強化の宝珠
マスター名:西川一純
シナリオ形態: ショート
相棒
難易度: 普通
参加人数: 8人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2012/07/23 22:43



■オープニング本文

 天儀の中心都市たる神楽の都。
 様々な人が行き交うこの都に、開拓者ギルドは存在する。
 はてさて、今日はどんな依頼が舞い込むやら―――

「こんにちは」
「はいこんにちは。また依頼?」
 ある日の開拓者ギルド。喧騒を抜けて職員の西沢 一葉の元にやってきたのは、カミーユ・ギンサという少女である。
 商家の娘だが志体を持っており、最近では自ら依頼を出したり依頼に参加したりと色々忙しい。
「ん……そうなんですけれども……」
「うん? どうかした?」
 珍しくカミーユの歯切れが悪い。
 一葉は椅子を勧めてカミーユを座らせる。ややあって、天上を仰ぎながらカミーユが呟いた。
「……わたくし、ピラニアンボールとの戦いで全身に怪我をいたしまして……傷自体は術で癒していただいたので問題ないのですが、あの痛みや恐怖が今ひとつ抜けきらなくて……」
 カミーユはまだまだ駆け出しの上、自分の未来を決めかねているの技の一つも覚えていない。
 実力不足だろうから止めておけと念を押された依頼に無理に参加し、危険に晒されたのだ。
 仲間たちに助けてもらい依頼は無事に達成したものの、通常に暮らしていたら絶対に受けることがないような傷や痛みが彼女の心に暗い影を落としたのである。
 もっとも、彼女も覚悟自体はしていた。力ない人は戦うことも出来ずにアヤカシに殺されていく。自分はそれを出来る範囲で守りたいと……そう願うのは今でも変わっていない。
「わたくし、そろそろ道を決めようと思いますの。ですから自分だけの、『これだ』という装備はないかと知り合いの鍛冶屋さんにお聞きいたしました。そうしたら、『世界に一つだけ、君のためだけの武器を作ってあげよう』と言っていただきまして……」
 しかし、それは今までの武器とは大きく製造方法が異なる上、材料も希少なものを使うという。
 そのうち、金銭で得られないものの一つ……それが『強化の宝珠』だという。
「強化の宝珠って確か、装着した物品の耐久度を上げるやつでしょ? 主に防具とかに使うって聞いたけど」
「はい、わたくしも同じ事を聞いたのですが……『なぁに、出来てからのお楽しみってやつさ』と……」
 宝珠を手に入れるためにはやはり遺跡に潜るしかあるまい。それもしっかり許可を取った上で……だが。
 もっとも、その許可自体はすでに取得したという。
「通常、遺跡内の宝珠は勝手に持って帰ってはいけないことになっていますでしょう? 今回は、強化の宝珠だけを持って行ってもいいとする代わりに、発見されたばかりで中がまるで踏破されていない遺跡の露払いをしてくれということになっておりますの」
 遺跡の内部調査と、襲いかかるアヤカシの排除。アヤカシ自体はすぐにまた別の個体が現れるだろうが、どんな種類が出るのかくらいは知っておいて損はない。
 世界で一つだけの武器を作るため、遺跡へ宝珠を取りに行く。要約するとそんなところだ。
「わかったわ、依頼を受け付けます。でも……大丈夫なの? またたくさんのアヤカシと戦うことになるわよ?」
「大丈夫です。私より幼いのに、たくさんの死線を潜って来た大切なお友達がいますもの。わたくしだって負けていられません」
 カミーユの要請により、発見されたての遺跡にいざ挑まん―――


■参加者一覧
鷲尾天斗(ia0371
25歳・男・砂
水月(ia2566
10歳・女・吟
雪切・透夜(ib0135
16歳・男・騎
レネネト(ib0260
14歳・女・吟
无(ib1198
18歳・男・陰
アムルタート(ib6632
16歳・女・ジ
ジェーン・ドゥ(ib7955
25歳・女・砂
フルール・S・フィーユ(ib9586
25歳・女・吟


■リプレイ本文

●迷い込む
 遺跡。説明するまでもなく、天儀の様々な分野において重用されている『宝珠』が算出される場所である。
 故に、何処の国で発見された遺跡であろうと勝手に内部の宝珠を持ちだしてはいけないという厳しいルールがある。迂闊に破れば恐ろしい罰が待っているともっぱらの噂だ。
 遺跡は各地に存在するが、内部構造には当然違いがあるし、出現するアヤカシも異なる。故に、新しく発見された遺跡はまず戦闘能力の高い者が偵察を任されることになるのが普通。
 過去には、踏み込んで五歩も進まない内に人が二人ほど殺されるような屈強なアヤカシばかりが出現する遺跡もあったとか。逆に、一般人でも鼻歌交じりで歩き回れるような遺跡も存在するらしい。
 要はアヤカシと同じで、遺跡もピンキリということであろうか。
「駄目ですよ、マッピングする場合、どんな細かいことも書き込んでおくんです。目印になるもの、罠の有無、隠し通路へのヒントなどなど、考えることは山ほどあります」
「べ、勉強になりますわ」
 レネネト(ib0260)は、マッパーを担当しているカミーユの横を歩きながらあれこれ注意していた。
 隊列的には丁度真ん中辺り。アヤカシは前衛後衛に任せ、遺跡内の構造を把握し記録する係りだ。
 当初、カミーユは後衛を希望していたのだが、雪切・透夜(ib0135)の提案によりマッパーを担当してみることとなった。
『マッパーなんてどうですか? 楽しいですよ』
 雪切の穏やかな笑顔でそう言われると、本当にそう思えてくるから不思議だった。それは雪切自身が絵を描くことが好きであり、探検することが好きだからだろう。
 その証拠に、マッピングとは関係なしに珍しいものを見つけてはささっとスケッチしていた。
「松明が必要なくて良かったですよ。肩の力を抜けて嬉しいです」
「敵も大したヤツ出てこないしね。折角騎士さんが守ってくれると思ってたのに」
 前衛を務めていながらも、スケッチブックは放り出さない雪切。カミーユのマッピングに口を出し、地図の完成を助けるフルール・S・フィーユ(ib9586)。
 遺跡の中は宝珠の力で明るいことが多く、通常は松明などは必要ない。ここも御多分に漏れていないので助かったと言えるだろう。
 今まで出現したアヤカシたちも、剣狼やら怪蛇やら、駆け出しでも倒せてしまうようなものばかり。フルールはいたずらっぽく笑うが、この面子にかかれば準備運動にもならない。
「そーゆーことは戦ってから言って欲しいんですけどォ!?」
「いいではありませんか。大した労力ではないでしょう?」
「俺はロリっ娘と楽しくやりたいんだよ、ったく」
「やれやれ……亜理紗さんに言いつけますよ?」
 最前衛と最後衛を務める鷲尾天斗(ia0371)とジェーン・ドゥ(ib7955)。この二人の活躍で、現れるアヤカシは全て一刀の下に屠られていた。
 今のところレベルの低いアヤカシばかりが出現している。奥まで行ってもこのままの調子なら、この遺跡の難度はそう高くないことになる。
 もっとも、難度の高い遺跡ほど良質な宝珠が出るというジンクスがあるのである意味望ましいことでは無いのかもしれないが。
 鷲尾の軽口に、无(ib1198)はため息混じりに肩をすくめてみせる。
 全体的に余裕がある故の、ある意味弛緩した空気。しかし、そんな中にあってもカミーユの笑顔には翳りが混じっていた。
 その理由は彼女にしかわからない。……いや、もう一人だけ、それを看破した者が居る。
「カミーユのための武器か……それで頑張るって、覚悟決めたんだよね?」
 ぴょこんと、カミーユの前に躍り出るのはアムルタート(ib6632)。おそらく誰よりもカミーユのことを想ってくれる友人であり、カミーユが最も信頼する開拓者。
 アムルタートは気付いていた。アヤカシが現れる度、それがどんな種類であれカミーユは一瞬身体を硬直させるのだ。
 そしてそれが大したことがないと悟ると、こっそり胸を撫で下ろす。とても開拓者のする仕草ではない。
 だから、発破をかける。だから、問いかける。カミーユのことを大切だと思うからこそ。
「絶対前の依頼みたいなことや、結果後味悪いことだって沢山あるだろうけど、大丈夫? ……甘くないよ?」
 殴られたり斬られたり。刺されたり毒を受けたり。そして、生きたまま肉を喰いちぎられたり。
 アヤカシと戦う以上、それらはいつでも戦いの場で起こりうる。それをいちいち恐れていたら戦いになどなりはしない。というより、戦いの場に出るべきではない。
 じっとカミーユの目を見て、真剣な表情をするアムルタート。その問いに、カミーユはすぐには答えられなかった。
 ……と。
 くいくとカミーユの服を控えめに引っ張る少女。参加者の一人、水月(ia2566)だ。
 彼女は瘴索結界で敵の探知を行なっている。その水月がカミーユに知らせるということは……
「アヤカシ、ですか?」
「…………ん」
 こくりと頷く水月。すると彼女が視線をやった先に、拳大の黒い球体がいくつか姿を現した。
「っ……! ぴ、ピラニアンボール……!」
 それはカミーユにトラウマとして刻まれたアヤカシ。小さいながら人の肉を好んで噛みちぎる厄介な相手だ。
 幸い、数は十匹程度と前回の比ではないし、場所が場所だけに包囲される心配もない。だが、そんなことはカミーユ本人には関係がなかった。
「あ……ぁ、う……!」
 盾を深く構え、引いた腰で情けなく剣を持つ。俗にいうへっぴり腰というやつだ。
 もう取り繕うまでもない。口では大丈夫だと言っておきながら、カミーユは恐怖を乗り越えてなどいない。
「……ご、ごめんなさい……こんなはずでは……大丈夫だと、思っていましたのに……!」
 情けなさでぎゅっと目をつぶるカミーユ。しかし、そんな彼女を笑おうとする者などここにはいなかった。
 ぎゅっと、カミーユを後ろから優しく抱きしめるジェーン。表情は見えないが、その声は優しい。
「戦場でも恐怖を拭いきる事が出来る者は多くありません。ギンサ様は恐怖を持ちつつも立ち向かう事が出来ました。一時であれ、その一歩を踏み出せたのであれば、道を切り拓く事ができるでしょう」
「ジェーン、さん……?」
「貴女は守るべき者の脅威を消し去る剣となりますか? それとも、脅威から守る盾となりますか? ……死や傷を負う事に恐怖を感じるのは恥ではありません。そうして行動出来い事が恥となるだけです」
 そっとカミーユを放し、後衛から前線に出るジェーン。向かい来るピラニアンボールの一匹を叩き斬り、すぐさま元いた後衛の位置まで戻る。
 ジェーンの意図を察した他のメンバーも、それに続けとばかりに行動を開始した。
「カミーユさん……見てて」
 水月は、自分に向かってきたピラニアンボールをダークガーデンで回避しつつ迎撃する。
 一撃一撃の威力が低いのですぐさま撃破とはいかないが、幼い身でアヤカシと渡り合う。
 彼女のか細い身体で敵に噛み付かれたりしたら、それこそ腕がなくなりかねない。それは本人も理解しているはずだが、退かない。果敢にも立ち向かっていた。
「早くに決めて迷わず進むのも、あちこち迷いながら進むのも……どちらもその人に道に違いは無いと思うの」
 最終的に、ピラニアンボールを壁に叩きつけて撃破した水月。彼女もまた、カミーユよりよほど年下ながら修羅場を潜って来た存在だった。
 続けて雪切が前に出る。牙をむき出しにして襲い掛かってくる敵を、彼はあえて盾で殴りつけた。
 彼の実力なら剣を突き出せばそれで事は済むのだが、彼にも伝えたいことがある。
「怖いと思うのは恥ではありません。そんなの誰だって当たり前ですよ。寧ろ、自分は特別という根拠の無い思い込みこそが恥なんです。月並みですが、ちょっと臆病なぐらいで丁度いいんですよ」
「……雪切さんも、怖いと思うのですか?」
「もちろん。怖い事だらけですよ。でも、怖さだけに縛られていたら大切な物を守れません」
 にこりと笑い、今度こそピラニアンボールを串刺しにする雪切。
 彼に限らないが、この強さを、その心を得るまでどれほどのことがあったのだろうとカミーユは思う。
 駆け出しの自分は、依頼の度に色んな事に悩み、打ちのめされている。それは先達も通ってきた道なのだと教えられてなお、理解してなお、納得しきれていない。
 と、遺跡内に穏やかな歌が響き渡る。レネネトの夜の子守唄だ。
 気づくと、ピラニアンボールの一匹が地面に転がり眠りこけているのが見えた。
「おや、意外と抵抗力があるようで。ご覧のように、私は開拓者といっても非力です。しかしお役に立てることは多いと思いますよ?」
「手にした剣は何を護る為……我が身に受けた傷が、護りたい者へ向かぬ様に。そう願えたら……」
 吟遊詩人であるレネネトとフルールは、歌や演奏により人々を助ける。
 それは特に増強効果のない口笛でも同じ。優しく涼やかな戦慄が、カミーユを励ますように耳をくすぐる。
「前回の経験から得たものはなんです?」
 その旋律の中、无は比較的事務的に尋ねた。
 それは冷たいからとか、カミーユのことをどうとも思っていないからというわけではない。冷静に、的確に考えを伝えるためだ。
「感覚を無理に無くすという事はしないほうがいいですね。きちんと『そういうこともある』と受け入れましょう。その上で、そうならないように、或いはそうなった場合はどうするかを繰り返し考えること。これですね」
「あ、危ないですわ!」
 講義をするようにカミーユに言い聞かせていた无の背後に敵が迫る。
 しかし彼は、振り向きざまに魂喰を発動。喰おうとしていたピラニアンボールを逆に喰い殺した。
 話していて遅れを取るほど経験不足ではない。その背中がそう語っていた。
「恐れの感覚を無くせとは言いません。危険への予知とも言えるので未来読みになるんですよ。上手に使えば」
 どんどん数を減らすピラニアンボール。業を煮やしたのか、残りの4〜5匹が一気に向かってくる。
 そこに立ちふさがったのは、アムルタートと鷲尾である。
「もうやらせないんだよ! 兄ロリ!」
「応よォ。室内戦の時はなァ、こうやって戦うンだ」
 鞭と剣で器用に立ち回り、狭い通路でありながら的確にピラニアンボールを撃破していく。
 息のあった連携の前に、一匹一匹は大したことのないこのアヤカシでは勝てる見込みはない。
「前に言ったよなァ。『弱い奴は死様さえ選べない』って。お前は開拓者として、自分が傷つき仲間を生かす事を望むか? それとも仲間を犠牲にして自分が生きる事を望むか?」
 カミーユのすぐそばまで来て、鷲尾は問う。
 アムルタートも同じようにカミーユの隣に寄り添った。
「ね、カミーユ。無理に戦う必要はないんだよ? 戦いは私達に任せたっていい。戦うと決めた人に任せていい。今からだって……ううん、いつだって戦うことを止めていいんだよ。……でも、違うんだよね?」
「…………はい。わたくしは、他の誰でもない、自分の意志で戦うことを決めたのに……いちいち落ち込んで、怖がって……情けない限りです」
「こーら。さっきも言ったでしょう? 怖くていいんですよって。それが、人間らしさです」
「雪切さん……うふふ、お優しいんですのね。そんな事ですから、女性を誤解させるのですわ」
「い、いや、それはあまり関係ないのでは……」
「いいえ。だって、わたくしがすでに誤解し始めてますもの」
 いたずらっぽく笑い、カミーユは剣と盾を構えた。それは先程のへっぴり腰とは似ても似つかない、精悍な構えである。
「ふふ、いい顔ね。バックミュージックは任せて」
 フルールが騎士の魂という曲でカミーユの後押しをする。
 折れない心。恐怖を乗り越える心。己の未来を信じる心。今のカミーユに何よりも必要なものだ。
 残りのピラニアンボールは二匹。開拓者たちはふと視線を交わすと、カミーユのために誰ともなく道を開いた。
「行きます!」
 先輩たちの戦いをしっかり見ていたカミーユ。同時に向かってくる敵に対し、すぐさま対応を決めた。
 一匹を盾で殴り飛ばし一旦距離を離す。その間にもう一匹を細かな動きで一刀両断にし、撃破。
 戻ってきたもう一匹を盾で壁とサンドイッチ状態になるよう叩きつけ、撃破。
 雪切、鷲尾、水月の攻撃方法に、体捌きはアムルタート直伝。相変わらず贅沢な師匠陣である。
「……わたくし、やります。怖さも辛さも、まだ見ぬわたくしのための武器で乗り越えていきます」
「決めたんなら言うことないよ。頑張れカミーユ♪」
 決意を新たにしたカミーユを、先輩開拓者たちは暖かく見守っていたのだった―――

●ゲット
 更に奥に進む開拓者たち。マッピングという仕事をしっかりこなしながら目的の物を探す。
 そう、カミーユのトラウマ克服より強化の宝珠を探すのが主目的なのだ。結果オーライだったが。
「む? これではありませんか?」
 无が、壁に埋まっている宝珠を発見し報告する。色や形から、確かにこれが強化の宝珠のようである。
「お、こっちにもあんぞォ」
「……(くいくい)」
 鷲尾や水月も同じように強化の宝珠を発見する。どうやらこの付近は強化の宝珠祭りのようだ。
 他の宝珠も発見するが、ルールにより持ち帰ることはできない。
「そういえば、いくつくらい必要なんですか? 質は気にしなくても?」
「三つくらいあればいいと聞いています。質にはそこまでこだわらないそうですが、透明度が高く不純物が少ないものほど質が良いと聞き及びました」
 レネネトの質問にカミーユはテキパキと答える。
 と。
「……ねぇ、強化の宝珠『だけは』持って帰ってもいいのよね?」
「はい、そう伺っております」
「数は決まってないのかしら?」
「そういえば制限は聞いていませんわ。通常、一個見つかればいい方だと役人の方は仰っていましたが」
「なら強化の宝珠は全部持って行っちゃいましょ。多いに越したことはないでしょうし♪」
「さんせーい! ほらカミーユ、掘り出しちゃお♪」
「えぇっ!? よ、良いのでしょうか?」
「良いのではないでしょうか。ルールの範囲内と判断します」
 フルールの提案に場が沸き立つ。雪切や无などは苦笑いだが、止めはしない。
 ジェーンまでもが穏やかな笑顔で言うので、全員で収集に当たることになった。
 体力や練力が三割程度になるまで、という撤退条件ギリギリまで粘り、実に14個もの強化の宝珠を手に入れ依頼は大成功で幕を閉じたという。
 ちなみに。報告時、遺跡担当の役人が涙目になっていたのは公然の秘密である―――