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■オープニング本文 ※このシナリオはエイプリルフール・シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。 マスター:――というわけですが、今回も舵天照のシナリオを開始します。 さて、舞台はあいかわらずジルベリア。いつもどうり、君たちは開拓者ギルドで仕事を探しているなり、たまたま同席していた開拓者仲間とおしゃべりの花を咲かしていたりするわけでございます。 すでに季節は春。 ギルドの職員も、すっかりやる気をなくしたのか、うとうととしているようなのどかな日の午後、そこへ、なにやら難しい顔をした男がやってきます。 いかつい体の男は自分は機械ギルドからの使いとして自己紹介をして、ギルドの職員となにやら打ち合わせをします。 やがて新しい依頼が張り出されました。 「新鉱山発見!? 大抵、このような依頼が張り出されると鉱山に巣くっているアヤカシを退治して欲しいとか、鉱山の地図を作って欲しいという話がくるわけなのですが、今回の依頼もアヤカシがいるから退治してこいというのが第一。もうひとつ、こちらがより重要なんだが、鉱山として使うためにも地図を作りたいのだが、奇妙な鉱山で、入り直すごとに通路の順番や部屋が変わっているから、その謎も解いて欲しいというものでした。 PL1:なにか特別な理由でもあるの? マスター:ランダムダンジョンルールを舵天照用に考えてみたのでテストするための方便です PL2:おい、マスター!? マスター:方便というのは冗談。理由があって、ここは入るごとにダンジョンの姿が変わって見えるんだけど、その謎を解こうぜというのがシナリオの目的です。 PL1:見える? マスター:えッ? PL1:えッ? PL2:いきなりシナリオのネタバレ? PL3:なに、それ怖い マスター:……君たちのいいプレイングを期待しているぞ! PL2:マスター! 目が泳いでいます!? |
■参加者一覧
羅喉丸(ia0347)
22歳・男・泰
ペケ(ia5365)
18歳・女・シ
からす(ia6525)
13歳・女・弓
ロック・J・グリフィス(ib0293)
25歳・男・騎
ヘルゥ・アル=マリキ(ib6684)
13歳・女・砂
リィズ(ib7341)
12歳・女・魔
アナ・ダールストレーム(ib8823)
35歳・女・志 |
■リプレイ本文 マスター:ええとキャラクターを見せてください。羅喉丸(ia0347)。ペケ(ia5365)。からす(ia6525)。ロック・J・グリフィス(ib0293)。ヘルゥ・アル=マリキ(ib6684)。リィズ(ib7341)。アナ・ダールストレーム(ib8823)ですね。プレイに対する抱負などありましたら、どうぞ。 ペケ :「わたしの口調は〜です。〜ます。だそうです。いったい何のことですかね?」とペケが言っています。 マスター:早速、キャラに人格を奪われていますね。 ペケ :「本当、何のことですか? 天の声もわからない声です」だそうです。 ヘルゥ :皆さん、よろしくお願いしますー! 久しぶりのセッションなのでとても楽しみでっす。早速GMはやらかしたみたいですが。 マスター:お菓子と飲み物の差し入れ、ありがとうございます。それはそうと、ソノアトハ、ワターシ、ナニヲイッテイルノカワカリマセーン。 ヘルゥ :さて、私のPCは砂迅騎、獅子の獣人です。好奇心は猫を何とやら、興味引く何かが出たら……。じゃあ、本人談「うむ、前回の調査は酷い目に遭ったのじゃまさか銅像の台に魔方陣とはの……な、なんじゃ皆で見て……。うむむ、悪かったのじゃ兄ぃ姉ぇ……」 からす :あまり物事に動じないキャラを演じるつもりです。(と言って茶を喫する) マスター:この世には永遠に解決しなくてもいい謎もありますから、それほどの茶具をどこから調達してきて、いつの間に会場に設置したのかは聞きませんよ。 ロック :今回は、ちゃんと格好いい男キャラをやるんだからなっ、男キャラでヒロインとか期待しちゃ駄目なんだぞっ! マスター:……以前、なにがあったんですか? ロック :禁則事項ですよ、マスター〜♪ リィズ :マスター、この人数捌くのはキツくないかい? マスター:多いと言っても、二桁いるわけじゃないですし、どうにかなるでしょう。 リィズ :ならいいや。ダイス目が走って過酷な過去を持ったキャラが出来たけど、あはは、久々のTRPGでテンションあがって来たよ! マスター:楽しんでくださいね。 羅喉丸 :マスター。前金で貰った分でアイテムを買ったぞ。運が悪ければ、最初のマップでダメな敵が大量に出たせいで全滅とか良くある事だから、しっかりとな。 マスター:そんなにきつきつなマスタリングはしませんってば! からす :それでは迷宮の攻略方法なのだが、ボスを倒して安全が取れた後に調査するようにしたい。よって一回目はボスにたどり着く事を優先したいと思います。 マスター:了解しました。(そう考えますか。善哉、善哉) マスター:他の皆さんは、他にすることがありますか? なければ迷宮の入り口までシーンが跳びます。 ● ロック :で、そんな迷宮の前で薔薇を一輪かざしつつ「ふっ、入る度に内容の変わるダンジョンか、空賊としては心擽られるな」と、この子は言っていたりするわけです。それで、通路の幅はどれくらいですか? ペケ :通路の広さは二人並べる程度? マスター:それくらいの広さです。 ペケ :松明を片手に先頭です。 ロック :じゃあ、ロックはペケと隊列の先頭で並んで、ランスで床つついて罠無いか調べながら進むよ。じゃーん、10フィートランス! 「さて、鬼が出るか蛇がでるか…… なぁに、へルゥ嬢は俺が護るさ」 ヘルゥ :「がんばるのじゃ!」と背後から声援。もちろん、銃器をかまえながらです。 ロック :おぃい!? ペケ :じゃあ、「わたしも10フィート棒を使います!」 マスター:11フィート先に罠があるんですね、わかります。 ペケ :マスター!? マスター:冗談はともかく、事前に説明している通りランダムダンジョンなので、ころりんちゃ! リィズ :呪詛の類はやめてください! マスター:ごく一部しかわからないネタを……そして、呪いの発動です。つうか、なんで最初から戦闘なんだよ。入り口には「いらっしゃいませ」という看板とともに、そこにはご案内という幟を手にした、岩の手があります。アヤカシが君たちを、お待ちしておりました! からす :……鏡弦を使う以前の問題でしたね。 マスター:ランダムですからしかたありません。 アナ :それで敵は何ですか? 何体ですか!? マスター:冗談ぽく言いましたが、幟を持った岩の手がロックハンドというアヤカシなんですわ。一体ですね。 アナ :アヤカシに、やる気ないですね。 マスター:やる気はあります。って言うか伏線です。 リィズ :えっ? マスター:えっ? からす :はいはい、ボケは2度までですよ。 羅喉丸 :腕が鳴るな マスター:リアルで指を鳴らさないでください。戦闘開始です。 アナ :アヤカシ襲撃! これはアナの得意分野!? 「前衛で、あたしはガンガンいくよ」【切払】で迎撃。【炎魂縛武】と【葉擦】を使って死角からぶっ倒すって作戦です。あと、アナは戦闘になると一人称が私からあたしになるから。あと気分が高まるんですね! 羅喉丸 :「しょうがない、戦うか。不用意に挑んでいい相手ではない事は知らないからな」と言って泰拳士らしくかまえるぞ。 以下、字数の都合で戦闘シーンはカット……EXにしておけばよかったよ、しくしく。 ● マスター:さて一瞬で戦闘が終わると、その先にはまっすぐな石造りの通路となっています。 ヘルゥ :扉とかないです? 扉あれば、得意な方罠確認と聞き耳お願いしますー。 マスター:そうですね、歩いていくとやがて事前の情報どうり扉があります。向う側は何かの部屋でしょうか? ヘルゥ :聞き耳、聞き耳っと。コロコロ。 マスター:特に音はしません。 ペケ :鍵開け、鍵開けっと! マスター:開きますと、そこは倉庫ですね ヘルゥ :え゛、扉の奥は通路じゃなく、倉庫? マスター:はい、倉庫です。そう見えます。 リィズ :見えるんですね? マスター:えッ? リィズ :えッ? からす :だからボケは2度までといいましたよね、マ・ス・タ・ー。 マスター:はははは……背後に見える鎌を持った人型のオーラらしきものはなんでしょう? からす :気のせいですよ。(にっこり) ペケ :(無視して)シーフ係としては、ここで活躍しないと! 「さぁ、異世界にいる私よ、私を成功させなさい!」 からす :「きみは何を言っているんだ?」 ペケ:「景気づけ!」(ころころ) マスター:まるで何かに操られたような目つきになっていますが、成功ですね。 ペケ :「やった! 罠を解除できたよ」 マスター:すると君たちの目の前の景色が一変します。倉庫に見えていた場所には深い穴が拡がり、目の前にあるはずの扉にたどりつくまでには部屋の中をまるで蜘蛛の糸のように張り巡らされた、細く長い橋を渡っていくしかありません。 アナ :つまり、なにも気がつかずに部屋に入っていたら、もれなく穴に落ちていたというわけ? アナが言うとヘンな感じだけど。 マスター:EXACTLY(その通りでございます)。まあ、こうなってしまえば完全に橋が見える状態なのでファンブル以外は成功ですよ。 アナ :それでも振るのかい? マスター:ファンブルが出ないという保証はありません。さあ、神さまへのお祈りはすんだか? ダイスを振ってもらおう! リィズ:「ダイス神にでも祈るかい? あ、ボクはジルベリアの魔術習ったんだから他の神に祈ると神教会系に引っかかるかな。そもそもダイス神なんてこの世界にいないだろうけど」 マスター:いや、TRPGの世界であるのならば、どこの世界にだってあまねく言霊さま、ダイスの神さま、運命の女神さま、厄神さま。神さま、神さま。まさに神さまの大バーゲンで、いつでもどこでもコールゴッドしまくっている世界だと思いますよ。 まったく、運命にすべてをゆだねる寒い時代だとは思わないかね? リィズ:マスターは運命論者? マスター:固定値信者! 固定値は俺を裏切らない!? リィズ :……――。 マスター:……お願いだから、突っ込んでください!? ● マスター:コロコロ(お、つぎの通路は泉か。回復の泉にしてやるかな) 羅喉丸 :次はどうする? アナ :泉……これは健常な状態ではパスした方がいいね。メリットがないもの。 からす :そう。泉・魔法陣は調査は二回目以降。回避できるなら放置。下手に引っ掛けてバステ付加は怖いですから。 マスター:(……泉は図書館に変更と) アナ :どうしました? マスター:ナンデモナイデスヨー。 からす :あからさまに怪しい反応をしないでくださいね。(にっこり) マスター:だから、背後の……まあ、というわけで君たちは本棚が左右にずっと並んだ通路に出る。 羅喉丸 :「本、本、本。さすが、ここまで本がならぶと壮観だな」 アナ :「何が書いてあるんだろうね?」 ロック :わぁ、ひょっとして、恐怖の図書館司書? ……あっ、えっと、ネルトンズ&ムーミンズってゲームに、そう言うモンスター載ってるんだよ。おかしな位強くて……司書と聞いて一瞬。 マスター:「なにをおっしゃているんですか?」とメガネをかけた少女が尋ねてくるよ。両手には本を山を持ち、背中にはコウモリみたいな羽が生えているね。 羅喉丸:獣人か? マスター:そうです。「あら、ちょうどいいとこに立ち寄ったじゃない。手伝って欲しいことがあるんです」と言うよ。 ロック :「おやお嬢さん、何かお困りかな?」 マスター:「黒の書という書物を捜しているんです」 ロック :「ふむ、本か……美しいお嬢さんの頼み、断れるはずもない。俺に任せて貰おう」よし、図書館スキルで……えっ、ゲームが違う? SANチェックもない? マスター:君は、この世界にSANチェックがないという恐ろしい真実に気がついてしまった! さあ、リアル精神力でチェックだ! ロック :なんですか、その現実へのゲーム世界の浸食は! ペケ :「そうです! なにが舵天照の世界はゲームの世界ですか!? ゲームのゲームこそ真実なんです!」 マスター:何か言いました? ぺけ :いえ? マスター:あれ? まあ、いいか。どうします? からす :淡々とこなします。依頼される本と配置を記憶。二回目以降変化するか記録します。また、司書にこの鉱山についてや司書自身の事を聞いてみよう。他、図書館の本に鉱山についての記述がありそうなものを発見次第調査、記録といったところです。 マスター:了解しました。ダイスを振ってみてください。 からす :コロコロ。 マスター:じゃあ、これをどうぞ。(とメモを渡す) からす :(中身を一読)マスター、これは? マスター:仲間に伝えるも、伝えないもかまいません。 からす :……じゃあ黙っておきましょう。その方がおもしろそうですし。 マスター:ありがとうございます。 アナ :??? マスター:さて、司書は本当に司書さんで、この図書館のことしから知らないそうです。それこそ外の世界など書物の中の世界と同義語なのですってくらいね。 アナ :さっきからこればかりですがアナは「???」状態です。 マスター:さて図書館を抜けると、君たちはやがて司書が教えてくれたように、最後の部屋の前へとやってきます。 ● ヘルゥ :「聞き耳だぁ! 問題なし!」 ペケ:「鍵開けだぁ! よし!」 マスター:さて、扉が開くと、そこには目がくらむばかりの黄金の山が君たちを待っていました。ただ、その山の前にはまるで守護神のように鉄でできたゴーレムが君たちを待っていました。「ここが最後の部屋です」と抑揚のない声で言うよ。 アナ :ボスか……とりあえずザコ戦とほぼ同じ戦法。死角を利用した戦闘スタイルかな。「あたしを甘くみてもらっちゃ困るわね!くらいなさい!」 リィズ :やっぱりボスいたか。幾らランダムダンジョンでもボス無しはないだろうと思ってたけど……って、そんな推測するなって? マスター:それくらいしてこその開拓者です! それに私もボスもいないダンジョンなんて卒業しました。 リィズ :つまり黒歴史的には、そういうダンジョンもあったと(ぽりぽり) マスター:ああぁ聞こえない! 聞こえない!? 羅喉丸:「しょうがない、戦うか。不用意に挑んでいい相手ではない事は知らないからな」と言い、先手を取って敵が動く前に倒す方針で動くぞ。 マスター:どうぞ、そちらが先手です。 羅喉丸 :骨法起承拳で殴る。ダイスは16! ダメージは……50というところか。 マスター:いきなりきました。 がいきなり傾いったって感じです。 つぎは……どうしました? ペケ :……? ダイス目が1に見えるんですけど? 疲れているのかしら? マスター:どう見ても1です。 ペケ :「AFシナリオで、なんでリアルでダイスをふるのよ! ここで1ってネタにしかならないじゃない、わたしのかっこいい活躍シーンがぁぁっぁ」とペケさんが頭を掻きむしりながら叫んでいます。 マスター:そのままにしておいてやってください。 からす :18ですね。 ヘルゥ :命中に不安がある方は戦術攻加えますよー ロック :はいはい!? ヘルゥ :じゃあ、どうぞ。 ロック :オウガバトルを使用。ダイス目は9だけど、戦術功もあるから直撃になってダメージは58点。 リィズ :このビックウェーブに乗らないわけにはいきません! 「ホーリーアロー!?」っていうことで自動命中。うん、便利、便利。ダメージは33点。 マスター:1ターンキルがきそうですね。あとすこしなので、ここで決めちゃってください。 アナ :緊張させないでください。でもダイス目は12。ぎりぎりで直撃入りました。さて、ダメージは……16点って、他の方々と比べると低いですね。 マスター:他の皆さんがレベルも含めて高すぎるんです! それでも、いいダメージでしたよ。これでアヤカシは倒れます。さあ、かっこよく決めっちゃってください! アナ :仲間の攻撃を受け、弱ったアヤカシの背後にまわっていたアナは一閃とともに、叫び声をあげる。「あたしを甘くみてもらっちゃ困るわね!くらいなさい!」 マスター:そしてアヤカシは沈黙。すると、あたりの景色は一変します。山とあった宝の山は消え、それどころかみなさんはなんのおもしろみもない、ただの鉄の部屋にいることに気がつきました。 からす :さて、戦いは終わりました。(ずずぅー) ペケ :「あぁぁぁぁぁ、お宝が消えたですぅぅぅ。これはどういうことですかぁああああ!?」とペケ様がおっしゃっています。 からす :「実際はすべてが最後のゴーレム(らしき何か)の見せていた幻だったというオチなんですよ。図書館のマニュアルにしっかりと書いてありましたは」 まったく意地の悪い話ですね。 マスター:だから、最初に言ったとおりです。このシナリオはエイプリルフール・シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません――とね。 |