氷結の罠
マスター名:香月丈流
シナリオ形態: ショート
危険
難易度: 普通
参加人数: 10人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2013/08/19 23:39



■オープニング本文

 照り付ける太陽に、抜けるような青空。陽光が海面で反射し、キラキラと輝いている。
 季節は、夏。焼けそうなほどに熱い砂浜に、涼を求めて大勢の人々が押し寄せていた。
 老若男女を問わず、夏の海を楽しんでいる。ナンパに失敗して落胆している者や、カップルを恨めしそうに眺めている者も居るが…気にしないでおこう。
 大半の者は海を楽しんでいるが…異変は、音も無く忍び寄っていた。
「キャ〜〜〜!」
 最初に気付いたのは、海の中に居る者達。何の前触れも無く、海面に『人間の頭蓋骨』が浮かび上がった。が、その大きさは直径1m程度。形は頭蓋骨にソックリだが、大きさが違い過ぎる。
 人々の恐怖と混乱を加速させるように、頭蓋骨から『真紅の液体』が溢れ出した。それが急速な勢いで、海面に広がっていく。
 ほんの数秒で海が赤く染まると、水中で爆発が起きたかの如く水柱が上がった。直後、それが一瞬で凍結。大量の一般人を巻き込んだまま、氷塊と化した。
 ルビーのように赤く、透き通った塊…宝石のように美しいが、人々が飲み込まれている光景は悪夢でしかない。
 砂浜に居た者達は被害を免れたが、状況が掴めず混乱している。それを加速させるように、氷塊から真紅の液体が広がり始めた。が、砂浜や陸地は苦手なのか、侵食速度が一気に低下。老人が歩くよりも遅い。
 それでも、巻き込まれないように一般人達が駆け出す。そのまま、近くのギルドまで全力疾走。水着姿の一般人達が、大勢押し寄せた。


■参加者一覧
天河 ふしぎ(ia1037
17歳・男・シ
和奏(ia8807
17歳・男・志
鞘(ia9215
19歳・女・弓
琥龍 蒼羅(ib0214
18歳・男・シ
ミリート・ティナーファ(ib3308
15歳・女・砲
リィズ(ib7341
12歳・女・魔
来須(ib8912
14歳・男・弓
ユーディット・ベルク(ic0639
20歳・女・弓
リズレット(ic0804
16歳・女・砲
水芭(ic1046
14歳・女・志


■リプレイ本文


 海水浴は、『夏の風物詩』といっても過言ではない。冷たい海水に、涼やかな海風…暑 い季節だからこそ、涼を求めて水辺に集まるのは至極当然の事だろう。
 とは言え、海水浴に行ったせいで被害に巻き込まれた者が大勢居るのだが…。
「かなり暑いし、氷は良いと思うんだけどね……こんなに真っ赤なのは、気持ち悪いなぁ」
 手で軽く扇ぎながら、苦笑いを浮かべる水芭(ic1046)。彼女が眺めているのは、波打ち際にある巨大な氷塊。鮮血を凍らせたような赤い色は、見る者に恐怖や不快感を与えている。
 しかも、問題は外見だけではない。
「あの中に人が閉じ込められてるなんて……嫌になるほど悪趣味。流石はアヤカシね」
 表情を変える事無く、鞘(ia9215)は不快そうに言葉を吐き出した。彼女の言う通り、海水浴客の大半は氷の中に囚われている。頭から爪先まで全身を覆われ、身動きも出来ない状態で。
「海水浴場を氷漬けにするとは、また風情を理解しないアヤカシだね。被害者が死亡していないのは、良心的だけど」
 ニッコリ微笑みながら、皮肉を口にするリィズ(ib7341)。アヤカシに良心があるとは思えないが、犠牲者を出さずに済むなら、それに越したことはない。
「あれだけ大きな氷だと…お姉さんの足技じゃ、破壊するのは無理ね…」
 豪快な足技を放つ事が多いユーディット・ベルク(ic0639)だが、流石に今回は分が悪い。氷塊は幅100m、厚み10m程度で、2m近い高さがあるのだ。これを蹴撃で破壊するのは、極めて難しいだろう。
 加えて、氷塊の近辺をアヤカシが浮遊している。1m程度の、真紅の頭蓋骨。生首よりはマシだが、骨も充分に不気味である。
「それにしても……赤くて丸いと、でかいリンゴみたいだよな。色んな意味で『喰えない』けどよ」
 来須(ib8912)の言う通り、遠目から見ればリンゴに見えなくもない。彼の生まれたジルベリアには『息子の頭に置いた林檎を、見事に射抜いた弓の名手』の伝承が残っている。その男のように、来須にもアヤカシを射抜いて欲しい。
 開拓者達は氷塊の規模や戦場を確認し、アヤカシに攻撃する隙を伺っていたが…突然、敵の動きが止まる。次いで、眼球の無い目から真紅の液体が流れ出した。
「どうやら…あのリンゴさん、こちらに気付いたみたいですね」
 言いながら、和奏(ia8807)は兵装に手を伸ばす。今回の敵は、真紅の液体を操って攻撃してくる。それを精製しているという事は…敵対する相手を発見し、攻撃体勢に移っているのだろう。
「相手が何を企んでいようが、この人数ならば短期決戦は可能だ。みんな…準備は良いな?」
 琥龍 蒼羅(ib0214)の言葉に、全員が静かに頷いた。一般人を救出するためには、まずアヤカシを倒す必要がある。状況確認が終わり、アヤカシが攻撃準備をしている以上、決着は早い方が良い。
「ミリート、リズ、今回も宜しく。頼りにしてるからね!」
 兵装を握り直し、天河 ふしぎ(ia1037)は笑顔と共に声を掛けた。同じ小隊の隊員や、旧知の友人と共に行動するのは心強い。だからこそ、彼は戦闘の直前でも笑顔になれる余裕があるのだ。
「任せといて。ふしぎお兄さんやリズちゃんと一緒だし、張り切っていこっか」
 軽く頬を掻きながら、言葉を返すミリート・ティナーファ(ib3308)。ふしぎに頼られ、少し照れているようだ。それを隠すように、彼女も軽く微笑んで見せた。
「リゼも…ティナーファ様に負けないよう、頑張ります」
 小さな手を強く握り、リズレット(ic0804)は気合を入れ直す。静かに、開拓者とアヤカシの戦いが幕を開けた。


「初手はボクに任せて貰うよ? あの液体、ある程度は消せるハズだから…あとはよろしく」
 仲間達が返事をするより早く、リィズは誰よりも前に出た。自身の身長よりも大きな杖を構え、練力を込める。その先端から激しい冷気が生まれ、吹雪となって広がった。
 白い嵐が周囲を吹き荒れ、アヤカシを飲み込む。氷雪が敵を凍て付かせ、知覚攻撃で真紅の液体の大半が消滅した。
「アヤカシの生存と、位置を確認っと。氷塊は水面にプカプカ、敵はその上をフワフワ…」
 吹雪が晴れた直後、アヤカシの生存を確認してミリートは白銀の巨大な銃を構えた。素早く狙いを定め、引金を引く。放たれた弾丸は、敵に命中すると同時に派手に炸裂。大気を震わせるような衝撃で、頭蓋骨に亀裂が走った。
 アヤカシが大きく揺れ、瘴気が吹き出す中、ふしぎ、和奏、蒼羅、リズレット、水芭の5人が敵に向かって駆け出す。それを迎え撃つかの如く、アヤカシは再び真紅の液体を流し始めた。
「何する気か知らないけど、容赦も手加減も必要ないわね」
 言うが早いか、奇襲気味に弓撃を放つ鞘。それが敵の眉間に命中するのと同時に、2本目の矢を番える。高速で発射準備を整え、普段より強く弦を引いた。2射目の矢が1射目の矢に重なって貫き、深々と突き刺さる。
 追撃するように、来須が連続で矢を射ち出した。鋭い弓撃が頬骨と額を砕いて命中し、穴を穿つ。
「首だけの癖に生意気だな…こいつ。リンゴみたいに射抜けりゃ楽なんだけどな」
 来須は軽く舌打ちし、後頭部を掻いた。外見は似ていても、硬さは雲泥の差。矢を貫通させるのは、難しいだろう。
 開拓者達の遠距離攻撃が止んだ隙を狙うように、アヤカシは歯を打ち鳴らした。次の瞬間、真紅の液体から10cmくらいの氷弾が無数に出現。それが、砂浜を駆ける5人に殺到した。
「仲間も囚われた人達も、傷付けさせないわよ!」
 仲間の被害を減らすため、ユーディットは氷弾目掛けて矢を放つ。黒いモヤを纏った弓撃は、彼女の『悪意』を具現化したもの。明るく、お節介焼きのユーディットには似合わない感情ではあるが、黒い射撃が氷弾を砕き、被害を減らしていく。
 更に、ふしぎが短銃で援護射撃。無駄のない動きで銃撃と装填を繰り返し、敵の攻撃を次々に撃ち砕いた。
 疾走している者の大半が攻撃を避ける中、リズレットは足を止めて両手の銃を構える。
「囚われている方々を盾にする前に…あなたを倒してみせます」
 静かに言い放ち、二挺の銃を発射。氷弾の間を縫うように弾丸が飛来し、アヤカシの前歯を射ち砕いた。
 その衝撃で、氷弾が途切れる。ユーディットとふしぎの援護射撃が入り乱れ、氷の粒が周囲に舞い散った。
「そんな攻撃、効きはしないんだからなっ! みんな、大丈夫だった?」
「ありがとうございます、天河さん、ベルクさん。お陰で、攻撃に専念出来そうです」
 ふしぎに感謝の言葉を返し、和奏は刀に精霊力を宿す。砂浜を一気に駆け抜けたため、敵との距離は既に詰まっている。斬撃と同時に白い剣閃が奔り、アヤカシの右目を斬り裂いて傷を刻み込んだ。
「貴様が浮遊しているのは勝手だが、斬竜刀なら充分届く距離だ。捉えたぞ」
 静かな言葉とは裏腹に、蒼羅は自身の身長よりも巨大な野太刀を振り回す。目にも止まらぬ速度の、正確無比な斬撃。切先が敵の右顎を斬り落とし、破片が瘴気と化して消滅した。
「そっちが赤なら、こっちは青…夏の海と空の色を、全力で叩き込む!」
 水芭の持つ兵装は、やや青みがかった刀身の天儀刀。素早い動きから大きく踏み込み、斬り上げるような一撃を叩き込んだ。青い刀身が赤い顎骨と歯を砕き、瘴気が周囲に舞い散る。
 開拓者達の攻撃を受けながらも、アヤカシは再び真紅の液体を流した。反射的に、和奏は兵装を頭上に掲げる。
「骸骨さんには申し訳ないのですが…攻撃能力を下げさせて頂きますね?」
 敵に謝罪しつつ、精霊の力を借りて気の流れを乱す。刀から夕陽のような光が広がり、アヤカシの攻撃能力を著しく下げた。
 和奏は氷弾を警戒したのだが、液体はアヤカシの頭蓋骨を包んで氷結。一瞬で氷の鎧となり、防御を固めた。
「和奏、手を貸してくれ。俺達で氷の鎧を『浄化』する…!」
 言葉と共に、蒼羅は腰を低く落として刀を肩に担ぐ。『破壊』ではなく、『浄化』…その意味を理解した和奏は、兵装を下段に構えた。2人の刀身に白く澄んだ気が宿り、周囲に梅の香りが広がっていく。
 瘴気を浄化する技、白梅香。それは氷の鎧だとしても、瘴気で出来ているなら例外ではない。タイミングを合わせ、蒼羅は兵装を斜めに振り下ろし、和奏は斜めに斬り上げる。2つの斬撃が×字に交差し、瘴気が大量に浄化されて鎧を消滅させた。
「さてさて。無粋なお客さんには、そろそろ退場して貰おうかな」
「同感。また氷塊纏って硬くなる前に、一気に畳み掛ける…!」
 静かに闘志を燃やす、ミリートと鞘。銃と弓を素早く構え、狙いを定めた。一瞬早く、鞘が矢を射ち放つ。力強い弓撃が空を切り、アヤカシの鼻辺りに突き刺さった。
 間髪入れず、ミリートの弾丸が着弾。弾に込められた練力が矢を巻き込んで炸裂し、衝撃で瘴気が舞い散った。2人の攻撃が、雨のように間断なく降り注ぐ。
「狙いは外さないわ。本職の弓術、喰らいなさい…そこ!!」
 衝撃でアヤカシが揺らぐ中、精神を集中させて追撃を放つユーディット。研ぎ澄まされた一矢が宙を奔り、眉間に命中して瘴気が吹き出した。
 来須は正確な射撃を行うため、両眼に精霊力を集めて視力を強化する。その茶色い瞳に映ったのは、真紅の液体を大量に精製するアヤカシの姿。しかも、液体が氷弾と化している。
「みんな、避けろ! 氷撃がくるぞ!」
 叫びながら、来須は矢に練力を込めて撃ち出した。ほぼ同時に、アヤカシも氷弾を射ち放つ。来須は矢の軌道を捻じ曲げ、氷弾ではなくアヤカシ本体を狙い撃った。額と眉間に弓撃が命中し、敵のバランスが崩れる。その影響で、氷弾の照準が大きくズレた。
 狙いの甘い攻撃なら、避けるのは難しくない。来須の意図に気付いたリィズは、杖で軽く地面を叩いた。そこを中心に風が渦を巻き、真空の刃が生まれてアヤカシに殺到。更にバランスを崩し、氷弾の大半は海に撃ち込まれた。
「その程度じゃ、無駄な抵抗だね。遠慮しないで、消滅してくれて構わないよ?」
 優しい笑顔で、厳しい指摘をするリィズ。彼女の言う『無駄な抵抗』のせいで、海に高波が発生。運悪く、その先にはリズレットが立っていた。
「天河様、水芭様…止めはお願い致します…!」
 高波に気付いた彼女は、仲間に声を掛けて両手の銃を天高く放り投げる。ふしぎと水芭は軽く視線を合わせ、アヤカシに突撃した。
 波が押し寄せてリズレットを濡らしたが、彼女は微塵も動じない。落下してきた銃を空中で掴み、素早く狙いを定めて撃ち放った。高速回転する弾丸がアヤカシに命中し、錐のように穴を穿つ。
 体から瘴気が漏れ出ているが、アヤカシは最後まで抵抗するように、接近する2人に氷弾を撃ち放った。
「その程度の攻撃で、私の氷は砕けないよ!」
 力強く叫びながら、水芭は冷気を宿した刀で氷を打ち落とす。舞うような体捌きから地面を蹴って跳び、兵装を握り直して全力で振り上げた。青い剣閃が奔り、禍々しい赤を斬り裂く。
「海水浴場を悪夢に変える…そんなお前を、僕は絶対に許さない! くらえ…天河両断!」
 怒りの言葉を口にし、ふしぎは氷塊を蹴って跳んだ。霊剣に精霊力を収束させ、下から斬り上げる。天を斬り裂くような斬撃が、アヤカシを両断して瘴気に還していく。ふしぎが砂浜に着地した時、不気味な頭蓋骨は完全に消滅していた。


「さて…あとは氷を砕いて、中の人間を救助しないとな。このナイフで切れるかな?」
 戦闘を終え、来須は氷塊を軽く叩く。今回の最大の目的は『一般人の救助』。それには、この氷塊を砕く必要がある。
 開拓者達が破壊準備を進める中、何の前触れも無く氷塊が瘴気と化して四散。囚われていた一般人達は、海に投げ出された。
 下は1m程度の波打ち際だが、気絶している人が窒息する可能性は否定出来ない。開拓者達は一斉に海に入り、意識の無い一般人を抱き起こした。
「自力で動ける人は、海から上がって。蒼羅さん、来須さん。お願い、手を貸して!」
 水芭は救助を進めながらも、一般人に指示を飛ばす。大半の者は意識もあり自力で歩いているが、気絶している者や、体を巧く動かせない者も少なくない。
 名前を呼ばれた来須と蒼羅は、水芭の元に駆け寄る。小柄な彼女に代わり、2人は救助が必要な者を砂浜に運び出した。無論、他の開拓者達も救助にあたっている。
「余計な手間は省けたが…最後まで厄介なアヤカシだな」
 誰にも聞こえないよう、独り呟く蒼羅。氷塊を破壊する必要は無かったが、救出対象が一斉に海に落ちたのは予想外である。一歩間違えば、大変な事になっていただろう。
 数分後。一般人達は無事に砂浜へと移動した。気絶している者の脈や呼吸を確認したが、異常がある者は居ない。あくまでも『現段階』での事だが。
「同心諸君、出番だよ? 搬送の指示は後でするから、まずは治療道具を運んでくれないかな?」
 リィズの言葉に、待機していた同心達が荷物を持って駆け寄る。彼等は開拓者と一緒に砂浜に到着し、薬品や担架を準備して身を隠していたのだ。
 一般人は氷に閉じ込められていたため、凍傷や低体温に陥った者も居る。応急手当や、病院への搬送は必須なのだ。
「あ、自分にも手伝わせて下さい。介抱や治療は、良く分からないので…」
 同心達と共に、薬品や担架を運んでいく和奏。直接治療は出来なくても、その手伝いは出来る。薬品を運び、仲間達のサポートに回った。
「大丈夫かしら? 辛いなら、絶対に無理しないで。はい、これ」
 優しく言葉を掛けながら、ユーディットは一般人に温かい桜茶を差し出す。誰もがそれを受け取り、笑顔で飲み干していった。
「食べる元気のある人は、食事で体を温めた方が良いわ。蕎麦で良ければ、遠慮なくどうぞ」
 鞘は屋台の厨房を借り、蕎麦を作って盛りつけていく。蕎麦屋の娘という事もあり、彼女の蕎麦打ち技術は相当高い。その証拠に、空の器が次々に積み重ねられていった。
 食事に治療に移送…息つく暇も無い時間は、怒涛の勢いで過ぎていく。開拓者と同心の協力で、一般人の救助は完了。病院に送られた者も居るが、囚われていた全員の命が助かった。
「ミリート、リズ。折角だし、このまま一緒に海水浴してかない?」
 救出と搬送が完全に終わり、ふしぎは2人に声を掛ける。天気は晴天、目の前には海が広がっている。アヤカシの退治も終わり、絶好の海水浴日和である。
「え? 海で泳ぐんですか? ど、どうしましょうか…」
 突然の事に困惑し、周囲を見渡すリズレット。若干困っているようにも見えるが、尻尾が嬉しそうにブンブンと動いている。
「行こうよ、リズちゃん。折角の海だもの、みんなで泳ごう!」
 それに気付いたミリートは、リズレットの手を引いて売店に駆けていく。アヤカシを退治した事で、商人や新たな海水浴客が集まっている。今年の夏は、まだまだ暑くなりそうだ。