【負炎】勇士に葬送歌を
マスター名:真柄葉
シナリオ形態: ショート
相棒
難易度: 普通
参加人数: 8人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2009/11/28 00:55



■オープニング本文

●河原
 先の大戦が嘘のように、穏やかに流れる川の辺。
 その河原には、無数の白い布が横たわっていた。
「‥‥」
 その光景を砦の柵越しに、眺める一人の女性。
「隊長! 南門の解体、終了しました!」
 そんな女性の元に、一人の兵士が駆け寄ってきた。
 隊長と呼ばれた女性『支倉 藍』。
 かの激戦を後方より支え、勝利の一翼を担った女傑であった。
「ご苦労。引き続き、幕舎の撤去に取りかかれ」
 淡々と兵士へ指示を飛ばす藍。その表情はどこか曇っている。
「はっ!」
 短い返事と共に、兵士は踵を返す。
 そんな兵士をしばし眺めていた藍は、再び河原へと視線を戻す。
「この者達も、此度の勝利、遠く天にて喜んでいることでしょう」
 そんな藍へ声をかけるのは、藍の副官。
「そうだな。そうあってくれればよいな‥‥」
 副官の励ましにも、藍はどこか心ここにあらず。
「では、引き続き砦撤去の指揮をしてまいります」
 藍が一人になりたいと望んでいることを察したのだろう、副官はそれだけ告げると、早足で砦中央部へ戻って行った。

「‥‥お前達の活躍なくして、此度の戦の勝利はなかった」
 残された藍が誰の耳にも届かぬほど、小さな声で呟きだす。
「英霊となり、理穴を天より見守ってくれ」
 砦の柵に身を預け、瞳を閉じる藍。
「我々、生を残した者達で、この後の理穴を建て直し、発展させていく」
 もそりと懐を探り取り出したのは、一枚のギルドへの依頼書。
「――この者達へ、せめてもの手向けとなってくれる事を祈ろう」
 藍の呟きは、一段と冷気を増した秋風に流されていった。


■参加者一覧
鷹来 雪(ia0736
21歳・女・巫
巳斗(ia0966
14歳・男・志
出水 真由良(ia0990
24歳・女・陰
皇 りょう(ia1673
24歳・女・志
フェルル=グライフ(ia4572
19歳・女・騎
神鷹 弦一郎(ia5349
24歳・男・弓
介(ia6202
36歳・男・サ
トゥエンティ(ia7971
12歳・女・サ


■リプレイ本文

●河原
「‥‥」
 50を数える白き布が、河原を覆う。
 川のせせらぎさえ、死者の咽びに聞こえていた。
「‥‥俺は残念に思っているのだろうか」
 白で埋め尽くされた河原を、一人歩く介(ia6202)の呟きは誰の耳にも届かない。
「‥‥」
 祈るわけでもなく、蔑むわけでもなく、ただ介は一人河原を進んで行った。

「あれ? 介さん?」
 遠くに霞む人影に、巳斗(ia0966)が声を上げた。
「え? どちらに?」
 しかし、巳斗の視線を追う白野威 雪(ia0736)の目には、人影らしきものは映らない。
「あ、あれ? ごめんなさい、気のせいだったのかもしれません」
 一瞬視界に入った黒衣はすでに無く、巳斗は恥ずかしそうに雪に謝罪した。
「いえ、もしかしたら介様も、お送りの言葉をかけにいらしたのかもしれませんね」
 そんな巳斗へ言葉を返す雪は、柔和な笑みを浮かべている。
「そうですね。きっと介さんも、勇士の皆さんをお送りにきたんですよね」
 雪の笑顔に自身の想いの正しさを見出した巳斗は、満面の笑顔で返した。
「はい。みーくんは本当に素直で優しい方ですね」
「ええ!? そ、そんなことないですよ‥‥」
 驚き俯いた巳斗が、上目使いにちらちらと雪の顔色を窺う。
「ふふ。さぁ、お花をお供えしましょう」
「はい!」
 二人は、両手一杯に摘んできた色とりどりの花を、白き布の上に供えて行った。 

「これはどこに運べばいいのであるか?」
 身の丈の、ゆうに5倍はあるであろう巨木を担ぐトゥエンティ(ia7971)が、隣を歩く神鷹 弦一郎(ia5349)に声をかける。
「砦の中央に櫓を組むから、そっちに持っていってくれるか」
「うむ、任せるのである! ――っととと!」
 と、息巻くトゥエンティ。しかし、巨木に振られ体制を崩す。
「わわっ! 大丈夫ですか!?」
 そこへ間一髪、フェルル=グライフ(ia4572)が巨木を支えた。
「無理せず、もう少し小さな物でもいいぞ?」
「むむ! 問題ないのである! 我輩も一生懸命、勇士を送るのである! だから、これしきの事では音を上げないのである!」
 弦一郎の言葉に、必死に取り繕うトゥエンティの頬は、少し赤みが差している。
「そうですね。死出の旅路が悲しみに潰されないよう、盛大にお送りしましょうっ!」
 そんなトゥエンティに、フェルルはにこやかに微笑む。 
「ははは、そうだな。いつまでも悲しみに暮れていては、彼らも安心はできまい」
 そう言って、弦一郎が振り向いた視線の先には、河原に並ぶ白き勇士達の亡骸がある。
「その通りなのである! 一緒に闘った戦友にふさわしい立派なものを建てるのである!」
 熱く語るトゥエンティを優しく見据える二人。
「そうと決まれば、もう一踏ん張りだ。材料はまだまだ足りて無い、どんどん運ぶぞ」
「はいっ! さぁ、トゥエンティさん行きましょう!」
 三人は頷き、再び資材を運んで行った。

「はい、確かにお預かりいたしますわ」
 砦解体で慌しく働く兵士から差し出された品を、出水 真由良(ia0990)が受け取る。
「こちらもですね。お任せください」
 別の兵士から手渡された短刀を、大事そうに擁く真由良。
「出水殿、こちらは大体終わった。そちらはどうか?」
 そんな真由良に皇 りょう(ia1673)が駆け寄ってくる。
「これは、りょう様。こちらも終わったところですわ」
 駆け寄るりょうに、にっこりと微笑む真由良。二人の腕には、死者への手向けと兵士達より託された数々の品があった。
「うむ。これなら、旅行く勇士の皆も、きっと寂しくはないであろう」
 自身の抱える数々の遺品と、真由良の擁く数々の品を交互に見比べ、りょうが微笑む。
「そうですわね。あとは死出の道しるべとなるような盛大なお葬式にしないといけませんわね」
「そうだな。理穴の勇士達に見合う勇壮で盛大なものにしよう」
 二人は、お互いに抱える品々に想いを込める。

●夕方
「これで最後だ」
「介様、ありがとうございます」
 最後の一体を櫓に横たえた介に、真由良が話し掛ける。
「? どうかなさいました?」
 並べ終えた遺体を、物言わず眺める介に真由良が問いかけた。
「‥‥どうにも慣れんね」
「慣れない?」
 ぼそりと呟く介。
「俺の知らない者が、俺の手の届かぬ場所で死んで行くのは、な」
 50体の遺体を、一つずつ見やる介。その表情はどこか後悔の色を含む。
「お医者様の性、という所でしょうか?」
 そんな介に、極力明るく真由良が微笑みかけた。
「かもしれんな。気を使わせたか、すまんな」
 真由良の笑みに、介はつられる様に、薄く微笑む。
「介様の手によって救われた命も、数多いのでしょう? でしたら、沈んでいてはいけませんわ」
「ん? そうか、そうだな。こと命の事になると欲が出てしまう。まったく、医者の性と言うやつは」
「ふふ、それでこそ、お医者様ですよ」
 微笑む二人は、目の前の勇士達に祈りを捧げるように、瞳を閉じた。
 
「皆さんもご一緒に、葬送の宴を盛り上げてくださいねっ!」
 櫓を囲み、死した勇士の話で盛り上がる兵士達に、巳斗が話し掛ける。
「理穴の郷土料理を用意いたしました。お口に合うとよいのですが」
「どんどん持ってくるのである。たーんと食べるがよいのだ!」
 トゥエンティと雪の手には、数々の料理が盛られた皿。
「沈んだ顔では旅立たれる勇士の方達も浮かばれません。皆さん、笑顔で送りましょう!」
 どこか重い空気の漂う兵士達。そんな兵士達へ向け、三人は飛びきりの笑顔と、飛びきりの料理でもてなす。
「まったく持って、その通りなのである! 死者の想いを受け継いで、未来へと歩いて行く事が、我輩達の使命なのである!」
 大皿を両手に持ち、胸を張るトゥエンティの顔は、悲しみなど微塵も感じさせない。
「ええ、食は生者の義務ですよ。先に旅立たれた方々へ、私達の元気な姿を見せてあげましょう」
 三人が三様に、気落ちする兵士達へ声をかける。
 この葬儀、決して悲しいものではなく、未来へと続く、新たな門出だというように。
「こっちもいい具合に煮えてきたのである」
 広場の中央に置かれたのは、大きな鍋。小柄なトゥエンティが、すっぽりと収まってしまいそうなほど大きい鍋には、巳斗特製の唐辛子入りの鍋が用意されていた。
「少し寒い季節になってきました。これを食べて、芯から温まってくださいね」
 ぐつぐつと煮える大鍋を、巨大な杓文字で掻き混ぜる巳斗。
「お酒もたくさん用意しましたから、たくさん飲んでたくさん食べて、元気を出してくださいね」
「うむ、任せるのだ! 我輩にかかればこれくらい朝飯前なのである!」
 と、おもむろに雪から酒を奪い、口をつけるトゥエンティ。
「わわっ! トゥエンティさん、ダメですよ!? お酒はもう少し大きくなってからです!」
 そんなトゥエンティを、巳斗が慌てて止める。
「む? そうなのであるか?」 
 そんなやり取りに、兵士の間から次第に笑い声が起こる。 
「さぁ、皆様、召し上がれ!」
 雪の声を合図に、兵士達は一斉に料理に群がっていった。

「支倉殿」
「ん? ああ、すまない。何かな?」
 残りも僅かとなった砦の外壁に身を預ける藍に、りょうが声をかける。
「此度の葬儀、本当に我々が受けてよかったのだろうか?」
「なぜそのような事を?」
 そんなりょうの問い掛けに、藍は至極不思議そうに問い返す。
「共に戦ったとはいえ、我々は余所者である事に変わり無いであろう」
「そんなことか。此度の戦の英雄達に送られてこそ、勇士達も本望だ」
 りょうの言葉に、薄っすらと笑みを浮かべた藍が返す。
「過分な評価痛み入るが――」
「盛大に送ってやって欲しい。理穴の礎をなった勇士達を」
 りょうの言葉を遮り、藍が深く頭を垂らした。
「! 面を上げてくだされ。‥‥及ばずながら尽力すると、誓わせてもらう」
 真剣な藍の嘆願に、りょうも襟を正し真摯に答える。
「頼んだぞ、英雄殿」
 恐縮するりょうに、藍はにこりと微笑んだのだった。

「あなた方が残してくださった小さな命は、無事保護者の元へ還りました。どうか、思い残すことなく、安らかなる時を刻んでください‥‥」
 葬送の宴を前に、櫓に安置される勇士達へ祈りを捧げるフェルル。
「フェルルさん?」
「あ、巳斗さん、雪さん」
 振り向いたフェルルの前に現れたのは、両手一杯の花を抱える、巳斗と雪だった。
「お祈りですか?」
 そんなフェルルに巳斗が問いかける。
「ええ、火葬されてしまう前に、と思いまして」
「まぁ。私もご一緒してかまいませんか?」
「はい、もちろんですよ」
 雪の申し出に、フェルルはにこやかに頷く。
「あ、ボクもお祈りします!」
 膝を折る雪に習い、巳斗も隣で膝を折り、手を合わせる。
「同じ理穴の民として、皆さんの事を誇りに思います。どうか心安らかに‥‥」
「共に戦い、勝利できた事、単に皆様のおかげです。敬意と感謝を込めて祈ります‥‥」

 その後、祈りを終えた三人は、櫓に安置された勇士達の周りへ、手向けの花を飾っていった。 

●夜
 雲一つなく澄み渡る夜空には、満天の星が輝いている。
 砦の中央に設けられた櫓を囲むは、5つの弧月。
「理穴の勇士よ、勝利を支えたのは間違いなくあなた達だ。どうか安らかに天へと!」
 篝火に照らされた弦一郎の引き絞る弓が、天へ向く。
「皆さんと共に戦えた事を誇りに思います。ありがとうございましたっ!」
 櫓を挟み、弦一郎と対を成すフェルルの弓も天へ。
「わたくし達の矢を道標とし、迷わず天へと旅立ってくださいませ!」
 フェルルの右手では、真由良がゆっくりと弓を天へかざす。
「貴様達のおかげで我輩達は生き残れた。流した涙と共に、貴様達を送るのである!」
 ぐっと涙をこらえたトゥエンティは、精一杯弓を引き絞り、天頂に。 
「理穴を守ってくださり、心から感謝いたします。星の光に抱かれ、ゆっくりと休んでくださいね!」
 自身の握る弓に想いを込め、巳斗が天を仰ぐ。
「英霊達よ、死してなお、理穴の守護神とならんことを切に願う! 安らかに眠れ!!」
 弦一郎が高らかに謳う。そして、その声を合図に、五芒を描く5人の火矢が一斉に天へと登った。

 5本の火矢は、天を指し、反転、櫓へ向け落下する。
 堕ちる火矢は、死者を抱く櫓を刺し、櫓を次第に朱に染めていく。

 その光景に、兵士達から大歓声が上がった。

 燃え盛る櫓。
 天を突き、勇壮に揺れる炎。
 焔に擁かれ、静かに眠る白き勇士達。

 皆、この勇壮な葬送に目を奪われていた。 

「――」
 そんな折、天を突かんばかりに燃え盛る櫓に魅入る一行の耳に、澄み渡る笛の音が響く。
「素敵な音色ですわね。わたくしもご一緒させていただいてよろしいでしょうか」
 その音に誘われたのか、真由良も笛を取り出し、介の横に腰掛けた。
「得意とは言いがたいですが‥‥」
 介の音に、真由良の流麗な笛の音が合わさる。

 介の音は、勇気を囃す、震なる響き。
 真由良の音は、心慈を囃す、清なる響き。
 二音は合わさり、天へ逝く勇士達を、楽の道にて導く。

「雪さん、ボク達も!」
 流れる笛の音に、雪の腕を取り立ち上がった巳斗。
「はい、みーくん。一緒に踊りましょう」
 腕を引かれる雪も、満面の笑みで巳斗に返した。

 弓を掲げ、円を描くように軽やかに舞うは、巳斗の円舞。
 揺れる鈴が、涼音を響かせる。
 白き衣をなびかせ、一足早い粉雪の如く優麗に舞うは、雪の媛舞。 
 その瞳は絶えず、勇士達の登り逝く天へと向いている。
 笛音、鈴音が交じり合い、二人の舞踏を惹き立てた。

「――勇士達よ。理穴の英雄達よ。星々煌く夜空より、我らを見つめ、護り給え――」
 葬儀に参加したもの誰もが、笛の音と舞いに心奪われていた中、フェルルのどこか物憂げな歌声が当たりに木霊す。
 
 その翠色の瞳に映るのは、天高く燃え盛る死出の炎。
 澄み渡る歌声は、憂いと優しさを孕み、聴く者の心を捉えて離さない。

 兵士達の誰もが、食事と酒に舌鼓を打ち、舞と楽の音、そして歌声に酔いしれる。
 この宴は、終わりを惜しむかのように朝まで続いたのだった。

●朝
「――皆、寝静まったか」
 雲間に朝日が覗く。明け方まで続いた宴に、今は皆静かに寝息を立て眠っている。
「‥‥」
 すくりと立ち上がり、おもむろに刀を抜き放つりょう。
「――理穴の勇士達よ、戦こそ武士の誉れ。その信念に従い逝った、皆の想いを胸に秘め、我ら明日も修羅の境を彷徨おうぞ」

 今なお燻ぶる櫓に向け静かに舞うは、旭日に映える白姿の剣舞。
 それは、舞というには些かたどたどしく、まるで影試合でも見ているかのような気迫がこもっていた。

「――素敵な剣舞ですね」
 そんな時、櫓に向け懸命に刀を振るうりょうに、声を掛ける者があった。
「フェルル殿!?」
 振り返るりょうの瞳に映ったのは、フェルルの姿。
「ずるいですよ、りょうさん」
 そして巳斗が、フェルルの後からひょっこりと顔を覗かせる。
「葬儀の折に姿をお見掛けしないと思ったら、この様な事を計画されていたんですね」
 次いで真由良が。
「う‥‥いや、その‥‥」
 次々に現れる仲間の姿に、刀を持った姿のまま固まったりょうがどもる。
「決闘であるな!? 我輩でよければお相手するのであるぞ!」
 そして、トゥエンティが長柄斧を肩に担ぎ現れた。
「トゥエンティさん、決闘じゃありませんから‥‥」
 息巻くトゥエンティを雪が、よしよしと宥める。
「昨夜の宴で舞えば良いものを、どうして一人で?」
「まったくだ。死者への手向けであれば、昨夜、皆にあわせて舞っても良いだろうに」
 介、そして藍の姿も見えた。
「いや‥‥人前に晒す程の腕は、持ち合わせておらぬゆえ‥‥」
 ぼそぼそと呟くりょう。語尾が霞んで聞こえないほど、小さな声だった。
「なるほど、りょうさんは存外照れ屋なんだな」
 そんなりょうの仕草に、弦一郎はなるほどと感心するように頷く。
「うぅ‥‥皆、意地が悪いぞ」
 一行から囃されるりょうは、俯き呟く。その顔は真っ赤に染まっていた。

 ぱちぱちぱち――。

 その時、どこからともなく、手を打つ音がする。
「素晴らしい宴でした」
 その声は、一行の背後から。
「あ、あなたは!?」
 声に振り向いた藍が、驚愕の声を上げる。そこに現れたのは理穴の王、儀弐王その人であった。
「よい、面を上げよ」
 膝を折り深々と頭を下げる藍に、儀弐王は静かに語りかける。
「皆さん、理穴の兵士達の為に、この様な盛大な葬儀をありがとうございます」
 藍から視線を移し、呆気に取られる一行に向け、にこりと微笑む儀弐王。
「我が国、理穴を代表して、心からのお礼を申し上げます」
 そう言うと、儀弐王は丁寧に頭を垂れ、一行に礼をしたのだった。

 その後、一行が集めた遺品や文は、理穴軍に手によって、無事親族の元へ届けられた。
 そして、砦の跡地には、天に向け引き絞られた弓の形をした立派な慰霊碑が建てられ、勇士達の魂を鎮めているという。