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■オープニング本文 丘の上からは景色を見渡すことが出来、景観は抜群。 天気も比較的落ち着いていることが多く、今日も眠くなるような陽気だ。 そんな場所にある牧場ではもふらさまと一緒にアイスを作ったり、牛の乳搾りをしたり、ビーズアクセサリーの作り方講座を開いたりと様々なイベントを行っていた。 しかし最近、そのイベントへの参加率が芳しくない。 もちろん主な収入源は牧場本来のお仕事だが、副収入があるのは嬉しいし、なによりイベントは生で客の顔を見ることが出来る。 牧場の主、秋永宝治(あきなが・ほうじ)は子供の笑顔が好きでイベントを始めたが、最近はそれを全く見れておらず、少し元気がなかった。 「秋永さん、休憩時間ですよ」 住み込みで働いている道代(みちよ)がそう声をかけると、客用の靴を洗っていた宝治が顔を上げた。 「ああ、もう少ししたら行くよ。いつお客さんが来ても良いよう、綺麗にしておかないといけないからね」 「それなら私がしておきますって、お昼まだでしょう?」 ほらほら、と促して半ば無理やり家へと戻す。 「あの人はいつも仕事熱心ねぇ」 「それが心配の原因ですよ、まったく」 苦笑いを浮かべる同僚に道代は言う。 宝治は今年で六十歳。そろそろ体が心配になってくる頃だ。 「でも仕方ないわよ、他人を喜ばせることに生き甲斐を感じてた人だから‥‥」 昔はこの牧場にも人が多く出入りし、宝治の仕事を妻や息子が手伝ったりしていた。 しかし妻が病で亡くなり、息子が事故で他界してからは一人ぼっち。 それでも宝治は、二人の分まで皆を楽しませられるよう頑張っていたのだ。 住み込みのお手伝いさんは居るが、これも最近になってやっと雇ったものである。 「なんとかしてあげられたら、とは思うんだけれどね」 「はい‥‥」 道代は考え込み、そしてあることを思い出して言った。 「宣伝したらどうですか?」 「なに、チラシでも撒くの?」 「いえ、一番身近な口と、耳ですよ」 同僚はよく分かっていないといった顔をしたが、道代は何故かやる気を出していた。 そうして翌日ギルドに持ち込まれた依頼が、宣伝のお願い。 もちろん開拓者にチラシを作れという訳ではない。 開拓者には牧場で目一杯遊んでもらい、その日のことを皆に話してもらいたいのだ。 様々な場所へ赴き、様々な人間に会う開拓者ならば、口コミの広まる早さも通常の倍以上だろう。 「秋永さんには一日貸し切りの許可をいただきました。協力、していただけませんか?」 道代は牧場のマスコットであるもふらを胸に抱き、期待したまなざしでそう言った。 |
■参加者一覧
守月・柳(ia0223)
21歳・男・志
秋月 紅夜(ia8314)
16歳・女・陰
リーディア(ia9818)
21歳・女・巫
白 桜香(ib0392)
16歳・女・巫
フィリー・N・ヴァラハ(ib0445)
24歳・女・騎
ネネ(ib0892)
15歳・女・陰
ユーフォリア・ウォルグ(ib1396)
16歳・女・騎
真珠(ib2485)
18歳・女・志 |
■リプレイ本文 ●牧場へ 暖かな光の降り注ぐ草原を見て、フィリー・N・ヴァラハ(ib0445)が手を目の上に翳して言う。 「天気になって良かった、雨の心配はなさそうだよ」 「折角の癒しの時間を邪魔されちゃ嫌ですもんね」 ネネ(ib0892)がくすくすと笑いながら答えた。 牧場はこのなだらかに続く道を進んだ先にある。壁や屋根などに古さは見て取れるが、のどかで平和な雰囲気の場所だ。 そこからまず聞こえてきたのは、動物の鳴き声だった。 「これは牛だな」 秋月 紅夜(ia8314)はまだ姿の見えぬその動物を予想する。この分かりやすい鳴き声は牛だ。 「こうして動物と触れ合える機会‥‥そうそう無いからな。今回は楽しませて貰おう」 和やかな雰囲気に頬を緩め、守月・柳(ia0223)は牧場にある小屋の戸を叩いた。 ●ご希望は? 「今回はよく来てくれたね、ゆっくりしていってもらえると嬉しいよ」 牧場主である宝治はニコニコと笑い、開拓者達に頭を下げた。 「まずは何をしたいんだい?」 「羊さんやウサギさんと遊びたいですっ」 「あっ、私も桜香さんと同じです。もふもふ出来ると良いんですが‥‥」 白 桜香(ib0392)がまず宣言し、ネネも羊達の毛を想像してほわっと和む。 「乗馬をしてみたいのですが、皆さんが行くなら私もまずは羊を見てみたいですね」 「ふむ、羊が人気のようだね。私も羊の毛刈り体験が出来るなら行こう」 そう言うユーフォリア・ウォルグ(ib1396)と紅夜。その中の乗馬という単語に反応したのはフィリーだった。 「あたしも乗馬かな。皆が羊小屋に行っている間、一足先に乗れたら良いんだけれど」 「何手かに分かれるのも大丈夫だよ、道代さん達も居るし案内には事足りるはずだから」 「それじゃあ、あのっ、私はビーズアクセサリーを作ってみたいです!」 「ビーズアクセ‥‥私達も羊さんを見終わったら作ってみても良いですか?」 リーディア(ia9818)や桜香達の問いに笑って答えたのは道代だった。 「いいですよ、作り方は私が教えますね。こう見えても手先は器用なんです」 特技がこういう形で役立つことに嬉しさを感じているらしい。 「あたしも動物さんをモぉフモフしたいな〜!メインはブぅタぁ〜♪」 にゃははっ、と笑うのは真珠(ib2485)。 「ブタにモフれる程の毛は無くないか?」 「それが良いの♪」 柳の問いに眩しいくらいの笑顔を見せ、そうあっけらかんと言う真珠だった。 ●いざモフモフ! ここの羊の声はヤギよりやや低いようだった。 性格は比較的大人しく、人を見ても逃げようとしない。 羊小屋にはそんな沢山の羊達が居て、外に出て草を食めるのを今か今かと待っていた。 「わぁ〜!ふわふわ‥‥気持ちいいです」 桜香は羊の背を優しく撫で、その感触に顔をほころばせる。 ふわふわだという話は聞いていたが、実際にこうして触ってみるのは初めてだった。 「こっちの子もふわ〜っとしてますよ!この子達の毛が毛布になったりコートになったりするんですね」 「そういう元となるものを自分の目で見るのも王として必要なことですよね、うむっ!」 ネネは羊の毛に両手を埋め、ユーフォリアは前から抱きつくようにしてモフモフとした感触を味わっていた。 「オスは角が巻いているけれど、メスは真っ直ぐなんだよ」 宝治が羊の頭を撫でながら言う。 「寿命は十年くらいあってね、あっちに居る奴とは長い付き合いだよ。こっちのグループはまだ二年くらいかな」 「ずーっとモフモフ出来るって素敵ですね〜‥‥」 「大変だけれどね」 それでも満足げな顔で宝治は笑う。 「そうだ、毛刈りをやってみるかい?」 それにいち早く反応したのは黒い羊を触っていた紅夜だった。 「やってみたいな、どういう道具を使うんだい?」 「これだよ」 宝治は25〜30センチ程のハサミを持ってきた。刃先は大体その半分くらいである。 そして一頭の羊を連れ、板を敷いてその上に乗せる。慣れた手つきで羊を引っ繰り返すと紅夜を呼んだ。 「この辺りから切ってみて。少し力が要るから気をつけてね」 「よし‥‥」 しゃきり、と切ると表面の毛の下から真っ白な毛が現れた。見るからに暖かそうだ。 「もう売り物みたいですね‥‥!」 「お嬢ちゃんもやってみるかい?ハサミはまだあるから」 「わ、私もやって良いか?」 「もちろんだとも」 宝治はネネとユーフォリアの分も用意し、やり方を教えてゆく。 「ネネちゃん上手!」 「えへへ、羊さんが大人しくしてくれてるからですよ」 桜香に褒められ照れ笑いをするネネ。 その隣でユーフォリアが少し苦戦していたが、先にコツを掴んだ紅夜がフォローする。‥‥が。 「こら、動くんじゃない。顔、顔が近い!‥‥って舐めるなっ」 今度は紅夜が顔を舐められ四苦八苦していた。 「ここの羊は癒されるな」 皆が毛刈りをする様子を見ていた柳が呟く。 するとその裾を何者かがツンツンと引っ張った。 「?」 視線を下ろすと、そこに居たのは茶色の若い羊。 「お前‥‥可愛いな。名は何と言う?」 「おお、ヨーコに気に入られたね」 ヨーコというのか、と柳は羊の頭を撫でる。 「少し人懐っこすぎてね、他の落ち着いたのを呼ぼうか?」 「いや――しばらくこのままでも良い」 柳はしゃがみ、茶色い羊・ヨーコと目線を合わせて言った。 ●じゅるり。 「ブタに〜、ニワトリに〜、牛ぃ〜♪‥‥美味しそうな牧場なの」 「あら、何か言ったかい?」 「ううん、なぁんにも♪」 舌なめずりが聞こえたのは気のせいだったのだろうか。 真珠はブタ小屋に来ていた。ブタ特有の鳴き声が四方からぶひぶひと聞こえてくる。 「あの子の鼻、マーブル模様〜!」 「ああ、よく居るよ。大人しい奴だし触ってみるかい?」 うんうんっ、と真珠は首を縦に振る。 ブタのうっすらと生えた体毛を撫で、背を軽くぺちぺちと叩いてみる。体は温かく、顔を覗き込むとまつげが長いのがよく分かった。 尻尾を触ろうと手を伸ばすと、尻尾は指から逃れるように動いた。 「よく動く尻尾なの〜っ」 「そうやってよく動くから美味いって聞くね、まあ私は食べる気にはなれないんだけ‥‥」 真珠の目が妙に輝いたため、案内人のおばさんは言葉を切る。 「そ、その子のは食べちゃいけないよ?」 「わかってるわかってるぅ♪」 ‥‥また舌なめずりが聞こえたのは気のせいだったのだろうか。 ●風に包まれて 少し湿気を帯びた風が山の向こうから吹いてくる。 フィリーは瑞々しい草の上を茶色い馬で駆けていた。 「あなたの蹄の音、とってもいいねっ!」 気持ちに応えてぐんぐんスピードを上げたり下げたりしてくれる賢い馬だ。 フィリーは一旦その足を止め、後ろから馬の首部分の毛をふさふさと触る。 少し固い手触りだったが、表面の毛を掻き分けると柔らかな毛が姿を現した。 「ここは良い所だね‥‥後で自分の足でも巡ってみようっと」 馬で駆け巡るのも良いが、自分の二本の足で走り回るのも素敵なことかもしれない。 その後は皆でブラッシングしてあげるからね、とフィリーは馬の背中を優しく撫でた。 「凄い、ちゃんと馬が懐いてる‥‥」 駆けるフィリーと馬を遠巻きに見ていた道代が感嘆の声を漏らす。 馬は人を見る。自分はなかなか懐いてもらえず、乗れるようになったのもつい最近だったのだ。 「道代さん、私も馬を借りていいですか?」 「あっ‥‥たしかユーフォリアさん、でしたか」 呼び声に振り返ると、羊小屋から移動してきたユーフォリアが立っていた。 「他の皆さんは‥‥」 「毛刈りが終わった後はウサギを見に行きました。私は乗馬をしてみたかったので、こっちに」 もちろんウサギにも興味はあったが、乗馬に関しては今まで一度もしたことがなかったのでこちらを優先したユーフォリアだった。 余裕のある受け答えをしているが、馬を怖がらせないようにはどうすれば良いのだろう‥‥と心の中は馬でいっぱいだ。 「ふふ、分かりました。じゃあ乗り方を教えるのでこっちへ来てください」 「うむ、すぐ乗りこなしてみせますよ」 自信満々にそう答え、ユーフォリアは道代について行った。 ●準備を皆で 「あれ、三人ともどうしたんですか‥‥?」 昼ご飯の準備をしていた桜香が泥だらけだったり土や草が付いている真珠、フィリー、ユーフォリアを見て言った。 「ブタと追いかけっこしてたんだにょ♪」 「思ってたより丈の長い草があったんだよね〜」 「その、馬と戯れていたんです。べ、別に落馬したりはしていませんよ」 どうやら三人共それぞれ楽しんできたようだ。 桜香や柳達もそれは同じで、動物の毛並みに大層癒されてきていた。 「あっ、お昼の準備!私も早く手を洗ってソーセージ作らなきゃ〜っ」 フィリーが慌てて手洗い場に駆けてゆき、残りの二人もそれに続く。 くすくすと笑う桜香は牧場でとれた卵を使用した卵焼きを作り、ネネは用意した紅茶と緑茶をテーブルに並べていた。一緒に置いているミルクはここで搾ったものだ。 「サラダにハム、卵にチーズ。それとトマトですね〜♪」 リーディアはサンドイッチを作り、一部をホットサンドにしていた。 この後作るホットケーキ用にと準備したバターも出しておく。これは午前中に自分達で作ったものである。 「よーし、真珠も頑張ってアイス作るにょ!!」 ガチャガチャと道具を用意し、手洗い場から帰ってきた真珠がアイスを作り始める。 たまに宝治にアドバイスを貰いながら、そしてたまに摘まみ食い‥‥もとい、味見をしながら作ってゆく。 「初夏のピクニックって感じですね♪」 「‥‥そうだな、たまにはこういうのも良いかもしれない」 柳と一緒に食器を並べながら、その返答を聞いたネネはふわりと笑った。 「お握りもあるんだね。口に合うかどうかは分からないが‥‥漬物はどうかな?」 「わぁ、これ手作りですか?」 皆が席についたところで紅夜が数種類の漬物を取り出し、皆に振舞った。 ネネの問いに「そうだよ」と紅夜は答える。 大根に茄子に胡瓜。どれもよく漬かっていて美味しい。 「これがホットケーキ‥‥そしてアイスか」 柳は目の前にあるその二つを凝視していた。 なかなか食べる機会が無いため、こっそりと楽しみにしていた品である。 バターを乗せ、道代からハチミツを受け取ってかけてみる。その二つはホットケーキの小麦色によく合った。 「む。これは美味いな‥‥」 「それは良かったです〜♪」 ソーセージを頬張っていたリーディアが嬉しそうな声色で言う。 「私もホットケーキが楽しみだったんですよ、食べれて良かったです」 桜香もあまり食べたことがなかったため、口に入れた時の感動は大きかった。 美味しいからと笑顔でネネにも勧める。 「美味しい‥‥!」 桜香と目を合わせ、二人で美味しさにじたばたする。 「おいしいものばんざい!なのですっ」 美味しいものを食べてついつい体が動くのは仕方のないことだった。 「‥‥ん?」 その時、紅夜が足元に居る白いものに気付いた。 「いいにおいー」 「‥‥ここのもふらか、少し驚いたぞ」 小屋に居たんだけれど匂いにつられて出てきたんですね、と道代が笑う。 「これがここのもふらなの‥‥もふもふ‥‥もふ〜♪」 「わ、わあー!?」 素早く箸を置き、もふらを抱き締めたのは真珠だ。 「ん〜、気持ち良いの〜♪」 「むきゅー‥‥」 「も、もふらがおかしな声を出しているぞ」 柳に言われ、真珠はパッと手を離す。 「にゃははっ!もふら、一緒に食べるっ?」 「あ‥‥いっしょにたべるー!」 もふらさまの神経もなかなかの太さのようだ。 ●終わった後に 「ごちそうさまです」 最初に食べ終わったのはユーフォリアだった。食器を片付け、同じく食べ終わった宝治の元へ行く。 「いつもお疲れさまですよ〜♪」 「おお、ありがとうね」 肩を揉んでもらい、宝治の顔に笑みが広がった。 「人に肩を揉んでもらうのは久し振りだよ」 嬉しさと、ほんのちょっとの切なさを感じながら目を閉じる。 「宝治さん、帰ったらここはもふもふが沢山居て食べ物も美味しいって目一杯宣伝してきますね」 ネネがにこやかに言う。 「あたしも故郷に帰ったら話してみるよ、土産話としてさ」 「お友達みーんなに報告するのよ♪今度一緒に行こうってっ。奢らせる自信はあるにょ!」 フィリーも笑みを浮かべて言い、真珠も自信があるという顔で言った。 宝治は「ありがとう、ありがとうね」と繰り返す。 「牧場では普段と違った、貴重で豊かな体験が出来た‥‥俺もそれを知人や友人に触れ込もう」 柳の言葉に紅夜も頷く。 「ずいぶんと楽しませて貰った。知り合いに教えるのはもちろん、報告書にも良い所だと書くよ」 「私もきちんと皆に話しましょう、普通にここでの体験を教えたくもありますしね!」 ユーフォリアが昼間の馬を思い出しながら言った。 「私も拠点の皆さんやお友達に牧場の事を宣伝するつもりなのですよ」 リーディアがピッと人差し指を立てる。 「えへへ、実はこの依頼に参加したいと思っていたお友達もおりましたから、既に話題になっているのです。だから、この牧場の事が知れ渡るのも時間の問題かもしれません」 「皆、本当にありがとう‥‥今回は依頼を出して良かったよ、皆のような笑顔をまた見れるかもしれないんだからね」 宝治は目頭を押さえ、皆に向かって頭を下げた。 ここにまた活気が戻ってくるかもしれない。 妻も、息子も居なくなってしまった、この牧場に。――そう考えただけで心が躍った。 「さーて、帰るまでまた楽しませてもらおうかな」 食器を片付けたフィリーが背伸びする。この後はあの草原の上で少し昼寝をする予定だった。 「俺は馬に乗ってみようか‥‥乗馬はまだだったからな」 牧場を駆け回り、足を休めて横笛を吹く――。 良い一日の、良い締めくくりになりそうだ。 もちろんその後には遊んでくれたお礼にブラッシングをする。 「ハムやチーズも美味しかったですし、お土産に欲しいですね。‥‥あっ、日持ちのするものですし、どこかのお店に出荷するのはどうでしょう?」 使ってくれるお店探しの手伝いもしますよ、と桜香が言うと、宝治達の表情が更に明るくなった。 「あっ、ビーズアクセ作りを希望の人は後でこっちに来てくださいね。色んなビーズを用意してありますよ」 「はーい♪」 リーディアが良い返事をし、桜香も桜をモチーフにした指輪を作るのだと張り切る。 「その後にもふらさまをもふもふしますね♪」 返事の後のリーディアのその言葉に、もふらさまがビクッとしたとかしないとか。 相変わらず風は吹いていたが、嫌な風ではない。 その日、牧場には久しぶりに沢山の笑い声が響いていたという。 |