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■開拓者活動絵巻 |
■オープニング本文 ※このシナリオは初夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。 この世界でアヤカシという存在は、人間の闇の心から生まれたモノ。人間の憎しみ、悲しみ、怒りなど、負の感情から生まれたアヤカシは、自分を生み出した感情を糧に成長する。はじめは一般人の眼には見えぬ存在であるアヤカシも、多くの負の感情を得れば実体化し、人間を襲う存在と成る。 そんなアヤカシの存在を感じ取り、また退治できる能力を持つ者達を、人々は『開拓者』と呼んだ。 ●怪しい旅館 「ありがとうございましたー! またお越しくださぁい」 明るい女中の声を背中に受けながら、旅館に泊まっていた男性客二人は寒い外に出た。 「…いやはや、こんな山の中に旅館を見つけた時は嬉しかったが…」 「何か恐ろしい眼にばかり、合った気がするな。上手く説明はできないのだが…」 そう呟く男性達の顔色は悪い。 二人はこの山を越えた先の街に仕事の用事があって来たのだが、予定よりも遅くなってしまった為、冬山で野宿をする覚悟をした。 しかしこの旅館を見つけ、宿泊することができた。料理はなかなか美味かったし、温泉もあり、部屋もそこそこ立派だった。宿泊代はさほど高くもなく、普通ならば大満足で旅館を出るだろう。 …が、二人はこの旅館にいる間、様々な恐ろしい目に合った。ところが、だ。説明しようとしても、上手く言葉にできない。ただ感覚だけが残っており、記憶があやふやなのだ。 二人はまるでキツネかタヌキに騙された気分のまま、山を下りていく。 「ふふっ。なかなか良い驚きっぷりだったわね。おかげで私達も良い恐怖を味わうことができたわ」 男性達を見送った若い女中の眼が、怪しく輝いた。 「ねぇ、もうすぐ新年会の準備をしなきゃいけないんじゃない?」 そこへ中年の女中がやって来て、声をかける。 「もうそんな時期なんですね。年末年始って本当に忙しいです」 「今回も名立たるアヤカシ様御一行が来るわよ。この旅館に開拓者が察知できない結界を張ってもらっているし、毎年新年会の会場に選んでくださっているんだから、大事なお客様達よ」 実はこの旅館、アヤカシ達が経営していた。普段は泊まる人間に数々の恐怖体験をさせて怖がらせ、そこから生まれる負の感情を喰らっている。そして帰る時には、体験したことを忘れる術をかけていたのだ。 しかしもうすぐ毎年恒例の、アヤカシのみの新年会が催される。この日ばかりは旅館を貸切にし、人間の目に見えぬ結界も張ることになっていた。 「主に重要なのは、宴の準備ね。滅多に集まらないアヤカシ様達が、自慢話や失敗談を熱く語っているし」 「私もちょっと聞いたことがありますけど、にっくき開拓者との戦いも熱く語る方がいらっしゃいますね」 アヤカシの天敵とも言える開拓者との話しで盛り上がる事が多く、他人事ではない旅館の使用人達も時々話を聞いていたのだ。 「そうそう。だから大広間の掃除と、飲み物、食べ物の準備は欠かせないわよ。特上のお酒と豪華な料理をご用意しなきゃ」 「でも暴れるアヤカシ様もたまーにはいらっしゃるので、気をつけましょう」 「ええ、そうね」 |
■参加者一覧
斑鳩(ia1002)
19歳・女・巫
リンスガルト・ギーベリ(ib5184)
10歳・女・泰
リィムナ・ピサレット(ib5201)
10歳・女・魔
鴉乃宮 千理(ib9782)
21歳・女・武
ルーガ・スレイアー(ic0161)
28歳・女・サ |
■リプレイ本文 ●旅館に訪れるアヤカシ達 玄関の外で、若い女中と中年女中が来客を笑顔で迎えている。 「こんにちは」 そんな二人に優雅に微笑みながら、声をかけたのは斑鳩(ia1002)だ。 「斑鳩様、お久し振りでございます」 中年女中が深々と頭を下げるのを見て、慌てて若い女中も頭を下げる。 「今年も新しい一年がはじまりましたね。この新年会に参加するのは久し振りのことです。懐かしい顔ぶれも多くいることでしょうし、楽しみです」 そう言いながら、斑鳩は旅館の中に入って行った。 「お綺麗な方ですね〜」 「外見は、ね。あの方も恐ろしいアヤカシよ」 中年女中は苦笑しながら、斑鳩を見送る。 一見は白いチーパオと羽衣を身にまとった、美しく若い天女のように見えた。都を歩けば誰もが振り返るような、艶やかな女性なのだが…。 「ヤレヤレ…。ようやく到着したのぉ」 「ジルベリア帝国からは遠いね」 二人の少女の声を聞いて、女中達は振り返った。 異国のアヤカシであるリンスガルト・ギーベリ(ib5184)と、リィムナ・ピサレット(ib5201)が仲良さそうに手を繋ぎながらこちらに歩いて来る。 「これはこれは…。リンスガルト様とリィムナ様、お久し振りでございます」 中年女中が頭を下げると、リンスガルトは満足そうに微笑んだ。 「汝も息災で何より。…そこの若い女中は新入りかえ?」 「はっはい!」 「緊張しなくても良いよ。あたしもリンスちゃんも暴れん坊じゃないから」 リィムナが気軽に声をかけてくれたので、ほっとして若い女中は問い掛ける。 「お二人はどのようなアヤカシなのですか?」 「妾は誇り高き夜のアヤカシ貴族、ヴァンパイアじゃ」 自慢げに胸を張るリンスガルトは真紅のゴスロリドレスを着ており、その背には黒い翼があった。 「あたしはサキュバス! リンスちゃんと同じ国のアヤカシなんだよ」 リィムナは露出の激しい黒い服を身につけており、背中にはコウモリの翼が、お尻には悪魔の尻尾が生えている。 「お二人とも、ここでは寒いですし、中へどうぞ」 「おお、そうじゃな」 「みんなと会えるの、楽しみ〜♪」 中年女中に勧められるままに、二人は旅館の中に入って行った。 「異国の方は派手ですねー」 「そうねぇ。でもまーだタチは良い方よ。…後ろから感じる視線に比べたら、ね」 「後ろって…きゃああっ!?」 山の木々にはいつの間にか多くのカラスが止まっていて、こちらを見ている。カラスは若い女中が気付いた事に気付くと、一斉にこちらに向かって飛んで来た。すると地面の一ヶ所に集まり、黒い塊となっていく。そして最後には、黒い翼を持つ一人の女性の姿に変わった。 「はっはっは、驚いたかね? 酒を飲めると聞いて、やって来たよ」 奇抜な登場をしたのは鴉乃宮千理(ib9782)だ。 若い女中はポカーンとしているが、慣れているのか中年女中は愛想笑いを浮かべている。 「鴉乃宮様は相変わらず驚かせるのがお好きですね。アヤカシとして良いことだと思いますが、中ではすでにお仲間が集まっていらっしゃいますよ」 「おっと、いけない。酒がなくなる前に、合流するとしよう」 よほど酒が楽しみなのか、千理はウキウキした足取りで旅館の中に入って行く。 「あの、あの方は…」 「掴み所のない方だけど、上級のアヤカシであることには間違いないと思うわ」 ヤレヤレといった感じで中年女中が肩を竦めた時、ず〜りずぅりと何か重い物を引きずって来るような音が聞こえてきた。 「うーん…。山道は歩きにくい…」 顔をしかめながらこちらに向かって来るのは、ルーガ・スレイアー(ic0161)。上半身は人間の女性だが、下半身は大蛇であるラミアーというアヤカシである。深緑色の下半身をニョロニョロと動かしながら山道を這って来て、女中達の前に来た頃にはグッタリしていた。 「はっはぁはあ〜。ようやくついた…」 「お疲れ様です、ルーガ様。まずはお水を一杯、どうぞ」 ここまで来るのに時間がかかった為、その間に中年女中は湯呑に水を入れて待機していたのだ。 「おお、すまないな」 湯呑を受け取り、水を一気に飲んでルーガはようやく落ち着いたようにため息を吐く。 「ふぅ…。ああ、まだ新年会ははじまっていないよな?」 「ええ。準備が終えるまで、今しばらく時間がかかりますので、お部屋でお休みください」 「分かった。ふふっ、馳走が楽しみだ」 再び下半身をくねらせながら、ルーガは旅館の中に入って行った。 ●そしてはじまった新年会 「では今年一年も我らアヤカシ達の活躍と健康を願って、乾杯!」 「かんぱーい!」 大広間で乾杯の音頭がとられた後、斑鳩は中年女中に声をかけた。 「楽器の演奏者は準備できましたか?」 「ええ。今、舞台に上げさせています。斑鳩様の歌や舞に合う演奏をできる物達を呼びましたよ」 舞台には続々と楽器を手にした者達が上がっている。それを見て、斑鳩は満足そうに頷く。 「せっかくの新年会ですし、アヤカシの皆様に私の舞と歌をお見せしましょう。ただ人であれば正気を保てなくなる私の芸も、同類であるアヤカシ達ならば純粋に楽しむことができるでしょうからね。きっと最後まで見ていただけるでしょう」 斑鳩はニッコリ微笑み、舞台に向かった。 若い女中はこっそり中年女中に尋ねる。 「あの、斑鳩様はどういったアヤカシなんですか?」 「そうねぇ…。簡単に言えば幻惑系、ね。踊ることや歌うことがお上手で、舞で人間を魅了させ、歌声で混乱状態にするのよ。そこから生まれる負の感情を糧にしているから血なまぐさくはないんだけど……ある意味、残忍よね」 「…でもそれって、ウチの旅館のことでもありますよね?」 「まあそうね」 そんなことを言っている間に、斑鳩は自慢の歌と舞を披露し始めた。 「ふふっ、美しい歌と素晴らしい舞を見ながらの一杯は格別じゃのぉ」 日本酒を飲みながら魚の天ぷらを上機嫌でつまんでいる千理は、ニコニコしながら斑鳩の舞を見ている。 「美味い酒と馳走があると、より一層だな」 その隣では、同じく大好きな酒を飲んで疲れが吹っ飛んだルーガがいた。しかしふと、何か思いついたように千理に声をかける。 「そういえば千理は一体どのようにして人間から糧を得ているのだ?」 「我かえ? まあ人間は正体不明であるモノに最も強い恐怖を抱く。だから人々はあらゆるモノに名をつけ、正体がすぐに分かるようにするのじゃ。名称さえ分かれば、どうとでも対応できるからのぉ。だから我は人間が一人でいる時にコッソリ襲うのじゃ。すると極上の恐怖が喰えるのじゃよ」 その時の味を思い出したのか、千理の表情が恐ろしい程の艶やかな笑みを形作る。だが次の瞬間には、軽く笑い飛ばした。 「じゃがソレが面倒な時は、もっと手軽な方法を取るがの。人間はただ視線を感じるだけでも、不気味さを感じ取る。ゆえに高い所からカラスがずらっと並び、自分を見ているのに気付いた時、そこからまた恐怖が生まれるのじゃ。もしかしたら『自分が襲われるかもしれない』と思っての。軽く腹が減った時には、こういう手を使っておる」 「ふむ…、そういうやり方もアリだな。私もやってみたいものだが……万が一、攻撃された時は素早く逃げられるのかが問題だ」 ルーガは自分の下半身を見て、深いため息を吐いた。 「しかし昨年はいろいろと大変だった。まあその分、利は得たが…。ああ、私は人間に悪夢を見せて、そこから生まれる負の感情を喰らっているのだがな。今年の初夢には頑張って、村一つ分に術をかけたのだ。様々な負の感情を喰らえたが、人間の中には愚にもつかぬ夢を見る者もいてな。アヤカシを呆れさせるとは、人間も捨てたものじゃないな」 悪夢の内容を思い出したのか、ルーガは微妙な顔付きで遠い眼をする。ルーガが見せる悪夢はそもそも、人間が深層心理で最も『恐ろしいモノ』を夢にするものだ。人によっては怖いものはそれぞれ違う為に、そういった術を使っているのだが、中にはルーガがドン引きするような悪夢を見る人間がいたことに、呆れ半分、感心半分な気持ちになった。 「あたしも悪夢系のアヤカシだよ!」 リンスガルトの隣に座り、葡萄汁を飲んでいたリィムナが元気よく手を上げる。 「もっともあたしは夢を見る人が一番怖がっている人を登場させるんだ。一番良いのは普段、好意を持っている人が突然恐ろしいモノになった時の恐怖だね。驚いたショックもあって、大きな負の感情を生み出すんだよ。でもまあ夢だから、眼が覚めたら全部忘れちゃっているんだけどね」 よほど驚く人間の様子が面白かったのか、ニヤニヤ笑っている。悪夢を見た人間が驚き、絶望する様子を楽しんで見ているようだ。 葡萄汁を一気に飲んだリィムナは深く息を吐くと、ふと懐かしむように遠い眼をする。 「…でもね、前に一度だけアヤカシらしくないことをしたことがあるんだ。寒い冬に、家族も財産も家もなくして路上で死にかけていたおじいさんがいたの。ただ亡くなった奥さんにもう一度会いたいと呟きながら眠ってね、それが最後の夢だって分かったから、あたしはその人の夢の中に入ったの」 死んでしまえば、そこから糧は得られない。だからいつものように夢見る人間が好意を持っている人を、夢の中で出現させた。 「それで驚かせて、恐怖の感情を強めてもらおうと思ったんだけど……できなかった。だっていきなり奥さんに抱き着いてきたんだもん。しかも泣きながら喜ばれてさ。すっかり食欲失せちゃったから、そのまま幸せな一時を過ごさせてあげたの。おじいさん、幸せそうな顔をしながら翌朝、亡くなってた。あの日の夜は特に寒かったしね。でも本来なら糧を得るだけの人間から、何にも奪わないでただ幸せを与えただけだなんて…アヤカシとしちゃあ失格だよね」 苦笑を浮かべるリィムナの隣で、リンスガルトはしょんぼりした表情をする。 「リィムナ優しいのぉ。…じゃが、妾以外のモノに、特に人間などに優しくする必要はないわっ!」 「ふぅんぎゅう!」 頭から湯気が出そうなほど顔を真っ赤にして怒ったリンスガルトは、リィムナの頬をむぎゅっとつまむ。 「まっまあまあ」 「女の子の嫉妬は可愛いけれど、怖いぞ」 千理とルーガに宥められ、リンスガルトは荒い息を吐きながら座りなおす。 「ったく…。恋人がこんなんだと、妾の苦労は絶えぬわ」 「ううっ…! ごっゴメン…」 真っ赤になった頬を手で抑えながら、涙目で謝るリィムナ。 「ああ、そうだ。一応言っておくが、リィムナと妾は恋人同士で、妾の城で共に住み、毎晩同じベッドで寝ておるのじゃ」 自慢そうに語るも、当のリィムナは相変わらず頬の痛みに泣いている。 「妾のアヤカシとしての所業は普通のヴァンパイアとは違って血ではなく、負の感情を吸い取ることじゃな。まあ中には血も共に吸い取るモノもおるが、妾のように気高い貴族はそんな生臭いことはせぬ。今の暮らしには満足しておるが……ああ、一つだけ悩みがあったな。ここは普通のヴァンパイアと同じところなんじゃが、鏡に姿が映らぬのよ」 はぁ〜…と深く息を吐いて、肩を落としながら葡萄汁を飲む。 「身支度は使用人にさせておるし、絵師に妾の姿を絵に描かせておるので、いかに愛らしい容姿をしているのかは分かっておるのじゃが…」 「大丈夫! リンスちゃんが世界で一番可愛いこと、あたしがよく知っているから!」 そう言ってリィムナはリンスに抱き着いた。 「ふにゃんっ! リィムナ、やめっ…」 「おやおや、随分と盛り上がっていますね」 そこへ歌と舞を終えた斑鳩が話に入ってくる。 「そう言えば汝は幻惑の術を使うアヤカシであったな」 「それは珍しい。普段はどういった動きをしているんだ?」 「千理さんとルーガさんに興味を持たれるとは、嬉しいことです。私は普段は山奥の廃れた拝殿で暮らしていまいて、お腹が空いた時に人里に降りては人間を、歌や舞で魅了させます。人々がひれ伏しながら、私に糧を与えてくれるのは毎日繰り返しても楽しいものです。なので今も昔もやり方は変わっていませんよ」 柔らかな笑みを浮かべながら説明された内容に、二人は部屋の中にいるはずなのに冷たい風を感じた。 だが斑鳩の表情が、不意に曇る。 「もっとも、最近では開拓者と名乗る者達が邪魔するようになってきましたら、毎日と言うわけにはいかなくなりました。彼らは私の動きに敏感で、すぐに駆けつけてきますから。生きづらい世の中になったものです。私はただ、人間の理性を剥ぎ取って、あるがままに溢れ出てきた感情を喰らうことが生きがいだというだけですのに…」 困り顔になる斑鳩を見て、千理は苦笑を浮かべた。 「開拓者とアヤカシは長く付き合っていく存在じゃよ。我々がいるかぎり、奴等も鍛錬を積んでくるじゃろう。あざ笑うかのように撒きつつも、我々も精進せねばならぬな」 「千理の言う通りだ。昨年、私の住処に攻め込んできてな。その時は大変だった…。奴等を全滅させることよりも、火をつけられた家をどうするかで困り果ててな…。…お気に入りの装飾や調度品が…」 開拓者に襲われたことよりも、家や家具が黒焦げになってしまったことに気落ちするルーガ。恐らく被害総額が凄かったのだろう。 「確かに生意気な存在よ、開拓者というものは。妾も貴族のアヤカシゆえに、狙われることが多い。しかし多くの者は白の仕掛けや、妾の下僕のアヤカシに敗れ、返り討ちにしておるがの。時には妾の眼の前まで来る者もいるが、そういう時は容赦なく叩き潰し、恐怖や絶望に心を満たして喰らうのじゃ。空っぽになった体は邪魔になるから捨てておるがのぉ」 「リンスちゃん、スゴーイ! 強ーい!」 「りっリィムナ? 何かさっきからお触りが激しくないか?」 赤い顔をしているリィムナに触られまくり、リンスガルトは戸惑うばかり。 ふと千理はリィムナが飲み干した葡萄汁が入っていたグラスの匂いを嗅いでみる。 「…コレ、葡萄汁ではなく、葡萄酒じゃな」 「えっ!? リンスガルトのは…あっ、コレもだ」 ルーガもリンスガルトのグラスの中の液体の匂いを嗅いで、酒の匂いを感じた。 「女中さん達が間違えてしまったんでしょうか?」 斑鳩が首を傾げながら不思議に思うと、千理は軽く息を吐いて肩を竦める。 「と言うか、二人が酒に弱い体質だったんじゃろ。…まあ放っておこう」 「そうだな。今のところ、別に他人に迷惑はかけていないし」 「まあ…そうですね。恋人同士ならイチャイチャしててもおかしくないですし」 こうして三人は料理と酒を味わいながら、話しを続けた。 そしてリィムナとリンスガルトは眠りにつくまで、人目もはばからずイチャイチャし続けた。 <終わり> |