【陰影】血塗らぬ腕
マスター名:白河ゆう 
シナリオ形態: ショート
相棒
難易度: やや難
参加人数: 8人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2009/12/10 19:33



■オープニング本文

 夜も眠らぬ歓楽街、楼港「不夜城」――
 賭仕合の舞台にこの街が選ばれたのは、慕容王が裏社会の顔役を務める一方、四大流派の影響下に無い中立的な街だからだ。
 酒場や遊戯店が並ぶ一方で、合法、違法を問わずに賭博が開催され、街のあちこちには天然温泉の湯気が立ち上る。高級な遊郭から場末の酒場まで、利用者も千差万別。一度足を踏み入れれば身分不問とするのが暗黙の了解でもある。
 楼港における、とある高級遊郭。
 その最上階の畳部屋。火鉢前の座布団に腰掛けたその女性、年の頃は二十代前半。彼女は、お淑やかな所作で茶に口をつけている。
「慕容王」
「‥‥はい」
 ふと、名を呼ばれて振り返った。
 一人のシノビが小さく頭を下げる。
「両里の代表者が到着致しました」
「解りました‥‥一部強硬派は、既に動き始めています。早急に護衛を付けて下さい」
 過去の賭仕合においても、度々代表者の暗殺が試みられてきた。
 賭仕合まではまだ日数がある。今回だけつつがなく執り行われる等という都合の良い話は無いであろう。いくら警戒しても警戒し過ぎる事は無い筈だ。
「御意」
 シノビは静かに応え、その場を辞す。火鉢の灰の中、炭が弾けた。

●寒河の里
 国は陰殻。早々と山里に訪れる冬の寒気。吹きすさぶ風は板戸を揺らす。
 男の手から放られた文書が囲炉裏へと舞い、赤く黒くそして灰になってゆき朽ちる。
「行って良いのですね」
「うむ‥‥北條の許可は下りた。その事は好きにして良いとな」
 何をしておるのか一体。馬鹿馬鹿しい騒ぎを起こした元凶には毒づきたくもなる。初老の男は煙管の煙を荒々しく吐く。
 忍び同士の争いは前からあった事。ただ闇から闇へと消えていただけだ。里同士の小競り合いなど本来なら不問に終わるはずである。犬神や朧谷など正直言ってどうなろうと構った事ではない。むしろ弱体化してくれたほうが寒河一族が伸し上がり生きてゆく為には好都合という所。
 だが北條、諏訪を巻き込む争いとなると‥‥事は大きくなる。以前より敵対する里がこれを機に動かぬとも限らぬ。諏訪が切り崩しにかかるなら北條を支持する寒河流としても黙ってはおれぬ。
 だが。
「里の者は動かせないぞ。わかっておるな」
 先の合戦で戦力は疲弊した。アヤカシの勢力は寒河の精鋭をもってしても犠牲を出さずに済むものではなかった。
 後を補充する者はあるが、此度は別に上勢力の機嫌を伺うものではない。別に傍観していても構わないのだ‥‥が。
「私だけが行って参ります。ただ情報収集に使う者は連れて参りますが‥‥」
 静かに宣する寒河 李雲。北條流の弱体化は望まぬ。無為な争いで傷を広げるのは意に添わぬ。
「顔は表に出さぬつもりです」

●歓楽の都
 忍びの気を消し、潜み集める情報。朧谷の代表を狙う犬神の暗殺者は既にこの街に身を隠している。少なくとも一人は顔を掴んだ。
 金のあるどこぞの青年と扮して李雲自らの護衛として集めた開拓者の手勢。その信頼度を測っていた。
 聞き及んだ決行の日が迫る。賭仕合までの日取りを考えると変更はないだろう。
 宿の一角で酒を酌み交わしながら、李雲は打ち明ける。
「凶行を寸前で止める」
 相手が何人で決行するのかは掴めていない。相手もその道の者である、ぎりぎりまでは身を揃えないであろう。全員を押さえるにはその時しかない。
「代表者を張れば我々が暗殺を狙う者と間違われかねんがな‥‥」
 代表者の居場所は既に捉えている。護衛が既に付いている。手の者が様子を伺っているので、そちらはほぼ逃す事はない。
 護衛と接触されては犬神の者はそれ以上はもう後には引けない。殺すか殺されるかしかないだろう。
 接触させない事。そして無力化して捕らえ何も無かった事に闇へ葬る。傷つけてはいけない。
 賭仕合さえ成立させてしまえば、後は問題が少なくなる。その後に動けば今度は慕容王も容認はしないだろうから、全里を敵に回す事となる。
「私は顔を知られておる故に姿を晒すわけにはゆかぬ。事は全て闇に終わらせたい」
 苦いものでも飲むかのように酒を飲み干す。飲めと勧められて杯を口にする開拓者。
 さて、どのように‥‥。


■参加者一覧
恵皇(ia0150
25歳・男・泰
露草(ia1350
17歳・女・陰
煉(ia1931
14歳・男・志
劉 厳靖(ia2423
33歳・男・志
喜屋武(ia2651
21歳・男・サ
真珠朗(ia3553
27歳・男・泰
難波江 紅葉(ia6029
22歳・女・巫
新咲 香澄(ia6036
17歳・女・陰


■リプレイ本文

「代表の居所は間違いないのだな」
 決行の日と目される夜を目前にして煉(ia1931)は念を押して尋ねる。連日連夜、宿を空けて街に消え入る依頼人と顔を合わす機会も少なかった。
 寒河 李雲の表情は変わらないが、今宵のその瞳は自信に溢れているとは言えない。最後まで確認は取れなかったのであろう。町人を装っているとはいえ顔は割れている李雲。手の者にとっても朧谷の衆は一応敵方になるわけで、うかつな接触はできないので情報収集には限りがある。
「ここで休んでいる‥‥という事になっている。少なくとも襲撃の的はそこから変わっていない」
 待ち伏せる場所は変わらず。
「忍び同士の争いなんてねぇ。私としては好き勝手にやってくれって感じなんだけど」
 気だるげに難波江 紅葉(ia6029)が格子窓から差す夕日の明かりを眺めて呟く。指に絡めた黒髪。雨にでも濡れれば落ちてしまう染料だが、紅の髪はどうしても目を引きやすいのを懸念した。依頼の趣旨が護衛から変わった段階で調達して色を変えた。どうしても黒髪のおなごが良いとでもいう買客も居るのか。この街には妙な物も売っている。
「目立つから変えたけど‥‥仕方ないねぇ」
 やはり生来の髪と違うのは違和感がある。
「まぁ、やるからにはきっちり仕事してやるさね」
「全てを闇に‥‥」
 掟に縛られて生きる者達。自由に生きる開拓者達でもその影を引き摺っている者は居る。だがそれでも陰殻という閉鎖的な国の重い鎖よりは戒めが薄いのか。
 新咲 香澄(ia6036)も日頃は明るく振る舞っているが、その負う過去がある。
「ね、大丈夫。成功させるからね!」
 重苦しくなりがちな空気を払拭しようと、できるだけ朗らかな声を上げる。
「そうさ、その為に集められたんだからな。俺達はその眼鏡に叶ったんだよな、李雲さんよ。ま、何とかなんだろ」
 空元気と薄紙一枚とも言える笑い。でもここは笑った方が良い。劉 厳靖(ia2423)はあえて笑う。
 李雲の憂える瞳は依頼の失敗を懸念しての事ではない。いかに傷つく者を少なく事を穏便に収めるか、それは何度も口にされた。
 今まで血で血を洗う争いに手を染めなかったわけではない。この手で葬った事もあった。だが彼の考え方は少しずつ変質している。今まで閉鎖された社会の中で何も疑問に思わずやってきたが、先の合戦で違う世界にも触れた。陰殻はこのままで良いのだろうか‥‥その想いは胸の隅にわだかまり、燻っている。
「とりあえず日も落ちる頃合だ。そろそろ支度するかね」
 黙然と思案にふける李雲を残し、開拓者は立ち上がる。李雲は表立って動く事はできない。それなら俺達で綺麗に片付けてやろうじゃないか。

●伏せの仕掛け
 敵の数もわからない。一気に片付ける積もりで一斉に来るのか。それとも忍びらしく小細工を施してくるか。
 場所は町屋。手引きはできたとしても敵も事前に大掛かりな罠は用意できない。地の利は待ち受ける側にある。
「裏か表か、裏に賭けたからにはこっちに来てくれよな‥‥」
 雑多な物が並ぶ細い裏路地。両脇の建物には漏れる明かりが次第に増えてゆく。だが裏手の路地は暗がりに落ちてゆく。ここに先に潜む事によって目は闇に慣れる。
 手拭いや笠を用いて素顔を隠した開拓者達。固まっていては不意に誰かが現れた時に不審に思われるだろう。二、三人ずつに散り、路地の様子を確かめる。
 そっと木箱の位置をずらし、建物の隙間を抜けられないように障害物とする。放置された雑多な荷物も封鎖の役に立つ。
「屋根‥‥上がれそうだな。誰か登るか?」
 煉が軒下に置かれた醤油樽を指差す。体格が良すぎて忍ぶのも難しい喜屋武(ia2651)が首を横に振る。
「俺と喜屋武は脇に潜んだ方がいいだろう‥‥笠、邪魔になるか。仕方ないな」
 立て掛けてある竹竿に細工を施す恵皇(ia0150)が忌々しそうに用意した笠に手を掛ける。いざ飛び込む時に引っ掛けては仕方がない。路地の奥に置いておくか。
「包帯の覆面というのも怪しい物だが」
 いざとなれば身体を張る構えの喜屋武。人目に付けば図体も相まってこの上なく怪しい見てくれだ。
「では上は俺か」
 どうせこの狭い路地では用意した弓を射ようにも射線に人や物が邪魔になる。小柄な身体を登らせ暗闇の屋根に身を伏せる煉。
 合図に音は立てられない。恵皇の潜む建物脇に近い場所に身を置く。目を凝らしていれば煉の出す手を合図に敵の接近を確認できる。

 少し離れて別の路地から回り込む真珠朗(ia3553)。劉と紅葉も暗がりを楽しむ二人連れを装い襲撃を最初に察知する役割を担う。劉は深網笠を被り、紅葉はいつでも顔を隠せるよう手拭を懐に忍ばせている。宿の向こうからは露草(ia1350)が歩いてくる手筈だ。

●密やかな捕縛
 意識を研ぎ澄まし周囲の気配を探る劉。来る‥‥。横に佇む紅葉の黒い瞳を見て頷く。
「なにこんな所誰も通りすがりやしないさ」
 両手を垂らして必要とあらば刀を抜ける自然体の構え。
「そんな事言って誰か来たら嫌じゃない、ねぇ。ほらこっちにおいでよ」
 待つ者達には聞こえる声。やってくる襲撃者達にも聞こえただろう。劉の裾を引いて紅葉は建物の脇に引き込む。
 何気ない体を装って路地を抜けてゆく男達。脇に身を寄せた二人連れを一瞥するが、関心も持たぬ様子で通り過ぎる。
 暗がりに寄り添う振りをして次々と抜けてゆく者達の気配を伺う。六人か、少数で来たものだ。これなら運ぶにも困らぬだろう。
 関心を見せてはいけない。まだ、その時を待つべきだ。男達の足元を小さな鼠が駆け抜けてゆく。

 紅葉の声を聞いた露草が市女笠に隠した顔を伏せるように淑やかに歩き出す。約束へ向かおうとするのか裏路地を急ぐ女。そのかんばせは薄布に隠れてわからない。
 符を握り締めた手は長い袖に隠れ胸に当てられている。正面から急ぎ歩いてくる男達に道を譲るように脇へと避ける。
 小さな虻がその袖から飛び出して一人の男の首筋をちくりと刺す。
「‥‥?」
 虫が刺した毒が身体を巡る。変調に不審を感じて見回すが、露草は同じ調子のまま背を向けて歩む。緊張に少し汗が滲むがそのそぶりは見せない。
 立ちはだかるように路地へと飛び出す恵皇と喜屋武。男達の顔つきが変わり、懐に忍ばせていた武器に手を掛ける。露草が振り返る。
 無言で打ち込む空気撃。毒の効果を受けていた男が足を踏ん張りきれずによろめく。自らに不動を施した喜屋武が男の一人をの襟首を掴む。抜き放たれた短刀が脇腹を凪ぐ。
 痛みが身体を襲うがその手は離さない。腕の筋肉を更に盛り上げ、男の首を締め上げる。必死に抵抗する男の短刀が更に身体を傷つけるが、ひたすらに耐えて力を込めて締め落とす。
 屋根に立ち上がった煉が弓で男達の退路を塞ぎ、その間に離れて待ち構えていた者達が駆け寄る。一人の放った手裏剣が劉の肩に命中する。
 香澄の呪縛に動きを鈍らせた男が力の歪みに捕らえられ、苦痛の呻きが唇から漏れる。
「何者だお前ら!」
「さぁな。そんなに急いでどこ行くんだい兄さん達?悪いが、金目のもん置いてってくれないかな」
 不敵な笑みを笠の下に浮かべる劉が肩の肉に刺さる手裏剣を抜き捨て、両手に刀を構える。一応は物取りの体でも装っておこうか。
 素早く飛び込んだ真珠朗が組み付いた相手を空気撃で突き飛ばす。無言の混戦となる中で誰かの刃を受ける。
 闇に包まれた路地が双方の滴る血に濡れる。
 倒す側から組み伏せた恵皇が荒縄で男達を拘束する。声を上げようとする者には鳩尾に拳を叩き込む。
「お前さんらに恨みはないんだが。黙っててくれよ」
 竹竿に施した仕掛けは使う必要はないか。逆に音を立てて注意を引きつける事になりそうだ。
 他に追撃の者が居ない事を心眼で確認した煉は弓を射る事を止め、屋根から下りて乱闘に加わり短刀の鞘を男に突き込む。相手も急所を避け、反撃を振るう。突くと見せかけて惑わして繋いだ攻撃が胸に一撃を与える。耐えきれなかった男が膝を地面に突く。
「逃さないさ‥‥」
 劉が刀で受け流して相手する男に真珠朗が隙を突いて後頭部を蹴り薙ぐ。せこいと言われようが先手を打って更に人数の上回るこちらだ。確実に倒させて貰う。急所を狙った追い討ちにその男も沈む。
 用意しておいた布で露草が目隠しや猿轡をして回る。相手は何をするかわからない忍びの者。舌を噛まれるのを警戒して猿轡の前には口中に包帯を詰める。
「死なれても困るからね、回復だけはしといてあげるよ」
 傷つけないように、との任務だが本気の戦いだ。手加減したとはいえ重態寸前の者も居る。運ぶ間に命を落とされても困るから‥‥と紅葉が手当てを施す。
「これから連れて行くというのに怪我してちゃ歩けんさね。‥‥ほうらどうだい」
 そう問うても声を出せない男は睨み付けるだけだ。

「敵を怪我させないために自分が怪我をしたら世話がないな。」
 紅葉の治療を受けて喜屋武が苦笑いする。締め落とす事を優先して刃を受けたのでかなりの傷を負った。急所を避ける為に肉を切らせたので見た目は結構ひどくやられている。
「血の跡は外套で隠せばいいさね」
 それでも一応手拭で外套に付着した血は拭い取る。

●束縛せし後
「連れ立っては不審でしょうし、ある程度ばらけて運びますか」
 顔を隠した手拭を外し、真珠朗が片目を覆う白い髪を掻き上げる。
「恐ろしきは人の業。夜の闇より、なお暗い。くわばらくわばら」
 散り散りに外套に包んだ男達を抱えて運ぶ開拓者達。酒の過ぎた者を介抱するかのように演技の表情を施して。

 李雲が用意しておいた空き家。そこへ男達を放り込んで、やっと一息つく。‥‥だが、まだ油断はならない。
 見張りに付く者は無言を心掛ける。
 包帯に唾液を奪われて乾く口中には時々水を含ませてやる。後で食べ物をやる時には口に押し込んでやらねばならないか。見張る間は緊張が続く。

「うーん、これで上手く収まるといいんだけど‥‥ね」
 宿に戻った香澄が腕を上げて身体を伸ばす。
「ボクたちに出来ることはしたよ。あと手伝うことある?」
「いや、とりあえずは見張って拘束しておくだけだ‥‥」
 見事な手際をしてのけた開拓者達に李雲は目を細める。少々その頬は疲れている。依頼を遂行する間、彼は何をしていたのか。そういえば連絡役の忍びと繋ぎを取っているはずだが、その姿も今回の依頼の者達の前には姿を見せていない。その胸の内の全ては明かされていない。
 賭け仕合をして終わる‥‥ものではないのか。
「闇から闇へ‥‥いったいいつ明るくなるってのかね」
 紅葉が手酌で酒の杯に口を付ける。側に座る煉にも勧めたが断られたので一人で飲んでいる。一人で淡々と飲んでもつまらない。後で見張りの時にでも持っていって口に含ませてやろうか。それぐらいは別にいいだろう。あの者達もつまらぬ掟に縛られ、行動を起こしただけなのだ。

 曰くありげな仔細の李雲の横顔を静かに露草が眺める。その視線は穏やかだが厳しい。次は何をするつもりなのか。
 ふと振り向いた李雲がその青い瞳を見やる。宵闇の森を前に見た記憶に残る瞳。
「そういえばあの時は‥‥礼を言ってなかったな」
「何をお考えですか」
 淡々と静かな言葉。気を利かせた仲間が少し離れた室内で寛ぐが、別に気を遣われるような空気ではない。
 一瞬微笑んだ李雲もその表情を消し、つまらぬ話とばかりに盃を口に運び沈黙の間を置く。
「腑に落ちぬ事があるだけだ。この度の揉め事に関係ないとは思うが‥‥いやまだわからない」
 つと寛ぐ面々を見やる。
「また開拓者に頼むかもしれないな」
 答えにならぬ答えを残し李雲は立ち上がり、外套を手に取る。
「済まぬが何日か見張りを続けていてくれ‥‥私は出掛ける」

「なぁに話してたんだ」
 茶化し加減に笑う恵皇。黙ったままの露草に肩をすくめる。
「あちらに布団を敷きましたから寝ましょ。今日は疲れちゃいましたけど、無事こなせて良かったです!」
 疲れたという割には一行の中で一番元気に見える香澄。紫の大粒の瞳が素直に輝いている。
「それでは女衆は下がりましょうか。こっちも早く休んで明日に備えなさいねぇ。見張り中に居眠りしたら最悪よ」
 紅葉も笑って立ち上がる。
「ああ、おやすみ」
 劉が手をひらひらと振ってごろりと畳に転がる。真珠朗が声を掛けるがそのまま寝息を立てる。
「おやおや、この季節にそんな事したら風邪引きますよぉ。あたしはちゃんと布団敷いて寝ましょうかね」