はぐれ〇〇が現れた!
マスター名:西川一純
シナリオ形態: ショート
相棒
難易度: 普通
参加人数: 8人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2010/05/30 18:59



■オープニング本文

 天儀の中心都市たる神楽の都。
 様々な人が行き交うこの都に、開拓者ギルドは存在する。
 はてさて、今日はどんな依頼が舞い込むやら―――

「すまない、うちのミケを探してもらえないだろうか」
「はぁ。それは構いませんけど‥‥」
 ギルド職員である十七夜 亜理紗に依頼を持ちかけたのは、剣と鎧で武装した開拓者の男である。
 金髪とラージという名前から、ジルベリア辺りの出身であろうというのは想像に難くないが、大の男、しかも開拓者がペットの捜索を頼んでくるというのも珍しいことである。
 別に開拓者からの依頼は受け付けないというルールはない。単に絶対数が少ないだけなのだ。
「それで、そのミケちゃんはどの辺りでいなくなっちゃったんですか? 行く場所に心当たりは?」
「心当たりは全部探したんだが、どうにも見つからなくてな。とても臆病な性格でね‥‥犬に吠えられたくらいで逃げ出すこともあるから困っているんだ」
「いや、それは結構逃げるんじゃ‥‥」
「そうか? でかい図体しているクセにすっ飛んで逃げるんだが」
「‥‥? いくらデカイと言っても、犬はもっとでかいでしょう?」
「は? そんなに大きな犬がたくさんいるのか、天儀には」
「???」
 なんだか話が噛みあわない。嫌な予感がした亜理紗は、恐る恐る質問してみた。
「あの‥‥ミケって、猫ですよね?」
「いや、駿龍だが」
「紛らわしい名前付けないでくれます!?」
「ミケランジェロのどこが紛らわしいというのか!」
「だったら略すなぁぁぁっ!」

 えくすきゅーずみー。

「い、一旦落ち着きましょう。その、駿龍のミケちゃんが逃げ出して戻ってこないから連れ戻して欲しいと、そういうことなんですよね?」
「そ、そういうことだ。気が小さいくせにスピードはあるから、見つけても捕まえるのには苦労するぞ。いざとなれば俺も同行して説得に当たる」
 余計に逃げそうな気もすると思ったが、亜理紗はあえて言わなかった。
 本人は至って真面目に朋友の心配をしているようだし、戻ってきてもらいたいという言葉に嘘はないだろう。
「どこら辺で逃げたんですか?」
「石鏡のでかい湖の南の方だ。家がその辺りなのでね」
「うーん‥‥これは朋友必須の依頼になりますよねぇ。というか、どうして逃げ出したんですか?」
「ミケに乗って空を飛んでいたら、上から突然巨大な骸骨が降ってきてね。回避はしたんだが、その骸骨に怯えたミケが私を振り落としてまで逃げてしまったのさ」
「な、なんか聞いたことあるお話ですね。そういえばあれ、まだ退治されてないんですよね‥‥」
 以前、獣骨髑髏というかなり高空を浮遊しているアヤカシの話があったが、最近は行方知れずになっている。
 ラージたちと接触しそうになったのは恐らくそれだろう。そういえば獲物を取る時だけ降下してくるということだったか。
「正直、その骸骨はどうでもいい。私はミケに戻ってきてもらいたいだけだ」
「骸骨もどうにかした方がいいんですけど、今は別の話ですもんね。分かりました、では他の開拓者さんたちに御協力を願いましょう!」
 逃げた朋友を連れ戻すというこの依頼。相手はアヤカシではないし、できれば手荒な手段は取りたくない。
 朋友を持つ者同士、なんとか助けてやっていただきたい―――


■参加者一覧
真亡・雫(ia0432
16歳・男・志
志藤 久遠(ia0597
26歳・女・志
輝夜(ia1150
15歳・女・サ
ブラッディ・D(ia6200
20歳・女・泰
井伊 沙貴恵(ia8425
24歳・女・サ
西中島 導仁(ia9595
25歳・男・サ
八神 静馬(ia9904
18歳・男・サ
朽葉・生(ib2229
19歳・女・魔


■リプレイ本文

●捜索中
「なんかやたら逃げ足の速いメタリックな駿龍のイメージが浮かんでくるのは気のせいかな‥‥」
「駿龍は灰色の体色が多いから尚更でしょうね。その様子だとそっちも収穫はなし?」
「残念ながら。少なくとも飛び回っているという線はなさそうだ」
「これだけの期間逃げ回ってるなら腹も減ってるだろうに。どこかに飛び去ってしまったのかな」
 五月某日、晴れ。
 気持ちよい青空が広がる中、石鏡の三位湖から少し南に行った辺りで、数匹の朋友が空を舞い、付近を捜索に当たっていた。
 三班に別れて行動していた開拓者のうち、二班までが一旦合流した。
 片方はブラッディ・D(ia6200)+翡翠と、西中島 導仁(ia9595)+獅皇吼烈の組み。
 もう片方は、ブラッディのボケをさらっと流した井伊 沙貴恵(ia8425)+政恵と、八神 静馬(ia9904)+紫苑の組みである。
 それぞれ朋友を自在に乗りこなしており、地上から探すのとは段違いの機動力を見せているのだが、会話の通り成果は出ていない。
 八神に至っては事前にミケの好物を聞いておき、紫苑にぶら下げて捜索するという気の使いようだったのだが徒労に終わっている。
 カボチャをぶら下げた駿龍というのもなかなかシュールな感じではあったが。
「もう一班の二人は遅いわね。どこに行っちゃったのかしら」
「あぁ、それなら話は聞いている。空からの捜索は俺たちに任せる代わりに、彼らはミケが上からは見えない場所にいることを想定して隠れられそうな場所を探すとのことだ」
 井伊の疑問に、西中島が明快に答える。
 犬に吠えられただけで逃げ出すこともあるという気弱な性格とのことで、例のアヤカシとのニアミスがトラウマになり空を飛ぶことすらしなくなったのではと考えたメンバーが何人かいた。
 そのうちの二人が、まだ合流していない三班目というわけである。
「ただ待ってるのも芸がないっしょ。餌を食べるときには飛ぶだろうし、また探しに行きますかね」
「建設的な意見だ。こいつ等は家族も同じだ、迷子になってるなら見つけてやんなきゃな」
 ブラッディの言葉に八神も賛同する。井伊と西中島も拒否する理由はない。
 四人と四匹は再び二手に分かれ、付近の捜索へと向かったのである―――

●隠れ身
「おーい、ミケー。ミケランジェロー。いるなら出ておいで〜」
「ここにもおらなんだか。本気でもふらにでも聞込みをしてみるかの」
 ラージの家、及び三位湖の南から少し離れた山に、真亡・雫(ia0432)+ガイロンと輝夜(ia1150)+輝龍夜桜の二人は捜索にやってきていた。
 この山は遠いのでラージが単身では探しに来られなかった場所だが、身を隠せそうな洞窟があり森もあるということで、引き篭るには適した場所と判断したのだ。
 八神も言っていたが、逃げようと隠れようと腹は減る。ならば表に出なくとも食事が出来そうな場所にいる可能性は高いし、そうでなくともどこかで震えていることは充分考えられる。
「ガイロン? 気乗りしてないみたいだけど、そう言わずに付き合ってよ」
「逃げたミケに同情しておるのかも知れんな。朋友との絆は充分かの?」
「む、胸を張っては‥‥」
 どうも相棒である甲龍の反応が鈍いことに気づいた真亡は、ちょっと困ったように呟いた。
 自然豊かな山を捜索している内に、ガイロンはここでのんびりするのもいいと思い始めた‥‥のかも知れない。
 冗談めかした輝夜のツッコミはともかく、一口に山と言っても広い上に視界を遮る場所も多い。
 ミケは小柄であるとは聞いたが、それでも全長4メートルはくだるまい。それが隠れられる場所となるとあまり選択肢は多くないはずなのだが。
「ふむ‥‥一旦戻るか? 合流時間も過ぎておるし、少し休憩を入れるのもよかろう」
「そうです、ね!?」
 突如ガイロンが方向転換し、がくんと首を振られた真亡。
 川に向かって降下していくのを見ると、喉でも乾いたのだろうか。
「痛た‥‥。い、言ってくれれば降りるのに‥‥」
「なんじゃ、水か? 輝桜、我らも行くか」
 二人と二匹は川に降り、ガイロンと輝桜が水を飲み始める。
 すると飲み終わった後、二匹が上流の方を見やって顔を見合わせるようなアクションを見せた。
「どうした? 上流に何かあるのか?」
「‥‥もしかして、ミケがいるんじゃないかな。水から朋友の臭いとか気配を感じたのかも。輝夜さん、皆に知らせていただけませんか? 僕とガイロンは慎重に探ってみますから」
「手がかりがないよりはマシかの。了承した。ぬかるでないぞ」
 輝夜と輝桜は全速力で仲間の元へと向かった。
 川の流れを見つめ、真亡を乗せたガイロンは低空飛行でゆっくりと上流へ向かう―――

●開拓者と朋友と
「ラージさんのお話をお伺いする限り、かなり臆病な性格の方でしょうから、どこか近くに隠れているか、迷子になって飛んでいるかのどちらかだと思います。この周辺で、駿龍ほどの大きさの生き物が身を隠せそうな場所に、お心当たりはあるでしょうか?」
「どちらかというと隠れている公算が高い。恐いことがあるとすぐに小屋に閉じこもるからな」
 朽葉・生(ib2229)の質問に対し、ラージはついっと家の隣に立てられた小屋を指差す。
 ミケ用の飼育小屋と言ったところか。構造はシンプルだが、ラージの家とほぼ同じくらいの大きさがあるのは流石朋友用といったところか。
「さて‥‥皆様方が探しに出ている間に戻ってきたら困ると思いましたが、そう上手くは行かないものですね。ラージ殿、待機していただいて申し訳ありません」
「構わんよ。こちらに追い込んで戻るように仕向けてくれるという作戦もあるらしいし、徒歩の俺は確かにお荷物だ。正しい判断だろう」
 会話からも分かるように、志藤 久遠(ia0597)+篝、朽葉+ボレア、ラージの三人と二匹はラージの家の前で待機することになっていた。
 正確には朽葉とボレアは定期的に捜索に出るが、すぐに戻ってくる‥‥という形だ。
「隠れている場所の心当たりはなぁ‥‥。付近は探したし、ミケが隠れられるような場所はあまりない。それこそがむしゃらに逃げて帰り道すら分からなくなっているかもな」
 溜息とともに吐き出された言葉。それに怒りはなく、呆れながらも心配している様子が感じられる。
 ぶっきらぼうな言い回しだが、ラージはミケのことを大事に思っているようだ。それは今回協力した開拓者たちも同じだろうから、なんとか連れ戻してやりたいと思う。
 三班に別れて飛んでいった仲間からの連絡はなく、一時間ほど前に朽葉が定期連絡のつなぎに出て進展なしとの報告を受けている。まだまだかかりそうか‥‥と思っていた時である。
「あれは? 輝夜殿と輝桜‥‥?」
 志藤がこちらに向かってくる一匹の駿龍を発見する。
 ミケかとも思ったが、背に輝夜が乗っているのを確認し何かがあったのだと理解した。
「ミケが見つかったのですか?」
「姿は確認しておらんがの。輝桜とガイロンの勘を信じるのであれば見つけたと言っても良い。他の二班にはもう話をつけて向かってもらった。追い立てた時のことを考え、汝らはいつでも飛べる体勢で待機しておれ」
「分かりました。志藤さんと一緒に待機しております」
「頼んだぞ。我は戻るでな」
 そう言い残し、輝夜と輝桜は忙しくとんぼ返りをした。
 本当に見つかって、こちらへ追い立ててくれればよいのだが。
「‥‥ミケ‥‥」
「ご心配ですよね。大丈夫です、私たちが―――」
「やはりラファエロ、略してエロという名前の方がよかったのか、ミケ‥‥」
「ラフではないのですか!? というか、そういう問題ではないと思いますがっ!」
 真面目な顔でぐっと拳を握るラージだが、そのセリフは遙か斜め上のものだった。
 本当に大丈夫か、と思ってしまう志藤であった―――

●逃走中
「‥‥上、かな?」
 ガイロンの勘を頼りに進んだ真亡は崖に突き当たった。
 川はその崖の下をくぐるように流れており、更に進むには上昇する必要がある。
 ゆっくりと上昇してみると、崖の中にはくり抜いたような空洞があり、上から中を覗くことができた。
 しかしそれは木々に覆われており、ある程度の高度や角度があると見えなくなってしまう。
 低空飛行で観察を続けると、空洞の中には先程の川が流れており、そこで水を飲む一匹の駿龍の姿を発見することができた。
 とぼとぼと肩を落としたような動作。おそらくミケだろう。
「見つけた。後は皆が来てくれるまで待とう」
 独断専行でコンタクトを取って逃げられましたでは困る。特にガイロンは甲龍なので、逃げられた時の速度差は絶望的だ。
 空に舞い上がり、仲間の到着を待つ真亡。しばしの後、輝夜の連絡を受けた面々が集まってきた。
「見つけたのね? ミケちゃんはどこ?」
「あの川の先にある崖の中です。空洞があって、そこに隠れてるみたいですね」
「水源の確保が出来る場所か。理にかなっているな。後は食材が取れれば完璧だ」
「出入口は上じゃないねぇ。木が折れた跡が無いし」
「恐らく崖をぐるっと迂回すれば中に入る道があるのだろう。よくこんな場所を見つけたな」
 井伊、八神、ブラッディ、西中島が合流し、状況を確認する。
 ミケが隠れている場所から少し離れて会話しているのだが、ここからでは崖の中に空洞があるなどとは到底思えない。
 できれば輝夜の到着も待ちたい。そう思っていたのだが‥‥
「おんや? あれってミケじゃないのかい!?」
「気付かれたのか!?」
「いや、違うな。餌を探しに出たというところだろう。間が悪いな‥‥」
「それにしても、キョロキョロソロソロ、頼りない飛び方ねぇ‥‥」
「怯えているんですよ。行きましょう、気付かれるのは時間の問題です」
 気が小さいだけに周りの気配には過敏だろうと真亡は考えた。
 それは正しく、ミケは追いかけ始めたこちらを目ざとく察知し、慌てて身を翻した。
 崖の空間には戻れない。ただひたすらその場しのぎで逃げているだけだ。
 だが、それ故に速い。開拓者が乗っていないので尚更。
「くっ、追いつけない‥‥! すいません、後はお願いします!」
 真っ先に置いていかれたのは、やはり真亡とガイロン。
 見つかる前にラージの家と反対方向に移動できたのは幸いだった。このままミケがまっすぐ逃げれば、ラージの家に突き当たる。
「くっそ、そのまま真っ直ぐ飛べってんだ!」
「獅皇吼烈に愚痴を聞かせるどころの騒ぎじゃない。取り付く島もないじゃないか!」
 すぐに上下左右に進路を変更しようとするミケに対し、ブラッディたち駿龍の乗り手が回りこむようにして軌道修正をさせる。
 逃げ足が早いというのは伊達ではなく、駿龍でも通常飛行では追いつくのは難しい。
 炎龍である獅皇吼烈と西中島は、そのドラゴンチェイスの最中にどうしても置いていかれてしまう。
「政恵、目標を駆逐‥‥は駄目だから、頑張って追跡して! もう、こんなんじゃすぐに方向が分からなくなっちゃうわよ!」
「本人もそうだったら笑えないな! 方向と言えば、咆哮で引き寄せられないのか!?」
「無理でしょ! 大声叩きつけたりしたら余計に逃げるタイプよ、あの子! そもそも敵じゃないし!」
「そりゃそうだ!」
 井伊と政恵、八神と紫苑がなんとか追いすがるが、ラージの家の方に追い立てるのは想像以上に体力と精神力をすり減らす。
 悲鳴のような鳴き声を上げながら逃げるミケ。彼は彼なりにこの前のトラウマと戦っているのかも知れないが、もう少し大人しくしてもらいたいものだ。
 と、そんな時。前方から輝夜と輝桜が現れ、ミケと並走するようにして軌道修正させる。
 彼女もまた、ラージのいる方へとミケを追い立てるつもりのようだ。
「急ぎすぎじゃ。もっとのんびり、開拓者と空を楽しめばよいものを!」
 話し合いの余地なく逃げるのも問題がある。この件が解決したら躾というか教育は必要だろう。
 それが、輝夜の言うような優しいもので叶うのであれば越したことはないのだが。
「そろそろラージの家か! 他の二人は‥‥!」
 急旋回を繰り返すので、輝夜たち駿龍の操者にかかるGもかなりのものになっている。
 苦しげな声に応えるように、志藤と篝朽葉とボレアが斜め上から接近してくる。
「できれば、傷をえぐるようなことはしたくないのですが‥‥!」
「上からでないと下に降ろせませんからね。少し我慢してくださいね、ミケ‥‥!」
 前方上からの気配を敏感に察知し、ミケは下へ下へと移動する。
「こっちはお任せ、久遠ねぇ!」
「さぁさぁ、大人しくなさい!」
 後ろからは輝夜と輝桜。右にはブラッディ、左には井伊。移動を激しく制限され、ミケは自らの意志と関わらず下へ下へと追いやられて行く。
 大分速度も落ち‥‥その先に、ラージの家が見えてくる!
 その先には、先回りをした八神と紫苑と共に、八神からカボチャを受け取ったラージがそれを高く掲げているのが小さく見えた。
 ミケにもそれが見えたのだろう。驚いたのかは分からないが、自発的にラージの元へと向かう。
「ミケ! お前の好物のカボチャだぞ! いい加減戻って来い!」
 その声が届いたのだろうか。ミケは速度を更に落とし、ラージの前に着地してみせた。
 見つめ合うラージとミケ。ラージがカボチャを差し出すと、おずおずとだがそれを咥え、味わう。
「まったく‥‥もう少し度胸をつけろ。‥‥おかえり、ミケランジェロ」
 くぉぉぉん、と短く鳴くミケ。その光景を上空から見ていた開拓者たちは、心地よい疲労感と共に顔を見合わせる。
 ミケが小屋に戻っていくのを見届け、大地へと降り立った。
 正直、しばらく地に足を付けていたい気分だ。
「おかげで助かった。感謝する。何もないが、飯でも喰っていってくれ」
 こうして、はぐれ駿龍は元の鞘に納まり‥‥開拓者たちはラージの手料理で労をねぎらわれたのであった。
 一度逃げられると厄介だということは皆身にしみただろう。
 願わくば、彼らと朋友の絆が更に深まりますように―――


「よし、やはり今からでも名前をレオナルド、略してナルに変えるか」
「そういう問題かっ! しかも略してねぇじゃん!」
 ブラッディのツッコミに、心の底から同意する開拓者たちであった―――