金魚のデコにキスをして
マスター名：乃木秋一
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| ■オープニング本文 男「好きだ！ 君のためなら、俺はなんだってできる！」 女「わかったわ。じゃあ、金魚のおデコにキスをして！！」 男「‥‥え」 女「あなたを信じてる！！」 ――ある一節 ●ある日の開拓者ギルド 「なんです？ これ」 開拓者ギルドの職員である赤守ゆわたは、先輩の庄助から渡された台本を見て首をかしげた。 「なにって、台本だよ。台本」 「ですから、なんでそれ僕に」 庄助がかぶりを振って、ゆわたの言葉を遮った。 「寺子屋の連中に、開拓者のすごさってのを教えてやらなくちゃいかん。そのためには演劇だ！ 普通の演劇では観られない大迫力の演劇をみせつけるんだァァ！！」 庄助はにぃと笑った。 「というわけで、あとは頼んだぞゆわた。俺はこの時期、仕事が多くてな」 「エエェェェッ」 ゆわたは眉根を寄せた。庄助はウィンクをしてにっこりしている。ゆわたは肩を落とした。 「わ、わかりました。演出の仕方とか、台本の足りない部分は僕がなんとかしていいですね？」 「うむ」 庄助はうなずいた。 「楽しみにしているぞ！」 そうして高笑いを残して、庄助は去っていくのであった。 「はぁー、なんなんだ急に」 ゆわたは改めて台本を見た。 「‥‥でもまあ、寺子屋の人たちに楽しんでもらうってのは、悪いことじゃないかな‥‥」 楽しそうにしている寺子屋の子供たちの顔を思い浮かべて、ゆわたにも笑みがこぼれる。 「面白いって、絶対言わせてやろ！」 そして数日後。 ゆわたが貼り出した「きゃすと募集中！」の掲示を見て、みなさんはくだんの寺子屋に集まった。 夕暮れ時で授業はもう終わっており、子供達も今日は早く帰っている。 「ようこそ！」 ゆわたは一人ひとりに、台本を配った。 「皆さんには誰がどの役をやるのかと、どのように演じるかを決めていただきます。あらすじから大きくそれるとまずいですが、そうでなければ比較的自由に演じてくださって構いません」 台本の表紙にはあらすじと、必要な配役が書かれていた。 ◆ 「金魚のデコにキスをして」あらすじ ◆ ジルベリアから一攫千金を狙って天儀にやってきた青年ダンは、大氏族の娘ハルカに恋をする。やがて二人は親密な仲となるが、ある占い師がハルカに「金魚のおデコにキスをさせなさい。さすれば、彼は永遠にあなたのもの」という予言をしたために、事態は急転。魚の姿をした怪物『金魚』とダンは戦うことに。ハルカの弟ユウや執事マローの妨害を受けながら、ダンは必死な思いで金魚のデコにキスをすることに成功。ハルカと永遠の愛を誓いあう。 ◆ 「金魚のデコにキスをして」 キャスト◆ ダン・ギブン‥‥１８歳。金魚のデコにキスをしなければならない青年。ジルベリアから天儀にやってきて、ハルカに恋をする。志体持ちで、開拓者。 村上 ハルカ‥‥１７歳。大氏族の娘。別名、無茶振り姫。一般人。 村上 ユウ‥‥１５歳。ハルカの弟。ダンを邪魔する。一般人。 マロー‥‥２９歳。男。ハルカとユウに仕える執事。ユウを手伝い、ダンの邪魔をする。志体持ち。 占い師様‥‥年齢不詳。ハルカに面倒な予言をした本事件の元凶。一般人。 金魚たち‥‥ダンと壮絶な戦いを繰り広げることになった魚型の怪物。アヤカシ並の強さ。様々な攻撃を繰り出す。（この役は複数名参加可） 「寺子屋の子供たちに思い切り楽しんでもらいましょう！」 秋も近づき、間もなく紅葉の季節――。 |
■参加者一覧
風瀬 都騎（ia3068）16歳・男・志 
景倉 恭冶（ia6030）20歳・男・サ 
燐瀬 葉（ia7653）17歳・女・巫 
千羽夜（ia7831）17歳・女・シ 
天ヶ瀬 焔騎（ia8250）25歳・男・志 
春金（ia8595）18歳・女・陰 |
| ■リプレイ本文 「ラブシーン‥‥？」 千羽夜（ia7831）から渡された台本と配役を見て、都騎（ia3068）は相手役の景倉 恭冶（ia6030）をちらりと見た。 （おいおい、主役なんて張れる顔じゃねえぞ、俺‥‥） 恭冶は恭冶で、まさか自分が主役になるとは‥‥といった様子である。 （子供が泣いても知らんからな） 「大丈夫よ！ 子供たちに喜んでもらえるよう、がんばりましょ！」 千羽夜が元気に微笑む。 「ま、やるからには頑張ってみるよ‥‥女装」 苦笑しつつ、都騎は台本のページをめくる。すぐ近くでは、背景作りに精を出す天ヶ瀬 焔騎（ia8250）と赤守ゆわたの姿があった。燐瀬 葉（ia7653）は衣装関係の買出しに。春金（ia8595）が巨大な金魚をぶんぶん素振りしていた。都騎に笑みがこぼれる。 「ま、楽しい劇になりそうだな」 時は流れる。 ひとひらの白い蝶が風をそっと受けて神楽の都を飛んでいく。商店街を歩く燐瀬のそばから、殺陣を繰り返す恭冶と焔騎のいる川原まで。そして流れ流され街の隅。大きな柳の木の下で都騎と千羽夜が女性らしさを訓練し、春金が子供に金魚をたたき売る。いや、これは宣伝代わりにとタダで一匹。ここは寺子屋。開演の日は近い。 ●開演 ――金魚のデコにキスをして 舞台上にゆれる金魚鉢の怪しい光。 『お主の未来は見えておる‥‥見えておるのじゃ‥‥ふ、ふぉふぉふぉっ』 舞台では春金演じる占い師が、子供たちを脅している。 「緊張してきた‥‥」 すっかり美少女に仕上がった都騎が、愛らしい小紋の袖をパタパタ。気にせんでもかわいいで？ と燐瀬。 「いや、そういうんじゃ‥‥」 「出番よ！」 ぽん、と都騎の背中を千羽夜が押した。 『ああ！ なんということでしょう。ダン様、あなたは金魚のデコにキスできるのでしょうか！？』 舞台に飛び出した都騎は焦った。横目で春金を見るが、どうやら春金も同じことを考えているようだ。子供たちとそのご両親と聞いていたが、ここまで多いとは――観客席である寺子屋の庭は老若男女でびっしり。演目は満員御礼である。実は、庄助がここいらの家という家に訪問して宣伝しまくっていたのだ。庭の隅に不敵に笑う庄助の姿。 自分の顔が赤くなるのを感じながら、それでもセリフを言い尽くし、『ああ！ ダン様が呼んでいるわ。ダン様〜〜』と舞台を去る村上ハルカ。語り部は告げる。 『ああ！ あれはいとしの君、ダン・ギブン！』 猫の声がにゃーんと響く。 （き、来た） ダン演じる恭冶が鎖のついた刀をさし、ずいと舞台上に現れた。衣装はジルベリア風だが、この刀は実に天儀らしい。 （はうっ、女装さして遊んでたら刀のこと忘れてたわ） ジルベリア風の模造剣をつくっておいた燐瀬だが、恭冶をからかうのが楽しくてつい忘れていた。 『ハルカ、呼びたてしてすまない。だが俺はあんたに言っておきたいことがあるんだ！』 恭冶がぐっと観客席に向かって言う。熱演である。月を持った焔騎がゆっくりと舞台上を通過していく。 『お呼びですかダン様！』 壇上にハルカが現れた。会場にため息がもれる。やはり美しい。ダンがハルカをぐっと抱き寄せて『好きだ！ 俺はあんたのためなら、なんだってできる！』と言うと、会場の奥様たちから黄色い声援が聞こえてきた。 『じゃあ、金魚の‥‥』 さすがに照れつつもセリフを続ける都騎の耳に、「チューだ」「うん、チューだねっ」という声がぼそぼそ聞こえてきた。観客席の最前列に座っている少年たちが、ワクワクしながら舞台を見ている。恭冶も聞こえているらしく、都騎を抱える腕が震えていた。 （き、気にしすぎだぞ） 都騎は早口で『金魚のおでこにキスをして！』とまくしたてると、早々に恭冶をつれて舞台から去るのであった。 ●ユウ＆マロー登場 「本当にぼくも出るんですか？」 舞台裏、ユウ役の千羽夜がゆわたを呼び出していた。うんとうなずき、千羽夜は舞台へ向かう。 「うん、やっぱり参加してもらったほうが面白いと思って‥‥それじゃ、焔さん行きましょっ！」 町少年姿の千羽夜が、黒いジルベリア風執事服にビシッと身を包んだ焔騎を呼ぶ。二人とも燐瀬の自信作である。ちょうど焔騎が白い手袋をはめているところだった。「おう」と簡単に返事をする。 『あのヤロー！ ぼくの姉さんになんてことを！ おい、見てたかマロー』 千羽夜は舞台に飛び出した。程よい緊張感が心を満たす。 『ええ、あのクソ野郎にはまったく困ったものですね。お嬢様』 マロー役の焔騎も舞台上へさっそうと現れる。 『おっ？』 千羽夜は一瞬凍りついた。 『おや、具合でも悪いのですか、お嬢様？ 顔色が最悪です』 『お嬢様！？』 千羽夜がぐぐっと焔騎の耳元に近づき、「ユウは男の子よ！」とささやいた。 『なんと』 焔騎が余裕の笑みを浮かべる。 『これは失礼、しかしそんなことよりあのダンという男、ハルカお嬢様に少々近づきすぎとは思いませんか、ユウ様？』 焔騎がなにもなかったかのように話を進めた。 （グッジョブじゃ！） 舞台裏で春金が飛び上がる。 （いやいや、もとは焔騎が‥‥） つっ込みを入れようかと思った恭冶であったが、まあいいかと舞台へ目線を戻す。ちょうど、都騎お嬢様が舞台上へあがるところだった。 『お姉ちゃん！！』 千羽夜が都騎の足元にひざまづいて手をとり、軽くキスをする。 「あぁ！？」 舞台裏からなんだか男の声が聞こえたような？ （お、落ち着いてください恭冶さん！） （落ち着いてるよ、俺は） 刀をぶるぶると震わせている恭冶に、ゆわたが冷や汗をかきながら対応している。 （やー、冷や冷やで美味しいのじゃ！） そんな二人は放っておいて、燐瀬と春金はまったり果実水を楽しんでいた。 『ユウ！』 ハルカ役の都騎の声が聞こえる。ここからしばらくは舞台上のお話。 『お姉ちゃん、今日はどうしたの？ 少しうかない顔してるようだけど』 『ユウ‥‥』 マローがハルカをそっと椅子に座らせる。ハルカはぱっと笑顔を浮かべて、ユウの手をとった。 『聞いてユウ！ ダン様が、いよいよ金魚との対決をしてくださるのよ！』 きらきらと輝く瞳で空を見上げる。 『これで、あの方は永遠に私を愛してくださるんだわ』 『‥‥お姉ちゃん‥‥』 ユウがぐっと下唇を噛んだ。ハルカの流す嬉し涙をマローがせっせと拭いている。 『‥‥お姉ちゃんが幸せなら、ぼくは幸せだよ』 ユウは微笑を浮かべてそう答えた。 『ユウ！』 二人はがしと抱き合った。そしてすぐに『こうしてはいられないわ』とハルカは立ち上がると、舞台袖へ引っ込んでいく。 『ダン様を応援しなければ！』 『‥‥』 ユウはハルカの背中を、無表情で見送った。 『マロー』 『はい』 『ダンを止めるぞ』 『承知いたしました』 二人はハルカが消えたのとは反対方向の舞台袖へ消えていく。 さてさてダンを止めると言った二人。いよいよ金魚がいるという古の祠にやってきたダンだがその運命やいかにぃ〜と燐瀬が小さな太鼓をポンポンポンと叩いたところで一度幕は引かれる。 ●ダン VS ユウ＆マロー ここは古の祠。伝説の怪物金魚との対決をひかえたダンがやってきた‥‥とナレーションして、燐瀬はあれ？ と首をかしげた。出てくるはずのタイミングで、恭冶が出てこない。代わりにひょっこりと「間をもたせるのじゃ！」というカンペが出てきた。 （ええー、聞いてへんわそんなこと） と思いつつ指でＯＫサインを送り、燐瀬がこほんと咳払い。 『――っと？ いや、あれは金魚！ 金魚がやってきたのでございます！』 そういう燐瀬の言葉に応じるように、観客席にいた猫又の紗々がぴょんと舞台に飛び出した。実は、紗々には予め仕込んでいたのである。 （頼むで！ なにやっとるんかなんとなくわかるけど早くしてや〜） 紗々がにゃおーとひと吼えして、淡い白色の光で覆われる。おおーと観客席から歓声が上がる。 『金魚の準備は万端のようですっ！』 ぴょこんと飛び出した狐耳としっぽをそのままに、【白霊癒】をしていた燐瀬が舞台へ戻ってきたちょうどそのとき、マローと戦いながら恭冶が舞台上に飛び込んできた。刀がひるがえり、激しい殺陣が繰り広げられる。 （待たせたな、ヨスケ！） （焔さん！） 焔騎が燐瀬に目配せし、こくりとうなずいて燐瀬と紗々は舞台の袖へ。 『そうだマロー！ やってしまえ！！』 ちょうど舞台袖から千羽夜がやってきた。 （ごめんね、葉さん） （いいんよ、千羽夜ちゃん） お互い事情をよく知る間柄である。ちなみに舞台裏に遊びにきた庄助にはなんのことかわからず、春金に「どういうこと？」とたずねたところ、「男女の仲じゃよ、庄助さん」と春金は答えたとか。 『いまですユウ様！』 焔騎と恭冶が激しい戦いを繰り広げる中、焔騎演じるマローがそう叫ぶ。 『なれなれしい口をきくなっ』 千羽夜はノリノリでそう言うと、舞台に垂れ下がっていた紐をぐいとひき。 カーン と恭冶の頭にタライが落ちた。どっと会場が盛り上がる。 『なにしやがるっ』 恭冶の一太刀をさっと白刃取りでかわす焔騎。膠着する二人。 『いよいよ、ユウの鉄槌が！？』 とナレーション。千羽夜の手にはおもちゃのとんかち。 『覚悟はいいか！？』 千羽夜は大きくとんかちを振り上げた。 『いくぞ！ 怪しい輩のせいで、お姉ちゃんを不幸にさせてたまるかあ！！ うああああああああああ！！』 ユウの一撃が、ダンに届く――その直前。ユウは突如現れた巨大金魚に吹き飛ばされた。 『うぐぁっ』 「千羽夜！？」 恭冶が焔騎を振りほどき、千羽夜に駆け寄る。 「大丈夫か！？」 「大丈夫、演出だから」 と千羽夜はウィンクして、「いよいよ対決よ」と舞台袖に引っ込んでいった。 『くっくっく‥‥我ら金魚を狙う者どもよ。力の差を知るがいい！！』 これは春金の声である。巨大金魚を担いだ春金に続き、赤いひらひらの衣装を身にまとったゆわた、猫又の紗々が舞台上に現れる。 『誤解です。私はあなたがたを狙うつもりはありません』 焔騎が悲しげにかぶりを振る。だが春金はぶんと巨大金魚を焔騎に振り下ろした。かろうじて避ける焔騎。 『はっはっは！ 問答無用じゃ！！』 （素が出てるぞ、素が！！） 巨大金魚の正体は【砕魚符】である。巨大金魚が出たり消えたりしているのは気のせいである。 『しかたありませんね、ダン殿、助太刀いたします！ あの怪物どもを退治してしまいましょう』 恭冶が立ち上がり、刀を構えた。 『よし、いくぞ金魚！』 壮絶な戦いだった。大混戦だ。舞台は五人のぼれば一杯の狭い場所だが、全員の息が合って上手く展開されている。ダンが金魚ゆわたを切り捨て、マローがダンの足をひっかけて、金魚紗々がシャーと鳴く。そして巨大金魚が観客席の上を通過し、観客席からも悲鳴が聞こえる。 『ダン様！ 後ろ！』 いつの間にか観客席にいた都騎がさっと立ち上がって叫んだ。 『なに！？』 ダンの背後には、赤いひらひら姿の千羽夜が【抜足】で接近していた。 『いくわよ！ 金魚あたぁぁぁぁぁっく！！』 千羽夜が恭冶の背中に掌底をぶちかます。その一瞬の隙を突いて、春金が【砕魚符】を恭冶にふりおろした。 『『『『ぎょぎょ〜！？』』』』 金魚一同の声。 焔騎が恭冶をかばい、その一撃を食らっていた。 『いまだ！ いまのうちに！』 焔騎が春金たちに突進していく。一瞬舞台の端に、千羽夜と恭冶だけの空間が出来上がった。 （ひ、ひとまえだぞ） （はやく！！） 千羽夜が目を閉じている。ほほを赤くしていた恭冶は意を決して、千羽夜のおでこにキスをした。 ●閉幕後の芋煮会 『ありがとうダン様‥‥私は一生、あなたについていきます』 『ああ、必ずお前を幸せにする！』 舞台上にいるのは都騎と恭冶の二人だけ。無事に金魚のデコにキスをしたダンは、ハルカと永遠の愛を誓い合うのである。それとなくキスをしているような角度で二人は抱き合い、演目『金魚のデコにキスをして』は無事に閉幕となるのだった。盛大な拍手が会場を満たし、カーテンコールに呼ばれた開拓者が舞台上で照れくさそうに挨拶をして、舞台は終った。 「おー、オトン、無事じゃったか」 演目後、芋煮会の片隅で燐瀬に【白霊癒】をしてもらっている焔騎の姿があった。燐瀬の狐耳がぴょこんと動く。 「なにやら美味しそうなにおいがっ」 「ふぉっふぉっふぉっ‥‥」 春金が二人分の芋鍋を持ってきたのだ。美味である。 「おい春金、あれ本気だったろ？」 「ふぉっふぉっ、なんのことじゃろ」 春金が芋煮会の中央広場をちらりと見る。都騎が子供たちに絡まれて困っていた。女の子たちがキャアキャアと都騎を奪い合っている。女性とはこわいものである。対する都騎は「みんな、どこいったんだ？」という困惑の表情。 「あれ？ おい、千羽夜がいないぞ」 芋鍋をほおばりながら、焔騎がきょろきょろしている。 「焔さん、それは野暮ってもんですやん。ふぉっ、ふぉっ‥‥」 燐瀬の言葉に、「恭冶のやろう」と怒った顔をする焔騎。 「おい春金、もう一度【砕魚符】が必要だな」 「まさか！」 こうして、芋煮会は大盛況のうちに終りを迎える。 了 |
