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■オープニング本文 「なあ、遅潮よ」 神楽の都の、夜。 おでん屋にて酒をぬる燗でちびちびやりつつ、貸本絵師の下駄路某吾(iz0163)(げたろ・ぼうご)が呟いた。 「あ。どうしたい、下駄路」 隣でスジ肉串を持っていた貸本作家の厚木遅潮(あつき・ちしお)が、串にかぶりつくのをやめて下駄路を振り返った。 「最近、神楽の都に変わった雰囲気の開拓者がちらほら見られるようになったな」 「ああ、『砲術士』だな。銃を使う開拓者らしいぞ」 「銃、ねぇ‥‥」 ぐっと酒をあおってから、空いたぐい呑みをしみじみ見る下駄路。 「あん。一体どうしたんだよ、下駄路。お前さんらしくもなく悩んでいるようだが」 「‥‥なあ、遅潮。その砲術士って開拓者は、どんな戦い方をするんだろうな」 「まさかゼロ距離射撃をするわけじゃあるまいよ」 聞くに値せんな、とばかりにスジ肉にかぶりつく遅潮。まあ、当然そうだろう。 「そりゃそうだが、実際の戦いを見ないことにはこう、想像しにくいだろう。俺たちの読者もそうじゃねぇかなぁ」 「お、おお。下駄路、その通りだ」 それだ、とばかりに壷に串を投げ入れる遅潮。 「実際の戦闘を見ないと、その運用も格好良さも分からんものだよな。‥‥俺も物書きの端くれ、想像でなんとなくそれっぽく砲術士の活躍を今書けといわれれば書けるが、やはりその場の雰囲気、匂い、緊張感、そういったものは現場に立たないと分からないもんだ」 「さすがだっ。それでこそ遅潮だッ! 俺も、なんとなくそれっぽい砲術士を今書けるが、それは所詮想像の産物。戦う砲術士の何たるかを描けるわけじゃねぇ」 「おおよ、下駄路。これから活躍するであろう砲術士の有志を、俺たちの読者に伝えるんじゃあ!」 「よっしゃあ。やるぜ、遅潮。俺たちにしかできねぇことをッ!」 新たなスジ肉串を持った二人は、それを剣のように掲げて交差させ、誓い合うのであった。 後日。 下駄路たちは、開拓者ギルドで募集の掛かったばかりで若干報酬の少ない、地味な依頼を発見することとなる。 内容は、武天某所の農村から大きな町に向かう山道に下級アヤカシ「鬼火」が多数目撃されるようになったので退治して欲しいというものだ。これを放置すれば、冬を間近に控え収穫のなくなった農民たちが手作りした笠や蓑を大きな町に売りに行くのに支障が出る。まだ笠や蓑は生産途中で、本格的な冬になるまで件の山道はあまり使われないという緊急性のなさがあり、地味なことこの上ない。 ただし、すでに犠牲者は出ているとのこと。 「砲術士のみか、銃を扱う開拓者に限定する依頼に変更して、俺たちを連れて行って護衛してくれるなら、追加増資することができる。‥‥どうだ?」 下駄路と遅潮は、この要求を見事ねじ込んだ。 というわけで、大きな町への近道たる山道にわいたアヤカシ「鬼火」を退治して、新作貸本のモデルになってもらえる砲術士か銃を使う開拓者、求ム。 |
■参加者一覧
舞 冥華(ia0216)
10歳・女・砲
浅井 灰音(ia7439)
20歳・女・志
一 千草(ib4564)
19歳・男・シ
ソウェル ノイラート(ib5397)
24歳・女・砲
ヴェルナー・ガーランド(ib5424)
24歳・男・砲
鍛原 隼之助(ib5442)
26歳・男・砲
赤い花のダイリン(ib5471)
25歳・男・砲
御調 昴(ib5479)
16歳・男・砂 |
■リプレイ本文 ● 「ん、と‥‥銃や銃使いを実際に見てみたい、戦い方を知りたい気持ちは良く分かるんですが、本当のアヤカシ退治でやる必要。あったんでしょうか?」 龍の獣人、御調 昴(ib5479)がこぼす。 「手前ェで危ないとこ入って来ちゃあ世話ねぇっつうのに、とんだバカ野郎共だ」 鍛原 隼之助(ib5442)の方は手厳しい。 「バカ野郎、こちとら縁側で猫膝に抱いて孫に昔話してやるご隠居じゃねぇんだ。ご隠居に、バカができるか? バカができる奴らが、バカをするんじゃ」 「バカ野郎、下駄路。こらからお世話になる開拓者にバカ野郎呼ばわりはねぇだろう」 下駄路某吾(iz0163)と厚木遅潮はいつもの通り熱く揉み合う。 「‥‥ふん、まァ、値次第だ」 この様子を見て、隼之助は気分を害するでもなく言う。幅広の真っ赤な鉢巻は眉を隠すほど。その下から眼光鋭く二人を見る。 「う‥‥」 「金の亡者? バカ野郎、兵器の研究にゃあ金がかかるモンだろうが」 言葉に詰まる下駄路たちを見て、内心を見透かして豪快に言ってのける隼之助。 「す、すまねぇな。あまり値の張らない‥‥」 「ああん? 金にもなるし研究にもなる。まったくつまんねぇ仕事だぜ」 もう言ってることが無茶苦茶だが、つまり悪い気はしてないようで。「こん御時勢だ、一人か二人くれぇ無茶なバカが居たって悪かねェだろう」と、誰にも聞こえないよう付け加えたり。或いは隼之助自身、バカを貫いて生きてきたのかもしれない。 「ま、お金が貰えるなら何でも良いさね。銃兵時代より金回りは良いからね」 報酬が少ない件については、ヴェルナー・ガーランド(ib5424)も特に気にしてない。というか、金にはこだわるが細かくは別にいい、といった感じか。 「俺達を新作貸本のモデルにするってか。そいつは面白い! 出来上がったら是非とも読ませてもらいたいね!」 赤い花のダイリン(ib5471)は、金より変わった依頼である方が面白いようで。 「俺はこう見えて本も読むんだぜ? はっはっは! どうだ、知的だろ!」 「‥‥へんな人がついてくると思ったけど、へんな人ばっか」 続けるダイリンの声を聞きながらぼそりと言うのは、舞 冥華(ia0216)。天然っぽく無愛想な感じだが、悪気は一切ない。 「おおっ。世の中へんでなけりゃ面白くねぇからな」 冥華対する自慢げな下駄路の声に、「おおっ」と応える声が。 「俺の名はダイリン! 人呼んで赤い花のダイリン様よ!」 「全部倒したら報酬増えたりしないかな? 」 「ははっ、そのあたりは村に掛け合ってみるんだな」 ダイリンとヴェルナー、そして下駄路が豪快に言葉を交わす。 一方、それと反比例するように冷静になる者たちも。 「‥‥殲滅がメインじゃないし、とりあえず人が通る道沿いを中心に退治かな」 「そうね。私も色々と試してみたい事もあるし」 ソウェル ノイラート(ib5397)がクールに手筈を確認する。熱い男たちのことはもうすっぱりなかったことのように割り切っている。同意した浅井 灰音(ia7439)も妙なノリの男どもは空気のような扱いをする。 「でも、できるだけ倒したい、ですよね。困ってる人、いますし」 昴は真面目である。こちらの組に。 「銃も依頼も初めてだが‥‥やれる事はやるまでだ」 一 千草(ib4564)も静かに言い放つ。白い三角の獣耳、被った半分弱の狐面から狐の獣人かと思われるが、さて。 「最初はみんないっしょにこーどーでいいよね」 「おおっ、ありがたい。‥‥あんた、分かってるなぁ」 冥華の言葉に、熱く下駄路が返す。 「ん」 突然、冥華が何かを手渡した。 「なんだぁ?」 「音がうるさかったらつけとく」 下駄路と遅潮に耳栓を渡したのだ。 「おお、ありがとよ」 下駄路、いたく感心したという。 ● さて、村を出発して現場の山道に入った。 「取り敢えず見つけたら倒すって事だから、余り頭は使わなくてよさそうね」 二列縦隊の殿を歩きながらソウェルがつぶやいた。 「‥‥銃剣くっつけといたほうがいいかも」 冥華の方は重く言う。 違いは、ソウェルが短銃使いで冥華が銃使いであること。 「なるほどな。こう山道がうねってちゃ、視線が遠くまで行かないから長距離射撃にゃ向かねぇか」 「このあたりは弓でもいえることだがなぁ」 中団の下駄路と遅潮はほほぅとうなる。場所は、右手が少々くぼんでから隆起する林で、左手は登り斜面の林。視界、射程とも良好とはいえない。 「おっと、あそこに。‥‥狙い撃たせてもらおうか」 ヴェルナーが右手に鬼火を発見していた。かなり遠い。白いマスケッターコートを払うように右手を水平に伸ばしたのは、「俺がもらった」というサインだ。そして改めて、マスケット「クルマルス」を構え片目を閉じた。 ――ダァン! 銃撃隊の初弾は、鬼火をかすめて背後の樹木を揺らした。外れである。 「射程外か? こう土地がうねってちゃ距離感が掴みにくいな」 次の弾を込めるヴェルナー。 「おい、近付いてきてるじゃねぇか。誰か‥‥」 「よしとけって」 下駄路は周りを見るが誰も次の弾を撃とうとしない。なだめる遅潮の声に、他の開拓者が頷いた。まだ距離があるし、お手並み拝見といったところだ。 「じゃ、今度は『狙撃』できっちり‥‥」 再び構えるヴェルナー。単動作を使わないのは、もちろん敵の接近を待つためだ。 そして、発射音。 「よしっ」 会心の笑みを浮かべると、残煙がたなびくクルマルスを肩に担いだ。 貫通。 自ら近寄り射程内に入ってきた鬼火は、見事一撃で瘴気を散らし消滅していた。 「ジルベリア銃兵の意地ってやつかね。こっちの銃兵‥‥というか砲術士には負けないよ」 満足そうなヴェルナー。しかし、ここから展開が速くなるッ! ● 「よう、これは返すぜ」 直後、下駄路は冥華に耳栓を戻していた。 「ん。どした?」 「読者に音の大きさは伝えられないが、だからこそ俺たちは耳を塞いじゃいけねぇのさ」 格好をつけたつもりだったが、間が悪かった。 「次が来たわ!」 ざざっ、と振り返りながら足場を固め、ソウェルが早撃ちで二丁短銃を構える。そして主兵装の「飛竜の短銃」をぶっ放した。大岩の死角から近距離に鬼火が現れたのだ。 命中しがくんと揺れる鬼火。 「止めっ」 続けて、左手の短筒が火を噴く。マスケッターコートを翻してからのフェイントショット。 が、鬼火の方は猛烈な火炎を吹き付けてきた。 迫る火炎。短銃程度の射程がある。攻撃は双方同時。 「きゃっ!」 「だ、大丈夫か、あんた」 若干食らったソウェル。「ええ、大丈夫」と心配する下駄路を手で遮る。 「油断はできないわね」 鬼火は二発目で沈めていたが、勝って兜の緒を締めるといったところだ。 「見えた‥‥そこだ!」 灰音も左手の木々の間から接近する敵を視認。即、宝珠銃「皇帝」を抜き撃った。こちらも一撃で仕留めるが、もう一体いる。ただしこちらは射程外。 「後はそちらに任せるよ」 「ん、ねらいうつー」 短く言ってクルマルスを構える冥華。 「いっぱいれんしゅーしたから‥‥絶対、この弾丸ははずれない」 転職してから初めての依頼。気になっていた武器を扱えるとあって銀色の大きな瞳には真剣な輝きがある。銃声と共にがくん、と揺れる華奢な体。すっと表情から力が抜けて淡い笑みが浮かんだのは、一撃で仕留めたから。転職の手応えを大いに掴んだ。 「銃はどうしても音がしちゃいますから‥‥」 木陰から近寄った鬼火をピースメーカーで迎撃する昴。敵はよろけるが倒しきることができない。 「任せろや!」 横合いから隼之助が出てきて、渾身の力を込めて銃把でげしり。銃床のない分当てにくかったが、何とか止めを刺すとぐるりと次の敵を求める。 「‥‥先生方や。こっから先ァ俺らの戦場だ、邪魔にゃあならねェようにしてくれよ」 射線と微妙に被る下駄路たちを下がらせると片膝をつきながら壱師原筒を構える。そのままズダァンと射撃。 「結構、数が多い‥‥。けど確実に仕留める‥‥」 続いて千草が、隼之助が狙った敵の止めに入る。放った弾で瘴気となる鬼火。 「銃も依頼も初めてだが‥‥やれる事はやるまでだ」 手堅く墜としてから口をへの字に結ぶが、ここで口の端が「何だ?」とゆがんだ。 「‥‥この銃の黒煙、何で葡萄の匂いがするんだ?」 ちなみに彼の銃は、マスカット銃。匂いの理由は、謎だ。 「ヤバい。ヤバいぜ」 単動作でバイエンを可能な限り連射しているのは、ダイリン。破壊力ある射撃を繰り返すのは、接近戦の用意がないから。音で敵が次々寄って来るといっても右側は対応できるが、左側は接近戦の危険性がある。 「意外と寄って来るわね」 撃った後、さらに接近する鬼火にヴィーナスソードを振るう灰音。至近で火の玉を使われるが、銃から剣への持ちかえで叩き伏せた。 「剣と銃、それを融合させし新たな戦術‥‥とでも言おうか」 見事決まったが、連続戦闘には向かない接近中の戦法か。 ただし、鬼火はまだ寄って来る。音が響きすぎるのだ。 「とにかく移動しましょう」 視界が悪く護衛任務上場所が悪いと判断した昴が前進しながらの応戦を指示するのだった。 ● 最大の戦闘は、序盤の迎撃戦となった。 殿が撃って前へ逃げ、装填完了者が次に最後尾となって撃ち前に逃げ、を繰り返すという形で視界の悪かった場所を離れると、ようやく付近にいた鬼火もいなくなったようで戦闘は静まった。 「変形車撃ちってかァ?」 できれば前に攻め込みながらこの戦法を試したかったぜ、と隼之助。あるいは、後退戦であるがため練習なしで見事に決まったのかもしれない。 ともかく、それ以降は敵との遭遇はほぼなかった。 「それじゃ、帰りは短銃班と銃班に分かれてみよう」 「ん。一斉射で面せーあつとかいろいろやってみる」 復路は、銃の射程で班を分けて戦法を試すようだ。下駄路と遅潮も各班に分かれる。 「よし、いいぜェ」 ――ズダァン! 隼之助の合図で、冥華、ヴェルナー、ダイリンが一斉射撃。 「ん、一番みじかい射程のにあわせて弾幕はこんな感じ」 「‥‥こういう時には数が多くないんだな」 冥華がつぶやくと、ヴェルナーが物足りなさそうにする。確かに、4丁束ねたわりに、敵が下級アヤカシ一体では破壊力の実感に乏しい。 「しっかし、短銃班と変わらねぇ距離じゃねぇか?」 「小さくこういった狭い場所でも取り回しが利くわりに、破壊力はあんだぜェ」 ダイリンの指摘に悪びれることなく隼之助が言う。 そして、道を外れ獣道の沢に降りてみた短銃班。 「後、頼む!」 人数割り振りの関係で短銃班となった千草がほえる。マスカット銃で遠距離の敵を倒したが、より近距離の敵が寄って来る。 「弾込めに銃より時間は掛かりませんからね」 「昴さんの言う通りね」 昴が距離のあるうちに狙う。灰音も積極的。 「前には出ないで頂戴」 若干ソウェルが遅れたのは、射程がさらに短いから。ただしこちらは2丁拳銃の強みがある。 「‥‥と、心配はねぇようだな」 ソウェルの背後にいた遅潮が声を絞り出した。戦闘が終わったのだ。 ちなみに、千草は黙苦無を構えていつでも投擲できる体勢で、灰音はもちろん剣を抜き放っていた。昴急いで次弾装填。より強力な敵と相対していたなら、そういう動きになっていたはずである。 「あ、狼煙銃が上がった。冥華さんかな。‥‥合流しましょう」 二発打ち切った昴は周囲を警戒していたようだ。 そして、下駄路と遅潮の交代のため、いったん合流する。 「よし、しばらくのんびりできそうだぜ」 木の上から声がした。 ダイリンが登って周囲を警戒していたのだ。 「見事ね。まるでさ‥‥」 「猿じゃあねぇぞ俺は。猿じゃねぇ!」 ソウェルとダイリンがそんなやり取りを。くっくっくっと笑う下駄路。 「どうだ、下駄路。絵になりそうか?」 そんな下駄路に近付きながら、遅潮が話しかけた。 「あん。‥‥その様子じゃ、遅潮の方はいい感じのようだな」 「ああ。うまく戦えてるときは、足跡が乱れねぇんだ。最初の戦闘は逆に、足跡が乱れまくってただろう」 「ま、そんな武器なんだろうな」 下駄路、いまひとつのりが悪い。 「静かに構えるかと思えば、銃声がうるさい。反動で体が後ろに一瞬さがるとか威力が見られる場面はあるが、絵にはしにくいからなぁ」 「2丁拳銃のソウェルに銃と剣の灰音、銃につけた剣で戦ったりもしてたろう。絵にはなるだろうが」 「いや、そうじゃねぇんだ」 肩を落とす下駄路。 「硝煙や爆音、そういった銃の持つ特性を、どうしても絵にできねぇ。煙を書いたり書き文字を入れたり迫力は出せるが、戦いの流れを左右しかねない静と動の背中合わせの世界観というのがなぁ」 「ま、だから俺とお前が組んでるんだろうがよ」 遅潮はそういって親指を立てる。 「へんな人」 その様子を見て、冥華がぼそり。 「でも、やっぱりいいね、この銃を撃つ感覚は。いつか必ず使いこなしてみたいね、この銃を」 晴れやかに言うのは、灰音。 この様子に、ジルベリア銃兵の意地の塊、ヴェルナーが頷く。 「長い銃は射程が長いけど弾込めに時間がかかります。短銃なら弾込めしながらでも動けますし、銃も組んでやれば長所短所を補えるかもしれませんね」 昴が話をまとめた。 行きで激しい戦闘があったせいか、復路は比較的平和だった。 ちなみに、どこで遭遇したかなどの情報は、遅潮がまとめていた。「開拓者を差し置いて申し訳ないが」とかいいながらも村人に情報提供し、喜ばれたという。 ●おまけ 「な、なんじゃ。こりゃあ!」 後日、開拓者ギルドにダイリンの声が響いた。 どうやら出来上がった新作貸本を見ているようだ。 2丁拳銃ソウェルや銃と剣の灰音の姿のほか、片膝をついて構える隼之助、近寄った鬼火をバヨネットで退けるガーランド、小さな少女の戦う姿を示す冥華の構えの凛々しさ、銃を片手に火遁で敵を蹴散らす千草、短銃を片手に手を上げて指示を出す昴の姿がとても格好良く描かれていた。 ダイリンはというと。 「やっぱりさ‥‥」 「っておい、俺は猿じゃねぇ!」 横から覗き見るソウェルのつぶやきにすぐさま突っ込むダイリン。 ‥‥どうやら木に登っているところが描かれていたようだ。 |