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■オープニング本文 年の瀬が迫った12月某日。天儀の木こり達は、山を歩き回っていた。冬の時期は薪を多く使うため、彼らにとっては儲け時でもある。 加えて、12月といえばクリスマス。モミの木の注文が爆発的に増え、嬉しい悲鳴が上がっていた。大きな声では言えないが、モミの木と偽って違う木を売る業者も居るとか居ないとか。 「あ〜ぁ…この辺りも小さいなぁ。も少し奥まで行ってみる?」 モミの木の大きさを確認しつつ、残念そうに言葉を漏らす若い男性。仕事仲間らしき眼鏡の青年が静かに頷くと、2人は更に奥へと進んで行った。 数分後、後悔する事になるとも知らずに。 仕事自体は順調だった。2m程度のモミの木は見付けたし、伐採も無事成功。それを荷車に縛り付け、山道を静かに下りて行く。途中で食用キノコを見付けるという、嬉しい出来事もあった。 問題が起きたのは、中腹を過ぎた頃。最初に気付いたのは、眼鏡の青年だった。 「今…馬の鳴き声みないなモノが聞こえませんでした?」 「馬ぁ? こんな山ん中に馬が居るワケ…」 『ヒヒィーン!』 『メェェェ!』 けたたましい雄叫びを耳にし、無言で顔を見合わせる2人。数匹の鳴き声が重なり、不気味な合唱と化している。どちらからともなく、彼らは音のした方向へと歩き始めた。 徐々に近付いてくる、獣達の叫び。大地を踏み締めるような音に、木々が倒れるような物騒な音。その原因が分かった時、2人は急いで木陰に隠れた。 彼らが見たのは、馬と羊の群れ。2つの群れが、山の中で激戦を繰り広げているのだ。 どちらの普通の動物ではないらしく、羊の額には長い角が1本生えている。対する馬には、頭の両脇に刃物のような角が2本。傷口から出血しているから、アヤカシではなくケモノのようだ。 「何だよ…どうなってんだよ、コレ…!」 「馬に羊…まるで『今年の干支』と『来年の干支』の抗争ですね。争う理由までは分かりませんが」 取り乱す男性とは対照的に、不敵な笑みを浮かべる青年。この奇怪な状況を楽しんでいるのか、興味津々な様子である。 そんな2人の匂いに気付いたのか、動物達が一斉に視線を向けた。血走った目に、荒い鼻息。これから何が起きるのか、火を見るより明らかだろう。 木こり2人は素早く視線を合わると、一目散に逃げ出した。 |
■参加者一覧
リィムナ・ピサレット(ib5201)
10歳・女・魔
ルゥミ・ケイユカイネン(ib5905)
10歳・女・砲
Kyrie(ib5916)
23歳・男・陰
クロウ・カルガギラ(ib6817)
19歳・男・砂 |
■リプレイ本文 ● 『ヒヒィーン!』 『メェェェ!』 遠くから微かに響いてくる、獣の雄叫び。鳴き声を上げているのは、馬と羊に似たケモノ。どちらも殺気立っていて、山の中で激しい激突を繰り返していた。 それを目撃した近隣住人が、すぐさまギルドに通達。依頼を受けた開拓者達はケモノや地形の情報を集め、山の中で準備を進めていた。 2種類のケモノが争っているなら、その状況を利用しない手はない。片方に加勢して素早く倒し、残ったケモノは罠にハメて倒す作戦である。 「クロウさん。穴の大きさと深さは、これで大丈夫でしょうか?」 落とし穴を掘っていたKyrie(ib5916)が、一旦手を止めて仲間に声を掛ける。長身痩躯で色白な彼に力仕事は似合わないが…今は気にしないでおこう。 Kyrieに質問され、クロウ・カルガギラ(ib6817)は視線を素早く穴に向けた。大きさは1mくらいで、深さは50cm程度。ケモノの脚を止めるのが目的なのだから、深く掘る必要は無い。 「あぁ、充分だ。あとは、ゴザでも被せてから落ち葉で偽装すれば良い」 クロウの言葉に、Kyrieが静かに頷く。穴の上にゴザを被せ、周囲に土を乗せて軽く固定。その上に落ち葉と土を撒き、違和感の無いよう自然に偽装した。 最後に、Kyrieは枯枝を2本準備。それを交差させ、落とし穴の上に置いた。 「目印代わりに、枯枝を置いておきますね。私達まで落ちたら意味がありませんから」 仲間達に説明しながら、軽く苦笑いを浮かべるKyrie。一ヶ所だけなら設置場所を覚えられるが、数が圧倒的に足りない。罠を複数箇所に仕掛けるなら、目印のような物は必要だろう。 それに、Kyrieは『落とし穴以外の罠』も用意している。誤作動を防ぐためにも、目印があって困る理由はない。 「罠の方はお願いね? あたしは違う準備してるからさ♪」 言うが早いか、リィムナ・ピサレット(ib5201)は地面に浅い穴を掘り、準備してきた羊毛を投入。周囲から枯葉や植物を集めると、それも穴に入れて土と一緒に混ぜていく。 リィムナは10歳の少女という事もあり、端から見ると土遊びをしているとしか思えない。仲間達の視線が集まる中、彼女は混ぜた土を全身に塗り始めた。みるみる間に、衣服が汚れ、小麦色の肌や紫色の頭髪が土まみれになっていく。 「なぁ…素朴な疑問なんだけどさ。何の準備なんだ、それ?」 行動の意図が分からず、クロウが彼女に問い質す。それを聞いたリィムナは、笑顔で言葉を返した。 「ん? 人間の匂いを薄めてるんだよ。お洋服は後で洗濯すれば問題無いし♪」 答えながらも、彼女の手は止まらない。自身の匂いを薄めるためとは言え、何の迷いも無く土まみれになる者は滅多に居ないだろう。これが少女故の無邪気な行動なのか、開拓者としての責任感なのかは分からないが。 「ケモノって、匂いに敏感だもんね〜。あたい達も…土遊び、する?」 リィムナの答えに納得しつつ、ルゥミ・ケイユカイネン(ib5905)はクロウとKyrieに視線を向けた。匂い消しは重要だが…男性陣は既に成人を迎えている。当然、土まみれになるのは抵抗があるワケで。 2人は苦笑いを浮かべながら首を横に振ると、落とし穴の設置を再開した。ルゥミは小首を傾げながらも、作業に協力。徐々に、地面に目印が増えていく。 Kyrieは仲間達から若干離れ、呪本を開いて呪文を詠唱。式を召喚すると、それが一瞬で地面に吸い込まれた。これは、自身の式を罠として封印するスキル。何者かが近くを通ると自動で発動し、対象を攻撃する仕掛けになっている。 この式も数ヶ所に設置し、目印の小枝を重ねる。罠の準備を終えた4人は、鳴き声の方向へと歩き始めた。 ● 歩き始めてから数十分。鳴き声は徐々に強くなり、喧騒の物音も大きくなってきている。開拓者達は木の陰に身を隠しながら、ゆっくりと前進。風で匂いが運ばれないよう、風下から近付いていく。 そして……とうとう肉眼でケモノ達を捉えた。 「いたいた……あとは作戦通りに。みんな、何かあったらフォローお願いね!」 木陰に隠れながら、リィムナが仲間達に声を掛ける。ケモノまでの距離は、約20m。馬と羊は敵対しているため、開拓者に気付く可能性は限り無く低いだろう。 「そうならない事を祈っていますよ。お気を付けて」 Kyrieは優しく微笑み、リィムナに言葉を返す。次の瞬間、彼女の姿が蜃気楼のように歪み、ほんの数秒で羊へと変身した。 実際には『羊の姿に見えているだけ』であり、リィムナは少女のままなのだが…この状態なら、彼女が羊の中に飛び込んでも怪しまれる事はない。 万が一に備え、リィムナ以外の3人は木陰で待機。不測の事態が起きたら、全員で助け合う事になっている。 羊になったリィムナは、仲間達にウインクを送って静かに移動を始めた。距離を詰めて物陰から羊の群れに飛び込み、軽快にメェメェ鳴いて周囲の精霊に干渉。羊達の闘争心を更に燃え上がらせ、攻撃性を強化した。 リィムナは孤立しないように立ち回り、断続的に羊を強化。馬に狙われる事もあったが、戦布を翻してヒラリと避けている。 「馬羊狩り、開始だね! 馬鹿(うましか)狩りだったら面白かったのに! あはは♪」 争い合うケモノ達を眺めながら、ルゥミは無邪気に笑った。言いたい事は何となく分かるが…羊の代わりに鹿のケモノが暴れていたら、色んな意味で問題があったかもしれない。まぁ…10歳の子供らしい発想ではあるが。 楽しそうに笑うルゥミとは対照的に、クロウは溜息を吐いた。 「冗談言ってる場合かよ。まぁ…鹿が相手の方が、少しは気が楽だったけどな」 騎馬遊牧民として育った彼にとって、馬も羊も家畜として馴染み深い。その2種が争い合っている状況は、例えケモノだとしても複雑な気持ちなのだろう。 そんな事情を知らない羊達は、馬のケモノを圧倒している。機動力では敵わないが、馬の攻撃を喰らいながらも角で反撃。手傷を負わせ、機動力を奪い、遂には……馬の1匹が地面に崩れ落ちた。 そこからは、あっという間だった。均衡が破れた事で羊達の勢いが増し、相手を次々に蹴散らしていく。その光景は、闘争と言うよりも制圧に近い。作戦開始から数分もしないうちに、最後の馬が地に伏した。 勝利を収め、歓喜の鳴き声を上げる羊達。周囲からバレないよう、リィムナも一緒になってメェメェ鳴いている。 「馬は全滅したみたいだね。みんな…ここからが本番だけど、準備は良い?」 マスケット銃を構えながら、ルゥミが仲間達に問い掛ける。馬のケモノは倒せたが、開拓者達の目的は『馬と羊、双方の退治』。羊のケモノが残っているうちは、勝利とは言えない。 ルゥミの質問に応えるように、Kyrieとクロウも兵装を構える。3人は視線を合わせて軽く頷くと、木の陰から飛び出して素早く風上に移動。そのまま距離を詰め、羊達の前に姿を現した。 と同時に、ルゥミは全身の練力を一気に解放。身体能力を極限まで高めると、溢れる練力が背中に白い翼を形作った。間髪入れず、引金を引いて羊を狙い撃つ。銃弾が急角度に曲がりながら飛来し、地面を抉って穴を穿った。 勝利した直後の隙を突かれた羊達は、身構える暇も無い。加えて、ルゥミの銃撃は馬の突撃よりも早くて強力。突然の銃撃に晒され、周囲の混乱は一瞬で頂点に達した。 風上から現れた開拓者とは逆の方向…風下に向かって羊達が駆け出す。馬と戦っていた時の勇ましさは、どこへやら。情けない鳴き声を上げながら、一心不乱に逃げている。 それを追い、開拓者達も走り出す。一定の距離を保ち、時折攻撃して威嚇するのも忘れない。まるで弱い者イジメをしているような状況だが…気にしたら負けである。 逃げる羊達が、少しずつ罠に近付いていく。ケモノと一緒に走っているリィムナは、視線を地面に向けた。青い瞳に映る、十字に置かれた枯枝。反射的に、彼女は大地を蹴って跳躍した。 ほぼ同時に、数匹の羊達が落とし穴に落ちる。更に、Kyrieの設置した罠が発動。地中から地縛霊のような式が飛び出し、羊達に襲い掛かった。 「例え抵抗が高くても、私の怨霊が食い破りますよ…!」 艶然と微笑み、Kyrieは高位の怨霊系式神を呼び出す。音も姿も無い式を再構成し、呪力だけを抽出。それを羊に叩き付けると、血の塊を吐き出して数秒で力尽きた。 「あ、Kyrieちゃん。リィムナ羊は倒したら駄目だからね!」 ルゥミは注意を促し、引金を引く。放たれた弾丸は白い光を纏い、宙に鮮やかな軌跡を描いた。銃撃が急角度に曲がり、羊の頭部を貫通。ゆっくりと、体勢が崩れて地面に倒れ込んだ。 「そうでしたね…では、あの『無駄に動きの良い羊』は狙わないでおきましょう」 軽く苦笑いを浮かべながら、次の羊を狙うKyrie。仲間を倒されて取り乱したのか、ケモノは咆哮を上げ、角を振り回し、大地を踏み鳴らし…滅茶苦茶に暴れ回っている。ここまで暴走されると、仕留めるのは難しい。 だが……クロウの碧眼は、その動きを捉えていた。素早く短銃を構え、羊を狙い撃つ。乾いた銃声が響いた直後、羊の心臓部から鮮血が吹き出して地に伏した。 「こちとら、物心付いた時には羊に囲まれてたんだ。動きを見切るのは、お手の物だぜ」 不敵な笑みを浮かべるクロウに向かって、ケモノが1匹突進していく。高速で接近する敵に対し、銃を構えて狙いを定め、引金を引いているヒマは無い。クロウは空いている手で曲刀を握り、鋭く振り上げた。 黒灰色の刀身が羊の首を捉え、一太刀で切断。モフモフが鮮血に染まり、力無く崩れ落ちた。 3人の相次ぐ攻撃で、羊達は次々に力尽きている。残ったケモノは、あと3匹。羊達は視線を合わせると、それぞれ別の方向へと逃げ出した。 「悪いけど、一匹も逃さないよ!」 叫ぶや否や、リィムナは羊姿のまま歌声を響かせる。発する音に練力を込め、周囲の精霊に干渉。魂を無に還す程の膨大なエネルギーが発生し、羊達の全身を駆け抜けた。 衝撃は想像を絶する程に大きいが、外傷は一切ない上、肉体的破損も無い。だが、精神を完全に破壊された羊達は、力尽きて転倒。その命は、天に還っていた。 ● 馬と羊のケモノを倒した開拓者達は、念のために山の中を捜索。近隣にケモノの残党が居ない事を確認し、ルゥミとKyrieは狼煙銃を打ち上げた。 山に罠を仕掛ける前、開拓者達は依頼主の住む村に立ち寄った。その時、ケモノ退治を始める事と、退治したケモノの肉を提供する事を通達。『狼煙で合図したら、荷車を持ってケモノの運搬に来て欲しい』と、事前に頼んでいた。 村人達がいつ到着するか分からないが、開拓者達は倒したケモノを一ヶ所に移動。村まで運搬しやすいよう、角を斬り落としていく。 今回倒したケモノは、馬も羊も10匹ずつ。これだけの数だと、開拓者だけでは食べ切れないし処分に困る。村人達と分ければ、丁度良い具合になるだろう。 角を斬り終わり、開拓者達が束の間の休憩をしていると、大勢の話し声が聞こえてきた。 「あ、こっちこっち〜! 約束通り、退治した羊と馬は全部提供するよっ♪」 リィムナは笑顔で手を振り、村人達を呼び寄せる。運搬を手伝いに来た人々がケモノを確認すると、驚愕と感動の声が湧き上がった。 「もしかしたらこのケモノ達は、山の精霊さんからの贈り物かもね♪ 早速運ぼう!」 ルゥミの言う通り、暴れていたケモノの数と強さを考えると、贈り物という表現は間違っていないかもしれない。活きが良過ぎる上、物騒なプレゼントではあるが。 開拓者と村人達は協力して『贈り物』を荷車に乗せ、山を下りていく。途中で何度かケモノが落ちそうになったが、何とか無事に村まで到着。時刻は夕方を過ぎ、周囲が薄暗くなり始めていた。 「羊の解体なら任せとけ。キレイに捌いてやるよ」 ナイフ片手に、自信満々のクロウ。慣れた手付きで刃物を走らせ、羊を解体していく。流石は騎馬遊牧民、そのナイフ捌きに村人達から歓声が上がった。 狩人の経験があるルゥミも、解体は手早い。自分の身長よりも大きなケモノを捌く姿は、『見事』の一言に尽きる。 2人に負けないよう、村人達もケモノを捌いていく。本来、獣を捌いて食肉にするのは時間の掛かる作業だが、驚異的な速度で20匹分の加工が終了。日が暮れる頃には、村の広場で焼肉パーティーーが始まっていた。 クロウは羊肉の一番美味い部分を選び、即席のケバブを調理。ルゥミは肉を串に刺し、塩を振ってシンプルに火で炙っている。 他にも、馬刺しや味噌味の馬肉鍋、馬と羊の炭火焼き等、料理の種類は多い。空腹の胃には刺激的な匂いが、周囲を支配している。 串焼きの焼き加減を見ていたリィムナは、頃合いの串に手を伸ばして満面の笑みを浮かべた。 「ん〜、美味しそう♪ いっただきま〜す!」 「ちょっと待ちな!」 大きく口を開けた瞬間、見知らぬ女性がリィムナに向かって叫ぶ。声を掛けたのは、恰幅の良い中年女性。一言で表現するなら『田舎のオカン』といった雰囲気である。 「アンタ、そんな汚れた格好で飯を食う気かい? ウチの風呂を貸したげるから、先に洗っといで!」 女性に指摘され、リィムナは不満そうな表情を浮べた。確かに、彼女はケモノを倒すため全身を羊毛や土で汚している。この格好で食事をしたら、怒られるのも無理はない。 だが…リィムナは1人で風呂に入るのが嫌いだったりする。ハラペコの状態で料理が目の前にあるのだから、尚更入りたくない。 「お風呂? ねぇねぇ、あたいも借りて良い? リィムナちゃんと洗いっこしたいっ♪」 2人の会話を聞いていたルゥミが、元気良く手を上げた。予想外の展開だが、中年女性は優しく微笑んでいる。 「ああ、構わないよ。ほら、早く行っといで!」 大きな手が、リィムナとルゥミの背を叩く。観念したのか、リィムナは串焼きを置き、ルゥミと一緒に仲良く民家へ歩いていった。 残った開拓者と村人達は、食事を開始。大量の肉に舌鼓を打ち、会話にも花が咲いている。 「成人の皆さん、お酒など如何です?」 グラス片手に、笑顔でワインを勧めるKyrie。馬にも羊にも、赤ワインが良く合う。成人しか楽しめない、『大人の味わい』というヤツである。 料理に合う事もあり、ワインは瞬く間に減っていく。中には、Kyrieと話すためにワインを飲んでいる女性も居るが…彼が妻帯者だと分かると、ガッカリと肩を落とした。 賑やかな広場から離れ、クロウは村外れに来ていた。手に持っているのは、さっき退治した馬の骨。穴を掘って骨を埋め、そっと手を合わせた。 (羊は食用前提の家畜だが…馬は『旅の相棒』だった。せめて、静かに眠ってくれ) クロウは馬の解体に手を貸していないし、肉も口にしていない。それだけ、馬に想い入れがあるのだろう。 その想いに応えるように、空から白い雪が降り始めていた。 |