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■オープニング本文 「とある人物を追って頂きたいのです。借金の回収のために」 ある日、神楽の都のギルドを訪れた依頼人は、そう切り出した。 「私の主は、手広く商売をやっていまして、その中には両替商、いわゆる金貸しも含まれます」 身なりの良い壮年の男は、本当の依頼主である彼の主の代理人だという。 「それで先ほど言ったとおりなのですが、私どもの店で金を借りたまま返さない者たちがおります」 にこにこと商売人然とした笑顔を崩さずに言う男。 彼が語る詳細は次のようなものであった。 数ヶ月前、武天にある住倉という屋号の両替商に男たちがやってきたという。 借りた金はそれほどの額では無かったが、それを中々返済しようとはしなかったらしい。 その両替商は、後ろ暗い商売ではなく、手広く商売をしている中の一つ。 そのため、評判や体面を考えればそれほど強硬手段には出にくいという状況があった。 おそらく男たちはそれを知って、だから返済を渋り、踏み倒そうとしたと予想される。 そして少し前、とうとうしびれを切らした店の主人は、最終通告を出した。 それまでは店の評判の事を考えて、強硬手段には出なかったが、甘く見るなよ、と。 それを聞いた男たちは逃走した。 その逃げ込んだ先、それは風穴(ふうけつ)と呼ばれる自然洞窟だった。 夏でもほとんど気温は上がらず、深い場所では氷点下まで気温が下がるというその場所。 そのなかでもかなり巨大な洞窟の一つに逃げ込んでしまったのだという。 それが問題だった。 男たちの居場所を店の手の者は追跡していたのだが、彼らはそこまで戦闘向きではなかった。 逆に男たちは完全な武闘派。さらに地の利を得て洞窟に隠れてしまったのだ。 町中での潜伏などであれば、その住倉屋の手の者でもなんとかなるのだが、こうなると話は別だ。 というわけで開拓者に依頼を出そうと言うことになったのだ。 「正直、私どもで解決したいのですが、さすがに洞窟は専門外でして」 そういって、依頼の報酬を提示する男、それは相場から比べると少々高額で。 「借金を踏み倒す、というけちな男たちの割には、奴らは腕がたちます。これはその分も」 そして男は最後に付け加えた。 「……ああ、そうそう。男たちの装備品さえ回収してきてくだされば、借金の補填には十分です」 装備品さえ、という言葉が気になって聞き返せば。 「男たちの素性は洗ってあります。全員罪を犯した賞金首ですので……煮るなり焼くなり、ご自由に」 男は、きっぱりと殺してもよい、と言外に示して、にっこりと笑うのだった。 さて、どうする? |
■参加者一覧
梢・飛鈴(ia0034)
21歳・女・泰
からす(ia6525)
13歳・女・弓
レヴェリー・ルナクロス(ia9985)
20歳・女・騎
猫宮 京香(ib0927)
25歳・女・弓
杉野 九寿重(ib3226)
16歳・女・志
雨傘 伝質郎(ib7543)
28歳・男・吟
華角 牡丹(ib8144)
19歳・女・ジ
サナトス=トート(ib8734)
24歳・男・騎 |
■リプレイ本文 ●布石 「……てぇわけで、証文を渡して貰えませんかねぇ」 「ふむ、なるほど……それはなかなかに面白い作戦じゃのう」 雨傘 伝質郎(ib7543)が出向いた先は依頼主の元だった。 代理人に案内されて連れて行かれたのは古びた料亭の一室。 相手は依頼人の住倉月孤という老人。話を聞いた月孤翁は、ぽんぽんと手を叩くと、 「しばし待っとくれ。すぐに用意するからの」 と、証文をさらさらと書き上げていくのだった。 「……さて、これで良いじゃろう。ま、上手くいくことを願っとるよ……おや?」 そこでふと月孤翁が気付いたのは雨傘の顔だ。彼は凶相ににやりと笑みを浮べていたのだ。 「なにかおかしな事でもあったのかね?」 「そいつァ失敬、あっしはこういう莫迦が沢山出てくる依頼が好きでねぇ……思わず笑みが零れちまったのさ」 「ホッホ、そりゃ重畳。まぁ、うちの顔に泥を塗るような莫迦な連中じゃからのう」 そういって、月孤翁もにやりと笑みを返すのだった。 一方その頃、風穴へと案内された他の開拓者一行は、入り口の一つに来ていた。 「……っ! ………ふぅ」 ごとんと入り口を岩で埋めながら、小さく呻いたのは杉野 九寿重(ib3226)だ。 実は彼女は、怪我を負いながらもこの依頼に参加したのだ。 にじむ血は依頼主から提供された止血剤で抑え、包帯できつく締めてある。 だが、いかに常人より生命力で勝り治りも早い志体といえど怪我は怪我だ。 「大丈夫カ? さっきから時折傷を抑えているようだガ」 ちょっとなまった口調で問いかけたのは梢・飛鈴(ia0034)。 「はい、時折傷は痛みますが、大丈夫ですよ。戦闘時にご迷惑をお掛けしないといいのですが」 「大丈夫サ。作戦が上手くいけば先手が取れるだからナ」 と、もふらの面をしたままでこっくりと梢は頷いて。 そこに、依頼人の元から雨傘が戻ってきた。 「おや、お早いお戻りおすな。守備はどうでありんした?」 「あァ、物わかりの良い爺さんでな。しっかり証文を貰えたぜい」 「そいつはようござんした。こちらも準備は万端でありんすよ」 雨傘に艶然とほほえんで応える華角 牡丹(ib8144)。 彼女は豪奢な花魁の装いではなく、地味な姿であった。これも作戦のうちだ。 まず、罠にするための証文を手に入れる。 そして、敵の退路をなるべく減らすために入り口のうち一つをふさぐ。 最後は、内部に開拓者たちが潜り込むための時間を稼ぐための囮を出す。 それはだれの仕事かというと、 「あは〜、レヴェリーちゃんなかなか煽情的な格好ですね〜♪」 「うう、さすがにこんなに露骨だと恥ずかしいですけど……彼らを必ず討ち果たすためですから!」 にこにことのんきな猫宮 京香(ib0927)に引っ張り出されたのはレヴェリー・ルナクロス(ia9985)。 今回、レヴェリーが囮役で、彼女は胸や腰をかすかに隠すだけのとても色気溢れる姿であった。 こうして、準備は整ったようだ。 「それでは、私たちは待機しよう。上手くいくといいのだがな」 からす(ia6525)がそういって他の開拓者共々、身を隠す。 そして残ったのは、証文を持った雨傘にその後ろに続くレヴェリー。 そして、護衛然と地味な姿で待ち構える華角の3人だけで。 「旦那がたァ〜 金貸しの使いの者でさァ チトお話し合いができやせんかい」 呼びかける雨傘、何度か声をかければ。 「わかったわかった、そうがならなくても聞こえてるよ……で、使いだって?」 「へぇ、ちょいと旦那がたにお伝えしたいことがありやして……荒事じゃ無しに、ちとご相談が」 「ふん、どうせそんなこったろうだと、六楽内の旦那がいってたよ。いいぜついてきな」 風穴から出てきたのはサムライのうち大嶽とかいう男であった。 彼は油断なく周囲に視線を走らせてから、じろじろとレヴェリーに視線を向けて、無言でにやついて。 そして彼らは洞窟へと姿を消すのだった。 これからがこの作戦の正念場。 風穴の入り口は最低3つ。周囲を開拓者たちが探った結果他の出入り口は見つからなかった。 弓術士や志士が探して無かったのだから、出入り口は三つだけだったのだろう。 そして、あらかじめ一つは埋めてある。 志士の杉野が心眼を使いながら慎重に作業を進めたため気付かれては居ないだろう。 簡素ながら木や石を積み上げてあるので、すぐには突破できないはずだ。 そして今、残った二つの入り口のうち片方から三名の囮の開拓者が風穴内部に踏み込んだ。 彼らはそのまま奥で敵である賞金首たちの元へと導かれるだろう。 残る五名の開拓者は、彼らが時間を稼いでるうちに最後に残った一本の洞窟を進み、踏み込む予定なのだ。 残された開拓者たちは、そっと移動すると別の洞窟へ向かって移動し、そっと中に踏み込むのだった。 ●探り合い 「狭い洞窟だね……僕の剣が振り回せる空間があると良いんだけど」 ぽつりとサナトス=トート(ib8734)は零しながら、彼ら開拓者は慎重に洞窟を進んでいた。 先頭には、心眼を使える志士の杉野と、二人の弓術士。 彼女たちが罠を警戒しながら進んでいるために、攻撃班の進みはゆっくりであった。 だが、決して賞金首たちに気取られてはならないのだ。 サナトスと梢は、罠を警戒しながら進む仲間の背中を見ながら、静かに闘志を蓄えるのだった。 そして、先頭の3人。特に弓術士の2人は神経を集中させてゆっくりと進んでいた。 「罠にかかって相手に発見されるのだけは避けないとですね〜……あ、ちょっと止まって〜」 ほやっと小さくつぶやきつつ、さっと手を上げて手信号を出して、全員を止める猫宮。 その視線の先を見つめて同じく弓術士のからすも頷いて、 「うむ、私なら其処に仕掛けるな……ああ、やっぱりだ」 弓術士たちがそっと探ると、そこには細い糸にくくりつけられた鳴子が。 巧妙に岩の影に擬装されちょっとでも糸に触れれば、陰に隠された鳴子が反応し音が鳴るものだ。 「ここは避けて通りましょうか〜」 「幸い通路の幅は広い。他に罠が無いか調べてから進むとしようか……杉野殿、気配はないか?」 「はい、今のところは」 幸い怪我はしていても技の使用には支障は無かった。 彼ら一行は慎重に、じわじわと風穴の奥に向かって進むのだった。 一方、3名の囮の方は、風穴の奥へと導かれ、賞金首の前にやってきていた。 大嶽、それにもう一人のサムライの三津村が3人の周囲に立ち、その前に床に座った六楽内が。 奥の方には弓を構えている末本と与史田が控え、そしてシノビの府下輪の所在は不明だった。 「……で、わざわざ使いをよこしたってわけか」 「へぇ、金貸しの主がいうにゃ、身包み一式さえ渡してくれりゃ借金はチャラってぇ話で……」 とそういったときに、ちょっと離れた場所に座って居た六楽内の刀が閃いた。 立ち上がって構えた刀はぴたりと雨傘の鼻先に、そして六楽内はにやりと笑うと、 「ほーう、この業物を渡せばチャラか。そいつぁちとぼったくりすぎじゃねぇか?」 「だ、旦那がた。あっしはタダの使いで……」 慌てる演技をする雨傘。するとレヴェリーや華角も慌てた振りをして。 だが、そこでぱちりと六楽内は刀を収めると、じろりとレヴェリーらに視線をやった。 「……わざわざ使いをよこしたってぇ事は、あの金貸しのじじいは俺らを敵に回したくねぇってことだ」 「あん? だが証文にゃ……」 六楽内の言葉に、首をかしげるサムライの三津村。だが六楽内は笑うと、 「はン、わかってねぇな。そりゃ面子が立たねぇからよ」 「?」 「……金貸しなんてぇもんは面子が一等大事なのさ。踏み倒されたとあっちゃ名折れってわけだ」 「そういうもんかね」 「だがな、俺らを敵に回すにゃ相手が悪いから、こうして女連れの使いをよこしたってわけさ」 得々と演説する六楽内。そこで雨傘とレヴェリー、華角は話にのっかることにした。 まだ時間を稼がなければならないのだ。 「てぇことは、侘びに女をよこしたってことか!」 どっと盛り上がる賞金首たち、すぐにじろじろと遠慮無い視線をレヴェリーに向けて歩み寄って。 そんな様子を見て調子を合わせる雨傘。 「へへぇ、さすがのご慧眼恐れ入りやす。まぁ、金を返して欲しいのはやまやまですがその前にねェ……」 「ええ、剣呑な話より楽しく有意義なことの方が良くないかしら?」 艶然とほほえむレヴェリーに、2人のサムライは釘付けで。 そして、弓使いの与史田は、 「ふん、あっちは早い者勝ちか……で、姐さんも同じか?」 「あら、使いと遊女2人で、山賊にでもあったら困るだろう? いっちゃ私はおまけさ」 護衛だよと言いながらも、そっと手を触れるか触れないかの距離に寄って、 「でも……あんた立ちみたいな力強い方、とっても素敵……憧れるよ」 とほほえんでみせるのだった。女性2人には無遠慮な視線が向けられて。 さらには肌もあらわなレヴェリーの豊かな胸には男たちの手が伸びかけるが、 「……おや、六楽内様はよろしいんで?」 雨傘の言葉に思わず手が止まる部下2人。さらには華角も焦らすように接触を躱していれば。 その瞬間、賞金首立ちの潜んでいたその場所に踏み込んだ影があった。 ●激突 「誰だっ!!」 とっさに声を上げながら武器を抜き放つ賞金首たち。その点はさすがであった。 罠だと悟った賞金首たちはすぐに間合いのうちの囮たちを狙った。 だが、それを迎え撃つ囮の3人。さらにそれを援護する他の開拓者たち。 狭い洞窟内部は一気に乱戦にもつれこむのだった。 「先手でまずは動きを封じますよ〜♪」 「弓使いは先手で足止めが定石だな、奥から攻めよう」 猫宮とからすは奥で弓を構えた末本を2人で集中砲火。 一発が命中したようで、末本は岩陰に身を隠して、猫宮と牽制合戦へ。 その隙にからすは他の仲間を援護しにさらに踏み込んだ。 攻撃班の先頭を行くのはサナトスだ。大剣を構えて流れ矢をはじき飛ばしつつサムライたちに接近。 迎え撃ったのは大嶽だ。 「くそっ! てめぇら開拓者だな!!」 「そうだけど、だから? ……話なんて必要無いよ。さ、僕を満足させてくれるんだよね?」 笑みさえ見せて大剣を振りかざすサナトスに、大嶽は恐怖を感じながら迎え撃つのだった。 「ちっ、だったらてめぇを人質に……」 こちらは華角のすぐ側にいた弓使いの与史田。とっさに手を伸ばすが、ふいっとそれを躱す華角。 「あんさんら堪忍しておくんなんし。残念ながら、わっちはだらしのない方は嫌いでありんすから」 ふわりと距離を取ったかと思うと、一転して間合いに踏み込んで、鎧通しを一突き。 「ぐぁっ!」 「大人しくしておくんなんし……そうでないと、殺してしまうでありんすから」 そういって再び離れる華角。 そこに踏み込んできたのは、泰拳士の梢だった。 「こんな間合いじゃ、弓はまともに使えんナ。眠っときナ」 瞬脚からの極神点穴。あっさりと最初の大混乱の中で与史田は昏倒するのだった。 残りはレヴェリーと雨傘の近くの三津村。そして、奥に戻っていた六楽内だ。 レヴェリーは三津村と、そして六楽内へは雨傘が向き直った。 「てめぇ、だましやがったな!」 「……言い夢見れたかしら? 懺悔する暇さえ与えない。無に還りなさい!」 レヴェリーが抜き放ったのはブレードファンだ。扇形の刃を手に、一気にスタッキング。 だが、三津村はなかなかに手強い。小太刀を使って攻撃をいなし、一進一退の攻防だ。 一方雨傘は、ひらりと証文を投げ放つと、 「手前の命の値段だァ。よく見なせェ」 証文を目くらましにしながら直閃! だがそれは腕利きの六楽内にかろうじて弾かれる。 剣技ではおそらく六楽内の方が上だろう。だが雨傘も健闘。 膠着するかに思われた戦いだが、突破口は控えていた杉野の言葉だった。 怪我のため、おそらく全力で刀を振るえるのは一度きり。そう思って杉野は神経をとがらせていた。 心眼を発動、すると影から梢を強襲しようとする男が。 おそらく影に潜んでいたのだろう、シノビの府下輪だ。 「上ですっ!」 梢にとっさに呼びかける杉野、反応する梢。鉄爪を装備した府下輪の攻撃を梢が迎撃。 梢は杉野の声と背拳の技で反応が間に合ったのだ。 府下輪にとって、起死回生の不意打ちが失敗。梢の手甲での防御を崩せずにいるとその背後に杉野が。 そのまま紅蓮紅葉で強化された強力な一閃。 「……手加減する余裕など、有りませんのでね」 一撃でシノビの府下輪は事切れるのだった。 他の戦いも次々に決着していった。 「ちゃんと急所を狙ってあげたいんですけど……相手は弓術士ですしね。これで我慢です〜」 弓術士、末本を狙う猫宮。彼女は、からすの援護を受け、あぶり出された末本の肩を強謝で射貫いた。 もんどり打って倒れる末本、それを放置してからすと猫宮は仲間の援護のために他へ向き直る。 反撃を受けて額から一筋の血を流すサナトス。だが彼は笑みを浮べて。 「ふぅん、僕に血を流させたんだ……抗う奴を叩きつぶすのは良いものだよ」 そういって大剣を振り上げるとその剣先が壁にこすれ刺さってしまった。 「はっ! そんな獲物を使ってるからそうなるんだ。もらったァ!!」 思わず意気込む大嶽だったが、その足下にからすと猫宮の矢がささり一瞬ひるめば、 「……だって、最後に紅い花が咲くんだ」 刺さったまま、洞窟の壁を破壊しつつ振り切られたサナトスの一撃に、言葉通り大嶽は紅い花を咲かせて。 これで大嶽、府下輪、与史田、末本が撃破された。 残るサムライの三津村は、レヴェリーと一進一退の攻防を繰り広げていたのだが、 「わっちも加勢しますえ。卑怯だなんて、野暮なことはなしでありんすよ」 戦舞布を閃かせ、踏み込む華角。さすがに2人を相手には分が悪く。 「……これで、終わりっ!」 ぱっと離れたレヴェリーが、急に放ったブレードファンの投擲攻撃に足を射貫かれ転倒。 そのまま戦闘不能となるのだった。 残りは首魁、六楽内だけだ。とっさに逃げようとする六楽内。 「おや逃げる気カ? そっちはもう塞いであるゾ」 その背中に梢が声をかければ、観念したのか死にものぐるいで反撃しようとする六楽内。 だが、そこに投げられたのは、雨傘の手から放たれた銅銭だった。 ちゃりんとそれが地面に落ちて、一瞬ひるんだ六楽内。 「……渡し賃にくれてやらァ」 次の瞬間、からすと猫宮の矢にレヴェリーのブレードファンが六楽内を射貫き。 「クズはクズにクズみてェな理由で殺られるのが、お似合いですぜい」 踏み込んでいた雨傘の直閃が六楽内が貫いた。 決死の反撃を試みていた彼を止めるにはこうするしか無かったのだ。 こうして全員撃破。生き残ったのは末本に与史田、三津村の3人だけだった。 無事依頼は成功するのだった。 |