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■オープニング本文 ──事件の冒頭 さて。 今年の凰凱擂台賽は荒れ模様の状態です。 1月の擂台賽での紅道場の活躍により、凰凱の青少年たちの一部が、紅道場へと足を運ぶようになりました‥‥。 けれど、それらの殆どの人々は、入門してほんの数日で、また元の道場へと戻っていくのです。 それが何故か判りませんカ、まあ、いつものように紅道場は閑古鳥が鳴いています‥‥。 「ふぉっふぉっふぉっ」 中庭の武舞台を眺めつつ、紅老師が静かに『てぃーたいむ』を楽しんでいる。 「紅師父、何か楽しそうですね」 と師範代が茶菓子を手に老師の前に座る。 「うむ。あの大量の入門希望に、一時はどうしようか困っていたところぢゃて。まあ、真剣にやれる子供達が残ってくれたので、なにはともあれぢゃよ」 と告げつつ、凰凱で最近になって発売された『ちょこれいと』を口のなかに放り込む。 「うむ。美味し!!」 「ああ、最近流行の『ちょこれいと』ですね。それは一体なんなのですか?」 「これか? 知らぬ。まあ、泰国のどっかの地方の特産品のなんとか豆を使っているということしか知らぬ。作っているのはあちこちで雨るらしく、この凰凱では名産品の一つになっているらしいが‥‥」 とまあ、『ちょこれいと講釈』を述べつつ、のどかな一時を過ごしていた。 ──一方そのころ 凰凱飛空場では、ジルベリアからやってきた定期便から大量の荷物や乗客が降りてきた。 「おう。ここがオウガイなのですねー。ここの武道大会、楽しみにしていましたー」 「ふぅ。シスター・エルメス。武道大会ではなくて擂台賽。そんにことよりもとっとと宿を取って一休みしましょう。狭い飛空船にもう疲れはてましたよ」 「ペネロープ、そんなことではダメなのでーす。私達の目的を忘れたのですかー?」 そうエルメスと呼ばれた女性は、横を歩いていたペネロープににこやかに告げる。 「この擂台賽で優勝し、3つの称号『覇王』『武王』『龍王』の称号を手に本国に戻るですよね?」 「イエーーース。その通りです。私達がこの泰国最強となり、再びジルベリアに凱旋するのデース」 とまあ、騒がしい言葉を呟きつつ、シスター・エルメスとそのご一行様は、繁華街の宿へと向かっていった。 そして後日、別の定期便でも擂台賽に参加しようと大勢の武道形が集まりつつあった‥‥。 ──紅道場 「で、今回の擂台賽はどうするのですか? 参加するのですか?」 そう問い掛ける師範代に、紅師父は一言。 「諸外国の方々もいらッしゃったらしいしのう。異国の武術というのも見てみたい。今回は勉強ということで参加してみたいのう」 「はいはい。また開拓者さんで人材を補充するのですね‥‥」 ということになったらしい。 では、擂台賽でお会いしましょう。 |
■参加者一覧
水鏡 絵梨乃(ia0191)
20歳・女・泰
小伝良 虎太郎(ia0375)
18歳・男・泰
秋霜夜(ia0979)
14歳・女・泰
ロウザ(ia1065)
16歳・女・サ
赤マント(ia3521)
14歳・女・泰
キァンシ・フォン(ia9060)
26歳・女・泰
日御碕・神楽(ia9518)
21歳・女・泰
観月 静馬(ia9754)
18歳・男・サ |
■リプレイ本文 ●2月の定例擂台賽とのこと ──城塞都市・凰凱・紅道場 静かな道場。 その一角に作られている建物の中で、水鏡 絵梨乃(ia0191)がゆっくりと構えを取っている。 彼女の目の前には、30cm四方の白い石が敷き詰められている。そしてその石には、人の足の形が掘りこまれていた。 良く見てみると、それはどれもが方角や形がバラバラになっている。 そして絵梨乃は、それらの石畳の起点で、静かに呼吸を整えていた。 顔には目隠しを行ない、服装は紅道場の儀礼用胴着を身につけている。 「いつでも、すきなタイミングで始めなさい‥‥」 そう告げる紅老師。 ──スッ と、絵梨乃が一歩踏み出す。 ここにきてから、日課の如くこの歩法訓練は続けてきた。 もう体が殆ど憶えている筈。 今日はその練習の成果が試されている。 「破ッ!!」 素早く踏み出すと、そのまま次々と石畳の上を進んでいく。 あらかじめ絵梨乃の吐いている靴の裏には染料がしこんであるらしく、いしだたみには絵梨乃の進んだ足跡がくっきりと映っていた。 そしてそのまま最後までやりとおすと、絵梨乃は終点の石畳で目隠しを取った。 「紅師父、どうでしょうか?」 そう問い掛ける絵梨乃に、紅老師は静かに肯く。 「概ね。靴を履き代えてもう一度試してみなさい」 「はい」 そのまま靴を取りかえると、絵梨乃はもう一度起点から始めた。 (え? どうして‥‥) 先程目隠しをしてやってみたのと、今の歩法が若干ズレている。 「まだ完全ではないということぢゃな。まあ、それでも対した上達ぶりぢゃが‥‥」 「多謝。では次の段階ですか?」 「うむ。といっても、今のと殆どおなぢぢゃ。ちょっと違うのは」 と告げつつ、別の部屋へと向かう二人。 大きさは先程の部屋とほとんど同じ。 ただ、今度のは石畳の上や天井から、長さのばらばらな竹が伸びていた。 「これはどうすればいいのですか?」 「そうぢゃのう。先ずは、先程の石畳と同じ歩法をして見せなさい」 と告げられて、絵梨乃は歩法訓練を開始した。 ──ごつっ、ビシッ、バシッ‥‥ドコドゴドガゴツッ 歩法は大体問題ないが、今度はあちこちで伸びている竹に身体がぶつかる。 「紅師父、手本を‥‥」 「そうぢゃのう‥‥」 と告げて、紅老師は歩法を開始。 おっとりとした中で、紅老師は全ての竹わ躱わしつつ終点まで進んだ。 「この前のは歩法。これは体裁き。まあ、どこにもぶつからないように進めたら、次のステップにうつろう」 「はい!!」 と言うことで、絵梨乃は訓練を続行した。 ──そのころの武舞台 真剣な表情で組み手を行なっている門下生達を見ているのは小伝良 虎太郎(ia0375)。 昇竜に道場があった時もそうであったが、紅道場は大会が終った直後には入門性がおおく集まってくるのだが、しばらくするとすぐに門下生の数が元に戻ってしまっていた。 「‥‥こうして見ていると、普通の道場なんだけれどなぁ‥‥」 と呟く。 やがて、型の修練が開始されたとき、虎太郎は理解した。 基礎修練にかけられている時間は、他の道場の2〜5倍はあった。 しかもかなり厳しく見られているのか、師範代は少しでも型にズレがあると、ゆっくりとそれを修整していく。 実際に武舞台での組み手となると、入ったばかりの門下生では夢また夢である。 (これじゃあ、別の道場に移るって言うのもわかる気がするねぇ) そう考えた虎太郎は、次の組み手の相手を自ら進言。 ゆっくりと武舞台に昇って抱拳礼を行うと、いよいよ組み手は開始された、 ──中略 「ハアハアハアハア‥‥」 「はい、お疲れ様でした。いい筋をしていますね」 と告げる日御碕・神楽(ia9518)に、虎太郎はただ頭を下げるだけであった。 (こ、こんなハードな道場、ほかには余りないんじゃないか‥‥) と呟きつつ、ゆっくりと武舞台を後にした。 基礎修練をしっかりと、紅老師の教えはここまで徹底していたかと、改めて納得する虎太郎であった。 「ふぉっふぉっふぉっふぉっ。と、まだ練習は終っておらぬぞ」 と、武舞台の下で笑っている紅老師が、降りてきた虎太郎にそう告げる。 「ええっと‥‥どういうことでしょうか」 「今度は私に色々と教えてください」 と頭を下げているのは観月 静馬(ia9754)。 「紅師父。どういうこと?」 「学んだものは教える。そうすることで、自分が気付かなかった部分にもきがつく。教え、教えられ。そうして皆、切磋琢磨していくのぢゃよ」 その理屈が瞬時に呑み込めた虎太郎は、ニィッと笑いつつ武舞台へと戻っていった。 「よっしゃあ。それじゃあかかってこいやぁ!!」 「では、よろしくお願いします」 その言葉と同時に、二人はゆっくりと構えを取った‥‥。 ●がんばれば‥‥こんどは希望 ──2月定例擂台賽 「それではっ。定例大会を開始するんだワンッ!!」 武道大会会場で、司会進行でもある昨年度『大覇王』のわんドシ君が大声で叫ぶ。 その言葉に会場に集まった観客が盛り上がる、まさに会場は興奮の坩堝となってしまった。 やがて個人戦と団体戦それぞれの対戦表が張り出されると、いよいよ一回戦が開始された。 前回、かなりいいところまでがんばった紅道場は無事に三回戦まで勝ち抜く事が出来た。が、その次の四回戦がかなりの手練れであった。 対戦相手はジルベリア代表のチーム・ティタニア。 さて、四回戦の結果を簡単に説明すると、一勝三敗で敗北、ティタニアはそののち団体戦優勝を果たしたので、善戦といえば善戦なのであろう。 ──先鋒:敗者 キァンシ・フォン(ia9060) 対戦相手はジルベリアの徒手格闘技使い、ウェン・リー。 前半はお互いに出方を見ていた所、様子見で仕掛けていったウェン・リーの攻撃にたいして足場癩を仕掛けるキァンシ。 そのまま一気に練気法を使って攻め込んでいったキァンシであったが、やがて少しずつウェン・リーは攻撃を躱わしはじめる。 終盤には攻守が逆転し、ウェン・リーの一方的な打撃戦で幕は閉じた。 「‥‥ジルベリアの格闘技、なかなか奥が不快ですわ‥‥」 「泰国のそれもですね。今回はいい戦いを経験させて頂きました」 と最後にはがっちりと握手を交わす二人であったとさ。 ──次鋒 勝者 秋霜夜(ia0979) 対戦相手はジルベリアの徒手格闘技使い、ルドルフ・シルバーバウム。 圧倒的優位で幕を開いたこの一戦。 霜夜が一方的に旋風脚と気功掌でダメージを叩き込んでいた。 が、そのさ中、ついにルドルフに捕まると、そのまま両腕をがっちりロックされたままの背面投げを叩き込まれる。 その一撃で霜夜は意識を失いかけたモのの、どうにか試合は続行。 だが、戦闘を続けられる状態ではなかったところに、さらに追い撃ちで首投げを叩き込まれ、試合終了‥‥と思いきや。 身体を限界まで捻って受け身を取ると、そのまま両脚でルドルフの首に向かって激しい二連脚を叩き込んで試合終了。 「ふう。いい試合だった。また今度戦うときも、全力で行かせてもらう」 「マッチョ‥‥また今度、かならず戦いましょう。私もより強くなって戻ってきます」 と互いに礼をして擂台を後にした。 ──副将 敗者 日御碕・神楽(ia9518) 対戦相手はアラン・ハイネゼン、ジルベリア徒手空拳の使い手らしい。 日御碕は相手の攻撃を回避しながら踏み込みつつ、『空気撃』で体勢を崩していった。 その成果は幾分あったものの、相手はそれらの攻撃を躱わそうとはせず、正面から受けきって耐えぬいていたのである。 「そ、そんな‥‥あれだけ特訓した技が」 その養子にショックを受ける日御碕。 だが、そんな事とはお構いなしに、アランは次々と軽い拳戟を日御碕に叩き込む。 それらを躱わしつつ、再び同じ戦いを繰り広げる。 さっきよりも早く、そして柔軟に‥‥。 試合中に徐々に成長を始める日御碕であったが、最後は右腕関節を決められてギブアップ。 「私はまだまだ成長します。ですから」 「応。またいつでも掛かってこい」 ということで。 ──大将 敗者 小伝良 虎太郎(ia0375) すでに試合の結果は決まっているものの、試合は行なわれた。 対戦相手はジルベリア徒手空拳のフリードマン・キルヒアイス。 「よっしゃあああ」 一気に相手の懐に潜り込んで『牙狼拳』を繰り広げる虎太郎。 そこからさらに『骨法起承拳』により重撃を叩き込むが、相手は紙一重でそれらを躱わしていく。 「そんなバカナっ!!」 一旦間合を取りつつ、『裏一重』も併用しての防御体制に入るが、キルヒアイスはそれらの隙を見て次々と虎太郎に攻撃を繰り広げていく。 「護りが全く間に合っていないなんて」 「貴方の動きには規則性があります。それも少ないパターンでね。その予測さえ出来れば、貴方ほどの強い武術家相手でも必勝の道は開けます」 と呟きつつ、虎太郎に連撃を浴びせていくキルヒアイスであった。 ●個人戦の光と影 一方、もう一つの舞台では個人戦が始まっていた。 参加者が増えつつある凰凱擂台賽、個人戦で優勝する為には、最低でも9回戦勝ち抜けなくてはならない。 紅道場の登録選手は4名。 それぞれが様々な組に分かれ、対戦表に名を連ねていくのであったが。 ここではやはり大番狂わせが発生していた。 それではその大番狂わせをダイジェストでお伝えしましょう。 ──6回戦 水鏡 絵梨乃 対戦相手はチーム・テラーのマスクマン『『太陽のカーニバル仮面(略して太陽仮面)』。 使用する武術は『喧嘩殺法』。 「ワタシ、アナタトタタカエテコウエイデス」 楽しそうに腰を振りつつ踊りまくる太陽仮面。 「で、ではよろしくお願いします」 と挨拶を行ない、ゆっくりと構えを取る絵梨乃。 ここまで、紅老師の伝授した酔拳の歩法を駆使しつつ、敵の攻撃を全て躱わして勝ち進んできた絵梨乃であった。 そして戦いは始まったのだが。 武術としてのセオリーが全く通用しない相手の喧嘩殺法。 絵梨乃の打撃をとことん体で受止めつつ、カウンターで拳を叩き込んでいく太陽仮面。 それでも蹴り主体の戦闘を続けていく絵梨乃。 相手の隙を見て『滝登』で起き上がり、不意を突くと同時に隙を無くす戦術を繰り返していたのだが。 それすらも気にすることなく立上がっていく太陽仮面。 最終的にはスタミナ切れで絵梨乃の負けとなってしまった。 ──5回戦 ロウザ 対戦相手は旅の剣術家・ヴァリアス・ギュンター。 「さて‥‥どこまでいけるか見物であるが‥‥」 と静かに木刀を構えるギュンターと、その正面でなにやらワクワクしているロウザ(ia1065)。 「わはは! おまつり! おまつり!」 とぴょんぴょん跳ね跳ね、じつに楽しそうであった。 が、それは試合が始まるまでの数分間のみ。 試合が始まった直後、ロウザの瞳は本気モードに変化していた。 ガシガシ接近して相手にプレッシャーをかけていくものの、ギュンターは正面で木刀を構えたまま、まったく動じることがない。 「いっくぞー」 と力一杯叫び、猿叫や速度変化させたタックルで相手を捕まえようとする。 ──スッ と、そのロウザの動きをギリギリで躱わしつつ、なおも様子を見ているギュンター。 「なんであたらない? ろうざ、いっしょうけんめい」 そう叫びつつ次々と連撃を叩き込むロウザ。 だが、そのどれもが見切られ、躱わされていた。 そして最後にすれ違うようにロウザに対して無数の連撃を叩き込むと、ロウザは失神し、その場に崩れ堕ちてしまった‥‥。 「ふう。もうすこし見切りが甘かったら、確実に倒されてしまいましてね‥‥」 と試合が終った緊張がほぐれたのか、にこやかに告げるギュンターであった。 ──決勝 赤マント ここはファイナルステージ。 対戦相手はジルベリアのチーム・ブルーオイスターのタイシャク。 「それでは御相手願おう」 と告げつつポージングを取るタイシャク。 その正面で、赤マント(ia3521)はじっとタイシャクを見ながら考え事をしていた。 (やば。こいつとの戦い、今まで全部見てきたけれど、僕の技が効く可能性0だ‥‥) と心の中で呟く。 事実、タイシャクの一回戦からの戦いを見てきた赤マントであるが、この男の存在自体がでたらめなのである。 相手の攻撃は全て筋肉で受止め、そしてカウンターで一撃を叩き込む。 交わすことをしないので隙を伺う事ができず。 それでもここまできた以上、仕掛けるしかない。 そう考えた赤マントは、試合開始後早急に仕掛けていった。 分厚い筋肉なら、ただひたすら掌撃を叩き込む。 とにかく打撃の連続。 そして時折仕掛けてくるタイシャクの攻撃はぎりぎりで躱わし、そして再び打撃戦を仕掛ける。 そんな攻撃をずっと仕掛けていたのだが、時折掠めていくタイシャクの拳に驚愕しつづけている。 (なぜ? どうしてこんなに撃たれ強いのです?) そう呟く赤マント。 「そろそろいい感じでカラダが暖まってきたな」 そう呟くと、タイシャクは素早く間合を取ると、一風変わった攻撃を仕掛けて来る。 赤マントの神速に追い付けない為、とにかくカウンターで赤マントの腕を掴むと、そのまま自分の胸許に引き寄せる。 そして力一杯抱しめる。 ただそれだけだが、全力で抱しめられたときに、全身の骨がミシミシと音を立てるのが赤マントには理解できた。 何ヶ所かの骨には亀裂が入っただろう。 ひょっとしたら折れている可能性もある。 そんな心配をしていたら、ふと意識が遠くへと消えていく感覚が全身を駆け巡った。 「そ‥‥そん‥‥な」 意識がうすれつついく中で、赤マントは自分の敗北を知った。 ──6回戦 観月 静馬 対戦相手は『大覇王・わんドシ君』。 相手が徒手のため、片手棍を使用する観月。 「お手柔らかにお願いします」 「判ったワン。手加減していくからかかって来るワン」 と告げて、ゆっくりと構えを取るわんドシ君。 ──ヒュヒュンッ と観月の攻撃は的確にわんドシ君のいた場所に吸い込まれていってしまい、肝心のわんドシ君は楽勝ムードで構えを取る。 「そ、そんんな‥‥どうしてあたらないの?」 「目で追いかけるからだワン。気配を察知するワン」 その説明を受けて観月はワンドシの気配をさぐり、隙を伺って連撃を叩き込む。 が、やはりそれらも躱わされてしまっていた。 やがてワンドシ君の一撃によって観月が気絶しててしまい、試合は終了となった。 ●そして 全てが終った。 団体戦ではどうにか頑張ったものの4回戦敗北。 そして個人戦では数々の選手が上位まで食い込み、赤マントの準優勝で華を上げた。 今まで無名であった紅道場の名前が有名になり、この街での知名度も少しは上がった模様。 ちなみに今回優勝した道場は圧倒的な強さであった『チーム・ジルベリアのティターニア』。 そして個人戦優勝は初参加であったタイシャクであった。 ──Fin |