【魔法】スライムが現れた!
マスター名:猫又ものと
シナリオ形態: ショート
相棒
難易度: 易しい
参加人数: 8人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2013/11/02 20:02



■オープニング本文

※このシナリオはIF世界を舞台としたマジカルハロウィンナイトシナリオです。
 WTRPGの世界観には一切関係ありませんのでご注意ください。


 突如として現れたアヤカシは、手のひらサイズの小さな粘泥だった。
 ピンク色のスライムは、何もせず。
 あまり強そうには見えないそれは、十数匹で、ただぷよぷよしていた。


「何だコイツ」
「気持ち悪い色してんなー」
「あんまり強そうに見えないけど……」
「さっさと倒してしまおうぜ」
 頷き合う開拓者達。


 カイタクシャ1の こうげき!
 ピンクスライム1に 0のダメージ!


「あれ? 今確かに当たったのにな……」
「おい、お前の剣……」
「な……!? 溶けてる?!」
「どういうことだ……?」


 ピンクスライム1の こうげき!
 カイタクシャ3に 0のダメージ!


「大丈夫か!?」
「動きも気持ち悪い……」
「いやああああああ!! 私の鎧がああああああ!!」
「鎧も溶けた……だと!?」


 ピンクスライム2は なかまを よんだ!
 ピンクスライム16が あたらしく あらわれた!

 ピンクスライム3は なかまを よんだ!
 ピンクスライム17が あたらしく あらわれた!

 ピンクスライム4は なかまを よんだ!
 ピンクスライム18が あたらしく あらわれた!

 ピンクスライム5は なかまを よんだ!
 ピンクスライム19が あたらしく あらわれた!

 ピンクスライム6は なかまを よんだ!
 ピンクスライム20が あたらしく あらわれた!

 ピンクスライム7は なかまを よんだ!
 ピンクスライム21が あたらしく あらわれた!

 ピンクスライム8は なかまを よんだ!
 ピンクスライム22が あたらしく あらわれた!


「げえっ。仲間呼びやがった!」
「装備溶かすわ、増えるわ、何なんだよ!」
「やだーーー! どうするのよ、これ!?」
「とりあえず攻撃して数減らそうぜ!」


 カイタクシャ1 のこうげき!
 ピンクスライム2に 1050のダメージ!
 ピンクスライム2 はたおれた!

 ピンクスライム1の こうげき!
 カイタクシャ3に 0のダメージ!

 ピンクスライム3は なかまを よんだ!
 ピンクスライム23が あたらしく あらわれた!

 ピンクスライム4は なかまを よんだ!
 ピンクスライム24が あたらしく あらわれた!

 ピンクスライム5は なかまを よんだ!
 ピンクスライム25が あたらしく あらわれた!


「弱ぇなオイ!」
「素手なら攻撃できるんだな……」
「いやーーーー! 服も溶けるううううう」
「どんどん増えてるぞ!」


 まさに阿鼻叫喚。
 この数ターンのやり取りで分かったことを、開拓者達は頭の中で必死に整理した。


 一体一体はさほど強くない。というか弱い。
 剣や鎧、洋服と言った装備品をことごとく溶かす。
 素手の攻撃は通る。
 とにかく仲間を呼ぶ。どんどん呼ぶ。
 攻撃されると舐め回されているようでとにかく気持ち悪い。
 そして……こうしている間もどんどん増えていて逃げられそうにない……。


 どうする?


■参加者一覧
志藤 久遠(ia0597
26歳・女・志
クローディア・ライト(ia7683
22歳・女・弓
シルフィリア・オーク(ib0350
32歳・女・騎
浅葱 恋華(ib3116
20歳・女・泰
綺咲・桜狐(ib3118
16歳・女・陰
雪刃(ib5814
20歳・女・サ
八条 高菜(ib7059
35歳・女・シ
クリス・マルブランシュ(ic0769
23歳・女・サ


■リプレイ本文

「……嘘。どうして……!?」
「大事な、刀、だったのに……」
 茫然とするシルフィリア・オーク(ib0350)と、ずーんと落ち込む雪刃(ib5814)。
 今、確かに一刀両断したはずだ。
 そのはずなのに……スライムに変化はなく、代わりに彼女達の武器の刀身が溶けたようになくなっている。 
「こ、これだけは。これだけは守らなくては……!」
 その光景を見つめて我に返り、慌てて装備を外し始めるクリス・マルブランシュ(ic0769)。
 師匠に戴いた、大事な刀だけは溶かされる訳にいかない。
 クローディア・ライト(ia7683)も弓と鎧を外しながらふう……とため息をつく。
「スライム自体は何度か見た覚えがありますけれど……これだけ沢山のスライムが集まると、凄まじい光景ですわね」
 蠢いている目にも眩しいピンク色をしたスライム。数えるのが面倒になるくらいには沢山いる。
「油断した私が悪かったけど、もう怒ったぞ……! って、服! 服ーー!!」
「きゃあああ! 私の盾がーー!!」
 こうしている間もスライムに飛びつかれ、消えて行く雪刃とシルフィリアの装備。
 その二人に、八条 高菜(ib7059)が熱い目線を送る。
「いやですわ。なんて待ち望んだ……げふん、いやらしいアヤカシなんでしょうか」
「装備を溶かすとは何と破廉恥な……! こんな卑劣な相手に逃げ帰ったとあっては開拓者と名乗れません!」
 一部不適切な発言があったが、怒りに震える志藤 久遠(ia0597)は気が付かなかったらしい。
 醜悪な敵と哀れな仲間達の姿に、綺咲・桜狐(ib3118)が顔を顰める。
「出来れば遠距離からなんとかしたい相手ですけど……」
「いやぁ〜。何かしら此の状況! 楽しくなってきたじゃない♪」
 うふふ、と艶やかに笑う浅葱 恋華(ib3116)に、クリスがガビーンとなる。
「何故嬉しそうなんですかっ!?」
「大丈夫、クリス様。誰にでも初めてはあります! ここはぜひ、皆で、体を張って何とかしましょう」
 にっこり笑う高菜。
 何が大丈夫なのか良く分からないし、『体を張って』の部分がやけに強調されているのはどうしてだろう。
「さぁ、行きましょうか♪」
「はいはーい」
「あ、恋華、待って下さい!?」
 迷う事なくスライムに歩み寄る恋華と高菜を、慌てて追いかける桜狐。
 仲間達もその後に続く。


 剣がダメになったので盾で潰そうとし、盾も溶かされたのでバトルブーツで潰そうとしたら、靴底がなくなって……。
「このスライム達、無敵なの……?」
「いいえ。素手の攻撃なら通りますわよ」
 シルフィリアの呟きに答えたのは走りこんで来たクローディア。
 そんな彼女が身に纏うのは白いシャツ一枚。そこから、程良く締まった細い小麦色の足がすらりと伸びる。
 裾からぱんつが見えそうで見えないのがまたイイ。
「とはいえ、わたくし、あまり殴ったり叩いたりするのは得意ではありませんのよね……」
 続けたクローディア。
 そう。普段戦う時は弓を使うし、今までの生活でそういった事は全く必要なかった。
 しかし、蹴りならば……少しだが嗜みがある。
 以前、お尻を無断で触って来た狼藉者を踵落としで撃退した事があるし、その要領で行けばこのスライム達も倒せるはず……!

 クローディアの こうげき!
 ピンクスライムに 2000のダメージ!
 ピンクスライム はたおれた!

「なるほど。そうすればいいのね!」
 頷くシルフィリア。気が付けばブーツと、ガーターベルトで止めたストッキングも溶かされて素足になっている。
 これなら、わざわざ脱がなくても大丈夫ね……と。
 すらりと伸びた肉付きの良い足で、スライムに蹴りを叩き込む。
「ううう。気持ち悪い。離れろ」
 大きく足を振る雪刃。纏わりついていたスライムが、服の一部をくっつけたままずるりと落ちる。
 再び彼女に飛びつこうとするスライムを弾き落とす一陣の風。
 振り返ると、久遠が瞬風波で次から次へとスライムを薙ぎ払う。
「大丈夫ですか……!?」
「ありがと。助かった」
「とりあえず、これ以上溶かされないように頑張りましょう!」
 心強い久遠の談に、頷く雪刃。
 これ以上、乙女の柔肌を晒してなるものか……!
 スキルや蹴りを駆使して、敵を駆逐していく。


「さぁ! どこからでも来るがいいスライム共! この方たちが頑張ってくれますから……!」
「えええっ。何故私を押し出すのですかーっ!?」
 カッコ良く啖呵を切った! と思ったら、桜狐を前面に押し出すクリス。
 その肩をぽん、と高菜が叩く。
「やだー。クリス様も戦わないとー!」
「いえあの。や、やはり私は刀や剣がないとー!」
「怖くないわよ。サポートしてあげるし」
 ぽむ、と反対側の肩を叩いた恋華。
「……駄目ですか? やっぱり」
 震えるクリスに、イイ笑顔のまま頷く二人。
 クリスはふるふると首を振って続ける。
「ほ、ほら、私なんて筋ばっていて他の方々のように魅力的では……!」
「大丈夫よー。桜狐も細身だけど、またそこが良いんだし……」
「そうそう。厚い胸も薄い胸も良いものですよ! 胸に貴賤なしです!」
 さらりと続いた恋華の百合発言に、こくこくと頷く高菜。
「溶かされなければいいんですよ。頑張りましょう?」
「そ、そうですよね。……きゃあああ!?」
 桜狐の励ましに、頷いたクリス。続いた悲鳴に、ふと足元に違和感を感じた三人。
 気が付けば、スライムが足を伝って登ろうとしている。
「あらー。気が早い子達ねぇ」
 笑いながら、スライムを踏み潰す高菜。
 数は減らせているのだが、勢いよく潰す為、飛び散ったそれがどんどん彼女の着物を溶かして行く。
「こ、これでいいんでしょうか……?」
「そうそう! 桜狐、上手よぉ〜!」
 スライムを殴りつつも腰が引けている桜狐に頷き返す恋華。
 彼女も正拳突と気功掌を駆使して、スライムを撃退しているが……見つめているのは隣の桜狐だ。
 今日はお揃いのチャイナドレスで着たのだが……胸元に開いている窓からちらりと覗く肌や、こうしている間もだんだん溶けて、露わになっていく細い足がたまらなく可愛い。可愛すぎる……!
 スライムに纏わりつかれて、涙目で応戦しているクリスも勿論可愛い。
 そして、必死に遠距離戦を繰り広げていた久遠と雪刃。
 久遠の動きが止まったので、雪刃が首を傾げる。
「……練力が尽きました」
「……え」
「せ、せめて胸元と腰回りは死守しましょう」
「そうだね。まあ、女の子しかいないし、最悪脱げても大丈夫だけど……」
「いやいや! ダメですってー!」
 雪刃の言葉に、首を振る久遠。ぴたりと腰にスライムが張り付いて凍りつく。
「だ、ダメ! そこだけはダメ!」
 思わず屈みこんで隠そうとした久遠。返ってスライムを押さえつける形となり、身体をくねらせる。
「い、いやぁ……っ。んっ。そこはダメぇ……!」
「久遠……んんっ」
 足から力が抜けたのか、倒れ込んだ久遠を助け起こそうとした雪刃。
 胸にスライムが飛びついて来て……ビクリと身体が跳ねる。
 『裸は見られたら恥ずかしいもの』というのは『知識として』はあるけれど。あまり気にならない彼女。
 けれど、触られるのは話は別だ。
「ちょっと、ここに触っていいのはあの人だけなん……、ちょっ、やめ……」
 溶かされて露わになる胸元。スライムがそこに潜り込み、零れそうな二つの果実を形が変わるくらいに押し潰している。
 あまりの気持ち悪さに、振り払うべく身体を振り回した彼女。
 豊かな部分がぶるんぶるんと揺れて良い眺め……いやいや。色々大変な状態になっていた。
「いやぁ〜…ん。って、もう。何処這いずってるのよっ」
 ピシャリとスライムを跳ね除けたシルフィリア。
 彼らはめげる事なく、彼女の身体に飛びついてくる。
 鎧はすっかり溶け、白い肌に申し訳程度にコルセットがしがみついている。
 中途半端に溶けたガーターベルトとブラ。そこから覗く砲弾のような豊かな胸とむっちりとした足が艶めかしい。
「……んぁっ! こ、こら! そんなとこ這っちゃダメでしょ……っ」
 脇腹をくすぐられて身を捩る彼女。コルセットが溶かされて、締まったウエストが露わになる。
 そして、必死に応戦してたクローディアもまた、大変な事になっていた。
「あっ! やっ! あ、脚……! やぁっ…!」
 ほっそりとした足を舐めるように這うスライム。
 彼女のシャツはほとんど溶かされ……庇うように回した腕から柔らかそうな紡錘形の胸が零れそうになっている。
 小麦色の肌と、白、そしてピンクのコントラストが妙な美しさを醸し出しているが、必死な彼女が気付くはずもなく。
 もう、身体を守るのが精いっぱいで、応戦出来そうにない。
「髪……! 髪はやめて下さい……!」
 毎日手入れを欠かさない程大事にしている髪に纏わりつかれ、小さく悲鳴を上げる彼女。
 幸い、髪は溶かさないようだが……シルフィリアは『使えない』と非常に不満そうだった。
「んぁぅ、足がすっごいぬるぬるするなぁ♪ やっばい、これすっごく気持ちいい……癖になるかもー♪」
 阿鼻叫喚の仲間達に反してうっとりとした顔をしている高菜。これはイイ! と自らスライムの海へと飛び込んで行く。
「ほら、病み付きになりますよ! どうぞー」
「えっ。きゃあああっ!?」
 それー! と高菜にスライムをぶつけられ、倒れ込んだ桜狐。
「高菜! ぐっじょぶー!!」
 投げられたスライムを捕まえた恋華。それをそのまま、桜狐の身体に塗りたくる。
「ぇ、きゃぁ!? ちょ、何をして……わきゅぅ!?」
「何してって……ほら。服が溶けちゃったから隠してあげてるんじゃないのー」
「ダメ……こんな人がいるところで……っ」
「あらー。人がいなかったらいいのかしらー?」
「あぅっ。違……あっ。そうじゃな……っ」
「あぁ、その恥じらいに染まった顔……素敵よ」
 自身の服が溶けても全く気にしない恋華。
 露わになって行く桜狐の白くほっそりとした身体に、己の弾けそうなロケットおっぱいを押し付けて反応を楽しむ。
 そして高菜も、スライムに蹂躙される感触を楽しんでいた。
「わぷっ!? やぁんスライムでべっとべとぉ…♪ あんっ。やだ、あちこち嘗め回されてる感じがっ……」
 ぼろぼろの服から、あちこちスライムが入り込み、凹凸のハッキリした美しい身体がこぼれそうになっている。
「ぁん、もう。どうしましょう……♪」
 高菜が身体をくねらせた拍子に、布が弾けて形の良い豊かな胸がぽろりと零れ……どこからどう見ても変態です。どうもありがとうございました。
「いやっ。いやあああっ」
 変な場所にスライムに入り込まれ、動けないところに更にスライムに集られてパニックになる久遠。
 暴れる為、スライムがかろうじて隠している部分が見えそうでハラハラする。
「久遠。これ使って」
 そんな彼女に差し出されたのは葉っぱ。
 ふと顔を上げると、完全に服を溶かされた雪刃が大事なところに葉っぱを張り付けている。
 隠すには心元ないが、スライムはそれを『服』だと認識しないようで……。
「ホラ、これがあれば大丈夫。……やった!」
「……やった!」
 葉っぱさえあれば大丈夫!
 妙なテンションのまま、久遠と雪刃はスライムを薙ぎ払う。
 そしてこちらでは、クリスが修羅場を迎えていた。
「あはは♪ やっぱりこうでないといけませんねぇ。クリス様……素敵ですよお」
「いや……止めてください……っ」
「嫌がる姿も可愛いです〜」
「だから、私は春画のようになる気はないんです……!」
 どんどんスライムをけしかけてくる高菜。
 もう服は殆どない。
 誰かに助けを求めようと顔を上げると、目が合ったシルフィリアは、獲物を見るような、じっとりとした目をこちらに向けていて……。
 ――ああ、ここは地獄か。私はこんなところで……こんな風に……!

 ブチィッ!
 ゴゴゴゴゴゴゴゴ。

 嫌な音と共に、どこからともなく聞こえて来る地響き。
 どす黒い負の炎を身に纏い、クリス……いや、クリスだったものがゆらりと立ち上がる。
 殺意の波動に目覚めし大魔神クリス、ここに爆誕!

「……胸に貴賤なしですかー!? 豊かな胸をお持ちの方に言われても説得力皆無なんですよー!」
「鎮まれ、鎮まりたまえ! さぞかし名のあるカイタクシャと見受けたが、なぜそのように荒ぶるのか!」
「手を出すな。呪いを貰うぞ!」
 何故かノリノリで突っ込む高菜と恋華。
 大魔神に慰めの言葉は通じない。
 怒りのままに負の波動を解放する。
「うるさいですよー! どうせ彼氏いませんよ! 修行ばかりの青春で、身に着いたのは筋肉ばかりですよ!」
「わー。しっかりして下さい……!」
 あまりの事に涙目の桜狐。スライム達も凍りついたように動かない。
「スライム達も怯えているのでしょうか……」
 さすがですわ……と続けたクローディア。
 その間も大魔神の暴走は続く。
「私にもお師匠様の半分でもいいから胸があったらと思った事もありました! お師匠様は『大人になったら自然につく』と仰ってましたけど、私もう23歳ですよー!? まだ大人じゃないんですかねー!?」
「「ごめんなさい。ごめんなさい」」
 ガクガクと震えながら身を寄せ合う葉っぱ隊の二人。
 ――痛い。発言がとにかく痛くて居た堪れない。
 スライムだけでなく、開拓者達にまで混乱を齎す大魔神恐るべし……!
「ちょっと何とか言ったらどうなんですか! そこの趣味の悪いスライム共ー!!」
 大魔神の一喝に、ビクッと身を震わせたスライムの一団。
 怯えたように身を竦ませると、凄い勢いで逃げ去って行く。
「すごい八つ当たりだけど……これも勝利って言うのかしらね」
 頬に手を当て、ため息をつくシルフィリア。
 その動きで、彼女の剥き出しのままのたわわな双丘がぷるん、と揺れた。


「……さて、どうやって帰りますかねぇ」
「とりあえずこれ、高菜もどう?」
「一応ほら、必要最低限は隠せますよ!」
「あら。私も貰おうかしら」
 生まれたままの姿で考え込む高菜に、葉っぱを差し出す雪刃と久遠。
 シルフィリアもそれに便乗して、葉っぱ隊が増えて行く。
「うー、酷い目に合いました……。お風呂入りたいです」
「そうよね〜、桜狐。私が隅々まで洗ってあげるからね〜♪」
「えっ。ちょっ。恋華! せめて服を着てから……!」
 言うや否や、ひょいと桜狐を抱えて走り出す恋華。
 持ち帰ってからもあーんな事やこーんな事をするつもりらしい。
 蔵倫とか文字数の関係で書けないのが残念です!
「……クリスさん、もう大丈夫ですわ。お気を確かに」
 文字通り、真っ白く燃え尽きているクリスに、そっと声をかけるクローディア。
 服はおろか、人として何か大切なものを失くしてしまったような気がする彼女は、がっくりと膝をついたままだった。


 ※この物語はフィクションです。実在の人物、団体等には一切関係ありません。たぶん。