狙撃手求む!
マスター名:雪端為成
シナリオ形態: ショート
相棒
難易度: 普通
参加人数: 8人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2014/01/06 17:44



■オープニング本文

 泰国を飛行船で飛び回り商売をする女商人、シュンレイ。
 彼女はその日も、とても困っていた。
「シュンレイ様、船員に関しては何とかなるのですが、やはり問題はアヤカシです」
「あー……それじゃあやっぱり専用の護衛を雇うべきか。うう、金がかかるなぁ……」
「シュンレイ様、命あっての物種です。こういうときはどーんとお金を使うべきです」
「うーん、そうなるとなぁ……折角良い酒を仕入れられると思ったのに……」
「……それって、自分用ですよね? 却下です。さ、とっとと開拓者に依頼をお出しするのです」
「…………ハイ」

 玉麒麟号という小型の飛行船で、各地を飛び回る女商人シュンレイ。
 彼女は今回とある場所へと急ぎの荷物を届ける仕事を受けたのだという。
 玉麒麟号はその速力が自慢で、さらに主のシュンレイはその胆力が自慢だ。
 どんな危険な場所へでも、最速で荷を届ける命知らずの女傑として名を馳せているのだが……。
 今回はちょっと困った問題があるようだ。
 今回予定している航路に、アヤカシの群れが確認されたのだという。
 もちろん、危険な航路を行くことの多いシュンレイだ。
 船には砲や大型の弩も装備されており、シュンレイもその相棒カラクリ、ツバメも戦いは得意である。
 だが、今回は相手が悪かった。
 人面鳥、というアヤカシがいる。
 本来は低空を飛行する人面を備えた鳥型のアヤカシで、魅了や知覚攻撃を得意とするらしい。
 だが、今回航路上に出現したのはその亜種の群れであった。
 航空を舞う大型の人面鳥で、しかも魅了や呪声では無く、真空刃や瘴気弾、そして火炎弾を使うとか。
 しかも接近してこようとはせず、船の周りをしつこく飛び回り、延々と遠距離攻撃を仕掛けてくるという。
 そう出られてしまっては、船からはどうすることも出来ないと言うわけで……。

「よし、これで良いだろう。『狙撃手求む!』」
「……厳密に言えば、狙撃では無く遠距離攻撃であれば何でも良いのですが……」
「いいじゃないか。それに、『狙撃手!』ってなんか格好いいだろう?」
 そんなわけで、今回シュンレイの玉麒麟号は護衛として狙撃手を募集しているようだ。
 銃、弓、投擲武器に遠くまで届く術なら何でも良いだろう。

 さて、どうする?


■参加者一覧
アーニャ・ベルマン(ia5465
22歳・女・弓
レヴェリー・ルナクロス(ia9985
20歳・女・騎
猫宮 京香(ib0927
25歳・女・弓
九条 炮(ib5409
12歳・女・砲
叢雲 怜(ib5488
10歳・男・砲
エドガー・バーリルンド(ic0471
43歳・男・砲
リズレット(ic0804
16歳・女・砲
空亡(ic1042
38歳・男・砲


■リプレイ本文


「依頼を受けてくれて助かったよ! まぁ狭い船だが、手が必要になるまではゆっくりしていてくれ」
 小型快速飛行商船「玉麒麟号」に乗り込む開拓者達を、依頼人のシュンレイは暖かく迎えた。
「お久しぶり。変わり無く元気に商売を続けているようで何よりね」
「おや、いつぞやは護衛で世話になったな、レヴェリー! ……と、そちらはお友達かね?」
 レヴェリー・ルナクロス(ia9985)の後ろの猫宮 京香(ib0927)にシュンレイが目を向けると。
 するとレヴェリーは誇らしげに、京香を紹介して。
「ええ、一緒に依頼に参加することの多い相棒かしらね。弓の名手だから、同行して貰ったの」
「猫宮京香と申します。以後お見知りおきを」
「それは頼もしいな! 今回はよろしく頼むよ」
 そういって二人は船上にあがった。その後も続々と開拓者がやって来る。
「はいは〜い、長距離スナイパー、いりませんか〜? 抜群の命中力ですよ〜」
「見事な弓だ。さぞかし腕前も凄いんだろうな。その腕の冴えを楽しみにしているよ」
 白銀の見事な弓を褒め、アーニャ・ベルマン(ia5465)を歓迎して。
 どこか、依頼人のシュンレイを値踏みするような視線でにやりと笑うエドガー・バーリルンド(ic0471)に。
 落ち着いたたたずまいで静かに船に乗り込む空亡(ic1042)。
 そして続いて乗り込んできたのは、一人の少女と見間違うほどの美しい少年、叢雲 怜(ib5488)だ。
 目を引くのは背丈よりも大きな長銃だが、それ以外にもう一つ。一抱えありそうなぬいぐるみを手にしている。
 紅と蒼の綺麗な瞳でじっと迎えのシュンレイを見上げて、一言。
「お昼寝の時にだきゅだきゅする縫い包みは、船の中に持って入っても大丈夫なのだぜ?」
 シュンレイは元開拓者であり、見ればこの少年が幼くとも優れた砲術士であることは分かって居た。
 だが、さすがにその質問には面食らったようで。
「だ、だきゅだきゅ……ああ、ごほん。あー、もちろん大丈夫だ。広い部屋は用意できないがね」
「構わないのだぜ! 三食お昼寝付きだから、頑張るのです!」
 そして、最後の一人、リズレット(ic0804)はすこしおどおどしながら船に乗って。
「リズレットと言います。よろしくお願いします……あの……」
「ん?」
「あの、見張りに加えていただけないでしょうか?」
「……そうしてくれればもちろん助かるが、いいのかい?」
「ええ、配置場所の兼ね合いもあるでしょうし、必要な事かな、と……」
「助かるよ……まぁ、細かい話は後々詰めることにしようかね。では改めて。ようこそ、玉麒麟号へ!」
 恐縮するリズレットを、シュンレイは大きな笑みで迎え入れて船内へ。
 こうして開拓者は7人は船上の人となった。
 いつも以上に備えを積み込んだ玉麒麟号は飛び立ち、いよいよ危険な旅路が始まったのである。


 冬の旅路は、静かに始まった。
 風はからりと乾いて晴れ渡り、さすがに空の旅となればなかなかの寒さだ。
 そんな中、開拓者達は早々にそれぞれの準備に取りかかっていた。
「今までの被害報告はこんなところか……しかし、結構寒いな」
 過去の事件報告をまとめた書き付けを見つつ、寒そうに手を擦り合せるエドガー。
 そんな彼に、船長の相棒カラクリ、ツバメがお茶を手渡した。
「おう、すまんな……さて、皆集まったようだし、少し相談をしようか」
 本来ならば、船内で会話すれば良いのだが、小型の船であり今回は防備のための荷物が満載だ。
 そのため場所が確保できないとのことで、船の甲板にて相談中の開拓者たち。
 最初の相談は、船での見張りについて空亡が切り出す。
「私達だけでは、やはり穴があるからね……空と船の専門家の貴方達に御助力願いたい」
「見張りは四時間交代といったところかな。二人一組で四交代……要注意の時間は?」
 シュンレイが被害報告を眺めていたエドガーに尋ねると、
「襲撃は明け方か早朝だな。やつらこちらが油断する時間がわかってやがる」
 にやりと獰猛にエドガーは笑って応えて、相談は次の議題に。
「船の下にアヤカシが潜り込んだときは対応出来るかしら?」
 尋ねたのはレヴェリー。機械弓の手入れをする京香もそれが気になるようで首を傾げていれば。
「船の高度変更で対応出来ないでしょうか……」
 リズレットが提案すると船長のシュンレイが頷いて。
「危険が無い程度の上下動と、あとは船の旋回運動で対応してみよう」
「では、船を大きく動かす際はなにか合図を頂けますか……?」
 リズレットに言われたシュンレイは、船の備品管理をしているツバメに視線を向けると、
「それならば、合図用の小釣鐘を使いましょう。取舵の際は2点鐘連打、面舵では3点鐘……」
 こうして、船の高度変更や移動の際の合図も決まったようで。
 続いてはもう一つの懸案事項。敵の攻撃に対する備えだ。
「防火設備は?」
 お茶を啜りつつ、エドガーが問えば、ツバメが差し出すのは砂袋だ。
「消化用の砂です。火災時には船員も協力いたしますので」
 その言葉に、なるほどと頷いて。
「なぁに、玉麒麟号は快速商船だが、戦闘もこなせるよう燃えにくく頑丈な造りだ。多少は耐えるさね」
 にっとわらって自慢の船の防備を保証する船長のシュンレイであった。
 こうして、様々な備えと行動が決まったようで。
「じゃ、まずは私が見張りをしますね〜。あ、必要な人には望遠鏡も貸しますよ?」
 見張り一番手は、アーニャで、彼女はアメトリンの望遠鏡を手に飛行船の見張り場へと向かうのだった。


「空亡さん、花札しません?」
「……ふむ、丁度今手は空いているから構わないが……」
 のんびりとすすむ船旅の中、アーニャは空亡を誘って花札を初めて見たり。
 ぷかりと煙管で紫煙を燻らせて居た空亡は、アーニャと花札で勝負を始めるのだった。
 そこにふらりと通りかかったのは船長のシュンレイだ。見張り場を見やると、今は丁度交代時間のようで、。
「ツバメおねーさん。いろいろ教えて欲しいのだぜ!」
「ええ、構いませんよ。では雲から見た天気と風の読み方から……」
 怜とツバメが次の当番のようで。ならばレヴェリーと京香は非番だろうシュンレイは彼女らを探しはじめた。
 一緒に花札に加わろうと思ったのだ。そして船長が狭い船室を開けると……。
「ねえ、京香。弓の整備はもう終わったの?」
「ええ、でも、少し疲れてしまいましたね〜……あは♪」
 見張り当番を終えた京香はレヴェリーに笑いながらにじり寄った。
「ど、どうしたの? 京香、なんか楽しそうな笑みを浮べて……」
「レ・ヴェ・リーさん〜♪ ちょっと休憩しましょう〜♪ この枕でお休みをするのですよ〜♪」
 イタズラっぽく笑みを浮べて京香はなんとレヴェリーの胸を枕代わりに抱きついて寝台に転がるのだった。
 この二人、どちらも立派な胸の持ち主で、たしかに枕代わりにはなりそうなのだが、
「ちょ、ちょっと京香。……その、見られたら誤解を招きそうなのだけど!?」
「誤解〜? 誤解、ってどんな誤解ですか〜?」
 きゃあきゃあと騒ぎつつ、仲良くぺたぺたしている二人。
「もう、京香! いいかげん……に……」
「……あら、船長さん。なにかごようですか〜?」
 レヴェリーと京香は、ばっちりシュンレイと目があったり。
「これはその、あのっ!!」
「……いや、うん。ごゆっくりー」
 ぱたんと扉を閉じて去って行くシュンレイの背中を、レヴェリーの悲痛な叫びが追いかけたとか。

 ちなみに、空亡とアーニャの花札には、シュンレイだけが参加したらしい。
 勝敗は、シュンレイの一人負け。動揺があったのかどうかは秘密である。
「おかず一品の賭け、忘れてませんよね?」
 アーニャの宣言通り負けたシュンレイはアーニャと空亡におかずを一品進呈したようで。
 アーニャはシュンレイから奪った一品をウキウキと。空亡もしっかりと一品多く堪能するのだった。


 最初に影に気付いたのは、明け方の見張りをしていたエドガーとリズレットだった。
「おいおい、リズレットの嬢ちゃん。そんなに怖がらなくてもいいんだぜ? 取って喰いやしないさ」
「は、はい、バールリンド様……」
 陽気に言われてもすこし怖がってびくびくしているリズレットだったが、視界の隅の異変にはすぐ気付いた。
 雲間にこちらに向かってくる一団有り。エドガーもすぐに気付いて望遠鏡を向ける。
 とうとうアヤカシがやってきたようだ!
「嬢ちゃん! すぐに合図を!」
「はい……船員さん、鐘をお願いします……っ!」
 リズレットは身軽に船内に駆け込んで伝言。
 そして二人とも銃をさっと取り出しつつ構えれば、すぐに打ち鳴らされる釣鐘と船員が伝える伝令の声。
 すると他の開拓者達はすぐさま飛び出してきて持ち場を固めるのだった。
 かーんかーん、かーんかーん。2点鐘が響く中、船はぐるりと旋回開始。
 すぐに船はアヤカシらの射程に捕らえられるだろう。
 だが、先に攻撃を開始したのは開拓者だ。銃も弓も、どれもが長い射程を備えた逸品が揃っている。
 狙撃手の名の通り、戦いは一方的な狙撃から始まるのだった。
「ふふ〜ん、近づく前にやっつけて数減らしましょう!」
 最も長い射程を誇るのはアーニャの弓だ。敵がこちらに近付く前に、次々に矢が放たれる。
 続いて放たれたのは銃弾の雨。
「……近づかれる前に、どれだけ減らせるかが勝負です……」
「おうその通りだ嬢ちゃん! まだ潜り込んでるやつらは居ないようだし、一気に減らすぜ!」
 リズレットとエドガーは、お互いに装填の隙を作らぬよう、まずは単動作での連射。
「狙いは頭部なのだぜ! 一撃必殺でいっぱいやっつけるのです!」
 ターゲットスコープを併用した精密狙撃は怜。身長よりも長い長銃を構えてこちらも単動作で狙撃連射。
 こうして何匹もの人面鳥が狙撃されるが、敵がこちらを射程に捕らえようとしていた。
 だがまだ開拓者の攻撃は終わらない。
 長距離狙撃の連射が続く中、今度は空亡の銃と京香の弓が弾丸と矢を放ち始めた。
「やれやれ……ウロウロと動かないでもらいたいね……。良い子にしていてくれ」
 空亡の静かな呟きと共に動きを見抜いて放たれたスピードブレイクが人面鳥の翼を打ち抜いた。
 そして、狙撃から逃れようと動き回る人面鳥の集団に狙いを定めたのは京香。
「これは相当な数の相手ですね〜。纏めて撃ち落としがいがあるのですよ〜」
 彼女はぎりぎりまで引きつけるつもりのようだ。すでに人面鳥は船を射程におさめ弾丸を放ち始める。
 だが、それを京香は意に介さない。
「そう簡単にやらせはしないわ……! 私の盾はそんな攻撃じゃ砕けないわよ!」
 レヴェリーが盾となって守ってくれるからだ。そして敵がまとまったところで、
「レヴェリーさん、ありがとうございます〜。範囲射撃いくのですよ〜。一気に落ちてくださいね〜!」
 烈射「天狼星」、衝撃波が敵集団をかき乱し、次々に落としていくのだった。

 ……敵の数はまだまだ多く、バラバラに船にまとわりつき始めた。
 開拓者の懸念の通り、船上面の守りが堅いと見て船底を狙うものもいるようだ。だが備えは十分!
「左舷後方下部にに反応あり、回避行動をお願いします!」
 アーニャが鏡弦でアヤカシを察知。
 すぐさま伝声管を伝って、操舵手と機関手に伝令が届く。すると鐘の音が響き、船は高度を下げ旋回!
 すると船の移動に追いつけない人面鳥が姿を現す。そこが勝機だ。
「一撃必殺、アーニャ・シュート!」
 狙い澄ましてアーニャの一撃。
「おっと! ……こういう船旅は、逆に珍しいものかな。さて、悪い子だね。逃げないでくれ」
 がくりと揺れた船さえ楽しみつつ、空亡も一撃。
「たとえ逃げ隠れしても狙う技はあるのさ。なあ、怜」
「うん、俺たちには死角なんてないんだぜ!」
 そしてエドガーと怜は、クイックカーブを使って次々に死角に隠れる鳥たちを打ち抜いていく。
「これ以上潜り込ませはしません……」
 そしてリズレットもクイックカーブに閃光連弾を組合わせて、敵をあぶり出すのだった。
 敵もただでは諦めない。船さえ落とせばアヤカシの勝ちだ。
 彼らは、つぎつぎ射貫かれつつも、船上面に集合した。
 起死回生の一手は、多数の火炎弾が混ざり合った巨大な火球だ。
 それが真っ直ぐに船へ。その前にレヴェリーが立ち塞がった。
「狙うなら、私を狙って御覧なさい! 船は落とさせないわ!!」
 渾身の気合いと共に全身からオーラが噴き出して、盾を中心に巨大な障壁を作り出した。
 高位の騎士のみが体得するスィエーヴィル・シルトによるオーラの障壁、それが巨大火球を受け止める。
 受け流したり、弾き散らせば火災の危険は残っただろうが、オーラの障壁は火球を飲み込み無効化した!
「さあ、反撃です〜! ……盾役とはいってもあまり無茶はダメですよ〜?」
 練力を大きく消費してがくりと膝をつくレヴェリーを京香が労い、開拓者は反撃を開始。
 次々に人面鳥を撃ち落として、ついには全滅させるのであった。


 こうしてアヤカシは無事撃破され船の旅は再開された。
「これでおあいこということなのですよ〜♪ なので遠慮無く使ってくださいね〜?」
「ちょ、ちょっと京香! ……もう、しょうがないわね」
 皆怪我が無いことを確認して一息ついたレヴェリーと京香。
 今度は、前とは逆に京香がレヴェリーを抱き寄せて、自分の胸を枕にさせていたり。
「えーと、まあお前さんたちはおいといて……」
「ちょっとシュンレイ!」
「……祝杯でも挙げるか!」
 シュンレイの鶴の一声で小さな宴会が船上で始まるのだった。
「これが、船長秘蔵のお酒ですか……シュンレイさん、花札しませんか?」
「アーニャ。勘弁してくれ。これっぽっちしか仕入れられなかったんだから、分け合って飲もうじゃ無いか」
 お酒と聞いてアーニャが花札勝負を挑みかけるが、船長は最初から降参してみんなに分けたようで。
「怜もあと4、5年経ってりゃ一緒に酒を飲んで労ってやるんだが、残念だなあ」
 祝杯を挙げつつ、エドガーが怜にいえば、
「んーと、お酒より船長さんに撫で撫でして褒めて貰いたいな!」
「そんなのでいいのかぃ? じゃあ、撫で撫でに加えて、だきゅだきゅしてやろう♪」
 とちょっと酔っ払ったシュンレイにぎゅむぎゅむと抱きしめられる怜だったり。

 もりあがる宴会。時期に空は夕暮の色に染まり、冬の高い空の下で、見渡す限りの夕焼け色になった。
 それをみて、酒を傾けていた空亡はふと目を細めてなにかを思案するような顔だ。
「……すごい景色ですね」
「ああ、こういうときは絵師の虫が疼いて、筆が恋しくなるな……」
 リズレットはそんな空亡の言葉に、改めてその平和で荘厳な景色を心に留めるのだった。