【初夢】相棒の忘年会
マスター名:hosimure
シナリオ形態: ショート
危険
難易度: 普通
参加人数: 6人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2013/01/10 22:43



■オープニング本文

※このシナリオは初夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。


「…ん? 兄さん、何してんの?」
 神楽の都の開拓者ギルド前で、受付職員の京歌は兄の京司がしゃがみこんでいる姿を発見する。
「おっ、京歌。昼食を食べ終えて、戻って来たのか?」
「ええ…って、あら? 香弥さんの相棒の神楽(かぐら)じゃない」
『お久しゅう、京歌どの』
 忍犬の神楽は一見はオスの柴犬だが、開拓者の相棒であった。
「神楽がいるってことは、香弥さんが来ているの?」
『ご明察。年末ゆえに、開拓者ギルドの本部に参ったのだ』
「今、目が回るほど忙しいもんな〜」
「…なのに何で兄さんはここにいるのよ?」
 京歌の冷たい一言で、京司はギクッと肩を揺らす。
「……だって中にいると、開拓者達から忘年会の誘いが多くって」
 受付職員をしている兄と妹だが、実は京司は人見知りだ。それでも仕事に情熱を持ち、妹の京歌がいるおかげでちゃんと働いてはいるのだが…。
「確かにこの時期、飲み会の誘いが多いわよね。開拓者ギルドでも行うし」
『…ええのぉ』
 ふと神楽がボソッと呟く。
『我ら、開拓者の相棒は忘年会などやれぬし、開拓者と共に参加することもできぬ。相棒だけで集まることもないしな』
 確かに相棒を連れて、忘年会に参加する開拓者はいない。
「う〜ん…、そうだよなぁ。開拓者ばっかズルいよな」
「ちょいと兄さん? 何考えてんの?」
 突然、京司が腕を組んで考え込んだのを見て、京歌はよからぬ予感がして顔をしかめる。
「…よしっ! なら開拓者の相棒だけの忘年会をやろうじゃないか!」
「はあっ!? 都のどこに、相棒だけを受け入れてくれる店があんのよっ!」
 開拓者の相棒は下手をすればアヤカシやケモノに間違えられる為に、人前では常に開拓者が側にいるのが当たり前だ。
「…そうだなぁ。じゃあ山の中の温泉宿なんてどうだ? 大広間では忘年会の準備をしてもらおう。事情を話して一泊貸し切りにすれば、人々に迷惑をかけないだろうし、たまには開拓者抜きの相棒だけで集まるってのもいいだろう? なあ、神楽」
『うっうむ、そうじゃな』
「よしっ! それじゃあ早速、温泉宿を捜してくるぜ!」
「兄さぁーんっ!」


■参加者一覧
神流・梨乃亜(ia0127
15歳・女・巫
キース・グレイン(ia1248
25歳・女・シ
浅井 灰音(ia7439
20歳・女・志
Kyrie(ib5916
23歳・男・陰
ムキ(ib6120
20歳・男・砲
エルレーン(ib7455
18歳・女・志


■リプレイ本文

 温泉宿の大広間には、開拓者の相棒達が大勢集まっている。
 そんな中、壇上に上がった神楽が咳を一つした。
「皆の者、今日は開拓者抜きの無礼講じゃ! 存分に楽しもうぞ!」
 乾杯の音頭が取られると、相棒達は歓声を上げながら忘年会を開始する。


●開拓者への気持ち
「はあぁ〜…」
 挨拶回りをしていた神楽は宴会に相応しくない重いため息を聞いて、思わず足を止めた。
「どうかなされたか?」
「ああ…すまない。少々…開拓者に対して、心配な事があってな…」
 鬼火玉は重いため息を吐くと、改めて神楽に向き直って頭を下げる。
「我は巫女をしている神流・梨乃亜(ia0127)の相棒で…、名は炎焦と申す…。以後、お見知りおきを…」
「我は神楽と申すもの。どれ、せっかくの忘年会じゃ。悩みを語るのもアリですぞ」
「…そう言っていただけると…ありがたい…。では酒を飲みながら…語らせてもらおう…」
 落ち込んでいる炎焦の空になった杯に、神楽は酒を継ぎ足す。
「悩みは開拓者のことか?」
「ああ…。実は最近…梨乃亜にぼーいふれんどができてな…。口を開けば、彼のことばかり…話すのだ…」
 そう言ってグイッと一気に酒を飲む姿を見ると、どうやら気に食わないらしい。
「…しかしまだ、友達関係だ…。だが梨乃亜は相手に…好意を持っていてな…。恋が成就してほしい気持ちもあるが……とても複雑な心境だ…」
「なるほど。しかし想い人ができたからといって、炎焦どのに冷たくなったわけではあるまい?」
「まあ…な。梨乃亜は我に、何でも話してくれる…。我は梨乃亜を大切に思っているが…、しかし梨乃亜が我をどう思っているのかが…分からなくて、な…」
 どんよりと暗雲を背負う炎焦だが、ふとその眼付きがおかしくなる。
「…我の方が、梨乃亜の事を…よく知っているのに……」
「えっ炎焦どの?」
「…そうだ。あんな人形よりも…我の方がっ…!」
 怪しい空気を出し始めた炎焦だが、一升瓶と杯を持ったザジが走って来て、瓶で炎焦の頭をどついた。
「いよぉー! お二人さん、飲んでるかい?」
「炎焦どのはたった今、飲めなくなったがのぉ」
 神楽の視線の先には、頭にタンコブができて畳の上に倒れた炎焦がいる。眼を回しているところを見ると、しばらく起きないだろう。
「あっ、ワリーワリー。いやさ、開拓者の恋ばなが聞こえてきたからさー。俺もちょいと話に加わろうと思ったんだ」
 土偶ゴーレムのザジは、神楽の前にどかっと腰を下ろす。その顔はすでに赤く染まっていた。
「ザジどのはすっかり出来上がっているようで…」
「だってせっかく相棒だけの忘年会だぜ? ハメを外さないと、勿体無いだろう?」
 陽気に笑いながら、杯に酒を注いで一気に飲み干す。そして神楽に杯を持たせ、なみなみと酒を注いだ。
「ままっ、神楽も一杯。俺も開拓者について、悩みがあってね。あっ、俺の相方はKyrie(ib5916)つってな。クラスは巫女だ、男だけどな。そんでウチにはもう一人、男で巫女の同居人がいるわけだけど、そいつがKyrieにほの字なんだわ」
「ぶーっ!」
 神楽は飲みかけた酒を、霧状になるまで吹き出した。
「そいつは女形みてぇに、男なのに女の格好をしててな。まあ生まれた時から女として育てられたっつーから、別に違和感はないんだけど」
 そこまで言ってザジは不意に真面目な表情になり、軽く息を吐く。
「ところがKyrieは色恋沙汰にはとんと疎くて、自分が思いを寄せられていることにはサッパリ気付いてねぇ。そいつもKyrieに気持ちを伝えられなくて、毎日モジモジしてんだ。いやぁ、見ててじれったいね」
「ギルドの受付職員達から聞いておるが、Kyrieどのはなかなか優秀だそうだな。そのせいもあるかもしれんぞ?」
 神楽の言葉に、ザジは複雑な笑みを浮かべながら否定するように手を横に振る。
「仕事と私生活はまた別もんさ。確かに仕事は何でも真面目にやるが、私生活では鏡を見ながら映った自分の姿にうっとりするか、甘いもん食ってニコニコするか、陰気な曲を作ってニヤニヤしているかのどれかなんだ。美形な人間って変なヤツが多いよな」
 同意していいものかどうか悩んだ神楽は、黙って酒をあおることにした。
「けどアイツが告白すれば、案外上手くいきそうな気がするけどね。でも俺が取り持つっつーのはキャラじゃないし。黙って眺めて、ケセラセラって呟くのが俺らしいわな」
「しょーもない開拓者を持つと苦労するもふ」
 大きな寿司桶を持って歩いていたもふらが、声をかけてきた。ザジの隣に座るも、寿司をもぎゅもぎゅ食べ続ける。そして食べ終えたところで、げふっとゲップをして自己紹介をした。
「我輩の名前はもふもふ、開拓者は女志士をしているエルレーン(ib7455)というもふ。我輩はえるれんと呼んでいるもふが、とにかく相棒使いが荒いもふ。おかげでいろいろと苦労させられているもふよ」
 ふっ…と遠い眼をしたかと思うと、いきなりジト目になってブツブツと低い声で呟いていく。
「そもそも相棒に対する優しさが足りないもふ。優しさが足りないから、胸がちっちゃいもふ。更に人間としての器までちっちゃいから、憐れもふ」
 涙をぬぐうフリをするもふもふだが、ふと神楽はその首に巻かれた布に気付いた。
「しかしその首に巻いている物は、エルレーンどのからの贈り物なのだろう? そんなに悪い人とは思えぬが…」
「コレには参加費のお金が入っているもふ。えるれんに付けさせた風呂敷もふよ」
「あり? 今回はギルド持ちだって、俺は聞いてたけど?」
「そうじゃ。今回はギルドのご厚意だからの」
 ザジの言葉に賛同するように、神楽は頷いて見せる。二人の言葉を聞いて、もふもふは驚いてギョッと眼を見開く。
「ホントもふかっ!?」
「ああ。まあその金で、エルレーンどのへの土産でも買うと良いぞ」
「そっそうもふな…」
「ままっ、もふもふどのも一杯」
「ありがとうもふ」
 神楽から杯を手渡され、ザジが酒をそそぐ。もふもふは一気に飲み干した後、酒臭いため息を吐いた。
「…しかし嫁の貰い手が、未だ見つからないもふ。年頃の娘なのに可哀想だから、せめて恋人ができるまでは我輩が面倒を見てやろうとは思っているもふが……このままだと一生この状態が続きそうで怖いもふよ…」
「何だ何だ、辛気臭い顔をして」
「まあいくら開拓者抜きの忘年会とはいえ、我らの話題といえば開拓者のことになるだろう」
「そうそう。普段はこうやって、相棒同士で開拓者のことを打ち明け合うのってあまりない機会だしね。ついつい愚痴っちゃうよ」
 近くにいる甲龍のグレイブと迅鷹のレギンレイヴ、そして霊騎の朧が開拓者の話を聞いて、興味を持って話しかけてきた。
「あっ、俺の開拓者はキース・グレイン(ia1248)といって、女だけどサムライをしてんだ。一緒に戦う時もあってな。その時は背中や側面を任せられたりすんのは、やっぱちょっと嬉しいよな。頼られているようでよ」
「それって盾にされているんじゃあ…」
「ザジどのっ!」
 神楽は慌てて、ザジの口を手で押さえる。
 しかしグレイブはザジの言葉が聞こえなかったようで、遠い眼をしながら続きを語った。
「だが前より危険な場に出向く事が多くなってきて、それが少し心配だな。それでもあいつの意思ならば、止めるよりは手助けしてやりたいと思っているがな。そりゃまあ女なんだし、あんま怪我とかしてほしくないけど…それ以上に後悔をしてほしくないんだ。できることなら、どこへでも勝手について行きたいとこではあるけど…」
「…分かる、分かるぞぅ…! グレイブ殿っ…!」
「わっ! 炎焦が復活したもふ!」
 いきなり起き上がって涙を流す炎焦を見て、もふもふは後ろに飛び下がる。
「危険な目には合ってほしくないけれど……でもどうしてもと言うならば…、我も連れて行ってほしいっ…! 例え火の中…水の中…土の中でも、ついて行きたい…!」
「いや、そんなとこ、開拓者でも行かないから」
 ザジが冷静に言うも、炎焦の耳には届いておらず。
 炎焦はグレイブが持つ杯に、酒をたっぷり注いだ。
「我らはどこへでもついて行けるように…心身共に鍛えなければならぬな…」
「んっ…。俺も今まで以上に頑張らねぇとな」
「…話、通じているもふか?」
 疑問を感じるもふもふの前で、グレイブと炎焦はお互いの開拓者の話題で盛り上がる。
「うむうむ。開拓者と相棒はある意味、一心同体のような関係だからな。大事に思うのも、無理はないだろう」
 しかしレギンレイヴは二人の気持ちが分かるようで、酒を飲みつつ深く頷いた。
「そうだ、我と女志士をしている浅井灰音(ia7439)がはじめて出会った時のことについて語ろう。我が朱藩の山で羽を休めていた時の話だ。突如、数匹のアヤカシに襲われた。普段の我であればたやすく倒せたのだが、その時は長く飛んでいたせいで疲れがたまっていてな。満足に動けなかったのだ」
 当時のことを思い出して情けないと思ったのか、レギンレイヴは顔をしかめて深いため息を吐く。
「…だが、そんな時だった。我が友、ハイネが現れたのは。ハイネは楽しそうに、アヤカシを倒していった。その姿を見て、ハイネは我と同じタイプだと思ってな。我はハイネの友となり、相棒になる道を選んだのだ」
「そういうタイプって、いわゆるバトルマニ…」
「もふもふどのっ、しっ!」
 神楽は最後まで言わせないように、もふもふの口を慌てて塞いだ。
「それからというもの我は何度かハイネと依頼をこなしているが、気の合う者と一緒に過ごすのは実に楽しくて面白い。ハイネはまるで我の分身のようだ。我はハイネの考えていることが言われずとも分かるし、ハイネもまた我の考えが分かるようだ。開拓者と迅鷹、種族は違えど我とハイネは似たもの同士なのかもしれんな」
 語り終えた後、上機嫌で酒臭いゲップをするレギンレイヴを見て、神楽はふと気付く。
「レギンレイヴどの、かなり飲んでおるな?」
「そうだな。飲んでいるからこそ、少し語り過ぎたかもしれん」
 そう言いつつも樽酒をあおるレギンレイヴから、みんな距離を取る。
 そんな中で、朧が話題を変えるように話し出した。
「私の開拓者であるムキ(ib6120)は砲術師をしているんだけど、見た目も口調もガラが悪いよ。移動中でもしょっちゅう煙管を吸っているから、一緒にいる時は煙いのなんのって」
 朧はヤレヤレといった感じで首を横に振り、ニンジンにかじりつく。
「仕事以外で、重い荷物を運ぶ時にもよく駆り出されるんだ。相棒使いが荒くってさ。でもまあ面倒見は良い方なんだよね、アレで」
「朧どのも、なかなか辛口じゃのぉ…」
 神楽が呟くと、朧は肩を竦めた。
「ムキの口の悪さが移ったのかもね。…でもムキは合戦とかで怪我人を見つけては私の背に乗せて、治療する人の所まで運ぶことを率先してやってたな。そういう時ってさ、必ずと言っていいほどこう言うんだよ」
 朧は咳を一つし、表情を変える。
『戦場に行ったら怪我人が転がってた。見捨てるのも目覚めが悪くなるし、運ぶことにしたんだ。戦場には俺の代わりに誰か向かうしな』
 どうやらムキの声と顔を真似したらしく、しかしすぐに呆れ顔になった。
「『目覚めが悪くなる』という理由で、何度行き先を変更させられたことか…。私のような霊騎は行く先がコロコロ変わるの、好きじゃないんだよね。こうと決まれば、一直線に進みたいのが本音」
 はぁ〜…と疲れたため息を吐いた後、今度はあんこ餅をもぎゅもぎゅと食べる。
「…まあ何だかんだ言っても、人助けをしているから文句はないけどね。でもさ、やっぱり私に乗っている時ぐらいは煙管は吸わないでほしいんだよ。それが唯一の不満だな、うん」
「どの開拓者にも困ったところの一つや二つ、あるってことじゃな」
「そうだよ、神楽君。今日はそんな愚痴を言いながら、飲もうじゃないか!」
 ――こうして開拓者の愚痴を肴に、相棒達は飲み続けた。


●温泉宿での過ごし方
 翌日、土産物売り場に炎焦が向かうと、すでにもふもふとレギンレイヴが来ていた。
「おはよう…。貴殿達も…開拓者への土産を…買いに来たのか? …アタタっ、頭がっ…!」
「おはようもふ。炎焦は飲み過ぎたもふな」
 もふもふの言う通り、昨夜の炎焦は食べるよりも酒を飲むことに集中していた。やがて飲み過ぎたのか泣きながら飲むようになり、一人になっても梨乃亜のことをブツブツ呟きながら飲んでいたのだ。
「情けぬな。酒は飲んでも飲まれるな、と言うではないか」
「そう言うレギンレイヴはザルだったもふな…」
「汝は料理も甘味もよく食らっていたな」
「我輩、グルメだから美味しい食べ物には目がないもふ。ぱーてぃーも好きもふ。つい浮かれてしまったもふよ」
「まあ…気持ちは、分からないでは…ないな…。それで開拓者へ何を買うか…決めたのか?」
 炎焦に問いかけられて、もふもふは温泉まんじゅうを、レギンレイヴは地酒を使ったまんじゅうを見せる。
「さっき試食したら、美味しかったもふよ。えるれんと一緒に食べるもふ」
「ハイネは我と同じで、酒に強くてな。こういう菓子もたまにはいいだろう」
「どれどれ…。ほう…、他にも温泉クッキーや…温泉で作った飴などもあるのだな…。何を買おうか…。…とりあえず、人形はやめておこう」
 炎焦の最後の言葉に並々ならぬ感情を感じ取った二人は、それぞれ別の土産を見るフリをしながら離れて行く。


 温泉にはザジ、朧、グレイブが入っていた。みな気持ち良さそうに顔を赤らめながら、のんびり湯に浸かっている。
「ふい〜。ヤッパ温泉は最高だねぇ」
「まったくだね。私達がこうやって宿の温泉に入れるなんて滅多にないことだし、嬉しいね。…でもグレイブ君は大丈夫かい?」
 朧が心配する理由は昨夜、忘年会の途中でグレイブが寝てしまったのだ。部屋まで運ぶのに苦労したこともあり、気にしている。
「大丈夫だって。朝、ちゃんと起きれたし。酒は弱くないんだが、酔う前に無意識に寝てしまうんだ。でももう平気だ。俺は温泉好きだから、入れば回復するんだ」
 確かに元気になっている姿を見ると、納得できる。
「それじゃあ後で土産を買いに行くか。Kyrieは甘党だし、まんじゅうあたりで良いかな?」
「私も甘い物が好きだが、ムキはどうだろう?」
「俺もキースへの土産を選ぶのは悩むな。まっ、売り場に行ってから決めるか」
「「賛成」」
 ザジと朧はグレイブの意見に賛成し、温泉をしばし楽しむことにする。

 酒を飲み、美味しいものを食べ、仲間達と語り合い、温泉を満喫した相棒達はのんびりした一日を過ごした。


 ――しかし開拓者達は昨夜クシャミが止まらなかったことから、相棒達が自分達のことを好き勝手に言っていることに気付いてしまっていた。
 そして家に帰った相棒達は、忘年会で何を語ったのか、開拓者達にじっくり聞かれることとなる。


【終わり】