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■オープニング本文 子供とは、いつかは親から巣立つもの。その第一歩――それはおつかい。 「ちょっとお隣さんの家まで、これを届けてくれない?」 「いつもの八百屋さんで人参、お願いね」 「遠くの御婆ちゃんの家まで一人でいけるかな?」 内容は様々であるが、そうやって少しずつ子供は外へ興味を向け、人との接し方を覚え、危険の有無を理解する。そしてまたここに、そんな試練を前にするお子様達がいた。 「さぁ、みっちゃん! 今日から五歳だよ〜頑張らないとねぇ〜」 今日誕生日を迎えたのだろう。頭の両端で小さなポニーテールを作っている少女・みっちゃんに、母親が笑顔で声をかける。 「みっちゃん、大丈夫だもん。何でもできるもんっ」 胸にもふらのぬいぐるみを抱えたまま、にこりと笑うみっちゃん。 「そっか〜じゃあ、みっちゃんの好きなお饅頭‥‥一人で買いに行けるかなぁ?」 「おまんじゅ! いけるいけるぅ〜おまんじゅ、大好き〜」 「本当かしら‥‥」 嬉々として喜ぶみっちゃんであるが、母は不安でならなかった。 なぜなら、このみっちゃん――近所でも超有名な怖がりさんなのである。 風で木の葉が音を発てただけで泣き出してしまう程で、未だにおつかいを成功させた試しがない。 (「今はああ言っててもいざとなると三歩でUターンだもんね‥‥」) 心で溜息をついた母であるが、このままではいけない‥‥というか、いいはずがない。 このアヤカシや盗賊の出る世の中で、強く生きてほしい。 獅子が子を突き落とすが如く――母は決意する。 『今度こそ、成功させるわっ! それまで私も鬼になるっ!!』 けれど、彼女が尾行しては意味がない。 かといって、近所の人間はみっちゃんにも顔が知れている。 あまり貯金がないのだが、教育費と思えば仕方がない。 「こんにちは〜」 すると、突然隣りの奥さんが顔を出した。 「あら、こんにちは。どうかされましたか?」 「いえ、ねぇ〜またみっちゃんにおつかいを頼んでるのが聞えたので」 長屋に住むみっちゃん達――。 壁の薄いその部屋では、両隣りの会話は案外筒抜けだったりする。 「今回は絶対成功させますわ」 みっちゃん母がぐっと拳を握り言葉する。 「その話、うちの巽も一枚かませて頂けませんか?」 「はい?」 「あの実は‥‥」 そう言って、隣の奥さんが話し出す。 その話がまた伝わって‥‥ギルドに提出された依頼には三人の子供を見守るという一風変わった依頼となっていた。 |
■参加者一覧
弖志峰 直羽(ia1884)
23歳・男・巫
ペケ(ia5365)
18歳・女・シ
からす(ia6525)
13歳・女・弓
ジェシュファ・ロッズ(ia9087)
11歳・男・魔
ベルトロイド・ロッズ(ia9729)
11歳・男・志
和紗・彼方(ia9767)
16歳・女・シ |
■リプレイ本文 ●わんこ 「はいっ、じゃあ気をつけてね」 双子の開拓者ベルトロイド・ロッズ(ia9729)ことベルトーと、ジェシュファ・ロッズ(ia9087)ことジェシュ、そして三人の母親が見送る中、三人のおつかいが始まる。怖がりのみっちゃんを真ん中に据えて、両サイドの男の子組が彼女をサポートするというのは、ロッズ兄弟の提案である。 「おっと、出てきたね」 少し離れた所では、三人と以前遠足を共にしたことのある弖志峰直羽(ia1884)と、彼とは同じ拠点で彼の事を『にーちゃ』と慕う少女――和沙・彼方(ia9767)が彼らを見守っている。 「おっし、じゃあさっそくおしえてもらったさくせんでいくぞっ!」 一番元気な巽がリーダーらしい。二人に向かって声をかけている。 「おまんじゅ、おまんじゅ♪」 「たいまつ、たいまつ♪」 「おっしょーゆ、おっしょーゆ♪」 口々に自分の買ってくる物を復唱し、忘れないようにしているようだ。 道行く人々もその声に視線を向けある者は笑顔で、またある者は驚きながら様子を伺っている。 その頃――先回り班の一人・ペケ(ia5365)は、ピンチに陥っていた。 彼女の役目はよく吠える犬をどうにかするというものなのだが、その犬というのが思いのほか大きい。これでは子供でなくても、恐怖を感じてしまうだろう。首に力士がする化粧回しを付ければ、立派な(犬の)関取が完成しそうである。風格のあるその姿で、一睨みされて、ペケがたじろぐ。 (「だめだめ、子供達の為に頑張らなきゃ!」) ここを通るはずの子供達。中でもみっちゃんは極度の怖がりだと聞いている。 自分でさえ、この犬の威圧感に押されそうになるのだ。彼女なら一溜りもないだろう。 「ごめんくださーーい」 三人が来る前に、この犬を移動させたい。飼い主と交渉を試みようと呼びかけるが、返事はなかった。もう一度戸を叩いて、声を出すがやはり結果は同じ。 「まさかまさかの展開です〜」 横をちらりと見れば、そこには威嚇し続ける関取犬。 「おまんじゅ」 「たいまつ」 「おっしょーゆ」 はっと声に気付いて、視線を向ければ予想より早く三人がこちらに向かってきているではないか。 (「どうしましょう。まだ準備がぁ〜〜」) 半ばパニックになりながら、ペケが心の中で叫ぶ。 「やむ終えません。作戦二に変更です」 彼女はそう一人ごち、徐に取り出したのは犬の大好物・太い骨―― 何の骨かはさておいて、その骨を犬の前でチラつかせれば、犬の顔色が明らかに変わっていく。 はらりっ そんな時、間が悪い事に彼女の褌が緩んで、 「きゃっ!」 わんわお〜〜〜〜ん 思わぬ事態に手を下せば、その骨を狙って跳躍する犬。設置させた鎖をものともせず、気付けば杭が抜けている。 「いやぁ〜〜」 ペケは反射的に骨をぶん投げていた。 咄嗟のことながら、それでも三人とは関係ない方に投げたのはさすがである。 「あ…けど、飼い主さんが困ってしまいますよね」 鎖を離れて、走り去ってしまった犬。このままでは飼い主が心配するだろう。 「待って下さいなのですっ」 ペケは素早く褌を締め直し、関取犬を追いかけるのだった。 ●おまんまつ 「それではお世話になりまする」 みっちゃん母の行き付けの和菓子屋で、その店の衣装を借り店員に扮しているのはからす(ia6525)だった。店員というには幼い彼女であるが、彼女も立派な開拓者であり見かけとはうらはらに、礼儀正しく大人なのである。 「いらっしゃいませ〜、美味しい和菓子は如何ですか?」 彼女が呼び込んでいると、 「こんにちは〜」 そこには到着したばかりのみっちゃんの姿があった。 相変わらず、もふら様のぬいぐるみを大事そうに抱きしめている。 「おや、いらっしゃい。今日は何をお求めですかな?」 からすがみっちゃんに視線を合わせて尋ねる。 残りの二人は店に並ぶ色とりどりの創作和菓子に夢中のようだ。 「おまんまつ下さい」 「ん?」 「おまんまつ、二つ」 少しからすを警戒しながら、真面目な顔でそう告げる。 (「おまんまつ?」) どうやら、来る途中で色々混じってしまったらしい。あらかじめ買い物内容は知っているのだが、ここですぐにそれを出しては意味がない。 「ん〜、おまんまつってどれのことかな?」 からすはみっちゃんに見えるように、店内の和菓子を一個一個取り出して見せる。 「んーと、んーと‥‥これ。このおまんまつ〜」 それは小さな紅白饅頭だった。 今日は三人のおつかいがうまくいくようにと、みっちゃん母が先駆けて祝いの饅頭を注文しておいたのである。 「そうかそうか、このお饅頭か」 にこりと笑って、それを取り出し包んで渡せば、みっちゃんが嬉しそうに微笑み返してくれる。 「みっちゃんねぇ〜おまんまつ大好きっ」 まだ間違いに気付いていないようだ。 「うんうん、三人でおつかいとはえらいな」 そう言ってお釣りを返して、辺りを見回してからすの動きが停止した。 (「太郎君がいない?」) さっきまでみたらしの前で、物欲しそうにしゃがんでいた太郎。 けれど、今そこにはいない。 それに気付いて、みっちゃんの顔色が豹変した。 「たろうちゃ、たろうちゃ〜〜〜」 案の定と言うべきか‥‥このおつかいで一番の要注意人物と目されていた太郎君。 好奇心旺盛っ子の彼は今――向かいの店先にいた。 たったそれだけの距離であるのに、やはり目の前からいなくなるとわからないもので、不安らしい。 「みっちゃん、泣くなよ〜〜。俺がいるだろぉ〜〜」 突然泣き出されて、途方に暮れる巽である。 「あぁ〜〜ここにいるのにもどかしい‥‥」 三人に見つからないように、市女笠に化粧までして見守る直羽は歯痒そうだ。 「みっちゃんあんなに泣いてるし、巽ももっと優しくしてやればいいのに微妙な対応‥‥太郎も気付いてやれよぉ、あんなに声上げてるのにぃ」 「まぁまぁ落ち着いて、直羽にーちゃ」 今にも駆け出しそうな直羽を必死で押し留める彼方である。 「ここで出て行ったら意味ないし。大丈夫、絶対なんとかなるよ」 そう言って、彼方がこっそり太郎に近付いていく。 どうやら、太郎は店の隅に咲く花に止まった蝶に興味を魅かれていたらしい。 「太郎、どこいったよぉ〜〜」 ばれない様に少し離れて、彼方が巽の声真似をし叫ぶ。 「ん? たつっち?」 それに気付いて、太郎が辺りを見回してみっちゃんの鳴き声が耳に届いたようで、とてとてと和菓子屋の方へ戻ってゆく。 『よかった〜〜』 その様子を見送って、ほっと肩を下す二人であった。 ●障害物 しょうゆを無事に買い終えて、三人は再び次の目的地に向かって歩き出す。 後は松明のみである。一頻に和菓子屋で泣いたせいで、みっちゃんの目はウサギのように赤い。けれど、気持ちは持ち直したようで、包みとぬいぐるみを落とさぬ様懸命に歩いている。 「残りはたいまつだけだなっ」 巽が店の方を指差し言う。 「たいまつって、あの火ぃぼってつける?」 「そう、火つけるやつだ」 歯を見せて自慢げに笑って、駆け出す巽。 六歳とはいえ、一升瓶は大き過ぎるらしく風呂敷に包んでもらい、背中に背負っている。 「あれは危ないね〜」 それを見て、ベルトーと共に三人を追っていたジェシュが呟く。 「そうだけどさ、ああするしかないじゃんか。そういえばジェシュだって昔は‥‥」 「ん、何かあった?」 「いや‥‥って、あ!」 弟の問いに答えかけた兄だったが、目の前で起こりかけている危機に、短い悲鳴を上げる。駆け出した巽――前を見ていなかったのだろう。道行く人に正面からぶつかりこけかけている。 「おわわわわわわ〜」 必死でバランスを保とうと腕をばたつかせるが、ついに‥‥背中からこけると思った、その時だった。 『三人いてさ、何かあったら他の子でフォローしてあげればいいんじゃないかな〜』 家を出る前に、三人におつかい指南をした兄弟の弟が言った言葉。 それを思い出したらしい。みっちゃんと太郎が巽を支えるように、両サイドに回り込む。だが、勢いは殺せなかった。三人がその場に転倒する。けれど、醤油瓶は無事のようだ。 「ナイス、チームプレイ! ジェシュの言葉、あの子達にちゃんと届いていたみたいだよ」 そう言って、ベルトーがジェシュに視線を送る。 すると、ジェシュは照れた様で手持ちの本で顔を隠している。 「おいおいおい!」 しかし、現場はそれだけでは終わらなかった。 ぶつかった相手が悪かったようで、子供相手というのにいちゃもんをつけてくる。 「ぼうず、何処見て歩いてんだぁ?! この道はなぁ、おまえだけのもんじゃねぇんだよ! あぁ、痛い痛い‥‥おまえにぶつかられておじさん重傷だ‥‥親に会わせな」 「えっ、あっと‥‥ここにはいない」 「きこえねぇなっ」 「だから‥‥」 巽が困惑しながら答えようとしている間に、男の視線をみっちゃんに向かう。 「おや、可愛い嬢ちゃんもいるじゃねぇ〜かっ! おじさんがいいところに連れて行ってやろうか」 親が近くにいないと悟って、男は標的をみっちゃんへと移行したようだ。 「ちょっと待ちなはれ」 「んぁ?」 そんな三人を見兼ねて――ついに直羽が動いた。みっちゃんに好かれている直羽‥‥正直女装姿を見せたくはないのだが、ここは仕方がない。気付かれるかもなどと気にしていられない。 「あんさん、私という女がありながら、ようそんな少女を誑かそうなんて‥‥ひどすぎますわ。私は私は‥‥」 袖で顔を隠しつつ、涙を拭う仕草で直羽が言う。 「誰だ、てめぇ〜俺はおまえなんか‥‥」 「ひっひどいですわぁ〜〜ちょっとじっくり話しましょうやないですかぁ」 男が怯んでる隙に、直羽が詰め寄り襟首を鷲掴む。そして――。 「なめた事してんじゃねぇ〜よ、おっさん」 耳元で殺意を感じさせる眼力をみせて囁けば、男の顔が一気に蒼褪める。 「さぁ、行きまひょかっ!!」 直羽はそのままの勢いで、三人の前からはなれ適当な路地へ男を連れ込む。 「なんだったんだぁ?」 とり残された三人が呆気に取られている。 「あ〜〜寒い寒い。火が恋しいねぇ〜」 その横をあくまでさり気無く彼方が通り過ぎると、 「そうだ、たいまつ!」 その言葉にはっとしたのは、松明担当の太郎君であった。 ●わんこリターンズ、そして 「おもい‥‥」 やっと三つの商品を購入し、三人が家を目指す頃には空のてっぺんにあった太陽が山の向こうに沈もうとしている。けれど、子供達は満足げだ。 しかし、小さな足には少し負担が大きかったようだ。 みっちゃんはお饅頭とぬいぐるみ、巽は一升瓶、太郎は松明五本を持っているのだ。 いつもは両親が持つその荷物の重さに、三人の疲労はピークに達し始めている。 「みっちゃん、休みたいのぉ〜〜」 夕日に染まる道の真ん中でみっちゃんが呟く。 「そうだなぁ〜俺も休みたいなぁ〜」 さすがに巽も疲れたらしい。その意見に賛成のようだ。 「うーん、けどここ道の真ん中‥‥」 太郎が立ち止まってきょろきょろするが、特に休めそうな場所はない。 「でも休みたいのぉ」 いぃーーと顔を顰めて叫ぶみっちゃんに困る二人。 「後、少しなのにな」 和菓子屋の臨時雇いを終えて、からすも尾行班に合流する。 手には、さっきの店で買ったらしい和菓子が下げられている。 「早くしないと、日が暮れちゃうのに‥‥」 「頑張れ、みんなっ!」 ――と、先程見事な芝居でゴロツキを引き剥がした直羽も女装を解き、戻ってきている。 「ん? そういえばペケはどうした?」 依頼を受けた開拓者は全部で六人――けれど、ここにいるのは五人のみである。 「確かペケさんは犬担当でしたよね?」 少し考えてジェシュが問う。 「犬‥‥あぁ、あのよく吠えるっていう‥‥あんな顔の‥‥って、ええ!!」 ふと向けた視線の先に、問題の犬の姿を見つけ一同は仰天した。 「いいかげん、逃げないで下さい〜」 犬のその更に後ろからペケが叫んでいる。彼女はずっと犬を追っかけていたらしかった。鎖を捕まえようとするが、犬は骨を奪われると勘違いしているらしく、ペケの手を逃れようと逃走を繰り返している。 「何やってんだか‥‥」 ベルトーが少し呆れ気味に呟く。 「悠長に言ってる場合? このままいけばあの犬は三人の下に‥‥」 『何だって!!』 猛スピードで駆ける犬――ぐんぐん子供達との差を縮めていく。 わんわお〜〜ん 犬が吠えた。それに気付き、子供達も走り出す。 「なんだぁ〜あの犬!!」 「怖いおぉ〜〜」 先程まで疲れを訴えていた三人はどこへやら‥‥迫る犬から逃れる為、必死で走る。 そして、気付けば彼らの長家はすぐそこで――。 「ただいまなのぉ〜〜」 みっちゃん他二名は雪崩れ込む様に家に飛び込んだ。 とうっ それと同時に、ペケが渾身のダイブを見せ犬の鎖を引っ掴む。 犬は‥‥みっちゃんの背中すれすれまで近付いていた。 「よく頑張ったわねぇ〜〜、えらいぞっみっちゃん!」 倒れ込んだみっちゃんを抱きしめて、みっちゃん母が言う。 「おかぁ〜〜さぁん、みっちゃんやったおぅ〜〜」 その温もりに緊張の糸が切れたのか、思わず泣き出すみっちゃん。 太郎も巽も、待機していた母に抱きしめられて嬉し恥ずかしといった様子だ。 『完遂できたら、多少大げさでもいいので大喜びで褒めてあげて下さいね』 ベルトーの指示に従い、三人の母がそれぞれを賞賛している。 くぅぅん ――と、関取犬が弱気な声を上げた。 その視線の先にはみっちゃんのもふら様が転がっている。 「もふらさま、こわいのぉ?」 その様子を見て、みっちゃんが人形を拾い不思議そうに尋ねる。 くぅんくぅん ぬいぐるみのもふらが接近し、ついに関取犬はペケの後ろに隠れてしまう。 「かわいいのになぁ〜」 関取犬の意外な弱点――厳つい顔が今や跡形もない。 「ん? ここは‥‥やぁ、みっちゃん! 久し振りっ!」 その騒ぎに乗じて‥‥という訳ではないが、自然を装い彼女の家を訪ねる開拓者達。 「あぁ〜〜直羽にぃちゃんだぁ〜〜」 みっちゃんが直羽の姿を見るなり、駆け出し彼に飛びつく。 『みんなよく頑張ったね』 指南役だった二人も、三人に声をかけて回っている。 「へぇ〜〜おつかいかぁ、すごいなぁ」 彼方もさも今聞いたように感心しながら、ご褒美にと三人に見立てて三色団子を持参しているようだ。 「あ、あの‥‥私は」 犬と共に、その輪に入れずペケが呟く。 「早くそいつを返してくればいい。そしてお茶にしようではないか」 そんな彼女に声をかけて、からすはお茶の仕度を始める。 三人の大人への第一歩―― それは多くの人に見守られ、無事大成功に終ったようだった。 |