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■オープニング本文 ある日のことでした。 「ジルベリアから洋服のお針子さんが来てるの。コクリちゃんもフリフリなドレスを仕立ててもらいますからね」 ろりぃ隊出資財団の一員で、チョコレート・ハウスのオーナーでもある対馬涼子さんが、コクリ・コクル(iz0150)ちゃんを熱心に誘っています。 「ボクはドレスなんて‥‥」 コクリちゃんはもじもじしています。どうやら動きにくい服は苦手のようですね。 「いーえ。コクリちゃんはチョコレート・ハウスの艦長です。富裕層にチョコレートの販売促進もしてもらわなくてはいけませんから、可愛らしい甘〜い感じのドレスは必要です」 対馬さん、コクリちゃんの言うことに耳も貸しません。なんだか趣味も交じっているような感じ。 「そんなぁ‥‥」 そんなことを言われても、としゅんとするコクリちゃん。すかさず対馬さんはやさしい声を掛けるのです。 「自信を持って。ね? コクリちゃんの冒険に、洞窟とか森の中だけでなく、社交界っていう新しい場所が加わっただけだから」 「新しい、冒険?」 「そう。アヤカシをやっつけるのじゃなくって、たくさんの人と話して、自分たちを知ってもらうの。そして相手の人も知ってあげる。‥‥楽しいわよぉ。いろんな、まだ見たことも聞いたこともないお話が聞けて」 「へええっ。そういうのも冒険なんだ〜」 さすが対馬さんは商人さんです。うまくコクリちゃんを丸め込んだようですね。 「だから、お友達やお仲間さん、新たにドレスを仕立てたい人に声を掛けて採寸に来るんですよ?」 そんなこんなで、コクリちゃんと一緒に裸になって身体測定をしてもらえる人の募集が、なぜか開拓者ギルドに張り出されるのでした。 ところで、まだコクリちゃんは知りません。 採寸をする場所が、「ろりぃ隊出資財団」の一員である、さる助平親父の大きなお屋敷であるという事実を‥‥。 |
■参加者一覧
雪ノ下 真沙羅(ia0224)
18歳・女・志
天河 ふしぎ(ia1037)
17歳・男・シ
のばら(ia1380)
13歳・女・サ
村雨 紫狼(ia9073)
27歳・男・サ
猫宮・千佳(ib0045)
15歳・女・魔
アリシア・ヴェーラー(ib0809)
26歳・女・騎
リィムナ・ピサレット(ib5201)
10歳・女・魔
黒木 桜(ib6086)
15歳・女・巫 |
■リプレイ本文 ● 「よぉきたよぉきた。さささ、上がって裸になって採寸するがいい」 まあ。なんということでしょう! コクリ・コクル(iz0150)ちゃんたちが採寸に来た立派なお屋敷は、ろりぃ隊出資財団のえっちな親父商人さんのお屋敷だったのです。でへへーと、顔の崩れたおぢさんたちが、うぇるかむ・かもんな感じに腰を落としています。 と、ここですごい形相で立つ女性がいます。 「お触りはダメですよ〜」 メイド服姿がとっても素敵なアリシア・ヴェーラー(ib0809)さんです。 エロおじさんたちの前に立ちますが、エロおやじさんたちはエプロンドレスの胸の部分がおっきく膨らんでいるアリシアさんの魅力に鼻息を荒くしていますが。 そんなアリシアさんの背後で。 「にゃ、コクリちゃん発見♪ 今回もよろしくにゃ〜♪」 横っ飛びにゃんこは、猫宮・千佳(ib0045)ちゃん。がしー、とコクリちゃんに抱きつきます。 って、ちょっと待ってください。 「あっ。千佳さん、ダメぇ〜」 コクリちゃん、不意をつかれて抱かれたまんま体制を崩すのです。 「あっ‥‥あの」 溺れるものは藁をも掴む。 コクリちゃんが握ったのは、何と雪ノ下 真沙羅(ia0224)さんの胸の谷間の服でした。 大変なことになりましたが、仕方ありませんよね。 だって、真沙羅さんの胸はとってもおっきくて、谷間は隙間だらけで手が入りやすいんですから。 って、それどころではありません。このままでは真沙羅さん、ポロリしてしまいますっ。 「にゃにゃ?」 「ボクに悪気は‥‥」 「こ、困ります〜」 下に、下に。 このピンチに、おっとり言葉の中に強いキリッとした声が響きました。 「わたくし、守ってみせますっ!」 ちょうど真沙羅さんの背後にいた細身の巫女、黒木 桜(ib6086)ちゃんが止めるですっ。 ――そう。脇の下から両手を出しておっきな胸をぎゅって握って支えることでっ! おかげで、桜ちゃんの手でむにむにってなってますがポロリはしません。 って、結局千佳さんはコクリちゃんを押し倒して「うに〜♪」ってすりすりして満足してます。 「や、やめてくださいってば‥‥ん‥‥♪」 内腿をすりすりもじもじしてよが‥‥真っ赤になって困っちゃう真沙羅さんでした。 ● さて、そんなこんなでようやく採寸部屋に。 「‥‥」 「わ、分かっとるわい。ワシらは退散じゃ」 ダガーを持ったアリシアさんが無言でとってもい〜い笑顔をしたので、ついてきた助平親父さんたちはすごすごとどこかへ消えてしまいます。 ぞろぞろと襖をくぐる中、世界が世界ならせぇらぁ服とか呼ばれそうな服装の人物が入っていきます。 「大事な準備があるって聞いたよ‥‥コクリ、今回も宜しくね」 天河 ふしぎ(ia1037)ちゃんです。 「あ、ふしぎさん。‥‥あれ?」 ここでコクリちゃんは首を傾げます。ふしぎちゃんてば、女の子ぢゃなかったような‥‥。 「お待ちしてました〜♪」 中では、可愛らしい採寸お針子ちゃんたちがてぐすね引いて待ってました。 「身体検査? おっ、同じ部屋じゃあまずいんだぞっ。ぼっ、僕はおと‥‥」 いつもどぢっ娘ふしぎちゃん、ここではっと気付きます。そして赤くなって俯いてもぢもぢ‥‥。 「はいはい。訳ありの恥かしがり屋さんですね〜。では、貴女はこちらの衝立の向こうでお願いします」 妙に物分りのいいお針子ちゃんたちです。 「そうそう。天河きゅんはそっちでね〜」 ひらひらとふしぎちゃんに手を振り、別の方に行くのは村雨 紫狼(ia9073)氏です。 「あれっ? 紫狼さん、どこいくんです?」 「コクリたん、待ってなよ〜」 い〜い笑顔で背中越しに言う紫狼氏。「俺がロリコンだ 」の二つ名を背負う紳士さんです。 ともかく。 「ジルベリアのひらひらドレス‥‥」 唇に人差指を当てて上の空なのは、へそ出し肩出しの元気っ娘、のばら(ia1380)ちゃんです。 「のばらさん、どうしたの?」 「あ、コクリさん。‥‥『お家』にいた頃の事を思い出しちゃうので窮屈なお着物はニガテ‥‥なのですけれど」 えっとね、と前置きしてコクリちゃんの耳に口を寄せてごにょごにょ。 「でも、ひらひらもちょっぴり憧れるし、ニガテばっかりでもいけませんから、ね」 にっこり。 「そうだね。のばらさんが一緒なら、ボクもひらひらドレス、好きになるよ」 手を取り合ってきゃいきゃいするのです。 ● 「ほうら、睨んだ通りだぜ」 がらり、と襖を空けたのは、紫狼氏です。 採寸部屋の奥に位置する、小さな小部屋です。「ひっ」と身を縮めて振り返るのは助平おじさんたち。どうやら壁の覗き穴から覗いていたみたいですね。 ここで、時は遡ります。 助平親父目線になってみましょう。 「やっほー!コクリちゃーん! 今日は久しぶりに裸の付き合い!だね〜」 覗き穴から、おっきなシャツ一枚姿のリィムナ・ピサレット(ib5201)ちゃんが見えています。 「あれ? リィムナさん。何かあったの?」 リィムナちゃん、なんか内股でもぢもぢしてますが。 「‥‥梅雨だから洗濯物が乾かなくって」 実は毎晩お布団に天儀地図を描いてて乾いたぱんつがなかったのです。秘密ですよ? 「姉ちゃんの勝負パンツを穿いてきたけど‥‥」 ずり落ちてすでに更衣籠に入ってます。 「そうだ!」 ピンときたリィムナさん。いそいそとシャツを脱いで真っ裸に。すくぅる水着の日焼け跡の白さがまぶしかったのでしょう。ここで助平おじさんは悶絶し昇天しますが、このまま続けます。 「できた。即席褌完成!」 包帯をがばりと跨いでくるくるぎゅってまとめた姿はもう、裸同然の白さで、包帯のねじれがいびつで、とっても背徳的なんです。 「きつすぎた‥‥。後ろ超食い込んでるなぁ」 でも、ま、いっか、とにぱっ。 こつ、と刀が壁に立て掛けられました。 屈んだ上半身はいつもの黒いさらしのみ。いま、足を踏み代えて袴がすとん。真っ白な太ももと腰骨のでっぱりがいやんいやんするように横に揺れます。 のばらちゃんのぬぎぬぎ姿のようですね。覗いていた助平親父は、ここで悶絶昇天。でも続けます。 「あう‥‥女性しか居ないとは言え、恥ずかしい、です」 おや、真沙羅さんも一緒のようですね。 「‥‥のばらは小さいのでそこが恥ずかしいのです」 さらしも外して一糸纏わぬ姿になったのばらちゃんは身をくねって肩をすぼめて恥かしそうにしてますが、真沙羅さんと比べては仕方ありませんよね。 それはそれとして、真沙羅さんも着衣無しで内股をくねらせて両手をきゅって胸に寄せて身を隠すようにしてます。なまめかしいですよね〜。 「流石に全部は脱がなくてもいいよね‥‥」 おや。 恥かしそうな声が聞こえてきますよ? しゅる、と衣擦れの音。はらりと赤い布が落ちます。そっと跳ねた足からするっと抜けるすかーと。 ぱさっ、と上着も落ちました。 ああっ。 さらしもくるくるふわって畳に。 一体、誰でしょう? 「‥‥下着じゃないから恥ずかしく無いんだぞっ」 胸を両手で隠し屈んだ後ろ姿に、ローライズを穿いたお尻がツンとアップで迫ります。 くるっ、と振り向いたのは、ふしぎちゃん。 どだん、と助平親父は倒れます。が、どうやらこのおじさんはロリでなおかつ男の娘が以下略だそうです。 よかったですね♪ 「あら? ちょっと緩んでるみたいです」 そんなことを言うのは、桜ちゃん。すでに巫女さん服を脱いで白い素肌をさらしています。 と、ぽにぃてぇるが揺れました。 緩んでいたのは、髪を縛っていた赤いヒジャブというスカーフのようですね。 外すと、ふぁさ、と長い黒髪が白い肩を、背筋を撫でるように流れます。 その動きからくるんと回って、ぴんく色の長たおるに包まります。おっきな胸の頂点ぎりぎりから、太ももの付け根ぎりぎりまでを隠す姿です。とん、と伸ばして止まった太ももが何と瑞々しいことでしょう。すらっと長さも強調されます。バスとも谷間がくっきりです。 「あ‥‥。背中が」 何と、桜ちゃんは隠した胸をまた晒したではありませんか。自由になってぷるるんと揺れる胸。 そして、たおるは背中に。 おず、と背後を見る桜ちゃん。 そこには、鏡がありました。 さっきまで、たおるで隠せない肩甲骨の位置に残る刀傷が映っていたのです。 「‥‥もう、一年」 ぼそりと、悲しそうにつぶやくのです。 覗いていたおぢさんも何かを感じたようです。涙を流していました。 ● 「いーから、今日はノゾキ目的じゃねーから」 紫狼氏は、のぞきをするおぢさんたちに友好的です。 「いやー、分かってる。ろりぃ隊、いいよね。同じ浪漫を追い求める者として敬意の念を抱いちまうってもんじゃねぇの」 それより、と言葉を続ける紫狼氏。 「一着だけの着たきりじゃ可哀想だろ? 実際にノゾ‥‥げふげふ、観察した下着姿を元に、別のドレス案をデザイン、スケッチするぜ」 「ほうほう」 「ふんふん」 ばっちりコクリちゃんの下着‥‥じゃなかった、素っ裸を目に焼き付けたおぢさんたちは紫狼氏の提案に大乗りです。 と、彼らの背後で声にならない悲鳴が。 めいど服を、胸のふくらみに引っかからせつつもぬぎぬぎしていたアリシアさんに覗きを感付かれ、ダガーを投げられたようです。ここで、覗きタイム終了〜♪ 「それじゃ、俺も行ってくっかな?」 男・紫狼氏、すけっちぶっく持ってどこへ行く? さて、採寸の部屋。 「うに、胸も身長もあまり変わってないにゃ‥‥」 大切な猫耳頭巾を被ったまま素っ裸の千佳ちゃん。おっきな汗をかいた後、真沙羅さんを見てしゅ〜んとするのです。 が、ここでお助け天使登場。 「ぁ、コクリちゃんはどうだったにゃー?」 「う‥‥」 恥かしがるコクリちゃんと、ほっとする千佳ちゃん。 「それじゃ分からないよね〜、コクリちゃん」 「わわっ、リィムナさん?」 背後から忍んだリィムナちゃんが、後から手を回してコクリちゃんの胸のサイズを確認するのです。ぎゅってして、もみもみと形を整えて‥‥。 「ダメ‥‥」 「可愛いよ、コクリ‥‥」 ふっ、と耳元で男の子っぽくささやくリィムナちゃんに、コクリちゃんはめろめろに失神するのです。 そして、別の場所。 「‥‥それにしても大きいですよね、胸。私も少しは自信があったのですが、これを見ると‥‥」 「あう、う、羨ましがられましても‥‥って、や、む、胸は‥‥!? ふぁ、あぅぅんっ♪」 アリシアさんが、真沙羅さんのおっきな胸を好き放題揉んでいるようです。 って、真沙羅さん。恥かしがってる声の中に、何か感度良好な響きが混じってますよ? 「真沙羅さんも可愛いですねぇ」 ああ、アリシアさん本気です。にまっとやらしい笑顔でむにむにいぢめてます。 「や、やめてくださいってば‥‥んぁぁぁ‥‥♪」 やっぱり内腿すりすりで悶える真沙羅さんなのです。 ● ここで、真っ赤な旗袍(ちーぱお)、赤いハイヒール、ピンクのストレートヘアの美人が採寸室に現れました。手には、すけっちぶっく。 なんだか桃色な声の飛び交う部屋で、ふしぎちゃんと目が合うのです。 「聞いてない聞いてない、見てないんだからなっ」 耳まで真っ赤で、お針子ちゃんの言いなりに絹紐でサイズを測られています。ついでにぺたぺた触られてます。男の娘大好きっ娘なお針子ちゃんもいるようで。 「あれ、紫狼?」 「うふ、この姿の時は紫江留 濃霧(しえる のーむ)って呼んでね☆」 だそうですよ? 「じゃ脱いでください〜」 お針子ちゃんに言われて、黒いがーたーべるとの生足を晒したり。 「あらかじめ全身脱毛と剃毛はしたから完璧だな!」 という本音は、内緒です。 「って、ちょっとちょっと〜」 お針子ちゃんたち、容赦ないようで次々濃霧さんの服を剥ぎ取っては採寸していきます。とっても楽しそうですね。どうやらお針子ちゃんの中には男の娘大好きっ娘が以下略。 「にゃ、服が足りないにゃ!?」 たっくさん遊んだ千佳ちゃんが、脱衣籠を見て我に帰ってますよ? はっ、と不審者と目が合います。 どうやら不審者は、志士の海老園次々朗という男のようです。 「待つにゃ」 「待て、まずは隠せっ!」 「わ、私も追うのですっ」 逃げる犯人を追う千佳ちゃん。一生懸命手で恥かしいところを隠すのばらさんも続いてます。 どうやら隣の部屋で追いついたようですね。どったんばったんしてます。 「めっ、なのです」 「コクリちゃんのを寄越すにゃ」 ‥‥のばらさんは怒っただけで満足したようで、千佳ちゃんはコクリちゃんの下着を横取りして満足したようです。って、ほとんど取られたままじゃないですか〜っ! ● そんなこんなで、採寸は終わりました。 みんな仲良く‥‥買い物に行くようですよ? 「ふう‥‥」 つやつやのお肌で満足にしつつ、メイド服のお尻を気にしているのは、アリシアさんです。 「あぅぅ、な、何だか汚された気分、です‥‥」 真っ赤なまましくしくとアリシアさんに従うのは、真沙羅さん。やっぱりもじもじしながら歩いてます。 「何を食べたら大きく‥‥なれるのでしょうね、コクリさん?」 「ねぇ? のばらさん」 のばらちゃんは、腕に抱きついてくるコクリちゃんと一緒にもじもじしながら。 「そういえば桜さん、背中の‥‥その、傷が気になったんだけど」 あ、そうそうとコクリちゃんの言葉に相槌を打つ一同。桜ちゃんはまさかいまさら聞かれるとは思わずあわわと目を回し気味。 「‥‥実は、1年程前に亡き弟が妖によって操られた刀や弓で傷つけられ‥‥」 「あ‥‥」 傷を、背負いし者。 「あ、そんな、そんな」 桜ちゃん、優しい人です。 「ほ、ほら。この三日月は黒木神社の巫女の血と力を受けづいた証なんです」 明るかった皆が沈んだと思うと、今度は誇らしい額の傷を示して、場を取り成そうとします。 「ふーん、そーなんだー」 リィムナちゃんが明るく言って、その場は落ち着きました。 ところで。 どうしてみんなもじもじしながら歩いているのでしょう? 「ちょっとスースーするにゃ」 「まあメイド服なら隠せますが‥‥見られたりしませんかねぇ 」 千佳ちゃんとアリシアさんがスカートの上から気にします。 そう。 結局、紐ショーツとかの下着が盗られていたようですね。 次々朗は捕まえたのですが、その騒ぎの間にまたなくなったようです。 「それよりコクリたん。これなんかどう? ホワイトチョコをイメージした落ち着いたレース刺繍のセミロングドレスだぜぇ?」 「わあっ、すごーい。‥‥でも、ボクに似合うかなぁ?」 「似合うって〜。この『俺がロリコンだ』が言うんだから間違いなし!」 紫狼氏、贈り物の香水をなくしましたが、男を上げた様子です。 「ぼっ、僕も着るの? これ?」 さらしをなくしたふしぎちゃん、コクリちゃんと一緒の服を着る気満々だったり。 ともかく、何か無くした者同士、仲良くなったのでした♪ |