|
■オープニング本文 その日、東房王国の受付担当をしている美島は、依頼調役達と一緒に冥越国近くの町に訪れた。 しかし町と言ってもすでに住んでいる者はおらず、建物も廃墟と化している。 「数年前にアヤカシの被害に合った町ですが、人が住まないと荒れるのもすぐなんですね」 美島は町を見て、残念そうに深くため息をつく。 数日前、開拓者ギルドに昔ここに住んでいた町人が二人、やって来た。 この町は数年前、群れをなして来たアヤカシ達に襲われた。すぐにギルドは開拓者を集め、討伐に向かわせた。数日かかって何とかアヤカシを全滅させたものの、町は人が住める状態ではなくなった。 冥越国から瘴気が流れてくる場所になった為に、ギルドではこの町を放置することを決定した。 しかし元町人達はここへ戻ることを諦めきれず、調査を依頼してきたのだ。 「久し振りの調査ですが、瘴気の量は減っていますね。以前来た時よりはマシですが……それでも人が住むには問題があると思います」 そう言ってきたのは依頼調役の一人、青嵐(せいらん)。三十代後半の男性で、以前にもここを調査したことから、今回も参加した。 「そうですか…。では青嵐さん、もう一つの依頼の方をお願いします」 「了解」 ここの調査以外にも頼まれていることがある。もし戻れぬ場所になっているのならば、何か町に残っている物を持ち帰ってほしいと言われていた。 町の広場で依頼調役達が集めてきた物を、美島は一つ一つ丁寧に見ていく。しかし戦場となった上に数年間も放置されていたせいで、綺麗に残っている物はほとんどない。 「あっ、この本、表紙に『桃太郎』って書いてあります」 青嵐が一冊の古びた本を見て、嬉しそうに声を上げる。 「ははっ、懐かしい。どれどれ中は…何とか読めそうです」 「では持ち帰り、綺麗にして依頼人に渡しましょうか」 「ええ。…しかし大分文字が読みにくくなっているな。『むかしむかし、ある所に…』」 青嵐は指で文字を確認しながら読んでいく。最初の桃太郎誕生までは誰もがよく知っている内容だったものの、鬼の登場場面から話の内容が変わる。 「『鬼を退治するよう周囲の人々から言われた桃太郎でしたが、桃太郎は嫌がり、逃げ出してしまいました』」 その内容を聞いて、美島は苦笑しながら青嵐に視線を向けた。 「何ですか、そのお話…って、青嵐さん?」 美島の眼に映った青嵐は、本から出ている黒いモヤに体を包まれている。しかもその眼はうつろで、美島が声をかけても反応しない。 「『世界はとうとう鬼によって、占領されてしまいました。そう…鬼と言う名のアヤカシに』」 「何ですって!」 美島が声を上げると、周囲にいた依頼調役達もこちらを見て、青嵐の状態に驚く。 青嵐の体はモヤに全てを包まれ、そのまま本に呑み込まれてしまった。 「なっ!?」 そして青嵐を呑み込んだ本は地面に落ちて、ページを閉じる。 周囲に静けさが流れたが、不意に依頼調役の青年が慌てて本に駆け寄った。 「青嵐さんっ!」 「本に触ってはいけません!」 美島が止めるのも聞かず、青年は本を手に取ってページを捲る。――が、先程のようなモヤは出ない。 「…どういうことでしょう?」 「あっ! 美島さん、コレ見てください!」 青年が開いて見せたページには、鬼のアヤカシに追われている青嵐の絵があった。 開拓者ギルドに戻った美島は、険しい表情で依頼番組頭に報告をする。 「いろいろと調べた結果、この本はアヤカシであると判明しました。しかし普段は『眠った』状態でして、本を開き、読み始めた者を本の中に呑み込む術があるようです。呑まれた人々は本の中で登場人物となり、鬼ことアヤカシによって苦しみを与えられながら生きています。恐らくこのアヤカシを倒すには、本の中に入り、鬼であるアヤカシを退治して物語を終わらせれば良いと思われます」 下手に本自体をどうこうしようとすれば、中にいる人達も無事では済まないだろう。物語は鬼がまだ生き続けていることから、終わりが無いようになっている。ならば鬼を倒せば物語は終わり、全てが開放されるのではないかという結論になった。 「早急に開拓者を集め、本の中に入ってもらい、鬼を退治してもらいましょう。でなければ中に捕らわれた人々の命がもちません」 美島の意見に、依頼番組頭は同意するように頷いた。 |
■参加者一覧
ルオウ(ia2445)
14歳・男・サ
ライディン・L・C(ib3557)
20歳・男・シ
リィムナ・ピサレット(ib5201)
10歳・女・魔
フルト・ブランド(ib6122)
29歳・男・砲
汐劉(ib6135)
28歳・女・弓
ラグナ・グラウシード(ib8459)
19歳・男・騎 |
■リプレイ本文 ●本の世界へ行く前に 開拓者達はギルドで打ち合わせを済ませた後、美島の指示で人里離れた空き地に訪れた。 「捕らわれている人間が何人いるか分かりませんし、何が起きても良いようにこの場を選びました。後は頼みます」 美島は開拓者達に例の本を渡して頭を下げると、空き地の外に出る。 ルオウ(ia2445)は本を珍しげに見つめた。 「しかし変わったアヤカシがいるもんだなー。珍しいアヤカシだけど、要するに本の中に入って退治してくりゃいいんだろう? まっ、話は早いな」 「物語の中に入れるとか…最高じゃん。でも綺麗で可愛いオネーサン達に囲まれる本だったらもっと良かったのに…」 ライディン・L・C(ib3557)がつい言ってしまった本音を聞いて、女性達の視線が冷たくなる。 「…さてさて、本音と建前はこの辺にして。『めでたしめでたし』に向けて、頑張るとしましょ」 「いやいや、どっちも本音だったんじゃないの?」 リィムナ・ピサレット(ib5201)は冷ややかな眼差しをライディンに向けていたものの、気を取り直すように咳払いを一つした。 「でもまあ本の中に入れるなんてロマンチックだよね〜。でもアヤカシがいるなら倒すだけだよ! 青嵐さん達を必ず助け出すよ!」 「確かに。厄介な相手ですけど、勝たなければなりません」 フルト・ブランド(ib6122)が険しい表情で本を見つめながら、決意を改める。 「アヤカシ退治も重要ですが、捕らえられた人々を助け出すのも大事ですしね。頑張りましょう」 汐劉(ib6135)はぐっと拳を握り締め、気合を入れた。 そしてラグナ・グラウシード(ib8459)は本を睨み付けている。 「この本がアヤカシだとぉ!? だが敵が本の中にいようとも、我が大剣にて切り裂いてやる。誇り高き龍騎士の名にかけて、私は敵を滅ぼそう! なあ、うさみたん!」 と、この場にいる誰よりも強い意気込みを見せているものの、うさぎのぬいぐるみを背負っている為に、五人がラグナを見る眼差しは生暖かい。 「それではそろそろ読み上げましょうか」 フルトが本を開いたので五人は本を中心に集まり、全員で声を出して読み始める。 ●本の世界へ 六人は本を読んでいくうちに意識が遠くなり、気付いた時には本の中にいた。しかしちょうど村人達が金棒を持つ五匹の小鬼に襲われている場面だった為に、慌てて戦闘準備をする。 「早速この場面かよ! 小鬼共、そこまでだっ! こっからはこのルオウ様が相手になってやんぜぃ!」 ルオウは殲刀・秋水清光を抜き、逃げる村人と小鬼の間に入った。 「とりあえず俺は村人達を避難誘導するよ。童話で死人が出るのは後味悪いしね」 ライディンは聴覚を極限まで研ぎ澄ませ、素早く移動しながら逃げ惑う村人を小鬼から離れさせる。 リィムナは小石を拾って、小鬼の前に立つ。 「やーい、チビ鬼! アンタ達なんか怖くないよ〜っだ! アッカンベー!」 挑発するように舌を出しながら小鬼に向かって石を投げつけるも、金棒でカッキーンと打ち返してきた。 「ウソっ!?」 「皆さんっ、小鬼達から視線をそらしてください!」 フルトは前に出ると魔槍砲・死十字で錬力を込めた弾丸を小鬼達に向かって撃ち、炸裂させ、閃光を発して小鬼達をかく乱させる。 その間に汐劉は眼を閉じながら戦弓・夏侯妙才の弦を掻き鳴らし、小鬼達の存在を察知した。そして瞳に精霊力を集めて視力を向上させ、光が止むのと同時に一匹の小鬼に向かって矢を放つ。 それに続き、ラグナもカーディナルソードを抜いて小鬼に斬りかかる。 「我が大剣にて消え去れっ、外道ども!」 汐劉とラグナの攻撃を受けた小鬼達は、瘴気を霧散しながら消滅していく。 「消滅の仕方は外のアヤカシと同じか…って、そこの小鬼、待ちやがれ!」 一匹の小鬼がルオウの脇を通り抜けて、村人達の所へ行こうとする。 「俺が相手だっつってんだろう!」 大きな雄叫びを上げて小鬼の注意を自分に向かわせると、ルオウは刀で真っ二つに切り裂いた。 しかし新たに布製の投石器を持った小鬼が五匹、現れる。大人の拳よりも一回り大きな石を投石器に設置すると勢い良く円を描きながら振り回し、開拓者達に向かって投げつけてきた。 「おっと、させないよ」 ライディンが手裏剣・無銘を素早く正確な狙いで投擲し、石を打ち落とす。そして素早く鎌鼬を手に持つと瞬時に小鬼に近付き、その体を切り刻む。 「童話の中でこんなことして良いのか分からないけど、とりあえずアヤカシは倒さないとね」 「それには同感!」 リィムナは小鬼に向かって閃光を伴う電撃を放ち、小鬼を射抜いた。小鬼は一瞬にして灰と成る。 「小鬼相手なら、アークブラスト一撃で消し飛ぶね」 続いて二発目を笑顔でぶっ放ち、小鬼を灰にした。 「汐劉、後どのぐらい小鬼はいますか?」 フルトに尋ねられて、再び汐劉は弦を掻き鳴らし、小鬼の存在を調べる。 「――残り三匹です」 「となれば、今出ているので全部ですね」 フルトは魔槍砲に練力を充填し始めた。 「私の前にいる人は危険ですので、下がってください」 フルトの言葉で、開拓者達は小鬼達から離れる。 そして直線上にいる三匹の小鬼達に向かって、フルトは砲撃した。一瞬強い光が放たれたかと思うと、次の瞬間には小鬼達の姿は消え去っていた。 全ての小鬼を倒した後、家の影からひょっこり青嵐と犬、猿、キジが姿を現す。 「今の戦い方…もしかして開拓者の方達ですか?」 「そう言うアンタは依頼調役の青嵐か?」 ルオウが問いかけると、青嵐は力強く頷いた。 「はい、そうです。それでですね、彼らが鬼のいる場所まで案内してくれるそうです。今の小鬼達はあくまでも下っ端で、ボス的な鬼が他にいるようなのです」 「それじゃあそのラスボスを倒せば、物語は終わるのかな?」 犬の頭を撫でながら、リィムナが疑問を呟く。 「確かに小鬼を倒しただけでは、この世界に何の影響も与えていないようですしね」 フルトが周囲を見回しながら、複雑な面持ちになる。 「ではその鬼もアヤカシなんでしょうか?」 「汐劉の言う通りだと私も思うぞ。多分、そいつが親玉だろう」 ラグナは真面目な顔付きで、汐劉の意見に同意した。 「恐らくその鬼を退治できれば、この物語は終わりを迎えます。頼むことしかできませんが、どうかアヤカシを倒してください」 そう言って青嵐は深々と頭を下げる。すると戻って来た村人達も、同じように開拓者達に頭を下げてきた。 そんな村人達に、ラグナは力強く励ますように声をかける。 「辛かっただろうが、もう大丈夫だ! この狂った物語は終わらせる。その為に私達はここに自らの意志で訪れたんだからな! なあ、うさみ…」 「じゃあ早速ラスボス退治に行こう!」 ラグナの声を遮り、リィムナが元気に両手を上げて言った。 ●鬼ヶ島へ 犬、猿、キジの案内で開拓者達は船に乗って海を渡り、鬼ヶ島に訪れる。植物が全く生えていない灰色の岩だらけの島には、瘴気が満ちていた。鬼ヶ島に上陸した所で三匹と分かれ、六人は奥へと進む。 開拓者達は瘴気が一番濃く発生している場所で、身長二・五メートルもあり、金棒・鬼吼を持つ鬼を発見する。鬼はやって来た六人を見ると、二ヤァ…と好戦的な歪んだ笑みを浮かべた。 「へへっ。鬼退治の主人公って憧れてたんだよなぁ! 燃えるぜぃ!」 ルオウは再び刀を抜くと腰を低く落として地面を踏みしめ、武器を最上段に掲げる。そして大きな雄叫びを上げて鬼の注意を引くと、下から上へと首を狙って斬りかかった。 しかし鬼は金棒で刀を受けると、そのまま大きく横に振ってルオウを飛ばす。 「うをっ!? 力が強ぇ!」 空中で一回転して、ルオウは無事に地面に着地する。 「でもいくら力が強くても、一匹じゃ限界があるんじゃない? 仲間との絆、見せてやるぜ! …とか言うと良い話っぽい? でも本気で俺達に勝てるなんて思うなよ」 ライディンはおどけながらも手裏剣を鬼の足元狙って投げるも、金棒によって弾かれた。 「ならばコレでどうです!」 汐劉は再び瞳に精霊力を集めて視力を向上させ、矢を放つ。矢を再装填しながら何度も矢を射ると、鬼の体の至る所に刺さっていく。 「動きが鈍っている今がチャンス!」 リィムナは精霊力に働きかけて地面から魔法の蔦と草を伸ばし、鬼を絡め取って身動きできなくさせる。 「まずは金棒を持つ腕、貰うよ!」 次に片腕を狙って、雷撃を放つ。 しかし鬼は咄嗟に、リィムナに向けて金棒を投げつけた。 「拘束しているのに金棒を投げるなんて、どんな怪力だよっ!」 腕は攻撃で消滅するものの、金棒は狙い通りに飛んでくる。 だがリィムナの前に、剣を構えたラグナが現れた。 「はあっ!」 自身の攻撃、防御、抵抗を上昇させ、剣の刃にオーラを集中させた一撃で金棒を弾き飛ばす。 「ふんっ…! 貴様が鬼なら、私は修羅だ! うさみたんの声援がある限り、私は負けぬ!」 お礼を言おうとしたリィムナの表情が、ラグナの言葉で固まる。 その間に鬼は、片腕を失った代わりに緩くなった拘束を振り切ろうとした。 すかさずフルトが鬼へ向かい走りながら、警告を大声で言う。 「閃光練弾を放ちます! 眼を閉じてください!」 五人は慌てて目を閉じて顔を背け、フルトは魔槍砲を使って強烈な閃光を発する。 鬼の目がくらんでいる間に後ろに下がり、魔槍砲に練力を素早く再装填させ、直線上にいる鬼に向かって光線を放った。無茶苦茶に暴れていた鬼のもう片方の腕に当たり、両腕が消滅する。 「再びチャンス到来っ! 食らえ、雷の牙っ! ライトニングブラストー!」 リィムナは技名を言いながら、アークブラストを四連発撃つ。攻撃は鬼の頭の左側、右胸、腹の中心、左足の太ももと当たった。 「いよっしゃ! これでラストォ! 奥義、四光! 食らえぇっー!」 ルオウは鬼に一撃蹴りをし、間髪入れずに袈裟懸けをする――という行為を四回連続行う。鬼の体は四つに切り裂かれ、瘴気を大量に発しながら消滅していく。 そして周囲の光景もおぼろげになり、開拓者達の視界が白く染まった。 ●現実世界へ 本に捕らわれていた人々や青嵐達と共に現実世界へ戻って来た開拓者達だが、例の本が瘴気を出しながら宙に浮かび、ガタガタと震えていることに気付く。 「皆さん、お下がりください!」 汐劉が精霊力にて視力を向上させながら、矢を本に向けて射った。 本の中心に矢が刺さると動きが止まったものの、ボフンっ!と白い煙を発したものだから周囲の人々は驚く。誰もが目を見張る中、本は煙の中から出て来て、地面にドサッと落ちた。 「…無傷になっていますね。確かに矢は刺さったのですが…」 汐劉は呆然としながらも弦を鳴らしながらアヤカシの気配を探るが、察知することはできない。 「…とりあえず、その本のアヤカシは退治できたようです」 「そっそうか。どれ…」 ラグナが恐る恐る本を手に取り、ページをパラパラとめくる。 「もう安全そうだな……って、コレっ、内容が私達のことになっているぞ!」 驚いたラグナが発した言葉を聞き、五人は慌てて本に近付いて内容を確認した。 確かに小鬼達が村に現れた時点から、『しかし六人の開拓者が現れ、村人達を守る為に鬼達と戦い始めました』と、六人が活躍する話に変わっている。絵も内容も、さっきまで本の中にいた開拓者達の事が書かれてあった。 「…『そして鬼ことアヤカシは全て倒され、捕らわれていた人々は無事に解放されました』と、最後にありますね。桃太郎の物語ではなくなってしまいましたが、一応良い結果となったと思っていいんでしょうかね?」 本を最後まで読み終えたフルトが、疑問を声に出しながら首を傾げる。 「俺の英雄伝が出来たぜ!」 「うわぁ…。童話の主人公の一人になるとかって…嬉しいような恥ずかしいような微妙な気分」 「あたしは素直に嬉しい♪ 本の中にいる村人達も『平穏な日々を取り戻しました』ってあるし、やっぱりハッピーエンドは良いね!」 ルオウ、ライディン、リィムナは喜びを隠せない様子だ。ラグナと汐劉も満更ではないようだが、フルトは苦笑している。 「ですがまずは、ギルドでいろいろと調べてもらいましょうね」 そう言って美島に本を渡してしまったので、五人はガックリ項垂れた。 しかしリィムナが何かを思い出したかのように突然顔を上げ、仲間達を見回す。 「本の中で戦った時、怪我した人いるでしょう? 治療するよ!」 現実世界に戻って気がゆるんだのか、ルオウとラグナは腕の痛みに顔をしかめる。 「あの鬼、思ってた以上に力強かったぜ…」 「金棒も重かったぞ…」 そして二人が治療を受けることになった。 ●本、その後 本の中に捕らわれていた人々は、ギルドの者達がそれぞれの故郷まで送った。 そして本は完全にアヤカシの気配が無くなったとはいえ、一度はアヤカシに取り憑かれたモノ。危険性も完全には否定できないので、ギルドが管理する図書館に預けることになった。 ――だがどこからか本のことを知った人々から「読んで見たい」という意見が多く出た為、美島が内容を書き写して本にしたところ、大好評で多くの人々が読んで楽しんだ。 【終わり】 |