさね」
「粉薬だけでも、団子で包んで丸呑み‥‥は危ないか。しかし、すごい味だ」
 処方されている薬は粉薬と煎じ薬。粉薬もかなり苦いが、煎じ薬は匂いもきつくて苦味が舌に残る。一匙だけ味見をした喜寿でさえ、飴をもらって舐め始めたくらいだから、毎日飲ませられる夫婦は嫌気がさしているのだろう。ラグナも顔をしかめて、考えていた団子に包むのは危険でも何か手がないかと悩んでいる。
「‥‥寒天」
「なら、飲むようにしても‥‥」
「ふむ。一口ずつゆっくりなら、なんとか」
 お勧めはしたくないが、服薬をさせるのも大事。きちんと服薬して、その効果を実感したら苦くても飲んでくれる気になるのを期待して、煎じ薬は寒天と混ぜて固める事になった。砂糖を加えたがる料理人の横では、利穏が絶対駄目と目を光らせている。
「美味しいものは、じっくり味わって食べないと、もったいないと思うのです‥‥」
 夫婦には、霞澄が切々と訴えかけている。息子と年が近い彼女に言われると、なかなか効果的なようだ。
 それに。
「寒天と来れば、芋羊羹も欲しいわね」
「食べたかったら、これだけ痩せることだ!」
 びしばしきつい指摘をするゼクティと、大好物の焼き菓子を禁止してくれたラグナとが、未知の美味しそうな菓子の話を並べ立てたり、初日に胴回りを測った紐を振り回したりするので、この日の夫婦はおとなしく薬入り寒天を食べ、粉薬はお茶に溶かして飲み干した。
 加えて、羽柴や利穏、喜寿が調理法や材料に細かく口を出して作らせた、脂分少なめ、味薄めの食事に、息子までちょっと不満そうだったものの、これが嫌なら間食禁止とゼクティに申し渡され、もぐもぐと食べていた。なんのかんのと言って、食べている最中は皆と話したりして楽しそうだ。
 もちろん、皆で珍しい話をすることで夫婦の早食いを防ぎ、美味しく食べられるように気も使っている。話に夢中になった喜寿が、うっかり匙を振り回したりしたが、夫婦が面白がっていたので結果良しであろう。
 この日の問題は、夫婦と味覚と好みが同じ料理人が、開拓者の顔を見るや誰彼構わず『脂が多い料理が美味しいのに』と訴えてきたことだが、それにほだされている場合ではない。どう見ても料理人も減量が必要な体型だし。ラグナに念押しされてもまだ嘆く根性を、減量のために振り向けてもらいたいものだ。
 明日もまた大変だと、六人とも思っていたのだった。

●そして、三日目午後
 朝一番に使用人に叩き起こされ、結局家まで連れてこられたエカテリーナ達主治医姉妹は、昼過ぎに一旦家に戻って香草たっぷりの風呂に入ってから再訪した。二人の手伝いをした羽柴も、同様に風呂を使って、衣類を全部替えている。
 そこまではしていないが、他の五人もしっかりと手を洗い、使用人がくれたお香を焚いてみたりしながら、状況が落ち着くのを待っていて‥‥
「結局なんやったんけー?」
 あの苦しみようは何が原因だろうかと、喜寿が首を傾げている。食当たりではないと早いうちにエカテリーナが診断してくれたとはいえ、この二日は夫婦の食べ物にあれこれ指示と手を出していた皆にしたら、原因は気になるところだ。それが分かりそうな羽柴も対処に掛かり切りで、おろおろする息子を宥めるのも大変だったし。
 ちなみに夫婦は体力気力共に尽き果て、寝室でへたばっている。そんな彼らに三人の医師が下した診察はといえば。
「薬の服用と、多分寒天の効果かな。一気に腸が動きすぎた」
 羽柴は言葉を選んだが、ありていに言えば腹下しである。それが普段食べつけない寒天効果と、さぼっていた服薬の改善の二重奏で、頑固な便秘がいきなり解消しすぎて、ひどい腹痛に転げまわる羽目になったのだ。二時間もご不浄に籠もったのだから、さぞかしひどい有様だったろう。
 なるほどと納得した皆の視線が泳ぐのは、夫婦をご不浄に運び込むのが遅れたら、自分達も大変だったんだなぁと今更のように思ったから。げっそりしている羽柴とは逆に、エカテリーナ達が牛乳寒天を突付き回して観察し、調理法を尋ねながら、味見している。元気なものだ。
 しかし、あんなに苦しい思いをさせては、今日これからの食事内容も考え直しかと悩んでいた一行に、一眠りした夫婦は起きてから、こうのたまった。
「痩せたみたい! 焼き菓子食べても大丈夫?」
 確かにラグナがエカテリーナと相談して出した『胴回りがこれだけ減るまで焼き菓子禁止』の条件を大きく上回る胴回りの減少だったが、
「薬をちゃんと飲んでいれば、その分太らなかったのよっ!!」
 雷が落ちても当然だなと、開拓者一同、深く頷いている。もちろん、腹痛の後だから焼き菓子は明日までお預け。
「こんなに歓迎してくれた方が、万一亡くなられたりしたら‥‥」
 ぶつぶつ文句を呟く夫婦の手を握りながら、利穏が切々と訴えて、とりあえず今日は我慢を約束させていた。

●まあまあ順調? 四日目以降
 相変わらず夫婦揃って服薬は嫌そうだが、
「ちゃんとお薬を飲まれていれば、あんなことは二度とないそうですから」
 朝一番に、利穏に心配そうに薬入り寒天を差し出されると、二人とも親心がちくちく刺激されるらしい。利穏だって本当に心配しているからこそであろう。
 その薬入り寒天を作っている料理人はといえば。
「炒め煮ならどうですかね?」
「朝から炒め物は体に障るから、昼食に入れるようにしよう。夜は魚がいいと、皆にも言われたろう?」
 なんとかこってり料理を出そうとまだ狙っているが、羽柴が付ききりで脂の取り過ぎがいかに良くないかを説明し続け、少しずつ納得させている。
 朝食の後は、外出がままならないので家で何かしら食べていた悪習慣を断つべく、喜寿が卓上で出来る遊びを教えていた。
「こういうのを覚えてやー、よそで披露したらいいんさ。どこでも出掛けられる様に、もうちょっと細くなろうなぁ」
 ついでに、あちこちで食べた美味しいもの情報から、減量に良さそうなものだけを話して聞かせている。相手を飽きさせないことは結構得意な喜寿は、なかなか見事に間食を断っていた。
 とはいえ、一日中間食しないなんてことが、これまで日がな一日食べ続けていた夫婦に出来るはずもなく。
「寝る前にお菓子なんてとんでもない。夜に欲しくなったら、次の朝食に足して食べればいいのよ」
 午後のお茶は禁止しませんと、ゼクティが手ずから芋羊羹を切り分けてやっていた。砂糖たっぷりな気配はするが、興味を示した夫婦のために使用人が駆けずり回って探してきたのだし、お茶も天儀の緑茶にしたから甘みは加えないし、自分の好物なのでよしとする。芋は体にもいい。
 夕食ともなれば、すっかり様変わりした食卓に夫婦と息子が残念がるのだが、
「今日は、料理人の方が、たいそう手を掛けて‥‥うまみを引き出してくれたそうです‥‥よく噛んで、召し上がってくださいね」
 霞澄にじぃっと見詰められて、そうお願いされると、なかなか無碍には出来まい。こちらも心底『美味しく食べてね』と考えているから尚更だし、噛んで食べればもちろん美味しい。
 そんなことを繰り返して一週間、夫婦の胴回りは結局三日目以降は細くならなかったが、息子の方がどことなくすっきりとした。それに体調もすこぶるよいようだ。
 よって、両親がさぼらないようによく注意しますと、六人と握手しながら言っていたが、なぜだかラグナは浮かぬ顔だ。どうしたのかと問われて、
「いや、私も甘いものや酒が好きだが」
 節制しないと、あの体型が我が身に降りかかるかもと思ってしまった彼の心配が伝わったか、何人かが身を震わせたようだったが‥‥
 開拓者があそこまでぷくぷくになるのは、おそらく至難の業だろう。