鼠群の恐怖
マスター名:箔o屋敷
シナリオ形態: ショート
無料
難易度: 普通
参加人数: 8人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2009/08/09 05:33



■オープニング本文

●あぜ道
「うひゃぁ、さむさむっ」
 男は夜風に吹かれてぶるっと震えると、着物の裾を寄せた。
 隣村での写経の仕事を終えて、家路についている最中である。男はまるでおどけたような表情で、夜風の寒ささえも楽しみながら道を眺め歩いた。ともあれ、なかなか夜のあぜ道は寂しい。都に行けば行燈の灯りなどが満ち、活気が溢れているのであろうが、辺境ではそうはいかない。特に昨今では不穏な噂が広まっているではないか。曰く‥‥闇が人を喰らうという。
 男はまたもやぶるっと震えた。だが、今度は夜風に吹かれてではない。じめっとした、背中を撫でるような恐怖に、男は顔を振った。
 いやいや、噂じゃ噂。そんなこたぁあろうはずがない。
 そうは思っても、夜のあぜ道は何も聞こえず何も見えず、心臓の鼓動が静かに耳を打つばかり。余計に恐怖は増していった。そしてそんな中で、徐々に聞こえてくる小さな音。
 カラカラ、カラカラ。カラカラ‥‥。
 ぎょっとなり、男は立ち止まった。何も灯りのなかったあぜ道に、ぼんやりとした灯りが灯っていたのだ。それは、男の背後から発している灯りである。男は冷や汗を隠さず、少しばかり小走りで駆け出そうとした。
 すると、
「おや、平八の旦那じゃないか」
「‥‥! はあぁぁ‥‥、びっくりさせないでくれよ、おやっさん」
 平八は振り返って安堵した。背後から平八を呼び止めたのは、村でも威勢の良い親仁であった。平八とは付き合いも長い。親仁は馬を連れ立っており、馬車に大きな荷物を乗せていた。なるほど、さっきの音はこいつだったのか。
「なにびっくりしてんだ? お、もしかして、都の遊郭にでも出かけてたか? そりゃあおっかなびっくり帰ってきてもおかしくねぇなぁ」
「馬鹿いわんといてくれ。俺ぁただ、写経を終えて帰ってる途中だよ」
「ほほぉ、珍しいな。今日は品書きじゃないのかい」
「いつもいつも小料理名ばかり書いてたんじゃ、俺の腕もなまっちまうからなぁ。たまには写経も受けるとも」
 平八は親仁と出会ったことで緊張も恐怖もほぐれていた。
「しっかし、お前も大変だなぁ。村じゃあその手の仕事も少ないし、いつも外にばかり行かないといかんからなぁ」
「まぁ、それも仕方ないことって。俺ぁ、まぁ、それでも嫁と二人で暮らしていければ満足だ」
 平八はそう言って笑いながら、あぜ道を先立って歩いた。
 カラカラ、カラカラ。
「おやっさんこそ大変だなぁ。俺ぁまだ嫁と二人だからいいけんども、おやっさんは娘も息子もおるからな」
 カラカラ‥‥。
「俺のところとは雲泥の差だな。おやっさんはすげぇよ」
 平八は違和感を覚えるとともに、不気味な音を耳にした。それは、まるで果実が潰されたときのような、嫌な音であった。平八は気づかぬうちに再び額に汗をかいていた。失っていたはずの恐怖が、今一度呼び起こされていく。じめっとした、恐怖が、手汗ともなって伝わる。
 カラ‥‥。
「おやっ‥‥さん?」
 背後を振り返って、平八は叫び声を上げた。
 そこには、無垢な表情の馬の横で親仁で倒れていた。白目を剥き、ただひたすらに肉を喰い潰されたおぞましい姿で。

●依頼
 開拓者ギルドの受付係は、依頼にやってきた男の姿をじとっと観察した。
「えー、熊谷平八様、と。字はこれで合ってますか?」
「は、はい、問題ないです」
 平八は緊張と強い意思を秘めた目で、受付係を見つめた。
「依頼内容は村近くのあぜ道に出没したアヤカシの退治、と。まぁ、これはおそらく『人喰鼠』でしょうなぁ」
「人喰鼠、ですか」
 平八はアヤカシについてそう詳しくはない。いかにも疑問を投げかける彼の目に、受付係は面倒くさそうに、鼠の姿を両手で象った。
「ま、こんなぐらいの大きさの鼠状のアヤカシですわ。よく出没するんですが、これだけの短時間に人を殺したとなると、多分、数は多い、と考えてよさそうですな」
「なんとかお願いします。村のおやっさんも殺されて、村人はいまにもアヤカシが村にまでやってくるかもしれないとひどく怯えているんです。自分も、もしかしたら自分が襲われていたかと思うと、おやっさんに申し訳が立たなくて‥‥!」
「はいはい。了解しました。大丈夫です。しっかり開拓者には依頼を出しますんでね。そのためのギルドですし」
「あ、ありがとうございます」
「あ、でももちろん依頼料は必要ですよ。そこんところはお忘れなく」
 受付係はそのときばかりは満面の笑みで応対した。
 なに、お金に糸目はつけない。平八はとにかく早くアヤカシの恐怖から村を守って欲しいと、そればかりを願っていた。


■参加者一覧
柊沢 霞澄(ia0067
17歳・女・巫
朝比奈 空(ia0086
21歳・女・魔
那木 照日(ia0623
16歳・男・サ
明智珠輝(ia0649
24歳・男・志
唐舘 孝太郎(ia0665
26歳・男・陰
吉田伊也(ia2045
24歳・女・巫
水津(ia2177
17歳・女・ジ
虎牙 こうき(ia3984
18歳・男・巫


■リプレイ本文

●到着
 村にたどり着いたとき、開拓者一行の誰もが感じたのは不気味な印象だった。村の様子は今にも人影が見えそうなほどに生活感が満ちている。それもそのはずだろう。平八の話によれば、村人が避難したのは数日前だ。そう日は経ってない。そんな村にも関わらず人が誰もいないというのは、やはり不気味に感じるのも無理はない。
「ほぅ‥‥やはり多いですね」
 そう呟いて、櫓に登っていた明智珠輝(ia0649)が颯爽と降りてきた。
「どう‥‥でしたか?」
 心配そうに聞く柊沢 霞澄(ia0067)に、明智はくすりと笑みを返した。
「この辺だけでも存在は感じましたよ。ただ‥‥なかなかどうして、数も多いみたいです‥‥ふふ」
「そ、そんなに‥‥」
 明智の言葉に、那木 照日(ia0623)が言った 。心眼の力をもってしてとはいえ、その効力の範囲は決して広大なものではない。明智の感じる範囲だけでも数匹はいるとするならば、その数倍はいると考えていいだろう。
「となると、やはり罠を作るというのは必須のようですね。明智さんの持ってきた地図で位置の確認と、道具の確認をしましょうか」
 朝比奈 空(ia0086)は、明智が平八から預かってきた村の地図を広げた。そこに、吉田伊也(ia2045)が懐から生肉と油の詰まった木筒、そして包帯を取り出した。
「道具は、私が用意したのはこんなものですね。‥‥包帯は私用物ですが」
「あっ‥‥わ、私も一応‥‥な、生肉は‥用意してあります。あ、あと‥‥杭も」
 そこに、水津(ia2177)が加わり、生肉の臭いが少しだけ漂ってきた。袋に包まれているとはいえ、やはりその臭いは決して良いものではない。
「地図を見る限りじゃ、櫓に近いほうが良ござんしょうかねぇ」
 飄々とした様子で、唐舘 孝太郎(ia0665)が地図に指をなぞった。
「村人の話では、櫓と倉の近くに物音が多かったそうですよ。その辺に仕掛けましょうか?」
 明智の抜かりのない事前調査を生かし、櫓と倉の位置を指した。
「俺もそれには賛成だな」
 虎牙 こうき(ia3984)のはっきりとした声色を皮切りに、朝比奈が罠の位置を確認し始めた。
「それでは‥‥まずはこことここに――」

●罠作成
 地形と建物をじっくりと調査した伊也は、落とし穴に適した場所を見つけ出し、的確な穴の深さを見極めた。その様子には皆、感嘆の声を上げる。
「壁に油を染み込ませて、生肉を置いておきましょう」
「それに‥‥あとは杭を打ち込んでおけば‥‥」
 水津の微妙に危ない発言が加わり、罠は想像ながら形を帯びてきた。
「皆さん、罠知識豊富ですねぇ‥‥!」
 明智は能天気に感嘆しているが、それにはそれぞれ異論などない。
 力のある者は村の納屋から引っ張り出してきた鍬やばんずるといった道具を使用し、穴を掘り進めた。特に那木に至ってはその力が相当のものである。ぞくぞくと掘り進める那木に加わって、虎牙や明智も順調に掘り進める。
「ふぅ、罠を作るって簡単に言ったけど結構大変だね‥‥引っかかってくれればいいんだけどね。ところで、細道を作っておくってのはどうかな? 鼠は細い道を好むんじゃないのか?」
 虎牙の言葉に、特に異論を唱えるものはいなかった。むしろ賛同の声のほうが多い。
「ふふ‥‥引っかかればこの刀で‥‥ふふ」
 細道を作る虎牙の横で、明智は不気味な声を上げていたが。
 対照的と言うべきか、孝太郎はどうやら罠に疎いようだ。
「柊沢さん、こりゃあどうすんでござんしょか?」
「ああ、ここはこうして‥‥」
 丁寧な働きを見せる柊沢の手を借りながら、彼はぺったりぺったりと油を塗りたくっていった。
「穴は二種類というところでしょうか。油で燃やすもの、そして杭の棘でを利用したもの。場所は‥‥ここと、ここと」
 朝比奈は地図を広げて罠の設置場所に印をつけていた。これで、効率の良い動きには期待できるであろう。
 まだ日があるとはいえ、夕刻も近づこうという時間が近づいてきた。最後の仕上げとばかりに、伊也は穴の上から拾い集めてきた木々を並べていく。そして‥‥その上から草木を加え、鼠には分かるまいとばかりに仕立ててしまった。
「‥‥罠は、こんなものでしょうか。引っかかってくれれば‥‥幸いなのですが」
 柊沢がそんな言葉をつぶやいた頃、夕闇は刻々と忍び寄っていた。

●明智、朝比奈、吉田、虎牙班、夜にて
 夜になり、開拓者たちは二班に別れて行動していた。倉側は別班、そして罠をしかけた櫓側は明智、朝比奈、吉田、虎牙班である。
 日も落ちてすっかり暗くなった村では、松明が必要不可欠であった。朝比奈は持参していた松明に篝火を灯し、三人の姿を確認する。戦闘用黒衣に身を包んだ明智は、まるでコウモリのようにも見えた。
「どうにも‥‥現れませんね」
 伊也の言葉に、朝比奈は黙考した。
「もしかしたら、この辺にはいないのかもしれませんね。一度、瘴索結界で探ってみたいと思います。明智さん、心眼もお願いして良いですか? 私一人よりかは、心眼があると助かります。お互いの隙もカバーできますし」
「分かりました。と言っても、私の心眼は一瞬だけのものですので、あまりお役に立てるかは分かりませんが」
 二人は静かに集中を開始した。明智は朝比奈に合わせるように、タイミングを計っている。朝比奈の体から静かに光がこぼれ始めたとき、明智もまた集中力を研ぎ澄まし、心眼を発揮した。瘴索結界と心眼が周囲の気配を探り、一瞬の時間でそれを感じ取る。
「いる‥‥!」
 二人はばっと横を向いた。
 途端――飛び込んできたのは数匹の獰猛な人喰鼠たちである。
 身動きのとれない朝比奈を守るが如く、虎牙と伊也が前で飛び出た。だが、敵の素早さのほうが断然に早い。虎牙を狙う鼠に先手を許してしまったが、奇跡的に彼は避けることに成功した。
「ったく、多すぎるんだよっ! こいつら!」
 その後、槍を持ってして攻撃を仕掛けるが、刃は空を切っただけだった。――これが功を奏したか。伊也が放った手刀が鼠の懐にめり込んだ。それにひるんだ隙に、彼らは落とし穴の横へ後退する。
 まるで引き寄せられるかのように飛び込んだ鼠たちは、多数の結果が招いた重力に負けて、見事に落とし穴へと落下した。
「く、ふふ、ふはははははは!」
 明智は這い上がろうとする鼠を刀で乱打し、決して登らせようとはしない。それに、設置されていた生肉に釣られて、鼠達の半数以上は落ちたことにさえ気づいていないようだ。
「えっと、それじゃあ‥‥朝比奈さん」
「ええ、分かりました」
 松明の篝火を振ると、火の粉が舞い落ちた。油まみれの穴に落ちた火の粉は、怒涛の勢いで燃え盛り、鼠たちを次々と瘴気へと燃やし尽くしていった。
「おっしゃ、標的見事に墜落ってか?」
 虎牙の嬉しそうな声が終わりを告げたかに見えた。が、遠くから聞こえてきたのは、巨大な崩壊音だった。
「向こうのほうで何か起こった‥‥!?」
 はっと、朝比奈は倉の方角を見つめた。

●那木、唐舘、水津、柊沢班、夜にて
 罠をしかけた櫓側は別班、そして倉側に向かったのは那木、唐舘、水津、柊沢の班である。
 松明を片手に別の櫓に登り、周囲を観察していた孝太郎は、日も落ちた頃になって多くの物音を聞いた。それに嫌な予感を感じ、弓へと持ち替えた瞬間――鼠らしき影が多くの建物からがさがさと現れた。
「見つけたでござい!」
 素早く矢を射るが、敵の速度はあまりにも速かった。それでも、二、三匹の鼠にはかすり傷を負わせることに成功した。鼠達は唐舘から逃げるように去って生き、倉のほうへと向かっていった。
「唐舘さんっ! どうしたんですか?」
「鼠が倉へと向かっていきやした! 追いやしょう」
 櫓からそそくさと降りた唐舘を始めとして、四人は倉へと駆けた。罠にかかっていることを望むが、それが成功しているかどうかは定かではない。
 四人が倉に入ったとき、聞こえてきたのは悲痛な鼠達の悲鳴であった。落とし穴を覗き込むと、すっかり引っかかった鼠達は油にまみれて身動きが取れなくなっていた。別の落とし穴に引っかかった鼠達は、棘に刺さって身動きも何も、命を失われている。
「これは‥‥また、結構‥‥」
 那木はその数にぞっとしたが、水津はそうともいかず、なぜか少しだけ嬉しそうであった。
「あ、油のほうは‥‥も‥‥燃やさないと、いけません、よね」
 徐に水津は手を突き出し、燃え盛る火種を生み出す。そして‥‥投下した。
「燃えるです、燃えるです‥‥もっともっと燃えるのですよ〜〜!!」
 轟々と燃え盛る落とし穴を見下ろしながら、水津はにやにやと笑っていた。なぜか、誰もがアヤカシのほうを哀れんでしまったのは仕方のないことだ。
「み、水津さん、もうその辺で‥‥」
 柊沢があまりの恐怖に水津を止めようとした――瞬間、メリっと倉の壁がめり込んだのを皆が確認した。
 次いで、壁を猪突猛進の様で破壊したのは、巨大な鼠である。その姿は、人喰鼠のそれと変わらぬが、大きさだけは群を抜いていた。
「す、すごい大きさ、です‥‥!」
 柊沢は一瞬だけたじろぐが、那木はその前で出て、彼女を守るように刀を構えた。そして、大鼠に向かって先手必勝とばかりに地断撃を放った。
「はああぁぁ‥‥!」
 力を溜め込んで放った刀は衝撃波を生み出し、大地は波動に従って道を作り出した。衝撃波は一直線に大鼠を狙うが、大鼠は巨体のわりに素早かった。その動きは衝撃波をかすり傷だけで避け、那木達に迫ってきた。そこを隙と取ったか、孝太郎は陰陽符を構えて呪縛符を放った。生み出された式は大鼠の手足に絡みつこうとするが、大鼠はこれさえも素早く避ける。
「かぁ、素早いでござんすなぁ」
 孝太郎は舌打ちをした。
 そうして接近した鼠の牙が、那木の肩を裂いた。
「くぅあ‥‥!」
「任せてください‥‥!」
 しかし、柊沢は素早く彼の傍に屈み込み、神風恩寵を唱えた。
「精霊さん、那木さんの怪我を癒して‥‥」
 怪我が癒されていく那木を背中に、形勢不利とみたか。大鼠は背中を見せて、一目散に逃走した。
 が――そこに現れたのは木製の盾を手にした明智であった。
「のがしません‥‥!」
 逃げ場を失った大鼠に対し、明智と共に現れた三人が大鼠に狙いを定めた。
「精霊達よ‥‥私にその力を貸し与えたまえ」
 力の歪みが朝比奈の周囲を包む。歪みを受けた朝比奈の攻撃は、大鼠の体に傷を与えた。それに続けとばかりに、伊也は殴打の攻撃を加えた。
 すると、大鼠は悲鳴を上げて徐々に瘴気へと姿を変えていった。それは、アヤカシの終わりを意味している。
「これで終わりですね‥‥皆さん無事ですか?」
 朝比奈の言葉をきっかけに、ようやく終わったのだと彼らは自覚した。
「や、やった‥‥」
 そして、開拓者達は安堵したのだった。

●村に別れを
 掘った穴の埋め立てなど、開拓者達は罠の撤去を行っていた。
「明智、さん‥‥こ、この穴を、ふ、塞いでくれると‥‥」
「わかりました‥‥いくらでも命じてください‥‥!」
 作業内容を水津から言われた明智は、うっとりとした表情で作業に没頭し始めた。
「数が多いと、鼠も怖いですね‥‥」
 そして、しみじみと感じながら柊沢は一生懸命に草木を処理している。その近くでは、そんな草木を祭るかのように伊也が舞いを踊っていた。
「吉田さん‥‥なぜ舞いを?」
「だって私、巫女ですから。ほら、アヤカシもいなくなったことですし、お清めをと思いまして」
 微妙に呆れた様子の虎牙を尻目に、伊也は美しい舞いを続けた。確かに村人からすれば、最後に巫女が清めを行いました、というのは良い理由付けになるのかもしれない。今後の村を考えれば、それも悪くはない。
「あ、あの‥‥これ、どこでしたか?」
「あ、それは納屋の端にありましたよ」
 那木は作業道具の場所を朝比奈に聞き、朝比奈はと言えば地図を片手に撤去した罠の位置に印をつけていた。
  そして‥‥粗方の作業が片付き、皆が帰還の準備を整えた頃、
「さて、それじゃあどこぞのお宅で‥‥って皆さん帰るんですかぁ?」
 孝太郎の虚しい呟きが零れた。
「開拓者はげに辛うござんすねぇ」