【混夢】神々の呼び声
マスター名:まれのぞみ
シナリオ形態: ショート
EX :相棒
難易度: 普通
参加人数: 5人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2012/08/31 04:54



■オープニング本文

※このシナリオは【混夢】IFシナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。

マスター  :というわけで、今回も舵天照TRPGです。
プレイヤーA:アヤカシ退治ものですか? それとも日常、イベント系?
マスター:神と戦って貰います!
プレイヤーB:神? 舵天照の世界で神というとジルベリアの忘れられた神とか、アル=カマルの精霊のようなものと?
プレイヤーC:いや、もふらさまと戦うのかもしれない!
プレイヤーD:あかん、もふらさま愛護協会に狙われる!?
プレイヤーB:設定との齟齬は大丈夫なのかい?
マスター  :あ、そこは大丈夫、異界の神さまと戦って貰うだけですから!
プレイヤーC:は・い・?
プレイヤーD:マスターもう一回、言ってみて?
マスター  :アヤカシがなにやらしでかそうとしているから、それを阻止しにとある遺跡に行ったところ、銀の門が開いてしまったので、そこから出てくる異界の生物やら神をどうにかしながら門を封印するか、あるいは、見なかったことにして逃げようぜ! というシナリオとなります。
プレイヤーA:なんですか、その展開?
マスター  :電波さまがおっしゃった! きょうは混沌の夢を! そうクトゥ――
プレイヤーA:それ以上はいけない!?
マスター  :ぎゃぁぁぁぁぁああああ!?
プレイヤーC:Aくん、みごとなアームロックをかけたぁぁぁぁ!?
プレイヤーD:ボクはキミがなにを言っているのか、わけがわからないよ!?
マスター  :しらっとした顔で言うな宇宙人! それとは別に、異世界人、お前は俺の腕を折る気か!?
プレイヤーA:俺はお前の腕を折りはしない、そのねじ曲がった根性を折るんだ!?
マスター  :なんか浄化されそうなんですが……さて冗談は抜きにして、最初の質問に答えるとコズミックホラーもののネタシナリオとなります。すべては夢落ちってことにするから全力で生死プレイをしてくれぃ!?


■参加者一覧
シルフィール(ib1886
20歳・女・サ
シーリー・コート(ib5626
18歳・女・砲
リィズ(ib7341
12歳・女・魔
アナ・ダールストレーム(ib8823
35歳・女・志
雪邑 レイ(ib9856
18歳・男・陰


■リプレイ本文

 惨劇。
 もし、その場にあった現象を言葉にするのならば、その二文字こそ相応しかったであろう。いたはずのアヤカシの姿はもはやなく、開拓者ではないナニモノかに瘴気の残滓のゆたう暗闇の中、いったい君たちは何を見てしまうのだろうか?


マスター  :さて、キャラクターの自己紹介をお願いします。
シルフィール:シルフィール(ib1886)ね。キャラは持ち込んできたわよ!
マスター  :あれ、ふだんそんな口調だっけ? まるでキャラみたいだけど。
シルフィール:えぇ既にキャラに乗っ取られてるわ!
マスター  :……すまん。さて次の方。
シーリー  :シーリー・コート(ib5626)であります。リプレイはよく読みますがTRPGを実際にやるのは初めてであります。えぇ初めなので出来るだけ素が出ないようキャラロールは徹底するであります。それにしても――……この口調疲れるであります!?
全員    :(爆笑)
シーリー  :くっ、キャラ付で別ゲームの付録チャートを振るんじゃなかったであります。まさか「〜であります」口調なんて出るとは。
マスター  :え、なにどんなチャート? 〜でありんす。〜でやんす。〜でざんす。〜だぜ。……――。本当に女の子用の語尾チャートか?
リィズ   :リィズ(ib7341)。クトゥ……げふんげふん、コズミックホラーTRPGのような気がするけど。いや、キャラは舵天照セッションで使った前回のキャラの使いまわしだけどさ。
アナ    :アナ・ダールストレーム(ib8823)。アル=カマルのとある修羅部族の出身です。普段はクール。戦闘になると熱くなる。普段がクールなのは年長者としての自覚がある為だが、元来は熱血で若いころはよく暴れまわっていた。戦闘時にその性格がでてくる。戦闘スタイルは突撃型ですね。
雪邑    :雪邑 レイ(ib9856)。優しい性格だが、元より人と接することが苦手なため無意識に人を遠ざけている節がある。クールに見られがちだが単にぼーっとしているだけのことが多い。平気で歯の浮くような台詞を言うって感じ。
マスター  :了解。では、君たちが、その場のアヤカシが滅ぼされた状況であること気がついたというところから開始だ!
シルフィール:さてシナリオ導入での依頼はアヤカシ退治だったわね。既に死んでるわね、依頼終了ね。さぁ帰るわよ!
アナ    :これまで時間、わずか3秒!?
全員    :(爆笑しながら)まてええええぇぇぇぃぃぃぃぃ!?
シルフィール:ふっ。……冗談よ。
マスター  :いや、目が本気だったぞ!?
シルフィール:っていうか、異界の神様って旧支配者とか外なる神とか出す気かしら、人間じゃ絶対勝てないじゃない、マスターそこんとこどうなのよ。
マスター  :いや、奉仕種族程度ならば十分に勝てますよ? 志体持ちをなめないでいただきたい! あと異界の神様がって言っても、どうせこの人数でイベントレベルでの大アヤカシを出したら全滅するのは代わりませんよ。
雪邑    :全滅が前提ですか
リィズ   :本音は?
リィズ   :既にアヤカシが瘴気になっているなら、それをやった相手がいるはずだよね。その相手を探さないと依頼終了とは言い辛いかな。暗いならマシャエライトで光源は確保するよ。
マスター  :リィズが杖をかかげるとあたりは、ぱっと明るくなる。しかし、その途端、君たちは違和感も覚えた。本棚が並んでいる、こちからあちらへ、あちからこちらへ、まるで永遠につづく壁のように君たちの左右に並んだ本棚は暗闇から暗闇へとつづいていた。そして、君たちは心の中に思うのだった――ここは、ここまで広くはなかったはずだ。
アナ    :「ここって、ここまで広かったかしら?」
シルフィール:「そんなはずないでしょ! ……って、来た扉が消えちゃった!?」
シーリー  :「それは、困ったであります」と言いながら、拳銃をかまえながら周囲を警戒します。
マスター  :ノリがいいな、おい。まあ、いいや。
雪邑    :じゃあ、悪ノリについでに、ちょっと演出いいかな?
マスター  :どうぞ
雪邑    :そんな風にみんながやっているところへ、謎の男がひょっこりと顔を出す。
シーリー  :「誰でありますか!?」その不審者に拳銃を突きつけるであります。
雪邑    :「お前こそ?」と雪邑は言う。そして、どこか遠くを見るような眼差しになると、ぽつりとつぶやく「どうやらここは瘴気が漂っているようだが……ここはいったい……」
シーリー  :「質問に答えて欲しいのであります。わたしたちは――」と、これまでのいきさつを説明するであります。
雪邑    :「俺もアヤカシを追っていたんだ――」と、同じような状況だってことを説明する。
アナ    :同じ依頼? それとも別の依頼?
マスター  :そんな風に、互いに用心しながら、しかし、この異常事態から抜け出すには、互いに協力するしかないわけですよ。
リィズ   :まず本棚の本を調べるけど字読める?
マスター  :読めますよ
雪邑    :雪邑も書物が好きなため、警戒しながらも手に取り読んでいく。「ここは何やら書物が多いな……興味深そうなものが多いが……」と、手にとっていきます。
マスター  :じゃあ知力と直感でチェック。
リィズ&雪邑:成功!
マスター  :目にした文字がつぎつぎに頭に入ってくる。そう、文字が頭に入ってくるのだ。蛇のように、その鎖のようにつながった筆記体の文字が、君たちの頭の中を動き回り、やがて精神をもとぐろを巻くようにして、虜にしようとする。
リィズ&雪邑:えっ!?
シーリー  :傍目にもわかるおかしさでございますか?
マスター  :どこか遠く見たようなまなざしになって虚空を見上げながら、ぶつぶつと――
リィズ   :きゃあー!?
アナ    :有無を言わせず、ふたりを叩く!?
シーリー  :拳銃のにぎりで気絶させようとします、
マスター  :シンプルかつ的確な行動ですね。でも、(コロコロ)――
シルフィール:悪い予感しかしなわいね。
マスター  :気がつくと二人の口からは自分たちもしらなかった呪文を、天儀にはありえない言葉で唱えている!? 目に色はなく、まるで動力源を失ったオートマタが、それでも命令された何事をなしげようとするように!?
シルフィール:あたりを見る!?
マスター  :するとあたりの壁が、天井が、床の文様が、ぼんやりとした輝きだす。
アナ    :月明かり?
マスター  :……ああ、そうだね。アナならば、それが砂漠で真夜中に見上げた空を思い出す。しかし、それは新月の夜だ。

 窓の外に、天井に、足下に、そこに広がる世界。
 真の闇の海と、まばゆいばかりの虹色の海。光と闇がまじりあい、果てることなく四方に広がっている。
 その圧倒的であり、かつ暴力的ですらある光の渦。それは天儀の人間は誰も知らない、だがそれは確実にどこかにある世界――星々が生まれ、育ち、果て、そして消えていく大銀河、あるいは超銀河団とグレートウォールが、そこにはあった。


マスター  :さて、一時的に気を失っていた二人は目を覚ましていいよ。さっきのことはまるで覚えていないし、能力的にも問題はないが、この状況が異常であることはわかってしまう――さて、常識度チェックしてみて!
シルフィール:……あ、ファンブルしたわ!? この場合は『いあいあ』とでも唱え出せば出せばいいかしら?
マスター  :まあ、その神は来ませんが、その呪文に応じるように、てけりり、てけりり、てけりり――そんな奇妙な鳴き声があたりに響きます。
リィズ   :この瞬間、プレイヤーはなにがアヤカシを倒したのか理解しました
雪邑    :黄金の蜂蜜酒はどこじゃあぁぁぁぁ と別のゲームだったら叫ぶところですね。
アナ    :勝てるかしら?
マスター  :言ってしまいましょうか? データ的には勝てます。っていうか、たぶん天儀の常識だとあれはアヤカシの類だとしか認識しないと思いますよ?
シーリー  :マスターの罠であります!?

 それは不気味な化け物であった。
 顔はどこかしらモグラに似ているところがあるのかもしれないが、羽らしきものがある以上モグラではないし、そもそも羽がある以外は鳥にも似ておらず、その顔は死人のように生気がないが、だからといって死体でもない。まさに冒涜的で名伏しがたき生き物である。だが、日頃からアヤカシという姿すらない敵と戦い続けている開拓者には、それを奇妙だとはつゆとも思うことなく打ち倒した。それが、この世界の常識というものであった。
 ただ、一点、おかしなことがあったことを除いては――。

マスター  :なんと、その化け物の死体は倒しても瘴気にならないんです!?
全員    :……ああ、そういうことか!? アヤカシみたいだけど、倒しても瘴気にならない謎の生物の存在に気がついてしまい……って、きったねー!!(笑)
シルフィール:(ダイス転がし)‥‥GM、その持ってるシナリオの厚さからまだ中盤よね? もう正気0になったわ、今日も超ダイス運悪いわ。
アナ    :早いわね?
シルフィール:(ダイスを手にとり目の前まで持ってきて語りかける)キミ達は何時もそうだ、訳が分からないよ!?
リィズ   :ダイスの神は生贄を欲するのよ。
シルフィール:貧乏神も不幸の女神も、邪神も神の一柱よ!?

 その途端、なにか思いついのか紙に走り書きしてマスターに手渡す。その後、一読しうつぶせになるマスター。

マスター:(あかん、シナリオ展開が早くも大筋を外れている気がする。しかし、修正不能なレベルでシナリオが崩壊したのも確か……ならば、アドリブの神様かも〜ん!?)わかりました。どうぞ、その線でお進めください。
シルフィール:了解よ
アナ    :何度目かわからないけど、本当に悪い予感しないのですが……
マスター  :君のその直感は正しいと思うよ、うん。
雪邑    :認めんな!?
シルフィール:なんにしろ、マスター、OKね? じゃあどことなくシルフィールの雰囲気が変わるわ。そして、窓に手をやりながら、すごく艶めかしい様子で唇をなめるわ。
リィズ   :あなたは誰? じゃないか、さっきのダイスの目で下がっちゃったから、この値だとわたしも「あなた様は――!?」になるわね。
アナ    :なんで様づけになるのよ!?
マスター  :その質問にはリィズは応えず、近くの戸棚から本を取り出す。その表紙は人の皮。
マスター  :感知で判定してね、あ、その目ならば成功。じゃあ、とてつもない邪気。吐き気をもよおすほどの邪悪さをシルフィールから感じる。そして人として越えていけない一線をリィズが越えたことにも気がつく。
アナ    :!?
雪邑    :残った二人を守るように立って、呟きます。「ついに目を覚ましてしまったか! ……アヤカシよりも邪悪な深淵より生まれし異世界の神――いや、その御使い!

シルフィール:「わたしのことを知る者が、この世界にいるとは意外だったわ」
マスター  :あれ、そんな設定だったの?
雪邑    :いま設定が生えました! 「さっき本を読んでいた時に知ったよ。天儀とは異なる常識に生きる者よ!」
シルフィール:「なるほど、この女のように、こちらの常識も身につけつつありますね。だが、一点間違っています。ほら、あの光が見えるか?」――と指した先には天儀への扉が開いています。「そして、この深淵の宇宙に、あの方がいらっしゃる。ああ、あの笛の音が響きわたる!?」
全員    :なんだ、あの目は、ああ、窓に! 窓に!(指示もなしに判定をはじめて、一喜一憂)
マスター  :本当に、ノリがいいな、おまえら
雪邑    :「アナ、シーリー、あの扉に向かって逃げろ!?」
アナ    :わかりました!
シーリー  :マスター、質問であります
マスター  :どうしました?
シーリー  :拳銃の弾で窓を壊したら、どうなるでありますか?
マスター  :おおぅ! (データを見直す)破壊可能ですね。
シーリー  :了解、撃つであります!?
シルフィール:容赦ないわね、感動的でもある。でも、無意味よ! その銃弾を演出ではじきます。
シーリー  :能力がチート化しているで、あります!?
雪邑    :なに、いい目くらましだ!? その隙をついて俺が突っ込む。
リィズ   :邪魔はさせません。杖で止めようとする。
アナ    :こっちこそ、邪魔はさせないわ! 私が雪邑さんのフォローに入る。
雪邑    :「ダメだ! お前たちは逃げろ!?」と叫びます。たぶん、この後でなぜかと言われると思うけど、口では説明せずに淋しく笑うだけにします。実を言うと、すでにこいつも、あっち側の人間になりつつあるので天儀には戻れないのです。
アナ    :じゃあ、そういう方向でプレイしますね。

 アナは逃げた。
 雪邑が作った機会を逃しては、もはや故郷に戻ることはできない。
 激しい剣戟や、なにごとかの破裂する音がしてくる。
 振り返ってはいけない。
 自分に言い聞かせる。
 一方、シーリーは残弾を確認した。
 銃弾は、あと一発。
「当たるであります!?」
 あの二人は、いま遠くで雪邑と取り込み中だ。
 さきほどのような邪魔はない。
 発砲。
 その瞬間、雪邑がなにごとかやられたように本棚へ向かって吹き飛ばされた。しかし、二人にはもはや戻る機会も、助けるすべもない。
 運命の銃弾が破裂し、ガラスを突き破った。
 突然、堤が決壊したように空気が漆黒と光源の入り交じった外へ出て行く。
 異界の理に囚われた者たちが、まるでそこが戻る世界であるかのように、外へ吐き出されていくと、あっという間に見えなくなった。
 そして、同時に天儀の常識を信じた女たちは扉に手をかけた。
 その時、アナもまた引力の罠にひっかかった。

シーリー  :アナ様の手を取って、ひっぱるであります!?

 体力判定成功!? シーリーはかろうじてアナをこちらの世界へ引き留めることに成功した。そして、扉を閉める。アナの目元が濡れている。「もうなくしたと思っていたのに――」

雪邑    :じゃあ、最後は俺のシーン。すでにケガの痛みすらなくなった俺は、横たわり上を見上げている。引力の影響で壊れつつあるガラスの図書館の中は、ただ静かだ。もはや死にかけた俺の口のはしには、言葉にならない音――だが、本人はこうつぶやいているつもりでいる。「本にここが俺の死に場所か……? ふっ……本好きの俺にはいい場所かもな……」

 どこかで狂った笛の音がして、誰も聞いたことのない無意味な音楽を奏で始めた。
 空に舞い上がった本の切れ端やページが、まるで白い羽のように、その男のあたりへ降り積もると時は凍てつき、そこの時間は永遠の時の中に閉じ込められた。