【秋市】コクリと野趣祭
マスター名:瀬川潮
シナリオ形態: ショート
危険
難易度: やや易
参加人数: 8人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2011/10/22 21:59



■オープニング本文


「こりゃ、コクリ」
「‥‥ん?」
 神楽の都の端と言ってもいい、武天の山中。
 コクリ・コクル(iz0150)が神威人の樹上の隠れ里でうたた寝をしていると名前を呼ばれて起された。
「あ、マクタのおじいちゃん」
 うにゃ、とコクリが起きると、自分の育ての親である小さな猫獣人の老人がいた。マクタ・キシタである。
「‥‥いい娘がそんな無防備で寝るでない」
「だって‥‥。ここって気持ちいいし、つい安心しちゃって」
 うぐ、とよだれの垂れていた口元を拭って赤くなるコクリ。
「しかも最近はそんなへそが出るような白い服を着てはしたないというか目立ちすぎるというか何と言うか」
「わ、わかったよ。後で里で着てた服に着替えるよ。‥‥それよりマクタさん、何か用事?」
 赤くなってコクリがまともな話へと慌てて誘導する。
「ん、コクリよ。たまにはわしらを手伝えい」
 マクタの話は簡単だった。
 今、武天の都の此隅で毎年恒例の『野趣祭』(やしゅまつり)が繰り広げられている。
 ここへ、マクタたちも請われて出店するのだという。
「あの〜。ボクたち、隠れ住んでるんでしょ?」
「税も納めて黙認されとるが、だからこそこういう時くらい出て来いと。身柄を保証してくれてる集落からの話で断れんのじゃ」
 コクリの突っ込みにそう答えるマクタ。実際、その集落からは醤油や塩など生活必需品の取引を面倒見てもらい、加えて納税を代行して納めてもらっている。逆に、どぶろくや木彫りふくろうの楊枝入れなどの特産品を下ろしている。持ちつ持たれつの仲だ。
「で、わしらも広場の隅で鹿肉のたたきや鹿肉鍋を振舞ったり、木彫りの盆などを売るつもりじゃが、ちょいと問題があるようでの」
「問題?」
 どうやら今年は、酔っ払いが乱暴する事件が多発しているらしい。
「もちろん祭に見回り役はいるし、わしらにもチプサンケなど若い衆がおるんで問題ないと思うておったが、どうも荒くれた開拓者崩れのものもいるようでな」
 つまり、志体持ちの用心棒がいる、と。
「一時は、自衛のためにこれ見よがしに長物などの武器を持ち込んでたらしいが、これでは刃傷沙汰にいつなるかわからんし荒くれ者もむしろ好都合とど派手な武器を持ち出す始末。一緒に出店をする集落の者も困ってしもうてな」
「あれっ、でもボクたちは‥‥」
 ここでコクリが首を傾げる。
「そう。わしらは剣がなくても体術で十分戦える術を持っておる。‥‥チプサンケらは技術屋じゃからそういう面では頼りにならんが、つまりコクリに護衛や見回りがてら売り子や呼び込み、手伝いもして欲しい、ということじゃ。交代で祭りを楽しんでもいいしの。体術自慢を八人くらい雇って賑やかにやろう。たまには親孝行せい」
「うんっ。分かったよ」

 というわけで、野趣祭の屋台を手伝ったり周辺の治安維持に努めたり、休憩時間に祭を楽しむ人、求ム。


■参加者一覧
雪ノ下 真沙羅(ia0224
18歳・女・志
猫宮・千佳(ib0045
15歳・女・魔
アーシャ・エルダー(ib0054
20歳・女・騎
御陰 桜(ib0271
19歳・女・シ
朽葉・生(ib2229
19歳・女・魔
シャルロット・S・S(ib2621
16歳・女・騎
プレシア・ベルティーニ(ib3541
18歳・女・陰
リィムナ・ピサレット(ib5201
10歳・女・魔


■リプレイ本文


「野趣祭の前に」
 コクリ・コクル(iz0150)は開拓者を連れて、此隅の一角にある小さな剣術道場を訪れた。
「ここでボクの知ってる格闘術を教えるね」
 そう言って畳敷きの道場に上がり振り向いた瞬間だった。
「コクリちゃんはおひさ〜なの〜!」
 にこぱ笑顔の狐獣人プレシア・ベルティーニ(ib3541)がしっぽくるくるふわんさせて抱きついて来た。
「コクリちゃん今回もよろしくにゃ♪ と、いいながらマジカル♪ 抱きつきにゃ♪」
 猫宮・千佳(ib0045)もこのタイミングで抱き付きダイブ。ちなみに千佳の方は付けしっぽで猫耳カチューシャ。
「‥‥格闘術、教えなくてもいいんじゃないかシら?」
 三人がどし〜んと倒れた様子を見て御陰 桜(ib0271)が素朴な疑問。
「って、桜さん。どうして猫耳カチューシャつけてるの?」
 いたた、と二人にうにうに抱きつかれたまま半身を起すコクリ。ここですぽっと猫耳カチューシャを装着された。
「お祭りの雰囲気を楽しむためですよ」
 見上げると、アーシャ・エルダー(ib0054)がにこにこしていた。
「アーシャさんまで?」
「可愛いですっ。尻尾も付けてお持ち帰りしたいですよ〜」
 嗚呼、アーシャさんまでコクリにはぐだきゅすりすり‥‥。
 と、この時。
「へっへー姉ちゃんあたしと遊ぼうぜー!」
 何と、リィムナ・ピサレット(ib5201)が不審者として襲ってきているではないかっ!
「みんな、どいてっ!」
 コクリはリィムナに抱き付かれると、腰を落としてからそのままフロントでホールド。右旋回しつつ担ぎ上げ‥‥。
――どしん。
 背中の右側から落とした。そのまま三角締めをしてから立ち上がる。
「次っ!」
 どうやらなし崩し的に稽古になっているようで。
「では、一切手加減無しでお願いします!」
 アーシャが行った。今度は身長差・体重差ともひどくあるぞっ!
「はっ!」
 前に出る勢いと身長差を利用して背負い投げを決めるコクリだが、アーシャは受身を取ってすぐに立ち上がる。
「ゆっくりならどう出ます?」
 アーシャ、今度は慎重に。
「だったら」
 コクリ、アーシャの手を取り引っ張る。思わず出た右ひざに足をかけ踏み台にすると‥‥。
「こう!」
 一気に跳躍してアーシャの首根っこを太ももで挟むと、上体を振り子にして捻りつつ畳に落とした。
「あの、コクリさん?」
 ここで、朽葉・生(ib2229)がリィムナの時から気になっていたことを口にした。
「ミニスカートでそんなことをすると‥‥」
「う。下着は水着にしなくちゃね」
 それでいいのか?
 ともかく、稽古は賑やかに続く。
「す、素手というのは慣れませんが‥‥えと、が、頑張ります‥‥!」
 今度は雪ノ下 真沙羅(ia0224)が挑戦。
「そう言えば、投げた相手をそのまま抑え込んで拘束する、という手もありそうですが‥‥?」
「うん。じゃ、まずはボクを投げて」
 コクリを背負ってどだんと投げる真沙羅。
 そして横四方で固めを教えるのだが‥‥。
「ぐ。‥‥ちょっと、真沙羅さん。すごく圧迫してくるんだけど」
「あ、ごめんなさい‥‥」
 豊かな胸でむぎゅう。
 その隅で。
「獣耳カチューシャ‥‥や、やっぱり被らないとダメ、ですか‥‥?」
 生がもじもじしている。
「せっかく猫の獣人さんの手伝いするんですからね」
 胸を張って指を立てるアーシャ。
「あの‥‥あんまりまじまじと見ないで下さい‥‥」
 結局白い耳を装着。その真っ赤になった様子にわあっと盛り上がったり。
「ふわぁ、みんな可愛いですの♪」
 シャルロット・S・S(ib2621)もわくわくで、アーシャに勧められるまま装着するのだが‥‥。
「さびしいのは嫌ですの」
 くすん、と人差し指を口元に。
 どうやらウサギ耳のカチューシャを装着したようだ。
「じゃ、シャルちゃんにマジカル♪ 抱きつきにゃ♪」
 千佳などに揉みくちゃにされたとさ。


 さて、野趣祭会場。
 マクタ・キシタやチプサンケなど猫耳猫尻尾の小さな猫の神威人たちは、せっせと屋台で鹿肉のたたきや煮込み汁などを調理している。他に並ぶ屋台に負けずいい匂いを周囲に振り撒く。
「おー。コクリにその友だちさん。今日は頼むの」
「コクリちゃんにはいつもお世話になってます!」
「あたしは御陰 桜よ、ヨロシクね♪」
 前掛けで手を拭きながら出迎えたマクタに、元気よく挨拶するリィムナ。ういんく♪で挨拶する桜。その明るさと華やかさにマクタの後ろで作業していた神威人の若い衆がぽけ〜っと見とれていたり。ここでピンとくるマクタ。
「よし。あんたらは売り子さんもしてもらおう」
「もっちろん。‥‥まずは試食させてね♪」
 話の早いマクタに、ちゃっかりしている桜。
「いきなり、ですか‥‥?」
「あらん。味付けとかの特徴知ってないとちゃんとお勧めできないしねぇ、真沙羅ちゃん?」
 おどおど突っ込む真沙羅に、もっともなことを言う桜。
「ふぇ? ボクも試食するの〜♪」
「試食だからね、プレシアさんっ!」
 プレシアにコクリは慌てて釘を差す。
「‥‥うん、美味しいわね」
「イノシシの肉より荒々しくなくって、馬肉のように華やかって感じなんだよ?」
 ぱくもぐ味わう桜に説明するコクリ。他の開拓者もそれぞれ「へええ」と堪能中。
「よし。それじゃワシらも開店じゃ!」
「いらっしゃいませ♪」
 マクタの号令で販売開始。桜は接客ニコニコ笑顔でハキハキ、カチューシャの黒猫耳がぴくぴく動くのではないかという乗り具合でお客さんを呼び込んでいる。
「じゃ、ボクは念のために反省室を作っておくから、よろしくね」
 コクリは、丸太で牢を作成中。どすんと「反省中」の文字の書かれた立て看板を設置して仲間に期待するのだった。
 さあ、祭安心安全巡回も出発だ。


「じゃ、アーシャさん。行こうっ」
 きゅっ、と純白の手袋を装着しつつ、リィムナがにっこり。
 さっそく屋台の並ぶ通りへ。
「ねーねー、リィムナさん、美味しそうな匂いがしまくりなのです」
 アーシャ、お勤めも祭もしっかりと堪能するつもりだ。リィムナの腕を引いて足取りも軽い。
「まずは豚串でしょ〜。次は、焼き栗‥‥」
「あ、悲鳴!」
 はしゃぐアーシャのそばで、「きゃ〜」という悲鳴に気付くリィムナ。早速現場に急ぐ。
「おらおら。カップルでいちゃいちゃ見せ付けてんじゃねぇよ」
 柄の悪い男たちが恋人に難癖つけている。
 ここへ二人が到着!
「お祭りだからって暴れるのは許しませんよ!」
 びしりと食べ終えたの豚串をレイピアのように差し出すアーシャ。
「ふざけたネェちゃんだ」
 喜々としてアーシャに襲い掛かる敵。
「開拓者くずれ? 現役バリバリに勝てると思いますか?」
 アーシャ、腰を落とし男の突進に備える。
「どりゃーーっ!」
 荒くれ者の拳をガードしつつ巻き込み、一気にジルベリアの雪崩れもかくやの投げを打った。
 一方、リィムナ。
 続いて迫る男を右に回り込みつつ正拳突き。美しい姿勢も非力に映るが、どうだろう?
「フッ‥‥。我が拳は肉体を穿つに非ず」
 すでに勝ち誇っている。どさっ、と倒れる荒くれ者。
「リィムナさん?」
「精神を直接打ち、昏倒させる。その名も白鳳睡魔拳!」
 振り返るアーシャにそれだけ言う。
「アムルリープ?」
 倒れた者のぐうといういびきを聞き、それと見切るアーシャ。旗袍「白鳳」に身を包み白い猫耳をつけたリィムナは、にやりと純白の手袋に歯を立てて外し、隠し装備の精霊武器、精霊甲「煉」を見せるのだった。インパクトの瞬間に仕掛けたらしい。


 その頃、マクタたちの屋台。
「プレシアちゃん、行きますの〜」
「シャルロットちゃん、よろしくね〜☆」
 箒片手のウサ耳シャルと狐っ娘プレシアがお手手つないで「それじゃあ、けもみみ隊出撃〜!」と可愛らしくお勤めに出発。
「大丈夫かいの?」
 見送るマクタがつぶやくほど、例えば幼女好き変態さんには格好の的だったり。
 で、当の二人。
「あれ。プレシアちゃんそれどうしたですの?」
「んんー? 店の前で小首をかしげると、何故かもらえんだよ〜。一緒に食べる?」
 シャルがちょっとキョロキョロしているうちに、プレシアは可愛らしさを武器に焼き栗を無料で貰っていたらしい。仲良く食べながら巡回していると‥‥。
「あっ、賊さんですのっ!」
 遠くで通行人を担いでは投げている大男を発見。ぴゅーっと駆け出した。
 そして怪力大男と知恵の回りそうな優男の前に立つ。ごごごと萌黄色のオーラを纏っているぞ。
「小手鞠隊、並びにけも耳隊‥‥」
「なんだ?」
 シャルに気付く賊二人。しかし。
「‥‥が騎士、シャルロット・シャルウィード・シャルフィリア! 推参いたしましたの! 人々を守る事こそが力を持つ者としての義務! それを軽んじあまつさえは楽しむ人々を心無き力にて踏みにじるはごんごどうだんですの! 力があまっておられるならば、シャルが騎士としてお相手いた‥‥」
「だぁ〜っ。長ぇ〜!」
 シャルの挑発に乗ってかかってくる大男。
「いざ尋常に勝負ですの!」
 疾風の箒を掲げて、ぺしぺしぺしぺし。
「うわああっ。俺は社会のゴミじゃねぇ〜!」
 大男、何かトラウマでもあるのかこの様子に逃げ出した。
「待つですの〜っ。シャルはかけっこ得意ですの☆」
 って、シャルさん追い抜いたはいいがそれ明日に向かって走ってますって!
「んんんん〜〜、でっかいはんぺん!」
 ここで、プレシアがしゃがんでぐぐぐっと溜めてからばっと大の字に手を広げる。大男は結界呪符「白」にぶつかってばたんきゅう。
 その後もウサ耳箒娘の「かけっこ勝負ですのね!」という叫びとか、「プレシアぁぁっ、ばすたぁぁっ!」とかいう不穏な霊魂砲威嚇射撃の叫びが往来に響いたとか。


「わ、私は普通の格好、私は普通の格好‥‥」
 なにやらぶつぶつつぶやきつつ魔導書「光輝の書」を抱いて巡回しているのは、生。相当頭の猫耳が気になるようで。
「んもう。生ちゃんたら初心ねぇ♪」
 もっと自信持っていいのに、と横を歩く桜が艶っぽく励ましながら‥‥おもむろに明山の拳石を投げたではないか。これって当るとかなり痛いぞ。
「がふっ」
「おおっ。暴れていた男が倒れたぞ」
 その先で一つ、騒ぎが落ち着いたようで。
「まったく、迷惑客とか犯罪者にはお灸をすえてあげないとねぇ」
 悠々と現場に歩いてきた桜は、そのまますらりとした足で踏みぐりぐりとバトルヒールのどえす攻撃。これでまた一つ、祭が平和になった。
 そして、生。
「べらんめぇ、何が祭だ! ひっく」
 酔っ払いが道行く人に難癖つけてるっ!
 その後ろを、猫耳の生がしれっと通るが‥‥。
 おや、酔っ払いが突然寝てしまったぞ?
「酔いが回ったのですかね?」
 にこにこと生が対応する。アムルリープだ。
「おらぁ、酒持ってこんか〜い!」
 うわ、他にも酔っ払いはいるようだ。生の目が光ってそちらへと移る。
「では、この天儀酒を」
「お〜ぅ。美人の猫ちゃんの酌かぁ。悪くね‥‥ぐぅっ」
 飲んだ酔っ払いはびくっと痙攣して動きを止めたぞ?
「飲み過ぎでご気分がすぐれない様ですので、看護室へお運びします」
 にこりと酔っ払いを近くの男性に担いでもらう生。セイドで天儀酒を痺れ薬に変えてる作戦が的中。静かな警備をするあたりが彼女らしい。
 一方、桜。
「あらん? 遊んで欲シいの?」
 桜は、うっふんな悩殺ポーズからくるくるって回って暴漢の突進を回避すると至近距離に。耳にふ〜と息を吹きかけると、がくっと暴漢は膝から崩れ落ちた。
「生ちゃん、ありがトね♪」
 この隙に背後に回りこんでいた生がアムルリープで眠らせた。


「がふっ!」
 別の場所では、何かが衝突する鈍い音が響いていた。
「逃したりはしないにゃよ! マジカル♪ バインドにゃ!」
「あの、千佳様‥‥。もう気絶してる、みたいです‥‥」
 暴漢の逃げる先にストーンウォール出して衝突させた千佳がさらにマジカルワンドをくるりと回し拘束しようとした。が、すでにノックアウトされているようで、真沙羅がわしゃわしゃと魔法の蔦まみれになっている暴漢を覗き込んで戦闘終了を告げていたり。
 しかし、次の戦いは始まっている。
「かわいこちゃ〜ん!」
 ひょ〜い、と新たな暴漢が飛んでくる。
 基本的に人畜無害な人種であろうが、千佳と真沙羅のねこねこ美少女っぷりに有害となったようで。
「こ、困ります‥‥。そんな‥‥」
 果敢に止めようとする真沙羅だが、腰は引き気味で躊躇しながら言うものだからむしろ逆効果。今、がしりと抱き締められてしまった。
「ああっ‥‥! いまこそコクリ様との‥‥」
 真沙羅の(開拓者として有事に)敏感な体は相手の勢いを生かしながら、どしんと首投げ。そしてコクリとの練習で鍛えた横四方固めを‥‥。
「うひひ、胸が当って天にも昇りそうな気分」
「そ、そんな‥‥。そ、そんなコト、や、き、気にしては‥‥!」
 どうしていいか分からずも健気に頑張って押さえ込む真沙羅。暴漢はむしろ好んで押さえられている。
「うに、お祭りを邪魔する人にはマジカル♪ 子守唄にゃ♪」
 千佳がアムルリープで助け舟。
「千佳様〜っ!」
 えぐえぐと千佳の肩を借りる真沙羅。
「って、ちょ、千佳様…!? や、いきなり抱きつかれては‥‥!」
「うに、真沙羅お姉ちゃんは80点にゃ♪ 抱き心地や柔らかさはいいにゃー♪」
 これを見てまた有害となる人物は、運良くいなかった。


「あ〜あ。ボクだけ留守番か‥‥」
 大入りの反省室という名の檻の前で、コクリが寂しそうにつぶやいていた。
 ここで千佳が帰ってきた。
「コクリちゃんお疲れ様にゃー♪ 美味しそうなの買ってきたにゃ♪ 一緒に食べるにゃ♪」
「わ。ありがとっ」
 顔を輝かせるコクリ。
「私も帰ってきましたよ」
 生がそっと寄り添う。
「ほら、コクリさんは成長期なんだから、たくさん食べないと大きくなりませんよ。肉食べて、身長も胸も大きくね 」
 アーシャも焼き鳥を持って元気よく。
「私は、あまり食べ過ぎないよう注意しないと、ですが‥‥その、またこっちにお肉がついてしまうと‥‥困ってしまいますし‥‥」
 と言いつつ胸ふにふにする真沙羅。実は未だ成長期。でも屋台回りの楽しさには勝てず各種食べ物を抱えている。
「たっくさん駆けっこしてきましたですの〜」
「よ〜し、これでいっぱい食べていいよね〜♪ 」
 シャルとプレシアも満足そうに今、帰還。
「あっ。もちろんお手伝いもするよ?」
 はっと気付いてリィムナが店先に。でも、肉食べた後の口元は拭いてくださいね?
 おや、店先でちょっとした騒動が。
「うふん、今はお仕事中だから勘弁シてね?」
 桜がナンパされ色っぽくかわしている。というか、猫耳つけている分、ある人種を有害にしているような?
 もしかしたら、まだまだ騒ぎは続くかもしれない。

 もちろん、それからも自分たちが火をつけたものも含め全てを鎮圧したという。
「祭って、いいよね♪」
 コクリも満足していたようだ。