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■オープニング本文 ここは、神楽の都のある商店。 「困ったわね。いつもの開拓者は泰国に行ってるし」 女性商人の対馬涼子は右頬を手の平で包んで首を傾げ、ほぅ、と溜息をついた。 「こだわらなくていいじゃないですか。うちとこの温泉宿は昨年、『美人の湯』として開拓者に整備してもらったばかりで今が書き入れ時。閉鎖はごめんですよ」 涼子に報告していた温泉旅館の責任者は両手を広げて彼女に決断を迫っていた。 この秘湯『美人の湯』は、神楽の都から比較的近い、とある山中に位置する。 昨年、長らく居座っていた蛇型のアヤカシを開拓者が退治して、同所に温泉旅館を建てることで一般利用しやすくしたのだが……。 「別のアヤカシが出るんじゃ、退治しかないですよ。アヤカシ『怪鳥』が襲ってきたとき、運よく私が入浴していたから被害はなかったですが、私も武器なしのたおる一枚姿では雑魚アヤカシとはいえ追い払うしかできませんでしたからね」 新たに口を開いたのは、志士の海老園次々郎(かいろうえん・じじろう)だった。「他の心無い奴らに任されてしまうよりは……」と、下着泥棒みたいな真似をしてほかの開拓者の株を上げるという仕事なども不本意ながらしてきたが、困っている人がいれば雑魚アヤカシの群れに単独でもみくちゃにされようが一般人を逃がすため時間稼ぎをしたりするのだ。――そう。追い払ったというより入浴者が避難するまで的になりほうほうの体で逃げたというのが真相だったりする。予期せぬ遭遇なので仕方ないことだが、よくよく貧乏くじを引く男である。 「分かりました。とにかく急いで人を集めます」 ようやく決断する対馬涼子であった。 こうして、山中にある『美人の湯』に漬かる人を狙って襲ってくるアヤカシ「怪鳥」十数匹を退治してもらえる開拓者が募られた。 なお、アヤカシ「怪鳥」は、駆け出しの開拓者の一対一で十分渡り合えるため、開拓者ギルド側から「駆け出しの開拓者の経験の場にしてください」との一文が添えられている。 温泉は、混浴。 男女とも、温泉側から貸し出されるたおる(男性用)か長たおる(女性用)を巻いて隠すべきところを隠して入浴することが義務付けられている。万が一ぽろりすれば、すぐにしゃがむこと。美人の湯は、白い湯ですべてを包み隠してくれる安心設計だ。ついでに肌にしっとりと馴染むので、邪魔者さえやっつければ思う存分漬かることができそうだ。 |
■参加者一覧
鶯実(ia6377)
17歳・男・シ
御陰 桜(ib0271)
19歳・女・シ
シータル・ラートリー(ib4533)
13歳・女・サ
ステラ・七星・G(ib7895)
10歳・女・泰
巌 技藝(ib8056)
18歳・女・泰
愛染 有人(ib8593)
15歳・男・砲
アナ・ダールストレーム(ib8823)
35歳・女・志
ミーリエ・ピサレット(ib8851)
10歳・女・シ |
■リプレイ本文 ● 「よろしく頼みますね」 開拓者一行は、宿の仲居などに歓迎を受けて現場に到着しました。 「寒い日が続く中で温泉は極楽」 「ね〜♪ あたしの場合こんな依頼が楽しみで開拓者ヤってる様なものなのよねぇ♪」 ぼそっ、と白狼獣人のステラ・七星・G(ib7895)が呟くと、御陰 桜(ib0271)もご満悦。 「美人の湯ですか。いいですね〜、肌がつるつるになりそうですよ。それに混浴……ふふふ」 にこやかに続くのは、緑色の長い髪を後ろで束ねる鶯実(ia6377)です。男性です。ついでに本音も呟いてます。シノビなのにいかがなものか。 「まあいいさ。折角だから、しっかり退治した後はゆっくり湯治させて貰って艶っ艶のぷるっぷるのお肌になるさ」 そんな鶯実に突っ込みかけてやめたのは泰拳士の巌 技藝(ib8056)。舞姫さんですから殿方の視線も慣れっこです。 「混浴でも、隠すところは絶対に隠してくださいね」 宿娘はそう言って鶯実に桶と男性着用たおるを、技藝に桶と女性着用長たおるを渡すのです。 おや。そんな明るい様子のご一行様の最後に、なにやらぐぐぐ、と憤りに拳を固めている姿がありますよ。 「あの残念妖精……」 一角獣人の愛染 有人(ib8593)です。相棒の羽妖精が勝手に依頼を受けてきたようで。 「はい。どうぞ」 そんな有人に宿娘が桶を手渡します。中には女性着用長たおるが入っていたり。 「はっ。男です……男です!」 有人、我に返って主張しますが、宿娘は疑いの眼差し。どうやら女性だらけだったのが恥かしいようですね。間違えられるのも予想内のようで。 「シータルですわ。今日は宜しくお願いします♪」 そんな有人はともかく、宿娘にシータル・ラートリー(ib4533)がほんわれと挨拶をします。お辞儀した頭を覆ったスカーフがお洒落な、日に焼けた姿と笑顔が特徴的なちっちゃな女性です。 「あの……」 そしてごにょ、と宿娘に耳打ち。 「そうですか。それでは」 にこっとした宿娘は、シータルの手にした桶にたおるを追加するのでした。ついでに有人に男性用たおるを追加。 「そーいえば、怪鳥が出る時間に偏りがあるのかしらん?」 横から桜が聞いてみる。 「ぜひそれも調べてください♪」 「出ない時間に下見しときたいトコだったけんだけどね」 残念そうな桜でした。 ともかく、更衣室。ここは男女別。 「初仕事♪」 ふわりん、とピンクのショートヘアが踊っています。 くるっと回って広げていた長タオルに包まったのは、ミーリエ・ピサレット(ib8851)。 「お姉ちゃん達に負けない様、頑張るのだぁ!」 にこぱ、と笑顔を見せるとたおるに丸めた鞭とナイフを包んでいます。 「あら、ミーリエさん。お姉さんがいるの?」 隣で上着を脱ぎ、下着のような踊り子服姿で腰をくねらせ振り向いたアナ・ダールストレーム(ib8823)が聞いてきます。 「ここにいた白ヘビをやっつけた開拓者の一人だよー。でも、あれから来てないからミーリエが先に満喫して自慢するんだ」 「そう。お姉さんとは仲良くね」 えへん、と細身の胸を張るミーリエに、柔らかく微笑むアナでした。 ● さて、美人の湯。 「女性だらけだと不自然で怪しまれるかもしれませんからねぇ」 一人だけ男性用たおるを巻く鶯実がにこにこしてます。 「かわいらしい女性から、美しい女性まで。今回の依頼は忘れられないものになりそうです」 という本音はぐぐっと我慢しました。 実際、そんな感じです。 「これはいいな」 愛用の八尺棍を岸壁に立てさりげなく薄絹の単衣を掛けているのは、技藝。たわわな胸に武芸と演舞で鍛え引き締まった体が魅力的です。 「わーっ、本当にお湯が真っ白だ♪」 早速漬かって肌に優しい湯を宝物のようにすくっているミーリエは、明るく天真爛漫。はしゃぐ姿が天使のようです。 「アル=カマルにも温泉ってあるのだけど、露天とは……ね」 長タオルの裾からのぞくすらりとした太ももを上げ湯に漬かろうとしているアナは、普段と違い頬を上気させています。髪を纏め上げうなじをさらすというのも珍しく一味違った魅力。湯船の脇に置いた武器はさり気にタオルと桶で隠したり。 「温泉はいつでもイイものだけど、とっととやっつけて気兼ねなく楽しみたいわねぇ♪」 大きな胸にくびれた体のラインは、桜。自分の魅力を熟知し、それを磨くのに余念がないだけに、髪をかきあげ両脇の下と胸を強調するポーズを取ったりするのも慣れっこで、とってもステキです。 「邪魔者はサッサと排除。……んで、温泉満喫」 ふさふさ狼しっぽをくりんとさせて、とてとて歩いてきたのはステラ。わずかばかりの胸のふくらみと、それを隠す長タオルの張り付きっぷりが背徳的だったり。白い湯気の中肌もタオルも白く、補給用水を入れた竹筒と瞳の青さだけが際立つ清らかさです。 ここで鶯実がいい男モードになってステラに接近。 「初めまして、お美しい方。あなたは夜の光に照らされた、一輪の花。そんなあなたを傷つけるわけにはいきません、戦闘になれば俺の後ろで見ていてください」 「……ん」 鶯実、ぐ、と握手すると紳士的にステラの手を取りエスコート。ステラの方はちやほやされるのに慣れてるようですね。 ここで、他の仲間の声が響きます。 「あっ!」 「いきなり?」 クエエ、と怪鳥の鳴き声と多数の羽ばたきが聞こえてきましたよっ! ● 「あっはっはー! ミーリエちゃん参上なのだー!」 ざぶざぶざぶっ、と敵を迎撃しに白い湯の真ん中辺りに駆け出したのは、さっきまでタオルを頭に載せてほへ〜、とくつろいでいたミーリエです。たおるの中に隠していたニードルウィップとダマスクスナイフを手にいつでも来い状態。 「では、貴女のために」 鶯実は湯からざばばと立ち上がり、後ろのステラに一礼して駆け出します。そう、水蜘蛛で水面をッ。湯の抵抗がないから速いですっ。逆手に持つは、刀「河内善貞」。 「ん……よろしく」 ステラは淡々と言ったかと思うと立ち上がり、同時に足を蹴り上げ――たおるの裾から見えそうですが――て、沈めておいた八尺棍「雷同烈虎」を手にします。後ろで大人しく守られている気はありません。 「あーっ、やっぱりかわしてくるっ!」 前からは長いムチを使うミーリエの叫びが響いてます。敵から投石を受け痛い目にも遭いましたが、間合いは詰めさせません。その分、敵の回避能力は高いようです。 「だったら、鶯実ちゃん、右! んで、左!」 「はいはい」 何とミーリエ、援護に徹し始めました。ムチで敵を避けさせておいて、味方が攻撃しやすくします。水面にいるため移動力が高い鶯実が水面を蹴って飛び、斬りつけました。刀を構えた着地もバッチリ。敵はふらふら飛んでます。 「左は無理ですね」 「あたいに任せな」 長身に加え長い八尺棍「雷同烈虎」を振るう技藝が胸を揺らしつつぶちかまし。白い飛沫を散らしつつ踏み込んだ一撃は命中するも、やはり一撃必殺とはいかない。 「石つぶてはもう終りか」 二列目から上がってきたステラが技藝の影から現れ、正拳突の踏み込みから骨法起承拳。敵は届かないと舐めていたようですが、泰拳士が八尺棍を持てば手品のように間合いが変わります。短く見せておいてから身体も使ってぐーんと伸び、止めを刺します。 「それじゃ、あたしも♪」 桃色の髪をあっぷにして白いなめらかな首筋をさらす桜が何やら妖しく行動に出ましたよ? なんと、ぎゅむりとたおるで巻いた胸の谷間をたゆん♪と緩めたではありませんか! そして谷間に自らの指を艶かしく差し入れます。 「おいたはだめよ♪」 胸に挟んで隠していた「明山の拳石」を取り出し全力投球。鶯実が弱らせた怪鳥を仕留めます。 順調な迎撃ですがしかし、敵もさるもの。 前に出た五人に対し数に勝る怪鳥の一部が、包囲しようと後ろに回りこんでいるのですっ! ● この時、ひょこりと岩に囲まれた温泉の出入り口から、束ねた髪をタオルで包んだ頭が覗きました。 「まあっ。出番ですわね」 ここで待機していたシータルです。宝石のような青い瞳を丸めると、二本一組の「胡蝶刀」を手に温泉に突入します。 「ステラさん、桜さん、後ろにも気をつけてください。二天一流が二刀流の型、いきますわっ」 まん丸な胸としなやかな身体。シータルは小麦色の肌に白いタオルが目に眩しい、健康的な肢体をいっぱいに使い爪先で軽やかに走ります。 包囲に入っていた怪鳥どもは、はっとして浮き足立ちます。 そして、それだけではありません。 「ようやく登れたっ!」 上の岩壁から、ひょっこり一本の角と長銃「朱藩銃」の銃口が見えました。有人です。外に潜伏して怪鳥の出現で岩に登り始め、今ようやく位置に付きました。 「新人向け……と言ってもこの依頼は火薬を使う砲術士とは相性が悪いんじゃ……」 思い返せば、残念妖精(有人談)が勝手に受けた依頼。女性ばかりではなくこういうところも有人向きではなかったのです。 「いや、たとえ不向きでもやりようはあるはず!」 ぐ、と拳を握って朋友の失敗を挽回しようとする辺り、良いご主人さんですよね。 「っと、それどころじゃない。敵は自分達が頭上を押さえていると思ってるはず。だったらその更に上から狙い撃ちすれば……」 ――パァン! アヤカシは眼下の開拓者たちに気を取られています。今が好機と岩の隙間に隠れたまま空撃砲で狙撃しました。見事に利いたようで、怪鳥はバランスを崩して落下します。 「はっ」 これを、突入したシータルが左で切り伏せ右で止め。 うまいことアヤカシを部分的に逆包囲したようです。 「むしろ好都合」 しかも下では、鶯実が念じるように指を構えて「風神」をぶちかまし。真空の刃を全周の敵目掛けて放ち、白い湯気ともども敵を一瞬散らします。 が。 「有人君、行きましたよ」 続けて鶯実の声。 風神は便利な半面威力は落ちます。敵はまだ戦えるとばかりにいったん距離を取ると、先の空気撃で大きな音を立てた有人に集中攻撃を仕掛けてきました。 「くそっ」 有人、二撃目。が、一対多数で揉まれると勝負になりません。孤立しているので完全に狙われました。 「厄介だわね」 「これなら……」 長い棍を持つ技藝が身長を利して狙ってもひょいとかわされます。同じく棍のステラが岩を足場に跳躍して一匹叩き落しに成功しますが、警戒して高度を取られました。 「有人ちゃん、飛び降りて」 唯一、拳石を投げる桜の攻撃が有効。その桜、誘惑するようにちょいちょいと指先で胸元……あ、いや、温泉の中を示すのです。 「くっ。まさか自分が飛ぶ羽目になるとは……」 集中攻撃をうけた有人、朋友を真似て飛ぶ。 って、あああああっ! 体を包んでいた長たおるがはらりと外れましたよっ! ――ばしゃーん! 有人、無事湯にダイブ。 「よくも仲間を……。ここはアリジゴクよ。残念だったわね!」 義憤に燃えるアナが、有人狙いのため追って来た怪鳥どもの群れに突っ込みました。少々突かれようがもうこうなったらアナさんは止められません。ラ・フレーメをぶん回してたたっ斬ってます。 その横で、ぼふん、と木葉が舞いました。 「ミーリエはムチだけじゃないよーっ!」 敵に近寄られたミーリエは「木葉隠」で幻惑しておいてからナイフで接近戦。確実に当てて屠っていきます。鶯実の術で弱ってるのでもう一撃で落ちていきます。 って、ミーリエさん元気すぎで長たおる外れてますよ〜っ! 「あたしのお肌を傷つけようだなんてイイ度胸シてるじゃない……」 桜の方は遠距離があるのでむしろ積極的に潰しにきてるようですね。怒った桜がむちりとした太ももを高々上げると上体・腕・手首を捻って渾身の近距離投球。拳石はスクリュー回転でめしり、と怪鳥の胴体にめり込むのです。アヤカシ、もちろんぼとりと落ちてぶしゅ〜と瘴気にかえりました。 って、胸が揺れまくったんで長たおるが落ちましたよっ、桜さん! 「皆さん、今お助けしますわっ」 仲間のいろんなピンチにシータルも突入。示現流「隼襲」で攻撃してきた敵の先を取り返しバッサリ斬っていま、温泉に! そこでは技藝が手拭を拳布代わりに巻いた拳で懐に入った敵を迎撃し、ステラが湯に隠していた棍の先を使って止めをしたりと徐々に戦いの流れを掴んでいるのでした。 ● さて、退治完了後。 「やっと、のんびりと温泉に浸かれますわ〜♪」 念入りに自分の身体を洗ったシータルが、ゆっくり湯に入ります。特に髪の毛は念入りに洗ったようですが、すでにたおるで巻いて隠したり。家訓のようですね。 逆に、隠さない人たち。 「イイお湯♪」 思わず夜春を使っている桜が色っぽく美人の湯を馴染ませるように腕を撫でています。 「美人の湯にいっぱい入って綺麗になってご主人様に褒めてもらうのだ♪」 隣ではミーリエがにこぱ笑顔。 「……たおるは?」 持参した竹筒に入れた水を飲みながら、岩に腰掛けたステラが突っ込みます。彼女はもちろん隠してます。念入りに洗って水分を含んでキラキラのしっぽは隠してないですが。 「怒られちゃった」 ミーリエは胸まで漬かったまま、じゃばじゃばと戦闘で外れたたおるを探しにいきます。ちなみに戦闘中、白い湯気がなかったらモロに見えてましたよ? 「アタシは見られても気にしない方なんだけど」 桜の方は、う〜んと伸び。胸はかろうじて湯の中です。危ない危ない。 そして、ざばりと派手に湯をかき集める女性。 「ふふ、残念だけど私の体は私のモノよ。うふふ」 アナです。温泉のあまりの極楽っぷりに気が高まったようですね。お肌のお手入れに余念がありません。 「いやぁ、いいですねぇ。体の芯まで温まります」 にゃははという感じの笑顔で鶯実も盛り上がってます。本当に気分が良さそうですよね。 「……有人?」 ステラはくるっと振り向き、今度は有人を見ます。 「いや、回収しただけだからっ!」 びくっ、とした有人は、落ちたときにはだけた長たおるを持っています。腰には男性用のたおるをちゃんと巻いているのでぽろりしてもいい身ですが、外で待機中防寒用に巻いていた長たおるは自分で片付けるつもりです。決して、もう一回体に巻こうとしたわけではないのです。ないのですよね? 「ほう。色っぽさ、艶っぽさ、快活さ、幼さ……」 技藝は女性陣をじっくり見ては感心しています。 「……」 「いや、舞の参考になるからな」 ステラの無言の視線にそう答える技藝でした。 「皆さん、もうすぐ食事のご用意ができますよ」 ここで、仲居の声が響きました。 「冬の山中の温泉宿なら鍋が良い、〆は饂飩の後でおじやにして」 「外に居て冷え切った体にはこれが一番ありがたいです」 ステラが立ち、有人続いてとぞろぞろ上がります。 「食事の後にでも、一舞まう かな」 温泉、本当に気分が良かったのでしょうね。技藝は得意の舞で感謝するようですよ。 |