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■オープニング本文 「ううん‥‥」 もぞ、と布団に潜りこんでいる誰かさんの姿が揺れた。 場所は、珈琲茶屋・南那亭。 店内に冬の日が差し込んでいる。もうお昼前でずいぶん暖かくなっていた。 「‥‥い、いやん。暴れないで暴れないで‥‥」 突然、長椅子に布団をひっ被って寝ていた黒髪の頭が寝返りをうった。 ぐりんと向きが変わる。 ヘッドドレスを付けたままの姿は、南那亭めいど☆の深夜真世(iz0135)だった。 さらりと頬からこぼれる長髪。ぷにぷにな唇に当たり、うにゃむにゃと口が動いて嫌がる。 というか、なんだか眉の根を寄せてイヤイヤしてますよ? 「だ、駄目。静日和(しずかびより)ちゃん立っちゃ駄目‥‥きゃんっ!」 どだんと長いすから転げ落ちて、あいたたた、あれっ、もう朝? な感じできょろきょろ。 「そういや、昨晩はみんなと遅くまで飲んだんだっけ‥‥」 メイド服なままのわが身を見て思い返す。店内はみんながきれいにして帰ってくれたらしい。しかも先に潰れてしまった真世に布団まで掛けてくれて。 「ようやく起きましたか。おはよう」 志士の海老園次々郎(かいろうえん・じじろう)を始め、数人が奥からやって来た。 「そういえば寝言でいってた『静日和』って、誰なんです?」 真世の女性友達がコーヒーを出しながら聞いてくる。 「誰って、私が南那で借りる予定の馬の名前だよ?」 「夢の中で振り落されて目が醒めた、というところか。何だかなぁ」 きょとんとして言う真世に、次々郎がコーヒーを飲みながら突っ込む。余談だが、前回真世は馬に名前をつけてなかった。それ以前の問題だったからである。あれから、借りる馬に名前をつけたいという強い夢を持っていた。 「‥‥そういや、前に南那で馬に乗って巡回偵察する依頼で、結局連れて行ってもらえなかったとか?」 「な、なんで次々郎さんが知ってるのよっ!」 「依頼報告にあれだけ明確に書いてありゃ、ねぇ」 「う‥‥」 真っ赤になって言葉に詰る真世。 「それじゃあ、次の特訓十番勝負は南那での乗馬特訓だな」 「うんっ。そうだね」 「‥‥な、なんだ? えらく乗り気じゃない」 素直な真世にびっくりする次々郎。 「だって乗馬、楽しいじゃない♪」 落馬とか痛い目には遭っているのだが、どうやら真世、馬に乗ることは気に入っているらしい。 そんなこんなで、真世と一緒に南那で乗馬を楽しむ人、求ム。 |
■参加者一覧
萬 以蔵(ia0099)
16歳・男・泰
新咲 香澄(ia6036)
17歳・女・陰
龍威 光(ia9081)
14歳・男・志
ジルベール・ダリエ(ia9952)
27歳・男・志
アーシャ・エルダー(ib0054)
20歳・女・騎
ロック・J・グリフィス(ib0293)
25歳・男・騎
龍水仙 凪沙(ib5119)
19歳・女・陰
袁 艶翠(ib5646)
20歳・女・砲
烏丸 紗楓(ib5879)
19歳・女・志 |
■リプレイ本文 ● 泰国南西部は暖かい。 ここ、南那も降雪は珍しいほど。 練馬場では、南那の親衛隊がぱらぱらと馬の稽古をしている。 「ここが厩舎です」 そんな中、深夜真世(iz0135)が開拓者に振り返って手を広げた。大きな厩舎である。 「馬に乗るのは割と久々ね。わくわくするわ」 つば広帽をくいっと上げ、袁 艶翠(ib5646)が金色の瞳を輝かす。派手めな衣装に、豊かな胸とくびれた腰。外見同様に堂々とした足運びで厩舎に入る。 「へえっ、どれもイイじゃない」 「お馬さんとまた仲良くできますねぃ〜」 後ろに続く龍威 光(ia9081)もにっこにこだ。もっとも彼はただ純粋に馬と触れ合うことを喜びとしている。 一方、迷わない者もいる。 「また会えて嬉しいぞ白蘭花」 「ミネルヴァ元気やったか」 ロック・J・グリフィス(ib0293)とジルベール(ia9952)が馬賊偵察任務で騎乗した馬との再会を喜んでいる。 「やあ、『鏡王』。今回はおいら、練習に来たから宜しく頼むな」 萬 以蔵(ia0099)も、前回自らの巨体を乗せて揺るぐことのなかった貴重な朋友を見つけると、ポンと優しく手を触れる。鏡王も覚えているらしく、ひひんと応じる。 「レグルス、今回もよろしくだよ。‥‥あはは、再会できてボクうれしいよっ♪」 一度乗っただけでレグルスは主をちゃんと覚えている。近寄った新咲 香澄(ia6036)に早速頬を擦り付けるレグルス。 「‥‥あれ?」 ここで、香澄の様子が変わった。早くも馬を連れ出している者がいたのだ。 「凪沙さん?」 「おおっ、香澄さんだ。みんな来たんだねっ」 きょとんとする香澄に元気に言うのは、兎の神威人、龍水仙 凪沙(ib5119)。可愛らしい衣装が藁だらけだったり。 「先に来て餌の準備、糞の始末、ブラッシング‥‥とにかくこの『シギュン』と仲良くなったんですよ〜」 にぱっと健康的な笑顔。 一方、真世。 前回は馬を決められないでいたが、乗馬駄目駄目っぷりに瞬膳が見かねて特に気性の良い馬を用意していた。 「静日和ちゃん、よろしくね」 馬に挨拶をしたところで、人影に気付いた。 「実は私、馬に乗るの自信無いのよね〜」 などとつぶやいているのは、烏丸 紗楓(ib5879)。黒猫のような娘、というか、黒猫の神威人だ。 「き、機会が無かっただけだからね? 乗れない訳じゃないわよ?」 真世の視線に気付いてびくっとなったあと言い直したり。黒猫的である。 ともかく真世、静日和を連れて出る――。 ● さて、馬場に出て早速お馬の稽古といきたかったのだが‥‥。 「あれ?」 真世、静日和に乗れない。どうやら前に練習したときより馬が大きくなっているらしい。 「深夜さん、ほら。慌てないでゆっくりと乗れば馬さんも助けてくれますねぃ〜」 見かねた光が手綱を持ち、ようやく鞍上へ。 その時。 「久しぶりですね〜、ベガ♪」 アーシャ・エルダー(ib0054)の声がした。 見ると、優しく相場の黒い首筋を撫でてからひらりと飛び乗る。と、ここで真世に気付き手を振り寄って来た。 「真世さん、馬は人を見抜きます。馬に主として認められるには、馬になめられてはいけませんよ」 そう言って別の場所を指差す。 その先には艶翠がいた。 「いやっほぅ! このくらいで振り落とされるおばさんじゃないわよ」 なんと、「絶天慧」が彼女を振り落とそうと暴れているではないか。後ろ足立ちなどを繰り返すが、絶妙の体重移動で耐えている。というか、むしろ楽しんでいる。つば広帽をとって真世たちに手を振ったかと思えば、短銃を抜いて空に撃ったり。激しい音に馬たちはぴくっと反応するが、暴れることはない。相当訓練されている。 「やっほ〜」 ここで香澄もやって来た。 「ん、静日和いい子だね。まずは走らせないでいいから、乗るところからはじめようか」 香澄の言葉で、前に歩き出す。光とアーシャも続く。 「真世さん?」 シギュンの凪沙も寄って来た。 「あれ、凪沙さん。髪の毛がちりちりしてないです?」 「あ、これ? ‥‥シギュンを毛づくろいしてやってたら、突然噛まれて」 暗い顔をする凪沙。突然の出来事にショックを受けたようだ。 「あ、それは大丈夫ですねぃ」 「確か、馬が心を許す相手に毛づくろいしてもらうと‥‥」 「そうそう。お礼として相手に毛づくろいしようと髪を噛んでくるんだって」 光、アーシャ、香澄が言葉を継ぐ。 「えっ!」 この事実に目を真ん丸くする凪沙。見る見るうちに、にまっ、とした笑みが広がる。 「そっか! そうなんだ〜」 元気良く言うと、シギュンを全力疾走させる。凪沙、戦闘騎乗は慣れてないらしいが、嬉しさ爆発した勢いそのまままに乗りこなしているようで。 「仲間が上達するのを見るのは、心地良いな」 ロックも寄って来た。 「真世殿、そんなおっかなびっくりでは、その心を汲み取って余計に馬足が乱れてしまうぞ」 そして厳しめの指導をする。もっとも、うまくいけば騎士の笑み。 「まずは、馬に心を預け‥‥そう、その調子だ」 ここで、真世が静日和を止めた。 「どうして、みんなここまで親切にしてくれるの?」 ぼそっと、聞いてみる。 ● 「見ろ」 真世の問いに、ロックが指差した。 「よ〜し。鏡王、いいぞ」 その先では、以蔵が一人励んでいた。 周回コースで、全力疾走したかと思うと速度を緩めてみたりしていた。次に、障害のあるコースへと馬首を巡らせる。たまにトンファーを振るったり。明らかに前回の戦闘を聞いて、それを意識した訓練をしている。 「よしっ。これならおいらも鏡王もしっくりくる」 どうやら手応えを感じているらしい。 「皆で、一緒に戦いたいからな」 言うロック。そして白蘭花を走らせる。早く追いついて来い、といわんばかりに。 「よ〜し、それじゃあ」 「ちょっと、真世さん?」 身構える真世だったが、アーシャからストップが掛かった。 「おやつを勝手に食べようとしたら手綱を引いてたしなめて下さい。勝手に食べるのを許すと馬から『好き勝手してもいいんだ』と思われますから」 止まっている間に、真世の静日和だけが草を食んでいた。「走るだけが馬に乗ることじゃないですよ」とアーシャも先に行く。それと分かって光と香澄もついて行った。 「ああん、もう」 一人残された真世。 そこへ紗楓がやって来た。大きな黒毛の馬に乗っている。 「でわマヨりん先輩、乗り方のご教授お願いします♪」 「え、え、え〜?」 「ちょっと不安だったけど何とかなるもんですよね〜。この子大人しいし、私の言う事が分かるみたい」 たじろぐ真世に、気分良く続ける紗楓。 「ん〜、こうなると鞍も手綱も邪魔ね」 「え、えええ〜っ」 何と紗楓、いったん降りて鞍も手綱も外すと、またひょいと飛び乗った。 「これで良しっと、クロちゃんもその方が楽でしょ? 大丈夫大丈夫、猫は高い所得意なんだから落ちたりはしないわ♪」 なんという天真爛漫。そのまま真世を置いて行ってしまった。 「べ、別に一人でも頑張るもん」 「おお、サマになってるやん。かなり練習したんちゃう?」 孤独に練習してると、今度はジルベールが寄って来た。 「真世さん、手綱を離してみ?」 「え?」 「弓使うときは手綱から両手離すからな」 「ええ〜?」 どうやら戦闘騎乗の訓練に移行するようで。 「腿の内側を締めて、体の内側の筋肉を意識してバランス取るねん」 さすが弓で多くの場数をこなしているだけある。的確な指導だ。 「ちなみにそのへん意識して馬乗ってると落馬しにくくなるし、せくしーなぼでぃーらいんになるらしいで?」 「せ、せくしーな?」 利いた。 この一言は利いた。 セクシー体型はともかく、弓は撃てるようになったようで。 「あ、だんだん形ができてきたね、それじゃ模擬戦行ってみようか!」 寄って来た香澄の一言で、模擬戦に突入だ! ● 「瞬膳隊長」 ここで、ロックが親衛隊に助力を求めた。親衛隊の遭遇した馬賊の動きも知るためだ。 「この間は少々驚かされたが、速度感覚と相対位置に関しては、空戦時の格闘戦の応用が利くか」 「馬術というのは昔から重要だからね。龍もいいけど」 「おいらも、タイミングとかが重要だと思うんだよな」 ロック、艶翠、以蔵が、新たに聞いた敵の動きについて議論を交わす。通常先頭より間合いが広い分、距離感覚と相対速度への理解が重要になってくるようで。このあたりはロックの意見の通りである。 「お馬さんはデリケートなので、緊急でない限りは余り負荷をかけたくないんですねぃ〜」 光は、模擬戦には参加せずに見学の立場を取った。 「死神の鎌が持てれば参加したんだけどなあ‥‥」 物騒なことを言って指を咥えるのは、凪沙。 「開始の合図くらいはしてあげるわ」 紗楓はそう言って呼子笛を取り出すが、どうも調子が悪いらしい。「仕方ないわねえ」と短筒を取り出すが、ちょっと、いいんですか? ――バァン! 「うに゛ゃ〜!」 運悪く鞍も手綱も取り外している紗楓。クロちゃんの軽い前足立ちだけで慌てることとなり、結果、暴走。落馬しなかったのはいいが、逆に統制がとれなくなった。哀れ、明後日の方向にランナウェイすることに。 そして、戦場。 「どうだっ!」 「なんのっ!」 白薔薇を構え突っ込むロックに、盾で防いでリベレイターソードで反撃するアーシャ。ロックの白薔薇も攻防一体で、防がれた後に回して構え直しアーシャの一撃を阻む。 次にロックは以蔵と遭遇。 長物のロックがやはり先手を取る。 「はっ!」 円を描き白薔薇を弾くのは、旋棍(トンファー)。ひゅん、と切り返しで追撃を狙うが、トンファーの回転が合わない。 「いや、トンファーを突き出すのも手だし、いざとなれば両手を使えばいいかな」 「ふむ。片手だと簡単に弾かれるか。‥‥しかし、高速移動中に両手で振るうと落馬の危険性も高くなる」 「すれ違いざまとそうでない時の差は大きいですね」 以蔵、ロック、アーシャが口々に手応えを話す。 手綱から手を離すかどうか。 これもポイントになるようだ。 「よし、それじゃボクたちも加わろう」 こういうことは好きな香澄が、後衛職を引き連れ前に進む。ちなみに、香澄は陰陽師だが薙刀「巴御前」を手にしている。こういうことが好きなのだ。 そのまま、アーシャ、香澄、ジルベール、真世組とロック、以蔵、艶翠組に走らせつつ別れ、回れ右。たっぷり距離をとってから最激突するッ! 「大丈夫。自分と静ちゃんを信じて落ち着いて狙うんやで」 最後のアドバイスをするジルベールは、レンチボーンから矢を放つ。長い射程と命中率が自慢の弓。彼自身も安息流騎射術を鍛えている。 「お、やっぱ当たりにくいもんやな」 外すと素直に近寄る。 やがて先頭が激突。 「いろんなタイプの人と戦いたかったんです」 長物に換装したアーシャが以蔵に挑む。 「ちょっと試してみたいことがあったんだよね」 「良かろう。受けて立つ」 香澄は、ロックに。 後方からはついに射程に入った真世が射撃。が、「いやん!」とすぐ落馬した。通常射撃を見せられた後、艶翠のクイックカーブに虚を突かれたのだ。 ジルベールはロックを狙った。当ててはないが狙い通りの一撃。 「ここだっ」 呪縛符を放つ香澄、そしてすれ違いざまロックのグニェーフソードをかいくぐりつつ薙刀一閃。 「よし、実戦で使えるレベル」 移動しつつ術を使い近接戦闘できるのは大きいようで。 「援護職にどっちを狙ってもらうかで差が出そうだな」 「反転して距離を保ちつつ背面で撃つのも手やし、あまり気にしてもらわんでもええかもで?」 すぐに集まって検討をするロックとジルベール。 「あの〜、着替える場所が欲しいです〜」 アーシャは軽装戦闘をためしたいようで。ついでに親衛隊とも訓練したいと誘ったり。 「分かった。部下を好きに使ってくれていい」 小型天幕を用意した瞬膳は、親衛隊との模擬戦闘の許可を出した。 「前衛後衛の距離を長めにとって縦長の陣形にした方が対応しやすいかも。ついでに、あえて陣形に穴を空け馬賊を誘いこむとか」 戦術についてあれこれ提案するジルベール。かと思うと、戦闘では鞭を使ったり。 「いまや真世さん、狙って」 彼の手厚い実戦フォローで、なんとか真世も自信を着けた。 「やはり、槍の柄を使っての戦い方の方が応用は効くな」 剣から槍に変えたロックが生き生きしている。 「遠距離攻撃は苦手なのは分かっていますが、リーチを取ると槍ですし、でも盾も使いたいですし〜」 アーシャは激しく悩み中。 「身体で覚えて、と」 トンファーで軽やかに戦う以蔵は、とにかく形を繰り返す。長いリーチとはいえないが、体の大きさがあるため届く距離が違う。 とにかく、充実したようだ。 それはそれとして、紗楓は? 「‥‥すぅ‥‥」 もう落ち着いている馬の上で寝ていた。猫的である。 ● 「それじゃせっかくだし、海まで遠出しよう」 香澄の声に、おおと賛同する声。 みんな揃って駆ける。十騎がそろうとかなりの迫力となる。 椀那はもともと漁師町なので、備尖(ビセン)まで行くことになった。 備尖は山が海に迫った場所にあり、水深のある港がある。 「‥‥冬とはいえ、さすがに泰の南部だと綺麗ね」 風に髪を洗われるに任せながら、しっとりと艶翠が感心する。 「さ、お弁当ですよ〜」 見晴らしのいい場所で、用意した弁当を広げる凪沙。 「あの、凪沙さん?」 真世がいきなり突っ込む。おにぎりはいいとして、おひたしは煮すぎで南瓜は煮崩れして‥‥。 「こ、これでも上達したんですよ? 真世さんも、今度また一緒に練習しようよ〜」 凪沙、前向きである。 「この前練習で作れるようになったものですねぃ」 光も弁当持参。 おにぎり、完璧。玉子焼き、完璧。 「って、二種類?」 「うにゃ。もっと練習すればよかったですねぃ」 真世の突っ込みに赤くなる光。 「仕方ないわね」 艶翠の言葉に皆が目を輝かせる。そして、広げる弁当。形もいい。種類もあるッ! が。 「‥‥や、おばさん料理は微妙に苦手なのよ。うん」 逃げたッ! 艶翠さん、先に言い訳したよ。 しかしッ。 「私、食いしん坊なのですが、たくさん食べてもいいでしょうか?」 「エエ汗かいた後は飯が美味いわ 」 「おいらも分け前に預かれればそれでありがたい、と」 「あ、おいしそうなお弁当、馬にも乗れて幸せだなぁ〜♪」 アーシャ、ジルベール、以蔵、香澄がにこにことぱくつく。 なんという幸運。食べ手に恵まれたッ! 「ロックさんとか、騎士さん達は流石に上手よね〜」 「紗楓殿も馬と仲良くやってたじゃないか。すぐに上手くなる」 「真夜さんも気持ちよかったんじゃない?」 「うん。香澄さんの言う通り、馬はいいよね〜」 景色の良い高台で、弾む会話。 当然、それぞれの馬も労ったという。 |