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■オープニング本文 ● その廃寺に巫女が住み着くようになったのは何時頃からか、誰も正確には知らなかった。 気づいた時、その幻のように美しい少女はすでに境内の中にあった。 そして、ある日。 すう、と少女に影がかかった。 しゃがみこみ、雑草を抜いていた少女がちらりと顔を上げた。一人の少年が立っている。年齢は十六ほどか。 「こんにちは。わたしは聖」 少女はすうっと笑みを浮かべた。そして立ち上がった。 背は少年よりわずかに低い。年齢は少年よりわずかに上に見えた。わずか―― 果たしてそうか。人形のように端正な相貌からは少女の真の年齢を窺い知ることはできない。 「あの娘は一緒じゃないの? 昨日、一緒に歩いてたよね」 そう小女が問うと、少年はうつむいた。 「あんな奴‥‥」 何故か、少年は恋仲であった少女――実花と別れた。嫌いになったわけではない。単に興味がなくなったのだ。 いや、理由はわかっている。それは巫女である彼女のせいであった。 昨日、少年は彼女を見た。そして眼を奪われた。魂までも。彼女のもつ神秘的な美しさに比べたら実花などは屑同然であった。 「そう」 少女がそっと指をのばした。細い指で、少年の頬に触れる。少年は少し驚いたように、見返した。少女はまっすぐ少年を見ている。 「あなた‥‥素敵な眼をしてるね」 少年の瞳の奥を覗きこむように彼女は眼を離さない。 華奢な腕がするりと少年の背中に回された。頬に柔らかいものが押しつけられる。少女はしっかりと少年を抱きしめていた。 「大丈夫。怖くないから」 少女が少年の顔を仰のかせた。指が少年の口を割る。 「とっても気持ちいいのよ。‥‥すぐに終わるから」 少女の濡れたように朱い唇がわずかにゆるんだ。花の匂いがした。 ふっと。少女の唇が少年のそれに重ねられた。 ぬらりとしたものが少年の口の中に忍び入った。少女の舌だ。 甘い唾液が少年の口腔内に広がった。少女の舌が少年の口の中を這いまわる。夢中になって少年は少女の舌に自身のそれをからめた。 と―― 少年の霞のかかったような眼がわずかに見開かれた。少女の舌が少年の喉に這い込んでいた。 うぐ。 少年が苦悶した。 ああ。 少年が喘いだ。 苦しいのか、気持ちのいいのか良くわからない。多分両方なのだろう。 少女がさらに少年を抱きしめた。ものすごい力であった。 いつの間にか少年は裸にされていた。少女もまた裸であった。 落日の光の中で、白い肉の塊が蠢いている。それは美しく、不気味な光景であった。 そして―― 少年は死んだ。 |
■参加者一覧
万木・朱璃(ia0029)
23歳・女・巫
志藤 久遠(ia0597)
26歳・女・志
弖志峰 直羽(ia1884)
23歳・男・巫
サーシャ(ia9980)
16歳・女・騎
ルーンワース(ib0092)
20歳・男・魔
リン・ヴィタメール(ib0231)
21歳・女・吟
オドゥノール(ib0479)
15歳・女・騎
鬼灯 刹那(ib4289)
19歳・女・サ |
■リプレイ本文 ● 「‥ん、仕事。だね」 眠りから覚めたように一人の若者が立ち上がった。振り返ったその相貌からは春霞のような緩みはきれいに消え去っている。 ルーンワース(ib0092)という名の魔術師は依頼者である実花に歩み寄ると、 「聞きたいことがあるんだ。目撃した時のこと。彼氏さんの様子、さらにその巫女は実花さんの心にはどう映ったのかな」 「あの時のこと――」 実花は息をひいた。 あの時の情景は忘れたくとも忘れられないものであった。同時にはっきりとはしないものでもあった。まるで蜃気楼でもみていたかのように真っ白にぼやけているのだ。 その白い明滅の中で、ただ二つの肉体が蠢いている。彼の恋人であった若者と巫女である少女の輝くような裸身だ。 少女の唇が恋人のそれに吸いついたことは覚えている。その後、恋人がぐったりと倒れたことも。 「わたしにはわかる。彼は喰われてしまったんです」 「喰われた?」 「――ええ」 曖昧に実花は頷いた。 何故喰われたと思ったのか、良くわからない。が、印象がある。恋人の様子は火に魅かれる蛾のようであった。そして巫女は美しい女郎蜘蛛のようであった。 「毒のある花。‥‥そんないけずはアヤカシはんやろか?」 高鳴る胸をおさえるようにして一人の娘が呟いた。 リン・ヴィタメール(ib0231)。リュートを手にしているところからみて吟遊詩人ででもあろうか。少女のように可憐で、触れれば砕けそうな儚さがあった。 それでありながらリンの瞳には太陽にも似た輝きがあった。好奇心の光だ。まるで少年の瞳である。 「さて」 別の娘が首を傾げた。 年齢はリンと同じくらい。が、印象はまるで違う。リンを月見草とするなら、この娘は向日葵と呼ぶしかない。 万木朱璃(ia0029)という名の巫女は顔を顰めると、 「本当にアヤカシがどうかはわかりませんが、そうでなくても巫女としては考えたくありませんね、そんな光景」 吐き捨てた。 巫女とはどういうものか。巫女である朱璃自身、まだ良くわかっていないところがある。 が、思うのだ。少なくとも何者かの力になれぬかと。 誰かが疲れ、蹲った時、そっと支えてやる手。闇を貫く一条の光。巫女として、少なくとも朱璃はそうありたいと願ってきた。 しかるにその巫女はどうだ。ひとつの愛を踏みにじり、情欲の海に一人の若者を溺れさせた。たとえアヤカシでなくとも許せぬ存在であった。 「が、まあ、綺麗なおねーちゃんと腹上死ってのも男の浪漫かもしれねーけど」 ニンマリしたのは弖志峰直羽(ia1884)という若者で。 と、突如、直羽は飛び退った。凄まじい殺気がその背を灼いている。 「姐様」 慌てて直羽は地に伏し、頭を下げた。彼の眼前では姉様と呼ばれた朱璃がドラコアーテムなる魔杖を振り上げている。 直羽は懇願した。 「振り上げた杖は、とりあえずどうぞ下ろして下さいませ」 「‥‥もう」 やれやれとばかりに朱璃が杖をおろした。いつもながらどこまで真面目なのか良くわからない。 ふうと息をつくと、直羽は立ち上がった。泥を払いつつ、実花に眼をむけると、 「うん、いや。‥‥好いた相手に背いたのもアヤカシの魅了の内だろうよ。そうでなきゃ」 直羽は言葉を途切れさせた。その眼が薄く光っている。誰にも聞こえぬ声をそっと直羽はもらした。 「少年も実花も哀れ過ぎんだろーがよ」 「そうですね」 朱璃が直羽の肩にそっと手をおいた。ひたむきに生きる者を愛する彼の気持ちは誰よりも朱璃は知っている。 その時、一人の娘が立ち上がった。薙刀を肩に担いだ姿は勇壮だ。 「アヤカシの魅了、か」 冷然たる語調で呟く。その声音とは裏腹に、娘は華麗に美しかった。青の髪を無造作に束ねただけの風情なのだが、名工の手になる彫像のように凛々しい。 志藤久遠(ia0597)。志士である娘はぶっきらぼうにいった。 「ならば仕方ないことなのかもしれませんね。恋人のある身で、他の女性に目を奪われたということに思うところはあったのですが。まあそれすらも命を奪われるほどのことではない筈、ですしね」 「そうそう」 微笑みながら、七人めの開拓者が頷いた。 ごくり、と思わず直羽が唾を飲み込んだ。その開拓者は十代半ばほどの少女なのだが、その肢体の見事さはどうであろう。 乳房も腰も大きく張り出し、衣服は張り裂けんばかり。動く度に胸が魅惑的にぷるんと揺れている。 「基本的に男の人はそういうものですし」 少女――サーシャ(ia9980)の指が直羽の手の甲をギュッとつねった。無意識的に直羽が手をサーシャの胸に伸ばしかけていたのだ。 「接吻で殺す、ですか」 微笑みを満面に残しながら、サーシャは指を離した。糸のように細められた眼からは真意は掴めない。 「うふふ。やはり人間の仕業ではありませんね」 「そうだ」 あるかなしかの笑みを、ルーンワースは実花にむけた。 「もしアヤカシなら、彼が被害者になったのは‥命を落とした時じゃない。実花さんへの気持ちを消された時だ。俺やリンさんが一瞬で人を眠りに落とせる様に、その巫女も心を奪う力を持つと考えて良いと思う。‥彼には、罪はないよ」 「‥‥」 言葉もなく実花は項垂れた。頬を伝い落ちた涙がきらりと光る。 そっと涙をぬぐったサーシャの眼がその時、カッと開いた。 ● 件の寺は神楽の都の外れにあった。 廃寺であったということだが、今はそうは見えない。たぶらかされた何者かが手でも貸したのか、かなり修復されている。ただわずかばかり境内を囲む土塀に崩れた箇所があった。 すでに秋の虫の声のする境内に、黄昏の光をあびて、三つの人影が足を踏み入れた。 二人は久遠とサーシャである。そして三人めはサーシャよりもさらに年下の少女であった。 印象はどちらかといえば久遠に似ているだろうか。良くいえば凛々しい。悪くいえば気張った雰囲気がある。二人とも見目麗しいのだが、女性的な感じは微塵も漂わせてはいなかった。 その少女――オドゥノール(ib0479)はアイスブルーの瞳を煌かせ、素早く周囲に視線を巡らせた。 「あれ、か」 本堂の陰から、すっと人影が現れた。 巫女だ。ぞくりとするほどの美女。まだ少女に見えるが、妖艶とも形容すべき美しさに満ちている。これなら男が引き寄せられてもおかしくはない。 「聖と申します」 巫女が名乗った。反射的に、星の湖の意を持つ名の少女は布で包み隠した弓をまさぐった。この世にあってはならぬモノへの嫌悪感が彼女の本能を刺激したのである。 それを察知したか、八人の開拓者中一番の年長者である久遠が前に進み出た。すでに心覆により殺気の放散は抑えつけてある。 「旅の途中で宿を探しております。どこか泊めていただけませんでしょうか」 久遠は告げた。リンの手により旅人らしく身形は整えてある。見破られる恐れはなかった。 「宿?」 巫女が首を傾げた。久遠の言葉の意味がわかっているのかどうか、良くわからない。 「こちらへ」 巫女が三人を誘った。本堂の裏にむかう。 ごくりと久遠は唾を飲み込んだ。 いかに美しかろうが、巫女の正体はアヤカシであるかもしれない。獣などより恐ろしい存在だ。そのアヤカシと共にあるという事実は無視できぬ緊張感を彼女に強いた。 「どこへ」 久遠が問うた。本堂の裏だ。巫女が足をとめた。 「ここです」 巫女の眼が久遠のそれを射た。一瞬、巫女の瞳が金色の光を放ったように見えたが、すでに久遠には判断する力はない。 微笑みながら巫女がオドゥノールを見た。見返すオドゥノールの瞳に靄がかかった。 おかしい。 サーシャが異変を感じ取った時はすでに遅かった。巫女の眼から視線を逸らせることができない。サーシャの笑みが緩んだ。 本堂の裏にまわった巫女と仲間の姿をじっと眼で追い、八人めの開拓者は、うねる鎌刃の根元にしわがれた手を模した彫刻が彫られているひどく不気味な大鎌の柄を握り締めた。 鬼灯刹那(ib4289)。 冷えたその眼からは窺い知れないが、彼女の腹の底にはやや緊張感がある。これが彼女にとって初めて受けた依頼であったから。 とはいえ、戦うのが初めてというわけではない。用心棒を生業としていた彼女とって、むしろ戦いは昔馴染みのようなものであり、死合いの高揚感は好むところであった。 では緊張感はどこからくるか。それはアヤカシであった。 愛する兄との生活を守るために戦っていたのは人間ばかりであった。所詮は同族。手の内はおおよそ読める。 が、此度の相手は人外だ。どのような力をもっているか知れたものではない。だからこそ面白いのだが―― 刹那の眼がギラリと光った。 異変が起こっている。突如、巫女が衣服を脱いだのだ。 どうする? 大鎌を手に刹那は身動ぎした。合図はまだないが―― ● 「ふふふ」 巫女が笑った。にぃっと唇の端をつりあげる。零れた歯は真珠のように白い。 すっと巫女が手を振った。彼女の装束がばらりとはだける。すとんと巫女の足元に落ちた。 次いで久遠の衣服が脱がされた。豊満な肢体が青の混じった金色の光の中に浮かび上がる。 と、サーシャが自ら衣服を脱ぎ始めた。リボンを解き、シャツのボタンをはずす。ぶるんと震えるようにして乳房がはじけ出た。 そしてオドゥノール。 サーシャが完全に衣服を脱ぎ終わった時、すでにオドゥノールは裸身を風にさらしていた。真っ白な肢体がまぶしい。 「とっても気持ちいいのよ。‥‥すぐに終わるから」 巫女の唇が久遠のそれに重ねられた。濡れた舌を口腔内に差し入れる。久遠が自ら舌をからめた。 ニンマリし、巫女は右手をサーシャの胸にのばした。乳房を揉みしだく。ああ、とサーシャが溜息をもらした。 同時に巫女は左手をオドゥノールの下半身にのばしていた。あれほど毅然としていたオドゥノールが快感に身悶えしている。騎士たらんとして抑えこめていた女としての部分が目覚め始めていた。 と―― 久遠がぐっと息をつめた。彼女の口腔内を這い回っていた巫女の舌が喉の奥に入り込もうとしている。 このままでは‥‥殺される。 意識の片隅で警鐘が鳴り響いた。が、すでに久遠は魂まで蕩かされてしまっている。指一本動かすことはかなわなかった。 刹那―― 久遠の口から舌が引き抜かれた。巫女の身体が軽々と空を舞っている。彼女のいた空間を流れ星のように貫いて疾ったのは――おお、ルーンワースのホーリーアローだ。 「そこまでだよ」 ルーンワースが告げた。隣には朱璃の姿もある。 三人の開拓者の背後に降り立った巫女はじろりと後ろを見た。 二つの人影。直羽と刹那だ。 「言葉遊びも、想いも綴れないアヤカシが睦合いの真似事をするのかよ」 直羽の眼がすっと細められた。 「そーいうの、俺大嫌いなんだよね」 「あなたは恋心を奪ったんだ?」 すう、と刹那が大鎌をかまえた。巫女の唇がめくれ、獣のもののような牙が覗く。凄絶の刹那の殺気に触発されたのである。 それを見届けた刹那の大鎌に炎がまとわりついた。 炎魂縛武。 刹那はアヤカシの足を切り払うつもりであった。すぐに逃げられたのであってはつまらない。 この場合、刹那は、ふふ、と微笑んだ。 「それなら、あなたの命は私が貰うわね。拒否権はないから。あ、でもそんなこと理解する知能も無いかしら?」 声の響きの消えぬうちに、刹那は動いた。瞬く間に間合いを詰める。ふるう大鎌は黒い旋風に似て。 戛然! 刹那の大鎌は受け止められていた。巨大な剣によって。 「聖は‥私が‥まもる」 裸身のまま剣を握るサーシャの口が告げた。同時に久遠とオドゥノールも動いている。久遠は直羽にむかって馳せ、オドゥノールは朱璃めがけて矢を放っていた。 「ええい」 直羽が飛び退った。その顔面をかすめるように久遠の薙刀の刃が流れすぎる。前髪が数本もっていかれた。 「まずいぜ」 さらに飛び退り、直羽がごちた。 本来、八人の開拓者中、久遠は最強だ。その一撃を直羽は避け得た。その事実は、とりもなおさず久遠が実力をだしきっていないことを意味する。 それはつけめではあるが、さりとて久遠達は仲間である。傷つけるわけにはいかなかった。 「どうすれば――」 朱璃また唇を噛み締めた。その肩から鮮血が滴り落ちている。オドゥノールの矢の仕業だ。 恐るべし、オドゥノール。その矢に狙われた者こそ呪いあれ。 きゅっと笑うと、巫女は懇願した。 「そいつらを殺して」 無言で三人の開拓者は肯いた。練りこまれた練気を経絡を通じて全身を巡らせる。必殺の体勢はととのった。 対する開拓者達もまた練気を練り上げた。 相手は同じ開拓者である。手加減してどうににかなる相手ではなかった。 空間がびしりっと音をたてた。激突する殺気のためである。 と―― 突如、一方の殺気が消えた。戸惑った巫女が大きく眼を見開く。その眼前で久遠とサーシャ、オドゥノールが倒れていた。良く見ると寝息をたてているのがわかった。 「そないてんごはあかんですえ?」 銀鈴のような声が響いた。 はじかれたように眼をあげた巫女は見た。立てた人差し指を小さく振っている娘の姿を。 「ようおねむりしておくれやす」 娘――リンはいった。 その瞬間、はじめて巫女の顔に恐怖の色が滲んだ。己と同じ業をもつ存在を畏怖したのであった。 ばさり、と。 巫女の背から鳥のものに似た翼が開いた。一気に飛翔する。 いや―― 巫女の足の下に、刹那の姿があった。刹那が跳ぶ。 巫女と刹那。上と下。視線がからみあった。 「逃げられると思ってるの? 少し甘いんじゃないかな」 刹那の大鎌が巫女の両足を切り払った。空にはねとんだそれは、まだ宙にあるうちに霧散している。 「ぐぎゃあ」 獣のような絶叫をあげ、巫女はさらに羽ばたきした。まだ羽根は残っている。逃げられるはずだ。 が―― 高く舞い上がることはできなかった。何かが太股を掴んでいる。何か―― ニヤリ、と直羽が笑った。 「逃がしゃしねえよ。朱璃姐様」 「任せて」 朱璃が右腕をのばした。親指をたて、人差し指をのばす。 狙うは空のアヤカシ。すでに精霊力は満ちている。 「いっけえ!」 朱璃の指先から眼も眩むような白光が噴出した。 ● 翌日のことだ。 開拓者ギルドの前に一人の少女が立っていた。 ややあって一人の若者が少女に近寄っていった。すっと顔を寄せ、耳元で何か囁く。 はじかれたように少女が手で顔を覆った。肩を震わせる。 少女の口が小さく動いた。何といっているのか聞き取れない。 ただ―― 少し離れた縁台に腰掛けた若者だけは二人のやり取りを耳にしていた。 若者はいった。仇はとった、と。 そして少女は泣きながらこたえた。ありがとう、と。 ふっ、と微笑し、次に若者は大きな欠伸をした。いつもどおりの眠そうな顔に戻っている。 さあて、昼寝でもするか。 ルーンワースはゆっくりと眼を閉じた。 |