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■オープニング本文 ※このシナリオはエイプリルフール・シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。 いつとも定かでない時、 どことも知れぬ世界。 大海賊の財宝が隠された無人島。 眉唾と笑うなかれ。 本物の宝の地図が、君の眼前に在るのだ。 「120%、ガセでしょう」 「0.1%でも可能性があるなら、私には十分だ」 「デマ上等! しょっぱい宝にガッカリするより、むしろ、浪漫だけがいい」 「新しい船が買えるかな」 「二流海賊の遺した金銀に興味は無いな。古代文明の秘宝とか、異星人の遺産は無いのかい?」 「来月は大海賊の財宝特集ということで」 様々な経緯で、宝島の存在を知ることとなった人々が、その島に集結する。 海賊、冒険者、探検家、商人、軍人、ジャーナリスト、巻き込まれた一般人、異世界人、現代人、宇宙人……エトセトラ。 一攫千金を狙う者あり、冒険を求める者あり、未知の探求者や秩序の守護者、或いは偶然の遭難者から、果てはただの暇つぶしまで……立場も動機も多種多様。 いつとも知れず、 どことも明らかでない世界。 ここには冒険と浪漫だけが在る。 |
■参加者一覧 / 礼野 真夢紀(ia1144) / 御樹青嵐(ia1669) / ペケ(ia5365) / からす(ia6525) / 无(ib1198) / エルレーン(ib7455) / ラグナ・グラウシード(ib8459) |
■リプレイ本文 3、2、1…0 「例の針無金やけどな」 時計を覗いていた橘は、久我山のしかめ面を凝視する。 「変更は無い。刻限が過ぎれば、アストラルへのアクセスは不可能だ」 定型文を繰り返す橘に、久我山は低い唸り声をあげた。橘はまるで人形のような男だ。感情に左右されない、それ故に好んで使う者が居る。 「橘、オセアニアとは状況が違う。結果論で言ってるのではない、神秘学が有効だという事は君も知っての通りだ」 感情的な久我山を、橘は理解しようとは考えない。答える代わりに、彼は車を発進させた。後部シートに頭をぶつけた久我山は妙な呟きを発し、それきり動かない。橘は微かに眉を吊り上げた。 目を開けば、深海を思わせる深い藍色。 頭上に海があり、足元に広がる星空。 別天地の光景に眩暈を覚え、瞳を再び閉じると強い睡魔に襲われた。 「今が、旅立ちの時」 「うげぇぇぇぇぇぇああぇぇ」 胃の腑まで吐き出しかねない勢いで、汚物を海に噴射する无。 「情けなし。密航者のくせに船酔いとはね、きみは大した愚か者だよ」 激しく揺れる船内、甲板まで汚す无に、少女は手厳しい。 「自信はありましたよ。人間の乗り物なら、ですが」 真っ青な顔色で減らず口を叩く无に、からすは微笑を向ける。 「まあまあ」 二人に近づいて、船の所有者である御樹青嵐は大仰に溜息をついた。 「犯罪者風情が、酷い言い様ですこと。このセイント青嵐ウイナー号は世界に一隻だけの、最新鋭の軍艦、ですのよ」 青嵐は一見して高貴な御令嬢、風雨が荒れ狂った甲板上で背筋を伸ばして直立し、口元を扇子で隠して忍び笑いを洩らす、タフガイである。 「セイント、青嵐ウインナー号…?」 「オホホホホ――――いっぺん死んで見ます?」 船酔いの原因は船でなく、天候にある。 最新鋭は伊達ではなく、軍船ながら外洋航海においても豪華客船に匹敵する快適さを保つはずだった。しかし現在、ウイナー号は巨大嵐に呑み込まれ、無限連鎖の高波が軍艦を木の葉の如く翻弄している。数十mの落差を一瞬で乱高下する自然のバイオレンス、人の命など虫以下だ。 「良いですわ、良いですわよぉ。前人未到の嵐の障壁、これこそ、この先に私を待つ宝島が存在する証拠ですわ!」 踏み出せば人さえ飛べる暴風を物ともせず、一心に虚空を見据える青嵐。顔色は无と同じく青ざめていたが、その瞳は眩しく輝いた。 「一人旅のはずだったのだが…私の予定が狂うなど、何年ぶりのことだろうね」 涼しい顔を見せる、からす。正体不明の旅人は道に迷った所を青嵐に拾われた。嵐のどさくさで船倉から発見された无は、考古学者を名乗っていた。 「お穣様。僭越ながら、やはりあのような如何わしき者共の同行を許すべきではございません。この場で、船外に放り出す御許可を」 「良いではありませんか。折角です、私の心躍る冒険に、華を添えて頂きましょう。物語には捨石となる脇役も必要よ」 「…御意」 忠義の僕たる黒服黒眼鏡は主人の決定に、一抹の不安を感じつつ、引き下がる。 不意に、天まで引き裂く暴風雨が途切れた。凪いだ海面に、小さな島影が映しだされる。 「あれが宝島?」 青嵐は軍艦を島の東岸に寄せた。艦の被害状況を確認し、即座に小舟を繰り出す。探索隊には青嵐自身が参加し、からすと无も同行させた。正体のわからぬ二人を船に残すよりも側に置こうと考えたのだ。 三名は黒服を御供に島へ上陸を果たした。 「くくっ…宝を海賊どもの手に渡してなるものか!」 ラグナ・グラウシードの豪剣は一振りごとに空を裂き、大地を抉った。 「だから、私は海賊じゃないですよー」 騎士の凄まじい連撃を、紙一重で避ける娘。グレートソードを小刀のように振り回すラグナも非凡なら、一撃必殺の斬撃をかわし続ける女も只者ではない。 「…えへへ。ラグナぁ、苦戦してる、ね。助太刀してあげても、いーよ…」 兄弟子の戦いを見物するエルレーン、刀を抜いて踏み出しかけた彼女に、ラグナは攻撃を止めて大剣を突き付ける。 「この大馬鹿者がぁ!!」 「は…はぅはぅ」 「鼠賊相手に二人がかりなど騎士の名折れだ! 貴様は、それでも誇り高き女王陛下の騎士か!」 戦闘を中断した男をまじまじと見つめた少女は、その場で膝をついて頭を下げる。 「御免なさい! 何だか分からないですけど、逆らわないから許して下さい!」 「ふん。見たかエルレーン、陛下の御威光に悪は己から膝を折るのだ」 得意満面、破顔大笑のラグナ。 「わー。ラグナすごいんだねぇ」 ぱちぱち、拍手するエルレーン。 二人は共に大国の騎士。財宝奪還の任を受け、この宝島にやってきた。島の西岸から上陸した矢先、同じく財宝を探す少女、ペケと遭遇し、血の気の多いラグナが即座に抜刀したのだった。 「ペケは、有名なトレジャーハンター屋さんなのです。財宝探しなら、お手の物なの。私に騎士様のお手伝いさせて欲しいのです」 命は取られないと安堵し、改めて自己紹介する少女。 「ほほう。殊勝な心がけ、気に入った!」 殺しかけた相手に手を差し出す騎士。 「うう…私の意見も、聞いて欲しい…」 「騎士は強さだけでなく、寛容さも合わせ持たねばならんのだ」 不貞腐れるエルレーンを諭すラグナ。平身低頭するペケを見ても、女騎士はトレジャーハンターを信用する気にはなれなかった。 「信じてください。私の目的は宝を探しあてる事なのです。財宝には興味ありません。だから、お二人の手柄にして貰えたら、嬉しいのです」 「本当かなぁ」 ペケが嘘を言ってるようには見えない。だがエルレーンには、財宝を欲しないトレジャーハンターが居るなんて信じられなかった。 「それぐらいにしてやれ。貴様も感じているだろう、この島は何か変だ。我らには有能な従者が必要だ」 兄弟子の真剣な頼みには、弱い。エルレーンは渋々、ペケの同行を認めた。 「か、勘違いしないでよ。妙な真似をしたら、許さないんだから」 「有難うなの!」 ペケはエルレーンに抱きついた。三人の奇妙な共闘が始まる。 「お宝という単語にはいつも心踊らされます。私の望みかなえるものであれば、なおの事ですわ」 銃火飛び交う砂浜、優雅な仕草で紅茶を飲む青嵐。 一行は上陸して間もなく、謎の原住民の襲撃を受けていた。武装は原始的な槍や弓、制圧は黒服に任せて三人はお茶会を愉しんでいる。 「ほう。純粋に学術的な好奇心から尋ねるのですが、すでに財も名誉も美貌もお持ちの御樹さんの望みとは、いったい何なのですか?」 无は黒服が眉を顰めるのも構わず、紅茶カップにブランデーをドバドバ注いだ。 「ホホホ、レディの胸の内を知りたいなんて、野暮ですわ。でも、これだけは言えますわね。かの大海賊も良い趣味をしていたと」 その時、剣林弾雨を潜り抜けた勇者が、お茶会に乱入した。腰を浮かしたからすを、青嵐は片手で制した。 「女主人に恥をかかせるものではないわよ――はぁっ!!」 満身創痍ながら一矢報いるべしと中央に座す貴婦人に横槍を突き入れる勇者。気勢をあげた青嵐の腕には、なんと巨大な河豚が握られていた。 「下郎、推参なり!」 棍棒の如き巨大河豚を叩き付けられ、勇者轟沈。 「まあ、ただの人間ではないと思っていたがね。所で学者先生、きみは何を望んでこんな人外魔境に足を突っ込んだんだい?」 何事も無かったように、无に話を向けるからす。 「はぁ。財宝の中に世界の全てを記した書があると聞きまして」 「世界の全て? ふーん、まるでアカシックレコードだね。でも神智学ではアカシャは非物理では無かったかな」 世界の全てが記された書、存在自体が矛盾している。世界の全てを記せば、単純に考えて、それは世界全てよりも大きい。物理的な存在では有り得ない。 「ええ、眉唾ですが学者としては興味があります」 「きみは思想家だったのか」 「全知は科学の究極の目標ですよ。偶然に色を塗れば運命と言いますが、偶然を殺す意味では科学も思想も目的は同じでしょう」 アカシックレコードは偶然を殺す。と同時に、全てが説明可能なのだから運命も無い。偶然以外で説明出来ないことを運命と言うのだから。 「ふうん。面白いね、きみは、どんな宝を見つけるのやら」 「あなたに面白がられても。弁えて居ますよ。新しい論文を書けるくらいのものを拾えて生きて戻れたら、嬉しいのですが」 无とからすの会話を、青嵐は微笑を浮かべて聞き流した。 貴族には真理の探究など二の次。重要なのは、それが何の役に立つのか、だ。 五つ首の竜が、炎と冷気と雷と酸と毒の吐息を打ち出した。 「どんだけー」 「くっ、レジストしきれん!」 仲間を庇って、直撃を受けたラグナは全身がグチャグチャ。 「何なんだ、この島は。魔物の巣窟かっ!?」 人狼、オーガ、翼人、火を吹く鳥…島の奥地に入るほど、名状し難き怪異が三人を襲いかかった。 「だ、だ、誰か助けてー!!」 「女王陛下の御名に於いて! 魑魅魍魎を野放しに出来るか!」 大剣に寄りかかり、立っているのがやっとのラグナが撤退を拒絶する。 「でも、あの魔物、自然に生まれたモノとは思えないのです」 ペケは吸血鬼に咬まれた首筋に包帯を巻く。熱が出ていたが、今倒れるわけには行かない。 「ラ、ラグナぁ、死にそうだよぉ。…もう無理、国に帰ろうよぉ」 腐蝕したラグナの肌に気休めの薬を塗りつつ、震えるエルレーンの瞳から大粒の涙が流れた。 「…いや。気付かぬか、先程から魔物の気配が消えている」 魔物に追われ、必死で岩場に逃げ込んだ三人。おそらく四半刻は過ぎているが、何も襲ってこない。 「まさか」 「魔物払いの結界? もしかして、ここが」 退路は断たれた。躊躇する時間もなく、体力のある内に決断するしか無かった。 「任せるのです」 気力を振り絞り、立ち上がるペケ。 残念なペケ、奇跡のドジっ娘などと言われているが、ここで役に立たなくては明日から本職を名乗れない。自らの手で、明日を掴むのだ。 「…あったのです」 丹念に岩場を調べたペケは、隠された仕掛けを発見する。震えながらスイッチとなる石片を外した。岩の一つが陥没し、未知の空間が現れた。 「岩盤をくり抜いているのか? こ、これは」 穴から地下に降りたラグナ。ランタンの明かりに照らされて、およそ10m四方の正方形の空間だと判る。隠し部屋は眩いばかりの黄金で埋め尽くされていた。 「まだ、こっちにも部屋がある。こちらは宝石か」 まるで一つの岩山を掘り抜き、巨大な宝物庫に仕立てたようだ。金銀が山を成し、玉石の森が広がる。国が買える、いや世界の富の何割かに相当するほどの財宝か。 「ふーむ。これは急ぎ本国に帰還し、軍団を編成して戻ってくる必要があるか」 煌びやかな宝剣を手に取り、島からの脱出を必死に考えるラグナ。 「大変だよラグナ! ペケの姿が、どこにも見えないんだ」 血相を変えたエルレーンに、頷くラグナ。 「おそらく、宝物を物色しているのだろう。下賤の者では仕方が無い。だが、あやつも功労者よ。多少の褒賞は許してやらねばな」 エルレーンは惚けたようにラグナを見つめ、唐突にその表情がとけた。 「うふ、そっかぁ宝探しは終わったんだよね。すてきだねラグナ…こぉんなに、たくさんの宝物」 陶然とするエルレーンに、騎士は舌打ちする。 「我らまで惚けて如何する? 急ぎ、本国に持ち帰る算段を立てねばならぬのだ、この女王陛下の財宝をどうやって持ち帰るか…」 騎士は思案に夢中で、彼女の目を見ていなかった。 「…ラグナ、何言ってるの? …私、ほしいなぁ! 私が、ほしいなぁ! きらきらしたものって、だいすきなんだ!」 「き、貴様?!」 薄く笑んだエルレーンは鞘のついたままの刀を振り上げる。ラグナに大剣を掲げる力は無い。重たい宝剣は無用の長物だ。 そして振り下ろす、したたかに。 滅多打ちにされ、騎士は動かなくなった。女騎士はどこにも居ない。欲望に囚われた少女は、幸福そうな貌で嗤っていた。 頭上で起こった惨劇を知らず、ペケは秘密の地下通路を這い進んでいた。 「ペケケケ、財宝すら真のお宝から目をそらすためのカモフラージュなのです」 黄金には何の興味もない。騎士に語った言葉に嘘は無い。 彼女の目的、それは。 「私は手に入れてみせるですよ、超古代文明クワセントォの究極の遺産!!」 遺跡の深奥に至る玄室。番人のように眠る大海賊の骸を、丁重にどかして、ペケは終わりの扉を開いた。 「良いかね、本当の財宝は仲間と協力してこの地を踏破したという友情さ。真理も理想も見果てぬ夢ならば、掛け替えの無い隣人愛に勝る宝は無いのだよ」 「…ご高説はもっともですが、私達の命が風前の灯火ですからねぇ。あっちの海賊の方々を説得して見てはどうです?」 超然としたからすに、銃火を避けて頭を低くした无は精一杯の文句を言った。 原住民を撃退してジャングルの奥地へ進んだ一行だったが、今度は大海賊の財宝を狙う海賊団同士の抗争にぶつかった。 「やっておしまい」 青嵐は堂々と下僕達に号令を下す。だが、今度は相手が悪かった。嵐の壁を越えた猛者が揃い踏み、黒服集団は早々に蹴散らされ、現在は青嵐自身がハマチやカレイを振り回して大立ち回り。 「人情紙の如しとは言え、酷過ぎないかい。折角、久しぶりに友人に会うのだからとめかし込んで来たっていうのにね、台無しだよ」 穴だらけの着物を、からすは寂しそうに見下ろした。 「この化け物、とっとと滅びやがれ!!」 いくら撃ち込んでも死なない彼女を手強いと見た海賊たちは、一斉に襲い掛かる。 「…生憎だったね。私は終われないのさ。せめてもの、餞別だ。花をあげよう」 からすが何をした訳でも無いが、彼女を斬ろうとした海賊の口から蒲公英が咲いた。百合が、薔薇が、桜が咲き乱れて、海賊団は花畑に化けた。 「あら。素敵な術をお持ちですのね」 青嵐は肩に担いでいたカツオを投げ捨てる。 「きみは、驚かないのだね」 「人では無いと分かっていましたから。まさか、これほどとは予想外ですが」 青嵐は服の埃を払い、生き延びた黒服を集めた。敵が居なくなり、跳び起きた无は石碑にかぶりつき、見た事もない古代文字に頭を捻る。 「…何だか、おかしな感じだね」 人外は周囲を見回し、表情を曇らせる。 もはや敵無しの一行は、石碑の指し示す先、遺跡内部で大海賊の財宝を発見する。 国が買えるほどの金銀財宝、しかし三人は全く興味を示さない。 「ここが宝物庫で、あれは武器庫かな。だとすると書庫はこの辺り…。あの古代文字、ここは期待以上ですよ」 「秘術は、私の求める秘術は何処?」 「…ああ、やっぱり」 更なる発見を求める青嵐と无とは対照的に、からすは完全に興味を失う。 「ここは、知らない。…間違えた」 途方にくれた人外の闇は遺跡の最奥で座り込む。 「あ?」 誰の挙動が引き金になったのかは分からない。突然に、古代文明の遺跡を守る最後の仕掛けが発動する。 天地を一条の光が貫いた。頭上から降り注いだ灼熱の光柱は、遺跡深部に居た三人を瞬く間に包み込む。 刹那、くじらが出現した。 光線の威力と、体積を遥かに超える質量が室内に出現した事で遺跡は崩壊。 「はぁはぁ」 半身を焼かれながら、瓦礫の中から体を起こす青嵐。 「まさに化け物だね」 感心する人外。ただ、心なしか彼女から先程までの威圧感を感じない。 「恐るべきは秘宝の威力だね、余波だけで私の存在が薄れた」 問いたげな青嵐に、からすは爆心地を指差した。 「…生きてる?」 素っ裸の无は、不思議そうに己の体を見つめている。青嵐は歯を食い縛り、彼の傍まで重い体を引きずった。 「あなた、体に変化は?」 「え?」 返事を待たず、无の何を掴む青嵐。 「くっ」 「残念だったね。これは、彼の肉体を別のモノに作り替える術だけど、きみの望むものとは違うよ。ただ、不老不死になるだけさ」 同時刻、遠く離れた別の宝島。 「何じゃこりゃー!!」 突然、周囲が閃光に包まれたかと思うと、ペケは己の肉体の変化に絶叫した。 彼女の豊満むっちりボディは、ボリュームはそのままに太くしなやかなキンニクへと変貌し、声は低く、背は高く…目を開けた彼は完全な男になっていた。 様々な欲望と希望に満ちた宝島。 されど、望んだ通りの財宝が手に入るとは限らない。 |