もふらを探して‥‥
マスター名:蘇芳 防斗
シナリオ形態: ショート
危険
難易度: 普通
参加人数: 6人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2010/06/14 22:10



■オープニング本文

 桜も散り木々に濃く緑芽吹けば、春から夏へと季節が移ろい始めた今日この頃。
「うん、今日はいい天気ですね」
 晴れ渡る空、降り注ぐ陽光を浴びて安須神宮の周辺を走る少年が一人。
 屈託のない笑みを浮かべて蒼穹を見上げる彼の名は布刀玉、石鏡の国王が一人。
「詰めなければならない事もありますが、こう言う日は少しの気晴らしもしないと」
 内情こそ大きな問題はなく、しかし別の案件からやるべき事はあるのだが『少しの気晴らし』と言う事で今日は何時もより長く、安須神宮周辺を駆けていた‥‥この後に起こる不幸等、知る筈もないからこそ。
「‥‥っ!」
 そして、それは唐突にやってきた‥‥果たして何処から来たか分からないが、いきなり目の前に転がり込んできた白い塊。
 それが何か認識出来ないままに布刀玉は脚が進むままに進めた結果、ぐしゃと踏み潰してしまうと足の裏に残る柔らかい感触が何か、遅ればせながら確認すべくそろそろと足を上げると、そこには一つのもふらさまのぬいぐるみが無残な姿を晒していた。
「‥‥しかも、これは‥‥」
 それだけならまだ良かったのだが、生憎とそのぬいぐるみは見覚えのある赤いリボンを巻いており、彼はその持ち主が誰であるかと容易に察したその直後。
「あーっ!」
 その持ち主の絶叫が場に木霊すれば、果たして木陰から慌て飛び出したのは香香背。
 彼の半身で、石鏡を統べるもう一人の王‥‥なのだが。
「‥‥賠償を請求する」
「え?」
「なので、そうね‥‥この子の首に付けるもふらさまの根付、買ってきてよねっ!」
 ただの一度、踏み潰されただけで洗濯すれば十分元に戻るだろうそれを前にしても気に入っていたもふらさまのぬいぐるみを足蹴にされたとなれば、憤慨するには十分な彼女。
 最初こそポツリと、次いで首を傾げて尋ね返してきた布刀玉へ身を震わせつつも思案した末にやがてぬいぐるみを掲げ叫べば、唖然とする彼をその場に残して香香背は踵を返すのだった。

●それからそれから
 それから後程、丁度昼時だったか。
 神宮内を只管歩き回り主を探す、布刀玉の側近が沙耶。
 今は主がいる部屋へ至る回廊のその途中で彼女は香香背の側近、楠木 玄氏(くすのき げんし)と出くわせば開口一番に尋ねる。
「楠木、布刀玉様を見なかったか?」
「‥‥あぁ、それなら」
 彼女のその問い掛けに対し同職の彼、頷き応じればかくかくしかじかと事の仔細を語り出す‥‥何時もの様に神宮周辺を駆けていた布刀玉を襲った不幸について。
「‥‥全く、事故であるなら察しはするがどうして布刀玉様だけで行かせた?」
「行き慣れている市街だ、危険はあるまい。まぁそれだけで怒る香香背も難だが‥‥たまにはこう言う事があってもいいだろう。またいずれ、慌しくなるんだ」
「それは分かるが‥‥」
 その話を聞き終えて後に溜息を漏らして沙耶は半眼湛えて玄氏を見つめるが、当人は別段気にした風も見せず『これから』の事も見据えて言葉返せば、次の句に詰まった彼女は踵を返す。
「おい、何処へ行く?」
「ギルドだ」
「だからたまには良いと‥‥」
 その行動を前、自身こそ動きはせずに背中へ尋ね掛けるとやがて返って来た答えに玄氏は歩みを止めない沙耶を引き止めようと声を掛けるが
「如何に市街が安全とは言え、万が一の事があってからでは遅い。開拓者に布刀玉様の捜索と‥‥今日一日の護衛を願い出てくるだけだ」
 それに対して彼女は歩みを止めず振り返りもせずに、それだけ言うのだった。


■参加者一覧
朝比奈 空(ia0086
21歳・女・魔
劉 天藍(ia0293
20歳・男・陰
高倉八十八彦(ia0927
13歳・男・志
各務原 義視(ia4917
19歳・男・陰
和紗・彼方(ia9767
16歳・女・シ
盾男(ib1622
23歳・男・サ


■リプレイ本文

●布刀玉は何処に
 石鏡が首都、安雲にある開拓者ギルド。
「沙耶さんって‥‥心配性?」
 たまたま立ち寄り、今回の依頼を請け負った六人の中で未だ落ち着き無い雰囲気を背中だけ見ても醸し出している沙耶を見て、微かに苦笑浮かべ和紗・彼方(ia9767)が静かに呟くが
「13歳なら次の年には酒も飲める年だが国王だしな、そりゃ心配だよな」
「まぁ、確かに何かあってからでは遅いもんね」
 それを傍らで聞いていた劉 天藍(ia0293)、沙耶の心情に同意して頷けば彼方は改めてコクコクと彼に倣い頷く。
 何かあってからでは遅い、確かにその通りだからこそ今こうして話している時間も実際には(沙耶からしてみれば特に)惜しい訳で
「さて‥‥ある程度面が割れている様だし、聞き込みしながら早目に見付けないと」
 盾男(ib1622)が沙耶の気持ちを代弁する様、皆へ呼びかければ頷き応じる皆の中で沙耶が一枚の紙片を取り出しそれを朝比奈 空(ia0086)へ託せば、首を傾げる彼女。
「これは‥‥?」
「香香背様が市街に出られる際、大抵歩く順路を記した地図だ。布刀玉様も大抵は同道しているから、無意識的にこの辺りを回る可能性が高い」
「‥‥えーと?」
「事が済んだら返却を頼む」
 市街の地図だろう事は察し、それでも首を傾げる空へ答えを返す側近に戸惑いを覚えるも、彼女は気にした風も見せずそれだけ言えば高倉八十八彦(ia0927)。
(これはもう、過保護の域じゃなかろうか‥‥?)
 そう考えるのは必然だし、きっと他の皆もそう思っている筈。
「‥‥後、今日はどの様な格好で外に出られたのでしょうか?」
「至極普通の、簡素な青で統一した着物だ。服だけ見て探すなら紛れて見付け辛いだろうが顔は何時も隠していない故にこの地図のこの界隈、顔を見て捜せばいずれは見付かる筈だ」
 ともかく、気を取り直して空が貰った地図を懐にしまって後に身なりだけ確認すれば踵を返す一行へ沙耶。
「出来るなら私も同道したいが‥‥仕事がある故、済まないがよろしく頼む」
「大丈夫、任せて。ボクも布刀玉さまとお話してみたいし、万事任せて!」
 深々と頭を垂れれば振り返る彼方が笑顔で応じれば一行、開拓者ギルドを飛び出すのだった。
(しかし、どう呼べばいいものやら‥‥陛下、布刀玉の陛下、うーん、陛下か?)
 布刀玉を見付けて後、どう呼んだものかと彼と面識がある各務原 義視(ia4917)の悩みはそのままに。

●布刀玉発見
 程無くして安雲の市街にて、その主が一人を見付けるべく奔走する一行。
「それにしても‥‥人が多いねっ」
「まぁ、石鏡の中核でもあるからな」
 周囲をきょろきょろと忙しなく見回し呟く彼方に、流れる人波を上手く避けつつ天藍が応じれば他の皆もまた、先を行く空に天藍の後を必死に着いていく。
「おやつは300文まで、果物はおやつに数えませんけえのう‥‥300文‥‥300文まで」
 のだが、八十八彦は懐弄りおやつの心配をして‥‥直後、持って来たそのおやつの額が越えている事に今更ながらぎょっとするのだが、それはちょっとした余談。
「んー‥‥果たして見付かるかねぇ」
「この地図が確かなら問題はないのかと‥‥あ、そこの角を右です」
 ともかく予想以上の人ごみを前に盾男の心配は尤もだったが、布刀玉の忠実な側近から託された『マル秘もふらさまマップ(安雲版)』に視線を落として行く先示す空はと言えば、余りその辺りは不安視していない様で。
「布刀玉様が発ってからの時間等、考えればこの辺りが無難かなとは思いますが‥‥」
 やがて彼女の案内から一件の雑貨屋へと辿り着けば一行、相変わらず往来激しいその界隈へ目を凝らして布刀玉捜すと‥‥いち早く見付けたのは義視。
「‥‥あれじゃないでしょうか?」
「んー‥‥わしには見えんぞー」
 そんな彼が指し示したその先を八十八彦は瞳を細めて飛び跳ねて、暫し見つめるがその背の低さではどうにも周囲の人の壁に阻まれて見える筈もなく。
「その様ですね」
 だが余り背が高くない空でも布刀玉らしき容貌の人影見付ければ、その服装も合致する事から一行は店外で何を買おうか悩んでいるのだろう彼へ近付き彼方、静かに通る声で呼び掛ける。
「布刀玉様、初めましてこんにちはっ」
「えぇと‥‥あぁ」
 すれば唐突な呼び掛け故に無論、驚き即座に振り返った布刀玉は一行の姿を見止めれば、しかし以前に見た事のある顔もいたからこそすぐに表情を緩めると
「陛下におわせられましてはご機嫌麗しゅう存じます。再びお会い出来て嬉しゅうございます」
「はい、こちらこそ‥‥でも」
 見知ったその一人の義視が挨拶交わすも、頷き応じながら布刀玉。
「‥‥一応、外に出ていますので陛下とか堅苦しい呼び方は避けて貰えると助かります」
「あぁ、それもそうですね‥‥では、布刀玉様で」
「‥‥まぁ、及第点でしょうか」
 人ごみもあって上手く紛れてこそいるが、この場では余り聞かないだろう呼称が響くのは様々な意味で当然と言えば当然だが好ましくないらしく、やんわり窘められると次いで義視の口から出た呼び方には苦笑で応じ、そしてここで今更にとある事に気付く双子王の一人。
「それにしても開拓者の皆さんがどうして?」
「それはですね‥‥」
 首を傾げて率直に問えば、天藍が今に至るまでの事情を語り始めた。

「‥‥沙耶も手が早いですね」
「立場を考えれば当然かと。なので旅は道連れ、とも言いますし今日一日はご一緒しますが‥‥良いですか?」
「えぇ、こちらこそ宜しくお願いしますね」
 それから暫し、一通りの経緯を聞いて苦笑を浮かべる布刀玉に天藍が宥めれば次いで同道の旨を願い出れば小さな国王は頭を垂れ、その約束を受けるとそれぞれに笑顔浮かべる一行の中。
「所で一つ、提案があるのですが‥‥」
 早速とばかりに盾男、遠慮せず何事か布刀玉へ耳打ちすれば‥‥ちょっと固まって彼、しどろもどろになりながら答えを返す。
「‥‥えぇと、言わんとする事は分かりますがそれは‥‥」
 言い方こそ曖昧だが、まぁどちらかと言えばそれは拒絶の意を示すもので「それならば」と盾男もあっさりと頷き、引き下がる。
「何を言ったの?」
「いや、万が一の襲撃を避けるべく女装して貰えればと」
 そのやり取りを前、他の五人はと言えば揃い首を傾げるのは必然で‥‥故に興味津々で尋ねた彼方へすぐ答えを盾男が返せば他全員は静かに喉を鳴らす。
「‥‥そっ、それは」
「見たい気もしますが、無理強いは良くありませんよね」
 その提案、少しだけ想像を巡らせる彼方の傍らで同意しながらも空がコロリと静かに笑い言えば直後、顔を真っ赤にする布刀玉伴い先ず一行は彼の目的の品を得るべく改めて歩き出した。

●根付を探せ!
「布刀玉さんは何時も、余裕のある時は何をして過ごしているんですか」
「うーん‥‥意識してこれと言った事は特にない様な気もしますけど‥‥」
 それからそれから、一行と布刀玉は香香背が気に入りそうなもふらさまを模る根付を探しながら、余り彼に気を遣わせ過ぎない様にも配慮しつつ安雲市街をのんびり歩いていた。
「でも、香香背とは毎日の様に話しますね。殆どが他愛もない事ですが」
「双子ですから、きっとお互いに何でも気軽に言えるんでしょうね」
「小さな事でもそれがきっと、大事かと思いますよ」
 その道中、布刀玉の手を引きながら発した空からの素朴な質問に対して笑顔で彼が応じれば、やはり義視に空も柔和な笑みを浮かべ返したその時。
「まっさあめ、ぽっきん〜‥‥飴あぎょー」
「良いんですか?」
「おやつは300文までじゃけぇのぅ‥‥は、決してそれを越えてしまった訳ではないのじゃぞ」
 ちょっと悔しかったから乱入、と言う訳ではなく自然に会話の間に入って八十八彦は持ってきた甘刀「正飴」を手折り、布刀玉へ差し出すと首を傾げる彼に笑んで応じる彼女だったがその途中、ふと思い出して呟いてしまった裏返しの意図を聞くと彼は今度、苦笑を浮かべた。

 そんな一時を経て、小物を主に取り扱う一軒の雑貨屋に辿り着いた一行はそれぞれ根付を見て回る事に。
「同じ根付でも、職人によって表情が違うので面白いですよね」
「細かく見るとそうですね」
「‥‥これが良さそうでしょうか?」
「こちらも塗りが確りしていて良いと思いますよ」
 がこの顔触れの中で意外にも乗り気の風を見せたのは天藍で、布刀玉とただの根付でもあれやこれやと意見を交わせば、他の皆も負けじとそれだこれだと結構に大騒ぎとなったりも。

 そうして半刻もの時間を経て漸く天藍が選んだ根付を買えば、その店を後にする一行。
「荷物持ちは要りませんか?」
「これ位なら大丈夫ですよ、お気遣いありがとうございます」
 騎士らしい立ち振る舞いにて盾男が石鏡王へ声を掛けるが‥‥確かに布刀玉にしてみてもそれは軽い部類だろう荷物な訳で、そう言われれば恭しく引き下がるがそれでも周囲の動向に気を配る事は忘れない。
「なぁ。注文された品物だけ言うのも芸がないけぇ、何か別に適当なお土産も買って行ったらええんじゃないかのう?」
 そんな折に響いたのは八十八彦の提案で、それを受けると彼。
「あぁ‥‥それは良いですね」
「やろう?」
「もふら饅頭とか良い感じの人形とか、此処までの道中で幾つか見掛けましたよ」
「本当ですか?」
 静かに見守る事に徹する義視の視線が注がれる中で掌をぽんと合わせ打てば同意すると、彼女もまた笑んで頷けば今まで辿った道中を振り返り、今も正に周囲を見ていた盾男が思い出しながらそう言えば、背が低いからこそ人ごみの中でそこまで見る事が出来なかった布刀玉が疑問に騎士が確り頷けば、しかしどうすべきか暫し悩む彼。
「んー‥‥折角だから何時もより、足を伸ばしてみよっか?」
 だがそれも直後に響いた彼方の、背を押す様な一言を受ければやがて頷く事とそれから一行‥‥と言うより、彼女の行動は文字通りに早かった。

●その締め括りに
 そしてそれからまた暫く‥‥ 一行と布刀玉は今はとある茶屋にて一息入れていた。
「妹ちゃん、喜んでくれるといいね」
「これで機嫌を直して貰えると良いのですが」
 あれから盾男より大まかな場所を聞いて彼方、早駆にて店の位置を確認済ませれば布刀玉にも楽しんで貰うべく確認した全ての店へ案内すると、それらも一通り巡り終えて後に微笑む彼方に頷き応じ‥‥しかし天藍から貰った手製の木彫りもふら様はさて置き、新たに携えるもふら饅頭を見て微かに心配も抱くが
「大丈夫だと思いますよ」
「私もそう思います。なので妹さんを大事にしてあげて下さい」
 それは団子を頬張り終えた義視と天藍が揃い言葉発して払拭すれば、これにて今日の目的は達せられた事になる。
「皆さん、どうもありがとうございました。お陰で無事、良い物が買えたと」
 そしてお茶を飲み干し、布刀玉の礼へ笑顔で皆が応じればその最後に彼がまた口を開く。
「‥‥最後にもう一つだけ、我侭を言ってもいいですか?」
「時に抜け出しているとは言え、こう言う機会も稀でしょう‥‥私としては特に、構いませんよ」
「で、どう言った事でしょうか?」
 その、布刀玉の口から出た『我侭』に対して天藍と義視、異論等ある筈もなく頷けば
「少しだけ行きたい所があるんです。安雲に出て、神宮へ帰る前に何時も立ち寄っているんですが‥‥」
 それは一行が言うよりも早く、彼の口から出たお誘いで。
「何処か分からないけど、ボクもそこに行ってみたいなぁ。安雲をもっと知りたいし、楽しい思い出を沢山作れたらいいなって」
「楽しい思い出、になるかは不安ですが‥‥」
「まぁ折角じゃけん、行ってみようぞ?」
 それには無論と彼方が食いつけば、少し自信なさげな布刀玉ではあったが八十八彦も賛同示せば、今度は石鏡王が皆を導く形で市街から少し外れの方へ歩き出すのだった。

 やがて、辿り着いたその先とは。
「あれに見えるはもふらさま牧場、ですか」
「はい、此処からの見晴らしが一番に良くて何時も立ち寄ってしまいます‥‥まぁ専ら、香香背に連れられて来るんですが」
 響いた義視の推測に肯定と頷いて布刀玉は遠くに見える、夕日の朱に染まった牧場を見下ろしては陰陽師が舞わせる、小鳥模した人魂と戯れ微笑む。
「布刀玉さまって妹思いのいいお兄ちゃんなんだね。ボクにもお兄ちゃんがいるけど、よく我侭言って困らせていたよ。優しいから甘えて、ついつい‥‥って。うん、何か同じ様な気がするなっ」
「そうですね」
 そんな話を聞いて彼方も笑えば、次いで苦笑浮かべつつも自身の事を振り返り語ると揃って頷く二人。
「こうやって過ごすと昔を思い出しますね‥‥そう、昔の事を」
「‥‥‥?」
 そんな微笑ましい光景の中、ポツリと言葉漏らしたのは空だったか。
 それを耳に留め、果たして布刀玉は首を傾げるが‥‥何事かは察する事出来ず、だが彼女が伸ばしてきた掌に静かに頭を撫ぜられながらもう少しだけ一行と語らうのだった。


 そうして今日と言う日が沈む中で時間通りに布刀玉を神宮へ無事、送り届けて一行は彼と過ごした楽しい時間を反芻しつつ一時だけ安雲を後にした。
 果たして次は何時会えるか‥‥存外にその時は近いかも知れず、しかしこの話は一先ず此処までで終幕である。