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■オープニング本文 ●ギルドにて ぎいぎいと椅子を揺らしながら夢が煙管を吹かしている。 最近暇ねぇ‥‥と言いながら机の散らかり具合を見てため息。 しょうがないとなんていいながらもそれを片付けていくとちらりと一枚の紙が落ちる。 「こんなのあったかしらねぇ‥‥」 それを拾い上げてじーっと見つめる。 【毎月開催、牧場開放期間毎月…】 なんて書かれている。 そういえばと思い出す、だいぶ前になるが定期的に牧場を開放しようと言う話があった。 めんどくさいので生返事ではいはい言ってたことが本当になっていたらしい。 ここ数ヶ月は洞窟やら遺跡やらで大変だったので牧場の事に関してはまったく持って触れてなかった。 「そうねー‥‥私もたまには馬の一つや二つ乗り回しにいこうかねぇ‥‥」 そう思って指をぱちりと鳴らす。 「暇そうな開拓者も集めて久しぶりに顔出しに行くとするか」 がたっと椅子を元に戻してからさらさらと依頼書に筆を滑らせていく。 『牧場に遊びにいく開拓者募集』‥‥と |
■参加者一覧
梢・飛鈴(ia0034)
21歳・女・泰
風雅 哲心(ia0135)
22歳・男・魔
水鏡 絵梨乃(ia0191)
20歳・女・泰
紗耶香・ソーヴィニオン(ia0454)
18歳・女・泰
ジルベール・ダリエ(ia9952)
27歳・男・志
フェンリエッタ(ib0018)
18歳・女・シ
御陰 桜(ib0271)
19歳・女・シ
九条 炮(ib5409)
12歳・女・砲 |
■リプレイ本文 ●牧場の主? いつものように受付の掘っ立て小屋の中に一人のんびりとしているものが一人。 毎度お馴染みの夢がぎしぎしと椅子を揺らしながら開拓者を待ち続ける。 「腹減ったわねぇ‥‥」 「へらへったのかー?」 机の端にぷらぷら足をふらつかせながらと顎を乗せてじーっと夢のほうを見つめる人妖が一人。 「おう、腹減ったぞー」 靴脱いでそのでこをぐりぐりと押し付けてやる。 やーめーろーよーと言いながらぽてんと机から落ちて尻餅をついた姿を見つめてげらげら笑う。そこに手刀がびしっと一発。 「あんましうちのちびを苛めるじゃないゾ」 「いてーぞ、おらー」 ぷんすこ怒っている狐鈴を尻目に毎度のように名前を書いていく梢・飛鈴(ia0034)。手刀を受けた所をさすりながらさっさといきなさいよと悪態をついている夢。「へいへい」と言いながら弁当を持たせてのんびりと中に入っていく。 「あー‥‥はらへったー‥‥」 「久しぶりだと思ったら相変わらずだな、夢。元気そうで何より」 風雅 哲心(ia0135)が美水姫を頭に乗せながら苦笑いを浮かべつつその様子を眺めている。 「うにゅ、この方は主様のおともだちなのですか?」 じーっと夢の方を見つめながらきれーな方です、とほわほわ言いながら見つめている。 かっこいい女性は憧れらしい、のだがそれが夢というのはどうだろうか。見た目的には申し分ないが中身的には残念だよなぁ、とか思っているところにでこぴんが飛んでくる。 「お前、今失礼な事考えたろ」 「てて‥‥気のせいだ、気のせい」 そのまま受付の用紙に名前を書いてから中に入っていく。歩きながら俺の周りは気の強い女性しかいないな、と改めて再認識したのだった。 「こう、お酒くらい飲みながらしてもいいわよねー、すんげー暇だしー」 ぎいぎいと大きく揺らしている所、上からじいっと見つめる水鏡 絵梨乃(ia0191)がそこにいる。 「暇そうだな」 苦笑いを浮かべながらその様子を花月と一緒に眺めている。相変わらずの様子を見て軽く微笑みながら受付の用紙に名前をさらさらと書いていく。そしてその名前を書いている間に古酒と芋羊羹を勝手にいただいている夢がいたりする。 なにやらえらいご満悦にそれを食べているので文句も言えず、微笑ましく見つめながら牧場に入っていく。 「んー‥‥そろそろもふらの一匹や二匹、捕まえてくるかなぁ‥‥」 そう思っているとがちゃがちゃと相変わらず重装備なもふらとおなじみ紗耶香・ソーヴィニオン(ia0454)がやってくる。足元のもふ龍がふんすこふんすこ鼻息を夢の足にかけている。うりうりと素足でつつくともふー!っとてしてし小さい手で反撃。 「‥‥お弁当あげませんよ?」 素直に足を下ろして弁当くれーと催促する夢。牧場の主と言っても過言ではない彼女ともふ龍、凶暴で傍若無人な夢も弁当一つで制御できます。大人しくお皿やらさっき奪ったお酒を用意しながら、早くしてねと言う合図を送りつける。 「後で届けますね」 にこりと笑ってそういうと早くしろ早くしろと催促する夢を尻目にがちゃがちゃと牧場のもふらに餌付けしに行く。 ゆったりと料理が作られるのを待ちながら椅子をぎしぎし‥‥していると目の前から仲良さげな二人がそろってやってくる。一人は林檎の箱を鷲獅鳥の背に乗せて。もう一人は霊騎の蔵に弁当をぶら下げて。 「んー、のどかやなぁ、まだ肌寒いけど春の気配がするわ」 「そうですね、だんだん春になっています」 ちょうどここにくる手前くらいで合流して一緒に歩いてきたようだ。 「お、浮気だ浮気だ、やっぱ若い女の方が好みよねー」 煙管をふかしながら指差してげらげら笑っているのをジルベール(ia9952)が「そうそう、やっぱ若い子が、ってちゃうわ!」と突っ込みつつ。フェンリエッタ(ib0018)のほうは照れて顔を真っ赤にしている。その間にも夢はげらげらと笑って茶化している。 「ほれ、どこに書けばいれてくれるん?」 ジルベールが受付の台帳を探しているところ、フェンリエッタがその台帳を見つけて開こうとしたのを夢がさえぎって。 「それよこせ」 ぴしっと林檎の箱を指差す。数は入っているのではい、どうぞと言いながらそれを手渡し‥‥たのだが。 「一つや二つじゃない‥‥全部だ‥‥!」 林檎を握って軋ませながらそういうと涙目になってたじろぐ間にジルベールが二人分の名前を書いてとっととその場を逃げ出していく。それに続いてフェンリエッタもぴゅーっと逃げていく。 貰った(正確には奪った)林檎を磨いていると一匹のわんこがはふはふ言いながら夢の足元にいる。 「‥‥やんないわよ、絶対」 じーっとつぶらな瞳で此方を見続ける。くれないの?くれるよね?と言う顔で夢のほうを見つめてくーんと鳴き始める。 「ああ、もう‥‥飼い主どこよ!」 足にすりついてくれくれとねだり続けるのを抱き上げて引き剥がす御陰 桜(ib0271)に毛玉が出来ている靴にあーあーと言いながら受付の台帳を差し出しておく。 「ほら、あっちでのんびりしよーねー?」 お腹の辺りをもふもふとされてふにゃーっとしている間にさっさと受付の台帳に名前を書いておくに進んでいく。 受付の台帳を眺めていると最後の一人。九条 炮(ib5409)がレイダーと一緒にやってくる。 「んー、あんたで最後ねぇ‥‥はい、名前」 ふふーんと鼻歌を奏でながら台帳に名前を書いてからレイダーにまたがりそのまま空に上がるように中に入っていく。 「空もいいわねぇ」 そんな事をいいながら見送る。 ●牧場の中 そんなこんなで開拓者八人思い思いのことをし始める。 「んじゃー、あっちで寝てるからあんましはなれるじゃねーゾ?」 「おう、まかせろー」 お手製の寿司弁当を貰ってちょろちょろ歩き始める。本人はと言うと木の下に敷物とてごろなもふらを持ってきてごろんと横になる。相変わらずの放任主義だが、それはそれでいいらしい。 お弁当を持って「ふおー」と言いながらもふらを見つめたり、空を飛んでいる龍やらを眺めたりしている。とにかく動くものは何でも見つめて観察して接近。ちょいちょいつついたり弄ったりして満足すると次の獲物を狙っていく。 そんな中で同じようにのんびりしていた美水姫と遭遇、互いにじーっと見つめ合って探り探り接近。ちびっこ同士でなにしてんだが、と言いながら風雅がそれを眺めている。流石にいきなり殴りあいしたり技能の撃ち合いはないだろうといいながら。 「うにゅー‥‥」 「おー‥‥」 二人で言い合いながらぼーっとする。どういう意思疎通してるのだろうか不思議だが、とりあえず仲はよさげのようだ。狐鈴の持ってきた寿司を二人ではもはも食べてまったりすごしている。そんなこんなで一息ついたところで美水姫がぱたぱたと運動し始める。 「しょくごの、うんどーですー」 えっちらおっちら風雅の周りをふよふよ飛び回ったりさくさくと雪の上を歩いたりと運動とは呼べないような気もするが、本人的には運動なのだろう。 「じんよーさんに、もふらさんに、とりさんに、いっぱいですねー」 ふよふよと風雅の目の届く範囲を飛んでいるとなにやらいい匂いがしてくるのでそちらの方へとふよふよ‥‥。 「あら、可愛いお客さんですねー?」 紗耶香がいつものように牧場のもふらを集めながらもってきた調理器具を広げてご飯を作っている。今回ももふ龍が魚をとってきて料理‥‥するだけだと流石に飽きられるのであさりとたけのこの炊き込みご飯を作る事にする。大きいしゃもじをもってご飯をかき混ぜつつ、炊き込みを始める。‥‥しばらくしてご飯が炊き上がる。 早くくれと言わんばかりにもふらがもふもふ言いながら行列を作っていくついでに美水姫もその列に並んでたりする。もってきた食器に炊き込みご飯をよそわれたのでそれをほおばり始める。もふらともどもおいしそうにそれを食べていく。 「そういえば、もふ龍ちゃんの魚とり、みてみたいんだけど、見せてもらえるかしら?」 しゃがんで美味しそうに炊き込みご飯を食べ終わったもふ龍が胸?を足でとんと叩いて得意げにしている。ちなみに美水姫はお腹いっぱいになったのかもふらに運ばれて風雅の元に連れ去られた。食後の誘惑の昼寝は最強だったり。 そんなわけでいつもの川にやってくる。ミヅチがぷあーとかぷーとか言いながらこっちを見つめてぱちゃぱちゃと川で遊んでいる。 そんな中、もふ龍がぺいっと水面を叩くと魚が一匹ぴょんっと捕れる。 「見れば見るほど不思議ですねー‥‥手(?)の返しが重要なんですかねー?」 じっくり見れば見るほどよくわからない。きっともふらの特技なのだ、と言いながら言い聞かせる。 「そういえば夢さんがお腹すかせていましたねー」 もふ龍がとってきた魚も塩焼きにして先ほどの炊き込みご飯をおにぎりにするともふ龍とそろって牧場内を練り歩いておすそ分けしに行く。 「なにかいい三菜とかないでしょうかねー?」 そんな事をいいながらもっ、もっともふ龍がつくしやらふきのとうを見つけていたり。そろそろ春も近いです。 ちなみにその上空では水鏡が友なる翼でのんびりと飛行している。いくら開拓者とはいえ空を飛ぶ事は難しい、勿論グライダーやら龍にのって空を飛ぶとはまた違う感覚。ゆったりとふらふらと飛び続ける。練力の続く限りという難点があるが。 「んー、面白そうな子はっと」 すいーっと滑空してちょうど歩き回っている狐鈴を拾い上げて空を飛んでみる。 「うおー、おろせー」 足をぱたぱたして暴れるのをしっかりと抱きしめて落とさないようにしながらそのままゆらゆらと飛び続ける。最初はぱたぱたしていたが途中で力尽きたのかあきらめたのか「ふおー」と言いながら景色を見つめて始めてたのと練力が付いたのでふんわりと着地して解放。そのまま逃げるように去っていく。 「ちょっと驚かせすぎたかな」 苦笑いを浮かべつつ、花月を自由に飛ばせておく。久しぶりにのんびりと自由に空を飛び始めたのを確認してからあたりを歩きながらゆったりと景色を楽しんでいく。 しばらくしてから二人とも木の下に座って芋羊羹をつつき始める。 「ボクと一緒で芋羊羹好きだな」 一緒になってお酒と芋羊羹をつつきながらまったりと春の日差しを受けていく。 そして此方では林檎の箱を涙ながらに死守したフェンリエッタとジルベール。二人の朋友を交換して今日はのんびりとすごす予定だが、ひとまずはお弁当を摘んでから活動しようと言うのでばさっと敷物を引いてのんびりと。 「おすそ分けですね」 ちょいちょいと自分のおかずを渡しつつ、渡されつつお弁当を一緒になって食べ始める。 「んんっ、幸せなお味がします、奥さんは料理上手ですね?」 「そーやろー?いい嫁でなぁ」 何かのろけ始めたのを微笑ましく見つめながら持ってきた林檎をヘリオスにあげてみると嬉しそうに食べ始める。いつもジルベールも林檎をあげいるのにもかかわらず。 「あ、こいつ‥‥俺かていつも林檎あげてるやろー?」 ぺちぺちと体を叩くと、邪魔するなよ、と言った感じに嘶く。ちょっとしょげる。 「ええわええわ、こっちはこっちで楽しむわ。えーっと、八番目の朋友やからアウグスタか‥‥長いからはっちゃんて呼んでエエ?」」 そんな事をいいながらアウグスタを撫でてみる。悪い気はしてないようでそのまま名前を言いながら撫で続けている。澄まし顔で大人しく撫でられている様子を見つめて大丈夫そう、とほっと一息。 そんなこんなで愛妻弁当と手作り弁当を食べ終わって、食後のまったりとした時間をすごしてからぽんっと手を叩いて一提案。 「朋友を交換して、乗ってみませんか?」 先ほどからヘリオスがなついている様子とアウグスタが大人しくしている様子を眺めてから、それもええな。と同意をしてから早速といってジルベールがアウグスタにのると、 「なんや、うごかへんな?」 しばらく乗ってぼうっと、その間にヘリオスがフェンリエッタを乗せて牧場を駆け巡る。 霊騎の特徴的な毛並みをさわさわと撫で触りながら風のように走り抜けていく。勿論水溜りがあろうが雪があろうが走り抜けていくのでぐるりと回って元に戻ってくるとびちょびちょだったりする。 「もう、やんちゃなんだから」 軽くぺしっと叩くと軽く嘶いてちょっと得意げな顔をしている。ように見える。 しばらく走りまわって戻ってきて、ジルベールのほうを見るといまだにぼうっと上に乗っている。 「んー、俺も鷲獅鳥飼うとるから余裕だと思ったんだけどな」 ちょいちょい手綱を引いてみると、ぶるっと体を震わせて。「と、ちょ、まちぃ‥‥!」といいながらロデオ状態に。 「あ、こらっ、大人しくしなさい!」 なんて言ってる間にもばさばさと翼をはためかせるわ、体を跳ねさせるわ、面白いようにジルベールの体が跳ねていく。ちょっと見ていて楽しいとか思ったのは秘密。そうしているうちに一気に空に飛び上がって旋回したり急降下したり。 「んん、ちょっと、きっつ‥‥!」 そして着地してからばちゃばちゃと翼を水溜りに打ち付けてジルベールもびちょ濡れにしていき、数分してぽてっと落ちる。ぜいぜい息を荒げて戦闘するよりきっついわーとかいいながらアウグスタに見つめられる。何だかんだで気に入っているようだ。 結局二人そろってびしょ濡れになってお互い笑いながら日が暮れていく。 こっちではお腹をもふもふされながら桃と御陰が相変わらずいちゃいちゃしながら牧場にやってくる。 「桜はまだ早いけど、桃の蕾とかは出来てる頃かしらねぇ?」 もふもふしながら桃に問いかけてみる。わふっと一鳴きするととてとてと駆け出していく。もふもふされるのも好きだが、修行も好きだったりする。 「ん、綺麗な景色とか見つけたらそこで一休みするのもいいわね」 ふふんと鼻歌を奏でつつ、桃の後をついていく。 まっしろな雪景色と足跡一つない所にさくさくと肉球の形で足跡を付けていく。犬は庭駆け回るのは本当らしい、きっと。 「桃、少し休んでいこ?」 えー、もうー?と言った感じわんわん吼える。こんな綺麗な雪景色でゆっくり休憩するのも修行のうちよ?と言い聞かせながらぽふっと木の下に座り込んで景色を楽しむ。桃はちょっと不満そうだがそばによってぬくぬくと。 「さってと‥‥のんびりもしたし、修行しよっか?」 しゅたっと立ち上がって尻尾をぱたぱたし始める。修行好きもここまでくると頭が下がる感じだ。とりあえず取り出した鞠を手の上で転がすとそれを追ってはふはふ言いながら尻尾を振り続ける。 「んじゃ、とっておいでっ」 ぽーんと結構な距離を投げてみるが、伊達に忍犬ではない。雪上から飛び上がってそれを取ると、御陰のほうへともってくる。とっても忠犬。それを何度か繰り返し、結構投げて息もあがったところで。 「んじゃ、最後いくわよー」 するりともう一つ鞠を構えてひゅっと投げ付ける。散打の応用で二つ投げつける。それを確認すると影分身を使って鞠の一つを一度上空に跳ね上げてからもう一つを掴んで地面に置き、落ちてきた鞠を頭でぽこんと受けると二つ並べてご満悦。 「んー、いいこねぇ、えらいえらい」 わしゃわしゃと大好きなお腹を弄ってやるとでれでれとふやけた顔でそれを堪能する。 此方はレイダーと一緒に九条が空を散歩している。色々と上空でレイダーにしがみつきながら曲芸飛行をしたり、速度を上げてみたりと色々と飛行している。流石に落ちても大丈夫とはいえ開拓者言えどもこの高度から落ちると普通に痛い。 「とと、結構難しい」 たまに落ちかけたりしたり危なっかしいがしっかりと手綱を握って飛行し続ける。 久しぶりの空は気持ちがいいとのことだ。 ●夕暮れ時 あっという間に日が暮れて、夕焼け空も消えうせて星空と月明かりの中でのんびりと帰っていく開拓者達に手を振りながら煙管を一息。腹いっぱいにお酒と弁当とうまいものを食べてご満悦な夢も後片付けをし始めながらぽつりと呟き。 「たらふく飯を食えてお酒も飲めて何もしなくていいっていいわねぇ」 ご満悦な表情で掘っ立て小屋に鍵をかけて牧場の柵を閉めてから中を見渡す。 「‥‥人と朋友がいなくなると寂しいものだねぇ」 ぷかぁと煙管を吹かしながらあたりを見つめてぼんやりそんな事を言いながら帰り支度をしていくのだったのだが。 「おらー、のせてけー」 狐鈴が置いてけぼりを食らったので夢が送って行ったのは本人だけの話。 |