|
■オープニング本文 剣客、横嶋・信統。 彼は、武天の武家、横嶋家の末弟として生まれた。 横嶋家は兄が継ぎ、彼は生まれ持った剣才を活かし剣客となった。 天は彼に二物を与えていた。 一つは剣才だ。若くして才能を発揮して剣客として彼は名を上げていく。 そしてもう一つは彼の美貌であった。 鍛え上げられた体に、高い身長。 女性と見まごうような細面には傷も無く、優れた剣才も相まって女性の人気は高いという。 だが、才能ある物が驕り高ぶるのは常のようだ。 彼は、傲岸不遜な男であり、あまり評判は良くなかった。 結果、家を離れ彼はとある剣術道場の高弟として名を上げていったらしい。 そして数年前、剣術道場の主である老剣客は病気で亡くなり、道場は彼のものとなった。 それ以来、道場は彼とその仲間の溜まり場となったらしいのだが……。 ギルドに秘密裏に一つの依頼がもたらされた。 武天にある芳野という街の領主代行、伊住穂澄が正規では出せないという理由で持ち込んだ依頼である。 彼女は、芳野の街で最近、違法に女性が取引されている事件を追っていたのだという。 アヤカシの害等で、故郷を失い天涯孤独となった女性。 彼女たちを騙し、奴隷や商品として売り買いする者たちがいるのだという。 芳野にもそうした女性達が少数ながら見つかり、保護されたのだという。 もちろん、女性を物のように売り買いしようとした者たちは皆掴まり裁かれたのだが……。 今回やっとその黒幕が見つかったのだ。 その黒幕こそが、横嶋・信統だったのである。 彼は、剣術道場を隠れ蓑に、女性を誘拐したり騙す組織を運営していたのだ。 美貌で女性を騙し、籠絡して最終的には商品にしてしまう、そんな外道。 そんな信統に対して、一枚の書類が秘密裏に作られた。 それは、武天の治安維持に携わる老中、東郷実将の署名が入ったものだ。 『外道、横嶋信統は賞金首であり、彼に協力する仲間たちもまた賞金首である』 生死を問わず、彼らは犯罪者だと保証するこの書類。 これがあれば、この外道らを成敗するのに躊躇も要らないだろう。 ギルドを介さず秘密裏に打診されるこの依頼。 女性たちを商品として扱う外道、横嶋信統を成敗するのが目的だが相手は凄腕の剣客だ。 だが、これ以上犯罪を繰り返させないためには誰かがその手を下さねばならないだろう。 さてどうする? |
■参加者一覧
浅井 灰音(ia7439)
20歳・女・志
グリムバルド(ib0608)
18歳・男・騎
猫宮 京香(ib0927)
25歳・女・弓
長谷部 円秀 (ib4529)
24歳・男・泰
熾弦(ib7860)
17歳・女・巫
カルミア・アーク(ic0178)
24歳・女・騎
ノーヴェ=チェント(ic0336)
19歳・女・砂
アルバ・D・ポートマン(ic0381)
24歳・男・サ |
■リプレイ本文 ● その日も、外道剣客の横嶋が根城とする剣術道場では酒盛りが行われていた。 板張りの道場の真ん中で、刀を傍らにおいたまま酒を呷る男たち。 そんな部下達をじっと眺めながら笑う男が1人。彼がこの道場の主、横嶋信統だ。 怖い物はなにもない。住処もあれば、金もある。 自分たちの整った顔に釣られてきた女を騙して売りつければ良い金になるのだ。 もし敵が居れば、切り捨てれば良い。剣の腕でも並みの剣客には負けない自信があった。 彼らに怖い物は無かった……が、同時に彼らは犯罪者だと自覚もしていた。 だから油断はしない。いつ、追手がかかるかも知れないからこそ、横嶋も部下達も刀を抱いて酒を呷る。 外道だが、強敵。 はたして、こんな相手に対して開拓者達はどう出るのだろうか。 ● 今日は、その酒盛りに毛色の違う姿が1人いた。 部下達が興味津々で視線を向ける女は、熾弦(ib7860)であった。 歩き巫女だと名乗った彼女は、夜遅くにまだ灯りのついていたこの道場を訪ねたのだ。 宿を探しているのだというが、すでに時間は遅くどう対処するか困った様子の部下に、横嶋はただ一言。 「……外は暗いし、道場の隅で良ければ寝泊まりぐらいは勝手にしてくれ」 そういってにやりと笑った。 「巫女だと言ったが……本当の巫女か? それとも、他の仕事もしてくれるのか?」 にたりと嫌な笑みを浮べる横嶋に熾弦は首を傾げる。 彼は暗に、巫女の振りをして“別の商売”をしているのでは、と問うているのだ。 別のこととは何なのか、それは横嶋やその部下達の下卑た顔を見れば一目瞭然。 だが、そんな問いに熾弦は知らん顔。 「……ふん、まあいい。だが折角綺麗どころがいるんだ、酌ぐらいならしてくれてもいいだろう?」 「ええ、一宿の恩を受けたのですから、それぐらいでしたら」 にこりと笑う熾弦を囲んで、改めて酒盛りは続くのだった。 じろじろと無遠慮な視線を向けてくる部下達。彼らに囲まれて戸惑った様子の熾弦。 部下達はときには無遠慮に熾弦の体に触れようとして、それを困ったように熾弦は躱しつつ酌をして。 だがそんな輪から離れて、酒を飲む横嶋は熾弦の角をじっと見てにたにたと笑っているのだった。 端から見れば、無骨な男たちに囲まれた熾弦は言葉通り歩き巫女と見えないことも無いだろう。 だが、開拓者達は肝心なことを忘れていた。 角を持つ熾弦のような修羅は、俗に鬼族等とも呼ばれる亜人種だ。 彼らの数は少なく、そもそも修羅が世間に出てきたのも最近である。 ……そんな修羅の自称巫女がはたして警戒されないのだろうか? 当の本人、熾弦は表情に一切表さないものの、少しばかり焦りを感じていた。 彼女の役目は囮だ。仲間は外に控えており、突入の機を窺っているはず。 あとは熾弦が夜の子守唄を使って眠らせたところで外から襲いかかるという手筈なのだ。 強者気取りで驕り高ぶっている筈の一味、しかも酒盛り続きならば油断し尽くしているだろう。 そんな風に思っていた開拓者達だったが、一味は常に武器を手元から離さない。 そもそも、彼らがなぜ道場で酒盛りをしているのかというのにも熾弦は気付いた。 たとえ包囲されても、逃げやすく戦いやすいからなのだろう。こいつらは常に警戒しているのだ。 だが、たとえ自分の行動が囮だと看破されていても逃げるわけにはいかなかった。 酌をしながら、ちらりと熾弦は周囲を窺う。 飲んでいる部下12人と首領の横嶋だ。全員が帯剣しているか刀を側に置いている。 酒を煽り、酔っている様子なのはほんの数人だ。他は酒を飲みつつも素面を保っている。 対する熾弦。身につけているのは巫女装束だけだ。 実は彼女は武器を隠し持っていた。プレスティディヒターノで武器を隠しているのだ。 同時に、巫女装束として防具を擬装されしている。 その装備も13人もの剣客を相手にすれば心許ないが、あとは自分の力と技で何とかするしか無いのだ。 熾弦は静かに覚悟を決めると、横嶋を真っ向から見据えて言った。 「一宿の恩に余興でも如何でしょうか? 祭事に関わるこの身、歌と踊りで宴席に花を添えましょう」 いいぞいいぞと盛り上がる酔った部下達。それを静かに見ながら、横嶋は 「歌と踊り、か……折角の申し出だ、皆も喜んでいるしな。ひとつ頼もうとしようか」 変わらず、笑みを浮べたままそう応えるのだった。 だが、横嶋は熾弦の舞が始まる前に部下を2人ほど呼んで何かを指示した。 部下2人は落胆して、文句をぶつくさ言いながらも道場の入り口と裏口に向かって。 どうやらあからさまに警戒されているようで。 だが、それにも物怖じせずに、熾弦は舞と歌声を高らかに響かせるのだった。 ● 歌が始まったその時に、裏口を見てこいと言われた部下は文句たらたらで闇の中に視線を向けた。 たしかに、急に巫女がやって来たのは怪しい。だがそこまで警戒する必要があるだろうか? お頭も心配性だな。そんなことを考えながら、手下が灯りを点そうとしたその時。 「……今騒がれちゃ困るんだよ。うら若き乙女を囮に出してる以上、危険は即刻排除させてもらうよ」 男は手に持った手燭を取り落とし、喉を押さえた。 暗闇に潜んでいたカルミア・アーク(ic0178)の刃が男の喉を切り裂いたのだ。 声も出せずにもがき、絶命する男。 カルミアはそれを横目に、一気に裏口を駆け抜け、道場に向かう。 そして彼女の後を数名の仲間が続くのだった。 同時に、正面入り口にも4人の開拓者の姿があった。 見回りを命じられて、ぶつくさ言いながら出てきた手下の男がそれに気付いた。 大声で仲間に知らせようとする男、だが彼にすっと近付いたのは緋色の目の男。 「おぉっと、それは困るな。なぁに、イイ子にしてりゃァ、悪いようにはしねェよ……多分な」 一気に踏み込んだアルバ・D・ポートマン(ic0381)、虚を突いて男の腹に蹴り一撃。 さらに、ぐっと呻いた男の首をがっちりと捕らえて締め落として、彼はちらりと後ろの仲間を見やった。 ここから道場までは少し距離がある。音は聞こえていないだろう。 ならば執るべき手段は一つ。最速で踏み込むために邪魔な壁と粉砕することだ。 「……ええ、準備は宜しいですわ」 にこりと笑ってノーヴェ=チェント(ic0336)が魔槍砲を構える。 そして、裏口からカルミアらが音も無く道場を目指し。 表ではノーヴェが魔槍砲を構えたその時。 丁度、道場の真ん中で、囮の熾弦が舞を披露していた。 舞に合せて歌声が響く。それと同時に、酒を飲んでいた数名の手下がかくりと船を漕いだ。 酔いのせいで眠りに落ちたのか? 否、熾弦の放った夜の子守唄の力だ。 熾弦の身につけたローレライの髪飾り、それが燐光を発していた。 「……やはり開拓者かっ!! 女ァ、生きて帰れると思うなよ!!」 横嶋は吼えて、酒杯を眠りかけた部下達に投げつける。 同時に、仲間に向けても剣気を叩きつけて強引に注意を引いた。 熾弦の技による眠りは強引に起こされてしまえば解けてしまうものだ。 それに横嶋のようにあらかじめ警戒して身構えて居る相手には効果が薄い。 結果、まだ数名は眠りに落ちかけているものの、部下達は刀を手にじりっと熾弦を囲む。 獰猛に笑う横嶋を筆頭に、絶体絶命の窮地。 睨みあう熾弦と横嶋たち。手下達は今も飛びかかろうとするのだが、次の瞬間道場正面が吹き飛んだ。 「なっ!?」 その爆音に手下達は思わず視線をそらせる。道場の入り口周辺を吹き飛ばしたのは、ノーヴェの魔槍砲だ。 だが、その爆音にも揺らがずに横嶋は刀を抜いて、真っ直ぐ熾弦に斬りかかる。 熾弦は、とっさに回避。敵の輪から逃れるように跳びすさりながら、武器を擬装から復元。 戦舞布で攻撃をいなして回避するが、横嶋の腕前が勝るようだ。回避が間に合わず続く刃が迫る。 だが、2人の間に飛び込んできた影が。 長谷部 円秀 (ib4529)が、ノーヴェの魔槍砲で開いた壁の穴を突っ切って瞬脚で飛び込んできたのだ。 長谷部は抜き打ち、それを横嶋は受け止めて火花が散って、舌打ちと共に横嶋が下がる。 遅れて正面からアルバたちが。 同時に裏口からやってきたカルミアたちが、母屋と道場を繋ぐ出入り口を塞ぐのだった。 「帝国騎士の名に賭けて、アンタ等は此処で断罪させてもらうよ!」 そしてカルミアの声が高々と響いた。 「大丈夫でしたか? 随分と負担を掛けましたね」 「……正直、肝を冷やしました」 紙一重で横嶋の兇刃を防いだ長谷部は熾弦を背に護りながらそういえば、熾弦は頷いて。 「まだ数人、寝たままの者が居ます。一気に畳みかけましょう……私は横嶋の背後を」 戦舞布を奮って距離を取る熾弦。そこに飛びかかろうとする手下らもいるのだが。 「あらあら、もう好き勝手にはさせませんよ〜。悪い人達にはきっちりとお仕置きが必要ですね〜」 弓弦の響きと風を切る音。とっさに手下は刀を振って矢を弾くが、弾ききれずに肩口に一撃。 クロスボウから矢を放ったのは猫宮 京香(ib0927)。 「反省しても許してはあげませんよ〜。あはは〜、急所を射抜かれたい人からかかってくるがいいですよ〜」 にこやかに笑いながら彼女はそう宣言した。 矢を放つ敵がいるとわかりとっさに散開する手下達。 それだけで戦い慣れしていると分かる。彼らは散開して的を分散して猫宮を仕留めるつもりのようだ。 すぐさま猫宮を狙って部下達が動く。 だが、それを防ぐのは、ぶらりと刀を下げたまま無造作に立ちはだかるアルバだ。 「悪ィなァ。そう簡単に勝手はさせねェぜ」 不気味に明滅する魔刃をゆらし、にやりとアルバが笑えば手下の動きが止まる。 「さーて、そんじゃ行くぜー。今まで散々女性を食い物にしてきたツケ、此処で精算して貰うからよ」 裏口からずいとやってきた槍使いの大男、グリムバルド(ib0608)。 彼は手下数人を前にしれっと告げながら槍を構えて、 「頑張って抵抗しろよー………でないとたぶん、あの世に行っちゃうぜ?」 その言葉と共に、一気に踏み込んだ。 飄々と刃を構えるアルバ、道場の床板が割れるほどの勢いで突貫したグリムバルド。 2人が一気に手下達へと切り込んでいけば、途端に道場の中は叫びと血の匂いで満ちるのだった。 ● 猛烈な勢いで突進するグリムバルド。 カミエテッドチャージの一撃が、立ちはだかる男を1人はじき飛ばしてそのまま突進。 手下数人を前に、そのまま回転切りの一撃。倒れはしないが手下達はあまりの威力に体勢を崩す。 そこに飛び込んでくるのは猫宮の矢。 「ん〜、急所ががら空きですね〜。痛くても我慢してくださいね〜」 突進ではじき飛ばされた男の、急所に矢が尽きたってまず1人。 さらに、アルバも追撃。回転切りで体勢を崩した手下に近寄ると、 「悪ィなァ。手段選んでやれる程優しくねェんだわ」 踏み込んで一閃、足を切られて男は倒れ込む。これで2人目。 一気呵成な攻めに驚いた手下の1人は怖じ気づいて逃げようとした。 だが男の前には、ノーヴェ。 「あらあら……逃げるなんて、せっかくの男前が台無しですわよ? 此処は出入り禁止ですわ!」 にこりと笑う可愛らしい少女を前に、彼女相手ならばと手下は刀に手をかけるが、 「……逃げる気、ですか? それなら容赦致しませんわ」 「う、うるせえ! 痛い目見たくなきゃそこをどき……」 「此処は、通しませんって言ってるでしょ!」 経験や剣の腕は手下の方が上だっただろう。 だが動揺したままの一撃はあっさりノーヴェの槍に弾かれて、そのまま魔槍砲が男の胸に突き刺さる。 これで3人目。 横嶋は、巧妙に距離をとりつつ、この状況を眺めていた。 開拓者の囮作戦は見抜いていたが、その上で切り抜けられると奢りがあったのだろう。 予想以上に開拓者は手強い。逃げるのも手かと考えるのだが、それを許す開拓者では無かった。 「確かに良い顔をしているね。嫌な意味で、ね」 短銃を向ける浅井 灰音(ia7439)と、先程から機会を窺っている長谷部。 2人に挟まれた横嶋は、数名の部下と共に、初めてここで焦りを感じるのだった。 そして決着は一瞬だった。 見張りが2人最初に倒され、さらに3人の手下が倒れた。残りは横嶋含め8名。 横嶋の周りに手下3人。グリムバルドたちの周りに4人。 敵が動く。邪魔な長谷部を倒そうと、その背を狙って手下が斬りかかる。 「させないよ! 賞金首らしく此処で首落として逝ってもらおうか!」 スタッキングで距離を詰めたカルミア、背を狙う卑怯な手下に肉薄し一撃。 「そろそろ潰れて貰うぜ、死にたくなけりゃ抵抗すんなよ、手加減は無しだ!」 吼えて槍を振うグリムバルド、反撃を不動で硬質化した体で受け止めて、諸共に槍で殴り飛ばす。 「はいはい、逃したりはしませんよ〜。皆さん全員ここで命をかけてお仕置きされてくださいね〜」 体ごと壁際までグリムバルドに吹っ飛ばされた仲間を見て、怖じ気づいた手下。 彼の肩と足を射貫いたのはやはり猫宮の矢だった。 一気に倒される手下、それをみて横嶋は賭に出た。 手下2人と共に、開拓者に襲いかかる。1人は長谷部、1人は浅井だ。 強敵と見た浅井に、横嶋も刀を構えて飛びかかり2人がかりで倒そうとしたのだ。 横嶋は大上段から鬼切の一撃の構え。だが、横嶋を遮るようにひらりと布が舞った。 機を外された横嶋、その隙に長谷部は居合の一撃、浅井も同じく短銃の一撃で雑魚を蹴散らした。 そのまま長谷部と浅井が左右から迫る。横嶋に一瞬だけ隙を作らせたのは、熾弦の戦舞布だった。 「き、貴様ぁぁぁああ!」 吼える横嶋、だがさすがの彼も左右から迫る神速の居合の同時攻撃には対応も出来ず、 「道を正すに迷いなし。この業、お前に見切れるか?」 長谷部の刃は一切の情も無く。 「あんたみたいな外道を見逃してあげられる程、私も優しくはないんだ……ここで斬り捨てる」 強者相手には戦いを楽しむ浅井もただただ無慈悲に居合を鞘走らせて。 たったの二撃で外道剣客、横嶋は物言わぬ骸となるのだった。 残ったのはたった2人。2人は怖じ気づいて逃げ出そうとするが。 「逃げるつもりなら、お仲間と一緒に串刺しですよ?」 ノーヴェは、そういって魔槍砲を向けて。 「運も尽きたな色男ども、手前らは所詮その程度だったっつーこった……諦めなァ」 ぴたりとアルバが短銃を向ければ最後の生き残りも観念するのだった。 横嶋の敗因は、囮を見抜いたことで調子に乗って開拓者を甘く見たことだろう。 その代償を彼らは命で購うこととなった。 依頼は無事成功、しばらくは外道に泣かされる女性も減るだろう。 |