ジルベリア超特急
マスター名:龍河流
シナリオ形態: ショート
相棒
難易度: 不明
参加人数: 10人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2010/05/31 23:45



■オープニング本文

 その依頼人は、
「大至急の依頼だ」
 と最初に言った。

 依頼人の身分は、ある貴族の下で働く代官だ。貴族は貴族だが、自分で領地を持つわけではなく、広い領地を持つ貴族に代々仕えて、その領地の一部の経営を補佐している、いわば役人である。
 年齢の頃は四十前後、志体は持たず、前線に出たこともないとは言うが、それにしては体格もよく若々しい。動きを見れば、日頃からまめに体を動かしている人物だと分かるだろう。
 もっと見る目があれば、戦う心得はないが、馬には相当乗れそうだと言う所まで分かるかもしれない。

 さて、依頼のほうだが。
「私をこの街まで連れて行って欲しい。馬車と馬は用意した。途中で掛かる替え馬の代金も不足はない。とにかく、一刻も早く着かねばならないんだ」
 馬車で普通に行けば五日から六日程掛かる街まで、三日後の朝までに到着してほしいというものだった。
 馬は途中の宿場でどんどん替えるから、可能な限り夜間も進んで、とにかく一刻も早く目的地に到着出来るようにしてくれという。
 理由は人命救助と、依頼人の主に当たる領主の名誉のため。

 依頼人は私用でジェレゾを訪ねて来ていたが、件の街の行政の大部分を任されていた。徴税に始まり、自衛権の行使や街の中の犯罪取締り、揉め事の仲裁などで、つまりは町長のようなものだ。
 この街では数ヶ月前に旅客馬車の襲撃事件が複数あり、その犯人と目される男達が一ヶ月前に捕まっていた。男達はいずれも犯行を否認していたが、被害にあって命からがら逃げ出した商隊の人々が間違いないと口を揃えたので、首領格が死刑、他は強制労働と決まった。
 本来なら死刑の執行には依頼人が立ち会うのだが、今回は恩人の訃報があって、領主が葬儀には間に合わずとも、遺族に挨拶をしてくるようにと送り出してくれたのだ。代わりに死刑の日には領主の子息が立ち会うことになっている。
 ところが。

 依頼人がジェレゾで恩人の遺族を訪ねて、墓参りも済ませた昨日になって、件の男達を犯人と名指しした隊商がジェレゾ近くの町で強盗として捕まったと連絡があったのだ。
 挙げ句にそこでの尋問で、余罪も洗いざらい白状させられた隊商改め強盗団は、依頼人の預かる街近くでの犯行も自分達の犯行だと認めた。たまたまこの町にも恩人を介しての友人がいて、そこから依頼人に連絡が入り、事の真相が判明したのである。
 要するに、間もなく処刑されようとし、強制労働として荒地に送られることになっている人々は、無実だったのだ。

 この報告を依頼人は風信術で領主に伝えたが、問題の街まではそこから早馬を出しても三日掛かる。もちろん領主の子息はとっくに出発していて、彼が処刑を命じる領主の署名を持参していた。
 件の街には、これから設置しようかと計画が持ち上がったばかりで、風信術はない。
 領主の早馬が間に合うか分からないなら、依頼人がなんとしても帰り着いて、処刑を遅らせる必要があるのだった。

 依頼人は、話の最後をこう締めくくった。

「いますぐ出発できる開拓者をお願いしたい」



■参加者一覧
鴇閃(ia9235
21歳・男・シ
贋龍(ia9407
18歳・男・志
李 雷龍(ia9599
24歳・男・泰
メグレズ・ファウンテン(ia9696
25歳・女・サ
ジルベール・ダリエ(ia9952
27歳・男・志
ザザ・デュブルデュー(ib0034
26歳・女・騎
トカキ=ウィンメルト(ib0323
20歳・男・シ
五十君 晴臣(ib1730
21歳・男・陰
豊姫(ib1933
23歳・女・泰
カールフ・グリーン(ib1996
19歳・男・騎


■リプレイ本文

 その状況に陥ったのは、二日目夜半のこと。
 先程の襲撃の際に傷んだのか、馬車の後輪の車軸は真っ二つに折れていた。こうなるとその場しのぎの対処ではどうにもならない。
「先に街で待ってます、無事に追いついてください」
「すぐに開門してくれると、いいのですけれどねぇ」
 馬車馬に手早く馬具を取り付け、強行軍と戦闘続きの緊張で蒼褪めている依頼人を押し上げる。下手をしたら、同行する二人のどちらかが手綱も預からねばならないかと心配されたが、馬上に上がって気合も入ったらしい。
 馬は落ち着いていて、まだ元気だ。これなら十分に働いてくれると信じて、残る八人は三騎を見送った。
 引き離す足がなくなった自分達に、敵が追いついてくるかもしれない心配は‥‥今はしない。


 無実の人間の処刑を止めるために、可能な限り急いで目的地まで向かって欲しい。
 今すぐ出発したいのだという、相当無茶な依頼に応じた開拓者は十人いた。簡潔に聞いても一刻を争う話だから、まずは依頼人が用意していた馬車に乗り込んでから、細かい経路も何もかもを確認する。
「あーあ、ギルドに出かけたまま何日も帰らんかったら、奥さん心配するやろな」
 実際はおそらくギルドに問い合わせに来るなどして、危急の依頼で出かけたことを知るだろうが、ジルベール(ia9952)がそんなことを呟いたのはジェレゾの街を出てしばらくしてからだった。
 この頃には、とりあえず十人を半分ずつに分け、交代で御者と周辺警戒を担当することで話がまとまっている。途中で馬を替える宿場も地図で確かめ、次の街で整えるべき必要な道具と買い出しの担当も決めた。依頼人は金に糸目は付けないと請け負ったし、所持金も相応にあったので、遠慮なく使って昼夜分かたぬ強行軍の体制だ。夜間の馬車走行など、街道でも危険なものだが、走行中の事故以外の危険ならアヤカシでも物取りでも、開拓者が十人いたら、大抵は対処できる。
 依頼人は深夜の移動は常識から考慮の外だったが、
「間に合うためなら、多少の無茶はやって当然だろう?」
 ザザ・デュブルデュー(ib0034)に言われて、ぶんぶんと大きく頷いた。無実の者を処刑などしたら主君の名誉は損なわれ、街の信用は地に落ちて、通商で潤ってきた街の住人の生活が立ち行かなくなってしまう。それだけは避けねばならないと、強行軍の覚悟も決まったようだ。
「落ち着いて周囲を見渡せば、このような騒動には到らなかったはずでは?」
 御者を担当しつつも話は聞いていたカールフ・グリーン(ib1996)の辛らつな指摘には、相手が騎士でも若者だから反発するかと思いきや、面目ないとうな垂れた挙げ句に、
「妻と離縁しないと」
 と、いきなり呟いた。どうしてそう繋がるのかと思えば、自分への処罰の累が及ばないようにということらしい。
「あぁもう、暗いのは嫌いやで。とにかく急ぐから、あんたも気張ってや」
 なにしろ寝るのも馬車の中だからねと、豊姫(ib1933)が景気よく依頼人の背中を叩いたら、その体は荷台の反対側まで転がっていった。早くも自分の出番かと五十君 晴臣(ib1730)が身を乗り出したが、幸いにして怪我はない。
 それでも御者台のカールフと鴇閃(ia9235)が振り返るような音はしたので、おとなしく行こうではないかと確認しあう。それに、依頼人は志体持ちではないから、それは注意しておく必要があるとも、全員が思ったのだった。
「念のため、途中の障害も考えておいたほうがいいでしょうね」
 依頼人は日中旅して、ジェレゾまで何の異変もなく到着しているが、それとてもう十日は前のこと。途中経路でどんな変化があるかも知れず、李 雷龍(ia9599)の指摘は確かに必要な用心だ。
「何もないことを祈るばかりだがな」
 トカキ=ウィンメルト(ib0323)の言い分ももっともだが、彼はジルベリアで禁じられている神教会の信仰を持っていて、祈る対象が神である事はうかがわせない。流石にそれを知られて、ジルベリア貴族である依頼人との間に揉め事を起こす気もなかった。
「何があっても全力を尽くすのみですよ」
「その通りです」
 もしもの時の対応の詳細は、戦闘慣れしていない依頼人には聞かせないようにしつつ、贋龍(ia9407)とメグレズ・ファウンテン(ia9696)が時間以外の危険はちゃんと対処してみせると言葉より表情で語っていた。
 ただ、早朝から突然出発する羽目になったものだから、皆が皆腹ごしらえが済んでいたわけではなく、カールフが取り出した焼き菓子が大変喜ばれることになった。それが彼の手作りだと聞いて、驚く者も少なくはなかったけれども。

 出発して一日は、特段の問題もなく過ぎていった。
 宿場ごとに滞りなく馬を取り替え、馬車の異常の有無も確かめて、飲食は最初の宿場で仕入れた色々で賄う。単純に腹を満たすだけでいいのだが、酒はじめ嗜好品も少量買い込んでおいた。あまり緊張ばかりしていてもいざという時に働けないから、気を紛らわせるためだ。
 または、買い出しに出向いたトカキが甘いものや珍しい料理好きで、目に付いたものを時間が許す限りに買ってきたとも言う。酒は贋龍が、軽食はジルベールが特に喜んだし、他の者も仕事の合間に、または休憩しながら食べ過ぎない程度に口に運んでいた。依頼人だけは、出発したら緊張が少し解けたか、酒の一口で馬車酔いを併発して荷台の隅に転がっている。事件と言えば、それだけだった。
 ところが二日目の早朝。
「追いはぎ?」
 鴇閃とジルベールが替えた馬を荷馬車に繋いだり、ここまで働いた馬に労いの言葉を掛けつつ、貸し馬屋の主と話をしていたら、この先に追いはぎが出ると注意を促された。商人ではないから一行は金目のものなど持っていないが、幌付きの馬車では積荷の有無など分からない。何もなくても馬が三頭いれば追いはぎには儲けにはなるから、余裕があるなら二、三時間待って他の隊商と一緒に出発したらとも勧められた。
 主に話を聞かされたのは、物静かを通り越して反応と気配が薄い鴇閃ではなくジルベールだったが、他の者も遠くに行っているわけではない。依頼人も含めて状況を聞き、でも出発しなくてはならないことは全員が承知している。
 実際は、夜の間も進んだおかげで予定よりも距離は稼げているのだが、目的地まではまだ遠い。馬車の中での交代の休息で休まってもいないが、前日は何事もなかったから、
「うだぐだ言う時間も惜しんで強行突破やな!」
 馬を盗られるのだけは避けてくれと、顔面に書いてある貸し馬屋の主に見送られて、豊姫の気合と共に出発した。
 そうして、話に聞いていたより幾らか前で、見るからに『自分達は怪しい者だ』と示しているような一団と遭遇したのだった。最初に発見したのは、荷台の後方座席で、外の警戒を務めていた五十君だ。
「弓、来ますよ!」
 彼が叫んだのと同時に、このとき御者をしていた鴇閃が手綱を絞って、馬を急停止させた。前方地面にも矢が届いたのは、次の瞬間だ。ただしこちらは馬に当てるつもりはないようで、相当外している。
 馬車の中で横になっていた五人が跳ね起きるのと反対に、メグレズが依頼人を伏せさせて、上に毛布を掛けている。頭を高くしていて、幌を突き破った矢に当たるのを防ぐためだが、最初に言い含められていても、兵士でもない一般人では咄嗟の動きが遅いので半ば引き摺り倒されていた。その位置が御者台の後ろなのは、鴇閃が目配りしやすいからだ。
 後の九人は、それぞれの方法ですでに応戦に入っている。馬車に残っているのは五十君だけで、ザザとジルベールは馬車から下りた場所で騎乗している人間を狙い打ち、それでも近付いてきた敵には贋龍、雷龍、メグレズ、豊姫が片端から切り、叩き伏せる。御者台から飛び降りたカールフは、鴇閃に協力して馬を宥められる場所での警戒を担当している。代わりにトカキが御者台に上がって、いつでも魔法を放つ構え。
 元々全部を倒して捕らえ、官憲に引き渡すことを今回は優先するつもりはない。帰り道にもいれば容赦しないが、こいつらにかかずらわっている時間も惜しい現状なのだ。
 敵もおそらく全員が志体は持たないというのに、容赦なく射落とす、そこに炎魂縛武付きの刀で足を狙う、起き上がれば空気撃でまた地に這わせる、三節棍で腹を打って悶絶させると来て、馬に乗ったままの相手には回転切りで馬を混乱させて制御を失わせる。
 馬車の前方に回った敵もいたが、こちらは魔法の一撃でたたらを踏まされた。かろうじて落馬を免れても、そこを隼の姿をした符に襲われれば、急な馬の動きを止めることは出来ない。引き摺り落とされて、馬だけ逃亡させられては、逃げる足にも事欠くことだろう。
 可能な限りの短時間で容赦なく追いはぎを叩きのめした十人は、依頼人が何がどうなったのかを理解するより前に、再び馬車を走らせ始めた。
「中途半端は好まないのですが‥‥」
「次の町には兵士がいそうだから、対処を頼めばいいでしょ。依頼を果たす前に寄り道は出来ないよ」
 雷龍が追いはぎの一人も捕らえずに置き去りしたのを気にしたが、今はザザが言うのが正しい処置だ。
 次の町で事の次第を報告して、確認を頼み、馬を替えて更に先を急ぐ。流石にちょっと汚れた顔は洗ったが、それも事情を説明する合間のこと。この様子に、そんなに急ぐなら近道があると町の兵士が教えてくれた。人里がないので商人は使わないが、地元で木材の搬出をするのに使う森の中の道だ。
 まさか夜中も走るとは、教えた相手は思っていなかっただろうが、特に危険もなければ、道も途中までは広くて通りやすいと聞いていたから、御者を交代したザザは快調に馬を走らせている。夜の森の中は、見通しが悪いので少しばかり速度を落としたが、それでも結構な速さだったろう。反対側に抜ける用がないので、途中から道は細くて悪くなると聞いたが、その場所はまだ見えていない。
 こちらも交代して後部座席で周りを見ていたトカキが、仲間に呼び掛けるより先に魔法を放ったのはここで。続いて、どすんとものすごい衝撃が馬車を横から襲った。今度は依頼人もすぐに頭を抱えてうずくまる。
「こう何度も続くと、何かに呪われているんじゃないかと思いますね。もうちょっと真面目に祈っておけば良かったかな」
 姿かたちはこの時期に運が悪いと出会うことがある熊に似ているが、大きさが巨大すぎる相手を睨みつつ、トカキがそう苦笑した。やおら突然現われたのに、咄嗟にサンダーを放ったものの、突進の勢いを留められずにいたのだ。彼自身、危うく馬車から振り落とされるところだった。
 どう見ても熊型のアヤカシは一体きりだが、どうも周辺で別の唸り声がする。姿は見えないが、他にもいる可能性が高い。おかげで馬が落ち着かず、御者台のザザのみならず、飛び降りたジルベールとカールフ、鴇閃が一頭ずつに付いて跳ね上がるのを押さえていた。
「引き剥がします、その隙にっ」
 メグレズが馬車に激突して、そのまま荷台を殴りつけようとしているアヤカシの背に一閃浴びせる。豊姫も加わって、二人で馬車とアヤカシの間に入るべく動きだした。更に背後から贋龍が斬り付け、振り返ったところを雷龍が突き転ばせる。この頃には、メグレズと豊姫は馬車の後部に足を掛けて、いつでも上がれる状態だ。
「数が多いですね‥‥下手に留まったら、時間を食われる」
 贋龍が心配したとおりに、熊とは違う獣の形が森の中に透けて見えるようになっていた。大きさは、狼くらい。一体ずつはさほど強くなかろうが、これまた片端から退治するのは手間の掛かりそうな相手だ。
「出ますよ」
 いつの間にか馬車の中に戻っていた鴇閃が、幌の一部をあげて警告を発した。その時には、もう御者を交代したカールフが馬に走れの合図を出している。慌てて雷龍が馬車に飛び乗り、贋龍も引き上げてもらうと、入れ替わりでジルベールやザザ、鴇閃が弓を、五十君が符を、トカキがロッドを構えて外が見える位置にかなり無茶な姿勢で並ぶ。一部はメグレズや豊姫に腰のベルトなどを掴まれて姿勢を保っている状態だ。
 今度も止めをさすのは叶わなかったが、宥められた馬達は快調に走り出し、足止め攻撃を喰らったアヤカシ達との距離を引き離す。代わりの中に乗っている人間は揺さぶられて大変な思いをしているが、これはもう仕方ないと諦めるしかなかろう。
 そうして、少し落ち着いたところで、残りの距離を確かめようと地図を開きかけたところで、馬車は突然激しい音と共に傾いて止まったのだった。
 先程の襲撃の際に傷んだのか、馬車の後輪の車軸は真っ二つに折れていたのである。

 残る距離は判然としないが、贋龍とカールフは森を抜けて見えた丘で左に折れれば目的地がすぐだと教えてもらったことを忘れていなかった。その丘を見落としたら大事だが、森を出て周囲を見やった依頼人が目当ての丘をすぐに見付けだす。方向を理解して走り出した彼の前後を固めて疾走することしばし。
「開門、開門願う! 代官殿、危急の用件にてお戻りぞ!」
 カールフがいかにも貴族の使者らしい呼び掛けを叫び、贋龍が思い切り街の門を叩いていた。

 翌朝。
 街にいた領主の子息が差し向けた兵士に合流した八人の開拓者は、迎える側が予想したよりよほど元気だった。アヤカシに追いつかれて、結局戦う羽目にはなったけれども、守る対象がいなければ全力で戦闘に向かえる。ここで逃がしてはならぬと思っているから、一時間ばかりの戦闘で全部消し去って、他にいないかと捜して回ることまでしていたのだった。でも、流石に目の下には隈が浮いている。
 それでも隊商襲撃の無実の罪を着せられた一団の処刑や処罰は、依頼人が持ち帰った書類を確認した子息が止め、同じ頃に領主からの使者も到着して、街の人々への説明は子息と使者とが行うことになった。
 依頼人がやらないのかと思う向きは開拓者の中にはあったが、こちらは判断の間違いが起きた原因を確かめるまでは謹慎になって、開拓者への挨拶だけはしたものの付き添いつきで自宅に帰されている。妻と離縁すると言っていたけれど、そちらもどうなるものか。
 ともかくも、大変な強行軍で依頼人を送り届けてくれてと感謝された十人は、一日くらいはゆっくり休んでくれともてなされたが、
「土産は一つで足りるやろか」
 ジルベールだけは、妻への土産に悩んでいた。
 美味しいお菓子とお茶をいただいたり、兵士達に手合わせ願ったり、上等な客室でゆったり休息していた仲間達は、十分に休息が取れたようだ。