【負炎】深柳防衛戦
マスター名:雪端為成
シナリオ形態: ショート
相棒
難易度: 難しい
参加人数: 10人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2009/11/10 16:29



■オープニング本文

 深柳の里はかつてない危機に瀕していた。
 およそ100体ほどのアヤカシの一軍が里に迫っているのである。
 同じような状況は、大規模な合戦として緑茂の里でも発生していた。
 緑茂の里では、ギルド主導で開拓者の一軍と理穴の正規軍の共同戦線が張られているとのこと。
 それでもなお、魔の森からあふれ出るアヤカシたちとの戦いは一進一退だ。
 そしてあくまでも主戦場は緑茂の里だが、相手を選ばないアヤカシ達にとって、人の住まう場所は須く餌場だ。
 ゆえに、緑茂の里に比べれば少数といえど、深柳の里にもアヤカシの一団が迫っているのだった。
 幾度かの足止めや反攻作戦が功を奏したのか、今まで大規模な侵攻は受けていなかった。
 だが、緑茂の里への大侵攻と足並みをそろえたかのように、こちらにもとうとうアヤカシの一軍が接近。
 あくまでも一軍とはいえ、それを迎え撃つ開拓者たちも現状では少数精鋭で立ち向かうほか無いこの現状。
 今や、深柳の里の命運は開拓者達の手に委ねられたと言っても過言ではないだろう。

 それなりの防備を備えた里は、これまでにも開拓者達と協力して里の守りを固めてきた。
 同時に、多くの避難民を抱えつつも、アヤカシを迎え撃つ準備も備えてはいる。
 村で、武器を取って戦える人間の数はおよそ30名。
 ほとんどが狩猟用の弓や手作りの粗末な槍などを武器に反撃する予定。
 そこに迫り来るアヤカシは、鎧を纏った鬼の姿のアヤカシ、鎧鬼を中心に鬼たちで構成された一団。
 その大半は、小鬼ではあるが、大柄な豚鬼や鬼の姿が数匹確認されている。
 開拓者達は、里を守るために武器を取った里の人々達と共に、この一軍を退けねばならない。

 さて、どうする?


■参加者一覧
緋桜丸(ia0026
25歳・男・砂
川那辺 由愛(ia0068
24歳・女・陰
紅(ia0165
20歳・女・志
相川・勝一(ia0675
12歳・男・サ
真田空也(ia0777
18歳・男・泰
雲母坂 優羽華(ia0792
19歳・女・巫
蘭 志狼(ia0805
29歳・男・サ
柳生 右京(ia0970
25歳・男・サ
 鈴 (ia2835
13歳・男・志
北風 冬子(ia5371
18歳・女・シ


■リプレイ本文

【負炎】深柳防衛戦 リプレイ

●危機に瀕して
 里を襲った未曾有の危機、そのことを前に里の人々たちの心は乱れていた。
 だが、そんな里の人々の前に、ずいと姿を現したのは10名の開拓者たちであった。
 里の長に導かれるようにして、あつまった里の人々の前に居並ぶ開拓者の面々。
 その姿はさまざまだ。
 威風堂々とした立派な偉丈夫から小柄な少女まで。
 だが、共通するところはひとつ。
 その表情に村人たちと違い、諦めも怯えも見えないことだ。
 視線を集めた開拓者たちは、不安に沈む里の人々たちを激励する。
「‥‥貴方達、里を守りたかったら気張りなさい。良いわね!」
 川那辺 由愛(ia0068)は薄い胸を張り、背伸びしてまでそういって。
 彼女は、術を操る陰陽師、普段ならば人から畏怖の視線を向けられるところだろう。
 だが、今は居並ぶ開拓者の一員であり、それは彼ら里の人々にとっての救いの光明だ。
「里は重要だが、それ以上に里の人の命は重要だ‥‥絶対に護る」
 ぶっきらぼうに、それでもきっぱりと告げたのは紅(ia0165)で。
 そういわれれば、同じ里に住まう家族や仲間を守りたいと思うのは里の人々も同じ。
 応! と声を上げて、瞳に力を取り戻して、怯えを振り切り立ち上がり。
 里の人々は、忙しく働きだすのだった。

●準備を急げ!
「アヤカシが来るまで、出来るだけのことはしておきましょう!」
 深柳の里はぐるりと柵で囲まれているのだが、それを補修しさらには返しをつけていく作業が進む。
 その中に混じって手伝っているのは、相川・勝一(ia0675)だ。
 自身の背丈以上の長巻はひとまず置いての作業中。
 相川はまだ少年と言っていい年と背丈だが、そこは開拓者だ。
 志体持ちであるがゆえに、常人より優れた力や能力を生かして大いに手伝いをがんばっているようで。
「さすがに堀を掘るのは無理だが、柵の補強には十分だな」
 そういって、ひょいと材木を運ぶのは真田空也(ia0777)。
「ふぅ、もうすこしで鼠返しも設置完了ですよ、あ、空也さん手伝いますよ〜」
「そうか。ならこれを先につけておいてくれ。それが終わったら次の作業を‥‥」
 相川と会話するこちらの大柄な青年で、どうやら相川の知己のようだ。
 真田は柵の上に登っている相川に材木から削りだした鼠返しを渡して、相川はそれを柵に縛り付ける。
 さすがに柵の上部全てに返しをつけることはできないだろうが、こうしておけば少なくとも時間は稼げるはずだ。
「‥‥何処も人手が足りんのは同じか」
 忙しく働く人々を見て、そうつぶやくのは蘭 志狼(ia0805)。
 もちろん、そうつぶやきつつも手には資材や工具を持って、門の補強中で。
「出来る限りの事はしておくに限る‥‥川那辺、術を仕掛ける場所を教えてくれ」
 彼は自分が戦う場所になるだろう正門付近を集中的に補強中。
 そんなところにちょうどやってきたのが川那辺で。
「さすがに巻き込まれてはかなわんからな」
「そうね、なら一応鬼たちにはわからない程度に目印をつけておくわ。その場所に術を仕掛けるから」
 門の外にどうやら彼女は自身の力を尽くして術を仕掛ける模様で。
 そして、篝火をたいて夜を徹して作業は続いたのだった。
 
「いよいよ、やってきたよ!」
 街道を走って戻ってくる影は北風 冬子(ia5371)。
 空が白々と明けてくる時刻、思い思いに持ち場について仮眠を取っていた開拓者達にその知らせが伝った。
「数はどれくらいだ? 話では百と‥‥」
 問うたのは緋桜丸(ia0026)だ。
「ちらっと見た感じ、やっぱり百をすこし越えるぐらいだと思う」
 その言葉に、集まった開拓者達はそれぞれ、頷いて。
「ふむ、まったく大層な数で来たもんだ。まぁ、一匹残らず狩るだけだがな」
 そういってにと獰猛に笑みを浮かべる緋桜丸。他の開拓者達も戦いの予感にそれぞれ気合いを入れるのであった。

 里の中央に集められる非戦闘員の里の人々。
 老人や女性、子供達は、里の中央にあつめられていた。
 癒し手である雲母坂 優羽華(ia0792)は彼らに混じってその中で待機して。
 弓を構えた里の男達は、三隊に分けられて配備。その中央に二人の女性の開拓者。
 指揮を執る川那辺と紅は正面の門を見据えて戦いの始まりを待っていた。

 いよいよ遠方より迫るアヤカシ達の足音。
 怒濤の勢いで里の門に向かって突っ込んでくる小鬼達の群れ。
 それは、物見櫓から見下ろせば、まるで雪崩のようで。
 そして、雪崩のような勢いのままに、突っ込んできたアヤカシたちは一部が里の外周へと流れ。
 ある物は柵をよじ登ろうとしたり柵を破壊しようとし。
 また流れのままぐるりと里を取り囲もうとするのか、大物も数匹裏の門まで進むようだ。
 だが、まだ開拓者は動かなかった。
 戦場において、大事なのは機を見ることである。
 相手がどういう行動をしているのか、どういった意図があるのか、それを知れば先が読める。
 そして先が読めれば、こちらの行動が決まるのだ。
 いよいよ、防衛戦が始まるのだった。

●戦場
 不用意に門に近づいた小鬼や豚鬼たちの足下で轟と発動したのは陰陽師の術。
「地の底で、怨念よ形と成れ! 我らが敵を、貪り喰らえ!!」
 朗々と響く川那辺の声、発動したのは地縛霊。
 あらかじめ仕掛けてあった場所に踏み込んだことで発動したその術は、巨大な蛇の形を取ってアヤカシに襲いかかる。
 一斉に発動したその罠に巻き込まれ混乱したアヤカシ達を次に迎え撃ったのは空からの攻撃だった。
「今だ! 一斉射!」
 門の向こうへと、柵を越えて山なりの矢の一斉射だ。
 自らも弓を手に、的確に狙いを定めて放っている紅の声で、里の弓兵隊は矢を連続して放つ。
 罠と門で足止めされて動きが止まった機を狙った矢の雨。
 さすがに矢の1本や2本では倒れるアヤカシはいない、だがそれが雨あられと降り注げばどうだろう。
「中てようなんて考えなくて良いわ! 射てば中るのよ! ほら、方位良いわね、放てっ!」
 今度は、川那辺の合図に従って、弓兵たちが切れ間無く弓を放つ。
 硬い鎧や外皮を持つアヤカシにはさほど利かないだろうが、弱い小鬼たちには非常に効果があるようで。
 小鬼達はぎゃあぎゃあと声を上げつつ倒されて、瘴気へと還っていく。
 だがしかし、本当の敵はアヤカシ達の主力、大型の鬼たちである。
 鈍重ながら力が強く頑強な豚鬼、さらには大鎧を着込んだ鎧鬼の姿まで。
 彼らには里の弓兵たちの矢は利かない、装甲や外皮に阻まれてアヤカシ達を止めることは出来なかった。
 そんな鬼たちが門に取り付いて攻撃を加えれば、さすがの門といえども、じわじわとひしゃげ。
 ついには、門が破壊されてしまうのだが。
 門の幅は、それほどひろくなく。 柵を壊すよりは門をと勢い込んだアヤカシ達の前には二人の影。
「‥‥蘭 志狼、推して参るッ!」
 低く構えた槍をぶんと振るって、どっしりと腰を落として構えるその姿は門よりも堅牢。
 志狼は、咆哮を上げて、敵を引きつけて、そのまま小鬼達を槍の一降りでなぎ倒したのだった。
「どうした、その程度かッ‥‥! 来い、俺は此処だ!」
 さらなる大喝、迫り来る豚鬼の一撃を槍の一撃で弾くと、そのまま横薙ぎに槍をたたきつけて。
 同時に志狼とともに壁として門の場所に立ちはだかるのは、奇しくも同じ銀の髪。
「‥‥この程度の雑魚では斬った気にもなれん。他に手はないのか?」
 隣の志狼の長槍に勝るとも劣らない長大な刀は斬馬刀、振るっているのは柳生 右京(ia0970)だ。
 それを振るえば、小物のアヤカシなら一刀で叩き斬られてしまう剛の一撃で。
 そんな彼らの前には、とうとう相手の主力である鎧鬼の姿が。
 今はまだ、彼らが門の代わりとなってアヤカシの勢いを阻み。
 その間に、里の弓兵達が柵と志狼・右京に阻まれた小物たちを矢で狙って仕留めていくのだが。
「やつら回り込んでくるよ! 両側の柵に取り付いてるのもいるし!」
 伝令の一員として、武器を振るいつつ飛び回る北風の言葉のとおり、どうやらアヤカシ達は包囲作戦のようだ。
 だが、そこにもすでに布石はうたれていた。

「こちらは大丈夫です‥‥」
 言葉少なに、両側の柵の防衛にあたっているのは 鈴 (ia2835)だ。
 どうにかこうにか柵に取り付いて登ろうとしているアヤカシには柵の隙間から一撃。
 さらに、防備のせいで、まとまって柵を越えることが出来ないために、なんとか柵を越えたとしても。
「‥‥行かせません」
 鞘に収めた刀が一閃、小鬼を一撃で斬り倒すのだった。
 彼らのように柵の内部で防衛にあたる面々を指揮しているのは川那辺たち指揮担当である。
 里の中央から、どの方面にアヤカシがいるのかと、大まかな指示を飛ばす姿を鈴も確認して。
 孤独な闘いながらも、重要な役割を担う彼は、新たな敵へと向かって走るのだった。

 そして、その反対側の柵にて。
 こちらを守っているのは逆側とは対照的に、大音声が響く。
「柵を越えさせるわけにはいかないのでな!!」
 小柄な体のどこからそんな声が、というほどの気迫で、背を遙かに超える長巻を振るう勝一。
 普段は穏和なその表情も、今は仮面に隠れていて。
「ここで負けるわけにはいかない! 正義は勝つのだ! 負けるという言葉は俺の辞書にはない!!」
 まるで自分に言い聞かせるようにそういって、柵を越えて飛び込んできた鬼を迎撃。
 飛び降りる前に、長巻の長さを活かして横薙ぎに一閃し、地面にたたきつける。
「先手必勝だ! 倒れろ!!」
 どうと地面に倒れた鬼相手に、容赦のない振り下ろしの一撃でとどめ。
 そして成敗! と構えを決めつつ。
「ふ、我が剣に斬れぬものはない!」
 そういって、新たな獲物に向かう勝一であった。

 そして、さらに布石がもう一つ。
「やっぱりこっちにも来たな。だがそう上手くはいかねぇぞ」
 ぎりぎりと大きな弓を引いて、遠方の鬼をどんと射ったのは空也だ。
 すぐに武器を飛手に切り替えて、待ち構える空也。
「こっから先、通りたきゃ俺を倒してからにするんだな」
 そして彼のとなりには緋桜丸だ。
 アヤカシ達は正面の門にぶつかるとその勢いのまま中になだれ込んだ一団と別働隊があったようだ。
 どうやら里の左右に分かれてぐるりと回り込んだようで一部が里の左右の壁に攻撃を加えて。
 さらに、残る集団が左右から里をぐるりと回り込み裏門へと到達したのだ。
「鬼共そう慌てるな‥‥ 冥土の一番乗りは前に出な」
 緋桜丸はそう言って門の右手から回り込んで来た一団を前にして。
 逆に空也はその背後、門の左手に回り込んで来た一団を前にしているのだ。
 それぞれ正面の勢いに比べると、明らかに数が少ない。
 10匹足らずのアヤカシの群れ、そしてそれを前にひるむような2人ではなかった。
 まず動いたのは右の集団、緋桜丸にどっと小鬼達がつかみかかる。
 だが、それをすと躱しながら、緋桜丸が振るったのは両手の刃ではなく蹴りで。
 攻撃を躱されて、たたらをふんだ小鬼を一蹴り、体勢が崩れたところに刀を一撃。
「悪ぃな‥‥俺の牙はこの二本だけじゃないんでな」
 にぃと冷たい笑みを浮かべる緋桜丸、あっという間に小鬼達数匹をなぎ倒す。
 それを見て、今が好機と豚鬼の一匹が。豚鬼は手にした斧を振るう。
 だが、その一撃は、腕と交差した脇差しに阻まれる。
 重い一撃をあっさりと受け流す緋桜丸、そのまま斧の一撃をそらし、突きを交差で見舞って。
 ずぶりと豚鬼の体に突き刺さる一撃、そしてその刃を引き抜きながら勢いを利用して脇差しは豚鬼の首に。
「緋剣零式‥‥紅霞!」
 どんと一刀のもとに斬り倒されて瘴気へと還る豚鬼であった。

「そっちは片付いたみたいだな! じゃあ 正面まで回るか!」
 豚鬼の一撃を回避して、酔拳の動きで腕を引き込みながら、豚鬼の横っ面に拳を叩き込んで打ち倒した空也。
 逃げようとする小鬼に 昏倒した豚鬼を投げ飛ばしてぶつければ、小鬼も豚鬼も瘴気に還り。
 ざっと見れば、裏門を目指してきた鬼たちは全滅した模様。
 裏門を警戒していなければ危険だったろうが、実力者2人が連携して守りについていれば、これしきの数ものではなく。
 2人は、かねてからの打ち合わせのとおり、アヤカシ達が通ってきた道を逆にたどるために動き出した。
 それぞれが単独で里の外周を逆行し正面へと向かい、アヤカシ達を挟撃する作戦である。
 左右に分かれて、里の外周を進む緋桜丸と空也、その途中で柵に取り付くアヤカシ達を倒しつつ。
 同時に柵の内部でも外側の緋桜丸と空也に合わせて、鈴と勝一も正面へと移動。
 ついには、アヤカシ達の残存兵力を正面へと逆に包囲することに成功したのであった。

「まだだ‥‥まだ終わってはおらんぞ!」
 志狼は槍を振るいつつ、じりじりと下がって。
 志狼と右京そして、指揮を川那辺に任せた紅の3人は正面の敵を何とか抑えていた。
 小物は数を減らしたとはいえ、残る大物を倒すのは容易ではなく。
 里内になだれ込まないように必至に押しとどめるのがぎりぎりで。
「ほう‥‥すこしは出来るようだな。ならこの一刀にて、塵に還るがいい」
 気合いとともに右京が放つ両断剣は豚鬼を一撃で斬り倒すのだが、さらに攻め寄る鎧鬼の姿。
「負けられない。この戦いはっ!」
 紅はそういって、がっしりと鎧鬼の攻撃を受け止める。
 だが、3人では限界があると思われた次の瞬間、後続のアヤカシ達に斬り込む空也と緋桜丸の姿。
 そして加勢に加わる鈴と勝一がなんとか間に合ったのである。
 アヤカシの優位はその数と勢い、その両方が殺された今、矢の波状攻撃で疲弊したアヤカシは恐るるに足らず。
 あっという間に数を減らされ、開拓者達の猛攻によって一気に形成は逆転した。
「これが‥‥手向けよ!」
 川那辺が放った斬撃符は、残った鎧鬼を一撃し、他の開拓者の刃が次々に鎧鬼を穿つ。
 ついには、アヤカシ達はすべて瘴気に還り、戦場は静寂を取り戻すのだった。
 一瞬の後、里の弓兵達が歓声を上げれば、里の人々も皆声を上げて。
 里を守りきったのだと、開拓者達もやっと腰を下ろして息をつくのだった。
「いやぁ、疲れたな勝一!」
 そういって空也が勝一の頭をわしわし撫でれば。
「はふ、なんとかなったでしょうかー‥‥って、頭はだめぇ」
 へにょっとへたりこむ勝一だったり。
「私達全員で勝ち取った勝利だな。祝い酒、といきたい所だ」
 歓声のなか、ほうと息をついて紅が言えば。
「‥‥それより甘味を‥‥いや、何でもない」
 と、雲母坂から傷の手当てを受けながらつぶやく志狼。
 やっと開拓者達は、力を抜いて笑いあうのだった。

 防衛戦は無事成功、アヤカシの集団を見事撃破した開拓者たち。
 里では、勝利を祝って賑やかに宴会が続いたのであった。