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■オープニング本文 毎年この季節になると、神社の境内に菊舞台をしつらえるのが、三位湖のほとりにひっそりとある故郷の村のしきたりだ。 お供えするのは新米と、三位湖の水で去年の冬に醸造した御神酒。社に飾り付けるのは、辺り一帯に咲く菊の花。 祭りの前夜には境内にも咲き揺れる菊の花に綿帽子をかぶせて、翌朝早くにほのかな朝露を含んだ綿帽子を集めて回る。その朝露を混ぜた水でお粥を炊いて、神社の菊舞台で村の子供達が神楽舞や寸劇を演じるのを眺めながら、村人皆で頂いて実りの感謝を捧げるのだ。 「でも今年は、ちょっと人手が足りないみたいなんですよ」 ふぅわりと微笑んで、そこまで語ったヒヨリはほんの少し首を傾げた。 神楽からほど近いとある小さな町にある、菓子屋兼甘味処の若奥さんである彼女は、毎年この時期と新年にだけ、故郷の村に里帰りする。けれども今年は両親から、人手が足りんので旦那さんにも来てもらえんだろうか、と頼りがあったのだ。 とはいえ夫に、実家の行事のために店を休んで一緒に行ってくださいな、とはちょっとヒヨリも言い難い。 「まさか、うちの旦那様にお店を休んで手伝ってもらうわけにもいかなくて。ですから、こちらでどなたかお手伝いくだすったらと思ったんですよ」 「はぁ、なるほど、旦那さん想いなんですね」 村人の説明に、ギルドの受付嬢・天ヶ瀬風羽(あまがせ・かざは)はのんびりと頷いた。頷き、依頼書に筆を走らせた。 そうしてこっくり首を傾げる。 「具体的には、どんなお仕事を?」 「一番は菊舞台のしつらえと片づけを手伝って欲しいそうなんですよ。といってもそう立派なものじゃないから、そう人数は要らなくて」 何しろ小さなお社ですから、とヒヨリは微笑んだ。 「舞台を組んで、菊を飾って、あとはちらほらとお手伝いくだすったら、みんな喜ぶと思いますよ」 「わかりました」 「そうそう、お礼に菊づくしをご馳走しますから。開拓者さんのお口に合えば良いんですけど」 「‥‥‥わかりました、それも伝えておきますね」 ヒヨリの言葉に風羽は思わず、自分も休みを取って手伝いに行こうかと真剣に悩んだのだった。 |
■参加者一覧
奈々月纏(ia0456)
17歳・女・志
玖堂 柚李葉(ia0859)
20歳・女・巫
玖堂 羽郁(ia0862)
22歳・男・サ
奈々月琉央(ia1012)
18歳・男・サ
十野間 月与(ib0343)
22歳・女・サ
キオルティス(ib0457)
26歳・男・吟 |
■リプレイ本文 三位湖のほとりにその村はひっそりと存在する。けれども菊舞台の前日の今日は、村中にどこか浮かれ立つ空気が漂っていて。 「村のお祭りのお手伝い‥‥か。なんか素敵だね」 「あァ。神楽にはこーいう祭もあるんだねェ」 その賑やかな空気とあちらこちらで揺れる菊の花に目を輝かせながら呟いた明王院 月与(ib0343)の言葉に、同意したのはキオルティス(ib0457)だ。今までに見たことのない祭に、もちろん依頼された手伝いもしっかりやるつもりだけれども、本番の舞台を見るのも楽しみで。 「本番を楽しむ為にもいっちょ頑張るとしますか‥‥ッと」などと辺りをきょろきょろ見回したキオルティスに、出迎えたヒヨリがふぅわり微笑んだ。そんなヒヨリの前でペコリ、と頭を下げた少女が2人。 「どうもやね。今回はよろしくお願いするわ〜♪」 「ヒヨリさんの故郷は菊が綺麗な場所なんですね。勿論張り切ってお手伝いします」 にっこり笑顔で会釈した藤村纏(ia0456)は、それからててて、と恋人の琉央(ia1012)の傍に戻ってほわっと笑う。一方の佐伯 柚李葉(ia0859)はと言えば、顔見知りの女性に礼儀正しく挨拶をしたあと、やはり同じ様に恋人の玖堂 羽郁(ia0862)とその双子の姉・玖堂 真影の方を見て嬉しそうにはにかんだ。 そんな様子を見て、アレ、と気付いた月与である。 (え‥‥恋人達が2組もご一緒しているんだ‥‥) 恋人との一時を大切に想う気持ちはみんな一緒だし、依頼はお手伝いとは言えせっかくのお祭を一緒に過ごすのだし。どうせならそれぞれが睦まじく過ごせる時間が作れるように、影に日向にお手伝いしたいな‥‥と思いを巡らせる。 とは言えまずは菊舞台のお手伝い。ヒヨリは微笑んで「まずは神社にご案内しましょうねぇ」と開拓者達の先頭に立って歩き始める。 そうして案内されたのは、ひっそりとした神社だった。境内には可憐に咲き揺れる菊の花。あの辺りに舞台を立てるんですよ、とヒヨリが指差した所では、村人が材木を少しずつ運び出している所だった。 あ、と気付いた開拓者達が慌てて材木運びの手伝いを申し出る。きょとん、と目を見張った村人は、けれどもヒヨリの顔を見て手伝いの人だと気付き、よろしく頼むよと頷いた。 そうして神社の蔵から全ての材木が運び出し終わって、少し休むかと言われたところで、月与はそっと見ていたヒヨリの袖を引く。 「あの、村の顔役さん達に挨拶に行きたいんだけど、一緒に行って貰えないかな?」 「‥‥?」 「短い間とは言え、滞在して色々とお世話になるのに、挨拶一つ伺わないんじゃ筋が通らないしね。一言御挨拶に伺いたいんだ」 にこっと笑った月与の言葉に、あらあらご丁寧に、とヒヨリは快く頷いたのだった。 ◆ 設置する舞台はそれほど大きなものではない。ただ、とにかく1日がかりで組み上げてしまうものだし、手分けをしての作業が必要だ。 早速大まかな役割分担などを話し始めた開拓者達が物珍しかったのか、すみの方で神楽の練習をしていた子供達が寄って来て、じぃ、とその様子を見つめ始めた。あ、と纏が子供達を手招きする。 「あんなー。菊舞台て、どないな事するのん? 少し教えて貰えるとありがたいんやけど‥‥」 「えっとねー、お神楽をしてー」 「劇をするの。毎年同じなのよ」 「昔の、神社に菊を植えた人のお話なんだって」 「ほんまぁ。楽しみやわぁ」 にこっと纏が微笑むと、子供達は嬉しそうに「見てね」と手を振って練習に戻っていった。隣で聞いていた琉央が、後で練習も見に行こうか、と恋人に微笑んで。 そうしてまずは羽郁と琉央、月与で手分けをしつつ、村人の指示に従って基礎の舞台を組み始めた。言われるままに木を持ち上げ、角と角、凹凸を合わせてはめ込み、縄で縛って補強する。 あまり力仕事が得意ではないキオルティスは、少し離れたところから全体を見る。そうして少し傾いているとか、もう少し下がったほうがとか、告げる言葉を頼りに組み上げ終わったら、今度は舞台を綺麗に整える作業だ。 「こう見えて手先は器用なんだ。細かいトコの仕上げは任せとけ!」 「演技中に転ばない様に、布の撚れや舞台上の突起物がないか確かめておかなくちゃ」 「けっこう汚れてるんだな‥‥」 あちらこちら、ささくれが出来ている所は丁寧にヤスリをかけて、1年の間に被った埃を拭き清める。布を洗った水はあっという間にどろどろになって、何度も三位湖まで汲みに行った。 そうして何度も拭き清め、ようやく綺麗になったところで、いよいよ舞台に菊を飾る段だ。すでに、明日ちょうど花開くようキオルティスが選んだ菊は鉢に植え替えられていて、切った菊も水桶につけて幾つも用意されている。 うーん、と月与が腕を組んだ。 「舞台の奥にいくほど花の丈が高くなるようにしたらどうかな?」 「良いんじゃないかな? 菊の花畑か菊の野原って感じで」 「あァ。前から見た時に一面の菊ってのも粋なモンさね」 羽郁やキオルティスも頷いて、あんな感じで、いやこんな感じか、と話し始める。子供達の舞が映えるよう、舞台四隅には豪奢に、中央部は簡素に。 その動きに従うように、琉央と纏が菊の鉢を抱え、あちら、こちらと置いて回った。だが幾つ目かの鉢を置いた時、おや、と琉央が足下の舞台を見下ろして。 「‥‥少し、きしんでいるか?」 「えぇ、琉央、ほんまぁ?」 「だとしたら危ないですよね‥‥」 ぱちぱち目をしばたたかせた纏と柚李葉が、舞台の上の琉央の側まで歩いていくと、確かにキシ、と小さな音がする。どうやら木材が繰り返し使ううち、古くなっていたようだ。 早めに気付いた年ならば、替えの木材を山まで切り出しに行くらしい。だが今年はそれでなくとも人手がなくて時間もなくて。 「もう舞台を組んでしまったし、木を接ぎ替えるなら一度舞台を解体しなけりゃならんからなぁ」 「じゃあこれから用意すると、明日の舞台にはちょっと間に合いそうにないな」 肩をすくめた村人の言葉に、琉央は嘆息して飾り付け担当へと視線を向けた。村人やヒヨリは、たまにこういう年があるんだよなぁ、とのんびり頷き合っている。 舞台を補強出来ないのなら、調整するのは飾り付ける菊の方だ。間隔を調節したり、舞台の上から綿に水を含ませて束ねた小菊の切花を枝垂れる様に飾って、出来る限り少ない菊で見栄えがするよう工夫する。 「後は、もし明日の朝、花が綺麗に落ちいたら花弁を紙吹雪代わりにしても良いんじゃないかな?」 「うん、えぇ感じやねぇ‥‥はい、皆さんお茶どーぞ♪ まだ暑いから少し温度低めやねぇ」 「あ、ありがとう」 纏が休憩にと振舞ってくれたお茶を皆で飲みながら、あの辺りはもう少し変えればもっと雅になるだろうか、と舞台を見て話し合う。そうして人心地ついたらまた、舞台の飾りの工夫に精を出し。 最後に大人5人が舞台の上に上がり、改めてきしむ所などないことを確かめる――これならば子供達が神楽を舞っても大丈夫だろう。少し予定が狂ったけれど、どうにかやり遂げたと彼らはほっと息を吐いたのだった。 ◆ 菊舞台の本番を明日に控えて、村の子供達は稽古に余念がない。夏の声が聞こえ始める頃から、少しずつ集まって神楽の舞い手を決めて、今年の劇の役割を決めて準備を積み重ねてきた。 「手伝っても良いか?」 舞台の真ん中で大振りの構えで棒を打ち合わせ始めた子供達に、苦笑した琉央が指導役の老人にそう申し出た。それはありがたい事で、とにっこり笑って老人は頷く。 そうして舞台の前に立ち、琉央が教え始めたのは木刀の握り方から構え方、どうすればかっこよく見えるのか。柚李葉とキオルティスも、それぞれ得意の楽器で舞台の予行演習に加わった。 「良いかァ、よーく音を聞けよ」 「そう‥‥もう少し目線を上に、そこに誰かが居る見たいに」 「お、そうだ‥‥その拍子を保って‥‥良いじゃねェか、これなら本番も完璧だねェ」 2人がアドバイスするのは主に楽士としてのリズムの取り方。楽と言うのは形を作る拍子が決まっていて、それは神楽であろうと他の舞であろうと変わらない。 舞い手の拍子の取り方と、楽士の拍子の取り方は、同じ拍子でありながらどこか違うものだけれども、せめて感覚だけでも掴んでもらえたら。そう考え、2人は時に子供達の手を取りながらその拍子を教えていく。 「うん、そう‥‥きっと本番はもっと素敵に出来ると思う。緊張したらね、菊の香りを嗅ぎながらゆっくり深呼吸してみて」 「自信を持って良いんじゃねェか? 明日は最高の舞台になること間違いなしだゼ」 最後にゆるりと笛とハープで神楽の曲を協奏して、出来栄えを口々に褒めたキオルティスと柚李葉に、へへ、と子供達は照れたような笑みを浮かべた。ちょうど菊舞台の衣装の最後の直しが終わった月与が、衣装を抱えてやってきて、合わせてみてくれるかな? と微笑んで。 翌日。朝から神社の境内に咲き誇る菊に被せた綿帽子を集めた女達が厨房に消えた頃、入れ替わるように神社の境内には村人達が集まってくる。まだ朝が明けやらぬうちから、粛々と今年の新米と、三位湖の水で去年の冬に醸造した御神酒を神社に供えた。 それが終われば次は菊舞台だ。その舞台の裏手に集まって、じりじりと出番を待っている子供達の緊張を和らげようと、羽郁は菊の花を浮かべたお茶を淹れてやる。 舞台の前では村の女達と一緒に、真影らが炊いたお粥を村人達に振る舞って。全員に椀が行き渡ったところで、菊舞台が幕を開けた。 子供ばかりの舞台に、目を見張るような技巧があるわけではない。けれども少し離れたところで、粥の椀を脇に置き、ぽっかり煙管をふかしながら見つめるキオルティスには、下手な一座の舞台よりもよほど映えて映った。 「良い出来栄えだ‥‥。菊も子供達も粋だねェ」 「本当、みんな上手‥‥」 ほぅ、と息を吐いた柚李葉がふと、踊る子供達の姿に昔を重ね合わせて瞳を揺らした。小さな小さな祭舞台は、彼女がかつて暮らしていた一座でもよく回ったものだ。 その頃を思わせるこんな舞台は懐かしく、同時にほんの少し切なさを呼び起こす。そんな恋人に気づいた羽郁が、ぎゅっ、と彼女の手を握った。 右手には大切な姉がいて、左手には柚李葉が居る。この2人が自分の守るべきもので、守りたいものなのだと、誓ったのは菊の社の精霊にだろうか。 最初の神楽舞が終わり、ぺこり、と揃って行儀よく舞台の上で子供達が頭を下げた。ワァッ、と村人達から歓声が上がったのに、合わせて柚李葉も許可を得るようにちらりと恋人を見上げてから、精一杯の拍手をする。 舞台から降りてきた子供達を月与がぎゅっと抱き締めねぎらって、作ったみたらし団子をご褒美にと1人ずつ手渡した。 「やったぁ!」 「お姉ちゃん、僕もう1個欲しい」 「次の出番が終わったらまたあげるよ。お饅頭もあるからね」 ぱちん、と片目をつぶった月与の言葉に子供達がますます張り切った事は、もちろん言うまでもない。そうして子供達による菊舞台は、時折休憩を挟んだり、村の老人達の昔語りと菊の社の精霊譚を聞いたりしながら、夕暮れの声を聞くまで続いたのだった。 ◆ 日暮れとともに神社の境内には篝火が幾つも焚かれ、菊づくしが運ばれてきた。菊の天ぷらに菊の花弁のお吸い物、菊ご飯に菊の酢の物。さらに添えられてるのは、羽郁が作ったと言う菊花の胡桃合えで、他にも小皿が何点か。 はいどうぞ、と配膳を手伝う柚李葉が目の前に置いた膳の上の色とりどりの料理を見つめ、最後に菊花を浮かべたお神酒が出てきたのを見て、へェ、とキオルティスは目を見張った。 「菊づくしってどんなもんかと思ってたが、大したもんだねェ。良ければお礼に、弾き語りでも一曲引かせてくれねェか?」 「ぁ、素敵‥‥その後で私たちも‥‥ね、羽郁‥‥」 「ああ‥‥ヒヨリさん、キオルティスさんの後に、俺達も故郷の神楽を舞って良いかな?」 クイ、と袖を引いた恋人に、頷いて羽郁がそう問えば、ヒヨリはおっとり頬に手を当てて、少し待っててくださいねぇ、と老人達の方へと相談しにいった。けれどもすぐに戻ってきて、構わないそうですよ、とにっこり笑う。 菊舞台は子供が主役だけれども、終わってからは大人の時間だ。すでに神楽を舞った子供達は、お菓子をくれた月与にすっかり懐いて、並んで菊のお膳を囲んでいる。 けれどもキオルティスの奏でるハープがぴぃんと一音響き渡ると、何が始まるんだろうと興味の視線があちこちから向いた。舞台には上がらず、舞台の前に胡坐をかいてハープを抱え、少し考えて賑やかな祭の夜に相応しい弾き語りをしっとり、だがテンポ良く奏で、詠い始める。 それが終わると柚李葉の笛に合わせて、巫女服に着替えて髪をきりりと結い上げた羽郁の神楽舞が始まった。石鏡を故郷とする羽郁は、同じ石鏡の村に幸があるように、心を込めて舞をさす。菊舞台の神楽を舞った子ども達が、ジッ、とその動きを追い始め。 その様子を少し離れた場所で、2人のんびり琉央と纏は寄り添い眺める。菊づくしの膳と、菊花酒。さらにもう少しだけ、お酒のあてになるものを。 琉央の酒盃に酒を注ぎながら、纏が楽しそうにくすくす笑った。 「見てみて、琉央。真似してるわぁ、可愛いなぁ♪」 「だな‥‥菊舞台でも、俺の稽古もまんざらじゃなかったみたいだ」 「うん、チャンバラも上手にして、めっちゃ可愛い舞台やったわ。菊もきれーやったしなぁ」 言いながら酒を注ぎ、そそがれ、飲み干して。ほんの少し酔いが回り始めた頭で、えぇねー、ととろんとした眼差しを羽郁の後をついて神楽を見よう見まねで舞い始めた子供達に、向けた。 「何時か、子供ほしーわ。何人がええやろ? ウチ一人っ子やったから二人はほしーな♪」 「‥‥‥ッ」 ぶほッ、と琉央が思わず口に含んだ酒を噴き出した。だが当の纏は自分が言った意味を解っていない様で、きょとん、とした眼差しを琉央に向ける。 ぁー、とか、ぅー、とか、琉央がしばし動揺したような呻き声を上げた。だがやがて小さくため息を吐いて、苦笑しながら纏の頬をそっと撫でる――自覚していないけれども、きっとその言葉を自分に向けた理由は、そういう事なのだろうから。 その優しい仕草に、自覚した訳ではなくただ気恥ずかしさと言うか、照れ臭さが込み上げてくる。 「‥‥ええー、月やね。ずっとこーしてたいわ♪」 だから赤くなった顔を誤魔化すように、纏は月を見上げてそう言った。少し上擦った声に気づかないふりで、琉央が「そうだな」とまた苦笑する。 明日は菊舞台の片付けが待っている。傷んだ材木をよけたり、手入れをしたりと大忙しだろう。 けれども今日ばかりは菊の花と香りを楽しみながら、のんびりと過ごしたいのだった。 |