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■オープニング本文 「これは一体何アルか!」 泰国はある町にて。 地域の台所でお馴染みの泰猫飯店で、店主・鈍猫(ドンビョウ)の怒りがどか〜んと爆発していた。 「は、淡竹(ハチク)のピリ辛炒めです」 「愚的。なんと愚的ネ。こんな料理を淡竹のピリ辛炒めなんて言うのは、淡竹のピリ辛炒めに対して失礼アル!」 「え? 一体どうして‥‥」 「淡竹の素材感が死んでるアル、鶏ガラだしとの親和性がイマイチアル、皿の上の目指すべき方向が不明瞭アル、ついでにおまけに料理人の『これでいいだろ』感がにじみ出てるアル!」 びしり、びしり、びしーっ! 言葉一つ一つを区切りながらいちいち指差してまくしたてる鈍猫に、調理した弟子はたじたじとなってしまった。 「た、大将。待ってくれ。実はいつもの村から淡竹がまったく入らなくなったんだ」 「‥‥」 恥じ入る弟弟子を見かねて兄弟子が割って入り弁明するが、鈍猫は無言で厨房に入るのだった。じゃっじゃっと音がする。鈍猫自ら鍋で炒めているようだ。 「‥‥ほら、食べてみるアル」 やがて、とん、と皿を置いた。淡竹のピリ辛炒めである。 「う‥‥」 「大将、スイマセンでした」 一口食べただけで、二人の弟子は深く頭を下げるのだった。 「もういいアル。いつもの素材が入らない事情は分かったアルが、料理人たる者は手に入る素材の中で全力を尽くすものネ。先の料理は、少し劣る素材を最初から言い訳にしたような気の抜けた料理アル。‥‥林青的に言うなら『料理は真心』。腕を磨くのも大切アルが、心も磨くヨロシ。お客様は、料理を口先だけで味わっているわけじゃないアル」 「あ、ありがとうございましたッ!」 優しく言う鈍猫に、再び深々と頭を下げる二人だった。 「それにしても、どうしていつもの村から淡竹が入らないアルか。‥‥私たちも困るが、もしも不作だというのなら村の方が困っているはずアル」 「大将、聞くところによると妖怪が竹林に出て収穫できなくなってるそうです」 妖怪の正体は不明。常に薄暗く竹が密生する、空気の重くねっとりした雰囲気の林に、ぞっとするほどの色気をまとった女性がいて、これが妖怪――つまるところアヤカシではないかと目されている。その数、1体。乱れた着衣から白い肌があられもなく露わとなり、妖しいほど白い肌をさらしているらしい。 命からがら逃げ延びた男は、無傷のわりに鼻血をだらだら流していたという。彼の話を信じれば、妖しい色香の女は見かけてないそうだ。当然、村のほかの男たちはそんな話を信じるわけもなく、「よっぽどその女妖怪は色っぽいらしい」とまことしやかに囁き合い、彼の眼福をやっかんだという。 いずれにしても、数人その竹林で死んでいることもあり今年は淡竹の収穫を見合わせている状態だ。当然あてにしていた収入はなく、村のこれからの見通しは暗い。 「す、すぐに開拓者を雇うアル!」 慌てて指示する鈍猫。 「ど、どうしたんですか、大将。そんなに慌てて」 「急がないと収穫時を逃がすアル。そんなことも分からないアルか」 「いや、もう間に合わないでしょう。こちらまで運んでくる事を思えば」 「客ごと行けばいいことアル。それで村はいくらか潤うネ。‥‥林青は武天に行ってるアルが、淡竹の商人も飛空船を持ってたはずアル。きっと連れて行ってくれるはずネ。さ、現地で思いっきり腕を振るうアルよ〜」 そんなこんなで、鼻血の竹林でアヤカシ退治をしてもらえる開拓者、求ム。 |
■参加者一覧
葛切 カズラ(ia0725)
26歳・女・陰
鬼灯 仄(ia1257)
35歳・男・サ
汐未(ia5357)
28歳・男・弓
煌夜(ia9065)
24歳・女・志
メグレズ・ファウンテン(ia9696)
25歳・女・サ
羽流矢(ib0428)
19歳・男・シ |
■リプレイ本文 ● 「悔しいよ、俺は。本当に色っぽい女なんか見てねぇのにだれも信じてくれねぇ」 破竹が特産の村で、アヤカシ被害にあったと目されている男は悔しそうに言葉を搾り出していた。 「まあ、アヤカシに会ってねえってのも変な話だ」 鬼灯仄(ia1257)が愛用の喧嘩煙管から口を離し、ふ〜っと煙を吐き出しながら言った。煙草がうまいのだろう、一見話しにあまり乗り気でないようにも映る。いや、開拓者仲間と一緒に大勢で来ているので、あまり威圧感を与えるのも野暮だといった配慮だろう。 「そもそも最初の誰がそのアヤカシを見たのかね?」 すっと立ち上がったのは、汐未(ia5357)だ。 「誰が最初に見たのか。それは何時ぐらいの事でどの辺りでなのかを知っているやつがいないか聞いて回ってみるかね」 この被害者の言葉を信じるなら、色香を纏うというアヤカシの情報は出てくまいと判断した。「あとはよろしくな」と、一人聞き込みに出て行く。 「アヤカシを見たんじゃ無いなら何で危険だと思ったんだろ。鼻血が出たから?」 首を捻るのは、羽流矢(ib0428)。 「あ、ごめんな。思い出したくないかもしれないけど協力お願いします」 思いが口に出てしまい、ぺこりと謝る。割と極楽な感じの少年である。 「大丈夫だ。あんたらに濡れ衣が晴らしてもらうんだと思えばな。‥‥実際、あの時のことはよく分からない。薄闇の中、ちょっと息苦しくなったんで鼻先を手で払ったんだ。それで息苦しさはなくなったんだが、鼻血が出てな。逃げたのは、何人かあそこで死んでいるって聞いていたし、もともと様子見で何かあったらすぐ逃げ出すつもりだったから」 なるほど違和感はあったのかと、羽流矢。 「匂いはどう? 湿度や筍の生え具合なんてのは?」 ここぞとばかりに身を乗り出すのは、葛切カズラ(ia0725)。 「あ、え〜と」 「筍が普通と違ったりとか、そういう違和感は?」 熱心に聴くカズラ。内心「徹底的に、覚えてる範囲で全てはいて貰うわ」などとドス黒く――いや、なまめかしく思っていたり。ねっとりと素肌に絡みつく名状しがたき不定形の長いもののように絞り上げるつもりだ。じっくり、とっくりと。 が、しかし。 「いや、本当にそれ以上の違和感はなかった。筍にも特に変わった感じはなかったし」 カズラの妖艶さに身の危険を感じたか、慌てて男は知っていることすべてを話した。まあ、色香を纏う女妖怪のために命の危険にさらされたのかもしれないのだ、腰が引けるのも無理はない。 「本当に、毒みたいに妙な臭いを感じたとか、ない? なんか衝撃みたいなものを感じたとかも?」 新たに聞いたのは、煌夜(ia9065)だ。自分の方に男がそれとなく逃げてきたので、これ幸いと受け止めてあげてぴとっと体を擦り付けてみる。 「わっ。‥‥毒なら俺はもう生きてないだろうし、衝撃も、そうだなぁ、特には」 男が逃げようとするところ、煌夜は彼の腕を掴んで大きくかつキレイめに整う胸にむぎゅ、と押し当てる。 「本当?」 じっと、下から男の表情を覗き込む。さすがに男は赤くなっているが、特に鼻血を出すなどの反応は示さない。お色気で鼻血が出やすい体質というわけではないようだ。 「‥‥汐未さんの方は、どうでしょうね」 ここまでかもと感じ、メグレズ・ファウンテン(ia9696)は別行動をした仲間に思いを馳せるのだった。 ● 「見てる奴ぁ、数人いたな」 周囲を警戒しながら竹林に分け入る開拓者たち。脳裏には、汐未の言葉が蘇っていた。 「白い薄絹一枚の姿らしい。見たら死ぬとか、目が合ったらすぐ襲い掛かってくるってわけじゃないらしい」 ただし、そういった話は見たらすぐ逃げ帰った者の話だという。つまり、直接攻撃してくるのかは、不明。ただし、そういった目撃情報前にこの竹林で村人数人が外傷もなく原因不明による死体をさらしている。女妖怪の目撃例報告の時期と現場、死体発見の時期と現場が離れていないことから、当然無関係ではないと村では類推しているようだ。 「色っぽい女性のアヤカシ、ねー。意外とよくあるタイプの気もするけど」 知るは楽しみなり、を地で行く煌夜はそんなことを呟きながら心眼。 「多いのは魅了持ちだと思うけど。‥‥鼻血、ってのはちょっと変、ね」 別のアヤカシが竹に擬態していないか注意を払う。 その時。 「え。何、コレ」 妙な感覚があった。 前方遠く、広い範囲に気配があるようでないようか。それでいて、一体だけは確実にいる手ごたえ。 「女性アヤカシと、その周りに小さいものがたくさんいるような感じだわ」 仲間の注意を喚起する。 「筍のアヤカシ?」 「動いてるから違うわね」 妖しい直感に従っているカズラが聞くが、違ったらしい。 「相手の出方を見るっ」 シノビの羽流矢が先行した。すでに鼻血をたらしているが、これは偽物。村で赤い染料を分けてもらいすでに鼻血をたらしているよう見せ掛けているのだ。え、仲間に魅力的な女性がいるじゃないって? いやいや、本当にニセ鼻血。証拠に鼻の下が伸びてないでしょ。 「仕方ありません。行きますよ」 最前線での支え役をする予定だったメグレズが続いて出る。出発前、「毒か何かの可能性もあります」と慎重な姿勢を見せただけに、口と鼻を薄絹で覆っている。今、それを取り去り竹林に響けとばかりに咆哮の雄叫びッ! 「動いたわよ」 「早いな。弓使いってのは、いろいろ苦労するんだぜ」 索敵の煌夜が戦闘体制を指示。離れた場所では、弓を取り扱える広さのある場所を確保した汐未が大型弓「五人張」の準備をしていた。 「おお、あんな所にきれいなおねーちゃんがっ」 「あれか」 最前にいるお気楽で色気に特段価値を覚えない羽流矢が指差し、最後尾の仄が鋭い目を細める。 その視線の先に、ぼうっと白く浮かぶ幽霊が姿を現していたッ! ● 時は、昼下がりだった。 天気はあいにくの曇り。 それでなくとも鬱蒼と繁る竹が光を遮り、ぼんやりと暗くなる場所だ。 薄闇。 竹と竹の間、さらに竹と竹の間。 そんな遠く遠くに、霧が固まっているかのような朧な立ち姿。 頼りない撫で肩に、はだけた薄絹がかろうじて纏いついている。薄い胸にくびれた腰が、現世と死者の行くべき世界の狭間で惑うかのように揺れている。あるいは、思い人を待ち焦がれじれている様そのものとも言えよう。 そっと、面を伏せながら視線を横に流す。首筋が細く長い。 長い黒髪を少し、口にくわえていた。唇の紅が妙に目立つ。肌が異様に白いとも言うが。 そして瞳は悲哀に潤んでいた。 「確かに『ぞっとする』な。色気とは別に」 仄が顔をしかめて言う。ちなみに仄、好んで女遊びもする。はたして、我が身を振り返り誰かさんを思い出しているのかどうかは、本人のみぞ知るところ。 「むっ」 ここで、大真面目な仄の顔から、というか鼻から血が流れた。当然、女幽霊の色気に興奮したわけでもかつて女遊びをしていた時のイイ女を思い出してのことでもない。 「なんだ?」 反射的に手で払う。何となく、空気の中に手ごたえを感じた。 「アヤカシ。小さく不定形で、闇に紛れてるわ」 煌夜が看破し振り返って叫ぶ。ちなみに、彼女もしりあすな凛々しい顔のまま、鼻血をたらり。もっとも、明確に鼻の粘膜に微弱な吸血攻撃を喰らったからこそ、早く敵の実体に気付くことができた。 「羽流矢、気を付けてっ。‥‥妙刃、水月!」 普段は礼儀正しいメグレズが手短に叫んだ。余裕がない。不退転の覚悟「不動」で肉体を固めつつ、「新陰流」で周りに群がる謎のアヤカシ群に切り掛かる。羽流矢が振り返ると、メグレズは首筋や手の甲などが赤く血の滲んでいる部分が目立っていた。咆哮で、彼女の周囲が一番危険な状態となっていたのだ。 「近寄ってきたわね」 メグレズの後ろで比較的余裕のあるカズラは、彼女の苦労は無駄にはしないと幽霊タイプのアヤカシとの距離に集中する。遠・中・近のどの符でいくか。 「一気に仕掛けるわよ」 煌夜が長駆、距離を詰める。 「く、そっ」 その横で、羽流矢は突然動きを止めていた。いや、敵から錯乱を受けたようだ。脇を抜けようとする煌夜に飛苦無で攻撃した。 「急ぎて律令の如く為し、万物事如くを斬刻め!」 一方、カズラはギリギリの射程で斬撃符。名状しがたきうにゃうにゃと蠢くモノが鋭利な刃となり飛んでいく。 が、狙ったはずの幽霊アヤカシには当たらない。いや、当たる前に、そのへんにうようよいる小型のアヤカシに命中しているようだ。 「メグさんの後ろってのが良くないのか」 もっとも、メグレズの助けにはなっているのだが。とにかくカズラ、移動する。 「‥‥怪しいほどの色香ってのを堪能したかったんだがなぁ」 ぼやく仄は、身の回りのアヤカシを刀「嵐」であらかた片付けると、メグレズの支援へと向かっていた。ちょうどカズラが動いて空いているので存分に暴れることができる。 「切り札で一気に」 延びた隊列の最前では、煌夜がさらに前進。錯乱した羽流矢からの攻撃をさらに受けていたが、前に逃げることで解決を狙う。 「水月!」 一方のメグレズは、自らの苦難が味方の好機との心得でひたすら戦う。鼻を覆っていた布は、戦いに邪魔だとすでに捨てた。鼻血が流れていたが、意にも介さず無銘大業物を振るう。 と、彼女の目の前を何かが横切った。 ● その正体は、矢だった。軌道の周りの小さなアヤカシはすべて影響を受けている。 「バーストアロー」 「待たせたね」 メグレズの呟きに、遠く弓を構える汐未が二本射撃をしながら、ニヤリ。「まぁ、確かに魅力的だが流石に鼻血出すほど世間知らずじゃねぇのよ?」などとニクイ台詞とともに手数で一掃を狙う。 と、ここで羽流矢が正気に戻る。すかさず木の葉隠れで狙われにくくして、退きつつ後方の乱戦に参加。仄は味方が増えたことから、武器を喧嘩煙管に持ち替えた。粋に狭い戦場でも問題なく戦えるところを披露する。 そして、幽霊アヤカシ方面。 「秩序にして悪なる独蛇よ、我が意に従いその威を揮え!」 カズラがついに蛇神を解き放つ。ずいぶん横に動いたのでもう邪魔はされないだろう。距離は遠くなったが十分射程内。見るもおぞましくぐにょぐにょうにょうにょしたものが絡まりあい蛇の姿になると、女アヤカシに噛み付いた。 「良い女っていうのは、色香だけじゃなくて強さもないとね」 正面から突っ込んでいた煌夜の長脇差「無宿」が、白い光を纏いほのかに香った。梅の香りの一撃は、誰が呼んだか白梅香。 ――勝負あり。 煌夜がそう感じたときだった。 「きゃっ!」 なんと、女アヤカシが瘴気を撒き散らし爆発した。――自爆である。 彼女の背後では、ようやく戦いのざわめきが収まりつつあった。 「おお、美味しい。いつも食べていた破竹の産地はここだったのか」 「泰猫飯店の腕も見逃せませんわ。産地と料理人があってこそ、ですわ」 翌日、村では泰猫飯店の「取れ立て淡竹堪能ツアー」の客たちが満足そうにしていた。 「よくやってくれたアルな。ほら、開拓者の皆も存分に味わうヨロシ」 太った鈍猫が、破竹のピリ辛炒めなどを存分に料理していた。 「筍といえば肉と一緒に細切りにして炒めたのが好みだけど」 「お。お姉さん分かてるアル。取れたてだと破竹も硬くないアルから今しか味わえない食感を楽しめるヨ」 カズラの注文に、上機嫌で応じる鈍猫。 「それはそうと、色っぽい女の妖怪ってのはお姉さんより色っぽかったアルか」 この質問にカズラ、ふふんと微笑。隣にいた仄と汐未に流し目をくれた。 「まあ、いい女を斬りたくはねえし、それ以前にああなっちゃな」 仄はそう言って視線をそらす。どうやらアヤカシは、「恨み姫」でくくられるタイプに近かった。未練を残して死んだ女性が元になっているのではといわれている。「女は泣かすもんじゃねぇ」と締めくくる。 ちなみに、小さいアヤカシの群れは、「うしろがみ」と総称されるタイプの憑依型だった。 「恨み姫に、うしろがみ。どろどろした話だねぇ」 汐未はそうオチをつける。 と、そこへメグレズが帰ってきた。 「一緒に収穫してきました。たくさん召し上がってください」 どうやら収穫部隊と一緒に竹林に入っていたようだ。もしかしたら、念のための護衛を兼ねていたのかも。‥‥少々、現場の地面が荒れていたようだが、これはある程度仕方がないかもしれない。 「うまー♪ この歯ざわりが堪らないなっ」 一方、羽流矢はしっかり食べているようで。彼のノリは、どこかしら上品ぶっていたほかの一般参加者の空気を変えた。肩肘張らない雰囲気になったことで、より盛り上がったという。 ――ところで、恨み姫の自爆攻撃を喰らった煌夜は? 「アヤカシでも色っぽければ、なんていう人。村に残ってないわよねー?」 ほら、どうなのよ、うりうり、といった感じで村の若い男をからかっている。 そう、からかっているのだ。 何というか、彼女の悪い癖というかいつものことというか。 「もっといい女が目の前にいるんだし、それで満足してなさいな」 ふふっ、と魅力的にほほ笑んで、胸元をはだけたり。 ああ、決して大きいだけではなく見事な張りがありくっきり谷間を作る部分が日の光を浴び、眩しいほど白かった。 そう。恨み姫とは違う、健康的な、眩しい白さ。 って、煌夜さん。えらくギリギリまでというか、危ないところまで下げますね。 「眼福っていうべきなのかねぇ?」 「眼福っていうべきで、いいねぇ」 汐未と仄が安心したような満足顔でとぼけてたり。 村の若い男数人が鼻血を出したそうだが、もちろんこれはアヤカシの仕業ではない。 |