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■オープニング本文 暑い夏のある日、ある時、ある場所に、とある店がありました。 いえいえ、正しくはただいまも営業中です。 ただし、売上は今ひとつなのでした。 そのお店が売っているのは、普段着とお祭りの服です。 今の季節だと、浴衣や法被が売れるはず。 しかし、ちょっと離れたご同業が売るものが、模様が斬新だとかで大人気に。 その分、こちらのお店は閑古鳥になっているのです。 お店の人は考えました。 うちの店でも、なにか斬新なモノを売ろう。 でも、仕入先で作れるのは、やっぱり浴衣や着物、法被に足袋などなど‥‥ いきなり違うものを作れっていうのは、あんまりです。 お店の人がウンウン悩んでいたら、開拓者さんがお店の前を通りました。 相棒さんを連れています。 この時は、管狐さんとミズチさんでした。 そういえば、前に人妖さんの浴衣を注文に来た開拓者さんがいましたね。 開拓者さんには、相棒さんを着飾らせるのが好きな人が多いようです。 だったら、相棒さん用の浴衣や法被を作ったら売れるかも? とりあえず、開拓者さんにお願いして、相棒さん達の寸法を計らせてもらいましょう。 |
■参加者一覧 / 羅喉丸(ia0347) / 皇・月瑠(ia0567) / 柚乃(ia0638) / 礼野 真夢紀(ia1144) / 菊池 志郎(ia5584) / 和奏(ia8807) / 御陰 桜(ib0271) / 十野間 月与(ib0343) / エルレーン(ib7455) |
■リプレイ本文 管狐さんとミヅチさんを連れていた開拓者さんは、残念ながらお仕事に行くところでした。 だから、呉服屋さんの『浴衣や法被を作りませんか』のお誘いには、残念ながらおつきあいしてもらえません。 呉服屋さんの旦那さん、これでめげるかと思いきや、余計にやる気が出たようです。 「龍でも何でもいいじゃないか。開拓者さんに声を掛けて、いろんな生き物を連れてきてもらおう。さ、皆、探しに行っておくれ」 呉服屋さんの皆さんは、乗り気だったり違ったり。でも旦那さんが言うのですから、お店から出て行こうとして‥‥ 「今、開拓者って聞こえたのだけど‥‥何か問題ごとかしら?」 なんとも女っぷりが良い綺麗どころが二人と、可愛い女の子が一人、女の子に抱かれた子猫が一匹の団体様のご来店に気付いたのでした。 この人達、全然武器とか持っていないし、見た感じがどこかのお店の店員さん達って感じだけど、なんで開拓者って聞いて身を乗り出すのでしょう? 呉服屋の皆さんが不思議に思っていると、女の子がにこにことこう言いました。 「私達、開拓者なんです」 「そうなの。今日は買い物に出てきたのだけれど、お困りならギルドに口を利くなり出来るから」 外見を裏切る衝撃発言をしたのが礼野 真夢紀(ia1144)さん、綺麗どころの片方が十野間 月与(ib0343)さん。この人達が開拓者さんで、アヤカシと戦ったりするなんてと皆さんびっくりですが、更に更にっ。 『こゆき、あつくてつかれた〜。きゅ〜け〜した〜い』 『あらまあ、皆さんお困りかもしれませんから、それを確かめてからですよ』 なんとただの仔猫ちゃんかと思ったら、猫又の小雪ちゃんと、ただの綺麗どころではなかったからくりの睡蓮さんが一緒だと言うではありませんか。 旦那さんの目が、きらんと光りました。ええ、間違いなく光りましたとも。 「揉め事ではないんですが、ほとほと困っておりましてね。ぜひ、少しばかりお時間をいただけませんか。あ、もちろん猫ちゃんもご一緒で構いませんとも!」 『わ〜い、きゅ〜け〜』 小雪ちゃんが大喜びでお店に上がり込んだこの時、呉服屋さんで相棒さんの浴衣と法被を作ろう計画は、本格始動したのでした。 それから小一時間ほど後のこと。 道を歩いていた皇・月瑠(ia0567)さんは、後ろをてくてく器用に歩いていた駿龍の黒兎さんがいきなり止まったので、振り向きました。 『旦那、旦那ぁ。あれ、可愛いと思わない?』 多分黒兎さんはそんなことを訴えているのかなと、お付き合いが長い皇さんだと分かります。他の人からは、通りの端で元気に呼び込みをしているどこかのお店のお姉さん方と手拭いで可愛くリボン結びされた仔猫ちゃんを眺めて、グルグル唸っている怖い龍さんに見えることでしょう。 しかし、黒兎さんはそのごっつい外見とは裏腹に、可愛いものが大好きです。笑顔っぽい顔付きで、どう見ても特別誂えの仔猫ちゃんの姿を見てから、皇さんをじっと見ます。 幾ら何でも、龍に着物は仕立ててくれまいと考えた皇さん、黒兎さんに諦めるように言おうとしたのです。 が。 「龍にも浴衣を作れないか、挑戦したいそうなんですよ。採寸にご協力いただけません?」 「あいわかった」 二つ返事で皇さんは、案内された呉服屋さんに到着しましたが‥‥ 綺麗な反物の山を見て、興奮し始めた黒兎さんの姿に、お店の皆さんはなかなか近付いて来られないでいます。 続いて、月与さんと真夢紀さんのお誘いを受けたのは、エルレーン(ib7455)さんでした。 エルレーンさんも、可愛いものは嫌いではありません。それにちょうど、もふらさまのもふもふさんと一緒です。 ということは! 「もふもふ、ゆかただってぇ。つくってもらおうよ。ほらほら、こんなきかい、なかなかないよぅ」 もふらさま用浴衣、それももふもふさんにぴったりの一枚を作ってもらえる絶好の機会を逃すなんて、そんなもったいないことは出来ません。 けれども、もふもふさんは全然乗り気ではないのです 「ええ〜、めんどうくさいもふ」 「なんでよ。かわいいのに」 エルレーンさんのやる気と、もふもふさんの面倒くさがり心とが、道の真ん中で対決しています。どちらも譲る気なんか、ありはしません。 「ね、いこう?」 「この暑いのに更に着込むとか、馬鹿のやることもふ!!」 ぴきんっ 何かが壊れる音がしました。 いや確かに、もふもふさんの言い分も間違ってはいないのです。もともと自前で毛皮を着ているもふもふさんにしたら、もう着るものなんかなくても問題ありません。 暑いんだから、服もいらないし、余計なこともしたくないのっ。家でゴロゴロしたいのっ。そんなもふもふさんの気持ちが理解出来る人も、たくさんいることでしょう。 「もーっ!」 エルレーンさん、一声あげると、もふもふさんの上半身を抱え上げて、ずるずるお店に引っ張っていきました。 道行く人が、びっくりしてじーっと見送っています。 それからしばらく、呉服屋さんには開拓者の皆さんが次々と集まってきてくれました。 『なぜ我が、こんなことに付き合わねばならんのだ』 管狐ならぬ宝狐禅の雪待さんがぶうぶう文句を言っていますが、菊池 志郎(ia5584)さんは素知らぬ顔です。ここまで来て、何にも作らないで帰ったら、それはそれで雪待さんのご機嫌が斜めに急降下していくのを知っているからです。 それに、龍さんが三体もいるので、採寸が大変そうだなと思ったのもありました。元々大きいところに持ってきて、それが三体。呉服屋さんのお庭では足りなくて、お店の前にも出張っているくらいです。 「こんな大型だと、採寸もいろいろ大変でしょうから、人手があるに越したことはないですよ」 「あぁ、お袖には脚と羽のどちらを通せばいいですかね。それによって、計るところもやっぱり変わるのでしょうか」 雪待さんは、店員さんがお菓子を出してくれたので、採寸くらいはお付き合いしてあげるつもりになったようです。もぐもぐと、菊池さんの分のお菓子まで食べています。 そんなことには気付かない菊池さんは、空龍の颯さんに法被を拵えてあげようと連れてきた和奏(ia8807)を交えて、店員さんとどこを計ったらいいのか相談を始めました。 そう。龍さん達には翼があります。だから、翼がない生き物なら袖に腕か足を通せばいいのですが、店員さん達も翼をどうするべきか悩んでしまいます。 「翼が当たるところに切れ目を入れて、紐で結んで止めるような作りならどうだろうな。自分で袖を通すのも難しい訳だし、着せ付けるには楽な形がいいのじゃないか?」 こちらは鋼龍の頑鉄さんがご一緒の羅喉丸(ia0347)さん。頑鉄さんが特に体格が良くて、しかもお肌がごつごつと丈夫そうなので、法被も厚地でしっかりした縫製でなければ破けてしまいそう。袖口が引っかかったりしないように、着やすい形を考えてあげねばいけません。 こんなに皆さんが一生懸命考えているのに、肝心の頑鉄さんと颯さんは法被に興味はないようです。お仕事で出掛けるなら鎧を着ければいいし、そうでないなら何にもいらないと言いたそうです。 「颯さん? 法被でも、着たらまたいつもと違う勇ましさが出ると思いますよ。だから、しばらく協力してくださいね」 和奏さんが颯さんに話し掛けていますが、やっぱり楽しそうではありません。黒兎さんが、お店の前に座り込んで、中に広げてもらった反物を真剣に眺めているのとはまるで反対でした。 しかし。 「うーん、人間とは全然違うのですね。どの辺を計るといいのでしょうか」 「こちらの紐を計るところに当てて、後から長さを計った方が間違いがありませんよ。人間用の物差しを使ったって、手間が掛かるだけですから」 和奏さんは全く気にせず、菊池さんと相談しながら、颯さんの体に紐を回し始めました。まずはおなか周りを計ることにしたようです。 となれば、頑鉄さんものんびりしていられる訳がありません。こちらは羅喉丸さんと皇さんが、採寸をしているのですが。 「この頑固者め。この機を逃したら、法被なんて作る機会はないぞ。浴衣も楽しそうだが、お前は絶対裾を引きずるからなぁ」 「‥‥そうか、裾か」 頑鉄さん、じっと動きません。こちらも体格が立派な羅喉丸さん達だから、よいしょと脚を動かしたりして寸法を計っちゃっていますが、店員さん達は建物の中から様子をうかがっている状態です。 『布の服なんか作って、どこに着けていくんだ』 『今更、翼がどうとか言われてもな』 こわごわ覗いている店員さん達ですが、龍さん達の背中にそんなご意見が漂っているように見ているのでした。 大きな龍さん達とは違って、小さな相棒さん達は寸法を測るのも難しいことはありません。 『なんだか久し振りに出てきたら‥‥暑いわよね〜。浴衣なんて、尻尾の邪魔にならない?』 「そうですねぇ。浴衣だけど、思い切って泰国の衣装みたいに脇を切り上げてもらいましょうか?」 宝狐禅の伊邪那さんが、柚乃(ia0638)に採寸してもらいながら、暑さを訴えています。この暑さでは、やはり尻尾の動きが悪くなる浴衣は嫌と注文もばっちりです。大事な相棒さんからのご意見なので、店員さんがちゃんと記録まで取っていました。 柚乃さんは、店員さんに寸法を計る部分を教えてもらいつつ、伊邪那さんの尻尾の収まり具合を思案しているところ。 「あっ、尻尾が隠れたら、桃は嫌よね。じゃあ、丈は短くして‥‥振袖みたいなのも袖が邪魔になるだろうから、やっぱり法被かしらね。でも反物は絶対浴衣がイイのよね〜」 横では、きりりと凛々しいはずの又鬼犬・桃さんのおなかをばりばり掻いてあげつつ、御陰 桜(ib0271)さんが色々とお悩み中。桃さんはおなかばりばりにうっとりしちゃって、ちょっとだらしなくごろごろしています。 桃さんの採寸は、賢い桃さんが大変協力的で、すぐに終わりました。わんこやにゃんこならよく知っている店員さん達は、計らないといけない場所をすぐに割り出せたから楽だったのです。 ただし、浴衣も法被も作るのは初めてです。桜さんは浴衣が欲しいけれど、桃さんが動きにくいのはお断り。 しかも、採寸の間に見せてもらった浴衣用の生地と来たら! 「あんなにイロイロ柄があると、迷うわよね」 「浴衣や着物は、合わせる帯や小物、装飾品で一枚が何通りにも変化して楽しめますからね。伊邪那さんなら、帯で変化を付けると見栄えが上がりそうですよ」 『元がいいものね』 たくさんある反物に桜さんはうっかりしていましたが、帯だって考えなくてはいけません。あんまりギュッと閉めたら桃さんが苦しいですし、又鬼犬の背中にしっかりした結びは重そうです。 反物は、水色の地に朝顔の花がたくさんあしらわれたものが桜さんのお気に入り。可愛い柄なので、帯だって可愛いものを合わせてあげたいと思います。ついでに軽くて、結んでも苦しくなくて、着せるのに時間が掛からないもの。 いくら桃さんが賢い又鬼犬でも、自分で浴衣を着られるほどには器用にはなれません。伊邪那さんも、どう頑張っても帯を結んだりは無理でしょう。脱ぐのは、多分簡単に出来ると思うのですが。 「帯の結び方も考えてあげなくちゃね」 「結び目を飾る根付なんかもあると、可愛いかもしれません」 桜さんと柚乃さんは、真剣に帯の結び方を相談しています。 そんなこんなの騒ぎから、数日が経ちました。 『だから、夏になんで服を着る必要があるもふっ』 『あら、着るものは嬉しくない?』 『こゆきはゆかたうれしいよ?』 『世の中には、付き合いというものがあるのだ。気持ちよくさせてやれば、後で我儘が通りやすくなるかもしれんぞ』 呉服屋さんのお店の中では、金魚柄の浴衣を着せられたもふもふさんが、他の相棒さん達を相手に愚痴を並べていました。無理やり引きずってこられて、ぎゅうぎゅう押さえつけられて採寸されたもふもふさんの浴衣は、なんだかちょっと小さくてきつそうです。だから余計に暑いのかもしれません。 それに比べると、伊邪那さんや小雪ちゃん、雪待さんの浴衣は、その細い体型にもよく合って、たいそう綺麗だったり可愛かったり。特に雪待さんは、最初は全然興味がなかったのに、反物選びではすごーく張り切って、旦那さんがこれが一番雪待さんに映える色だと出してきてくれた黒に見える濃紺の地に銀の流水模様をあしらったのを着ています。 小雪ちゃんは薄桃色に手毬模様、伊邪那さんはちょっと地味な白地に藍色で波模様。帯の代わりにおリボンや組紐を巻いて、これまた華やかに結んでもらっていました。 ちなみに、小さい皆さんには普通の浴衣の生地では柄の大きさが合わなくて、ちょっと高価な手拭いを使ったり、わざわざ模様を描いてもらったりしたのです。すごく高価な試作品になっています。 もふもふさんのは、反物が一反では足りなくて、これはこれでやはり高価です。なのにきつくて、もふもふさんは楽しくありません。せめて、ちゃんと直してもらわねば。 でも、こちらの皆さんは、もふもふさんでさえまだ楽をしています。 『こちらの紐は、右肩のもので良かったでしょうか?』 『はふっ、はひっ』 呉服屋さんのお庭には、龍さんが三体。今は黒兎さんが浴衣を着せてもらっている最中です。黒兎さんはとっても素直に動いているはずですが、慣れないことであちこちぶつかりそうになっていました。 こんな時に普通の人が近くにいると危ないので、着つけているのは開拓者さん達です。こちらの浴衣は、とってもジルベリア風の大輪の赤薔薇の乱舞に中心に、色を合わせた反物をバンバン使いました。広げるだけでも、数人がかりです。 ただし、月与さんと柚乃さんはお店で接客の、真夢紀さんはお台所でお手伝いをしているので、人手が足りない分は睡蓮さんが加わっているところ。 睡蓮さん、せっかく黒地に薄紅の花びらとも水玉ともつかない模様が水で流れているような、ちょっと幽玄な浴衣を誂えてもらい、飾りも色々つけてもらったのに、たすき掛けしてしまっています。店員さん達が皆で褒めてくれたのに、今は残念な姿です。だけど、他にお手伝い出来る人がいないので、応援もされていました。 あと、桃さんがお手伝いで龍さん達に合図を送っていました。時々桜さんや睡蓮さんの声にお返事している時だけ、頑張ったら『はい』と聞こえる鳴き方になっているような。たまにお話出来る又鬼犬さんもいるそうなので、桃さんもそのうちにペラペラおしゃべりするようになるかもしれません。 そんな桃さんも、可愛い朝顔柄の丈が短い浴衣を着せてもらい、帯の代わりにふわふわのリボンでお花のように盛り上がった結びで飾ってもらっています。だから、帯がどこかに引っかからないように、ちゃんと注意しながら歩いていますとも。黒兎さんが足を上げた時には、土埃にも要注意です。 なにはともあれ、翼の部分は羅喉丸さんと和奏さんが知恵を出し、皇さんが図案を描いたあちらこちらを紐で結んで浴衣や法被の形にする仕立てで、変なところにたるみが出ないかを確かめています。おかしいかなと思うところは、菊池さんが慣れた様子でまち針ならぬ布団針で修正を。 身体のすぐ横に脚立を立てられたり、相棒以外に上に乗られたりしているのにご機嫌な黒兎さんを、 『よくやるなぁ。別にこんなのなくても、困らないだろ』 『これで飛ぶ場合、鞍はどうなるんだ?』 頑鉄さんと颯さんが、感心半分呆れ半分の表情で眺めています。別にお話はしていませんが、見ていれば分かるのです。多分、この龍さん達には珍しい、分かりやすいお顔になっているところなのでしょう。 こちらは法被なので、帯はなくて今のところは羽織っているだけ。渋い藍や臙脂の生地に襟回りだけ朱や辛子色をあしらってあります。結ぶ帯は、今回は間に合わなくて、いっそ浴衣地を使ってもいいかもと言われていました。いや、龍さん達ではなく相棒さん達が。 まだ柄もなくて、背中に文字でも入れてもらおうとか相談しているみたいです。まあ、ほとんど見えないので、颯さんも頑鉄さんも気にしません。 『ほらほら、帯を締めたら、頭に花飾りを載せてくれなくちゃ』 自ら頭にも飾りを要求する黒兎さんを、他の相棒さん達はすごいなあと眺めているのでした。どういう意味の『すごい』かは、秘密です。 そのうちに、お台所からかき氷がやってきて、開拓者さんも全員揃って、皆さんで休憩することになりました。大きなたらいにかき氷が山盛りで、そこから取り分けてもらうのです。相棒さん達の分もあるから、たらいは本当に大きかったのです。 だから、取り分けるのも大変なはずでした。 「こらーっ!!!!!!」 暑くてたまらなくて、わーいとかき氷の近くに突進したつもりのもふもふさんが、たらいに直撃してしまい‥‥エルレーンさんは、どこまで追いかけていくのでしょうか。お店の外に飛び出していきました。 まあ、いい宣伝になるかもしれません。だって、人ともふらさまがお揃いの浴衣姿で走り回ったら、たくさんの人が見てくれるに違いありませんから。 戻ってくるまで、残った皆さんは、あらためて作ったかき氷を食べて涼むことにしましょう。 |