熱くて暑い夏の日
マスター名:香月丈流
シナリオ形態: ショート
EX :相棒
難易度: 普通
参加人数: 5人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2014/08/25 19:04



■開拓者活動絵巻
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KKR






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■オープニング本文

 照り付ける太陽。
 白い砂浜。
 寄せては返す波。
 そして…大勢の海水浴客。
 夏の海は、出会いの場として有名である。暑い日差しが思考を麻痺させるのか、海の解放感が心を自由にするのか、理由は定かではないが。
 純粋に海水浴を楽しんでいる者は多いが、ナンパ目的で海に来ている者も同じくらい多い。中には『屈強で筋肉質な男性に、熱い視線を送る男性』も居るが…見なかった事にしよう。
「これが、天儀の現実だ! 母なる海を目の前に、色恋沙汰に現を抜かすとは言語道断! そう思わんか、同志達よ!」
 講堂内に響く、凛とした女性の声。彼女に応えるように、聴衆席から歓声が湧き上がった。
 壇上に居るのは、金髪碧眼の女性。歳は20代後半くらいで、ジルベリア風の軍服に身を包んでいる。その視線は狼のように鋭く、氷のように冷たい。
「聞け、同志諸君! 浜辺を汚す奴等の愚かしい熱意は、天儀の気温すら悪影響を及ぼしている! 温暖化の一因は、あの愚民共にあるのだ!」
 ツッコミ所が満載過ぎる主張だが、この講堂に居る者は誰1人として疑っていない。それどころか、歓声が徐々に大きくなっている。
「リェータ!」
「リェータ様!」
「リェータ万歳っ!」
 室内に響く、大音量のリェータコール。壇上の女性、リェータは、静かに手を振り上げた。
 直後。拳を握って一気に振り下ろす。机から『ゴンッ』という鈍い音が広がると、講堂は一瞬で静まり返った。
「諸君…天儀の美しい海を守るため、私に力を貸して欲しい! 火蓋は切って落とされた! 今こそ、愚民共に正義の鉄槌を下すのだ!」
 リェータの言葉に同調し、聴衆席の熱気が高まっていく。彼女の言葉を借りるなら、この熱気も『温暖化の一因』な気がするが…ツッコんだら負けである。
「行くぞ! 我等、天儀温暖化防止軍『ヴェラン』の名の元に!」
 叫びながら、リェータはサーベルを抜いて切先を出入り口に向けた。それに合わせて扉が開くと、聴衆達が一斉に駆け出した。目的地は、浜辺で間違いないだろう。
 疾走する一団から静かに離れ、身を隠す男性が1人。彼はヴェランに見付からないように、町に向かって駆け出した。


■参加者一覧
緋桜丸(ia0026
25歳・男・砂
叢雲・暁(ia5363
16歳・女・シ
サーシャ(ia9980
16歳・女・騎
リィムナ・ピサレット(ib5201
10歳・女・魔
雁久良 霧依(ib9706
23歳・女・魔


■リプレイ本文


『天誅っ!』
 砂浜に響く、海水浴とは無縁の叫び。周囲の注目が集まる中、白い軍服を着た集団が、1組のカップルを岩陰へと連れ去った。
 唖然とする一般客を尻目に、白服集団はカップルに『粛清済』と書かれた深緑色の軍服を着せていく。そのまま、集団は2人を海に投げ入れた。
 海水浴場に突然現れた、白い軍服の集団…彼らの正体は、天儀温暖化防止軍『ヴェラン』。名前だけ聞くと大層な組織に思えるが、実際は『恋愛の熱意が温暖化の一因になっている』と誤解した、痛々しい集団だったりする。
 カップルを連れ去り、軍服を着せて海に投げ込んだのは、彼らなりの『温暖化対策』なのだ。方向性を致命的に間違っている気もするが…ツッコんだら負けである。
 次の『粛清対象』を探し、移動を始めるヴェラン達。その中の1人が、困惑する一般人に歩み寄って静かに頭を下げた。
「驚かせて申し訳ない。あれは、ちょっとしたイベントみたいなモノだ。センスはアレだが…まぁ、大目に見てやってくれ」
 そう言って苦笑いを浮かべた男性は、ヴェランと同じ格好をしているが雰囲気は全く違う。敵意も殺気も無く、優しい光を宿した金色の瞳。長身で筋肉質の肉体は、軍服の上からでもハッキリと分かる。
 彼は、開拓者の1人、緋桜丸(ia0026)。ヴェランを捕縛するため、軍団の内部に紛れ込んでいるのだ。
 状況を説明し、海水浴客を落ち着かせる緋桜丸。主に『若い女性』としか言葉を交わしていないが…その辺りは大目に見るべきだろう。
 一通り説明を終えると、緋桜丸は急いでヴェランと合流。急いで戻ってきたフリをしながら、海岸脇の岩場を指差した。
「粛清対象を発見した! あの奥に隠れたぞ!」
「よし…突撃だ!」
 緋桜丸の言葉を疑う事無く、10人前後の集団が岩陰に向かって駆け出す。それを眺めながら、緋桜丸は不敵な笑みを浮かべた。


 岩陰に移動したヴェラン達だったが…カップルどころか、人影すらない。不審に思いながらも、全員が周囲を見渡している。
「こんな所でナニしてるのかな? 天儀温暖化防止軍『ヴェラン』さん」
 不意に、頭上から響いてきた女性の声。ヴェラン達が視線を上げると、岩の上に1人の少女…叢雲・暁(ia5363)が座っていた。
 緑色のフリルの付いた、オレンジ色のハイレグ水着姿。年齢のワリに抜群過ぎるプロポーションは、男性なら釘付けになってしまうだろう。
 が…ヴェラン達は驚きと怒りが入り混じった表情を浮べている。
「お前! 何故、我々の組織名を知っている!」
「情報が漏れたのか? それとも、裏切り者が…?」
 ヴェランの名称と行動目的は、仲間内しか知らない情報である。それを第三者が知っていたとなると、集団の団結や信頼が揺らぐ一大事なのだ。
「女! 知っている事を全て話せ! それから…お前の格好を粛清してやろう!」
 明らかに年下の少女に向かって、団員の1人が吼える。ハタから見たら、かなり大人げない光景なのは間違いない。
 そんな事は気にせず、暁は岩から跳び下りる。砂浜に着地すると、ツインテールの金髪が鮮やかに揺れた。
「粛清? 暑苦しい軍服で海に来てる方が、不届で非常識なんじゃない?」
 クスクスと笑いながら、挑発的な言葉をかける暁。その言動が気に入らなかったのか、ヴェラン達は彼女を取り囲んだ。
「口だけは達者だな。悪いが、相手が女でも手加減せんぞ!」
 悪役のような言葉を口にしながら、徐々に距離を詰めていく。どうやら、暁を粛清する事が決定したらしい。
「それじゃあ、お仕置きイってみよ〜〜〜!」
 言葉を発した直後、彼女は砂浜を蹴って体当たりを放った。手加減は忘れていないが、その一撃で男性が転倒。意識を失い、砂浜に転がった。
 ヴェラン達が驚いている隙に、暁は当身で意識を刈り取っていく。相手が手にしていた軍服を奪い、それを使って手足を拘束。足りない分は団員の軍服を脱がし、瞬く間に10人近い成人男性を捕縛した。


「ん〜…日差しの寂しい『冬の厳海』ばかりを眺めていた身としては、心躍りますね〜♪」
 夏の太陽を浴びながら、サーシャ(ia9980)は大きく背伸びをした。彼女の出身地、ジルベリアは日差しが弱く、夏が短い。だからこそ、眩しい日差しと騒動の多い海辺が珍しいのだろう。
 とは言え、彼女の目的はヴェランの捕縛。監視員の役を請け負い、砂浜を見回っていた。サーシャは長身でナイスバディな上、真っ赤で布地の少ない水着を着ているため、目立ちまくっているが。
「きゃー!」
 遠くから聞こえた悲鳴に反応し、サーシャは声の方向に全力で駆け出す。数秒後に見えてきたのは、2組のカップルが十数人のヴェランに軍服を着せられている光景だった。
 強引な着替えが手早く終わると、4人を抱え上げてヴェラン達は波打ち際に移動していく。このまま、カップル達を海に投げ入れるつもりなのだろう。
「止めなさい! その格好で海に投げ込まれたら、最悪溺死しますよ!?」
 サーシャの叫びに、ヴェラン達の動きが止まる。が、それも束の間。彼女の姿を確認した団員は、不機嫌そうに舌打ちをした。
「黙れ、女! これは粛清なのだ! 貴様に口出しする権利は無い!」
 自分達を『正義』だと思い込んでいるヴェランにとって、仲間以外の言葉は雑音でしかない。周囲の声など、聞く気は毛頭無いようだ。
 それが、大きな間違いだとも知らずに。
「あなた達…そこに正座しなさい。今すぐに…!」
 言葉と共に、圧倒的な威圧感が周囲を支配する。普段は温厚なサーシャだが、彼らの勝手な言い分は我慢ならなかったようだ。
 彼女の迫力に気圧され、カップルを下ろして即座に正座するヴェラン達。サーシャは一般人に逃げるよう促し、団員達に向き直った。
「いいですか? どんな場所でも、決まりやマナーという物があります。ここは紳士淑女の集う海水浴場なのですから、自分勝手な行動は困りますね。聞いてますか!?」
 炎天下の砂浜で行われた、サーシャの説教タイム。それは反省の色が見えるまで延々と続けられ、ようやく解放された団員達は完全に心を入れ替えていた。


「やっぱり、目の保養くらいしたくなるのが男のサガってもんだ」
 潜入工作に飽きたのか、緋桜丸は水着に着替えて浜辺を歩いていた。腕や肩には『幾多の戦火を乗り越えてきた証』として刀傷が刻まれている。そのせいで好奇の視線が集まっているが、当人は特に気にしていないようだ。
 注目を集めている者は砂浜に何人か居るが…一番人目を引いているのは『彼女達』だろう。
 1人は、黒いビキニ姿の女性。布が少ないため、色々と零れそうになっている。というか、下はTバックなため、ヒップは剥き出しも同然だが。
 もう1人は、赤い前掛けで胸部を覆い、白色の黒猫褌を着た少女。先鋭的なビキニだが、褌は尻を覆わないため丸見えになっている。
 美女と美少女がこんな姿で歩いていたら、注目を集めるのも当然である。
「んふふ♪ 夏の太陽よりも熱い視線を感じるわね♪ 例の集団、来てるかしら?」
 周囲の視線を浴びながら、不敵に微笑む雁久良 霧依(ib9706)。挑発的な胸を見せつけるように突き出しながら、砂浜を見渡している。
 彼女の隣を歩くリィムナ・ピサレット(ib5201)も、何かを探すようにキョロキョロしている。その青い瞳が一点で止まると、リィムナは軽く笑顔を浮かべた。
「あ、白い軍服、はっけ〜ん! 霧依さん、荒縄貸して!」
 リィムナに頼まれ、霧依は用意していた荒縄を渡す。それを受け取った瞬間、リィムナは特殊な走法を使って客の間を縫うように疾走した。
 敵の集まっている所まで移動しながら、ゆったりとした歌声に精霊力を乗せて響かせる。それがヴェラン達の耳に届くと、一瞬で十数人を眠りの底に落とした。
「つまんない事考えてないで、おねんねしなさいっ♪」
 言いながら、リィムナは眠った者を次々に縛り上げていく。そんな彼女に、周囲から視線が集まっていた。
「ビックリさせちゃって、ゴメンね? こう見えても、あたし達開拓者だからさ。暑苦しい人たちを捕まえてるんだよっ!」
 小さな胸を張りながら、満面の笑みを向けるリィムナ。海水浴客達は、彼女が開拓者だと分かって安心したのか、声援や拍手を送った。
 リィムナの活躍を目撃した霧依は、行動を開始。周囲にヴェランが居ると予測し、砂浜に設置された舞台に上がった。
 普段はイベント等で使われるが、今日の使用予定は無い。そこに霧依のような美女が突然現れたら、嫌でも人が集まってくる。その中には、白い軍服姿の者も居る。
「はぁーい、軍服のオニーサン達♪ そんな暑苦しい恰好してないで、私と遊びましょ? たくさん『サービス』しちゃうわよ♪」
 蠱惑的な言葉に合わせ、胸を揺らす霧依。更に羽扇を振り、腰をくねらせながら『樹理穴踊り』と呼ばれる踊りを披露している。豊かな肢体を見せ付ける霧依に、拍手や歓声が上がった。
「な、な…何と破廉恥な! 貴様には淑女としての恥じらいは無いのか!?」
 霧依に指名され、ヴェランの1人が声を荒げる。叱咤の言葉とは裏腹に、視線は彼女に釘付けになっているが。
「ねぇ…見てるだけで良いの? したい事、何でもしていいのよ…?」
 空いた手で自分の胸や尻をなぞりながら、更に誘惑する霧依。周囲に集まった男性の大半は狂喜乱舞しているが、女性は嫌悪感を表している者が多い。
 そして、霧依の獲物であるヴェラン達は……。
「したい事…何でも?」
「本当かよ、おい…!」
 まんまと、彼女の虜になっていた。ヴェランの中には、モテない事を気に病んで入団した者も少なくない。そういう男性を『落とす』事が、霧依の目的なのだ。
「ちょっと! アンタ達、リェータ様のお言葉を忘れたの!?」
「これだから、男ってサイテー!」
 だらしない男性団員に向かって、女性団員が怒りを上げる。ヴェランに年齢や性別の制限は無く、老若男女いろんな者が所属している。信じていた仲間が色仕掛けに引っ掛かるなど、女性団員にとっては色んな意味で許せない事なのだろう。
「んだよ……自分に色気が無いからって、ひがむなよ」
 若い団員の、呟くような一言。それを聞いた女性団員は、我慢の限界を迎えたようだ。ヴェランの男女間で軋轢が生まれ、派手な喧嘩が始まった。
「いやぁん♪ 私のために争わないで…な〜んてね♪」
 緊張感の無い悲鳴を上げながら、霧依は羽扇を振る。その動きに合わせて、眠りの呪文を詠唱。大惨事にならないよう、喧嘩しているヴェラン達を次々に眠らせていく。
 睡眠状態になった団員は、リィムナが縛り上げて岩陰に移動。視界のヴェランが居なくなるまで、霧依は踊り続けた。


「何故だ…何故、粛清が終わっていない!」
 天儀温暖化防止軍『ヴェラン』のリーダー、リェータは、砂浜の近くで怒りの声を上げた。同志に海水浴場の粛清を命じたが、砂浜は人で溢れている。
 しかも、ヴェランの姿は1人も見当たらない。この状況なら、彼女が苛立つのも無理はないだろう。
「遅かったね〜。平団員達は全員、捕縛しちゃったよ〜♪」
 不意に、リェータの横から聞こえてきた言葉…その正体は、彼女の声を聞き付けた暁だった。暁に続くように、他の開拓者達も次々に集まって来た。その大半が、捕縛したヴェランを引きずっている。
「誰だ、貴様等は! いや…そんな事はどうでも良い。我等の作戦を邪魔した罪、その身を以って贖って貰おうか…!」
 怒りを込めて叫びながら、リェータは腰の刀剣を抜き放った。恐らく、彼女は剣の腕に自信があるのだろう。
 敵意むきだしのリェータを目の当りにし、身構える開拓者達。その中でも真っ先に動いたのは、緋桜丸だった。
「物騒な真似は止めとけよ、お嬢さん。凛々しくも厳しい姿は魅力的だが…もっと違う一面も見てみたいな」
 甘く呟きながら、目にも留まらぬ早業で刀剣を取り上げる。それを砂浜に投げ捨て、ごく自然な動きでリェータの後ろに回り、包み込むように優しく抱き締めた。
「な……!?」
 リェータにとっては、驚きの連続だっただろう。闘志を燃やして刀剣を抜いたのに、気付いたら男性の腕の中に居るのだから。
 緋桜丸が腕や頭を撫でると、恥ずかしさで頬が赤く染まっていく。それを見逃さず、緋桜丸はリェータの耳元に口を近付けた。
「照れた顔も可愛いな。母なる海よりも、輝いて見える…大丈夫、全て俺に任せてくれ」
 言葉と共に、抱擁の力が強まる。緋桜丸真意は分からないが…その大きな手が、リェータのボタンに伸びた。
「い、いや…待て! 離せ! 貴様、正気か!?」
 身の危険を感じたのか、叫びながら全力で暴れるリェータ。が、緋桜丸の抱擁はビクともしない。彼の指先が軍服のボタンに触れた瞬間、緋桜丸とリェータは砂浜に倒れ込んだ。
 次いで、静かな寝息が2人から聞こえてくる。どうやら、2人共眠っているらしい。
「これ以上は『大変な事』になりそうだから、眠らせちゃった!」
 微笑みながら、ペロッと舌を出すリィムナ。彼女のナイスな判断に、開拓者達3人は親指をグッと立てた。
 それから数十分後。目を覚ました緋桜丸は、ヴェランを引き渡すため同心を呼びに行かされた。残ったのは、女性開拓者4人とリェータのみ。そのリェータが起きたのを確認し、サーシャは片膝を突いて言葉を掛けた。
「さて、リェータさん。何故、天儀温暖化防止軍などという組織を作ったんですか?」
「ふん…貴様等に話す義理は無い!」
 作戦をキレイに潰され、不機嫌極まりないリェータ。反省の色が見えない彼女の態度に、リィムナは頬をプ〜ッと膨らませた。
「皆、短い夏の一日を少しでも楽しもうとしてるんだよ? そんな人たちの楽しみを邪魔するなんて間違ってる! 絶対に!」
 自分勝手なリェータに対して、怒りが爆発。リィムナは泰大学の学科を三つ掛け持ちし、大量の課題を出されているが…その八つ当たりではないと信じたい。
「貴女の言う『温暖化』って、単なる思い込みでしょ? そんなに殺伐としてないで、この水着を着て楽しくやりましょ♪」
 言いながら霧依が取り出したのは、白いスク水。成人がコレを着るのは、恥ずかしい事この上ない。霧依の提案が冗談ではない事は、その瞳を見れば一目瞭然である。
「ふ…ふざけるな! そんな恥ずかしいモノが着れるか!」
 耳まで真っ赤になりながら、全力で否定の言葉を口にするリェータ。彼女の返答を聞き、暁は不敵な笑みを浮かべた。
「水着が嫌なら、下着でも良いよ? ほらほら〜、どっちを選ぶのかなぁ〜?」
 手をワキワキと動かしながら、究極の二択を迫る。下着姿を晒すか、恥ずかしい水着を着るか…ある意味、最大のお仕置きである。
 緋桜丸が同心を連れて戻ってきた時、そこには白いスク水を着て女性陣と遊んでいるリェータの姿があった。