子供達を捜せ!
マスター名:蓮華・水無月
シナリオ形態: ショート
危険
難易度: 普通
参加人数: 8人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2009/09/22 19:21



■オープニング本文

 安雲(アズモ)。石鏡(イジカ)の都、各地に点在する神社の総本山・安須(アス)神宮が存在し、石鏡を統べる幼き双子王がおわす、文字通りの国の中心である。
 その、安雲に向かったと思われる子供達を探して連れ戻して欲しい、という依頼が母親達の連名で開拓者ギルドに持ち込まれたのは、ギルドの受付係が書類整理をしながら今夜のご飯の献立を真剣に考えていた、とある昼下がりのことだった。

「うちの子供達を! 大至急! 今すぐに! 見つけて連れ戻して欲しいの!」

 実にかつぜつ良く、ギルド中に響き渡れと言わんばかりの大音声に、受付係はビクリと跳ね上がり、書類の真ん中にベタリと筆を落としてしまった。ひぃ、と今度は違う意味でビクリと跳ね上がる。
 だがもちろん、依頼人はそんなの知った事ではない。奥様方は引きつり固まった受付係をギロリ、と一瞥した。

「それでどうなの? やるの、やらないの」
「そ‥‥その前に、事情をお伺いしたいんですが‥‥?」

 奥様方の勢いに反射的に頷きかけた受付係は、いやいやそんなことではいけない、となけなしの勇気を総動員してそう聞いた。ギロリ、と睨まれた気がして座布団の半分ばかり、身を引く。
 だが元からそういう顔なのか、奥様方は取り立てて機嫌を損ねた様子でもなく、ふん、と鼻を鳴らした。

「うちの町の子供達が、安雲に双子王様に会いに行ったのよ」

 忌々しそうに言われた言葉に首をかしげる。思ったより、普通の理由だった。
 安雲におわす双子王の姿を一目見るべく、駄目元で都まで足を運ぶ者は、そう珍しい存在ではない。子供だけで、というのは確かに珍しいし心配だが、それほど目くじらを立てて「今すぐ連れ戻せ」と叫ぶほどのことではないと思う。
 石鏡に暮らす子供達の中には、同じ子供でありながら大人達をさしおいて王に立った双子を、一種の英雄と見る者もいる。いわゆる、憧れの存在、という奴だ。
 その憧れの君に会いたい、と思うのは子供心にも自然な感情だろう。といってそう簡単に会える相手ではないし、安雲の神殿に訪ねて行った所で追い返されるのが関の山。
 だが、受付係の言葉に奥様方は厳しい顔できっぱり首を振った。

「甘いわ。あの子達なら、神殿に不法侵入しかねない」
「いえ、絶対にやるに決まってるわ」
「そうよ! あの子達ときたら、やっちゃいけない事は一通りやらなきゃ気が済まないんだから!」
「やるなって怒った事からやるのがうちの子供達なの!」

 口々に力説する奥様方である。あまのじゃくなのではなく、大人達が禁止することは刺激的な楽しい事、と思っているらしい。
 そうですか、それは一大事ですね、と受付係は頷いた。頷いて受付用紙を取り出し、筆に墨を含ませる。
 とりあえず、さっさと受付してお帰り頂いて、さっき損じた書類を書き直し、今日の夕飯の献立を考えた方が、彼の精神衛生上もよさそうだった。


■参加者一覧
朝比奈 空(ia0086
21歳・女・魔
俳沢折々(ia0401
18歳・女・陰
皇 輝夜(ia0506
16歳・女・志
柄土 神威(ia0633
24歳・女・泰
江崎・美鈴(ia0838
17歳・女・泰
ラフィーク(ia0944
31歳・男・泰
王禄丸(ia1236
34歳・男・シ
水月(ia2566
10歳・女・吟


■リプレイ本文

 安須神宮。石鏡の都・安雲に鎮座し、国を統べる双子王が居る、文字通りの国の中心。
 そこに向かった子供達を連れ戻して欲しい、という依頼を受けた開拓者達は、まずは子供達を見つけるべくギルドを出発した。
 朝比奈 空(ia0086)が悩みながら呟く。

「些細な戯れですし、そこまで厳しい処罰が下るとも考えにくいですが‥‥」

 開拓者ギルドで開拓者達に会った奥様方は、改めて自分達の子供なら双子王に会えなければ確実に安須神宮への侵入を企むだろう事、頭ごなしに叱り付けるのは逆に子供達の興味をそそるだけだと言う事を力説した。何にせよ、事が起こらないにこした事がないのは事実だ。
 子供と言うのは無知であるが故に加減を知らない。案外、本当に不味い場所にまで潜り込んでしまって、最悪の事態にならないとも言えない。
 その為にも一刻も早く子供達を保護しなければ、と開拓者達は2手に別れて行動する事にした。目的地は判っているのだから、最短ルートで安須神宮まで先回りをして待ち伏せをする組と、子供達が実際に通ったであろう道程を追っていく組。
 こちらは後者だ。ラフィーク(ia0944)が奥様方に確認して、以前に子供達と一緒に安雲まで行った道は簡略に地図にしてある。なるべく神宮に近付く前に追いつきたいものだと、巫 神威(ia0633)がその地図を広げ、現在地の辺りと安雲までの距離を確認した。
 6人の子供達の特徴は確認してあった。11歳の太一(たいち)を筆頭に、喜助(きすけ)、小春(こはる)、雄太(ゆうた)、透子(とうこ)、一番下が小春の弟で7歳の小太郎(こたろう)。太一はさすがに年長で、子供達のリーダーだけあって同年代の子供からすれば大柄で力も強いが、他の子供達は到って平均的だ。
 話しているうち、段々怒りの興奮から冷めて心配になってきたらしい奥様方をみったんジュースで落ち着かせ、特徴を聞きだす事に成功した江崎・美鈴(ia0838)が言った。

「英雄にあこがれるのは分かる。しかし、無茶はいけないな」
「そうだな‥‥成る程、幼い双子王は子供からしたら英雄になるのか」

 子供ならではの発想だな、とラフィークが感心した様に呟く。大人の視点から見れば幼い王は様々な思惑を巡らせる対象ではあっても、英雄とは思わないだろう。同じ子供だからこその感性、と言うべきか。
 いずれにしても、子供6人と言うのは確実に周囲の人々の視線を引いた筈だ。さらに子供の足で移動したのであれば、途中でよそ事に気をとられて足を止める事も想定すると、子供達の失踪から丸1日が経過していても十分追いつける可能性はある。
 空もラフィークもそう思い、積極的に道行く人に声を掛けて回った。美鈴も、怖そうな人間が相手の時は神威の陰に隠れてしまう事はあったものの、最近は人にも少しずつ慣れて来たようで、おどおどしながらも頑張って情報を集めようとする。
 話を聞いていた男が去っていき、よし、と小さなガッツポーズをした美鈴に、神威はほんのり微笑んだ。彼女がどの位怖がりかと言うと、冒険者ギルドを出発する前、常日頃から牛面を被る男を怖がり「牛、素顔見せろ。怖い仮面じゃないわ。ぼけーっ!」と見事な飛び蹴りを放った程だ。
 そんな彼女が頑張っているのだから、これは微笑ましい光景と言える。飛び蹴りを決められた仲間の方は盛大にひっくり返っていたようだが、それもまた友情と言うものだろう、多分。
 そこまで考えてふと、呟いた。

「子供と言うのは良くも悪くもまっすぐですから‥‥双子王と友達になってあげたいと、思ったのでしょうか?」

 大人達の間で王に立つ幼い双子に、同世代の友達と呼べる相手が居るようには思えない。子供達が双子王に会いに行きたいと思ったのは、憧れの存在という事もあるだろうが、案外そんな気遣いもあったのかも、と想像を巡らせる。
 だが、真偽の程はともかく、まずは子供達を心配する奥様方の為にも、彼らを見つけなければならない。神威は軽く頭を振り払い、目に付いた茶屋の看板娘に『ちょっと親戚の子供を探してるんですけれど』と声を掛け、子供達を見かけていないか尋ねたのだった。





 一方、先回り組はその日の昼下がりには安雲の都に入る事に成功した。まぁ、結局の所きちんと整備された街道を行くのが一番早い訳で、多少の近道はしながらも、街道を走るような早歩きで行く開拓者の集団、と言う中々見られそうにない光景が拝めたりもした。
 皇 輝夜(ia0506)が割と本気のため息を吐く。

「この年のガキどもは怖いもの知らずの上、見栄っ張りだから厄介なんだよな」
「そうだね。安雲は土地柄、他の町より治安は良いだろうけど」

 人が多いとどんな災難に巻き込まれるか判らないからね、と俳沢折々(ia0401)も頷く。巻き込まれるのか、子供達が巻き込まれに行くのかは不明だが。
 安雲の都はやはり、国の中心だけあって人が多い。一応、開拓者達も気をつけて視線を配ってはいたが、何もなければかなり目立つであろう子供6人組の姿は、人ごみに紛れてしまったのか、或いはこの辺りには居ないのか、どこにも見当たらなかった。

「あの‥‥王禄丸(ia1236)さん、ありがとうございました。もう歩けますから‥‥」
「何、もうしばらく、上から子供達がいないか見て貰えれば助かる。人込みを抜けたら降ろそう」

 流石にこの行程に体力的な意味でついていけず、王禄丸に頼んでおぶって貰った水月(ia2566)が背中からおずおず言うのに、王禄丸はこっくり頷いてそう言った。小柄な水月では人込みに飲まれてしまいかねないと言う気遣いも含めた、普段の牛面は恐ろしくとも気の良い男だった。
 結局、途中で子供達を見つける事は出来ないまま、彼らは安須神宮まで辿りついた。あちらこちらに衛士が立ち、辺りを見張っている。
 念のため、不自然にならない程度に辺りを見回してここにも子供達が居ない事を確かめると、開拓者達は神宮の正面に回った。そこにも勿論、衛士が油断なく立っている。
 比較的話し易そうな衛士に目をつけて、王禄丸が話しかけた。

「すまない。少し良いだろうか?」
「うん?」
「わたし達、子供を探しているんですよね」

 振り向いた衛士に、折々が事情を説明する。こういう事は正直に話しておいた方が、後で話が変な方向に行き難いだろう。
 双子王に憧れる子供達が、親元を飛び出してどうやら安雲にやって来ているらしい事。彼女達は開拓者で、母親達から依頼を受けて子供達を探している事。かなりやんちゃな子供達なので、双子王に一目会う為なら神宮にこっそり忍び込もうとする可能性がある事。
 それらを正直に話した上で、子供達を保護したいので見つけても何とか穏便に済ませて欲しいと頼むと、衛士は解ったと頷いた。

「子供は何度か見たけれど、お前さん達が探している子供ではなかったと思う。気を払っておくよ」
「ありがたい、助かる」

 輝夜が頭を下げた。さすがに国の中心と言うべきか、安須神宮はかなり広くて、依頼を受けた開拓者達だけでは見張りきれそうにない。そういう意味でも、衛士達の協力が得られるのは心強かった。
 母親達によれば、子供達が『暴走』し始めるのは、やっちゃいけないと注意されてからだろう、という。だから、子供達がまだ神宮に辿り着いて居ないのであれば、おそらくまずは正面に向かうだろう。
 水月がそう予想して、それは一理ある、と開拓者達は頷いた。
 まずは可能性の高い場所を見張ろうと、長身を活かして王禄丸が少し離れた所から神宮の入口を見張る。水月も一緒だ。
 輝夜と折々は正面入口を中心にして、離れ過ぎないように辺りを見回る。いずれ子供達が現れるにしても、発見は早いに越した事はない。
 神宮の衛士がそんな開拓者達を、どこか気の毒そうに見守っていたのは、気のせいだっただろうか。





 翌日。
 街道を子供達を捜しながらやって来たラフィーク達も、発見出来ないまま安雲入りを果たしていた。ただし、やはり子供6人は相当目立つ。目撃者だけは結構見つかって、判ったのはやはり、彼らが安須神宮を目指している、という事と、恐らく開拓者達より一足早い位のタイミングで安雲に到着しているだろう、という事だった。
 故に安雲に入ってからも、以前に子供達が連れてきて貰った場所や、興味を持ちそうな場所を中心に回り、町の人にも話を聞いて回る。ちなみに、親戚の子供を、という神威の文句は、途中で「そんなに親戚に子供が多いんなら将来安泰だね」と訳の判らない太鼓判を押されたので、親戚の子供とその友達を、に変更になって居る。
 途中、ラフィークが書店に心惹かれて己と戦う場面もありながら、開拓者達は辺りに慎重に視線を配り、安須神宮へと向かった。先に行っている仲間達が、そこで張り込みをしている筈だ。もしあちらの方で何かが判っていれば、情報交換をしてより可能性の高い場所を探した方が、効率も良いだろう。
 神宮が近付き、昨日同様正面入口を見張っている王禄丸と水月の姿が見えた。向こうの方で散歩を装って歩いているのは、輝夜と折々か。
 ほっと息を吐きかけた空は、次の瞬間その息をごくりと飲み込んだ。人込みが切れた一瞬、複数の子供達がまっすぐに前を見つめて歩いていくのが見えたのだ。
 仲間に小さくその旨を伝え、目を凝らして子供の姿を探す。今度ははっきり子供の姿を見る事ができた。
 男の子が4人に女の子が2人、計6人。仲間同士で肩を寄せ合うように、キョロキョロしながら神宮の正面入口へと近付いていく。
 間違いないだろう、と開拓者達は頷き合った。チラ、と王禄丸に視線を送ると、こっくり頷きが返る。水月がパタパタパタッと走り出した。
 出来るだけ自然に、一番大柄な男の子に肩をぶつける。ギョッ、と立ち止まった彼の前で、水月はステンと転んでみせた。

「わ、悪い。お前、大丈夫か?」

 狙い通り、太一らしき男の子が少し慌てた様子で水月を助け起こす。大人に対してはやんちゃくれでも、子供に対しては面倒見が良いらしい。
 「ありがとー」と取って置きの笑顔でにっこりする。その頃には周りに居た子供達も興味津々の眼差しで、この見知らぬ女の子に注目していた。
 良い頃合だ、と空が動く。

「あなた達、大丈夫ですか?」
「平気だよ!」
「そう、良かった。この辺りの子かな? 良ければ少しお話をしませんか、お菓子でも食べながら」

 お菓子に、子供心がくすぐられたらしい。条件反射の速度で、全員が一斉に大きく頷いた。相手が開拓者だから良いが、普通なら誘拐される所だ。
 こっちで、と手招きした空に、子供達は疑う様子もなくついて来る。神宮から少し離れたのを見届けて、残る開拓者達もさりげなく子供達に近付いた。
 子供達が不審そうに、近付いてくる大人達を見た。だがまだ警戒までは抱いていない。それとなく、逃げられないよう道を塞ぐ。
 中でも一番大柄の子供に、呼びかけた。

「太一君、ですよね」
「おぅ。何で俺の名前知ってんだ?」

 空の言葉に首を傾げる。だがハッと気付いた様で、ヤベ、と焦った声を出す。他の子供達の間に緊張が走った。

「逃げろ‥‥ッ!」
「待って‥‥ッ!」

 太一の言葉に、弾かれた様に一斉に子供達が動き出した。慌てて水月が飛びつく。太一が振り払おうとして、一瞬立ち止まった隙にラフィークががっしり捕まえる。
 子供達がハッと振り返った。太一は必死に手足をばたつかせて逃げようとするが、ただでさえ大人と子供、おまけに一般人と開拓者では、そもそもの膂力が違う。敵う筈もなかった。
 やがて暴れ疲れた太一は、騙したな、と空と水月に唇を尖らせた。それにため息を吐いて、輝夜が太一の目を覗き込む。

「好奇心旺盛なのはいいが、お母さん達が心配しているぞ」
「嘘吐け!」
「嘘ではない。あまり親御さんを心配させるものではないぞ」
「嘘だ! 母ちゃん達なんか怒ってるに決まってる!」

 ラフィークが視線を合わせて語りかけたのにも、太一は頑なに首を振った。まぁ実際、奥様方はたいそう怒って居られたので、まったく間違いではない。間違いではないが、まったく正しい訳でも勿論なく。
 開拓者達の言葉に、遠巻きに見つめる子供達が不安そうな顔になる。特に年少の子供達は母親の存在を思い出し、俄かに心細くなった様だ。
 折々がそれを見て、うん、と頷いた。

「太一君はともかく、7歳の子に2日間の旅はきついよね。太一君はこの子達のボスなんだったら、仲間の事を考えなきゃダメだということを分かって欲しいな」

 見てごらん、と促されて初めて太一は、年少の子供達の様子に気付き、ハッと目を見開いた。元々、水月を助け起こした事といい、面倒見の良い子供である。
 だが、太一は諦めきれない様子で神宮の方を振り返った。同じ子供なのに大人達よりも偉い、石鏡を統べる双子王の坐す場所。話を聞くだけでもカッコ良くて、何としても会いたいと思った。
 視線に気付いた神威が、何を考えているのかを予測し、些か厳しい口調で言い諭す。

「不法侵入して王様二人に会えても、貴方達は胸を張れるんですか?」

 王には、王ゆえの責任がある。それは幼き双子王でも同じ事だ。まして不法な手段で何とか面会を果たした所で、良いことはないだろう。
 神威の言葉に、輝夜や水月もうんうんと頷く。

「不法侵入は拙いな‥‥下手すりゃ斬られるぞ」
「すっごく怒られると思うの」
「そう。そういう悪い子には怖いものが訪れるものだ――こんな風にな!」

 子供達に見えない様に牛面を被った王禄丸が、やや大げさな身振りでバッと子供達の前にその姿を現した。ビクッ! と太一が跳ね上がり、他の子供達の間から悲鳴と、啜り泣きが聞こえ始める。
 同じくビクリと牛面に怯えて飛び蹴りしかけた美鈴が、いやいやいけないと必死に思いとどまって、だが全力で王禄丸を見ない様にしながら言った。

「王様がみんなの前に顔を見せる事もあるらしいぞ。今の王様になってからはまだないみたいだが、今度そういうのが判れば一緒に行こう」
「‥‥ホントか?」
「ええ。それに、双子王はたまに安雲の町にもいらっしゃるみたいですよ。もしかしたら今日も、お会い出来るかもしれませんね?」

 空はそう、と子供達に微笑みかける。依頼は子供達を探し、連れ帰る事。いつまでに、とは言われていない。
 心配する母親達の気持ちを思えば、少しでも早く連れて帰ってやるのが親切と言うものだ。だが中途半端な気持ちを残しておくと、また飛び出してくるかもしれない。だったらせめて今日位は。
 子供達はまだ母親に怒られる事を心配していたが、渋々と開拓者達の言葉に頷き、その日1日を露天を巡ったり、今度こそ美味しいお菓子を食べたりして、安雲観光に費やした。そして翌日、まだぐずる子供達を「私達の仲間に入れてあげるから」と約束して、村まで送り届ける為に都を発ったのだった。