【負炎】臨魔急行
マスター名:白河ゆう 
シナリオ形態: ショート
無料
難易度: 普通
参加人数: 8人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2009/10/12 21:10



■オープニング本文

 陰殻の寒河一族。その名を知る者はよほど陰殻の事情に通じている者であろう。取り立てて名を語る事もない小さな氏族だ。
 里の正確な位置も部外者には一切知らされていない。強硬派で知られる北篠家の支配下にあるが、普段は人知れずに氏族単位での活動を行なっている。
 陰殻は国を挙げての支援は行なっていないが、一切動くなとの指令も出ていない。元々各氏族の結び付きも親密とは言い難いもので、派兵するに当たっても連携した行動はあまり見られないようだ。寒河の里が今回の作戦を決めたのも、氏族独自のものである。

 他氏族への競争意識。強大な氏族が主導権を握るのは仕方ないものの、侮られない為にはそれなりの力を見せ付ける必要がある。
 いずれ主要五十三家にも喰い込まんという野望。乱こそ名を挙げる絶好の機会である。今回の理穴の騒動は寒河一族の名を口端に上らせる梯子の一段となる。
 強大なアヤカシを前に損耗し弱体化しては元も子もないが、積極的に動く気概は支配する北篠の心証も良くするであろうと、寒河の里の長は考えていた。
 我々は諏訪家支配下の軟弱者達とは違うのだ。

「李雲、おぬし行ってくれるな?」
 腹心を宅へ呼びつけた一族の長は、野心を隠さない眼光でわかりきった事を尋ねる。既にこの度の作戦の詳細は打ち明けてある。
 涼やかな目元をした熟練のシノビは、決意を込めて無言で頷く。
 寒河李雲、長と同じ血脈を継ぐ甥であり、次代の長とも期待される上忍。その腕前と容赦の無さは同じ里のシノビにも恐れられている。
「20人連れて行きます。既に人選は済ませました」
 里で精鋭の者達。全滅させようものなら相当の痛手を免れ得ない人数だが、敵は相当な強さを秘めるアヤカシ軍。撹乱を行なうに当たってもこれぐらいは必要となるであろう。
 損耗は可能な限り避けるようにとの長の命令を遂行するにあたり、できるだけ手練れの者を選んでいる。足手まといは連れて行っても無駄に命を散らすだけだ。
「戦場でも無理に突入する事は不要。寒河ここに在りと最小の援護を行なうだけで良い」
 損耗は可能な限り避けよ。長は繰り返し念を押す。
「承知」

 開拓者ギルドには依頼文のみが届けられた。
「理穴への派遣に伴い、行軍を援護してくれる者を募集する。寒河」
 集合は根来寺、精霊門を使用してそこまでは来て戴きたい。そこからは里のシノビの案内で、陰殻北部にて一度本軍と合流する。
 魔の森外辺の突破に伴い、別働隊としてアヤカシを本軍へ引きつけないよう援護して貰いたい。志願者が集まり次第、説明に伺う。

 依頼より幾日か過ぎ。
 ギルドより人員の揃った旨の連絡を受けると、この度の作戦指揮を執るシノビ、寒河李雲が自ら説明に神楽の都を訪れた。
 平装をしているが、その引き締まった体躯に鋭い刃のような気を漂わせている。鋭気溢れる開拓者達の姿を眺め、満足げに唇を緩める。
「志願して戴いて有り難く存ずる。危険を伴う任務だが、君達は自分で身を守れるものと考えている。別働の詳細な動きは君達の作戦に一任する」
 移動を目立たせぬ為、平野を避けて石鏡の辺境を進み、魔の森外辺を強行突破して理穴の緑茂の里へと向かう。徒歩での行軍となるが最低限の糧食はこちらで用意する。
 余計な火種を作らない為、陰殻を出た後は我々は早駆で進軍するが、できるだけ急いで別働隊も並行して進んで戴きたい。
「我々の位置を悟られるのを避ける為、別働後の接触は不要である。そのまま合流せずに緑茂の里へ行って貰いたい。無論、里にも通知は不要だ。応援に来た開拓者として振る舞って貰えば良い。行軍作戦終了後は我々は独自に行動するので、君達も好きにしていい」
 いつどこで別働を開始する事になるかわからないからと、行軍出発時にそれぞれの手に給金の入った袋を手渡す事を約束する。
「持ち逃げしたらどうなるか、わかってるだろうな」
 微笑を浮かべる李雲の目は冷たく、開拓者の心を試すように覗き込む。裏切り者への粛清に躊躇はない。その眼光は明確にそれを示唆していた。
「では支度があるので失礼する。合流時にまた会おう」


■参加者一覧
当摩 彰人(ia0214
19歳・男・サ
鶴嘴・毬(ia0680
24歳・女・泰
露草(ia1350
17歳・女・陰
斉藤晃(ia3071
40歳・男・サ
黎乃壬弥(ia3249
38歳・男・志
銀丞(ia4168
23歳・女・サ
日野 大和(ia5715
22歳・男・志
雲母(ia6295
20歳・女・陰


■リプレイ本文

●合流
 山国陰殻。根来寺から奥へ険しい道を歩む。案内人の先導の下に山を越え谷を超え、木々の生い茂る細道を進む。
 切り株に腰を下ろして寒河李雲が待っていた。
 軽装ながら武装に身を固めた二十人のシノビ達は左右の木立の陰に、物静かに待機している。
「定刻通りだな。よく来てくれた。」
 寒河が手を挙げると、木立から布袋を抱えたシノビが現れ、開拓者達に二つずつ手渡した。腰に括り付けられるようになっている水筒も配られる。
 嵩張らないがずっしりと重い布袋。口を開けると、黒っぽい団子のような物がたくさん入っている。
 里秘伝の携帯食料で、大まかに言えば薬草の練りこまれた餅だという。
「焼かなくても食べられるし、飲み込む時は水を口に含むと良い。味はともかく滋養は保証するぞ」
 そして給金。行軍の邪魔にならないよう、それぞれは他の手荷物と一緒に仕舞いこんだ。

「木片で鳴子を作っていくくらいの時間はあるか?」
 寒河は目を細めて頷く。目的を察したのであろう。
「君達が休憩するくらいの時間はある。ここで少し休んでいくとよい」
 しばらくは隠密行動で一服する機会もまずないかと、手頃な岩に腰を下ろした雲母(ia6295)が煙管から紫煙をくゆらせる。神楽に置いてきた娘に禁煙を言い渡されている黎乃壬弥(ia3249)がちょっと恨めしげな顔になり、目ざとく気付いた露草(ia1350)に窘められる。
「ダメですよ、ちゃんと見張るよう言われてますから」
 手頃な枝を折ってきた斉藤晃(ia3071)が雲母の短刀を借りて形を整え、腰に下げる小さな鳴子を用意する。露草は銀丞(ia4168)から借りたくず鉄を自分の物と合わせ、チリチリと鳴るように腰に結わえて細工する。
「物悲しい音がするな‥‥」
 役に立つかと持ってはきたが、その品を何故持っているか‥‥そこを思い出してはいけない。

「アヤカシはどの辺に出るのだ?」
 道端に腰を下ろし、寒河が広げた地図を囲む一行。
 おそらく理穴と石鏡の国境を越えるまでは遭遇の確率は低い。居たとしても緑茂周辺の軍勢とは関係ない単独のアヤカシだろう。軍勢に関係したモノが出没していれば既に石鏡が騒いでいるはずだ。
「ここから、ここ」
 寒河の指が地図の上をついと滑る。国境と緑茂を結ぶ直線。そこは既に一帯が魔の森と化している様子である。そこは既に敵勢の支配下である。
「‥‥強行軍とはいえ‥‥寝るよな?」
「我らも人間だ、眠らずに無理に走り続けるのは愚行だな」
 銀丞の問いに頷く。不眠は失敗を誘発する原因となる。夜間によく知らぬ森、ましてやアヤカシの跋扈するを走るのは困難故できる限り休息と回復にあてる。

●分岐
 陰殻から石鏡の辺境に至る領域は特にやっかい事もなく淡々と進んだ。
 石鏡と理穴の国境に近づき、境界は曖昧ながらも魔の森が目前に迫ってきた。ここで一度休息。今宵の見張りはシノビ達が交代で務める。寒河李雲が最後の打ち合わせをしに、寝支度をする開拓者達の元へ訪れた。
「ここから先はアヤカシが跋扈する森‥‥明日から別行動を取る事になるだろう」
 強行突破‥‥寒河の試算では森を抜けるのに二日くらいと踏んでいる。限界に近い急ぎ方をして、だ。
「明日はわしらが先に出発するから、少し間を置いてから来てくれへんか。音を立ててこちらに注意を引いていこうかと思うんや」
「承知。君達の姿が見えなくなってからこちらは出発しよう」
「向こうでお会いしましょう。ご無事で‥‥」
 寒河は闇夜を見透かすように露草の青い瞳をまっすぐに覗き、薄く笑ったかのように見えた。
「抜けた先は戦場。君達も無事ならまた何処かで会えるかもしれない」
 その言葉と共に影はすっと宵闇の中へと消えていった。

●魔の森第一日
 日野 大和(ia5715)の背に漆黒の翼を墨で染め抜いた旗が森を抜ける風にたなびく。銀丞の背にもアヤカシの目に付くようにと旗が立てられている。
「旗を差していくのは構わないが、森の中は歩きにくくないか?」
「固定してるので走るには支障ないが‥‥低い枝に引っ掛けないように気をつけよう」

「さあて、臨時急行発進や」
「貴様等少しは気を楽にしろ。表情が硬い、楽しめ」
 呑気さと気合が入り混じった口調の斉藤とぶっきらぼうな口調の雲母。対照的だが緊張をほぐして余計な力を抜こうという意図は一緒だ。変に力が入っていては身体に無理が掛かる。いざ魔の森に突入と緊張に固くなっていた者の表情が緩む。
「さて、鬼が出るか蛇が出るか」
「こちらに対抗して綺麗処が出てきたらいいんだけどね」
 黎乃の言葉に当摩 彰人(ia0214)が茶目っ気たっぷりに混ぜ返し、露草、銀丞、雲母にニッコリと笑い掛ける。
「わしや黎乃みたいなごっついのは来なくてもええなあ」
 囮の役目さえ果たせれば無理に強い敵と戦う必要はない。
 前衛を弓使いの雲母を挟むように当摩と日野。後衛を露草を囲むように黎乃、斉藤、銀丞。陣形を崩さぬように森を駆け抜ける。
 付かず離れず姿は見えぬが、剣戟でもあれば聞こえそうな距離に駆けるように木立の中を抜ける集団の気配。よく訓練を積んでいるのであろう、森の枯れ枝を踏み分けるような余計な音は一切しない。
 雲母と斉藤の腰に括り付けられた鳴子が小さく鳴り、露草の腰でくず鉄がチリチリと涼しい音を立てる。日野と銀丞の背に立てられた旗の白地が木漏れ日を浴びて存在を主張する。

 囮の効果は覿面に顕れたようだ。
「グギャアアア」
 低く地の底に響くような威嚇の雄叫びを上げる骨の亡者達。中には槍や刀を携えたり鎧を纏ったモノも居る。心眼を使う日野の目に結構な数が映る。開拓者達の倍以上の数は居るだろうか。
 噂に聞く修凱骨の配下の軍勢か。目立つようにと立てた音を聞きつけてか、偶然近くに居た部隊が様子を見にやってきたようだ。
「後ろからも来た!」
 こちらは五体。後衛の後ろを塞ぐ様に現れた。見通した黎乃の目がそれ以上の後続はない事を確認する。
「くっ、数が多いな」
「全部倒してられんわ。突破して駆け抜けるで!」
 剣戟と開拓者が上げた気声は恐らく確実に本隊へ届いたであろうが、事前の約定通りこちらに加勢にやってくる気配はない。
「気付いてこの場を離れた事を祈ろうぜ。野営まで追い掛けりゃ追いつけるさ」
 当摩が皆を元気付けるように言う。受けの構えで隙を伺うが敵の手数の多さになかなか踏み込めない。
 斉藤と銀丞が撒菱をばら撒くが、骨の群れは痛覚というものがなく、足を傷つけながらも平然と追いかけてくる。
「後ろはできるだけ足止めしましょう」
 先頭の一体を式で絡め捕る露草。治療に備えて温存しておきたいが、できる限り呪縛する覚悟だ。
 その露草を守るように黎乃が二刀流の構えで襲い来る骸骨を阻む。斉藤の斧が一体を叩き割り、銀丞の突きが鎧の隙間を貫くが、前衛で防ぎきれなかった骸骨がこちらにもやってくる。
「この空気‥‥故郷を思い出す」
 日野の唇から誰にも聞こえない呟きが漏れる。森の音が耳から遠ざかり、故郷冥越の阿鼻叫喚の光景が視野に重なってゆく。燃え上がる村‥‥。
「俺に‥‥過去を思い出させるな‥‥」
 くいしばる歯。日野の瞳が憎悪に燃える。太刀を握り締める指が白くなる。
 心に呼応するかのように太刀が紅い炎に包まれる。静かなる筋が弧を描く。
「見切った‥‥一撃で決めてみせる!」
 雲母が弓で他をくいとめる間に当摩が地断撃で一直線に骨の群れを弾き飛ばし突破口を切り拓く。
「いくぞ、みんな!」
 斉藤と銀丞が左右から襲い来る骨を蹴散らし、術を連発して疲労した露草を黎乃が背中から抱えるように走り抜ける。
「もう一丁!おまけだ」
 仲間が全員脱出したのを見届け、当摩が再び地を揺るがす衝撃波を追いすがる群れへと送り込む。
 一行は全力で森を走り抜け、追撃を振り払う。

「当摩・・・・血が出ている」
 ようやく足を緩めたところで銀丞が腕の傷に気が付き、懐から出した包帯を当てる。
「わりぃな、助かるぜ」
「しんどいが本隊を追うか、少し遅れてしもうた」
 斉藤が水筒の水を一口含み、皆にも同じようにするよう勧める。
「木や藪を避けて回ったからな‥‥位置関係がわからなくなった」
 木の葉に見え隠れする太陽の加減から行くべき方向を算段する。途中で日が翳り薄闇に包まれるが、本隊の影を追い求めて確信した方向へと進む。そう脇にはそれていないはずだ。
「待て、気配がする」
 人影が暗い木立から姿を現すと衣擦れの音も立てずにこちらへと歩んできた。
「寒河だ」
 押し殺した声が届く。味方と知り身体の力が抜けて、一気に疲労を感じる。
 接触不要と言っていたはずだが。待っていてくれたのだろうか。
「こちらの位置がわからないと間違って敵を連れたまま合流してしまう可能性を考えてな‥‥全員無事だな、よし」
 重傷を負った様子の者が居ないのを確認し、眼差しの冷たさが少し和らぐ。
「我々はこの先に居る、進路が少しずれたようだな‥‥すまぬが、もう少し右手に回ってくれると助かる」

「きつ‥‥かったな」
 どうにか本隊と適度な距離を取った所定の配置に野営を構え、崩れるように腰を下ろす。
「当摩‥‥傷はどうだ?」
「ああ、血は止まったよ。包帯はこのままでいいぜ」
 銀丞が手にした新しい包帯に、交換は不要と明るい笑顔を見せる。
 幾らか傷を負った者達に悪化しないよう露草が薬草を潰して傷口に擦り込む。明日も森を歩き続けるのだからどんな黴菌が入り込むかわからない。
「このまま見張りするから先に寝ろよ。俺はかなり体力はあるほうだから大丈夫だ」
 焚き火の温もりが心地良く、交代の見張りを残して一同は泥のように眠りに落ちる。
「撒菱は効果が無いか‥‥せめて踏み付けたら音が鳴るように小枝を撒いておこう」
 野営の周囲に簡単な細工をしながら雲母が意識を研ぎ澄まし、薄く月光の射す闇を見つめる。あまりよくは見えないが木立の合間を遠く見透かす。視界に怪しい影は映らない。先ほどのアヤカシの追跡は上手く撒けたようだ。
 焚き火に背を向けて眠る者達の外縁に座る日野と当摩で三方を見渡す位置に戻り、煙管の吸い口を噛む。火をつけるわけではないが、銜えるのは癖になっている。

 水をちびちびと舐めながら夜明け前の森を見つめる露草。
「‥‥壬弥さん、水分補給とか言ってお酒飲んでませんか?」
 ついと黎乃が手にした酒瓶に腕を伸ばす。
「寝起きの気付けに舐めてる程度さ、呑み過ぎはしないよ嬢ちゃん」
 取り上げられる前にそそくさと懐に仕舞い飄々と笑う。射し込む暁が次第に辺りを染めてゆく。

●魔の森第二日
「今日もがんばろうか」
 斉藤がぐいと背筋を伸ばし、土の上に寝た強張りをほぐす。樹上に寝所を定めた雲母がするすると降りてくる。
「よく落ちずに眠れるな」
 同行の開拓者といえど女性と意識してしまい顔を直視できず、斜め下に俯いて言葉を発する日野。
 夜明け前に見張りを交代した黎乃と露草が焚き火の始末をし、持参したもふらのぬいぐるみをフカフカの枕に心地よく寝た銀丞が土を払い荷物に仕舞いこむ。
「この味気ない糧食もそろそろ尽きるな‥‥」
 ここのとこ数日こればかりを食べ続けてたが滋養を保証すると言っていただけあって体力に衰えはない。
「梅干で良ければあるで」
 口直しに梅干をかじっていた斉藤が懐からもうひとつ取り出して、何気なく呟いた日野に手渡す。
「ああ、塩気はありがたいな」
 久しぶりの刺激的な味が口中の唾液を誘う。

 その後数体の骸骨には遭遇したが、苦戦する事も無く払い除け、一行は進んだ。
「どうにか‥‥森を抜けたか」
 正面から射す低い太陽が眩しい。野原が夕焼けに紅く染まっている。先に抜けたらしい寒河シノビ達の姿は既に無い。どこか人目に立たぬ所に陣を構えたのであろう。
 合戦を目前に緊張感に包まれた緑茂の里。
「ご苦労であります」
 どこかの依頼で森の一帯を偵察してきたのかと開拓者一行に敬意を表し、道を譲る門番。
「人で溢れてるし、屋根が無くても安全に寝れるならどこでもいいか‥‥」
 ふらりふらりと酒を片手に適当な場所を探す銀丞。
「ああ、美味い酒を飲みたいで」
「ちょっとぐらいはいいだろ、嬢ちゃん」
 斉藤の言葉に黎乃が片目をつぶって見せ、露草の許可を求める。
 暮れてゆく里の民家に背を預けた当摩と日野の瞑りかけた視界に煙管を持った細腕がよぎった。
「‥‥大変だったな」