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■オープニング本文 「夏にゃ! 夏が終わってしまうのにゃ!」 「ぎゃーすぎゃーす!(終わってしまうのである!)」 にゃんにゃんと、喧しいこの猫又とそれに合せてぎゃーすと鳴く迅鷹。 この2匹はとある依頼でギルドにとっ捕まった、はぐれ猫又とはぐれ迅鷹であった。 海岸で、女性の下着を奪いまくるという狼藉を働いた猫又。名前は未だ無い。 彼は茶の毛皮に白い斑入りで足先だけが真っ白な足袋猫で見た目はかなり可愛らしい猫又だ。 しかし、実際は女性がきゃーと叫んで恥じらう姿が三度のねこまんまより大好きというエロ猫又である。 そしてその相棒の迅鷹もまたちょいと変わり種。 黒っぽい羽色で頭からぴょこんと白い頭飾りの羽が突き出たこの迅鷹。 迅鷹は言葉を喋ることは無いため、その真意は分からないが猫又に協力していたくせ者である。 「水着姿のおねーちゃんと遊ばせてくれないにゃら、大暴れにゃー!」 「ぎゃーす!(大暴れである!)」 にゃーにゃー、ぎゃーすかと五月蠅いこの2匹。 ギルドにとっ捕まってからは、実は依頼調役の庄堂巌の預かりとなっていた。 危険な依頼の裏を取ったり、アヤカシの調査をする危険な依頼調役。 時には力を借りたりすることもあったようで、意外と優秀な2匹なのだが……。 「………しばし、出てくる。後の世話はいつものどおりだ」 庄堂さん、この暑さで限界だったようで2匹を留守番させてお仕事に出かけてしまったようである。 そして、代わりにやってきたのは庄堂の友人で、ギルドの受付をやっている利諒であった。 この利諒くん、動物にはとっても甘い男で、 「まあまあ、おねーさんは無理だけど、今日はちょっと良いご飯だから我慢してね」 と、ニコニコ笑顔で豪華なご飯を2匹にあげていたり。 だが、利諒は甘かった。ワル知恵働くこの猫又、こっそり秘密計画が進行中であった。 そして数日後。 「にゅふふ、とうとう脱走の準備は整ったのにゃ!」 そんな猫又の言葉に、迅鷹はくりんと首を傾げる。 それはまるで、いつもエサをくれる利諒氏は? と尋ねているようなのだが。 「りりょー氏は、お昼寝中にゃ! ふふん、意外としっかり者みたいにゃが、戸締まりが甘いのにゃ!」 どうやら脱走の好機を得てしまったらしく、閉め忘れた窓からこっそり抜け出すエロ猫又と迅鷹。 「では、この近くに水泳の出来る湖があるそうにゃから、そこに向かうにゃ!」 こっそりとギルドで情報収集していたらしく猫又がそういって。 猫又は、迅鷹にはっしとつかまって一路湖を目指すのだった。 そして数時間後、2匹が逃げたことに気付いた利諒と丁度帰ってきた庄堂。 置き手紙が一枚。 『遊びに行ってくるのにゃ、そのうち戻る(署名のところには肉球のハンコ)』 2人は深々とため息をつきつつ、お財布から私財を投入して依頼を出したのだった。 依頼内容は、2匹の捕獲だ。 さて、どうする? |
■参加者一覧
神町・桜(ia0020)
10歳・女・巫
柚乃(ia0638)
17歳・女・巫
荒屋敷(ia3801)
17歳・男・サ
エメラルド・シルフィユ(ia8476)
21歳・女・志
クリスティア・クロイツ(ib5414)
18歳・女・砲
ラグナ・グラウシード(ib8459)
19歳・男・騎
雁久良 霧依(ib9706)
23歳・女・魔
焔翔(ic1236)
14歳・男・砂 |
■リプレイ本文 ● にゃーん、きゃー! けーん、うわー! にゃーん、いやぁー! けーん、ぬわー! 珍奇な叫びがこだまする、神楽の都にほど近い湖。 残暑の最中に、最後の水遊びや水練に開拓者や一般客でそれはそれは賑わっていた。 そこを狙うアヤシイ影二つ。 上目遣いで見上げては、にゃんにゃんと甘えて水着を盗み取るるすけべぇな猫又。 そして本心は不明だが、褌ばかり盗む珍奇な迅鷹。この2匹が騒ぎの元凶であった。 「……そのまま放置しといて良いんじゃねえの? 満足したら戻ってくるんだし……」 荒屋敷(ia3801)は白い褌姿で首を傾げ、その惨状を見て思うのだった。しかし 「まあ面白そうだけど、このままにしとくと被害ばかり増えそうだしな、とっ捕まえれば良いんだろ?」 と重い腰を上げ、まずは準備に取りかかる。 荒屋敷が用意したのは、異国ではボーラとも呼ばれる投げ罠の一種だ。 縄の両端に重しを結び付けた単純な罠だが、投げつけ絡みつければ動きを止められる便利なもので。 「さて、こんなところか。あとは水に入っとけば褌も水で堅く締まるし、重くなれば鷹にも盗まれないだろ」 と、ざばざば水中に進む荒屋敷。そんな彼の後ろを、天を仰いで嘆く男がひとり通りかかった。 「ああっけしからん、けしからんなー」 正義の騎士、ラグナ・グラウシード(ib8459)である。 残暑が厳しいのに、きっちり正装。湖面を吹く風にマントをなびかせた鎧姿だ。 じりじりと、日差しが照りつければ、鎧の表面はちりちりと熱を帯びる。 金属鎧よりは熱が籠もらないとはいえ、革鎧でも暑いものは暑いようで。 「たしかに私は鎧を脱いでも美しいがな! しかし、鷹は男を狙うと言うし、騎士は正装じゃい!」 くわっ! と顔を眩しい太陽に向けて宣言するラグナであった。 だが、実際の所彼の本心はちょっと別の所にあったようだ。 猫又と迅鷹が暴れて、方々で被害は出ているとは言えあくまでそれは悪戯扱い。 まだまだ湖には妙齢の女性陣が大勢、訓練や行楽のためにやってきているのだ。 それを眺めるラグナは、 「女性の水着をはぎ取る猫又とは、なんとうらやまけしからん! 私が成敗してくれようッ!」 ちょこっと本音をこぼしつつ、けしからんけしからんと繰り返し。 (*´ω`) こーんな顔をして、湖の周りをてくてくと警備に向かうのであった。 そして同じ男でありながら、あんまり水着姿にみとれるわけでもない少年が1人。 「悪戯コンビをとっつかまえればいいんだよなっ! 俺に任せとけって!」 そういって、元気に湖でばしゃばしゃ水練中な少年は焔翔(ic1236)である。 彼は囮役を買って出ているようで、とりあえずは普通に水遊び気分。 だがしかし、その褌はこれでもかときつく締められた上に、 「にかわでくっつけてちょっとやそっとじゃ取られない様にしてあるんだ! へへ、俺頭いいだろ!」 これは仲間にも秘密なそうだが、じゃあ脱ぐときはどうするのだろう……。 ともかく、3人の男性陣はこうして準備万端に湖にて待ち構えるのだった。 ● 一方、華やかで艶やかな面々は。 「……まるで反省が足りなかったようですわね。絶対に許すわけには参りません」 ゴゴゴゴゴ、と音が鳴り響かんばかりの覚悟で、湖にやってきたクリスティア・クロイツ(ib5414)。 彼女はこのたびの元凶の2匹にいささか縁のある、というか前回とっ捕まえた一員だ。 「今度は徹底的に……完膚なきまでに致しますので、如何かお覚悟を」 前回ですらあの2匹の心をへし折らんばかりのお仕置きだったのだが、果たして今回は……。 だが、今回は彼女の装いが多少普段とは違っていた。 普段は巻いている髪はすらりとストレートにして、水着はなにやら扇情的な赤いモノキニ。 「……あぁ、此のような格好をすることになろうとは……」 背中の開いた大胆なデザインのその水着姿のクリスティア。 「い、いけません。いけませんわ……」 恥ずかしげにも、しかしどこかうっとりと呟くクリスティア。 彼女のその色っぽい様子にラグナを始め周囲はかなり釘付けだったり。 そんな中をクリスティアは、ツリザオに擬装した銃を抱えてただ静かに待つのだった。 「イケナイ子……捕まえてお仕置きしないとね♪」 一方こちらは、はなから全開でその肢体を見せつけている女性、雁久良 霧依(ib9706)。 その衣装は異彩を放っていた。 彼女の豊かな胸を包んでいるのは黒のマイクロビキニ、異性は愚か同性の視線も集中してしまう。 だが異彩を放っているのはそちらではない、なんと彼女は褌姿だったのだ。 黒の褌姿で、 「大胆すぎたかしら♪」 と腰を振ってみる彼女、もちろん囮役なのだが、猫や鷹ではなく大勢の視線が主に集中しているようで。 「……むしろ、燃えるわね♪」 そんな状況を楽しむ雁久良であった。 そして囮役の開拓者はまだまだ続く。誰もが中々に華やかだ。 「また、あやつらは性懲りも無く……」 怒りを漂わせるエメラルド・シルフィユ(ia8476)、だがその様子はピンクのビキニだ。 夏の名残の陽気の下で、健康的なエメラルドに良く似合った衣装である。 そんな彼女をじっとみるのは、 「はぅ〜、綺麗なお姉さんがたくさんでどきどき! 同性ながら憧れちゃいます♪」 黒のジルベリア風水着「モノトーン・プリンセス」姿の柚乃(ia0638)だ。 普段はお嬢様然とした姿の彼女、今日は黒レースの水着姿がいつも以上に彼女を大人っぽく見せている。 上に羽織ったシャツは白地に青のイラスト付き。夏っぽい。 足には羽根飾りのついたサンダル。これもまた夏っぽい。 そして髪はくるりと一つに束ねて結い上げて、柚乃は活動的なお嬢様といった装いになっていた。 「猫又さんは何処かなー」 まわりをぐるりと見回しながら、水際でぱしゃぱしゃと遊んでみる柚乃。 開拓者達の準備は……たぶんおそらく……万端だ。 だが、彼女たちを猫又と迅鷹は静かに狙っている。 いよいよ、戦い? ……の火ぶたが切って落とされるのだった。 ● にゃーん! きゃー! ぎゃーす! ぉわー! 悲鳴が近付いてくる。それに即座に反応するかと思われた開拓者だったが……、 「いやーん♪ 来ないでー♪」 きゃっきゃとはしゃいで逃げる雁久良。 強力な魔術を駆使する彼女とは思えない一般人っぷりである。 ばしゃばしゃと水を蹴立てて逃げる雁久良、それに合せて彼女の胸がたゆんたゆんと……。 「むむむ! せくしーなおねーさんの気配にゃ! それっ!!」 謎の感知力でそれを察知したエロ猫又、雁久良へと全速力で猫まっしぐら。 だが、それこそが雁久良の狙いだった。 「……んふふ、丸腰だと思った? 残念♪ 受けてみなさい、深紅の衝撃っ!」 水着姿の彼女はこっそりネイルリング型の精霊武器を隠し持っていたのだ。 発動したのは睡眠の魔法、アムルリープだ。それを受けて猫又はその目をとろーんとさせるのだが……。 「にゃー! こにゃくそー!! 寝てたまるかにゃー!」 あっぱれ、根性で乗り越えたようで、そのまま突進。しゅぱーんと雁久良の水着を奪い取る。 あらわになる胸、集まる視線。だが、雁久良は全く気にしなかった。 「あら、結構根性あるわね……でもまだまだ行くわよー♪」 ずばずばとアイヴィーバインドを放って猫又を追う、いろいろ開放的な雁久良。 それに思わず男たちは釘付けになるのだった。 で、釘付けになっている男性2人。 眼福だ (・∀・) と良い笑顔なのはラグナで。 「大丈夫さ、俺が守ってやるよ!」 そういってニヤけを押さえつつ、援護しようとしたのは荒屋敷だ。 もちろん2人とも果敢に猫又を追う。視線はいろいろ泳ぎ気味だが、2人は歴戦の開拓者だ。 上手く猫又を回り込み追い詰めていくかに思えたのだが、 「っしゃー! まてまてー! 捕まえてやるぜー!!」 唯一、女性陣の様子に釘付けにならなかったお子様、焔翔に暗い影が落ちた。 それはあの変態迅鷹だ。 「ぎゃーす!(甘いな少年よ、いかにきつく固めようと、我が爪と嘴に外せぬ褌無し!)」 そんなコトを叫んだ気がする迅鷹、ひらりと飛んでくると焔翔の固めた褌をはらり。 「ん? なんか急に涼しくなったぞ?」 きょとんと首を傾げる焔翔、そんな彼の様子をじーっとみているのは……雁久良だった。 「……やーん可愛い♪」 「あ、ぶるっときた!」 何を見て可愛いと言ったかはご想像にお任せしますが、当の本人は我関せず。 すっぱだかで水に浸かっていたらぶるっと来たようで、いそいそとお手洗いを目指すよう。 そんな焔翔を見て、 「がははは! おーい、開放的な気分か〜!?」 と笑っていた荒屋敷だったが、そこにひらりと再び迅鷹。 焔翔や雁久良に目を奪われていた荒屋敷がまずは標的だ。 水で重くなった褌も、この迅鷹の爪にかかれば一撃粉砕、はらりとほどけて空へ……。 「……ありゃ? なんかやけにスースー………っ!!!?!?」 気付いたときにはもう遅い、慌てて前を隠す荒屋敷。 一方、鎧姿のラグナさん。自分は大丈夫と思っていたようだが、迅鷹は彼をも狙った。 鎧と言っても革鎧だ、まずはベルトがしゅぱーん。すると水を吸って重くなっていたズボンがずるり。 するとその下には可愛らしいやぎぱんつ。 「なっ! いつのまに……って、ぱんつまで持っていくのはやめるのだ!」 ここまで来るともう迅鷹の技は特殊能力の域だ。迅鷹はラグナを転ばせると、パンツまで奪い去る。 鎧も剥かれ、残ったのは決して手放さなかったぬいぐるみのうさみたんだけ。 うさみたんを死守したラグナの投げた投網、それがぐるぐると逃げていた荒屋敷に絡みついたりして。 「だあああ! 俺じゃねえー! ってか絡まって隠せねえどころか泳げねええ!」 「う、うさみたんだけは死守なのだー!!」 じたばたと逃げる2人を見て、 「……ぷっ♪」 噴き出した雁久良。それはナニかを見て噴き出したのか、2人の滑稽な様子に思わず噴き出したのか。 それは永遠の謎……というか謎にしておいた方が平和である。 ● 男性3人は一時撤退するも、すぐさま戦線復帰し投網やボーラで応戦し始めた。 懸命に追いかけ回す裸の焔翔、そんな彼が猫又を追い込んだ先には、エメラルダがいた。 「にゃ! おねーさん、前もあったことがあるにゃ? その水着、見覚えあるにゃ!」 じりじりとエメラルダの隙を窺う猫又。 「……その水着、お気に入りにゃ?」 「な、なに?! 気に入っているか、だと?! べ、別にそういう訳では……」 とたんにもじもじするエメラルダ。 どうやらこっそりお気に入りだったようだ。 「単に、親しい者から貰ったのだ! それだけだから……っ!」 「にゃははー! 隙ありにゃー!」 動揺して焦ったエメラルダの隙を捉えてしゅぱーんと水着を奪う猫又。 とっさに胸を隠すエメラルダに、ラグナの投網と荒屋敷のボーラが止まったり。 ……ああ、2人とも眼福、という顔をして停止中だ。 隠しつつも追いかけるエメラルダ。 だが、彼女がはしっこい猫又を心眼で捕らえて、必死に追いすがる。 その先には柚乃がいた。 「にゃはは、次はお嬢さんにゃ−!」 飛びかかる猫又……一軒大人しそうに見える柚乃についに魔の手が迫る! と思われたのだが……。 「っっっきゃーーーーーー!!!」 反撃は悲鳴だった。 エロ猫又に向けて、柚乃の悲鳴が炸裂。それは、吟遊詩人の放つ力ある音となって猫又をぶっ飛ばした! 重力の爆音、強烈なその一撃にぶっ飛ぶ猫又。くるくると空中を舞い、派手な水柱と共に落下。 それをぽすんと捕まえたのは……ぶっ飛ばした柚乃本人であった。 「にゃっ! 離すにゃ!」 じたばた暴れる猫又。だが柚乃はビーマイシャを使いもふもふと猫又を撫でる撫でる! 「にゃふぅ……な、なかなかの撫でられ心地にゃ……」 へろんとなったエロ猫又だったが。 「……さあ猫又さん、捕まえましたよ? 毛皮が暑そうです。いっそ剃ります?」 かくりと首を傾げて問いかける柚乃に、がくがくぶるぶる震えて降参する猫又であった。 そんな窮地の相棒を助けようと、まだ諦めてない男が1人。 ……いや、男かどうかは分からないが、迅鷹が一羽残っていた。 「ぎゃーす!!(今助けるぞ相棒よ!)」 飛来する迅鷹。だが、もうその時に勝敗は決していたのである。 「此は神罰ですわ……」 ざばっと水中から、水を滴らせて現れたクリスティア。 耐水防御をかけていた銃を手に、迅鷹に真っ向から閃光連弾を発射した。 「ぎゃーす!(ぐあっ目がっ!!)」 目つぶしを喰らった迅鷹、そこに荒屋敷の投げ罠とラグナの投網が飛んできて迅鷹をぐるぐる巻きに。 ぼちゃんと落ちた迅鷹、そこには怒り心頭のエメラルダにまだ開放的なままの雁久良がいて。 「捕まえたわ助平な鳥さん♪」 「とうとう捕まえたぞ! まったく許しがたい!!」 いそいそ水着を着けるエメラルダに、そのままでつんつん迅鷹をつつき回す雁久良。 こうして、猫又も迅鷹も大人しく捕縛されるのだった。 ● もちろん、今回もお説教はたっぷりと行われることになった。 「お二人共、もっと清純に生きて下さいまし」 清い心とはなにか、女性の肌をみだりに晒すことの罪深さ、そんな題材のお説教はクリスティア。 正座(!?)をした猫又と、迅鷹にこんこんと彼女はお説教をするのだった。 エメラルダも協力して、しこたま怒られた2人。迅鷹に至っては熱い砂で焼き鳥寸前だったり。 だが、まだおわらなかった。 「ふあっ……にゃんにゃさん、かぁいい」 「にゃっ? にゃっ!! にゃーーーーー!!」 猫又をがっちり捕まえたのは待ち構えて居たラグナだ。 この男、見た目に反して可愛いもの好きだ。 (*´∀`) こんな顔で猫又にがっちり抱きついて。 「にゃ!? ちゅーはやめるにゃ!! おねーさんがいいのにゃーーーー!!!」 (*´3`) こんな顔で迫るラグナ。もがく猫又、しかし力の差は歴然だ。 結果、ラグナにがっつりとチューされて、これが最大級のお仕置きになったよう。 それを見ていた女性陣は、自業自得、とばかりに猫又をほうっておいて。 とりあえず、駄賃がわりとばかりに夏の終わりの行楽を楽しむのだった。 ちなみに、名前は当人たちの気に入るものがなかったようで残念ながら決まらなかったらしい。 だがこのまま悪事を重ねると、エロ猫又に変態迅鷹あたりが固有名詞になりそうで。 それだけが、依頼人の庄堂と利諒の悩みの種だとか。 ともかく、一件落着。いろいろと阿呆な依頼だったが、無事解決されたのであった。 |