【SA2】悲しみの暴走
マスター名:西川一純
シナリオ形態: シリーズ
危険
難易度: 難しい
参加人数: 8人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2010/12/05 07:36



■オープニング本文

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 天儀の中心都市たる神楽の都。
 様々な人が行き交うこの都に、開拓者ギルドは存在する。
 はてさて、今日はどんな依頼が舞い込むやら―――

 セブンアームズ(以下SA)との戦い‥‥即ち、彼らを騙った罪人たちを守りながらという奇妙な護送は、双方痛み分けという状態で一旦幕を引いた。
 そして二度目となる行程の中、再びSAたちの襲撃が行われ‥‥ついに一体の撃破に成功したのである。
 しかもそれはSAを束ねていたリーダー格の反棍のクレルであり、大金星と言っても過言ではないだろう。
 また、白梅香という技がSAの武器破壊に非常に有効であるということも判明したわけだ。
 一先ず撤退したSAたちを追わず、開拓者たちは無事に町まで騙りたちを護送しきり、目的を達成した。
 命をかけて守った犯罪者が死罪になると聞いたときは、流石にやるせない気分にはなったが‥‥。
 さて、ここは開拓者ギルドであるが、依頼を紹介するはずの十七夜 亜理紗の姿が見えない。
 彼女の担当机は、主がしばらくの間いないことを主張するかのように熱を失っている。
 休憩中だろうかと依頼を求めに来た開拓者たちが首をひねっていると‥‥
「た、たたた大変です! 緊急事態です!」
 噂の当人が大慌て裏から現れ、バンッ! と机に紙を叩きつけた。
 どうやら依頼書ではないようだが‥‥?
「あ、みなさんいいところに! 依頼書は後で作成しますが、SAたちに動きがありました! というか、撃槍のクランに動きがあったと言ったほうが正確ですがっ!」
 話によると、クレルを殺されたことを恨んだクランは一人暴走し、護送任務の出発点であった村を襲撃しているらしいのだ。
 普段はゲームと称して回りくどい捕食をするSAだが、クランはそれすら無視して村人を喰らっているらしい。
 最近のごたごたで村には十何人かの役人が駐留していたが、クランにより全滅。全員殺されたか喰われたかしたようである。
「クランは人質も何人か取ってるようです。逃げようとすれば得意の投げ槍で殺されちゃうみたいですし、憂さ晴らし紛いで気まぐれに殺すこともあるとか。クラン曰く、『クレルを殺した奴らを連れて来なさいよ! あいつら、皆殺しにしてやるんだから!』だ、そうです‥‥」
 アヤカシにはアヤカシの繋がりや絆があったのだろうか。
 リーダーとして、姉のような存在として慕っていたクレルを失った悲しみは分からないでもないが、SAたちは罪もない人達を殺し、喰らってきた存在だ。それを倒したからと言って文句を言われる筋合いは無い。
 それに、クレル本人が言っていたはずなのだ。人間を恨むな、と‥‥。
「一応、他のSAたちの姿は確認されていません。彼らはクレルの言葉や、SAとしてのルールに従うつもりなんでしょうかね‥‥? とにかく、人質もいるようですが一人でも多く助けてあげてください‥‥!」
 クレルを撃破したことで埒は明けられ、何かが大きく変わり始めた。
 その流れは、果たしてどこへどういう風に辿りつくのでしょうか―――


■参加者一覧
鷲尾天斗(ia0371
25歳・男・砂
小伝良 虎太郎(ia0375
18歳・男・泰
巴 渓(ia1334
25歳・女・泰
煌夜(ia9065
24歳・女・志
レネネト(ib0260
14歳・女・吟
アッシュ・クライン(ib0456
26歳・男・騎
鉄龍(ib3794
27歳・男・騎
叢雲 怜(ib5488
10歳・男・砲


■リプレイ本文

●暴走
「っつーかよォ。ワザワザ御指名受けてやってきてみりゃ何だコリャ?」
 鷲尾天斗(ia0371)は、コキコキと首を鳴らしながら周囲を見渡した。
 村の集会所付近には役人の死体や食べ残しと思われる人間の一部が散乱しており、軽く腐臭が漂い始めていた。
 それだけではなく、磔に使うような十字架型の器具のようなものが立てられており、そこには生き残りの村人がしっかりと括りつけられている。
 これらの状況をつくりだした張本人‥‥セブンアームズ(以下SA)、撃槍のクランは、フードを取って素顔を晒したまま開拓者と相対していた。
「‥‥来ると思ってたよ。まぁ、来なかったら来るまで殺し続けただけだけど」
「こんな事しねェでも美少女に呼ばれりゃくるっつーの」
「そう? 人間は他人を助けるの大好きでしょ? だったらこれが一番手っ取り早いかなって」
 くすくすと笑うクラン。その近辺に恐怖に涙する村人がいなければ人と間違えることもあっただろう。
 しかし、その目は冷たい凶気に満ちている。かつてとある町で一時的にとは言え人と融和していた等と言われても、事情を知らなければ信じられまい。
「‥‥怒りと憎しみに我を忘れ、ついにはSAとしての誇りまでも捨てたか。哀れなものだ」
「なぜ関係のない人達にまで手を出した、それがSAのやり方か!」
「どうぞお好きに。ボクはクレルの敵を取るためなら何だってするよ。‥‥ねぇ?」
 アッシュ・クライン(ib0456)と鉄龍(ib3794)の言葉も華麗に流し、クランは一人の女性へ視線を向けた。
 まずい、クランは思った以上に冷静だ。そう思いながら、煌夜(ia9065)は一歩前に出る。
「会いたかったよ、クレルの敵! ふふふ‥‥どうやって殺してあげようっかなぁ? 一気に刺し殺しちゃつまんないよね。指を一本ずつじわじわ食べてあげようか? 足を切り落として、太ももを焼いて自分で自分を食べさせてみようか? とにかく苦しんでもらわないと」
「‥‥いいわよ、あなたの気が済むならそれでも。ただし、人質は解放してあげて」
 煌夜がそう言った瞬間、クランは近くに居た村の中年男性の太もも辺りを槍で突き刺した。
 悲鳴を上げる男性を全く無視し、槍を引きぬいて言葉を紡ぐ。
「立場が分かってないね? キミたちにはお願いする権利もないんだよ。ま、ボクはキミさえ殺せればそれでいいから? 別にこの人たちを生かしてあげても構わないけどさ」
 状況は芳しくない。磔にされている村人は5人おり、おそらくこれで人質の全部だろう。
 集会所の中からは人の気配がしない。後は殺されたか、喰われたか‥‥。
「人質を取り、食らってまで敵を討ちたいか。SAも落ちたものだな、やはり所詮はアヤカシか」
「そうさせたのはキミたちでしょ。‥‥あぁそうだ、他にも何人かメンバー居るよね? 出てこさせて」
「くっそ、読んでやがる。おい、救出班! 近くにいたらすぐ出てこい! もたもたしてると人質が殺されちまうぞ!」
 アッシュの言葉にも激昂しない。すでに怒りを通り越してしまっているのだろうか?
 巴 渓(ia1334)が叫ぶと、集会所の裏手の方から二人の開拓者が顔を出す。
 小伝良 虎太郎(ia0375)とレネネト(ib0260)。二人は陽動班がクランの注意を引き付けている間に人質を救出する役目を帯びていたのだが、目算は完全に外れた。
 相対する人数の少なさもさることながら、人質を別途救出しようとする動きは完全に読まれていたようだ。だからこそ磔器具などを自作してあったのだろう。
 こういう知能というか頭の良さがSAの一番厄介なところである。
「ぐ‥‥! おいら達個人や開拓者を恨むならまだわかるよ。けど、村の人達は関係ないだろ!」
「だから? 前に言ったでしょ、『絶対殺してやる』って。そのための手段だよ」
「仲間の死を哀しむ心があるのですね。でも、それだからこそ‥‥どうしてその優しさを貴方達が手折った人たちに分けることができなかったのですか! ‥‥ごふっ!?」
 レネネトの叫び。それを聞いた直後、クランは眉一つ動かさずに槍を投擲した。
 それはレネネトの腹部を易々と貫通した後、瘴気となって消え、まるで手に戻ったかのようにクランの手中に再構築される。
「五月蝿い。キミもクレルに矢を突き刺してくれてたよね? 同じ目に遭え」
 致命傷ではないがダメージは甚大だ。傷跡からは鮮血が吹き出している。
「やめて! クレルを討ったのは私でしょ! 他の皆には手を出さないで!」
「学習しないね?」
 煌夜の言葉に呆れたような表情をするクラン。徐に人質の一人に近づき‥‥その首筋を食いちぎった。
 迸る鮮血。悲鳴すら上げられずに人質の女性は痙攣し、がくりと力尽きる。
 半狂乱になる他の人質たち。それにもクランは興味を示さない。
「この期に及んで『やめて』だの『助けてあげて』だのは無意味だよ。それにね‥‥」
 そして、クランは笑う。今までに見たことがないような黒い表情で。
「分かっちゃったんだ。ボクたちアヤカシは、本来こうあるべきなんだって。人間の恐怖を、絶望を喰らい、その血肉を喰らって瘴気に還元する! そうだよ、今までのボクたちの方が異常だったんだよ! 楽しいよ、ゲームにこだわらず人を殺すのって! お腹もいっぱいになるしね!?」
「おい‥‥聞き捨てならねぇな。お前は棍の敵を取りたくてこんなことしでかしたんだろうが。それじゃ手段と目的が違ってきて‥‥がっ!?」
「アンタも前回、上等くれて足止めしてくれたっけね? 別に違ってないよ、現にキミたちはここに来た。クレルの敵を取る過程で気付いただけだよ」
 巴は最後まで台詞を紡げなかった。
 クランの槍はかなり速く、正確だ。真正面から投げられると分かっていても反応しきれなかった。
 巴の腹にも風穴が空く。このままでは全員なぶり殺しにされる‥‥!
「ど、どうしよう!? 作戦がガタガタなのだよ‥‥!」
 叢雲 怜(ib5488)は、まだ若い‥‥というか子供である。
 数多くの死体、無抵抗な者の惨殺、作戦の崩壊と芳しくない状況に少なからず混乱している。先程から銃を構えようとはするものの、その度に鷲尾に制されていた。
「‥‥どうしようもねェよ。とにかくまだ撃つな。希望はお前の銃かも知れないからな」
「さて‥‥そろそろメインディッシュかな」
 そう言って、血のこびり付いた口元を綻ばせて見せるクラン。
 煌夜。彼女こそがクレルを倒した人物。クランから見れば敵以外の何者でもない。
 煌夜はもうやめろとも言わない。言えない。言えばまた犠牲者が出るだろうから。
「武器を捨ててこっちに歩いてきて。まずはクレルにおイタした手をかじりとってあげる」
 まずい。それはまずい。せめて槍を投げて貰えないと作戦が進まない。
 かと言って下手な発言は人質を傷つける。しかしクランの虜になってしまえば煌夜は見るも無残な肉片になるまで喰らい尽くされる。
 いや‥‥躊躇している時間はない。煌夜は武器を捨て、ゆっくりと歩を進めた。
 と、その時である。
「いいのかよ、クラン。そいつはクレルを殺したときの技を素手でも使えるんだぜ?」
 鷲尾の発言に、流石のクランも反応する。一旦止まってとの指令に煌夜は従う。
「なるほどね、寝首をかかれる可能性もあったんだ。どうしてボクに教えてくれたの?」
「代償は安くないぜ? 今夜俺ともっこりに付き合ってくれよ」
「意味分かんないけど、こいつ殺せたら何でもしてあげる。好きにしていいよ」
「天斗! お前は一体どっちの味方だ!?」
「決まってんだろ、俺ァ美少女の味方だ。美少女っつーには煌夜は少し歳が‥‥」
「‥‥好き放題言ってくれちゃって‥‥」
 鉄龍の言葉に、鷲尾はカラカラと答えるだけ。
 何を考えているのかは分からないが、煌夜には鷲尾が近づかせまいとしてくれたのだけは理解できた。
 後は、クラン次第か‥‥?
「じゃ、しょうがないか。獲物を前に舌なめずりは三流のやることだっていうしね。一発で心臓を貫いてあげる」
 来た、と開拓者たちは身構える。
 これでクランが投げた槍を煌夜が素手白梅香で受け、やられた演技をする。
 そして隙を突いて撃破。せめてこの流れだけは崩したくない。
 クランは悠々と槍を構え、武器もなく無防備な煌夜に狙いを定めていた。
 その槍が投擲される瞬間‥‥ぽつりと、煌夜が呟く。
「‥‥みんな‥‥ごめんね‥‥!」
『え‥‥?』
 放たれた槍は煌夜の豊満な胸を『貫き』‥‥瘴気となって消えた。
 そのままの勢いで、地面に仰向けで倒れ伏す煌夜。そこには、大きな血溜まりが広がっていく‥‥。
「‥‥え‥‥? あ、え‥‥!?」
「煌夜お姉ちゃん!? そ、そんな!? だって‥‥だって‥‥!」
 作戦では、白梅香で無力化しやられたふりをするはずだったのだ。しかし煌夜はそんな動作はせず、ただただ普通に刺し貫かれた。
 戦いに身を置く彼らには分かる。あれは演技などではない。多少身体を捻って急所をずらすくらいはしたかも知れないが、深刻な状況なのは誰の目にも明らかである。
 叢雲も小伝良も煌夜の死が脳裏に浮かぶ。そしてそれは、今にも現実になりかねないのだ。
「そん、な‥‥! 煌夜、さん‥‥!」
「ぐ‥‥あ、いつ‥‥わざと、喰らったな‥‥!」
 動揺が広がる開拓者たち。レネネトや巴のように腹に喰らっても重傷は免れないが、胸はまずい。
 しかし、演技では騙しえないと煌夜は考えたのだ。だから、実際に命を捨てる覚悟でわざと喰らった‥‥!
 ピクリとも動かない煌夜を前にして、クランは‥‥
「やった‥‥やったよクレルッ! 敵を取ったよ! 分かってる、クレルはきっと褒めてくれないよね!? だったら叱ってよ! 生き返ってボクを叱ってよぉッ! うわぁぁぁぁぁッ!」
 狂ったように叫ぶクラン。槍の再構築も忘れ、喜びとも悲しみともつかない感情に身を任せるだけ。
 煌夜の作戦は上手く行った。クランは完全に開拓者を意識の外に追いやっている。
 だから‥‥!
「今だ、撃て!」
「で、でも‥‥煌夜お姉ちゃんが‥‥!」
「そのお姉ちゃんを助けるために撃てっつってんだ! 小伝良、アレ使え!」
「アレって‥‥あ、これ!?」
 鷲尾にとってもこれは想定外だった。まさか煌夜が本当に貫かれるとは思いもしない。
 しかし、クランは確実に無防備だ。煌夜の捨て身の覚悟を無駄にする訳には行かない‥‥!
 叢雲の銃から銃弾が放たれるのと、小伝良が瞬脚で煌夜のすぐそばに出現したのとはほぼ同時。
 完全に意識の外からの攻撃に、クランは胸に直撃を受け‥‥小伝良は符水で煌夜を回復させる。
 とはいえ、量が足りなさすぎる。一時凌ぎにしかならないか。
「ぐ‥‥な、何、今の!? あれ、飛び道具!?」
 クランは銃を見たことがなかったらしい。叢雲の武器を打撃武器か何かと勘違いしていたのも幸いした。
 慌てて槍を再構築するクラン。しかし、すでに鉄龍とアッシュが走りこんでいる!
「好き放題やってくれたな! リュミエールの前にお前との決着を付ける!」
「敵を討てたら満足か。ならば俺から言う事は1つだけだ。‥‥貴様の罪を数えろ!」
「数えるような罪なんて‥‥無いッ!」
 銃弾のダメージもあり、二人がかりの攻撃を弾くので精一杯である。
 だから反応できない。瞬脚で背後に回った小伝良の存在は察知できても、回避できない!
「もう、悲しみの連鎖を止めてよ!」
 空気撃の直撃を受け、転倒するクラン。
 いくら体型に比べパワーがあるとは言っても、タッパのあるアッシュと鉄龍に抑えつけられては動けないようだ。まぁ、二人は力を抜けないことに驚異を感じているが。
「ホント哀れだなァ、お前は。慕ってた仲間やられて逆上、挙句の果てには逆ギレの無差別、『何時でも殺せた』『見逃してやった』『仇をとる』とか言葉並べて本心から目ェ逸らして」
「‥‥それの何が悪いんだよ‥‥!」
 鷲尾に見下ろされ、クランは男二人に大の字状態で抑えつけられている。
 場合が場合なら誤解されそうな状況だが、こうでもしなければさらなる被害が出る。
「クレルが逝ったのを見て『自分も』って思ったんじゃねェの? もしそうならお前はホント哀れだよ。同情で抱しめてやりたくなっちまう位になァ」
「要らないよ。ボクが欲しかったのは‥‥失くしたくなかったのは、SAのみんなで居る時間だけだったのに。クレルが言ってた、『アヤカシとしての本能からも自由に』って考え方が好きだったのに‥‥!」
 最後は衝動に飲まれ、思いのままに殺し、喰らった。
 本音を言えば、今までのSAたちで過ごした時間を否定したようで悲しかったのだろう。
 それでも、敵を取りたかった。クレルとは違った意味で人間らしく‥‥クランらしかったのだ。
「みんな、聞こえる範囲に居たら聞いて。SAは自由を尊ぶグループだったでしょ? だからみんなみたいにクレルの遺言に従うのもいいと思う。‥‥でも一人くらい、敵を討つって立ち上がってもいい‥‥自由ってそういうことだと思うから」
 それは、SA特有の能力の一つ。
 一定の範囲であれば、叫ばなくても喋るだけで仲間同士で会話ができる。
 このメッセージが届くか届かないかは、神のみぞ知る。
「‥‥お返事は、ありましたか‥‥?」
 レネネトの搾り出すような質問に、クランは答えなかった。
 腹をやられて、レネネトは歌を歌うことすらできない。最後には愛を思い出してもらいたいと願っていたのに、葬送の曲すら紡いでやれないのだ。
「間に合うかわかんねェが、煌夜を助けなきゃならねぇ。他に言い残すこたァあるか?」
 鷲尾の問に、クランは少し目を閉じて考える。
 そして‥‥
「呪われろ」
 哀しい一言を残し、クランは討たれた。
 敵にも味方にも民間人にも被害が大きすぎたこの一件。
 救いは、煌夜がなんとか命を取り留めたことくらいであろうか。
 人間による騙りから始まった一連の騒動は、SA二人が撃破されるという結果を以て幕を閉じる。
 狂い始めた歯車。残りのSAたちは、どう動くというのであろうか―――